JP3238181B2 - 充填バルブ - Google Patents
充填バルブInfo
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- JP3238181B2 JP3238181B2 JP02127492A JP2127492A JP3238181B2 JP 3238181 B2 JP3238181 B2 JP 3238181B2 JP 02127492 A JP02127492 A JP 02127492A JP 2127492 A JP2127492 A JP 2127492A JP 3238181 B2 JP3238181 B2 JP 3238181B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充填バルブに関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の充填バルブを図4により説明する
と、01が外筒で、同外筒01の上下方向中間部が液タ
ンクaの底面bに取付けられている。同外筒01は、内
径の大きな外筒上部02と、内径の小さな外筒下部03
とにより構成され、同外筒上部02の外側壁には、複数
の充填液入口(スリツト)04が設けられている。
と、01が外筒で、同外筒01の上下方向中間部が液タ
ンクaの底面bに取付けられている。同外筒01は、内
径の大きな外筒上部02と、内径の小さな外筒下部03
とにより構成され、同外筒上部02の外側壁には、複数
の充填液入口(スリツト)04が設けられている。
【0003】05が内筒で、同内筒05の上部外周面が
上記外筒下部03の内周面に摺動可能に嵌挿されて、互
いが密接している。06が同内筒05の上部に円周方向
に沿って設けた複数個の窓で、これらの窓06が内筒0
5の上昇時、外筒上部02内に位置して、外筒01内と
内筒05内とを連通する。同内筒05の下部は、外筒0
1の下部03よりも下方に突出しており、同内筒05の
下端部には、水平方向に突出したフランジ07があり、
同フランジ07により容器の口部を覆う逆碗状のカバー
08が吊り下げ支持されている。012が同内筒05の
下端部に固定した液体導入管、09が同液体導入管01
2の周りのフランジ07下面に取付けたリングパツキン
グで、同リングパツキング09が容器の口部に接触す
る。
上記外筒下部03の内周面に摺動可能に嵌挿されて、互
いが密接している。06が同内筒05の上部に円周方向
に沿って設けた複数個の窓で、これらの窓06が内筒0
5の上昇時、外筒上部02内に位置して、外筒01内と
内筒05内とを連通する。同内筒05の下部は、外筒0
1の下部03よりも下方に突出しており、同内筒05の
下端部には、水平方向に突出したフランジ07があり、
同フランジ07により容器の口部を覆う逆碗状のカバー
08が吊り下げ支持されている。012が同内筒05の
下端部に固定した液体導入管、09が同液体導入管01
2の周りのフランジ07下面に取付けたリングパツキン
グで、同リングパツキング09が容器の口部に接触す
る。
【0004】010が上記外筒下部03に固定した固定
リング、011が同固定リング010と上記フランジ0
7との間に介装したコイルスプリングで、同コイルスプ
リング011により内筒05が常時下方に付勢されてい
る。013が瓶内の空気を液タンクaの気相部へ排出す
る空気抜き管、015が同空気抜き管013の下端部に
設けた空気抜き孔で、同空気抜き管013が外筒01と
内筒05と液体導入管012との内部を貫通している。
なお空気抜き管013と液体導入管012との間には、
間隙がある。
リング、011が同固定リング010と上記フランジ0
7との間に介装したコイルスプリングで、同コイルスプ
リング011により内筒05が常時下方に付勢されてい
る。013が瓶内の空気を液タンクaの気相部へ排出す
る空気抜き管、015が同空気抜き管013の下端部に
設けた空気抜き孔で、同空気抜き管013が外筒01と
内筒05と液体導入管012との内部を貫通している。
なお空気抜き管013と液体導入管012との間には、
間隙がある。
【0005】026が同空気抜き管013の上下方向中
間部に固定した固定環で、同固定環026の外周面が上
記内筒05の内周面に摺動自在に嵌挿されて、互いが密
接している。この固定環026は、外筒上部02内の液
体が内筒05内へ侵入するのを阻止する役目を持ってい
る。014が上記外筒01の上端部に固定したキヤツプ
で、上記空気抜き管013の上部が同キヤツプ014に
固定されている。016が上記液体導入管012の下端
部を開閉する開閉弁である。
間部に固定した固定環で、同固定環026の外周面が上
記内筒05の内周面に摺動自在に嵌挿されて、互いが密
接している。この固定環026は、外筒上部02内の液
体が内筒05内へ侵入するのを阻止する役目を持ってい
る。014が上記外筒01の上端部に固定したキヤツプ
で、上記空気抜き管013の上部が同キヤツプ014に
固定されている。016が上記液体導入管012の下端
部を開閉する開閉弁である。
【0006】上記図4に示す従来の充填バルブでは、液
タンクa内の液体が外筒上部02の充填液入口04から
外筒上部02内に入る。このとき、充填バルブが図4の
状態にあれば、液体の外筒上部02内から内筒05内へ
の侵入が固定環026により阻止される。また液体の充
填される容器の口部がカバー08内に挿入され、液体導
入管012が同容器の口部内に挿入されて、容器が上昇
すると、容器の口部がコイルスプリング011に抗して
リングパツキン09と内筒013とを押し上げる。
タンクa内の液体が外筒上部02の充填液入口04から
外筒上部02内に入る。このとき、充填バルブが図4の
状態にあれば、液体の外筒上部02内から内筒05内へ
の侵入が固定環026により阻止される。また液体の充
填される容器の口部がカバー08内に挿入され、液体導
入管012が同容器の口部内に挿入されて、容器が上昇
すると、容器の口部がコイルスプリング011に抗して
リングパツキン09と内筒013とを押し上げる。
【0007】この時点では、内筒05が上昇しても、内
筒05の窓06が外筒下部03の内周面により閉ざされ
ている。一方、開閉弁016が開いて、液体導入管01
2の下端部が開かれているので、内筒5内の残液が容器
内へ押し出され、その結果、容器の内圧が上昇して、空
気抜き管013内の残液の一部が液タンクa内へ押し出
される。
筒05の窓06が外筒下部03の内周面により閉ざされ
ている。一方、開閉弁016が開いて、液体導入管01
2の下端部が開かれているので、内筒5内の残液が容器
内へ押し出され、その結果、容器の内圧が上昇して、空
気抜き管013内の残液の一部が液タンクa内へ押し出
される。
【0008】内筒05がさらに上昇すると、内筒05の
窓06が外筒上部02内に移動し、外筒上部02の内部
と内筒5の内部とが窓06を介して連通して、外筒上部
02内の液体が窓06→内筒05の内部→液体導入管0
12と空気抜き管013との間の液体通路を経て容器内
へ充填される。このとき、容器内の空気が空気抜き管0
13の空気抜き孔015→空気抜き管013の内部→液
タンクaの気相部へ排出される。
窓06が外筒上部02内に移動し、外筒上部02の内部
と内筒5の内部とが窓06を介して連通して、外筒上部
02内の液体が窓06→内筒05の内部→液体導入管0
12と空気抜き管013との間の液体通路を経て容器内
へ充填される。このとき、容器内の空気が空気抜き管0
13の空気抜き孔015→空気抜き管013の内部→液
タンクaの気相部へ排出される。
【0009】容器内へ充填された液体により、容器内を
上昇する液面は、空気抜き孔015位置に達した後、空
気抜き管013内を上昇する。容器内への液体の流入
は、空気抜き管013内に入った液の液面が液タンクa
内の液面と同じ高さになるまで続き、その時点で停止す
る。充填完了後、容器が下降し、内筒05も下降して、
内筒05の窓が外筒下部03の内周面により閉ざされ
る。このとき、開閉弁016は開いたままであり、この
状態で、容器及び内筒05が下降するので、容器内の液
体が内筒05内に吸い上げられる。その結果、容器の内
圧が低下して、空気抜き管013内の残液が容器内に吸
い出される。
上昇する液面は、空気抜き孔015位置に達した後、空
気抜き管013内を上昇する。容器内への液体の流入
は、空気抜き管013内に入った液の液面が液タンクa
内の液面と同じ高さになるまで続き、その時点で停止す
る。充填完了後、容器が下降し、内筒05も下降して、
内筒05の窓が外筒下部03の内周面により閉ざされ
る。このとき、開閉弁016は開いたままであり、この
状態で、容器及び内筒05が下降するので、容器内の液
体が内筒05内に吸い上げられる。その結果、容器の内
圧が低下して、空気抜き管013内の残液が容器内に吸
い出される。
【0010】上記図4に示す充填バルブについて、必要
ならば特開昭56ー4593号公報を参照されたい。
ならば特開昭56ー4593号公報を参照されたい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記図4に示す充填バ
ルブには、次の問題があった。即ち、 (1)容器を上昇させて、内筒05の窓06を外筒上部
02内に開口させるまでは、内筒05内の液体を容器内
へ押し出して、容器の内圧を上昇させ、その結果、空気
抜き管013内の液体を液タンクa内へ押し出すが、容
器の容積が大きい場合には、容器の内圧上昇量が少なく
て、空気抜き管013内の残液を排出するのに多くの時
間を必要として、充填能力を低下させる。 (2)また充填完了後、容器を下降させ、内筒05も下
降させて、内筒05の窓を外筒下部03の内周面により
閉ざした後、容器内の液体を内筒内に吸い出し、容器の
内圧を低下させて、空気抜き管013内の残液を容器内
に吸い出すが、外筒下部03と内筒05との摺動部にシ
ール部材がないので、容器が下降した後、液タンクa内
の液体を窓06→内筒05の内部→空気抜き孔015を
経て空気抜き管013内に入れて、残液にする。そのた
め、次の充填時、この残液の排出にかなりの時間を要し
て、この点からも充填能力を低下させている。 (3)また充填終了後、液体を空気抜き管内に侵入させ
ないために、外筒下部03と内筒05との摺動部をシー
ル部材によりシールことも可能であるが、この場合に
は、充填時毎に、シール部材が窓06を通過することな
って、シール部材の耐久性を早期に低下させるという問
題があった。
ルブには、次の問題があった。即ち、 (1)容器を上昇させて、内筒05の窓06を外筒上部
02内に開口させるまでは、内筒05内の液体を容器内
へ押し出して、容器の内圧を上昇させ、その結果、空気
抜き管013内の液体を液タンクa内へ押し出すが、容
器の容積が大きい場合には、容器の内圧上昇量が少なく
て、空気抜き管013内の残液を排出するのに多くの時
間を必要として、充填能力を低下させる。 (2)また充填完了後、容器を下降させ、内筒05も下
降させて、内筒05の窓を外筒下部03の内周面により
閉ざした後、容器内の液体を内筒内に吸い出し、容器の
内圧を低下させて、空気抜き管013内の残液を容器内
に吸い出すが、外筒下部03と内筒05との摺動部にシ
ール部材がないので、容器が下降した後、液タンクa内
の液体を窓06→内筒05の内部→空気抜き孔015を
経て空気抜き管013内に入れて、残液にする。そのた
め、次の充填時、この残液の排出にかなりの時間を要し
て、この点からも充填能力を低下させている。 (3)また充填終了後、液体を空気抜き管内に侵入させ
ないために、外筒下部03と内筒05との摺動部をシー
ル部材によりシールことも可能であるが、この場合に
は、充填時毎に、シール部材が窓06を通過することな
って、シール部材の耐久性を早期に低下させるという問
題があった。
【0012】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、液体の充填を円滑に、迅
速に行うことができる。またシール部材を内筒の窓を通
過させることがなくて、シール部材の耐久性を向上でき
る充填バルブを提供しようとする点にある。
であり、その目的とする処は、液体の充填を円滑に、迅
速に行うことができる。またシール部材を内筒の窓を通
過させることがなくて、シール部材の耐久性を向上でき
る充填バルブを提供しようとする点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の充填バルブは、液タンクに該液タンク内
の液相部に開口する充填液入口を設けた外筒を固定し、
同外筒内に内筒の上部を上下動可能に嵌挿し、同内筒の
下端部に充填液を容器内へ注入するノズルを固定し、上
記内外筒内に上記容器内の空気を上記液タンクの気相部
へ排出する空気抜き管を挿入するとともに同空気抜き管
の上部を上記外筒に固定し、上記空気抜き管の上下中間
部に固定環を設け、上記内筒の上端部には、同内筒の下
降時に上記固定環のシール部材に接触して同固定環と上
記内筒の間をシールし、同内筒が上昇して上記シール部
材から離れても、上記固定環より上方に移動するまでは
同固定環との間に上記充填液の流通が不可能である微小
な間隙を形成するとともに上記内筒内の容積を減じて同
内筒内の充填液を上記ノズルを通じて上記容器に押し出
す隙間シール部を設け、 上記内外筒の間には、同内筒及
び上記ノズルを下方に付勢して上記隙間シール部を上記
シール部材に接触させる弾性体を介装し、上記固定環よ
りも上方に位置する外筒内の空気抜き管部分の外周部に
液通路を設けている。
めに、本発明の充填バルブは、液タンクに該液タンク内
の液相部に開口する充填液入口を設けた外筒を固定し、
同外筒内に内筒の上部を上下動可能に嵌挿し、同内筒の
下端部に充填液を容器内へ注入するノズルを固定し、上
記内外筒内に上記容器内の空気を上記液タンクの気相部
へ排出する空気抜き管を挿入するとともに同空気抜き管
の上部を上記外筒に固定し、上記空気抜き管の上下中間
部に固定環を設け、上記内筒の上端部には、同内筒の下
降時に上記固定環のシール部材に接触して同固定環と上
記内筒の間をシールし、同内筒が上昇して上記シール部
材から離れても、上記固定環より上方に移動するまでは
同固定環との間に上記充填液の流通が不可能である微小
な間隙を形成するとともに上記内筒内の容積を減じて同
内筒内の充填液を上記ノズルを通じて上記容器に押し出
す隙間シール部を設け、 上記内外筒の間には、同内筒及
び上記ノズルを下方に付勢して上記隙間シール部を上記
シール部材に接触させる弾性体を介装し、上記固定環よ
りも上方に位置する外筒内の空気抜き管部分の外周部に
液通路を設けている。
【0014】
【作用】本発明の充填バルブは前記のように構成されて
おり、弾性体により内筒が下降し、内筒のノズル部が空
気空気抜き管の弁座に接触して、空気抜き入口と充填液
入口とが閉じている状態から、容器を上昇させると、内
筒も上昇し、隙間シール部が固定環のシール部材から離
脱する一方、空気抜き入口と充填液入口とが開になる。
このとき、固定環と隙間シール部との間の隙間は、微小
な隙間であるため、液通路が内筒内に導通するまでは内
筒内の充填液が押圧されながら容器内へ排出される。そ
の結果、容器内の圧力が上昇し、空気抜き管内に溜まっ
ていた残液が液タンクへ排出されて、空気抜き管が空の
状態になる。そして内筒がさらに上昇すると、内筒内と
液通路とが導通して、充填液が内筒内を通って容器内へ
充填される。充填が完了した後、容器は下降し、内筒と
液通路とは固定環と隙間シール部との間の微小な間隙を
もってシールされる。容器がさらに下降すると、内筒内
が負圧になって、容器内の充填液が内筒内に吸入され
る。その結果、空気抜き管内の充填液の一部が容器内へ
落下する。その後、容器内と液通路とがシール部材によ
り完全に遮断され、また空気抜き入口及び充填液入口
も、内筒のノズルにより閉ざされて、次の充填動作に移
行する。
おり、弾性体により内筒が下降し、内筒のノズル部が空
気空気抜き管の弁座に接触して、空気抜き入口と充填液
入口とが閉じている状態から、容器を上昇させると、内
筒も上昇し、隙間シール部が固定環のシール部材から離
脱する一方、空気抜き入口と充填液入口とが開になる。
このとき、固定環と隙間シール部との間の隙間は、微小
な隙間であるため、液通路が内筒内に導通するまでは内
筒内の充填液が押圧されながら容器内へ排出される。そ
の結果、容器内の圧力が上昇し、空気抜き管内に溜まっ
ていた残液が液タンクへ排出されて、空気抜き管が空の
状態になる。そして内筒がさらに上昇すると、内筒内と
液通路とが導通して、充填液が内筒内を通って容器内へ
充填される。充填が完了した後、容器は下降し、内筒と
液通路とは固定環と隙間シール部との間の微小な間隙を
もってシールされる。容器がさらに下降すると、内筒内
が負圧になって、容器内の充填液が内筒内に吸入され
る。その結果、空気抜き管内の充填液の一部が容器内へ
落下する。その後、容器内と液通路とがシール部材によ
り完全に遮断され、また空気抜き入口及び充填液入口
も、内筒のノズルにより閉ざされて、次の充填動作に移
行する。
【0015】
【実施例】次に本発明の充填バルブを図1〜図3に示す
一実施例により説明すると、1が外筒で、同外筒1は、
液タンクaの底部bに固定リング10を介して固定して
いる。同外筒1の上部外周壁には、充填液入口(スリツ
ト)4を設けている。5が内筒で、同内筒5の上部は、
上記外筒1の内周面3に摺動可能に嵌挿されて、互いが
密接している。同内筒5の下部は、外筒1の下端部より
も下方に突出して、その下端部には、水平方向にフラン
ジ7が設けられている。また内筒5の下端部は、容器口
シールパツキング9を介して容器の口部に接触可能であ
る。
一実施例により説明すると、1が外筒で、同外筒1は、
液タンクaの底部bに固定リング10を介して固定して
いる。同外筒1の上部外周壁には、充填液入口(スリツ
ト)4を設けている。5が内筒で、同内筒5の上部は、
上記外筒1の内周面3に摺動可能に嵌挿されて、互いが
密接している。同内筒5の下部は、外筒1の下端部より
も下方に突出して、その下端部には、水平方向にフラン
ジ7が設けられている。また内筒5の下端部は、容器口
シールパツキング9を介して容器の口部に接触可能であ
る。
【0016】5aが同容器口シールパツキング9を上下
方向に貫通したノズルで、内筒5と容器口シールパツキ
ング9とノズル5aとが一体的に組付けられている。1
1が上記固定リング10と上記フランジ7との間に介装
した弾性体(コイルスプリング)で、同弾性体11によ
り、内筒5と容器口シールパツキング9とノズル5aと
が常時下方に付勢されている。5bが同内筒5の上端部
に設けた隙間シール部である。
方向に貫通したノズルで、内筒5と容器口シールパツキ
ング9とノズル5aとが一体的に組付けられている。1
1が上記固定リング10と上記フランジ7との間に介装
した弾性体(コイルスプリング)で、同弾性体11によ
り、内筒5と容器口シールパツキング9とノズル5aと
が常時下方に付勢されている。5bが同内筒5の上端部
に設けた隙間シール部である。
【0017】13が容器内の空気を上記液タンクaの気
相部へ排出する空気抜き管、13aが同空気抜き管13
内に設けた空気通路で、同空気抜き管13が上記内外筒
1、5を上下方向に貫通して、同空気抜き管13の上部
が上記外筒1の頂部(キヤツプ部)14に固定されてい
る。また20が同空気抜き管13の上下方向中間部に設
けた固定環、21が同固定環20の外周部に取付けたシ
ール部材で、上記内筒5の隙間シール部5bが同固定環
20のシール部材21に接触する。これらの固定環20
と隙間シール部5bとが開閉弁を構成している。
相部へ排出する空気抜き管、13aが同空気抜き管13
内に設けた空気通路で、同空気抜き管13が上記内外筒
1、5を上下方向に貫通して、同空気抜き管13の上部
が上記外筒1の頂部(キヤツプ部)14に固定されてい
る。また20が同空気抜き管13の上下方向中間部に設
けた固定環、21が同固定環20の外周部に取付けたシ
ール部材で、上記内筒5の隙間シール部5bが同固定環
20のシール部材21に接触する。これらの固定環20
と隙間シール部5bとが開閉弁を構成している。
【0018】26が上記固定環20よりも上方に位置す
る外筒1内の空気抜き管13部分の外周部に設けた液通
路、22が上記空気抜き管13の下端部に設けた弁座
で、同弁座22の外周面が上記ノズル5aの内周面に摺
動自在に接触する。24が上記ノズル5aの下端部に設
けた充填液入口、25が上記空気抜き管13の下端部に
設けた空気抜き入口で、上記弁座22が充填液入口24
及び空気抜き入口25を開閉する開閉弁になっている。
る外筒1内の空気抜き管13部分の外周部に設けた液通
路、22が上記空気抜き管13の下端部に設けた弁座
で、同弁座22の外周面が上記ノズル5aの内周面に摺
動自在に接触する。24が上記ノズル5aの下端部に設
けた充填液入口、25が上記空気抜き管13の下端部に
設けた空気抜き入口で、上記弁座22が充填液入口24
及び空気抜き入口25を開閉する開閉弁になっている。
【0019】次に前記図1〜図3に示す充填バルブの作
用を具体的に説明する。図1の状態では、内筒5の隙間
シール部5bが固定環20のシール部材21に接触し
て、この部分が閉じられているため、液タンクa内から
充填液入口4を経て外筒1の上部内に流入した液体が同
外筒1の上部内及び液通路26内にあり、液体が内筒5
内に侵入しない。
用を具体的に説明する。図1の状態では、内筒5の隙間
シール部5bが固定環20のシール部材21に接触し
て、この部分が閉じられているため、液タンクa内から
充填液入口4を経て外筒1の上部内に流入した液体が同
外筒1の上部内及び液通路26内にあり、液体が内筒5
内に侵入しない。
【0020】この状態で、液体を充填すべき容器27が
上昇して、容器27の口部が容器口シールパツキング9
に当接すると、弾性体(コイルスプリング)11に抗し
て容器口シールパツキング9とノズル5aと内筒5とが
押し上げられて、内筒5の隙間シール部5bが固定環2
0のシール部材21から離れる。この時点では、内筒5
が上昇しても、内筒5の隙間シール部5bと空気抜き管
13の固定環20との間には、微小な間隙しかなくて、
この間が略閉ざされた状態にある。一方、ノズル5aが
弁座22から離れて、充填液入口24及び空気抜き入口
25が開かれる。
上昇して、容器27の口部が容器口シールパツキング9
に当接すると、弾性体(コイルスプリング)11に抗し
て容器口シールパツキング9とノズル5aと内筒5とが
押し上げられて、内筒5の隙間シール部5bが固定環2
0のシール部材21から離れる。この時点では、内筒5
が上昇しても、内筒5の隙間シール部5bと空気抜き管
13の固定環20との間には、微小な間隙しかなくて、
この間が略閉ざされた状態にある。一方、ノズル5aが
弁座22から離れて、充填液入口24及び空気抜き入口
25が開かれる。
【0021】この状態は、内筒5の内部と液通路26と
が連通するまで継続されて、容器17内の圧力が上昇す
る。この容器内の昇圧された空気は、空気抜き入口25
→空気抜き管13の内部を経て液タンクaの気相部へ排
出される。このため、空気抜き管13内に溜まっていた
残液が容器27内へ排出される。内筒5がさらに上昇し
て、図3に示すように液通路26と内筒5の内部とが連
通すると、充填液が外筒1の内部→液通路26→内筒5
の隙間シール部5bと空気抜き管13の固定環20との
間の液通路→内筒5の内部→充填液入口24→容器27
内へ充填される一方、容器27内の空気が空気抜き入口
25→空気抜き管13の内部→液タンクaの気相部へ排
出される。
が連通するまで継続されて、容器17内の圧力が上昇す
る。この容器内の昇圧された空気は、空気抜き入口25
→空気抜き管13の内部を経て液タンクaの気相部へ排
出される。このため、空気抜き管13内に溜まっていた
残液が容器27内へ排出される。内筒5がさらに上昇し
て、図3に示すように液通路26と内筒5の内部とが連
通すると、充填液が外筒1の内部→液通路26→内筒5
の隙間シール部5bと空気抜き管13の固定環20との
間の液通路→内筒5の内部→充填液入口24→容器27
内へ充填される一方、容器27内の空気が空気抜き入口
25→空気抜き管13の内部→液タンクaの気相部へ排
出される。
【0022】なお充填終了時には、充填液が空気抜き管
13内の液タンクaの液レベルまで充填されている。上
記の液充填が終了すると、容器27が下降する。このと
き、弾性体11の付勢力により、内筒5も下降して、液
通路26と内筒5とが隙間シール部5bによる略遮断状
態からシール部材21による完全遮断状態へと移行す
る。この過程で、内筒5内の圧力が減圧状態になって、
容器27内の充填液が内筒5内に吸入される。その結
果、空気抜き管13内の液体の一部が容器27内に落下
する。
13内の液タンクaの液レベルまで充填されている。上
記の液充填が終了すると、容器27が下降する。このと
き、弾性体11の付勢力により、内筒5も下降して、液
通路26と内筒5とが隙間シール部5bによる略遮断状
態からシール部材21による完全遮断状態へと移行す
る。この過程で、内筒5内の圧力が減圧状態になって、
容器27内の充填液が内筒5内に吸入される。その結
果、空気抜き管13内の液体の一部が容器27内に落下
する。
【0023】そして図1に示す元の状態に戻るが、液通
路26と内筒5内との間がシール部材21により完全遮
断状態にシールされているため、充填液が液通路26及
び内筒5内を経て空気抜き管13内に入ることがない。
即ち、空気抜き管13内は、前記作用により殆ど充填液
がない状態に維持されて、次の容器27の充填を行う。
そのため、容器27の容積に関係なく空気抜き管13が
充填当初から作動して、液充填が円滑に行われる。
路26と内筒5内との間がシール部材21により完全遮
断状態にシールされているため、充填液が液通路26及
び内筒5内を経て空気抜き管13内に入ることがない。
即ち、空気抜き管13内は、前記作用により殆ど充填液
がない状態に維持されて、次の容器27の充填を行う。
そのため、容器27の容積に関係なく空気抜き管13が
充填当初から作動して、液充填が円滑に行われる。
【0024】
【発明の効果】本発明の充填バルブは前記のように空気
抜き管内に充填液が殆どない状態で、充填液の容器への
充填を開始できるので、液体の充填を円滑に、迅速に行
うことができる。またシール部に窓がなくシール部材を
内筒の窓を通過させることがなくて、シール部材の耐久
性を向上できる。
抜き管内に充填液が殆どない状態で、充填液の容器への
充填を開始できるので、液体の充填を円滑に、迅速に行
うことができる。またシール部に窓がなくシール部材を
内筒の窓を通過させることがなくて、シール部材の耐久
性を向上できる。
【図1】本発明に係わる充填バルブの一実施例を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】図1の矢視AーA線に沿う横断平面図である。
【図3】その作用説明図である。
【図4】従来の充填バルブを示す縦断側面図である。
a 液タンク b 液タンクaの底部 1 外筒 5 内筒 5a ノズル 5b 隙間シール部 11 弾性体(コイルスプリング) 13 空気抜き管 20 固定環 21 シール部材 22 弁座 24 充填液入口 25 空気抜き入口 26 液通路 27 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−28826(JP,U) 実願 平1−30818号(実開 平2− 124896号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67C 3/00 - 11/06
Claims (1)
- 【請求項1】 液タンクに該液タンク内の液相部に開口
する充填液入口を設けた外筒を固定し、同外筒内に内筒
の上部を上下動可能に嵌挿し、同内筒の下端部に充填液
を容器内へ注入するノズルを固定し、上記内外筒内に上
記容器内の空気を上記液タンクの気相部へ排出する空気
抜き管を挿入するとともに同空気抜き管の上部を上記外
筒に固定し、上記空気抜き管の上下中間部に固定環を設
け、 上記内筒の上端部には、同内筒の下降時に上記固定環の
シール部材に接触して同固定環と上記内筒の間をシール
し、同内筒が上昇して上記シール部材から離れても、上
記固定環より上方に移動するまでは同固定環との間に上
記充填液の流通が不可能である微小な間隙を形成すると
ともに上記内筒内の容積を減じて同内筒内の充填液を上
記ノズルを通じて上記容器に押し出す隙間シール部を設
け、 上記内外筒の間には、同内筒及び上記ノズルを下方に付
勢して上記隙間シール部を上記シール部材に接触させる
弾性体を介装し、 上記固定環よりも上方に位置する外筒
内の空気抜き管部分の外周部に液通路を設けたことを特
徴とする充填バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02127492A JP3238181B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 充填バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02127492A JP3238181B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 充填バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05221491A JPH05221491A (ja) | 1993-08-31 |
JP3238181B2 true JP3238181B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=12050546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02127492A Expired - Fee Related JP3238181B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 充填バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3238181B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009301961A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Sony Corp | 燃料充填キット及び燃料充填方法 |
CN118666234B (zh) * | 2024-08-22 | 2024-11-05 | 福建钰融科技有限公司 | 一种剥离液自动定量灌装机 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP02127492A patent/JP3238181B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05221491A (ja) | 1993-08-31 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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