JP3218397U - 育毛補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも短い期間で育毛効果が得られる育毛補助装置を提供する。【解決手段】キャップ型育毛補助装置1は、人間の頭皮の一部を包囲するように頭皮の外側に配置される包囲体であるキャップ部材3と、キャップ部材3の内部に配置されて、頭皮に光を照射する光照射部5を備えている。キャップ部材3の内部の光照射部5よりも頭皮側に配置される内装部材7を備え、内装部材7には、頭皮と対向する位置にイオンを放出可能にプラチナナノ粒子が配置されている。【選択図】図3
Description
本考案は、頭皮に光を照射する光照射部を備えた育毛補助装置に関するものである。
特許第4257294号公報(特許文献1)には、左右の耳当て部を連結するフレームに沿って、複数の発光ダイオードを、照射方向を頭皮側に向けて配設し、フレームに沿って、発光ダイオードと頭皮とを所定距離だけ離間する距離保持突起を設け、複数の発光ダイオードを制御する制御手段を備えたヘッドフォン型育毛補助装置が提案されている。
また、実開平5−77216号公報(特許文献2)には、コロイド状プラチナ(プラチナナノ粒子)をアルミナ−シリカに含有させたプラチナ含有繊維を帽子キャップの内側に配置して、頭皮細胞と体液クラスタの浸透性を良好にし、有害成分を除去して毛根活動を活発にする帽子キャップが開示されている。
特許文献1に記載の育毛補助装置は発行ダイオードからの光を頭皮に当てることにより、一定の効果が得られるものの、使用者が満足する結果が得られていないという実情がある。また特許文献2に記載のコロイド状プラチナも十分に効果が発揮されていない実情がある。
本考案の目的は、従来よりも使用者が満足することができる育毛補助装置を提供することにある。
本考案は、人間の頭皮の一部を包囲するように頭皮の外側に配置される包囲体と、包囲体の内部に配置されて、頭皮に光を照射する光照射部を備えた育毛補助装置を改良の対象とする。本考案では、包囲体の内部の光照射部よりも頭皮側に配置される内装部材を備え、内装部材には、頭皮と対向する位置にイオンを放出可能にプラチナナノ粒子(白金ナノコロイド)が配置されている。
プラチナナノ粒子が配置されている内装部材の後方にある光照射部から頭皮に光を照射すると、従来の育毛補助装置よりも短い期間で育毛効果が得られることが確認された。これは、プラチナナノ粒子に当たった光がイオンの放出を促進し、しかも頭皮に発行ダイオードの光が当たることによって、イオンと光の両方が頭皮の新陳代謝を促し、頭皮の老廃物の排出を促進するためであると考える。
なお内装部材は、シリコーン材料により一体に形成されており、プラチナナノ粒子がシリコーン材料に混錬されていることが好ましい。このような内装部材を備えると、プラチナナノ粒子の保持及び分散が確実なものとなるため、簡単に広い範囲にわたってプラチナナノ粒子が分散した状態で保持することが可能になる。また、シリコーン材料で一体に形成することにより、内装部材を水洗いすることも可能になり、内装部材の表面に付着した汚れを除去すれば、プラチナナノ粒子のイオン放出効果を高いまま維持することができる。
シリコーン材料は光透過性を有していることが好ましい。このようなシリコーン材料を用いると、内装部材が頭皮側に配置されていても発行ダイオードからの光を、プラチナナノ粒子に当てた上で、光照射部から頭皮に光を照射することができる。なお、内装部材の構造は、光照射部から照射された光が直接または間接にプラチナナノ粒子に当たり、その上で光が頭皮に当たることを可能にするように形成されていれば、内装部材が光透過性を有していなくとも良い。
内装部材は、包囲体から離れる方向に延び且つ所定の間隔をあけて配置された複数の突起を備えていることが好ましい。このような突起を設けると、突起の先端に集中してイオンが流動するため、イオンを集中して頭皮に向けて放出することができる。
プラチナナノ粒子が少なくとも複数の突起内に配置されていることが好ましい。このように配置すると、プラチナナノ粒子からのイオンを効率よく集中させることができる。
また、光照射部は、包囲体の内面に沿う形状のフレキシブル基板と、該フレキシブル基板に形成された配線パターンと、フレキシブル基板に分散して装着されて配線パターンから給電される複数の発光ダイオードを備えていることが好ましい。このような形状のフレキシブル基板を用いると、包囲体と内装部材との間の空間内に、内装部材または包囲体に沿って複数の発光ダイオードを配置することができる。
複数の発光ダイオードは、波長が580nm〜700nmの赤色発光ダイオードと、波長が400nm〜490nmの青色発光ダイオードと、波長が800nm〜950nmの近赤外線発光ダイオードからなることが好ましい。このような発光ダイオードを組み合わせると、頭皮内に到達する光エネルギの深さを変えることができるので、高い育毛効果が得られることが確認されている。理由は定かではないが、これらの波長範囲の3種類の発光ダイオードを用いると、頭皮下のある程度の深さ範囲にコラーゲンを産生させることができて、これが毛包を活性化させるためであると考える。
以下、図面を参照して本考案の育毛補助装置の実施の形態の一例について説明する。
本実施の形態のキャップ型育毛補助装置1は、図1〜6に示す構造を有している。キャップ型育毛補助装置1は、人間の頭皮の一部を包囲するように頭皮の外側に配置される包囲体を構成するキャップ部材3と、キャップ部材3の内部に配置されて、頭皮に光を照射する光照射部5と、内装部材7を備えている。キャップ部材3の内部の光照射部5よりも頭皮側に配置される内装部材7には、人間の頭皮と対向する位置にイオンを放出可能にプラチナナノ粒子が配置されている。内装部材7の構造については、後に詳しく説明する。
また、キャップ型育毛補助装置1は、図示しない商用電源と光照射部5とを接続する接続ケーブル9を備えている。接続ケーブル9の途中には、商用電源から光照射部5への給電の有無を切り替えるスイッチ部11を備えている。内装部材7には、内装部材7を厚み方向に貫通する貫通孔13を形成したケーブル挿入部15を備えている。接続ケーブル9は、貫通孔13を通って商用電源と光照射部5とを接続する。
キャップ型育毛補助装置1は調整ベルト17を備えている。調整ベルト17は、内装部材7と一体に形成された一対の基部19と、長さ調整機構21を備えて一対の基部19に跨がって配置される調整ベルト本体23とから構成されている。長さ調整機構21を操作して、調整ベルト本体23の長さを長くしたり短くしたりすることにより、使用者の頭部の形状及び大きさに合わせてキャップ型育毛補助装置1の寸法及び形状を調整する。なお、本実施の形態では一対の基部19を内装部材7と一体に形成されているが、別部材として留め具等で固定してもよいのはもちろんである。また、一対の基部19を内装部材7に固定するのではなく、キャップ部材3に固定してもよい。
本実施の形態のキャップ部材3は、可撓性を有するプラスチック材料やシリコーン材料により一体に形成されている。キャップ部材3は複数の部材から構成されていてもよいが、使用者の頭部の形状及び大きさに合わせて変形することができるように、本実施の形態のように、可撓性を有する材料で形成されているのが好ましいが、ヘルメットのように硬質の材料によって形成しても良いのは勿論である図2、図3及び図5に示すように、キャップ部材3には、変形を容易にするために、溝部39が形成されている。
図4に示すように、光照射部5は、キャップ部材3の内面に沿うように変形する形状のフレキシブル基板25と、該フレキシブル基板25に形成された図示しない配線パターンと、フレキシブル基板25に分散して装着されて配線パターンから給電される複数の発光ダイオード27を備えている。フレキシブル基板25は、略円形の中央部29と中央部29の外周から周方向に互いに間隔を開けて中央部29から離れる方向に延びる12枚の延伸部31a〜31lとから構成されている。延伸部31a〜31lは、中央部29から離れるに従って幅寸法が広くなる輪郭形状を有している。
このようにフレキシブル基板25を中央部29と12枚の延伸部31a〜31lとから構成したことにより、キャップ部材3の内面に沿って無理なくフレキシブル基板25を配置することができる。またキャップ型育毛補助装置1が撓んだ場合であっても、延伸部31a〜31lの間隔が変わったり、フレキシブル基板25自身が撓んで、配線パターンと発光ダイオード27との接続部に無理な力がかかること防ぐことができる。また、配線パターンは、ケーブル挿入部15を通る接続ケーブル9と接続することにより、商用電源から電力の供給を受けることができる。フレキシブル基板25は、キャップ部材3と内装部材7とに挟まれた状態でキャップ部材3に対して固定されている。また、キャップ部材3の内面の中央に形成された凸部41が、フレキシブル基板25の中央部29の中心に形成された孔43に嵌合することにより、フレキシブル基板25の位置がずれることを防いでいる。
なおフレキシブル基板25は、いわゆる面ファスナーを用いて、キャップ部材3の内面に装着しても良く、接着剤等のその他の貼り付け手段を用いても良いのは勿論である。
複数の発光ダイオード27は、フレキシブル基板25の上に、ほぼ全体的に分散して配置されている。本実施の形態では、複数の発光ダイオード27として、波長が580nm〜700nmの赤色発光ダイオード27aと、波長が400nm〜490nmの青色発光ダイオード27bと、波長が800nm〜950nmの近赤外線発光ダイオード27cを用いている。このような3種類の発光ダイオード27a〜27cを組み合わせると、頭皮内に到達する光エネルギの深さを変えることができるので、高い育毛効果が得られることが確認されている。理由は定かではないが、これらの波長範囲の3種類の発光ダイオードを用いると、頭皮下のある程度の深さ範囲にコラーゲンを産生させることができて、これが毛包を活性化させるためであると考える。
本実施の形態では、赤色発光ダイオード27aの波長は625nm(±5%)、青色発光ダイオード27bの波長は460nm(±5%)、近赤外線発光ダイオード27cの波長は845nm(±5%)のものが用いられている。また、赤色発光ダイオード27aは160個、青色発光ダイオード27bは48個、近赤外線発光ダイオード27cは80個をそれぞれ備えている。複数の発光ダイオード27は中央部29の中心点Pから外周側に向かって放射状に配列されている。3種類の発光ダイオード27a〜27cは、実質的に均等に分布するように配置されている。
本実施の形態の内装部材7は、光透過性と可撓性を有するシリコーン材料により、キャップ部材3の内面に沿うように一体に形成されている。したがって内装部材7は、ヘルメット状に湾曲した外観形状を有している。内装部材7を形成するために用いたシリコ−ン材料には、プラチナナノ粒子が混錬されている。シリコーン材料は、体積比約5%でプラチナナノ粒子が混練されたものを用いた。このような内装部材7を備えると、プラチナナノ粒子の保持及び分散が確実なものとなるため、簡単に広い範囲にわたってプラチナナノ粒子が分散した状態で保持することが可能になる。また、シリコーン材料で一体に形成することにより、内装部材を水洗いすることも可能になり、内装部材7の表面に付着した汚れを除去すれば、プラチナナノ粒子のイオン放出効果を高いまま維持することができる。本実施の形態のように可撓性を有するシリコーン材料により内装部材7を形成すると、使用者の頭部の形状及び大きさに合わせて変形することができる。また本実施の形態のように、光透過性を有するシリコーン材料を用いて内装部材7を形成すると、内装部材7が頭皮側に配置されていても発光ダイオードからの光を、プラチナナノ粒子に当てた上で、光照射部5から頭皮に光を照射することができる。
また、内装部材7は、キャップ部材3から離れる方向に延び且つ所定の間隔をあけて配置された複数の突起33を備えている。本実施の形態では、137個の突起33が設けられている。そして本実施の形態では、複数の突起33は仮想の複数の同心円に沿って並ぶ複数の環状突起列を形成している。なお本実施の形態の場合、隣り合う2つの突起33と突起33間の距離は5mm〜15mmの間であるのが好ましい。複数の突起33は、可撓性及び弾力性を有するシリコーン材料で形成され、内装部材7の本体部35と一体に形成されている。複数の突起33は、先端に向かうに従って横断面の面積が小さくなるほぼ円錐形に近似した形状を有している。突起33の本体部35に連続する基部の直径寸法は、3mm〜5mmの間であるのが好ましい。また突起33の長さは、 6mm〜12mmの間であるのが好ましい。複数の突起33内にはプラチナナノ粒子が分散して配置されている。このような突起を設けると、突起の先端に集中してイオンが流動するため、イオンを集中して頭皮に向けて放出することができる。
さらに、複数の突起33は、可撓性及び弾力性を有するシリコーン材料で形成されているため、使用者が頭部にキャップ型育毛補助装置1を装着した時に突起33により、頭皮を損傷する恐れがない。
[他の実施の形態]
図7は、他の実施の形態のキャップ型育毛補助装置101の内装部材107の構造を表した底面図である。
図7は、他の実施の形態のキャップ型育毛補助装置101の内装部材107の構造を表した底面図である。
この実施の形態のキャップ型育毛補助装置101が上述のキャップ型育毛補助装置1と相違する点は、内装部材107が光透過性の低い材料で形成されている点と、内装部材107の本体部135に複数のスリット137を備えている点である。複数のスリット137は、本体部135の複数の突起133が配置されていない部分に形成されている。複数のスリット137は、内装部材107の本体部135を厚み方向に貫通している。このような複数のスリット137を備えることにより、内装部材107の光透過性が低い場合でも、光照射部105から照射された光が頭皮に当たることを可能にしている。
なお、この実施の形態では複数のスリット137を設けたが、光照射部から照射された光が頭皮に当たるように内装部材の本体部を厚み方向に貫通しているのであれば、スリットの代わりに円形の貫通孔を設けてもよいし、内装部材の本体部をメッシュ状にしてもよい。
本考案によれば、プラチナナノ粒子に当たった光がイオンの放出を促進し、しかも頭皮に発行ダイオードの光が当たることによって、イオンと光の両方が頭皮の新陳代謝を促し、頭皮の老廃物の排出を促進するため、従来の育毛補助装置よりも短い期間で育毛効果が得られる。
1 キャップ型育毛補助装置
3 キャップ部材
5 光照射部
7 内装部材
9 接続ケーブル
11 スイッチ部
13 貫通孔
15 ケーブル挿入部
17 調整ベルト
19 基部
21 長さ調整機構
23 調整ベルト本体
25 フレキシブル基板
27 発光ダイオード
29 中央部
31 延伸部
33 突起
3 キャップ部材
5 光照射部
7 内装部材
9 接続ケーブル
11 スイッチ部
13 貫通孔
15 ケーブル挿入部
17 調整ベルト
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21 長さ調整機構
23 調整ベルト本体
25 フレキシブル基板
27 発光ダイオード
29 中央部
31 延伸部
33 突起
Claims (8)
- 人間の頭皮の一部を包囲するように前記頭皮の外側に配置される包囲体と、
前記包囲体の内部に配置されて、前記頭皮に光を照射する光照射部を備えた育毛補助装置であって、
前記包囲体の内部の前記光照射部よりも前記頭皮側に配置される内装部材を備え、
前記内装部材には、前記頭皮と対向する位置にイオンを放出可能にプラチナナノ粒子が配置されていることを特徴とする育毛補助装置。 - 前記内装部材は、シリコーン材料により一体に形成されており、
前記プラチナナノ粒子が前記シリコーン材料に混錬されている請求項1に記載の育毛補助装置。 - 前記シリコーン材料は光透過性を有する請求項2に記載の育毛補助装置。
- 前記内装部材は、前記光照射部から照射された光が前記頭皮に当たることを可能にするように形成されている請求項1または2に記載の育毛補助装置。
- 前記内装部材は、前記包囲体から離れる方向に延び且つ所定の間隔をあけて配置された複数の突起を備えている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の育毛補助装置。
- 前記プラチナナノ粒子が少なくとも前記複数の突起内に配置されている請求項5に記載の育毛補助装置。
- 前記光照射部は、前記包囲体の内面に沿う形状のフレキシブル基板と、該フレキシブル基板に形成された配線パターンと、前記フレキシブル基板に分散して装着されて前記配線パターンから給電される複数の発光ダイオードを備えている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の育毛補助装置。
- 前記複数の発光ダイオードは、波長が580nm〜700nmの赤色発光ダイオードと、波長が400nm〜490nmの青色発光ダイオードと、波長が800nm〜950nmの近赤外線発光ダイオードからなる請求項7に記載の育毛補助装置。
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