JP3378789B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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Description
うことなくハイドロプレーニング性能、マッド性能を向
上しうる悪路走行に適した空気入りタイヤに関する。
を走行する四輪駆動車に装着されるマッド&スノー用の
空気入りタイヤは、ハイドロ性能、マッド(泥地)性能
を向上するためには、周方向溝、横溝などを含め、トレ
ッド面に占める溝面積比を大きく形成する必要がある。
比の増加は、タイヤのノイズ性能を悪化させる原因とな
る。そこで、例えば特開平3−125609号公報は、
トレッド面における溝面積比の割合などを最適化するこ
とにより、ウエット性能、ノイズ性能をバランス良く向
上することを提案している。
させる個々の騒音発生メカニズム、すなわち周方向溝に
よる気柱共鳴音、横溝によるエアポンピング音、さらに
はブロックが路面を叩くインパクト音などに着目し、前
記周方向溝、横溝などに改善を加えることによってノイ
ズ性能を抑制しつつハイドロプレーニング性能、マッド
性能を向上しうることを見出した。
制しつつハイドロプレーニング性能、マッド性能を向上
しうる空気入りタイヤを提供することを目的としてい
る。
載の発明は、トレッド面を、タイヤ赤道Cを含みタイヤ
周方向にのびるクラウンリブと、接地面のタイヤ軸方向
外縁との間のショルダーリブと、前記クラウンリブとシ
ョルダリブとの間のミドルリブとに区分する4本以上の
周方向溝を設け、前記内の周方向溝は直線状にのびると
ともに、外の周方向溝はジグザグ状にのび、かつ各ミド
ルリブのリブ巾Wmを接地巾の20〜30%とするとと
もに、前記ミドルリブに、タイヤ周方向にのびかつ溝巾
が1〜2mmの縦細溝を設けることにより、該ミドルリブ
をタイヤ軸方向外側の外の周方向溝と前記縦細溝との間
の外側部、及びタイヤ軸方向内側の内の周方向溝と前記
縦細溝との間の内側部に区分するとともに、前記内側
部、外側部に各周方向溝と前記縦細溝との間を継ぎかつ
タイヤ周方向に対して30〜70°の傾斜角度αで傾く
横溝を形成することにより、前記ミドルリブを各周方向
溝、縦細溝、横溝により囲まれるブロックに区分し、か
つ前記外側部の横溝と内側部の横溝との前記縦細溝での
各開口端は、タイヤ周方向に位置ずれしていることを特
徴とする空気入りタイヤである。
ブのブロックは、前記周方向溝と縦細溝に、各周方向
溝、縦細溝からタイヤ周方向に対して傾斜角度βをなし
てブロック内方にのびる両側のサイプと、この両側のサ
イプの各内端を継ぎ前記傾斜角度βよりも角度の小さい
傾斜角度γで傾く継ぎサイプとからなる略Z字状サイプ
を有することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイ
ヤである。
グが、前記ブロックを略三角形状に分割することを特徴
としている。
イヤを正規リムにリム組みし正規内圧を充填してキャン
バー角0°で正規荷重を与えて平面に接地させた接地外
端間のタイヤ軸方向距離をいう。
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTO
であれば "Measuring Rim"となる。
ている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎
に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空
気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOU
S COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETR
TOであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤ
が乗用車用である場合には180KPaとする。
ている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎
に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷
能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOU
S COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETR
TOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗
用車用の場合には最大負荷能力の88%とする。
面に基づき説明する。本実施形態では、空気入りタイヤ
として悪路を走行する四輪駆動車に装着されるマッド&
スノー用のタイヤが例示され、図1に示すように、トレ
ッド面2を、タイヤ赤道Cを含みタイヤ周方向にのびる
クラウンリブ4と、接地面のタイヤ軸方向外縁Eとの間
のショルダーリブ6と、前記クラウンリブ4とショルダ
リブ6との間のミドルリブ5とに区分する4本以上の周
方向溝3を設けている。
赤道Cの両側に左右対象に配置される内の周方向溝3
a、3aと、その外側にそれぞれ対象に配置される外の
周方向溝3b、3bとの合計4本で構成されるものを例
示している。
接地巾TWの2〜6%、より好ましくは2.5〜4%程
度、本実施形態では内の周方向溝3aが接地巾TWの3
%、外の周方向溝3bが接地巾TWの4%に定められた
ものを例示している。また溝深さは、例えば5mm以上、
より好ましくは7mm以上とするのが望ましい。
るクラウンリブ4のリブ巾Wcは、本例では前記接地巾
TWの8〜11%程度に設定されている。また前記内、
外の周方向溝3a、3bに区分される各ミドルリブ5の
リブ巾Wmを接地巾TWの20〜30%としている。こ
のリブ巾は図1に示すように実際のリブ巾をもって特定
する。
接地巾TWの20〜30%と比較的大きく設定すること
によって、前記外の周方向溝3bをタイヤ赤道Cから軸
方向外側へ遠ざけることができる。そして、このように
4本の周方向溝3のうち、タイヤ軸方向外側の周方向溝
3bをタイヤ赤道Cから外側寄りに配すると、この外の
周方向溝3bによる通過騒音を低減する効果が確認され
ている。
巾TWの20%未満であると、通過騒音抑制効果が少な
くなり、逆にミドルリブ5のリブ巾Wmが接地巾TWの
30%を超えると、ショルダリブ6のリブ巾Wsが小さ
くなりすぎて偏摩耗を伴う不具合がある。なお好ましく
は前記ミドルリブ5のリブ巾Wmは、接地巾TWの20
〜25%とする。
ほぼ中間に、タイヤ周方向に連続して直線状にのびかつ
溝巾が1〜2mmの縦細溝7を設けている。このような縦
細溝7によって、該ミドルリブ5を前記外の周方向溝3
bと前記縦細溝7との間の外側部5o、及び前記内の周
方向溝3aと前記縦細溝7との間の内側部5iに区分し
ている。
ドルリブ5のパターン剛性を適度に低下させることによ
って、タイヤの走行中に該ミドルリブ5が路面を叩くこ
とにより発生するインパクト音を緩和する効果を発揮す
る。また縦細溝7は、ラジアル方向にエッジ成分を形成
するため、とりわけ雪路での走破性、すなわちスノー性
能を一段と高めうる。この縦細溝7は、上記の効果をよ
り高く発揮するために溝深さを周方向溝3の40〜60
%とすることが特に好ましい。
向溝3a又は3bと前記縦細溝7との間を継ぎかつタイ
ヤ周方向に対して30〜70°の傾斜角度αで傾く横溝
9i、9oを形成することにより、前記ミドルリブ5を
各周方向溝3a又は3b、縦細溝7、横溝9i又は9o
により囲まれるブロックB1、B1…に区分している。
クB1を形成することによって、泥地での駆動力を高く
維持し、泥地での走破性を高めるのに役立つ。また、横
溝9i、9oは、本実施形態では各ミドルリブ5、5で
タイヤ周方向に対して同じ向きに傾きしかもその傾斜角
度αの範囲を限定したことによって、排水性を高めハイ
ドロ性能を向上しうる。なおこのような横溝9i、9o
の溝ののびる向きと直交方向の溝巾は、大きすぎるとこ
の横溝を気柱管とする共鳴音を発生しやすく、逆に小さ
すぎるとハイドロ性能を低下させる傾向があるため、前
記周方向溝3の溝巾の50〜80%とすることが特に好
ましい。
iの横溝9iとの前記縦細溝7での各開口端11o、1
1iは、タイヤ周方向に位置ずれしている。これによっ
て、該横溝9i、9oが前記傾斜方向に連続して整一す
ることがないため、この横溝9i、9oを気柱管とする
共鳴音の発生を抑制でき、ノイズ性能を向上できる。
方向に位置ずれ量Lは、前記横溝9i又は9oの溝巾の
0.5倍以上かつ前記ブロックB1のタイヤ周方向長さ
BLの0.25倍以下とすることが望ましい。
0.5倍未満であると、前記開口端11i、11o位置
ずれさせた効果が低下し、横溝で生じる気柱共鳴音抑制
効果が少なくなる。逆に前記位置ずれ量Lが、前記ブロ
ックB1のタイヤ周方向長さBLの0.25倍を超える
と、今度はむしろピッチノイズが増大するという傾向が
ある。
ブロックB1には、略Z字状サイプSを形成したものを
例示している。この略Z字状サイプSは、図2に示すよ
うに、本実施形態では前記周方向溝3と縦細溝7に、各
周方向溝3、縦細溝7からタイヤ周方向に対して同方向
かつ傾斜角度βをなしてブロック内方に直線でのびる両
側のサイプ13、13と、この両側のサイプ13、13
の各内端14を継ぎ前記傾斜角度βよりも角度の小さい
傾斜角度γで同方向に傾く直線の継ぎサイプ15とから
構成したものを例示している。
より好ましくは60〜70°とするのが好ましく、また
前記傾斜角度γは0〜30°、より好ましくは0〜10
°とするのが好ましい。
5のブロックB1に形成することにより、略Z字状サイ
プSは継ぎサイプ15の存在により接地面から一度に出
ないため、サイプを開き難くし、加速走行時に発生する
サイプの開きによる音を低減でき、ノイズ性能を向上し
つつブロックB1のパターン剛性を効果的に低減しう
る。なお、この略Z字状サイプSは、前記横溝9i、9
oの傾斜方向と向きに配されることによって、前記各ブ
ロックB1を略三角形状に分割している。
向溝3の溝深さの50〜100%、より好ましくは50
〜80%とすることが望ましい。
aは、直線状にのびるものを例示している。これによっ
て、接地圧の高いクラウンリブ4の両側の路面水膜を効
果的に内の周方向溝3aから排水しハイドロ性能をさら
に高める。
びるものを例示している。前記横溝9oから排出される
エアは、この外の周方向溝3bに排気されることが多
く、そのため外の周方向溝3bをジグザグ状とすること
によって、該外の周方向溝3bを気柱管とする共鳴を抑
制でき、ノイズ性能をさらに向上しうる。なお前記横溝
9oは、前記ジグザグのタイヤ軸方向一方(本例では軸
方向内側)の折れ曲がり部で交わるように隔設されてい
るものを示す。
6は、前記外の周方向溝3bから軸方向外側に前記接地
面のタイヤ軸方向外縁Eまでのびるショルダ横溝15を
配することにより、ブロックB2に区分されたものを例
示している。
タイヤ周方向に対して50〜60°の傾斜角度δをなし
て前記横溝9i、9oと同方向に傾いてのびるものを例
示している。またショルダ横溝15は、前記外の周方向
溝3Bのジグザグのタイヤ軸方向他方(本例では軸方向
外側)の折れ曲がり部で交わるように隔設されているも
のを示す。これにより、横溝9oと、該ショルダ横溝1
5とが軸方向に整一しないため、さらに共鳴音の発生を
防止できる点で好ましい。
15が、軸方向内側の基部15aと、この基部15aに
連なりかつ接地面のタイヤ軸方向外縁Eまでの間で溝巾
が増大する溝巾増大部15bとを有し、本例では外の周
方向溝3bでの溝巾に対する、接地面のタイヤ軸方向外
縁Eでの溝巾の比である溝巾増大比Mを2.0〜2.5
倍としたものを例示している。
向溝3b側ではポンピング音などを減じつつも、接地面
のタイヤ軸方向外縁E側の溝巾を広げることにより泥、
土などの排出性を高め、とりわけマッド性能を向上しう
る。
方向外縁Eよりも外側にタイヤ軸方向にのびる補助溝1
7を形成したものを例示している。このような補助溝1
7は、例えば泥地では通常接地しない接地面のタイヤ軸
方向外縁Eよりも外側の部分も路面と接触することがあ
るため、このような場合に旋回性能や排土性能を向上し
うる。
のカーカスと、このカーカスをタガ締めするベルト層と
を具えたラジアル構造のタイヤに好ましく実施できる。
つ図1、表1に示す仕様のマッド&スノー空気入りタイ
ヤを試作するとともに(実施例1〜13、比較例1〜
2、従来例)、マッド性能、ハイドロ性能、ノイズ性能
についてテストを行った。タイヤの共通仕様及びテスト
条件は次の通りである。
リムにリム組みし内圧2.0kgf /cm2 で3000cc
の国産四輪駆動車に装着し、スムースアスファルト路面
を通過速度57km/hで惰行走行しJASO規格に基づ
き通過騒音を規定して性能を比較した。なお結果は、従
来例を100とする指数で表示し、指数が大きいほど通
過騒音が小さく良好である。
上記車両を使用して、半径100mのアスファルト路面
に、水深10mm、長さ20mの水たまりを設けたコース
上を、速度を段階的に増加させながら前記車両を進入さ
せ、横加速度(横G)を計測し、50〜80km/hの速
度における前輪の平均横Gを算出した。結果は、従来例
を100とする指数で表示し、数値が大きい程良好であ
る。
路面のテストコースを上記車両を使用して、速度0から
トランスミッションのDレンジでフル加速を行い直線3
0m走行時の通過タイムを計測した。結果は、従来例を
100とする指数で表示し、数値が大きいほど良好であ
る。テストの結果などを表1に示す。
性能を損なうことなく、マッド性能ハイドロ性能を向上
していることが確認できた。
では、ミドルリブのリブ巾Wmを接地巾TWの20〜3
0%と比較的大きく設定することによって、外の周方向
溝をタイヤ赤道Cから外側寄りに配して通過騒音を低減
しうる。しかもミドルリブに配される横溝は、該ミドル
リブを内外に区分する縦細溝での各開口端を、タイヤ周
方向に位置ずれしているため、各横溝が傾斜方向に連続
して整一することがなくこの横溝を気柱管とする共鳴音
の発生をも抑制できる。これらの相乗作用により、本発
明の空気入りタイヤはノイズ性能を損なうことなく、マ
ッド性能、ハイドロ性能を向上しうる。
周方向溝は、直線状にのびるため、接地圧の高いクラウ
ンリブの両側の路面水膜を効果的に内の周方向溝から排
水しハイドロ性能をさらに高める。また外の周方向溝
を、ジグザグ状に形成することにより該外の周方向溝を
気柱管とする共鳴を抑制でき、ノイズ性能をさらに向上
しうる。
を区分したブロックに略Z字状サイプを形成したことに
より、ブロックのパターン剛性を効果的に低減し、イン
パクト音の低減効果をも発揮しうるとともに略Z字状を
なすことにより該サイプが接地面から一度に出ないた
め、サイプを開き難くし、加速走行時に発生するサイプ
の開きによる音を低減できる。
トレッドパターンを示す展開図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】トレッド面を、タイヤ赤道Cを含みタイヤ
周方向にのびるクラウンリブと、接地面のタイヤ軸方向
外縁との間のショルダーリブと、前記クラウンリブとシ
ョルダリブとの間のミドルリブとに区分する4本以上の
周方向溝を設け、前記内の周方向溝は直線状にのびるとともに、外の周方
向溝はジグザグ状にのび 、 かつ各ミドルリブのリブ巾Wmを接地巾の20〜30%
とするとともに、 前記ミドルリブに、タイヤ周方向にのびかつ溝巾が1〜
2mmの縦細溝を設けることにより、該ミドルリブをタイ
ヤ軸方向外側の外の周方向溝と前記縦細溝との間の外側
部、及びタイヤ軸方向内側の内の周方向溝と前記縦細溝
との間の内側部に区分するとともに、 前記内側部、外側部に各周方向溝と前記縦細溝との間を
継ぎかつタイヤ周方向に対して30〜70°の傾斜角度
αで傾く横溝を形成することにより、前記ミドルリブを
各周方向溝、縦細溝、横溝により囲まれるブロックに区
分し、 かつ前記外側部の横溝と内側部の横溝との前記縦細溝で
の各開口端は、タイヤ周方向に位置ずれしていることを
特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記ミドルリブのブロックは、前記周方向
溝と縦細溝に、各周方向溝、縦細溝からタイヤ周方向に
対して傾斜角度βをなしてブロック内方にのびる両側の
サイプと、この両側のサイプの各内端を継ぎ前記傾斜角
度βよりも角度の小さい傾斜角度γで傾く継ぎサイプと
からなる略Z字状サイプを有することを特徴とする請求
項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】前記サイピングは、前記ブロックを略三角
形状に分割することを特徴とする請求項2記載の空気入
りタイヤ。
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