JP3372616B2 - 自転車用ディレーラ - Google Patents
自転車用ディレーラInfo
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- Japan
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M9/00—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
- B62M9/04—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
- B62M9/06—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like
- B62M9/10—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like
- B62M9/12—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like the chain, belt, or the like being laterally shiftable, e.g. using a rear derailleur
- B62M9/121—Rear derailleurs
- B62M9/124—Mechanisms for shifting laterally
- B62M9/1248—Mechanisms for shifting laterally characterised by the use of biasing means, e.g. springs; Arrangements thereof
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62M—RIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
- B62M9/00—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like
- B62M9/04—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio
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- B62M9/10—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like
- B62M9/12—Transmissions characterised by use of an endless chain, belt, or the like of changeable ratio using a single chain, belt, or the like involving different-sized wheels, e.g. rear sprocket chain wheels selectively engaged by the chain, belt, or the like the chain, belt, or the like being laterally shiftable, e.g. using a rear derailleur
- B62M9/121—Rear derailleurs
- B62M9/124—Mechanisms for shifting laterally
- B62M9/1242—Mechanisms for shifting laterally characterised by the linkage mechanisms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車用車体に連結す
るベース体、および、チェン掛け換え体を支持する支持
体を備え、前記支持体と前記ベース体を連結する一対の
揺動リンクと、前記ベース体、および、前記支持体でな
る四連リンク機構を備え、変速ワイヤの引っ張り力によ
って前記支持体を前記ベース体に対して小径スプロケッ
ト側と大径スプロケット側のうちの一方に移動操作し、
リターンばねの復元力によって前記支持体を前記ベース
体に対して小径スプロケット側と大径スプロケット側の
うちの他方に移動操作するように構成した自転車用ディ
レーラに関する。
るベース体、および、チェン掛け換え体を支持する支持
体を備え、前記支持体と前記ベース体を連結する一対の
揺動リンクと、前記ベース体、および、前記支持体でな
る四連リンク機構を備え、変速ワイヤの引っ張り力によ
って前記支持体を前記ベース体に対して小径スプロケッ
ト側と大径スプロケット側のうちの一方に移動操作し、
リターンばねの復元力によって前記支持体を前記ベース
体に対して小径スプロケット側と大径スプロケット側の
うちの他方に移動操作するように構成した自転車用ディ
レーラに関する。
【０００２】
【従来の技術】上記自転車用ディレーラにおいて、従
来、たとえば特開昭６１−１２４８６号公報に示される
ものがあった。すなわち、一対の揺動リンクの一方に操
作部材を枢着し、この操作部材を枢支する支軸にねじり
コイルばねを取り付けるとともに、このねじりコイルば
ねの一対のばね足の一方が前記操作部材に係止し、他方
のばね足が前記操作部材を枢支する方とは反対側の揺動
リンクに揺動部材を介して係止している。そして、前記
操作部材に連結した変速ワイヤを引っ張り操作すると、
この操作力をねじりコイルばねが揺動リンクに伝達する
ことによって揺動リンクがベース体に対して大径スプロ
ケット側に揺動し、これに伴う支持部材のベース体に対
する移動のために、ガイドプーリがベース体に対して移
動してチェンを複数枚のスプロケットのうちの大径側に
掛け換え操作する。変速ワイヤを緩め操作すると、ねじ
りコイルばねが弾性復元力によって揺動リンクをベース
体に対して小径スプロケット側に揺動操作し、これに伴
う支持部材のベース体に対する移動のために、ガイドプ
ーリがベース体に対して移動してチェンを複数枚のスプ
ロケットのうちの小径側に掛け換え操作する。また、大
径スプロケット側への変速操作を行った時、スプロケッ
トが回動しないで停止しているなどに起因して設定値以
上のチェン掛け換え抵抗が作用していると、ねじりコイ
ルばねが変速ワイヤの引っ張り操作力のために弾性変形
し、操作部材のみがこれを支持する揺動リンクに対して
揺動して支持部材が変速操作前の位置に残る。この後、
スプロケットが回動するなどによってチェン掛け換え抵
抗が設定値より低下すると、ねじりコイルばねが先に弾
性変形して蓄えていた操作力のために揺動部材が操作部
材の位置に対応する位置に移動し、これに伴う支持部材
の移動のためにガイドプーリがベース体に対して移動し
てチェンを所定の大径側スプロケットに掛け換え操作す
るようになっている。つまり、小径スプロケット側に変
速する際には、ねじりコイルばねがリターンばねとなっ
て変速操作力を発揮するのであり、大径スプロケット側
に変速する際、変速抵抗のおおきさによっては、ねじり
コイルばねがセーバばねとなって操作力の蓄積をするの
である。
来、たとえば特開昭６１−１２４８６号公報に示される
ものがあった。すなわち、一対の揺動リンクの一方に操
作部材を枢着し、この操作部材を枢支する支軸にねじり
コイルばねを取り付けるとともに、このねじりコイルば
ねの一対のばね足の一方が前記操作部材に係止し、他方
のばね足が前記操作部材を枢支する方とは反対側の揺動
リンクに揺動部材を介して係止している。そして、前記
操作部材に連結した変速ワイヤを引っ張り操作すると、
この操作力をねじりコイルばねが揺動リンクに伝達する
ことによって揺動リンクがベース体に対して大径スプロ
ケット側に揺動し、これに伴う支持部材のベース体に対
する移動のために、ガイドプーリがベース体に対して移
動してチェンを複数枚のスプロケットのうちの大径側に
掛け換え操作する。変速ワイヤを緩め操作すると、ねじ
りコイルばねが弾性復元力によって揺動リンクをベース
体に対して小径スプロケット側に揺動操作し、これに伴
う支持部材のベース体に対する移動のために、ガイドプ
ーリがベース体に対して移動してチェンを複数枚のスプ
ロケットのうちの小径側に掛け換え操作する。また、大
径スプロケット側への変速操作を行った時、スプロケッ
トが回動しないで停止しているなどに起因して設定値以
上のチェン掛け換え抵抗が作用していると、ねじりコイ
ルばねが変速ワイヤの引っ張り操作力のために弾性変形
し、操作部材のみがこれを支持する揺動リンクに対して
揺動して支持部材が変速操作前の位置に残る。この後、
スプロケットが回動するなどによってチェン掛け換え抵
抗が設定値より低下すると、ねじりコイルばねが先に弾
性変形して蓄えていた操作力のために揺動部材が操作部
材の位置に対応する位置に移動し、これに伴う支持部材
の移動のためにガイドプーリがベース体に対して移動し
てチェンを所定の大径側スプロケットに掛け換え操作す
るようになっている。つまり、小径スプロケット側に変
速する際には、ねじりコイルばねがリターンばねとなっ
て変速操作力を発揮するのであり、大径スプロケット側
に変速する際、変速抵抗のおおきさによっては、ねじり
コイルばねがセーバばねとなって操作力の蓄積をするの
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、変速の際、ばね
が操作力を発揮する際にコイル部がこすれ、実際のチェ
ンの掛け換えに作用する操作力がばね自体の備えるばね
力よりも弱くなることがあった。また、土や砂がコイル
部に入り込んだり、付着すると比較的とれにくくて同様
のばね力損失が発生しやすくなっていた。このため、ば
ね力損失がカバーできる強いばね力を発揮するばねを採
用することにより、ばね力損失があっても変速が所望ど
おりできるようにしていた。この結果、ばね力によって
変速する方向とは反対の方向に変速する際、ばねに抗し
て変速操作する必要があることから変速操作が比較的重
くなっていた。また、スプロケットの回動が停止してい
る場合にはばねが操作力の蓄積を精度よく行っても、所
定の変速箇所で変速しやすいように、変速箇所以外での
変速抵抗を変速箇所よりも大にした特殊ギヤを採用した
場合には、変速箇所とそれ以外の箇所との変速抵抗の差
が比較的小さいことから、変速箇所以外の箇所でもばね
が操作力の蓄積をしにくく、特殊ギヤには採用しにくく
なっていた。本発明の目的は、リターンばねとセーバば
ねとを兼用できながら、操作力の軽減ができ、さらに
は、セーバばねの作用を利用しやすい自転車用ディレー
ラを提供することにある。
が操作力を発揮する際にコイル部がこすれ、実際のチェ
ンの掛け換えに作用する操作力がばね自体の備えるばね
力よりも弱くなることがあった。また、土や砂がコイル
部に入り込んだり、付着すると比較的とれにくくて同様
のばね力損失が発生しやすくなっていた。このため、ば
ね力損失がカバーできる強いばね力を発揮するばねを採
用することにより、ばね力損失があっても変速が所望ど
おりできるようにしていた。この結果、ばね力によって
変速する方向とは反対の方向に変速する際、ばねに抗し
て変速操作する必要があることから変速操作が比較的重
くなっていた。また、スプロケットの回動が停止してい
る場合にはばねが操作力の蓄積を精度よく行っても、所
定の変速箇所で変速しやすいように、変速箇所以外での
変速抵抗を変速箇所よりも大にした特殊ギヤを採用した
場合には、変速箇所とそれ以外の箇所との変速抵抗の差
が比較的小さいことから、変速箇所以外の箇所でもばね
が操作力の蓄積をしにくく、特殊ギヤには採用しにくく
なっていた。本発明の目的は、リターンばねとセーバば
ねとを兼用できながら、操作力の軽減ができ、さらに
は、セーバばねの作用を利用しやすい自転車用ディレー
ラを提供することにある。
【０００４】本発明に係る自転車用ディレーラは、ハブ
軸に沿って並べて配置された複数のスプロケット間でチ
ェンの掛け換えを行うための自転車用ディレーラであっ
て、四連リンク機構と、変速操作部材と、リターンばね
とを備えている。四連リンク機構は、車体に連結される
ベース体、チェン掛け換え体を支持する支持体、及びベ
ース体と支持体とを連結する一対の揺動リンクからな
り、支持体をハブ軸に沿って移動させる。変速操作部材
は、変速ワイヤが連結される連結部及び四連リンク機構
に対する当たり部を有し、四連リンク機構に単独揺動自
在に取り付けられている。リターンばねは変速操作部材
と四連リンク機構とにわたって取り付けられた引張りコ
イルばねからなるものである。そして、変速ワイヤが引
っ張り操作される際には、リターンばねが引っ張り弾性
変形しながら変速ワイヤの引っ張り力を四連リンク機構
に伝達し四連リンク機構を変形させて支持体をハブ軸に
沿った一方側に移動させ、変速ワイヤが緩め操作される
際には、リターンばねの弾性復元力により当たり部を四
連リンク機構に当て付けて四連リンク機構を変形させ支
持体をハブ軸に沿った他方側に移動させる。
軸に沿って並べて配置された複数のスプロケット間でチ
ェンの掛け換えを行うための自転車用ディレーラであっ
て、四連リンク機構と、変速操作部材と、リターンばね
とを備えている。四連リンク機構は、車体に連結される
ベース体、チェン掛け換え体を支持する支持体、及びベ
ース体と支持体とを連結する一対の揺動リンクからな
り、支持体をハブ軸に沿って移動させる。変速操作部材
は、変速ワイヤが連結される連結部及び四連リンク機構
に対する当たり部を有し、四連リンク機構に単独揺動自
在に取り付けられている。リターンばねは変速操作部材
と四連リンク機構とにわたって取り付けられた引張りコ
イルばねからなるものである。そして、変速ワイヤが引
っ張り操作される際には、リターンばねが引っ張り弾性
変形しながら変速ワイヤの引っ張り力を四連リンク機構
に伝達し四連リンク機構を変形させて支持体をハブ軸に
沿った一方側に移動させ、変速ワイヤが緩め操作される
際には、リターンばねの弾性復元力により当たり部を四
連リンク機構に当て付けて四連リンク機構を変形させ支
持体をハブ軸に沿った他方側に移動させる。
【０００５】
【作用】変速ワイヤを引っ張り操作すると、この操作力
のために、引張コイルばねが変形して弾性復元力を蓄積
しながら四連リンク機構を変形操作し、支持体をベース
体に対して小径スプロケット側と大径スプロケット側の
一方に移動操作する。このために、チェン掛け換え体が
ベース体とともに移動してチェンを小径スプロケット側
と大径スプロケット側の一方に掛け換える。そして、変
速ワイヤを緩め操作すると、引張コイルばねが蓄積して
いる弾性復元力により、変速操作部材の当たり部を四連
リンク機構に当て付けて四連リンク機構を変形操作し、
支持体をベース体に対して小径スプロケット側と大径ス
プロケット側の他方に移動操作する。このために、チェ
ン掛け換え体がベース体とともに移動してチェンを小径
スプロケット側と大径スプロケット側の他方に掛け換え
る。つまり、変速ワイヤを緩め操作した際には、引張コ
イルばねがリターンばねとなり、変速ワイヤの引っ張り
操作による変速方向とは反対の方向に変速操作する。変
速ワイヤを引っ張り操作して変速する際、セーバばねの
作用を行わせる必要があるものとして設定した値以上の
変速抵抗がチェン掛け換え体に作用すると、変速操作部
材が単独で揺動するように、引張コイルばねの強さを設
定する。すると、変速ワイヤの引っ張り操作による変速
を行う際、チェン掛け換え体に前記設定値以上の変速抵
抗が作用すると、変速ワイヤの引っ張り力のために変速
操作部材が単独で揺動し、引張コイルばねが変形して弾
性復元力を蓄積するが、四連リンク機構が変形しなくて
チェン掛け換え体が変速操作前の位置に残る。この後、
変速抵抗が前記設定値より低下すると、引張コイルばね
が蓄積している弾性復元力による操作力により、四連リ
ンク機構が先に単独揺動した変速操作部材の当たり部に
当たるまで変形操作され、これに伴う支持部材の移動の
ため、チェン掛け換え体が変速操作前の位置から、変速
操作部材と四連リンク機構との当たりによって決まる位
置まで移動してチェンを所定のスプロケットに掛け換え
る。つまり、引張コイルばねがリターンばねとなって変
速する方向とは逆の方向に変速する際、引張コイルばね
がセーバばねとなって操作力を蓄積することが可能とな
る。さらに、引張コイルばねにあっては、ねじりコイル
ばねに比し、線材こすれがでにくくて、ばね力損失が発
生しにくい。また、土砂がばねに付着したり入り込んで
も、ばねが伸び変形して線材間に隙間ができた際にその
隙間から自ずと抜け落ちやすい。このために、従来のね
じりコイルばねの場合に比し、土砂が付着したり入り込
んだままになってばねの作動に対する障害になりにく
い。
のために、引張コイルばねが変形して弾性復元力を蓄積
しながら四連リンク機構を変形操作し、支持体をベース
体に対して小径スプロケット側と大径スプロケット側の
一方に移動操作する。このために、チェン掛け換え体が
ベース体とともに移動してチェンを小径スプロケット側
と大径スプロケット側の一方に掛け換える。そして、変
速ワイヤを緩め操作すると、引張コイルばねが蓄積して
いる弾性復元力により、変速操作部材の当たり部を四連
リンク機構に当て付けて四連リンク機構を変形操作し、
支持体をベース体に対して小径スプロケット側と大径ス
プロケット側の他方に移動操作する。このために、チェ
ン掛け換え体がベース体とともに移動してチェンを小径
スプロケット側と大径スプロケット側の他方に掛け換え
る。つまり、変速ワイヤを緩め操作した際には、引張コ
イルばねがリターンばねとなり、変速ワイヤの引っ張り
操作による変速方向とは反対の方向に変速操作する。変
速ワイヤを引っ張り操作して変速する際、セーバばねの
作用を行わせる必要があるものとして設定した値以上の
変速抵抗がチェン掛け換え体に作用すると、変速操作部
材が単独で揺動するように、引張コイルばねの強さを設
定する。すると、変速ワイヤの引っ張り操作による変速
を行う際、チェン掛け換え体に前記設定値以上の変速抵
抗が作用すると、変速ワイヤの引っ張り力のために変速
操作部材が単独で揺動し、引張コイルばねが変形して弾
性復元力を蓄積するが、四連リンク機構が変形しなくて
チェン掛け換え体が変速操作前の位置に残る。この後、
変速抵抗が前記設定値より低下すると、引張コイルばね
が蓄積している弾性復元力による操作力により、四連リ
ンク機構が先に単独揺動した変速操作部材の当たり部に
当たるまで変形操作され、これに伴う支持部材の移動の
ため、チェン掛け換え体が変速操作前の位置から、変速
操作部材と四連リンク機構との当たりによって決まる位
置まで移動してチェンを所定のスプロケットに掛け換え
る。つまり、引張コイルばねがリターンばねとなって変
速する方向とは逆の方向に変速する際、引張コイルばね
がセーバばねとなって操作力を蓄積することが可能とな
る。さらに、引張コイルばねにあっては、ねじりコイル
ばねに比し、線材こすれがでにくくて、ばね力損失が発
生しにくい。また、土砂がばねに付着したり入り込んで
も、ばねが伸び変形して線材間に隙間ができた際にその
隙間から自ずと抜け落ちやすい。このために、従来のね
じりコイルばねの場合に比し、土砂が付着したり入り込
んだままになってばねの作動に対する障害になりにく
い。
【０００６】
【発明の効果】リターンばねがセーバばねの作用をする
ためにリターンばねとセーバばねとを兼用し、別々のば
ねを採用するよりもリターン力の軽減ができる。その
上、ばね力損失が発生しにくくて、リターンばねがリタ
ーン操作の際に出力するばね力を比較的弱くしてもリタ
ーンばねのリターン操作による変速が所望どおりできる
ことにより、リターンばねによる変速方向とは反対の方
向への変速が比較的楽にできるようになった。さらに
は、ばね力を比較的弱くできることから、たとえば、変
速が所定の変速用箇所で行われるように変速抵抗が場所
によって異なる特殊ギヤを使用する際に、変速用箇所以
外では操作力の蓄積が精度よく行われて変速用箇所での
み変速が確実に行われるようにできるなど、変速抵抗が
比較的小さくてもリターンばねがセーバばねとなって操
作力の蓄積を精度よく行うように有利に使用できるよう
になった。
ためにリターンばねとセーバばねとを兼用し、別々のば
ねを採用するよりもリターン力の軽減ができる。その
上、ばね力損失が発生しにくくて、リターンばねがリタ
ーン操作の際に出力するばね力を比較的弱くしてもリタ
ーンばねのリターン操作による変速が所望どおりできる
ことにより、リターンばねによる変速方向とは反対の方
向への変速が比較的楽にできるようになった。さらに
は、ばね力を比較的弱くできることから、たとえば、変
速が所定の変速用箇所で行われるように変速抵抗が場所
によって異なる特殊ギヤを使用する際に、変速用箇所以
外では操作力の蓄積が精度よく行われて変速用箇所での
み変速が確実に行われるようにできるなど、変速抵抗が
比較的小さくてもリターンばねがセーバばねとなって操
作力の蓄積を精度よく行うように有利に使用できるよう
になった。
【０００７】
【実施例】図１および図２に示すように、ガイドプーリ
１およびテンションプーリ２を備えるガイドプレート３
を支持体４に軸芯Ｐまわりで揺動可能に連結することに
より、支持体４がガイドプーリ１およびテンションプー
リ２を前記軸芯Ｐまわりで揺動可能に支持するように構
成し、この支持体４を、取り付けブラケット５が軸芯Ｂ
まわりで相対揺動するように連結してあるベース体６
に、一対の揺動リンク７，８によって連結してある。取
り付けブラケット５とベース体６との連結部に位置する
第１テンションばね９がベース体６を取り付けブラケッ
ト５に対して図１に示すＸ方向に揺動付勢することによ
り、支持体４を軸芯ＢまわりでＸ方向に揺動付勢して、
ガイドプーリ１およびテンションプーリ２を介してチェ
ン１０を緊張操作するように構成してある。支持体４と
ガイドプレート３との連結部に位置する第２テンション
ばね１１がガイドプレート３を支持体４に対して軸芯Ｐ
まわりで図１に示すＹ方向に揺動付勢することにより、
ガイドプーリ１およびテンションプーリ２を軸芯Ｐまわ
りでＸ方向に揺動付勢して、ガイドプーリ１およびテン
ションプーリ２を介してチェン１０を緊張操作するよう
に構成してある。前記ベース体６に一対の調節ねじ１
２，１３と、この調節ねじ１２，１３を覆う着脱自在な
第１キャップＣ１を取り付け、前記支持体４にこの支持
体４の車体外側端部を覆う第２キャップＣ２を取り付
け、もって、図１の如く取り付けブラケット５によって
自転車用車体フレーム１４に取り付けるように、かつ、
変速レバー装置（図示せず）からの変速ワイヤ１５によ
って操作することにより、リア多段ギヤ１６の７枚のス
プロケットＧ１〜Ｇ７にチェン１０を掛け換えるように
自転車用のリヤディレーラを構成してある。
１およびテンションプーリ２を備えるガイドプレート３
を支持体４に軸芯Ｐまわりで揺動可能に連結することに
より、支持体４がガイドプーリ１およびテンションプー
リ２を前記軸芯Ｐまわりで揺動可能に支持するように構
成し、この支持体４を、取り付けブラケット５が軸芯Ｂ
まわりで相対揺動するように連結してあるベース体６
に、一対の揺動リンク７，８によって連結してある。取
り付けブラケット５とベース体６との連結部に位置する
第１テンションばね９がベース体６を取り付けブラケッ
ト５に対して図１に示すＸ方向に揺動付勢することによ
り、支持体４を軸芯ＢまわりでＸ方向に揺動付勢して、
ガイドプーリ１およびテンションプーリ２を介してチェ
ン１０を緊張操作するように構成してある。支持体４と
ガイドプレート３との連結部に位置する第２テンション
ばね１１がガイドプレート３を支持体４に対して軸芯Ｐ
まわりで図１に示すＹ方向に揺動付勢することにより、
ガイドプーリ１およびテンションプーリ２を軸芯Ｐまわ
りでＸ方向に揺動付勢して、ガイドプーリ１およびテン
ションプーリ２を介してチェン１０を緊張操作するよう
に構成してある。前記ベース体６に一対の調節ねじ１
２，１３と、この調節ねじ１２，１３を覆う着脱自在な
第１キャップＣ１を取り付け、前記支持体４にこの支持
体４の車体外側端部を覆う第２キャップＣ２を取り付
け、もって、図１の如く取り付けブラケット５によって
自転車用車体フレーム１４に取り付けるように、かつ、
変速レバー装置（図示せず）からの変速ワイヤ１５によ
って操作することにより、リア多段ギヤ１６の７枚のス
プロケットＧ１〜Ｇ７にチェン１０を掛け換えるように
自転車用のリヤディレーラを構成してある。
【０００８】すなわち、取り付けブラケット５のベース
体６が連結してある側とは反対側の端部に切欠き式の取
り付け孔５ａを備えてあるとともに、この取り付け孔５
ａは後輪ハブ軸１７が挿通するように形成してある。つ
まり、取り付けブラケット５の端部を、車体フレーム１
４の後輪用フォークエンド部１４ａに後輪ハブ軸１７と
共締めすることにより、取り付けブラケット５が車体フ
レーム１４に連結する。この連結操作をすることによ
り、リヤディレーラの車体フレーム１４への取り付けが
できる。
体６が連結してある側とは反対側の端部に切欠き式の取
り付け孔５ａを備えてあるとともに、この取り付け孔５
ａは後輪ハブ軸１７が挿通するように形成してある。つ
まり、取り付けブラケット５の端部を、車体フレーム１
４の後輪用フォークエンド部１４ａに後輪ハブ軸１７と
共締めすることにより、取り付けブラケット５が車体フ
レーム１４に連結する。この連結操作をすることによ
り、リヤディレーラの車体フレーム１４への取り付けが
できる。
【０００９】図２に示すように、前記ベース体６と前記
支持体４および前記一対の揺動リンク７，８によって四
連リンク機構を構成し、一対の揺動リンク７，８のうち
のリア多段ギヤ１６の小径スプロケット側に位置する方
の揺動リンク７に枢着軸１８を介して変速操作部材１９
を取り付けるとともに、この変速操作部材１９のばね掛
け孔１９ａを有するばね取り付け部と、前記支持体４の
ばね掛けピン４ａでなるばね取り付け部とにわたり、引
張コイルばねでなるリターンばね２０を取り付けてあ
る。ベース体６にホルダー支持具２１を介してアウター
ホルダー２２を取り付け、変速操作部材１９に、ワイヤ
連結ねじ２３を有するインナーワイヤ連結部１９ｂと、
揺動リンク７の内面側に当接できるように形成した当た
り部１９ｃとを備えることにより、変速ワイヤ１５によ
る操作を可能にしてある。
支持体４および前記一対の揺動リンク７，８によって四
連リンク機構を構成し、一対の揺動リンク７，８のうち
のリア多段ギヤ１６の小径スプロケット側に位置する方
の揺動リンク７に枢着軸１８を介して変速操作部材１９
を取り付けるとともに、この変速操作部材１９のばね掛
け孔１９ａを有するばね取り付け部と、前記支持体４の
ばね掛けピン４ａでなるばね取り付け部とにわたり、引
張コイルばねでなるリターンばね２０を取り付けてあ
る。ベース体６にホルダー支持具２１を介してアウター
ホルダー２２を取り付け、変速操作部材１９に、ワイヤ
連結ねじ２３を有するインナーワイヤ連結部１９ｂと、
揺動リンク７の内面側に当接できるように形成した当た
り部１９ｃとを備えることにより、変速ワイヤ１５によ
る操作を可能にしてある。
【００１０】すなわち、変速ワイヤ１５のアウターワイ
ヤ端部を前記アウターホルダー２２に装着することによ
り、ベース体６に支持されるように連結し、変速ワイヤ
１５のインナーワイヤ１５ａを前記ワイヤ連結ねじ２３
によって締め付け固定することにより、変速操作部材１
９の前記インナーワイヤ連結部１９ｂに連結する。そし
て、インナーワイヤ１５ａを引っ張りまたは緩め操作す
ると、引っ張り操作力、または引張コイルばね２０の操
作力のため、ガイドプーリ１が車体横方向に移動してリ
アギヤＧ１〜Ｇ７のうちの所定のスプロケットにチェン
１０を掛けるための操作位置になるのであるが、つぎ
に、リアギヤＧ１〜Ｇ７のうちの外径が最も小さい７速
スプロケットＧ７にチェン１０が掛かる第７速状態と、
前記７速ギヤＧ７のつぎに外径が小さい６速スプロケッ
トＧ６にチェン１０が掛かる第６速状態との間での変速
作動を例に説明する。
ヤ端部を前記アウターホルダー２２に装着することによ
り、ベース体６に支持されるように連結し、変速ワイヤ
１５のインナーワイヤ１５ａを前記ワイヤ連結ねじ２３
によって締め付け固定することにより、変速操作部材１
９の前記インナーワイヤ連結部１９ｂに連結する。そし
て、インナーワイヤ１５ａを引っ張りまたは緩め操作す
ると、引っ張り操作力、または引張コイルばね２０の操
作力のため、ガイドプーリ１が車体横方向に移動してリ
アギヤＧ１〜Ｇ７のうちの所定のスプロケットにチェン
１０を掛けるための操作位置になるのであるが、つぎ
に、リアギヤＧ１〜Ｇ７のうちの外径が最も小さい７速
スプロケットＧ７にチェン１０が掛かる第７速状態と、
前記７速ギヤＧ７のつぎに外径が小さい６速スプロケッ
トＧ６にチェン１０が掛かる第６速状態との間での変速
作動を例に説明する。
【００１１】図３（イ）に示すように、ガイドプーリ１
が第７速位置Ａにあってチェン１０が７速スプロケット
Ｇ７に掛かっていると、リターンばね２０の引っ張り操
作力のために、変速操作部材１９の当たり部１９ｃが揺
動リンク７に当接している。この状態からインナーワイ
ヤ１５ａを引っ張り操作すると、リターンばね２０が引
っ張り操作力を支持体４のばね掛け部４ａに伝達して支
持体４を引っ張り操作し、揺動リンク７が変速操作部材
１９の当たり部１９ｃに当接したままで変速操作部材１
９とともに揺動し、揺動ストロークがインナーワイヤ１
５ａの操作ストロークに対応するものになると揺動を停
止する。すなわち、変速操作部材１９がインナーワイヤ
１５ａによる引っ張り操作のために図３（イ）の操作位
置から図３（ハ）の操作位置になるとともに、ベース体
６と支持体４および揺動リンク７，８でなる四連リンク
機構がリターンばね２０による引っ張り操作のために図
３（イ）の状態から図３（ハ）の状態に変形する。これ
により、支持体４がベース体６に対してリア多段ギヤ１
６の大径スプロケット側に移動してガイドプーリ１が第
７速位置Ａから第６速位置Ｂに移動する。この時、支持
体４と揺動リンク７との相対揺動のために、変速操作部
材１９のばね連結点Ｐ１と、支持体４のばね連結点Ｐ２
との間隔が図３（イ）のＤ１から図３（ハ）のＤ３に増
大変化することにより、リターンばね２０がインナーワ
イヤ１５ａによる操作力を支持体４に伝達しながら引っ
張り弾性変形されてリターン操作力を蓄積する。
が第７速位置Ａにあってチェン１０が７速スプロケット
Ｇ７に掛かっていると、リターンばね２０の引っ張り操
作力のために、変速操作部材１９の当たり部１９ｃが揺
動リンク７に当接している。この状態からインナーワイ
ヤ１５ａを引っ張り操作すると、リターンばね２０が引
っ張り操作力を支持体４のばね掛け部４ａに伝達して支
持体４を引っ張り操作し、揺動リンク７が変速操作部材
１９の当たり部１９ｃに当接したままで変速操作部材１
９とともに揺動し、揺動ストロークがインナーワイヤ１
５ａの操作ストロークに対応するものになると揺動を停
止する。すなわち、変速操作部材１９がインナーワイヤ
１５ａによる引っ張り操作のために図３（イ）の操作位
置から図３（ハ）の操作位置になるとともに、ベース体
６と支持体４および揺動リンク７，８でなる四連リンク
機構がリターンばね２０による引っ張り操作のために図
３（イ）の状態から図３（ハ）の状態に変形する。これ
により、支持体４がベース体６に対してリア多段ギヤ１
６の大径スプロケット側に移動してガイドプーリ１が第
７速位置Ａから第６速位置Ｂに移動する。この時、支持
体４と揺動リンク７との相対揺動のために、変速操作部
材１９のばね連結点Ｐ１と、支持体４のばね連結点Ｐ２
との間隔が図３（イ）のＤ１から図３（ハ）のＤ３に増
大変化することにより、リターンばね２０がインナーワ
イヤ１５ａによる操作力を支持体４に伝達しながら引っ
張り弾性変形されてリターン操作力を蓄積する。
【００１２】また、インナーワイヤ１５ａを引っ張り操
作した時、リア多段ギヤ１６の回動が停止していると
か、リア多段ギヤ１６が回動していても、７速スプロケ
ットＧ７の変速用箇所に比してチェン掛け換え抵抗が大
である非変速箇所でチェン１０を押圧操作するタイミン
グにあるなどの場合には、ガイドプーリ１に比較的大き
いチェン掛け換え抵抗が作用する。すると、図３（ロ）
に示すように、変速操作部材１９がインナーワイヤ１５
ａによる操作力のために枢着軸１８の軸芯まわりで単独
で揺動するが、揺動リンク７はベース体６に対して揺動
せず、ベース体６と支持体４および揺動リンク７，８で
なる四連リンク機構が変形しなくてガイドプーリ１が７
速位置Ａに残る。この時、支持体４と揺動リンク７との
相対揺動のために、変速操作部材１９のばね連結点Ｐ１
と、支持体４のばね連結点Ｐ２との間隔が図３（イ）の
Ｄ１から図３（ロ）のＤ２に増大変化してリターンばね
２０が引っ張り変形する。すなわち、リターンばね２０
がセーバばねとなってインナーワイヤ１５ａによる引っ
張り操作力を蓄積する。この後、リア多段ギヤ１６が回
動するとか、７速スプロケットＧ７の変速用箇所でチェ
ン１０を押圧操作するようになるなど、ガイドプーリ１
に作用する変速抵抗がそれまでの抵抗より低下すると、
リターンばね２０が蓄積している操作力により、揺動リ
ンク７がベース体６に対して揺動し、ベース体６と支持
体４および揺動リンク７，８でなる四連リンク機構が図
３（ロ）の状態から図３（ハ）に示す如く変速操作部材
１９と揺動リンク７とが当接する状態に変形する。これ
により、支持体４がベース体６に対して大径スプロケッ
ト側に移動してガイドプーリ１が操作位置Ａから操作位
置Ｂに移動する。
作した時、リア多段ギヤ１６の回動が停止していると
か、リア多段ギヤ１６が回動していても、７速スプロケ
ットＧ７の変速用箇所に比してチェン掛け換え抵抗が大
である非変速箇所でチェン１０を押圧操作するタイミン
グにあるなどの場合には、ガイドプーリ１に比較的大き
いチェン掛け換え抵抗が作用する。すると、図３（ロ）
に示すように、変速操作部材１９がインナーワイヤ１５
ａによる操作力のために枢着軸１８の軸芯まわりで単独
で揺動するが、揺動リンク７はベース体６に対して揺動
せず、ベース体６と支持体４および揺動リンク７，８で
なる四連リンク機構が変形しなくてガイドプーリ１が７
速位置Ａに残る。この時、支持体４と揺動リンク７との
相対揺動のために、変速操作部材１９のばね連結点Ｐ１
と、支持体４のばね連結点Ｐ２との間隔が図３（イ）の
Ｄ１から図３（ロ）のＤ２に増大変化してリターンばね
２０が引っ張り変形する。すなわち、リターンばね２０
がセーバばねとなってインナーワイヤ１５ａによる引っ
張り操作力を蓄積する。この後、リア多段ギヤ１６が回
動するとか、７速スプロケットＧ７の変速用箇所でチェ
ン１０を押圧操作するようになるなど、ガイドプーリ１
に作用する変速抵抗がそれまでの抵抗より低下すると、
リターンばね２０が蓄積している操作力により、揺動リ
ンク７がベース体６に対して揺動し、ベース体６と支持
体４および揺動リンク７，８でなる四連リンク機構が図
３（ロ）の状態から図３（ハ）に示す如く変速操作部材
１９と揺動リンク７とが当接する状態に変形する。これ
により、支持体４がベース体６に対して大径スプロケッ
ト側に移動してガイドプーリ１が操作位置Ａから操作位
置Ｂに移動する。
【００１３】図３（ハ）に示すように、ガイドプーリ３
が第６速位置Ｂにあってチェン１０が６速スプロケット
Ｇ６に掛かっていると、リターンばね２０の引っ張り操
作力のために、変速操作部材１９の当たり部１９ｃが揺
動リンク７に当接している。この状態からインナーワイ
ヤ１５ａを緩め操作すると、リターンばね２０が蓄積し
ているリターン操作力により、揺動リンク７が変速操作
部材１９の当たり部１９ｃに当接したままで変速操作部
材１９とともに揺動し、インナーワイヤ１５ａが緩みを
解消して変速操作部材１９を引っ張り支持する状態にな
ると揺動が停止する。すなわち、リターンばね２０の弾
性復元によるリターン操作力により、変速操作部材１９
が図３（ハ）の操作位置から図３（イ）の操作位置に切
り換わるとともに、ベース体６と支持体４および揺動リ
ンク７，８でなる四連リンク機構が図３（ハ）の状態か
ら図３（イ）の状態に変形する。このために、支持体４
がベース体６に対してリア多段ギヤ１６の小径スプロケ
ット側に移動してガイドプーリ１が第６速位置Ｂから第
７速位置Ａに移動する。
が第６速位置Ｂにあってチェン１０が６速スプロケット
Ｇ６に掛かっていると、リターンばね２０の引っ張り操
作力のために、変速操作部材１９の当たり部１９ｃが揺
動リンク７に当接している。この状態からインナーワイ
ヤ１５ａを緩め操作すると、リターンばね２０が蓄積し
ているリターン操作力により、揺動リンク７が変速操作
部材１９の当たり部１９ｃに当接したままで変速操作部
材１９とともに揺動し、インナーワイヤ１５ａが緩みを
解消して変速操作部材１９を引っ張り支持する状態にな
ると揺動が停止する。すなわち、リターンばね２０の弾
性復元によるリターン操作力により、変速操作部材１９
が図３（ハ）の操作位置から図３（イ）の操作位置に切
り換わるとともに、ベース体６と支持体４および揺動リ
ンク７，８でなる四連リンク機構が図３（ハ）の状態か
ら図３（イ）の状態に変形する。このために、支持体４
がベース体６に対してリア多段ギヤ１６の小径スプロケ
ット側に移動してガイドプーリ１が第６速位置Ｂから第
７速位置Ａに移動する。
【００１４】前記ホルダー支持具２１は、一対の揺動リ
ンク７，８をベース体６に枢着している枢着軸２４，２
５に取り付けることによってベース体６に連結してあ
る。すなわち、前記枢着軸２４，２５を連結軸に兼用し
てベース体６に連結してある。
ンク７，８をベース体６に枢着している枢着軸２４，２
５に取り付けることによってベース体６に連結してあ
る。すなわち、前記枢着軸２４，２５を連結軸に兼用し
てベース体６に連結してある。
【００１５】前記変速操作部材１９を図２および図４に
示す如く形成してある。すなわち、前記枢着軸１８によ
って揺動リンク７に取り付けるための軸孔１９ｄと、前
記ばね掛け孔１９ａを備える部材部分に対して、前記イ
ンナー連結部１９ｂを形成する部材部分が上下方向に位
置ずれする形状にしてある。つまり、変速操作部材１９
をインナー連結部１９ｂがリターンばね２０と上下に並
ぶ状態で組み付け、これにより、リターンばね２０を横
側が揺動リンク７と８で覆われて土砂などが付着しにく
くなるように、揺動リンク７と８の間に入り込ませて組
み付けてある。
示す如く形成してある。すなわち、前記枢着軸１８によ
って揺動リンク７に取り付けるための軸孔１９ｄと、前
記ばね掛け孔１９ａを備える部材部分に対して、前記イ
ンナー連結部１９ｂを形成する部材部分が上下方向に位
置ずれする形状にしてある。つまり、変速操作部材１９
をインナー連結部１９ｂがリターンばね２０と上下に並
ぶ状態で組み付け、これにより、リターンばね２０を横
側が揺動リンク７と８で覆われて土砂などが付着しにく
くなるように、揺動リンク７と８の間に入り込ませて組
み付けてある。
【００１６】尚、前記一対の調節ねじ１２，１３の一方
は、大径スプロケット側の揺動リンク７に当接してこの
揺動リンク７の揺動限界を設定することにより、ガイド
プーリ１の車体内側のストロークエンドを設定するもの
であり、他方は、小径スプロケット側の揺動リンク８に
当接してこの揺動リンク８の揺動限界を設定することに
より、ガイドプーリ１の車体外側のストロークエンドを
設定するものである。つまり、調節ねじ１２と１３によ
って揺動リンク７，８の揺動限界を調節することによ
り、支持体４がベース体６に対して車体横方向に移動す
るストロークと、支持体４が大径スプロケット側に移動
する際のストロークエンド、および、支持体４が小径ス
プロケット側に移動する際のストロークエンドのそれぞ
れを調節し、変速操作時にガイドプーリ１が所定の操作
位置に移動してチェン１０が全てのスプロケットＧ１〜
Ｇ７に適切に掛け換わるように調節するのである。
は、大径スプロケット側の揺動リンク７に当接してこの
揺動リンク７の揺動限界を設定することにより、ガイド
プーリ１の車体内側のストロークエンドを設定するもの
であり、他方は、小径スプロケット側の揺動リンク８に
当接してこの揺動リンク８の揺動限界を設定することに
より、ガイドプーリ１の車体外側のストロークエンドを
設定するものである。つまり、調節ねじ１２と１３によ
って揺動リンク７，８の揺動限界を調節することによ
り、支持体４がベース体６に対して車体横方向に移動す
るストロークと、支持体４が大径スプロケット側に移動
する際のストロークエンド、および、支持体４が小径ス
プロケット側に移動する際のストロークエンドのそれぞ
れを調節し、変速操作時にガイドプーリ１が所定の操作
位置に移動してチェン１０が全てのスプロケットＧ１〜
Ｇ７に適切に掛け換わるように調節するのである。
【００１７】〔別実施例〕上記実施構造では、変速操作
部材１９と揺動リンク７との枢着軸１８を、揺動リンク
７のうちのベース体６への枢着軸２４が位置するリンク
部分とは異なるリンク部分に配置してある。つまり、変
速操作部材１９を揺動リンク７のうちのベース体４が連
結している箇所以外のリンク部分に枢着してあるが、図
５に示すように構成して実施してもよい。すなわち、変
速操作部材１９を揺動リンク７とベース体６との枢着軸
２４に取り付けることにより、前記枢着軸２４が変速操
作部材１９を揺動リンク７に取り付ける枢着軸になるよ
うに構成し、かつ、変速操作部材１９を揺動リンク７に
枢着する枢着軸が、揺動リンク７をベース体６に枢着す
る枢着軸と同一軸芯上に位置するように構成してある。
部材１９と揺動リンク７との枢着軸１８を、揺動リンク
７のうちのベース体６への枢着軸２４が位置するリンク
部分とは異なるリンク部分に配置してある。つまり、変
速操作部材１９を揺動リンク７のうちのベース体４が連
結している箇所以外のリンク部分に枢着してあるが、図
５に示すように構成して実施してもよい。すなわち、変
速操作部材１９を揺動リンク７とベース体６との枢着軸
２４に取り付けることにより、前記枢着軸２４が変速操
作部材１９を揺動リンク７に取り付ける枢着軸になるよ
うに構成し、かつ、変速操作部材１９を揺動リンク７に
枢着する枢着軸が、揺動リンク７をベース体６に枢着す
る枢着軸と同一軸芯上に位置するように構成してある。
【００１８】この様に構成する他、変速操作部材を小径
スプロケット側の揺動リンクに枢着して実施してもよ
い。さらには、ベース体に枢着する構成を採用して実施
してもよい。要するに、四連リンク機構を構成している
ベース体と支持体および一対の揺動リンクのうちのいず
れかに枢着し、リターンばねが支持体を大径スプロケッ
ト側と小径側スプロケットの一方にリターン操作すると
ともに、このリターン操作とは反対の方向に変速操作す
る際にセーバばねの作用をするように構成して実施すれ
ばよい。したがって、変速操作部材１９を四連リンク機
構に単独揺動自在に取り付けると称し、当たり部１９ｃ
を四連リンク機構に対する当たり部と呼称する。
スプロケット側の揺動リンクに枢着して実施してもよ
い。さらには、ベース体に枢着する構成を採用して実施
してもよい。要するに、四連リンク機構を構成している
ベース体と支持体および一対の揺動リンクのうちのいず
れかに枢着し、リターンばねが支持体を大径スプロケッ
ト側と小径側スプロケットの一方にリターン操作すると
ともに、このリターン操作とは反対の方向に変速操作す
る際にセーバばねの作用をするように構成して実施すれ
ばよい。したがって、変速操作部材１９を四連リンク機
構に単独揺動自在に取り付けると称し、当たり部１９ｃ
を四連リンク機構に対する当たり部と呼称する。
【００１９】本発明は、フロントディレーラにも適用で
きる。したがって、ガイドプーリ１をチェン掛け換え体
１と呼称する。
きる。したがって、ガイドプーリ１をチェン掛け換え体
１と呼称する。
【００２０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】自転車用リヤディレーラ全体の側面図
【図２】四連リンク機構の断面図
【図３】リターンばねの作用を示す説明図
【図４】リターンばねの配置部の断面図
【図５】別実施リヤディレーラの四連リンク機構の断面
図
図
１ チェン掛け換え体
４ 支持体
６ ベース体
７ 揺動リンク
８ 揺動リンク
１５ａ 変速ワイヤ
１８ 枢着軸
１９ 変速操作部材
１９ｂ 連結部
１９ｃ 当たり部
２０ リターンばね
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−295786（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−12486（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−174075（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−8187（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭60−47690（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B62M 9/12
Claims (6)
- 【請求項１】ハブ軸(17)に沿って並べて配置された複数
のスプロケット間でチェンの掛け換えを行うための自転
車用ディレーラであって、 車体に連結されるベース体(6)、チェン掛け換え体(1)を
支持する支持体(4)、及び前記ベース体(6)と支持体(4)
とを連結する一対の揺動リンク(7),(8)からなり、前記
支持体(4)を前記ハブ軸(17)に沿って移動させるための
四連リンク機構と、 変速ワイヤ(15a)が連結される連結部(19b)及び前記四連
リンク機構に対する当たり部(19c)を有し、前記四連リ
ンク機構に単独揺動自在に取り付けられた変速操作部材
(19)と、 前記変速操作部材(19)と前記四連リンク機構とにわたっ
て取り付けられた引張りコイルばねからなるリターンば
ね(20)とを備え、 前記変速ワイヤ(15a)が引っ張り操作される際には、前
記リターンばね(20)が引っ張り弾性変形しながら前記変
速ワイヤ(15a)の引っ張り力を前記四連リンク機構に伝
達し前記四連リンク機構を変形させて前記支持体(4)を
前記ハブ軸(17)に沿った一方側に移動させ、前記変速ワ
イヤ(15a)が緩め操作される際には、前記リターンばね
(20)の弾性復元力により前記当たり部(19c)を前記四連
リンク機構に当て付けて前記四連リンク機構を変形させ
前記支持体(4)を前記ハブ軸(17)に沿った他方側に移動
させる、 自転車用ディレーラ。 - 【請求項２】 前記変速操作部材（１９）が前記一対の
揺動リンク（７），（８）の一方（７）に枢着してあ
り、前記当たり部（１９ｃ）が前記変速操作部材（１
９）を枢支している前記揺動リンク（７）に当接作用す
る当たり部であり、前記リターンばね（２０）が前記変
速操作部材（１９）と前記支持体（４）とにわたって取
り付けてある請求項１記載の自転車用ディレーラ。 - 【請求項３】 前記変速操作部材（１９）が前記揺動リ
ンク（７）のうちの前記ベース体（６）が連結している
箇所以外のリンク部分に枢着してある請求項２記載の自
転車用ディレーラ。 - 【請求項４】前記複数のスプロケットは、前記ハブ軸(1
7)に沿った方向の外側に配置された小径スプロケット及
び内側に配置された大径スプロケットを含み、 前記四連リンク機構は前記小径スプロケットのさらに外
側に装着されるものであり、 前記支持体(4)は前記ベース体(6)と対向する側に配置さ
れ、前記一対の揺動リンク(7),(8)は前記ハブ軸(17)に
沿った方向で対向するように配置されており、 前記変速操作部材(19)を枢支する揺動リンク(7)が、前
記一対の揺動リンク(7),(8)のうちの前記ハブ軸(17)に
沿った方向の外側に位置する揺動リンクであり、 前記リターンばね(20)は前記支持体(4)を前記ハブ軸(1
7)に沿った方向において小径スプロケット側に付勢する
ばねである、 請求項３記載の自転車用ディレーラ。 - 【請求項５】 前記変速操作部材（１９）の前記揺動リ
ンク（７）への枢着軸（１８）が、前記変速操作部材
（１９）を枢支する揺動リンク（７）の前記ベース体
（６）への枢着軸と同一軸芯上に位置する請求項２記載
の自転車用ディレーラ。 - 【請求項６】 前記リターンばね（２０）が前記一対の
揺動リンク（７），（８））の間に入り込んでいる請求
項４または５記載の自転車用ディレーラ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29976793A JP3372616B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 自転車用ディレーラ |
| TW083101771A TW258710B (ja) | 1993-11-30 | 1994-03-01 | |
| US08/346,417 US5518456A (en) | 1993-11-30 | 1994-11-29 | Bicycle derailleur |
| DE69414347T DE69414347T2 (de) | 1993-11-30 | 1994-11-29 | Schaltwerk für ein Fahrrad |
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| CN94113075A CN1056350C (zh) | 1993-11-30 | 1994-11-30 | 自行车用拨链器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29976793A JP3372616B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 自転車用ディレーラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07149279A JPH07149279A (ja) | 1995-06-13 |
| JP3372616B2 true JP3372616B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=17876724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29976793A Expired - Fee Related JP3372616B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 自転車用ディレーラ |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5518456A (ja) |
| EP (1) | EP0655386B1 (ja) |
| JP (1) | JP3372616B2 (ja) |
| CN (1) | CN1056350C (ja) |
| DE (1) | DE69414347T2 (ja) |
| TW (1) | TW258710B (ja) |
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