JP3229365B2 - 管端末の成形方法 - Google Patents
管端末の成形方法Info
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Landscapes
- Joints With Pressure Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,管端末継手に用いる管
端末の成形方法に関し,詳しくは,主として自動車冷房
装置の冷媒配管に用いる管端末の成形方法に関する。
端末の成形方法に関し,詳しくは,主として自動車冷房
装置の冷媒配管に用いる管端末の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,自動車冷房装置の冷媒配管に用い
られる管端末継手の製造には,継手部分を別部品として
予め切削加工し,それと管とをろう付け等にて一体化す
る方法が用いられていた。また,一方,管の端末を一体
に成形する方法もあるが,加工される管の軸方向の塑性
加工と回転塑性加工とを組み合わせて成形が行われてい
た。
られる管端末継手の製造には,継手部分を別部品として
予め切削加工し,それと管とをろう付け等にて一体化す
る方法が用いられていた。また,一方,管の端末を一体
に成形する方法もあるが,加工される管の軸方向の塑性
加工と回転塑性加工とを組み合わせて成形が行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の製造方
法によると,切削品との組み合わせによるろう付け加工
では,加工工数が多く,夫々の工程を複数の加工機械に
分担して行わなければならないので,生産性が悪く,ま
た設備も大きくなるので,製品の価格が高くなるという
問題があり,量産には不向きであった。
法によると,切削品との組み合わせによるろう付け加工
では,加工工数が多く,夫々の工程を複数の加工機械に
分担して行わなければならないので,生産性が悪く,ま
た設備も大きくなるので,製品の価格が高くなるという
問題があり,量産には不向きであった。
【0004】また,前述した製造方法において,軸方向
と回転との加工を組み合わせた塑性加工においても前者
に比べて生産性は遥かに向上するものの成形工程が分離
されるため,例えば,芯ずれや回転塑性加工におけるワ
ークの剥離等を生じ,品質を維持するための加工条件等
の安定化が難しく管理が困難であるという欠点を有し
た。
と回転との加工を組み合わせた塑性加工においても前者
に比べて生産性は遥かに向上するものの成形工程が分離
されるため,例えば,芯ずれや回転塑性加工におけるワ
ークの剥離等を生じ,品質を維持するための加工条件等
の安定化が難しく管理が困難であるという欠点を有し
た。
【0005】そこで,本発明の技術的課題は,品質が良
く,製造が容易で,量産でき,更に,少ない設備で製造
することができる管端末の成形方法とそれに用いるプレ
ス成形用パンチとを提供することにある。
く,製造が容易で,量産でき,更に,少ない設備で製造
することができる管端末の成形方法とそれに用いるプレ
ス成形用パンチとを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、素管を
半径方向外方に膨らませながら拡菅する第1拡管工程、
前記第1拡管工程により形成された第1拡管部を押圧する
ことによりフランジ部を形成するフランジ部成形工程、
前記素管を外側から押圧し前記素管の端部からフランジ
部の途中までを内側に縮める縮管工程、および、前記素
管を内側から押圧し前記素管の端部から前記縮管部の途
中までを外側に拡管する第2拡管工程からなり、前記素
管を一度クランプに固定したままで、連続した前記各工
程による加工を行うことを特徴とする管端末の成形方法
が得られる。
半径方向外方に膨らませながら拡菅する第1拡管工程、
前記第1拡管工程により形成された第1拡管部を押圧する
ことによりフランジ部を形成するフランジ部成形工程、
前記素管を外側から押圧し前記素管の端部からフランジ
部の途中までを内側に縮める縮管工程、および、前記素
管を内側から押圧し前記素管の端部から前記縮管部の途
中までを外側に拡管する第2拡管工程からなり、前記素
管を一度クランプに固定したままで、連続した前記各工
程による加工を行うことを特徴とする管端末の成形方法
が得られる。
【0007】また、本発明によれば、前記管端末の成形
方法において、前記縮管工程は、前記素管の端部からフ
ランジ部の途中までを内側に縮めることで縮管部を形成
すると共に、前記縮管部と前記フランジ部との間の前記
フランジ部の軸方向一端側に隣接した位置に、前記フラ
ンジ部よりも小さな外径をもって形成された第1筒部を
形成することを含むことを特徴とする管端末の成形方法
が得られる。
方法において、前記縮管工程は、前記素管の端部からフ
ランジ部の途中までを内側に縮めることで縮管部を形成
すると共に、前記縮管部と前記フランジ部との間の前記
フランジ部の軸方向一端側に隣接した位置に、前記フラ
ンジ部よりも小さな外径をもって形成された第1筒部を
形成することを含むことを特徴とする管端末の成形方法
が得られる。
【0008】また、本発明によれば、前記管端末の成形
方法において、前記縮管工程は、前記縮管部及び前記第
1筒部を形成すると共に、前記縮管部と前記第1筒部との
間にテーパ面を形成することを含むことを特徴とする管
端末の成形方法が得られる。
方法において、前記縮管工程は、前記縮管部及び前記第
1筒部を形成すると共に、前記縮管部と前記第1筒部との
間にテーパ面を形成することを含むことを特徴とする管
端末の成形方法が得られる。
【0009】また、本発明によれば、前記管端末の成形
方法において、前記縮管工程と前記第2拡管工程の間
に、前記縮管部と前記第1筒部との間に軸方向に垂直に
延びる段部を形成する工程を有することを特徴とする管
端末の成形方法が得られる。
方法において、前記縮管工程と前記第2拡管工程の間
に、前記縮管部と前記第1筒部との間に軸方向に垂直に
延びる段部を形成する工程を有することを特徴とする管
端末の成形方法が得られる。
【0010】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の管端末の成形方法において、前記第2拡管工程は、前
記素管の端部から前記縮管部の途中までを外側に拡管す
ることで第2拡管部を形成すると共に前記第2拡管部と
前記第1筒部との間の前記第1筒部の軸方向一端側に隣接
した位置に、前記第1筒部よりも小さな外径をもって形
成された第2筒部を形成すること含むことを特徴とする
管端末の成形方法が得られる。
の管端末の成形方法において、前記第2拡管工程は、前
記素管の端部から前記縮管部の途中までを外側に拡管す
ることで第2拡管部を形成すると共に前記第2拡管部と
前記第1筒部との間の前記第1筒部の軸方向一端側に隣接
した位置に、前記第1筒部よりも小さな外径をもって形
成された第2筒部を形成すること含むことを特徴とする
管端末の成形方法が得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記管端末の成形
方法において、前記第2拡管工程は、前記第2拡管部及
び前記第2筒部を形成すると共に、前記第2拡管部と前
記第2筒部との間にテーパ面を形成することを含むこと
を特徴とする管端末の成形方法が得られる。
方法において、前記第2拡管工程は、前記第2拡管部及
び前記第2筒部を形成すると共に、前記第2拡管部と前
記第2筒部との間にテーパ面を形成することを含むこと
を特徴とする管端末の成形方法が得られる。
【0012】また、本発明によれば、前記いずれかの管
端末の成形方法において、前記第2拡管工程は、前記第
2拡管部と前記第2筒部との間に軸方向に垂直に延びる
段部を形成すると共に、前記素管の端部から前記第2筒
部との間の前記第2筒部の軸方向一端側に隣接した位置
に、前記フランジ部よりも小さくかつ前記第2筒部より
も大きい外径をもって形成された第3筒部を形成する工
程を有することを特徴とする管端末の成形方法が得られ
る。
端末の成形方法において、前記第2拡管工程は、前記第
2拡管部と前記第2筒部との間に軸方向に垂直に延びる
段部を形成すると共に、前記素管の端部から前記第2筒
部との間の前記第2筒部の軸方向一端側に隣接した位置
に、前記フランジ部よりも小さくかつ前記第2筒部より
も大きい外径をもって形成された第3筒部を形成する工
程を有することを特徴とする管端末の成形方法が得られ
る。
【0013】また、本発明によれば、前記管端末の成形
方法において、前記第2拡管工程は、最終形状に対応し
た型部材を用いて行われることを特徴とする管端末の成
形方法が得られる。
方法において、前記第2拡管工程は、最終形状に対応し
た型部材を用いて行われることを特徴とする管端末の成
形方法が得られる。
【0014】
【作用】本発明においては,ワークの脱着をせず,複数
のパンチによる軸方向からの連続塑性加工で成形するこ
とにより,生産性,品質を飛躍的に向上させ,しかも廉
価な管端末を成形することができる。
のパンチによる軸方向からの連続塑性加工で成形するこ
とにより,生産性,品質を飛躍的に向上させ,しかも廉
価な管端末を成形することができる。
【0015】
【実施例】以下,本発明の実施例について,図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0016】図1は本発明の実施例によって製造される
管端末継手を示す図である。図1で示すように,管端末
継手7は,管端末1と,管端末1に接続する相手側の管
2を一端部に収容したハーフユニオン3と,管端末1と
ハーフユニオン3とを結合した状態で固定するナット5
とを備えている。
管端末継手を示す図である。図1で示すように,管端末
継手7は,管端末1と,管端末1に接続する相手側の管
2を一端部に収容したハーフユニオン3と,管端末1と
ハーフユニオン3とを結合した状態で固定するナット5
とを備えている。
【0017】管端末1は,一端部に,素管10の外径よ
りも外径が広いフランジ部13と,このフランジ部13
よりも外径が狭く且つ素管10の外径より広い第1筒部
11と,この第1筒部11よりも外径が小であって,素
管10よりも外径が小さい第2筒部16を底部とする0
リング収容溝と,管の先端で第2筒部16とともに収容
溝の一壁部を形成する第3筒部18とを備えている。
りも外径が広いフランジ部13と,このフランジ部13
よりも外径が狭く且つ素管10の外径より広い第1筒部
11と,この第1筒部11よりも外径が小であって,素
管10よりも外径が小さい第2筒部16を底部とする0
リング収容溝と,管の先端で第2筒部16とともに収容
溝の一壁部を形成する第3筒部18とを備えている。
【0018】一方,ハーフユニオン3は,円筒形状を有
し,一端部外周面にフランジ3a及び他端部には面3f
取りが施され,フランジ3aと面3fとの間の外周に
は,捩子3gが設けられている。また,このハーフユニ
オン3の一端のフランジ3aの内側は,相手側管2の外
径と略内径が等しい管収容部3bを有し,一方,ハーフ
ユニオン3の他端部で管収容部3bの反対側は,管端末
1の外径と略等しい管端末収容部3cを有し,管収容部
3bと管端末収容部3cとの間に径が狭くなるように段
をなした段部3dを有している。この管収容部3bに
は,相手側の管2の一端が挿入され段部の端面に当接し
て,ろう付け等によってハーフユニオン3の一端に固定
されている。
し,一端部外周面にフランジ3a及び他端部には面3f
取りが施され,フランジ3aと面3fとの間の外周に
は,捩子3gが設けられている。また,このハーフユニ
オン3の一端のフランジ3aの内側は,相手側管2の外
径と略内径が等しい管収容部3bを有し,一方,ハーフ
ユニオン3の他端部で管収容部3bの反対側は,管端末
1の外径と略等しい管端末収容部3cを有し,管収容部
3bと管端末収容部3cとの間に径が狭くなるように段
をなした段部3dを有している。この管収容部3bに
は,相手側の管2の一端が挿入され段部の端面に当接し
て,ろう付け等によってハーフユニオン3の一端に固定
されている。
【0019】この管端末継手7は次のように組み立てら
れる。管端末1の第2筒部16を底部とする溝にOリン
グ4を装着し,また素管10に,一端の内側に小径部5
aを備えたナット5のこの小径部5aを装着した後,相
手側の管2を一端に有するハーフユニオン3の管端末収
容部3c内に,管端末1を挿入して,次にハーフユニオ
ン3の周囲に設けられた捩子3gに,ナット5の内側の
捩子5bを捩じ込むことによって固定する。
れる。管端末1の第2筒部16を底部とする溝にOリン
グ4を装着し,また素管10に,一端の内側に小径部5
aを備えたナット5のこの小径部5aを装着した後,相
手側の管2を一端に有するハーフユニオン3の管端末収
容部3c内に,管端末1を挿入して,次にハーフユニオ
ン3の周囲に設けられた捩子3gに,ナット5の内側の
捩子5bを捩じ込むことによって固定する。
【0020】図2乃至図10は図1の管端末の成形方法
を示す図である。この成形加工はパンチのプレスによる
もので,以下成形工程順にその成形プロセスを説明す
る。
を示す図である。この成形加工はパンチのプレスによる
もので,以下成形工程順にその成形プロセスを説明す
る。
【0021】図2(a)は,管端末1を形成する素管を
示す図である。図2(b)は,図2(a)の素管10を
固定するためのクランプ機構を示す図である。図2
(a)及び図2(b)において,クランプ機構は,重合
して軸方向に円形の溝23を成す,第1のクランプ部2
1と第2のクランプ部22とを備えている。夫々のクラ
ンプ部21,22は,端面で円形の溝23の周囲に沿っ
て設けられた溝21a及び22bを有する。素管10
は,図2(b)で示すように,上下から第1及び第2の
クランプ21及び22によって挟み込んで,固定され
る。まず,素管のワークをクランプ部21,22で固定
し,これ以降の工程においては,加工が終了するまで,
クランプ21,22は外さない。
示す図である。図2(b)は,図2(a)の素管10を
固定するためのクランプ機構を示す図である。図2
(a)及び図2(b)において,クランプ機構は,重合
して軸方向に円形の溝23を成す,第1のクランプ部2
1と第2のクランプ部22とを備えている。夫々のクラ
ンプ部21,22は,端面で円形の溝23の周囲に沿っ
て設けられた溝21a及び22bを有する。素管10
は,図2(b)で示すように,上下から第1及び第2の
クランプ21及び22によって挟み込んで,固定され
る。まず,素管のワークをクランプ部21,22で固定
し,これ以降の工程においては,加工が終了するまで,
クランプ21,22は外さない。
【0022】図3(a)及び(b)は,第1成形工程を
示す図で,図3(a)は,加工品及び図3(b)は第1
成形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。素
管10を,クランプ21及び22で挟みこんで,第1パ
ンチで,図では右方から素管10の開口部に押あてて素
管10を半径方向外方に拡管すると,図3(a)で示す
形状となる。
示す図で,図3(a)は,加工品及び図3(b)は第1
成形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。素
管10を,クランプ21及び22で挟みこんで,第1パ
ンチで,図では右方から素管10の開口部に押あてて素
管10を半径方向外方に拡管すると,図3(a)で示す
形状となる。
【0023】図4(a)及び(b)は,第2成形工程を
示す図で,図4(a)は,加工品及び図4(b)はパン
チの形状を示す図である。第1成形工程で外径D1に拡
管した素管10の端部を,第2パンチ40で押し付け
る。第2パンチ40は,外部パンチ42の内径D1の孔
部43と,内部パンチ44とで厚みyを有する溝を形成
している。この溝を拡管した素管10の端部(第1拡管
部)に押し付けてフランジ部13が張り出すように,据
え込み成形加工する。拡張工程である第1成形工程と据
え込み工程である第2成形工程によって,フランジ部成
形工程が構成される。
示す図で,図4(a)は,加工品及び図4(b)はパン
チの形状を示す図である。第1成形工程で外径D1に拡
管した素管10の端部を,第2パンチ40で押し付け
る。第2パンチ40は,外部パンチ42の内径D1の孔
部43と,内部パンチ44とで厚みyを有する溝を形成
している。この溝を拡管した素管10の端部(第1拡管
部)に押し付けてフランジ部13が張り出すように,据
え込み成形加工する。拡張工程である第1成形工程と据
え込み工程である第2成形工程によって,フランジ部成
形工程が構成される。
【0024】図5(a)及び(b)は,第3成形工程を
示す図で,図5(a)は加工品及び図5(b)は第3成
形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第2
成形工程で外径D1に形成された端部に,第3パンチ5
0を押し付ける。第3パンチは,開口部53がD1,内
径部54がD2及びこれらを連絡するテーパ面55を有
する孔部を備えた構造を有する。図4で示した素管の端
部(第1拡管部)11は,外径D1の第1筒部11´と
D1より小なる外径D2の縮管部16とこれらを連絡す
るテーパ面15とを備えた形状に成形される。これは,
次の工程の形状出しのための予備成形工程である。
示す図で,図5(a)は加工品及び図5(b)は第3成
形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第2
成形工程で外径D1に形成された端部に,第3パンチ5
0を押し付ける。第3パンチは,開口部53がD1,内
径部54がD2及びこれらを連絡するテーパ面55を有
する孔部を備えた構造を有する。図4で示した素管の端
部(第1拡管部)11は,外径D1の第1筒部11´と
D1より小なる外径D2の縮管部16とこれらを連絡す
るテーパ面15とを備えた形状に成形される。これは,
次の工程の形状出しのための予備成形工程である。
【0025】図6(a)及び(b)は,第4成形工程を
示す図で,図6(a)は加工品及び図6(b)はパンチ
の形状を示す図である。第3成形工程で外径D2とテー
パ面と外径D1を有する端部に,第4パンチ60を押し
付ける。第4パンチ60は,内径D2を有する孔を備え
ている。図5(a)で示した管の端部は,図6(a)で
示すように,テーパ面15から軸方向に垂直な段部17
に形成され,この段部17から先端部まで外径D2の第
2筒部16´が形成される。予備成形形状を再度成形す
ることで,Oリング装着溝の略半分を形成する。第1予
備成形工程である第3成形工程と第1整形工程である第
4成形工程によって,縮管工程が構成される。
示す図で,図6(a)は加工品及び図6(b)はパンチ
の形状を示す図である。第3成形工程で外径D2とテー
パ面と外径D1を有する端部に,第4パンチ60を押し
付ける。第4パンチ60は,内径D2を有する孔を備え
ている。図5(a)で示した管の端部は,図6(a)で
示すように,テーパ面15から軸方向に垂直な段部17
に形成され,この段部17から先端部まで外径D2の第
2筒部16´が形成される。予備成形形状を再度成形す
ることで,Oリング装着溝の略半分を形成する。第1予
備成形工程である第3成形工程と第1整形工程である第
4成形工程によって,縮管工程が構成される。
【0026】図7(a)及び(b)は第5成形工程を示
す図で,図7(a)は加工品及び図7(b)は第5成形
工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第4成
形工程で外径D2,段部17,および外径D1を有する
端部に,第5パンチ70を押し付ける。第5パンチ70
は,丸い先端面76を有する円柱状の先端部73と,こ
の先端部73よりも外径の太い大径部74と,これらを
連結するテーパ面75とを備えている。図6(a)で示
す形状の先端部は,図7(a)で示すように,段部17
からの外径D2を有する第2筒部16´,この第2筒部
16´よりも径の広い外径D3を有する第3筒部18
(第2拡管部)と,第2筒部16´及び第3筒部18に
連続するテーパ面19を有する形状に変形される。この
工程は,第3成形工程と同様にOリング嵌着溝形成の為
の予備成形である。
す図で,図7(a)は加工品及び図7(b)は第5成形
工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第4成
形工程で外径D2,段部17,および外径D1を有する
端部に,第5パンチ70を押し付ける。第5パンチ70
は,丸い先端面76を有する円柱状の先端部73と,こ
の先端部73よりも外径の太い大径部74と,これらを
連結するテーパ面75とを備えている。図6(a)で示
す形状の先端部は,図7(a)で示すように,段部17
からの外径D2を有する第2筒部16´,この第2筒部
16´よりも径の広い外径D3を有する第3筒部18
(第2拡管部)と,第2筒部16´及び第3筒部18に
連続するテーパ面19を有する形状に変形される。この
工程は,第3成形工程と同様にOリング嵌着溝形成の為
の予備成形である。
【0027】図8(a)及び(b)は,第6成形工程を
示す図で,図8(a)は加工品及び図8(b)は第6成
形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第5
成形工程で,段部17からの外径D2を有する第2筒部
16´,この第2筒部16´よりも径の広い外径D3を
有する第3筒部18と,第2筒部16´及び第3筒部1
8に連続するテーパ面19を有する端部に,第6パンチ
80を押し付ける。第6パンチ80は,先端面83が丸
い小径部84とこれよりも広い大径部85を有する形状
を備えている。図7(a)で示される先端部において
は,図8(a)で示すように,テーパ面19が中心軸方
向に垂直な段部20に形成され,更に第3筒部18が規
定され,段部17及び20によって第2筒部16が規定
される。第2予備成形工程である第5成形工程及び第2
整形工程である第6成形工程によって,第2拡管工程が
構成される。
示す図で,図8(a)は加工品及び図8(b)は第6成
形工程に用いられるパンチの形状を示す図である。第5
成形工程で,段部17からの外径D2を有する第2筒部
16´,この第2筒部16´よりも径の広い外径D3を
有する第3筒部18と,第2筒部16´及び第3筒部1
8に連続するテーパ面19を有する端部に,第6パンチ
80を押し付ける。第6パンチ80は,先端面83が丸
い小径部84とこれよりも広い大径部85を有する形状
を備えている。図7(a)で示される先端部において
は,図8(a)で示すように,テーパ面19が中心軸方
向に垂直な段部20に形成され,更に第3筒部18が規
定され,段部17及び20によって第2筒部16が規定
される。第2予備成形工程である第5成形工程及び第2
整形工程である第6成形工程によって,第2拡管工程が
構成される。
【0028】図9は,第4成形工程に連続して行われる
第5成形工程及び第6成形工程の補助として用いる中間
クランプを示す図である。図9で示すように,図6の第
4成形工程で形成されたフランジ部13が挿入される一
端側に形成された第1内径面91と,径D1を有する第
2内径面92と,径D2を有する第3内径面93と,他
端側の径D3を有する第4内径面94とからなる孔部を
備えている。第4成形工程に連続して,第5及び第6成
形工程の際に,管の端部に図9に示すところの中間クラ
ンプ9を装着して,図7(b)で示す第5パンチ70を
押し付け,更に図8(b)で示す第6パンチ80を押し
付けることで,図8(a)と同様の形状の管端末継手1
が得られ,中間クランプを用いない第5及び第6パンチ
のみによる成形工程によるものよりも精度の高い管端末
継手が成形可能である。
第5成形工程及び第6成形工程の補助として用いる中間
クランプを示す図である。図9で示すように,図6の第
4成形工程で形成されたフランジ部13が挿入される一
端側に形成された第1内径面91と,径D1を有する第
2内径面92と,径D2を有する第3内径面93と,他
端側の径D3を有する第4内径面94とからなる孔部を
備えている。第4成形工程に連続して,第5及び第6成
形工程の際に,管の端部に図9に示すところの中間クラ
ンプ9を装着して,図7(b)で示す第5パンチ70を
押し付け,更に図8(b)で示す第6パンチ80を押し
付けることで,図8(a)と同様の形状の管端末継手1
が得られ,中間クランプを用いない第5及び第6パンチ
のみによる成形工程によるものよりも精度の高い管端末
継手が成形可能である。
【0029】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,品質が良く,製造が容易で,量産でき,更に,少な
い設備で製造することができる管端末継手に用いる管端
末の成形方法とそれに用いる成形用パンチとを提供する
ことができる。
ば,品質が良く,製造が容易で,量産でき,更に,少な
い設備で製造することができる管端末継手に用いる管端
末の成形方法とそれに用いる成形用パンチとを提供する
ことができる。
【図1】本発明によって製造される管端末継手を示す図
である。
である。
【図2】(a)は図1(a)の管端末の素材を示す図,
(b)は(a)の素材を固定するためのクランプを示す
図である。
(b)は(a)の素材を固定するためのクランプを示す
図である。
【図3】図1の管端末の第1成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第1成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第1成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図4】図1の管端末の第2成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第2成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第2成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図5】図1の管端末の第3成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第3成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第3成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図6】図1の管端末の第4成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第4成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第4成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図7】図1の管端末の第5成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第5成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第5成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図8】図1の管端末の第6成形工程を示す図で,
(a)は加工品,(b)は第6成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
(a)は加工品,(b)は第6成形工程に用いられるパ
ンチの形状を夫々示している。
【図9】図1の管端末の図6で示す第5及び第6成形工
程で補助的に用いられる中間クランプを示す図である。
程で補助的に用いられる中間クランプを示す図である。
1 管端末 2 相手側の管 3 ハーフユニオン 3a フランジ 3b 管収容部 3c 管端末収容部 3f 面 3g 捩子 4 Oリング 5 ナット 7 管端末継手 10 素管11 第1拡管部 11´ 第1筒部 13 フランジ部 15 テーパ面16 縮管部 16´ 第2筒部 17 段部 19 テーパ面 20 段部 21 第1のクランプ部 22 第2のクランプ部 23 溝 30 第1パンチ 40 第2パンチ 44 内部パンチ 50 第3パンチ 53 開口部 54 内径部 55 テーパ面 60 第4パンチ 70 第5パンチ 73 先端部 74 大径部 75 テーパ面 80 第6パンチ 83 先端面 84 小径部 91 第1内径面 92 第2内径面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 41/00 - 41/04
Claims (8)
- 【請求項1】 素管を半径方向外方に膨らませながら拡
菅する第1拡管工程、 前記第1拡管工程により形成された第1拡管部を押圧する
ことによりフランジ部を形成するフランジ部成形工程、 前記素管を外側から押圧し前記素管の端部からフランジ
部の途中までを内側に縮める縮管工程、 および、前記素管を内側から押圧し前記素管の端部から
前記縮管部の途中までを外側に拡管する第2拡管工程 か
らなり、前記素管を一度クランプに固定したままで、連
続した前記各工程による加工を行うことを特徴とする管
端末の成形方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の管端末の成形方法におい
て、前記縮管工程は、前記素管の端部からフランジ部の
途中までを内側に縮めることで縮管部を形成すると共
に、前記縮管部と前記フランジ部との間の前記フランジ
部の軸方向一端側に隣接した位置に、前記フランジ部よ
りも小さな外径をもって形成された第1筒部を形成する
ことを含むことを特徴とする管端末の成形方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の管端末の成形方法におい
て、前記縮管工程は、前記縮管部及び前記第1筒部を形
成すると共に、前記縮管部と前記第1筒部との間にテー
パ面を形成することを含むことを特徴とする管端末の成
形方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の管端末の成形方法
において、前記縮管工程と前記第2拡管工程の間に、前
記縮管部と前記第1筒部との間に軸方向に垂直に延びる
段部を形成する工程を有することを特徴とする管端末の
成形方法。 - 【請求項5】 請求項2乃至4の内のいずれかに記載の
管端末の成形方法において、前記第2拡管工程は、前記
素管の端部から前記縮管部の途中までを外側に拡管する
ことで第2拡管部を形成すると共に前記第2拡管部と前
記第1筒部との間の前記第1筒部の軸方向一端側に隣接し
た位置に、前記第1筒部よりも小さな外径をもって形成
された第2筒部を形成すること含むことを特徴とする管
端末の成形方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の管端末の成形方法におい
て、前記第2拡管工程は、前記第2拡管部及び前記第2
筒部を形成すると共に、前記第2拡管部と前記第2筒部
との間にテーパ面を形成することを含むことを特徴とす
る管端末の成形方法。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載の管端末の成形方法
において、前記第2拡管工程は、前記第2拡管部と前記
第2筒部との間に軸方向に垂直に延びる段部を形成する
と共に、前記素管の端部から前記第2筒部との間の前記
第2筒部の軸方向一端側に隣接した位置に、前記フラン
ジ部よりも小さくかつ前記第2筒部よりも大きい外径を
もって形成された第3筒部を形成する工程を有すること
を特徴とする管端末の成形方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至7の管端末の成形方法にお
いて、前記第2拡管工程は、最終形状に対応した型部材
を用いて行われることを特徴とする管端末の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14299292A JP3229365B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 管端末の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14299292A JP3229365B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 管端末の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337576A JPH05337576A (ja) | 1993-12-21 |
JP3229365B2 true JP3229365B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=15328427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14299292A Expired - Fee Related JP3229365B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 管端末の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3229365B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11904372B2 (en) | 2021-09-27 | 2024-02-20 | Futaba Industrial Co., Ltd. | Method for forming spool in pipe and manufacturing apparatus for forming spool in pipe |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452046Y1 (ko) * | 2009-03-02 | 2011-01-28 | 주식회사 아폴로산업 | 수도꼭지용 호스-커플링장치 |
KR101499344B1 (ko) * | 2013-09-12 | 2015-03-04 | 조현철 | 워터해머 충격 흡수기용 파이프의 니플 제작방법 |
CN114734398B (zh) * | 2022-05-07 | 2023-09-29 | 阜阳市节能化工工程有限公司 | 一种酮塔气体冷却器加工后处理装置 |
KR102680891B1 (ko) * | 2023-10-31 | 2024-07-03 | (주)협신하이드로릭 | 파이프 연결용 피팅의 제작방법 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14299292A patent/JP3229365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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---|---|
JPH05337576A (ja) | 1993-12-21 |
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