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JP3207391U - 塗膜構造体 - Google Patents

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JP3207391U
JP3207391U JP2016004156U JP2016004156U JP3207391U JP 3207391 U JP3207391 U JP 3207391U JP 2016004156 U JP2016004156 U JP 2016004156U JP 2016004156 U JP2016004156 U JP 2016004156U JP 3207391 U JP3207391 U JP 3207391U
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浩直 守本
浩直 守本
成史 北尾
成史 北尾
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SK Kaken Co Ltd
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Abstract

【課題】植物性粉体の色ムラ、色ブレを抑制し、品質の安定化を図ることができるとともに、植物性粉体がもつ質感、触感を最大限発揮することができる塗膜構造体を提供する。【解決手段】塗膜構造体は、基材1の上に仕上げ塗膜2が積層された塗膜構造体であって、該仕上げ塗膜2は、半隠蔽性仕上げ塗膜であり、該仕上げ塗膜2に、植物性粉体3が散在している。【選択図】図1

Description

本考案は、新規な塗膜構造体に関するものである。
木や草等を原料とする植物性粉体は、天然の素材であり、また、独特の触感や質感を有することから、内装用材料としての利用が期待されている。
例えば、植物性粉体を含む被覆材として、特許文献1には、水酸基含有水性樹脂、植物由来フィラー(コルク粉末等)を含む水性被覆材を塗装した塗装物品が記載されている。
WO2008/018616(請求項1、2、6)
このような植物性粉体を内装用材料として用いる場合、その表面に植物性粉体が存在して、独特の触感や質感を発揮することができる。
しかし、植物性粉体は天然の素材であるため、色調にバラつきが生じやすく、品質の不安定化を招くおそれがある。
このような課題を解決するために本考案者らは、鋭意検討の結果、植物性粉体の独特の触感や質感を最大限発揮できる構造体として、半隠蔽性仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在したものが有効であることを見出し、本考案を完成するに到った。
すなわち、本考案は以下の特徴を有するものである。
1.基材の上に仕上げ塗膜が積層された塗膜構造体であって、
該仕上げ塗膜は、半隠蔽性仕上げ塗膜であり、
該仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在していることを特徴とする塗膜構造体。
2.基材の上に仕上げ塗膜が積層された塗膜構造体であって、
該仕上げ塗膜は、隠蔽率が8%以上90%以下である半隠蔽性仕上げ塗膜であり、
該仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在していることを特徴とする塗膜構造体。
3.該植物性粉体は、該仕上げ塗膜の表面に、面積比率で0.5%以上50%以下散在していることを特徴とする1.または2.に記載の塗膜構造体。
本考案は、植物性粉体の色ムラ、色ブレを抑制し、品質の安定化を図ることができるとともに、植物性粉体がもつ質感、触感を最大限発揮することができる塗膜構造体である。
本考案塗膜構造体の一例を示すモデル図である。
1.基材
2.仕上げ塗膜
3.植物性粉体
以下、本考案を実施するための形態について説明する。
本考案の塗膜構造体は、基材の上に仕上げ塗膜が積層されたものであり、該仕上げ塗膜は、半隠蔽性仕上げ塗膜であり、該仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在していることを特徴とするものである。
本考案で用いる植物性粉体は、木や草等を粉砕して得られるものである。このような植物性粉体は天然の素材であり、独特の色相、触感や質感を有するものであり、また、環境適応形の素材として好ましいものである。
植物性粉体の原料となる植物としては、例えば、マツ、スギ、ヒノキ、モミ、ケヤキ、ナラ、ラワン、ヒバ、キリ、ブナ、カシ、コルクガシ等の木本類、アシ、ラン、イグサ、イネ、ムギ、ケナフ、フキ、コウゾ等の草本類等が挙げられ、これらの樹皮、幹、枝、葉、根等が利用でき、この他、果物の皮や種子、海草、鋸屑、籾殻等を使用することもでき、これらの1種または2種以上を用いることができる。また本考案で用いる植物性粉体は、漂白処理することもできる。
植物性粉体の形状としては、例えば、球状、繊維状、板状、棒状、リン片状等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。植物性粉体の大きさも特に限定されないが、好ましくは0.01mm以上5mm以下(さらに好ましくは0.05mm以上3mm以下)のものを使用することができる。なお、植物性粉体の大きさは、各形状の重心からの最大距離×2で算出すればよい。
本考案は、このような植物性粉体が仕上げ塗膜に散在することにより、植物性粉体の独特の触感や質感、また優れた吸放湿性能を発揮することができ、品質の安定化を図ることができる。
特に本考案では、植物性粉体が、仕上げ塗膜の表面に、面積比率で0.5%以上50%以下(好ましくは1%以上40%以下)散在していることが好ましい。このような比率で散在していることにより、よりいっそう植物性粉体の独特の触感や質感、また優れた吸放湿性能を発揮することができる。なお、0.5%よりも小さすぎると、質感、触感、さらには吸放湿性能が得られにくい場合がある。50%よりも大すぎると、耐久性や意匠性に劣る場合がある。
本考案塗膜構造体を得る方法としては、例えば、仕上げ塗膜を形成する仕上げ材成分中に予め植物性粉体を混合し、これを基材に塗布積層することによって得る方法、または、植物性粉体を含まない仕上げ材成分を予め基材に塗布積層し、仕上げ材成分が硬化する前に植物性粉体を散布、埋め込みすること等により得る方法、あるいは両者を採用する方法等が挙げられる。
本考案は、上記植物性粉体が、半隠蔽性(好ましくは隠蔽率が8%以上90%以下、さらに好ましくは10%以上80%以下)を有する仕上げ塗膜に散在されていることを特徴とするものである。仕上げ塗膜がこのような隠蔽性を備えることにより、植物性粉体の色ムラや色ブレを抑制し、品質の安定化を図ることができる。
隠蔽率は、隠蔽率試験紙にフィルムアプリケータ(乾燥膜厚:150μm)で塗付し、温度23℃・湿度50%環境下で48時間乾燥させて得た試験片について、視感反射率を測定した後、下記式によって算出される値である。
<式>隠蔽率(%)=(黒地上の塗膜の視感反射率)/(白地上の塗膜の視感反射率)×100
このような仕上げ塗膜を形成する仕上げ材成分としては、結合剤を含むものが挙げられる。
結合剤としては、特に限定されないが、内装用材料としては、特に水性樹脂が好適である。水性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、アクリル・酢酸ビニル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、アクリル・シリコン樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。また、水性樹脂の形態としては、水溶性樹脂、水分散性樹脂(合成樹脂エマルション)等が挙げられるが、本考案では水分散性樹脂(合成樹脂エマルション)を用いることが好ましい。
樹脂のガラス転移温度は、特に限定されないが、−40℃以上80℃以下、さらには−30℃以上50℃以下のものを使用することが好ましい。なお、ガラス転移温度はFoxの計算式により求められる値である。
予め植物性粉体を仕上げ材成分中に混合する場合は、結合剤の固形分100重量部に対し、5重量部以上500重量部以下(好ましくは10重量部以上400重量部以下、さらに好ましくは20重量部以上300重量部以下)であることが好適である。
本考案の仕上げ塗膜には、さらに、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、陶土、チャイナクレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪砂、珪石から選ばれる1種以上の粉粒体が含まれることが好ましい。
粉粒体の大きさとしては、特に限定されないが、0.1μm以上300μm以下(より好ましくは0.5μm以上250μm以下、さらに好ましくは1μm以上200μm以下)であることが好ましい。なお、粉粒体の大きさは、各形状の重心からの最大距離×2で算出すればよい。
このような粉粒体は、吸放湿性能を高めるとともに、植物性粉体の質感、触感を引き立てる作用がある。また、仕上げ塗膜の隠蔽率が本考案規定範囲内に設定しやすくなり、隠蔽率の調整も簡便となる。
上記粉粒体を仕上げ材成分中に混合する場合は、結合剤の固形分100重量部に対し、10重量部以上2000重量部以下(好ましくは50重量部以上1500重量部以下、さらに好ましくは100重量部以上1000重量部以下)であることが好適である。
仕上げ材成分としては、この他に、例えば、着色顔料、体質顔料、骨材、可塑剤、凍結防止剤、防腐剤、防黴剤、抗菌剤、消泡剤、顔料分散剤、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、pH調整剤、繊維類、つや消し剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、吸着剤、触媒、架橋剤、溶剤等を混合することができ、このような成分を適宜組み合わせて使用することができる。
本考案の仕上げ塗膜は、半隠蔽性を有するものであるが、例えば、異なるガラス転移温度の水性樹脂を混合したり、異なる成分を有する水性樹脂を混合したり、異なる粒子径の水性樹脂(合成樹脂エマルション)を混合したり、上記粉粒体や、着色顔料、体質顔料、骨材等の添加剤を混合調整することによって、用途に合わせて隠蔽率を設定することもできる。
基材は、壁、天井等の内装用に用いられるもので、例えば、コンクリート、モルタル、スレート板、珪酸カルシウム板、ALC板、押出成型板、石膏ボード、レンガ、磁器タイル、サイディングボード、金属板、合板等が挙げられる。またこれら基材は、何らかの表面処理(シーラー、サーフェーサー、フィラー、パテ等)が施されたものであってもよく、既存塗膜等を有するものであってもよい。
仕上げ塗膜の厚みは、特に限定されないが、0.1mm以上5mm以下であることが好ましい。また基材の厚みは、特に限定されないが、1mm以上10cm以下であることが好ましい。
以下に実施例を示し、本考案の特徴をより明確にする。
(実施例1)
基材1(スレート板、400mm×600mm、厚み3mm)の上に、隠蔽率25%の仕上げ塗膜2(アクリル樹脂エマルション、炭酸カルシウム、コルク粉(植物性粉体3)、増粘剤、消泡剤を混合し、塗膜化したもの(厚み1mm))が積層されたものであり、仕上げ塗膜表面には面積比率で3%の植物性粉体3が散在された塗膜構造体を得た(図1参照)。
(実施例2〜7)
表1に示す隠蔽率に調整した仕上げ塗膜を使用し、表1に示す面積比率で植物性粉体が散在された以外は、実施例1と同様の方法で塗膜構造体を得た。
得られた塗膜構造体の表面について目視にて評価した結果、実施例1〜7ともに、仕上げ塗膜によって植物性粉体の色相がぼかされ、植物性粉体の色ムラ、色ブレが抑制されるとともに、植物性粉体の質感、触感が表出されていた。特に実施例1、3、6は優れた意匠性を有する塗膜構造体が得られた。
Figure 0003207391


Claims (3)

  1. 基材の上に仕上げ塗膜が積層された塗膜構造体であって、
    該仕上げ塗膜は、半隠蔽性仕上げ塗膜であり、
    該仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在していることを特徴とする塗膜構造体。
  2. 基材の上に仕上げ塗膜が積層された塗膜構造体であって、
    該仕上げ塗膜は、隠蔽率が8%以上90%以下である半隠蔽性仕上げ塗膜であり、
    該仕上げ塗膜に、植物性粉体が散在していることを特徴とする塗膜構造体。
  3. 該植物性粉体は、該仕上げ塗膜の表面に、面積比率で0.5%以上50%以下散在していることを特徴とする請求項1または2に記載の塗膜構造体。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021091790A (ja) * 2019-12-10 2021-06-17 三菱ケミカル株式会社 コーティング剤組成物およびコーティング層

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