JP3235109B2 - ディジタルオーディオ信号記録装置 - Google Patents
ディジタルオーディオ信号記録装置Info
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Description
信号記録装置に関し、特に、入力されたディジタルオー
ディオ信号をビット圧縮処理し、メモリに対する書き込
み、読み出しを制御することにより所定のデータ量単位
で記録媒体に対して記録を行うようなディジタルオーデ
ィオ信号記録装置に関する。
タルオーディオ信号をビット圧縮し、所定のデータ量を
記録単位としてバースト的に記録するような技術を、例
えば特願平2−221364号、特願平2−22136
5号、特願平2−222821号、特願平2−2228
23号の各明細書及び図面等において提案している。
クを用い、いわゆるCD−I(CD−インタラクティ
ブ)やCD−ROM XAのオーディオデータフォーマ
ットに規定されているAD(適応差分)PCMオーディ
オデータを記録再生するものであり、このADPCMデ
ータの例えば32セクタ分とインターリーブ処理のため
のリンキング用の数セクタとを記録単位として、光磁気
ディスクにバースト的に記録している。ここで表1は、
CD−IフォーマットやCD−ROMXAフォーマット
におけるADPCMオーディオのレベルを、標準的なC
D(コンパクトディスク)のフォーマット(CD−DA
フォーマット)と共に示している。
ドではディジタルオーディオデータが略々1/4に圧縮
され、このレベルBのモードで記録されたディスクの再
生時間(プレイタイム)は、標準的なCD−DAフォー
マットの場合の4倍となる。これは、より小型のディス
クで標準12cmと同じ程度の記録再生時間が得られる
ことから、装置の小型化が図れることになる。
った本来の記録データとしては、例えば上記レベルBの
場合、4つのチャンネルのADPCMデータが4セクタ
周期で巡回的に表れるようになっており、1つのチャン
ネルを再生する際には、4セクタにつき1セクタのデー
タを周期的に取り出すようにしながら再生することが必
要となる。しかしながら、1つのチャンネルのADPC
Mデータを記録する際には、他のチャンネルも含めたイ
ンターリーブ等の問題があって殆ど不可能に近いことよ
り、上記先に提案した技術においては、連続するADP
CMオーディオデータを所定単位(例えば32セクタ
分)で時間圧縮し、隣接セクタのデータとの間のインタ
ーリーブを考慮して繋ぎ用のセクタ(リンキングセク
タ)を前後に付加して、バースト的にセクタ連続で記録
するようにしている。
うに、ビット圧縮されたオーディオデータ(例えばAD
PCMデータ)を所定データ量(32セクタ+リンキン
グ用の数セクタ)単位でバースト的に記録を行うような
記録装置において、オーディオ信号を記録中に、例えば
音楽の曲間や会話中の話の途切れ等のような無音状態が
生じ、この無音状態の時間が長引くときには、ディスク
等の記録媒体にこの無音部分がそのまま記録されてしま
い、媒体の無駄や、電池の無駄や、再生時に無音状態が
長引く等の不具合が生ずることになる。
たものであり、ビット圧縮されたディジタルオーディオ
データを記録する際に、無音部分をそのまま記録してし
まうことによる不具合を回避できるようなディジタルオ
ーディオ信号記録装置の提供を目的とする。
オーディオ信号記録装置は、入力されるオーディオ信号
に所定の圧縮処理を施し、一旦メモリに記憶してから記
録媒体に記録するディジタルオーディオ信号記録装置に
おいて、上記入力されるオーディオ信号の無音部を検知
する無音検知手段と、上記無音検知手段にて検知した無
音部が所定期間以上連続したか否かを判断し、所定期間
以上連続したと判断したときには、上記所定期間以上の
無音部を上記メモリ内で発生させないように規制する制
御手段とを備えることにより、上述の課題を解決する。
上記無音信号検知手段は、アナログモニター信号の無音
レベルに基づいて無音部を検知する。また、上記無音信
号検知手段は、入力されたディジタルオーディオ信号の
レベルに基づいて無音部を検知する。ここで、上記信号
記録動作の中断は、上記制御手段が、上記メモリに対す
る書き込みを制御することで実現でき、例えば無音部分
データをメモリ内の既に書き込まれた無音部分データに
上書き(オーバーライト)したり、書き込みポインタを
停止させたりして、上記所定のデータ量に達しないよう
にして、読み出しを行わせないようにすればよい。ま
た、本発明に係るディジタルオーディオ信号記録装置
は、入力されるオーディオ信号に所定の圧縮処理を施
し、一旦メモリに記憶してから所定のデータ量単位にブ
ロック化して記録するディジタルオーディオ信号記録装
置において、上記入力されるオーディオ信号の無音部を
検知する無音検知手段と、上記無音検知手段にて検知し
た無音部が所定ブロックにまたがって所定期間以上連続
したか否かを判断し、上記無音部が所定ブロックにまた
がって所定期間以上連続したと判断したときには、上記
所定期間以上の無音部を上記メモリ内で発生させないよ
うに規制する制御手段とを備えることにより、上述の課
題を解決する。
め、記録媒体に記録される無音部分が長大化することを
防止でき、媒体の無駄や、電池の無駄や、再生時の無音
状態が長引くこと等の不具合を有効に解消できる。
ィオ信号記録装置の一実施例となるディスク記録再生装
置の概略構成を示すブロック回路図である。この図1に
おいて、A/D変換器12からのディジタルオーディオ
信号をADPCMエンコーダ13にてビット圧縮処理
し、RAM等のメモリ14に対する書き込み、読み出し
を制御することにより所定のデータ量(例えば32セク
タ+リンキング用の数セクタ)単位で記録媒体である光
磁気ディスク2に対して記録を行うディスク記録再生装
置を示しており、さらに、無音検出回路18により入力
端子10に供給された入力オーディオ信号の無音を検出
し、この無音検出回路18からの検出出力に応じて信号
記録動作を中断し、光磁気ディスク2上での無音記録部
分の増加を阻止している。
音検出信号をシステムコントローラ7に送ってメモリ1
4に対する書き込みを制御することで実現でき、例えば
無音部分のADPCMデータをメモリ14内の既に書き
込まれた無音部分データに上書き(オーバーライト)し
たり、書き込みポインタを停止させたりして、上記所定
のデータ量(例えば32セクタ)に達しないようにし
て、読み出しを行わせないようにすればよい。無音が検
出されなくなったときには、メモリ14に対して通常の
書き込み動作を行い、書き込まれたデータが上記所定デ
ータ量(32セクタ)に達した時点でバースト的に読み
出して、前後にリンキング用の数セクタを付加してセク
タ連続でバースト的に光磁気ディスク2に記録する。
説明する。図1に示すディスク記録再生装置において、
先ず記録媒体としては、スピンドルモータ1により回転
駆動される光磁気ディスク2を用いている。この光磁気
ディスク2に対するデータの記録時には、例えば光学ヘ
ッド3によりレーザ光を照射した状態で記録データに応
じた変調磁界を磁気ヘッド4により印加することによっ
て、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク2の
記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時に
は、光磁気ディスク2の記録トラックを上記光学ヘッド
3によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行
う。
ド等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、偏
光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学部
品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテクタ
等から構成されている。この光学ヘッド3は、光磁気デ
ィスク2を介して上記磁気ヘッド4と対向する位置に設
けられている。光磁気ディスク2にデータを記録すると
きには、後述する記録系のヘッド駆動回路16により磁
気ヘッド4を駆動して記録データに応じた変調磁界を印
加すると共に、光学ヘッド3により光磁気ディスク2の
目的トラックにレーザ光を照射することによって、磁界
変調方式により熱磁気記録を行う。またこの光学ヘッド
3は、目的トラックに照射したレーザ光の反射光を検出
し、例えばいわゆる非点収差法によりフォーカスエラー
を検出し、例えばいわゆるプッシュプル法によりトラッ
キングエラーを検出する。光磁気ディスク2からデータ
を再生するとき、光学ヘッド3は上記フォーカスエラー
やトラッキングエラーを検出すると同時に、レーザ光の
目的トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違
いを検出して再生信号を生成する。
される。このRF回路5は、光学ヘッド3の出力から上
記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽
出してサーボ制御回路6に供給するとともに、再生信号
を2値化して後述する再生系のデコーダ21に供給す
る。
ーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピンド
ルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等か
ら構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上記
フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッド
3の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラッキ
ングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信号が
ゼロになるように光学ヘッド3の光学系のトラッキング
制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ制御回
路は、光磁気ディスク2を所定の回転速度(例えば一定
線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ1を制
御する。また、上記スレッドサーボ制御回路は、システ
ムコントローラ7により指定される光磁気ディスク2の
目的トラック位置に光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移
動させる。このような各種制御動作を行うサーボ制御回
路6は、該サーボ制御回路6により制御される各部の動
作状態を示す情報をシステムコントローラ7に供給して
いる。
部8や表示部9が接続されている。このシステムコント
ローラ7は、キー入力操作部8による操作入力情報によ
り指定される動作モードで記録系及び再生系の制御を行
う。またシステムコントローラ7は、光磁気ディスク2
の記録トラックからヘッダータイムやサブQコードのデ
ータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情報に基
づいて、光学ヘッド3及び磁気ヘッド4がトレースして
いる上記記録トラック上の記録位置や再生位置を管理す
る。さらにシステムコントローラ7は、キー入力操作部
8により切換選択された後述するADPCMエンコーダ
13でのビット圧縮モード情報や、RF回路5から後述
する再生系を介して得られる再生データ内のビット圧縮
モード情報に基づいて、このビット圧縮モードを表示部
9に表示させると共に、該ビット圧縮モードにおけるデ
ータ圧縮率と上記記録トラック上の再生位置情報とに基
づいて、表示部9に再生時間を表示させる制御を行う。
記録トラックからいわゆるヘッダータイムやいわゆるサ
ブコードQデータ等により再生されるセクタ単位のアド
レス情報(絶対時間情報)に対し、上記ビット圧縮モー
ドにおけるデータ圧縮率の逆数(例えば1/4圧縮のと
きには4)を乗算することにより、実際の時間情報を求
め、これを表示部9に表示させるものである。なお、記
録時においても、例えば光磁気ディスク等の記録トラッ
クに予め絶対時間情報が記録されている(プリフォーマ
ットされている)場合に、このプリフォーマットされた
絶対時間情報を読み取ってデータ圧縮率の逆数を乗算す
ることにより、現在位置を実際の記録時間で表示させる
ことも可能である。
おいて、入力端子10からアナログオーディオ入力信号
AINがローパスフィルタ11を介してA/D変換器12
に供給され、このA/D変換器12は上記アナログオー
ディオ入力信号AINを量子化する。A/D変換器12か
ら得られたディジタルオーディオデータは、AD(適応
差分)PCMエンコーダ13に供給される。ADPCM
エンコーダ13は、上記入力信号AINを上記A/D変換
器12により量子化した所定転送速度のディジタルオー
ディオPCMデータについて、前記表1に示したCD−
I方式における各種モードに対応するビット圧縮(デー
タ圧縮)処理を行うもので、上記システムコントローラ
7により動作モードが指定されるようになっている。例
えば上記表1のレベルBのモードでは、サンプリング周
波数が37.8kHzで1サンプル当たりのビット数が4
ビットの圧縮データ(ADPCMデータ)とされ、メモ
リ14に供給される。このレベルBのステレオモードで
のデータ転送速度は、上記標準のCD−DAのフォーマ
ットのデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/4(1
8.75セクタ/秒)に低減されている。
換器12のサンプリング周波数が例えば上記標準的なC
D−DAフォーマットのサンプリング周波数である4
4.1kHzに固定されており、ADPCMエンコーダ1
3においては、上記圧縮モードに応じたサンプリングレ
ート変換(例えばレベルBでは44.1kHzから37.
8kHzへの変換)が行われた後、16ビットから4ビッ
トへのビット圧縮処理が施されるようなものを想定して
いる。なお、他の構成例として、A/D変換器12のサ
ンプリング周波数自体を上記圧縮モードに応じて切換制
御するようにしてもよく、この場合には、切換制御され
たA/D変換器12のサンプリング周波数に応じてロー
パスフィルタ11のカットオフ周波数も切換制御する。
すなわち、上記圧縮モードに応じてA/D変換器12の
サンプリング周波数及びローパスフィルタ11のカット
オフ周波数を同時に切換制御するようにすればよい。
読み出しがシステムコントローラ7により制御され、A
DPCMエンコーダ13から供給されるADPCMデー
タを一時的に記憶しておき、必要に応じてディスク上に
記録するためのバッファメモリとして用いられている。
すなわち、例えば上記レベルBのステレオのモードにお
いて、ADPCMエンコーダ13から供給される圧縮オ
ーディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なC
D−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/
秒)の1/4、すなわち18.75セクタ/秒に低減さ
れており、この圧縮データがメモリ14に連続的に書き
込まれる。この圧縮データ(ADPCMデータ)は、前
述したように4セクタにつき1セクタの記録を行えば足
りるが、このような4セクタおきの記録は事実上不可能
に近いため、後述するようなセクタ連続の記録を行うよ
うにしている。この記録は、休止期間を介して、所定の
複数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るク
ラスタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマ
ットと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバース
ト的に行われる。すなわちメモリ14においては、上記
ビット圧縮レートに応じた18.75(=75/4)セ
クタ/秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたレベル
BでステレオモードのADPCMオーディオデータが、
記録データとして上記75セクタ/秒の転送速度でバー
スト的に読み出される。この読み出されて記録されるデ
ータについて、記録休止期間を含む全体的なデータ転送
速度は、上記18.75セクタ/秒の低い速度となって
いるが、バースト的に行われる記録動作の時間内での瞬
時的なデータ転送速度は上記標準的な75セクタ/秒と
なっている。従って、ディスク回転速度が標準的なCD
−DAフォーマットと同じ速度(一定線速度)のとき、
該CD−DAフォーマットと同じ記録密度、記憶パター
ンの記録が行われることになる。
時的な)転送速度でバースト的に読み出されたADPC
Mオーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ
15に供給される。ここで、メモリ14からエンコーダ
15に供給されるデータ列において、1回の記録で連続
記録される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)か
ら成るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたク
ラスタ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続
用セクタは、エンコーダ15でのインターリーブ長より
長く設定しており、インターリーブされても他のクラス
タのデータに影響を与えないようにしている。このクラ
スタ単位の記録の詳細については、図2を参照しながら
後述する。
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ15による符号化処理の施された記録データ
が、磁気ヘッド駆動回路16に供給される。この磁気ヘ
ッド駆動回路16は、磁気ヘッド4が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク2に
印加するように磁気ヘッド4を駆動する。
14に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ14からバースト的に読み出
される上記記録データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。こ
の記録位置の制御は、システムコントローラ7によりメ
モリ14からバースト的に読み出される上記記録データ
の記録位置を管理して、光磁気ディスク2の記録トラッ
ク上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回路6
に供給することによって行われる。
再生系について説明する。この再生系は、上述の記録系
により光磁気ディスク2の記録トラック上に連続的に記
録された記録データを再生するためのものであり、光学
ヘッド3によって光磁気ディスク2の記録トラックをレ
ーザ光でトレースすることにより得られる再生出力がR
F回路5により2値化されて供給されるデコーダ21を
備える。
ンコーダ15に対応するものであって、RF回路5によ
り2値化された再生出力について、エラー訂正のための
上述の如き復号化処理やEFM復号化処理などの処理を
行い上述のレベルB、ステレオモードのADPCMオー
ディオデータを、該レベルB、ステレオモードにおける
正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送速度で
再生する。このデコーダ21により得られる再生データ
は、メモリ22に供給される。
出しがシステムコントローラ7により制御され、デコー
ダ21から75セクタ/秒の転送速度で供給される再生
データがその75セクタ/秒の転送速度でバースト的に
書き込まれる。また、このメモリ22は、上記75セク
タ/秒の転送速度でバースト的に書き込まれた上記再生
データがレベルB、ステレオモードの正規の18.75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
メモリ22に75セクタ/秒の転送速度で書き込むとと
もに、メモリ22から上記再生データを上記18.75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ
制御を行う。また、システムコントローラ7は、メモリ
22に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ22からバースト的に書き込
まれる上記再生データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。
この再生位置の制御は、システムコントローラ7により
メモリ22からバースト的に読み出される上記再生デー
タの再生位置を管理して、光磁気ディスク2の記録トラ
ック上の再生位置を指定する制御信号をサーボ制御回路
6に供給することによって行われる。
送速度で連続的に読み出された再生データとして得られ
るレベルB、ステレオモードのADPCMオーディオデ
ータは、ADPCMデコーダ23に供給される。このA
DPCMデコーダ23は、上記記録系のADPCMエン
コーダ13に対応するもので、システムコントローラ7
により動作モードが指定されて、例えば上記レベルB、
ステレオモードのADPCMデータを4倍にデータ伸張
(ビット伸張)することで16ビットのディジタルオー
ディオデータを再生する。このADPCMデコーダ23
からのディジタルオーディオデータは、D/A変換器2
4に供給される。
23から供給されるディジタルオーディオデータをアナ
ログ信号に変換して、アナログオーディオ出力信号A
OUT を形成する。このD/A変換器24により得られる
アナログオーディオ信号AOUT は、ローパスフィルタ2
5を介して出力端子26から出力される。
の再生系では、ディジタル出力機能も備えており、AD
PCMデコーダ23からのディジタルオーディオデータ
が、ディジタル出力インターフェース回路27を介して
ディジタルオーディオ出力信号DOUT としてディジタル
出力端子28から取り出されるようになっている。
ディオ信号は無音検出回路18にも送られており、この
無音検出回路18は例えば入力信号レベルが所定レベル
以下となったか否かのレベル弁別を行うことにより無音
状態を検出している。この無音検出回路18からの検出
出力信号は、システムコントローラ7に送られる。
置に用いられる光磁気ディスク2は、ステレオオーディ
オ信号で60分以上74分程度までを記録可能な容量と
することが望ましく、例えば上記Bレベルのような1/
4のデータ圧縮率を採用するとき、約130Mバイト程
度が必要となる。また、携帯用あるいはポケットサイズ
程度の記録及び/又は再生装置を構成するためには、デ
ィスク外径は8cm、あるいはより小さな径のディスク
を用いることが望ましい。さらに、トラックピッチ及び
線速度については、CDと同じトラックピッチ1.6μ
m、線速度1.2〜1.4m/sとすることが望まれ
る。これらの条件を満足するディスクとしては、例えば
ディスク外径を64mmとし、データ記録領域の外径を6
1mm、データ記録領域の内径を32mm、リードイン領域
の内径を30mm、センターホール径を10mmとすればよ
い。このディスクを、縦横が70mm×74mmのディスク
キャディに収納して市場に供給するようにすれば、ポケ
ットサイズ程度の記録再生装置により該ディスクに対す
る記録再生が可能となる。なお上記1/4のデータ圧縮
モードで72分〜76分程度の記録再生を可能とするた
めのディスクのデータ記録領域の内径及び外径の寸法の
範囲としては、内径を32mmとするときの外径60mm〜
62mmから、内径を50mmとするときの外径71mm〜7
3mmまでの範囲で適当に設定すればよい。
生装置による基本的な記録再生動作について、さらに詳
細に説明する。
されたデータ)は、一定数(例えば32個)のセクタ
(あるいはブロック)毎にクラスタ化され、これらのク
ラスタの間にクラスタ接続用のいくつかのセクタが配さ
れた形態となっている。具体的には図2に示すように、
クラスタCは32個のセクタ(ブロック)B0〜B31 から
成っており、これらのクラスタCの間にそれぞれ5個の
接続用(リンキング用)セクタL1〜L5が配されて隣のク
ラスタと連結されている。ここで1つのクラスタ、例え
ばk番目のクラスタCkを記録する場合には、このクラ
スタCkの32個のセクタB0〜B31のみならず、前後そ
れぞれ3セクタずつの接続用セクタ、すなわちクラスタ
Ck−1側の3個のセクタL3〜L5(ラン−インブロッ
ク)と、クラスタCk+1 側の3個のセクタL1〜L3
(ラン−アウトブロック)とを含めて、計38セクタを
単位として記録を行うようにしている。このとき、これ
らの32セクタ分の記録データがメモリ14からエンコ
ーダ15に送られ、リンキング用の6セクタ分はエンコ
ーダ15内で生成され追加される。一方、このエンコー
ダ15でインターリーブ処理が行われることにより、最
大108フレーム(約1.1セクタに相当)の距離の並
べ換えが行われるが、上記クラスタCk 内のデータに
ついては、上記ラン−インブロックL3〜L5からラン−ア
ウトブロックL1〜L3までの範囲内に充分に収まってお
り、他のクラスタCk−1やCk+1に影響を及ぼすこ
とがない。なお、リンキング用セクタL1〜L5には、例え
ば0等のダミィデータが配されており、インターリーブ
処理による本来のデータに対する悪影響を回避できる。
また、次のクラスタCk+1を記録するときには、クラ
スタCkとの間の5個のリンキング用セクタL1〜L5の内
の3個のセクタL3〜L5がラン−インブロックとして用い
られるから、セクタL3は重複して記録されることになる
が、何ら問題はない。また、上記クラスタとしては、リ
ンキング用セクタを含めた例えば38セクタを1クラス
タとしてもよい。
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
2バイトから成り、先頭から同期用の12バイト、ヘッ
ダ用の4バイト、及びデータD0001〜D2336となる23
36バイトが、この順に配列されている。このセクタ構
造(ブロック構造)における上記同期用の12バイト
は、最初の1バイトが00H(Hは16進数を示す)で
10バイトのFFHが続き、最後の1バイトが00Hと
なっている。次の4バイトのヘッダは、それぞれ1バイ
トずつの分、秒、ブロックのアドレス部分に続いて、モ
ード情報用の1バイトから成っている。このモード情報
は、主としてCD−ROMのモードを示すためのもので
あり、図2に示すセクタの内部構造は、CD−ROMフ
ォーマットのモード2に相当している。CD−Iは、こ
のモード2を用いた規格である。
オデータ記録のためのフォーマットを示しており、上記
2336バイトの領域の先頭から、8バイトのサブヘッ
ダ、各128バイトで18グループのサウンドグループ
SG01〜SG18、20バイトのスペース領域、及び
4バイトのリザーブ領域の順に配列されている。上記8
バイトのサブヘッダは、各1バイトのファイル番号、チ
ャンネル番号、サブモード、及びデータタイプが2回繰
り返されて配置されたものである。
がディスク上に記録される際には、エンコーダ15によ
りパリティ付加やインターリーブ処理等を含む符号化処
理が施され、EFM(8-14変調)処理が施されて、図3
に示すような記録フォーマットにて記録が行われる。
タ)が第1フレームから第98フレームまでの98フレ
ームから成り、1フレームはチャンネルクロック周期T
の 588倍(588T) で、1フレーム内には、24T(+接
続ビット3T)のフレーム同期パターン部分、14T
(+接続ビット3T)のサブコード部分、及び 544Tの
データ(オーディオデータ及びパリティデータ)部分が
設けられている。 544Tのデータ部分は、12バイト
(12シンボル)のオーディオデータ、4バイトのパリ
ティデータ、12バイトのオーディオデータ、及び4バ
イトのパリティデータがいわゆるEFM変調されたもの
であり、1フレーム内のオーディオデータは24バイト
(すなわちオーディオサンプルデータの1ワードが16
ビットであるから12ワード)となっている。上記サブ
コード部分は8ビットのサブコードデータがEFM変調
されたものであり、98フレーム単位でブロック化され
て、各ビットが8つのサブコードチャンネルP〜Wを構
成している。ただし第1及び第2フレームのサブコード
部分は、EFM変調の規則外(アウトオヴルール)のブ
ロック同期パターンS0,S1 となっており、各サブコー
ドチャンネルP〜Wは第3フレームから第98フレーム
までのそれぞれ96ビットずつとなっている。
理されて記録されているが、再生時にはデインターリー
ブ処理されて時間の順序に従ったデータ配列のオーディ
オデータとされる。このオーディオデータの代わりに、
一般のCD−Iデータ等を記録することができる。
置において、A/D変換器12から得られるディジタル
データとして、例えば上記CD−DAフォーマットと同
様のデータ、すなわち、サンプリング周波数44.1k
Hz、量子化ビット数16ビット、データ転送速度75セ
クタ/秒のオーディオPCMデータを用いることができ
る。このデータがADPCMエンコーダ13に送られ
て、例えば上記レベルBのステレオモードにビット圧縮
される場合には、先ず37.8kHzのサンプリング周波
数にレート変換され、次に量子化ビット数が4ビットに
ビット圧縮されることにより、圧縮されたADPCMデ
ータの転送レートは入力データの転送レートの1/4の
18.75セクタ/秒となって出力される。このADP
CMエンコーダ13から18.75セクタ/秒の転送速
度で連続的に出力されるレベルB、ステレオモードのA
DPCMオーディオデータは、メモリ14に供給され
る。
すように、上記メモリ14のライトポインタWを18.
75セクタ/秒の転送速度で連続的にインクリメントす
ることにより、ADPCMオーディオデータを上記メモ
リ14に18.75セクタ/秒の転送速度で連続的に書
き込み、上記メモリ14内に記憶されている上記ADP
CMオーディオデータのデータ量が所定量K以上になる
と、上記メモリ14のリードポインタRを75セクタ/
秒の転送速度でバースト的にインクリメントして、上記
メモリ14から上記ADPCMオーディオデータを記録
データとして所定量Kだけ上記75セクタ/秒の転送速
度でバースト的に読み出すようにメモリ制御を行う。
生装置の記録系においては、システムコントローラ7に
よる上記メモリ制御によって、ADPCMエンコーダ1
3から例えば18.75セクタ/秒の転送速度で連続し
て出力されるADPCMオーディオデータを上記18.
75セクタ/秒の転送速度でメモリ14に書き込み、こ
のメモリ14内に記憶されている上記ADPCMオーデ
ィオデータのデータ量が所定量K以上になると、メモリ
14から上記ADPCMオーディオデータを記録データ
として所定量Kだけ75セクタ/秒の転送速度でバース
ト的に読み出すようにしたので、メモリ14内に常に所
定量以上のデータ書き込み領域を確保しながら入力デー
タをメモリ14に連続的に書き込むことができる。ここ
で、メモリ14からバースト的に読み出される記録デー
タは、システムコントローラ7により光磁気ディスク2
の記録トラック上の記録位置を制御することによって、
光磁気ディスク2の記録トラック上で連続する状態に記
録することができる。しかも上述のようにメモリ14に
は常に所定量以上のデータ書き込み領域が確保されてい
るので、外乱等によりトラックジャンプ等が発生したこ
とをシステムコントローラ2が検出して光磁気ディスク
2に対する記録動作を中断した場合にも、上記所定量以
上のデータ書き込み領域に入力データを書き込み続け、
その間に復帰処理動作を行うことができ、光磁気ディス
ク2の記録トラック上には、入力データを連続した状態
に記録することができる。
クタの物理アドレスに対応するヘッダタイムデータが上
記ADPCMオーディオデータにセクタ毎に付加されて
記録される。また、その記録領域と記録モードを示す目
録データが目録領域に記録される。
る再生系では、システムコントローラ7は、図5に示す
ように、メモリ22のライトポインタWを75セクタ/
秒の転送速度でインクリメントして、再生データをメモ
リ22に75セクタ/秒の転送速度で書き込むととも
に、メモリ22のリードポインタRを18.75セクタ
/秒の転送速度で連続的にインクリメントして、メモリ
22から上記再生データを上記18.75セクタ/秒の
転送速度で連続的に読み出し、上記ライトポインタWが
上記リードポインタRに追い付いたら書き込みを停止
し、メモリ22内に記憶されている上記再生データのデ
ータ量が所定量L以下になると書き込みを行うようにメ
モリ22のライトポインタWを75セクタ/秒の転送速
度でバースト的にインクリメントしてメモリ制御を行
う。
の再生系においては、上記システムコントローラ7によ
る上記メモリ制御によって、光磁気ディスク2の記録ト
ラックから再生されるレベルB、ステレオモードのAD
PCMオーディオデータを75セクタ/秒の転送速度で
バースト的にメモリ22に書き込み、メモリ22から上
記ADPCMオーディオデータを再生データとして75
セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようにしたの
で、メモリ22内に常に所定量L以上のデータ読み出し
領域を確保しながら、再生データを該メモリ22から連
続的に読み出すことができる。また、メモリ22からバ
ースト的に読み出される再生データは、システムコント
ローラ7により光磁気ディスク2の記録トラック上の再
生位置を制御することによって、光磁気ディスク2の記
録トラックから連続する状態で再生することができる。
しかも、上述のようにメモリ22には常に所定量L以上
のデータ読み出し領域が確保されているので、外乱等に
よりトラックジャンプ等が発生したことをシステムコン
トローラ7が検出して光磁気ディスク2に対する再生動
作を中断した場合にも、上記所定量L以上のデータ読み
出し領域から再生データを読み出してアナログオーディ
オ信号の出力を継続することができその間に復帰処理動
作を行うことができる。
断の具体例について説明する。先ず、図1の無音検出回
路18は、例えば図6に示すような構成とすることがで
きる。この図6において、入力端子10からのアナログ
オーディオ信号は、無音検出回路18のピークホールド
回路18aに送られてピーク電圧がホールドされ、これ
がコンパレータ(比較器、レベル弁別器)18bに送ら
れて、基準電圧源18cからの所定の基準電圧と比較さ
れる。ピークホールド回路18aの時定数は例えば約
0.1秒/フルスケール程度である。また、基準電圧源
18cは可変であり、電圧を変化させることにより無音
検出レベルを調整することができる。コンパレータ18
bからの出力信号は、無音検出信号として上記図1のシ
ステムコントローラ7に送られている。
18からの上記無音検出信号に応じてメモリ14に対す
るADPCMデータの書き込みを制御する。すなわち、
システムコントローラ7は、無音検出回路18にて検知
した無音部が所定期間以上連続したか否かを判断する機
能と、所定期間以上連続したと判断したときには、上記
所定期間以上の無音部をメモリ14内で発生させないよ
うに規制する機能とを有している。このメモリ14は、
例えば図7に示すように、2クラスタ64セクタ分のデ
ータ記憶容量のものを準備する。この図7において、メ
モリの記憶単位M1等はそれぞれ1セクタ分の記憶容量
に相当し、M1〜M32で第1のクラスタを、M33〜
M64で第2のクラスタを構成している。メモリ14に
入力されたADPCMデータは、メモリ単位のM1から
順に書き込まれ、M32の次にはM33に書き込まれて
M64まで書き込まれた後、再びM1から順に書き込ま
れるような、いわゆるリングバッファとなっている。こ
のメモリ内のM1〜M32、あるいはM33〜M64に
記憶されたデータが、上記図2の32個のセクタ(ブロ
ック)B0〜B31のデータに対応する。
ットのBモードでモノラルの8倍圧縮ADPCMデータ
をディスクに記録することを考える。いま、無音部分と
して最大許容記録時間を例えば1秒とするとき、実時間
で1秒分のデータは上記8倍圧縮すると0.125秒と
なり、1セクタが1/75秒に相当するから、 0.125÷1/75≒9.37 より約9セクタあるいは10セクタ分に相当する。従っ
て、無音部分の時間が9あるいは10セクタ以上となる
とき、記録動作を中断するようにする。
すフローチャートである。この図8のステップS1にお
いて、上記メモリ14の記憶単位M1、M2等のセクタ
番地を示すポインタが初期値1とされ、上記無音部分の
セクタ数を表すカウンタが初期値0とされる。次のステ
ップS2では、上記ポインタの示すセクタ番地に入力A
DPCMデータの1セクタ分を書き込む。次のステップ
S3では、無音検出フラグMUTEが“H”のとき、す
なわち無音が検出されたとき、上記カウンタをインクリ
メント(+1)する。次のステップS4では、該カウン
タの数値が所定値、例えば9に達したか否かを判別し、
達していない(No)ときステップS5に、達している
(Yes)のときステップS6にそれぞれ進む。
上記無音検出回路18において無音が検出されたとき上
記システムコントローラ7に対して割り込み(割り込み
1)がかかることにより、ステップS12にてMUTE
=“H”とされる。このステップS12では、上記カウ
ンタを0に初期化している。また、無音が終わったとき
には、割り込み2によりステップS13にてMUTE=
“L”とされる。ただし、この無音検出フラグMUTE
の切換タイミングは、LPF11、A/D変換器12、
ADPCMエンコーダ13等での信号遅延分の補正がさ
れてメモリ入力ADPCMデータとのタイミング合わせ
がなされている。
続時間が上記所定セクタ数分(例えば9セクタ分)に達
していないときには、ステップS5に進む。このステッ
プS5においては、上記ポインタが32あるいは64と
なったとき、1クラスタ(32セクタ)分のADPCM
データをメモリ14から読み出してエンコーダ15でエ
ンコード処理し、前後に上記リンキング用セクタを付加
し、バースト的に光磁気ディスク2に記録する。次のス
テップS10では、上記ポインタの数値が64以上のと
き、64を減算(ポインタ−64)する。次のステップ
S11では、上記ポインタをインクリメント(+1)
し、上記ステップS2に戻る。
時間が9セクタ分に達したと判別されたときには、ステ
ップS6に進む。ステップS6においては、上記ポイン
タの数値に1を加えた番地、すなわち(ポインタ+1)
の番地から、入力ADPCMデータを2セクタ分書き込
む。次のステップS7では、上記無音検出フラグMUT
Eが“H”か否か、すなわち無音状態が持続しているか
否かを判別し、YesのときにはステップS6に戻って、
同じ(ポインタ+1)の番地から2セクタ分を書き込む
動作を繰り返す。これは、入力ADPCMデータが無音
状態のデータのとき、ポインタのインクリメントを行わ
ずにメモリ14の同じ位置にデータ書き込みを繰り返し
ていることになる。このとき、前に書き込まれた2セク
タ分の無音データは次の2セクタ分のデータに書き換え
られる(オーバーライトされる)ことになる。
増加(+2)してステップS9に進む。このステップS
9では、ポインタの数値が32、33、34あるいは6
4、65、66となっているとき、1クラスタ(32セ
クタ)分を読み出して上述のようにエンコードし、リン
キングセクタを付加し、バースト的に光磁気ディスク2
に記録する。次に、上記ステップS10に進む。
CMデータとメモリ記憶内容との関係を図9及び図10
に示す。図9は図中斜線部に示す無音部分が所定のnセ
クタ(例えばn=9)以上連続する場合を、また図10
は図中斜線部に示す無音部分が上記nセクタ(9セク
タ)未満の場合をそれぞれ示している。D1、D2は上
記無音部分の次に続くADPCMデータを示しており、
上述のようなメモリ制御を行うことにより、無音部分が
所定時間(例えば1秒、約9セクタ分)以上連続するこ
とがなく、また無音状態からの立ち上がり部分の信号の
欠落無く録音が行えることがわかる。
スタから第2のクラスタに跨がって生じた場合を示して
おり、この場合には、第1のクラスタの終端部分と第2
のクラスタの先端部分とを連続させた無音部分の持続時
間が上記所定時間を超えないような制御が行われる。な
お、メモリはリングバッファとして用いられており、第
2クラスタから第1のクラスタに跨がって無音部分が生
じる場合にも同様な制御が行われることは勿論である。
のサーボ制御としては、2通り考えられる。1つは、記
録しようとするデータが送られてくるまでの待ち時間
に、上記サブコードのQチャンネルの絶対時間情報や上
記セクタフォーマット内のヘッダからの時間情報(ブロ
ックアドレス)等を読み取り、トラックジャンプを繰り
返して、常に次の記録開始点の直前位置に記録ヘッドを
待機させるものである。他の1つは、記録しようとする
データが送られてきたときに、上記時間情報を読取りな
がら次の記録開始点が来るのを待って記録を行うもので
ある。
スク2に記録される無音部分の長さを9セクタ分以下に
抑えることができ、無音部分が長時間に亘って記録され
ることによる媒体の無駄を防止できる。ここで、信号記
録には再生時の略々倍の電力が必要となるが、この実記
録時間を短くできるため、特に電池駆動タイプの装置の
場合に、電池寿命を長く保つことができる。また、記録
されたオーディオ信号の再生時に、無音部分が1秒以上
持続することがなく、例えば無音部分が長いときにスキ
ップ操作等を行う手間を省くことができる。さらに、無
音状態からの立ち上がり部分は、メモリ上に完全に記憶
されているから、途切れる等の不具合が生じることもな
い。
ある光磁気ディスク2上で無音記録部分の書換え(オー
バーライト)を行うことで、記録媒体上での無音記録部
分の増大を防ぐことも考えられる。これは上記クラスタ
単位での書換えとなり、記録媒体上の1つのクラスタ全
体に亘って無音データが記録されたときに、このクラス
タ位置に次のクラスタのデータをオーバーライトするこ
とで無音記録データを消去することになる。この場合に
は、メモリへの書き込みを制御する必要が無くなるが、
記録される無音部分の最大持続時間がクラスタのデータ
量により定められ、やや長くなる。ただし、これはクラ
スタのセクタ数を少なくしたりすること等で容易に対処
できる。
るものではなく、例えば、上記無音検出については、入
力されたアナログオーディオ信号に対して行っている
が、ディジタルオーディオ信号が入力される場合には、
アナログモニター信号を無音検出したり、ディジタルオ
ーディオ信号を直接的にレベル検出処理して無音検出を
行わせるようにしてもよい。また、上記実施例のディス
ク記録再生装置では、いわゆるCD−I方式やCD−R
OM XA方式のADPCMオーディオフォーマットに
おけるレベルBのステレオあるいはモノラルのモードの
圧縮データの記録・再生について説明したが、他のモー
ドや他の方式でビット圧縮されたオーディオデータにつ
いても同様に記録・再生を行うことができる。上記クラ
スタを構成するセクタ数も32個に限定されず、例えば
64セクタ等の任意の個数のセクタで1クラスタを構成
するようにしてもよい。さらに、記録可能ディスクとし
ては光磁気ディスクに限定されず、相変化型光ディス
ク、有機色素系光ディスク、PHB(フォトケミカル・
ホール・バーニング)光ディスク等にも本発明を適用す
ることができるのみならず、ディスク状媒体以外に、カ
ード状媒体やシート状媒体やテープ状媒体にも本発明を
適用できる。
明に係るディジタルオーディオ信号記録装置によれば、
入力されるオーディオ信号に所定の圧縮処理を施し、一
旦メモリに記憶してから記録媒体に記録する際に、入力
オーディオ信号の無音の検出信号に応じて記録動作を中
断し、記録媒体上での無音記録部分が増加することを防
いでいるため、記録媒体の無駄や、装置駆動用の電池の
無駄や、再生時の無音状態が長引くこと等の不具合を、
有効に解消できる。
置の一実施例としてのディスク記録再生装置の構成例を
示すブロック回路図である。
ォーマットを示す図である。
おけるフレーム及びセクタ(ブロック)のフォーマット
を示す図である。
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
図である。
る。
フローチャートである。
に対するメモリ内容を示す図である。
タに対するメモリ内容を示す図である。
ときのメモリ入力データに対するメモリ内容を示す図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 入力されるオーディオ信号に所定の圧縮
処理を施し、一旦メモリに記憶してから記録媒体に記録
するディジタルオーディオ信号記録装置において、 上記入力されるオーディオ信号の無音部を検知する無音
検知手段と、 上記無音検知手段にて検知した無音部が所定期間以上連
続したか否かを判断し、所定期間以上連続したと判断し
たときには、上記メモリ内での上記所定期間以上の無音
部の発生を抑制する制御手段と を備えてなる ことを特徴とするディジタルオーディオ信
号記録装置。 - 【請求項2】 上記無音信号検知手段は、アナログモニ
ター信号の無音レベルに基づいて無音部を検知すること
を特徴とする請求項1記載のディジタルオーディオ信号
記録装置。 - 【請求項3】 上記無音信号検知手段は、入力されたデ
ィジタルオーディオ信号のレベルに基づいて無音部を検
知することを特徴とする請求項1記載のディジタルオー
ディオ信号記録装置。 - 【請求項4】 入力されるオーディオ信号に所定の圧縮
処理を施し、一旦メモリに記憶してから所定のデータ量
単位にブロック化して記録するディジタルオーディオ信
号記録装置において、 上記入力されるオーディオ信号の無音部を検知する無音
検知手段と、 上記無音検知手段にて検知した無音部が所定ブロックに
またがって所定期間以上連続したか否かを判断し、上記
無音部が所定ブロックにまたがって所定期間以上連続し
たと判断したときには、上記メモリ内での上記所定期間
以上の無音部の発生を抑制する制御手段と を備えてなる
ことを特徴とするディジタルオーディオ信号記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06090791A JP3235109B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ディジタルオーディオ信号記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06090791A JP3235109B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ディジタルオーディオ信号記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04258852A JPH04258852A (ja) | 1992-09-14 |
JP3235109B2 true JP3235109B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=13155907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06090791A Expired - Lifetime JP3235109B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ディジタルオーディオ信号記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3235109B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8116890B2 (en) | 1997-11-24 | 2012-02-14 | Mpman.Com, Inc. | Portable sound reproducing system and method |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0785572A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスク記録装置 |
JP2003006991A (ja) * | 2001-06-21 | 2003-01-10 | Sony Corp | デジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法、並びにデジタル信号再生受信システム |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP06090791A patent/JP3235109B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8170700B2 (en) | 1997-11-24 | 2012-05-01 | Mpman.Com, Inc. | Portable sound reproducing system and method |
US8175727B2 (en) | 1997-11-24 | 2012-05-08 | Mpman.Com, Inc. | Portable sound reproducing system and method |
US8214064B2 (en) | 1997-11-24 | 2012-07-03 | Lg Electronics Inc. | Portable sound reproducing system and method |
US8615315B2 (en) | 1997-11-24 | 2013-12-24 | Mpman.Com, Inc. | Portable sound reproducing system and method |
US8843225B2 (en) | 1997-11-24 | 2014-09-23 | Mpman.Com, Inc. | Portable sound reproducing system and method |
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