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JP3200609B2 - 上皮細胞増殖促進剤 - Google Patents

上皮細胞増殖促進剤

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JP3200609B2
JP3200609B2 JP41915890A JP41915890A JP3200609B2 JP 3200609 B2 JP3200609 B2 JP 3200609B2 JP 41915890 A JP41915890 A JP 41915890A JP 41915890 A JP41915890 A JP 41915890A JP 3200609 B2 JP3200609 B2 JP 3200609B2
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敏一 中村
邦夫 松本
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敏一 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肝実質細胞増殖因子を有
効成分として含有してなる上皮細胞増殖促進剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層か
らなり、表皮はいわゆる上皮であり外胚葉に由来するの
に対し、真皮、皮下組織は中胚葉(間葉)に由来する結
合組織である。表皮は胚芽層(基底層)、有きよく層、
顆粒層などからなる層状をなしている。表皮を形成する
細胞はマルピギー系細胞またはケラチノサイトとよばれ
る一般表皮細胞と木の枝のような突起を持つメラノサイ
トに大別される。ケラチノサイトは角化能力をもち、メ
ラノサイトはメラニン色素の産生能力を持つことで特徴
づけられる。ケラチノサイトは表皮全体を形成する主要
な細胞であるが、メラノサイトは表皮の胚芽層に主に存
在する。表皮の最外部は角質層と呼ばれ、ケラチンを大
量に含んだ、鱗片状の細胞の死骸の堆積物である。上皮
細胞の更新は、最深部の胚芽層において新生したケラチ
ノサイトが角質層の上端に達して説落するという過程を
経て約15〜30日間で行われる。メラノサイトはメラ
ニン色素を産生するが、色素量はメラノサイトの数に依
存するのではなく、メラノサイトの色素産生能力と色素
分配能力により決定される。例えば、黒人と白人などの
人種間で、メラノサイトの分布密度に差異がなく、産生
されたメラニン顆粒が1ヵ所に集まると皮膚の色は白く
見え、小さい顆粒が広く分散すると黒く見える。表皮は
形態的にも機能的にも2つの独立した細胞要素−ケラチ
ノサイトとメラノサイトの共生組織とみなすことができ
る。
【0003】上皮細胞の増殖因子としてはすでにEGF
(Epidermal Growth Factor;
上皮細胞成長因子)と呼ばれる物質が実用化に向けて臨
沫効果(Nanney,L.B;J InvestDe
rmatol,95,624−629,1990)と大
量生産(アース製薬、特開平2−104293号など)
の両面について検討されつつある。EGFはアミノ酸5
3個からなる約6kDaの分子量を持つポリペプチドで
あり、上皮細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞の細胞増殖
促進効果を有することが知られている。EGFは医療品
として種々の効果が期待されており、例えば、創傷治療
剤、消化性潰瘍治療剤、抗ガン剤、人工皮膚などへの応
用が考えられているが、実用化には至っていない。EG
Fの作用効果の特徴は上皮細胞と共に線維芽細胞をも増
殖させる点であり、このため、結合組織にまでおよぶ外
傷の治療には適しているが、表皮のみが損傷を受けてい
る外傷や皮膚潰瘍には最適とは言い難い。EGFはま
た、ガン化誘導作用を持つので、実用化には慎重になら
ざるを得ない。
【0004】また、EGF同様創傷治療剤として開発さ
れつつあるFGF(線維芽細胞成長因子)も主に線維芽
細胞の増殖を促進するものであって、このため上皮細胞
のみを選択的に増殖することは不可能であった。EGF
と構造的に近縁であるTGF−αもまた上皮細胞の増殖
を促進させる活性を有するが、その名前の由来(トラン
スフォーミング成長因子、すなわちガン化促進因子)の
とおり細胞をガン化させる活性を併せ持つという重大な
欠陥があるので、ヒトや動物への投与は難しいと考えら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来見出され
ていなかった、正常上皮細胞のみを特異的に増殖促進
し、線維芽細胞増殖促進作用やガン化作用を持たない薬
剤を提供することを目的とするものである。
【0006】正常上皮細胞のみを選択的に増殖させるこ
とができると、結合組織にまで至らない表層の外傷や皮
膚潰瘍に非常に有用である。例えば、寝たきり老人の増
加で大きな問題となってきた「床ずれ」は、受診患者6
万5000人を数え、潜在患者はその10倍にものぼる
と推定されている。これは上皮細胞の更新速度が老齢化
により基礎的に低下しているために起こる症状であり、
症状が悪化して皮下組織にまで損傷が広がる以前に、上
皮細胞を新生させ更新能力を高めることができれば、有
効な治療及び予防が可能となる。結合組織に至る外傷を
治癒する場合であっても、患部表面をいち早く上皮組織
で覆うことができれば、患部は保護され自律的な皮膚組
織更新が速やかに行われると期待できる。むしろ外傷の
修復の際、線維芽細胞の増殖が進展しすぎると上皮細胞
の再生が不完全な状態、いわゆる班痕、が残ると考えら
れる。同様に、あらゆる外科的手術において、術後の皮
膚縫合は感染防御などの意味から重要であるが、上皮組
織が速やかに癒着し、かつ治癒後の表皮に痕跡が少なく
なれば、非常に有用であることは確実である。従って、
上皮細胞のみを選択的に増殖させる薬剤は、単独使用し
ても、あるいはEGFのように線維芽細胞増殖を促進す
る物質とともに使用しても創傷治癒に対して有効であ
る。
【0007】正常上皮細胞のみを選択的に増殖させる薬
剤は、EGFについて従来から考えられている各種の適
用範囲、例えば角膜手術、抗消化性潰瘍、人工皮膚など
について、EGFよりむしろ特異性が高く効果を発揮す
ると期待される。さらにまた、上皮の更新を促すことか
ら皮膚の新陳代謝を高め、肌を若々しく保つために有用
であり化粧品としても広い用途が期待される。新しい用
途として、育毛、術後の皮膚回復、角質化した皮膚の代
謝促進、日焼け後やアトピー性皮膚炎などにおける表皮
の回復などが期待される。とりわけ育毛については、血
行促進などにより毛根細胞を活性化する薬剤が製品化さ
れているが、正常上皮細胞のみを選択的に増殖させる薬
剤によって毛根細胞を増殖促進すれば、より直接的に効
果的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、肝実質細胞増
殖因子HGFを有効成分とする上皮細胞増殖促進剤の発
明である。本発明において、HGFはヒトまたは動物の
組織ないし血液成分由来であってよく、またHGFは遺
伝子組換えにより製造したものであってよい。この場
合、遺伝子組換えの宿主細胞は大腸菌、枯草菌、酵母、
糸状菌、植物又は動物細胞のいずれかであってもよい。
【0009】本発明の有効成分である肝実質細胞増殖因
子(HGF)は本発明者等が再生肝ラット血清中から成
熟肝実質細胞をin vitroで増殖させる因子とし
て見いだした蛋白質である(Biochem Biop
hys Res Commun,122,1450,1
984)。本発明者等は更に、HGFをラット血小板よ
り単離することに成功し(FEBS Letter,
,311,1987)、そのアミノ酸配列を決定し
た。さらに、本発明者等は、解明されたHGFアミノ酸
配列をもとにヒトおよびラット由来のHGFcDNAク
ローニングを行い、このcDNAを動物組織に組換えて
肝実質細胞増殖因子を蛋白質として得ることに成功した
(ヒトHGF:Nature,342,440,198
9;ラットHGF:Proc.Natl.Acad.S
ci,87,3200,1990)。
【0010】本発明者等は多年にわたり肝実質細胞の増
殖因子を研究し、その結果上記のように、HGFを単離
精製することに成功した。さらにその構造と活性を詳細
に検討する中でHGFに上皮細胞、すなわちメラノサイ
トとケラチノサイトの増殖を特異的に促進する活性を見
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、HGFは
以下の実施例に述べるごとく、ヒト正常表皮ケラチノサ
イトおよびメラノサイトの増殖を5〜10ng/mlと
いう低濃度で著しく促進するのみならず、両細胞の運動
性を高める活性を有することが確認された。すなわち、
創傷治癒など組織が再生されるときに重要なことは、組
織を構成する細胞が増殖すると共に、増殖する細胞自身
が損傷部位へ移動してゆくことであり、本発明の薬剤は
完全に条件を満たしている。またHGFは元来、肝実質
細胞増殖を促進する因子として発見されたポリペプチド
であるが、上皮系細胞のみの増殖を促進し、間葉系細胞
の増殖を促進せず、さらに細胞をガン化させる活性も持
たないため、EGFと比べて非常に特異性が高く、より
実用に適している。
【0011】本発明に用いられるHGFは、in vi
troで成熟ラット肝細胞を増殖させる因子として発見
された生理活性ポリペプチドであり、分子量はSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動より82〜85kDで
ある。ラットHGF分子は440アミノ酸残基からなる
α鎖と233アミノ酸残基からなるβ鎖が1個のジスル
フィド結合により架橋したヘテロダイマー構造を持ち、
α、β両鎖とも2個のグルコサミン型糖鎖結合部位が存
在する。ヒトHGFもまた同じ生理活性を有し、440
アミノ酸残基からなるα鎖と234アミノ酸残基からな
るβ鎖とからなる。α鎖中には線溶酵素プラスミンと同
様のクリングル構造が4個存在し、β鎖のアミノ酸配列
においてもセリンプロテアーゼ活性を有するプラスミン
のβ鎖と約37%のホモロジーを有する。ヒトHGF前
駆体のアミノ酸配列およびこれをコードする遺伝子の塩
基配列を配列番号1及び2に示した。ラットHGFとヒ
トHGFのアミノ酸配列のホモロジーはα鎖において9
1.6%、β鎖において88.9%と非常に高い相同性
を持ち、その活性はまったく互換性がある。
【0012】本発明のHGFは種々の方法により得るこ
とができる。例えば、ラット、ウシなどの哺乳動物の肝
臓、脾臓、肺臓、骨髄、脳、腎臓、胎盤などの臓器及び
血小板、白血球などの血液細胞や血漿、血清などから抽
出、精製して得ることができる。また、HGFを産生す
る初代培養細胞や株化細胞を培養し、培養物から分離精
製してHGFを得ることもできる。あるいは公知の遺伝
子工学的手法(Nature,342,440,198
9)によりHGFをコードする遺伝子を大腸菌、枯草
菌、酵母、糸状菌、植物または動物細胞と適切な宿主細
胞に組み込み、この形質転換体の培養物から目的とする
組換えHGFを得ることができる。
【0013】こうして得られたHGFは、そのアミノ酸
配列の一部が欠失、もしくは置換したり、他のアミノ酸
配列が一部挿入されていたり、あるいは糖類が同様に欠
失あるいは置換されていても、上皮細胞増殖の促進活性
を有するかぎり本発明の範囲に含まれる。本発明の有効
成分であるHGFは、ヒトを含むウシ、ウマ、ラット、
ヒツジなどいずれの哺乳動物に由来するものであっても
優れた上皮細胞増殖の促進効果を持ち、いずれの哺乳動
物に対しても有効な上皮細胞増殖効果を有する。すなわ
ち、本発明の上皮細胞増殖促進剤はヒトのみならず動物
用医薬品とすることができる。
【0014】本発明の上皮細胞増殖促進剤ならびに皮膚
疾患治療剤は有効成分であるHGF単独で、あるいは他
の上皮細胞増殖促進因子や既知の担体と共に外用薬また
は化粧品として製剤化するのが望ましい。また、本発明
の治療剤および予防剤はHGF以外に製剤化に必要な添
加物、例えば安定化剤、賦形剤、溶解補助剤、酸化防止
剤等を含んでもよい。製剤化する場合はその用途に応じ
て軟膏状、ゲル状、液状など種々の剤形にして用いるこ
とができる。また、凍結乾燥により担体と共に固形化し
て保存し、必要に応じて液状とすることも可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明の上皮細胞増殖促進剤は、正常上
皮細胞のみを特異的に増殖促進し、また、細胞運動性促
進活性作用を有する。このため、創傷治療、皮膚潰瘍治
療をはじめ、消化性漬瘍治療、抗ガン、手術後の皮膚縫
合、角膜手術などにおける医薬品的用途や、毛根細胞の
増殖剤、さらに皮膚の新陳代謝を高める化粧品として用
いることができる。また、HGFは、EGF、TGF−
α、FGFとは異なり、線維芽細胞の増殖や細胞のガン
化促進活性を有しない。このため、従来にない特異性の
高い、また副作用の少ない薬剤として活用することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施態様及び効果を明らかに
するための実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明する
が、もとより本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 ラット肝臓から本発明の肝実質細胞増殖因子HGFは次
のようにして製造した。ウィスター(Wister)系
のラットに体重の0.2%に相当する四塩化炭素を腹腔
投与し、投与後約30時間目で肝臓を摘出した。肝臓を
ワークリングブレンダーで粉砕した後、日立20PR−
52型冷却遠心機を用いて10,000rpm20分間
遠心し、上清を得た。上清を0.15M NaCl+1
0mMヘペス+2mM CaCl+0.01%ツイン
80溶液を加えた50mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
5)で4℃一昼夜透析した。透析内液を透析液で平衡化
したS−セフアロース(FF)(ファルマシア社製)カ
ラムに注入し、洗浄後、NaClの濃度勾配により溶出
した。肝実質細胞増殖因子はNaCl濃度0.7M付近
に溶出した。次ぎにこのHGFをブルートリスアクリル
M(IBF社製)クロマトグラフィーで精製した。溶出
はアルギニンの濃度勾配により行い、HGFはアルギニ
ン濃度0.25M付近で溶出した。得られた画分を次に
ヘパリン−セファロース(ファルマシア社製)クロマト
グラフィーにより精製した。溶出はNaClの濃度勾配
により行い、HGFは1M前後のNaCl濃度付近で溶
出した。次にフェニル5PW(東ソー社製)クロマトグ
ラフィーにより精製した。溶出はNaCl濃度減少およ
びエチレングリコール濃度上昇勾配により行った。ラッ
ト100匹の肝臓あたり10μgのHGFが得られた。
HGFの比活性は約50万単位/mgであった。得られ
たHGFに0.25%BSA(ウシ血清アルブミン)を
加え、PBS(リン酸緩衝食塩水)にて透析した。
【0018】実施例2 遺伝子組換え法によりヒト細胞由来の肝実質細胞増殖因
子HGFを製造した。Wiglerらの方法(Cel
l,11,223,1977)に記載された方法に従っ
て、ヒト肝実質細胞増殖因子のアミノ酸配列をコードす
る遺伝子により形質転換されたマウスC127細胞を培
養し、その培養液上清より、ヒト肝実質細胞増殖因子を
得た。すなわち、ヒト肝臓のmRNAから作られたcD
NAライブラリーをスクリーニングし、ヒト肝実質細胞
増殖因子のアミノ酸配列をコードするクローンHAC1
9とHBC25を得た。HAC19からのDNAをBa
mHIとScaIで、HBC25からのDNAをSca
IとPstIで消化し、それぞれ得られた2つのDNA
フラグメントをブルースクリプトKSIIのBamHI
とPstI部位に連結し挿入し、pBS[hHGFI
I]を得た。pBS[hHGFII]をXbaIとSa
lIとNaeIで消化し、更にT4DNAポリメラーゼ
で平滑末端とした後、ヒト肝実質細胞増殖因子をコード
する約3KbのDNAフラグメントを、ウシパピローマ
ウイルスDNAをベクターとする発現ベクターpBPM
TのEcoRV部位に挿入し、pBPMT[hHGFI
I]を得た。得られた肝実質細胞増殖因子発現ベクター
pBPMT[hHGFII]を用いて、リン酸カルシウ
ム法によりマウスC127細胞を形質転換した。形質転
換体の選択は、G418を含む培地で増殖させることに
より行った。得られた形質転換体の中から、高い肝実質
細胞増殖因子産生能を示す細胞株BPH89を選びだし
た。BPH89細胞を牛胎児血清を加えた培地で増殖さ
せた後、培地を2日おきに交換して、肝実質細胞増殖因
子HGFを実施例1の精製法に準じた方法により精製し
た。
【0019】ヒト白血球のmRNA由来のcDNAライ
ブラリーを用いて、上記と同様の方法でHGFを得た。
【0020】実施例3ヒト正常表皮メラノサイトの増殖に対する効果 本発明の上皮細胞増殖促進剤の有効成分であるHGF
の、メラノサイトに対する増殖促進作用を以下の方法に
より確認した。MCDB153(高アミノ酸タイプ)培
地にインスリン5μg/ml、ヒドロコーチゾン0.5
μg/ml、フォルボール12−ミリステート13−ア
セテート(PMA)10ng/mlを加えた無血清基礎
培地を用いてヒト正常表皮メラノサイト(クラボウ株式
会社)を懸濁し、12穴プラスチックプレートに10
個/ウェルになるように蒔いた。10%CO、25%
、65%Nの条件下37℃で培養した。24時間
培養後、無血清基礎培地にHGFを0から20ng/m
lの範囲で段階的に加えた試験培地に交換し、培養を続
けた。培養開始9日後に再びHGFを加えた試験培地を
用いて培地交換をした後、15日後培養を終了し、最終
細胞数をヘモサイトメーターにてカウントした。その結
果、図1に示す如く正常メラノサイトはHGFにより0
〜10ng/m1の範囲で容量依存的に増殖を促進さ
れ、最適濃度において約5倍にまで高められることが確
認された。
【0021】実施例4ヒト正常表皮メラノサイトの複製DNA合成に対する効
実施例3に記載された無血清基礎培地にヒト正常表皮メ
ラノサイトを懸濁し、24穴プラスチックプレートに4
×10個/ウェルになるように蒔いた。10%C
、25%O、65%Nの条件下37℃で培養し
た。24時間培養後、無血清基礎培地にHGFを0から
20ng/mlの範囲で段階的に加えた試験培地に交換
し、培養を続けた。24時間培養後、0.5μCiの[
125I]デオキシウリジンを各ウェルに添加した。さ
らに4時間培養して細胞に[125I]を取り込ませた
後、細胞をpH7.4のPBS(リン酸食塩緩衝液)に
て洗浄し、冷10%トリクロロ酢酸水溶液で固定した。
細胞を1N水酸化ナトリウム水溶液で可溶化し、その放
射能をガンマーカウンターにより測定した。また放射能
測定後の試料の一部をとってMicro BCA Pr
otein AssaySystem(ピアース社)に
より蛋白質量を測定した。細胞内に取り込まれた標識デ
オキシウリジンの量をコントロールとのカウント差とし
て求め、これをヒト正常表皮メラノサイト蛋白質1mg
あたりに換算してDNA合成活性(dpm/mg蛋白
質)とした。その結果、図2に示す如く正常メラノサイ
トHGFにより0〜10ng/mlの範囲で用量依存的
に複製DNA合成を促進され、最適濃度において約4倍
にまで高められることが確認された。
【0022】実施例5ヒト正常表皮ケラチノサイトの増殖に対する効果 本発明の上皮細胞増殖促進剤の有効成分であるHGF
の、ケラチノサイトに対する増殖促進作用を以下の方法
により確認した。実施例1に記載された無血清基礎培地
にウシ視床下部抽出物150μg蛋白質/mlを加えた
培地にヒト正常表皮ケラチノサイトを懸濁し、12穴プ
ラスチックプレートに10個/ウェルになるように蒔
いた。10%CO、25%O、65%Nの条件下
37℃で培養した。24時間培養後、カルシウムイオン
濃度を1.8mMに調整した無血清基礎培地に交換し、
更に24時間培養後、HGFを0から20ng/mlの
範囲で段階的に添加し、培養を続けた。培養開始6日
後、培地をHGFを加えた新しい培地に交換して培養を
続け、4日後(培養開始から10日後)培養を終了し、
最終細胞数をヘモサイトメーターにてカウントした。そ
の結果、図3に示す如く正常ケラチノサイトはHGFに
より0〜2.5ng/mlの範囲で用量依存的に増殖を
促進され、最適濃度において約3倍にまで高められるこ
とが確認された。
【0023】実施例6ヒト正常表皮ケラチノサイトの複製DNA合成に対する
効果 実施例3に記載された無血清基礎培地にウシ視床下部抽
出物150μg蛋白質/mlを加えた培地にヒト正常表
皮ケラチノサイトを懸濁し、24穴プラスチックプレー
トに4×10個/ウェルになるように蒔いた。10%
CO、25%O、65%Nの条件下37℃で培養
した。24時間培養後、カルシウムイオン濃度を1.8
mMに調整した無血清基礎培地に交換し、さらに24時
間培養後HGFを0から20ng/mlの範囲で段階的
に添加し、培養を続けた。24時間培養後、0.5μC
iの[125I]デオキシウリジンを各ウエルに添加し
た。さらに4時間培養して細胞に[125I]を取り込
ませた後、細胞をpH7.4のPBS(リン酸食塩緩衝
液)にて2回洗浄し、冷10%トリクロロ酢酸水溶液で
固定した。細胞を1N水酸化ナトリウム水溶液で可溶化
し、その放射能をガンマーカウンターにより測定した。
また放射能測定後の試料の一部をとってMicro B
CA Protein Assay System(ピ
アース社)により蛋白質量を測定した。細胞内に取り込
まれた標識デオキシウリジンの量をコントロールとのカ
ウント差として求め、これをヒト正常表皮メラノサイト
蛋白質1mgあたりに換算してDNA合成活性(dpm
/mg蛋白質)とした。その結果、図4に示す如く正常
メラノサイトHGFにより0〜5ng/mlの範囲で用
量依存的に複製DNA合成を促進され、最適濃度におい
て約2倍にまで高められることが確認された。
【0024】実施例7ヒト正常表皮ケラチノサイトの増殖に対する効果 実施例3に記載された無血清基礎培地にウシ視床下部抽
出物150μg蛋白質/mlを加えた培地にヒト正常表
皮ケラチノサイトを懸濁し、12穴プラスチックプレー
トに2×10個/ウェルになるように蒔いた。10%
CO、25%O、65%Nの条件下37℃で培養
した。2日間培養後、カルシウムイオン濃度を1.8m
Mに調整した無血清基礎培地に交換し、さらに2日間培
養後HGFを2.5ng/ml添加し、培養を続けた。
24時間培養後(培養開始から5日後)、細胞の増殖程
度を顕微鏡下で観察した。その結果、図5に示す如く、
HGF添加培養液で培養した正常ケラチノサイトは無添
加の場合に比して明らかに増殖が促進されていた。
【0025】実施例8ヒト正常表皮ケラチノサイトの細胞運動性に対する効果 本発明の上皮細胞増殖促進剤の有効成分であるHGF
の、ケラチノサイトの細胞運動性に対する促進作用を以
下の方法により確認した。実施例3に記載された無血清
基礎培地にウシ視床下部抽出物150ng蛋白質/ml
を加えた培地にヒト正常表皮ケラチノサイトを懸濁し、
12穴プラスチックプレートに2×10個/ウェルに
なるように蒔いた。10%CO、25%O、65%
の条件下37℃で培養した。2日間培養後、ウシ視
床下部抽出物を添加しない無血清基礎培地に交換し、さ
らに24時間培養後HGFを0から10ng/mlの範
囲で段階的に添加し、培養を続けた。24時間後(培養
開始から4日後)培養を終了し、細胞の状態を顕微鏡下
で観察した。その結果、図6に示す如く、HGF添加培
養液で培養したヒト正常表皮ケラチノサイトは無添加の
ものに比べて細胞同士の接着が弱まり、細胞の運動性が
高まっていることが確認された。
【0026】実験例ヒト正常表皮ケラチノサイトの細胞運動性に対するEG
F、TGF−αの効果 本発明の上皮細胞増殖促進剤の有効成分であるHGFと
同様に上皮の細胞を増殖するEGF、TGF−αのケラ
チノサイトの細胞運動性に対する促進作用を、実施例8
と同様の方法により確認した。実施例3に記載された無
血清基礎培地にウシ視沫下部抽出物150μg蛋白質/
mlを加えた培地にヒト正常表皮ケラチノサイトを懸濁
し、12穴プラスチックプレートに2×10個/ウェ
ルになるように蒔いた。10%CO、25%O、6
5%Nの条件下37℃で培養した。2日間培養後、ウ
シ視床下部抽出物を添加しない無血清基礎培地に交換
し、さらに24時間培養後EGFまたはTGF−αを1
0ng/mlの濃度で添加し、培養を続けた。24時間
後(培養開始から4日後)培養を終了し、細胞の状態を
顕微鏡下で観察した。その結果、図7に示す如く、EG
F、TGF−α添加培養液で培養したヒト正常表皮ケラ
チノサイトは図6のHGF添加培養の場合に比べて細胞
同士の接着に変化がなく、細胞の運動性を促進する効果
がないことが確認された。
【0027】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:2184 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列
【0028】配列番号:2 配列の長さ:728 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト正常表皮メラノサイトの増殖に対するHG
Fの促進効果を示す図。●は各HGF濃度における培養
終了時の細胞数(実施例3)。
【図2】ヒト正常表皮メラノサイトの増殖に対するHG
Fの促進効果を示す図。●は各HGF濃度における培養
終了時の蛋白質量あたりのDNA合成量(実施例4)。
【図3】ヒト正常表皮ケラチノサイトの増殖に対するH
GFの促進効果を示す図。●は各HGF濃度における培
養終了時の細胞数(実施例5)。
【図4】ヒト正常表皮ケラチノサイトの増殖に対するH
GFの促進効果を示す図。●は各HGF濃度における培
養終了時の蛋白質量当たりのDNA合成量(実施例
6)。
【図5】ヒト正常表皮ケラチノサイトの増殖に対するH
GFの促進効果を示す顕微鏡観察写真。(a)はHGF
無添加培養、(b)はHGF2.5ng/ml添加培養
(実施例7)。
【図6】ヒト正常表皮ケラチノサイトの運動性に対する
HGFの促進効果を示す顕微鏡観察写真。(a)はHG
F無添加培養、(b)はHGF1ng/ml添加培養、
(c)はHGF10ng/ml添加培養(実施例8)。
【図7】ヒト正常表皮ケラチノサイトの運動性に対する
EGF、TGF−αの促進効果を示す顕微鏡観察写真。
(a)はEGF、(b)はTGF−αをそれぞれ10n
g/ml添加培養したもの(実験例)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 38/00 - 38/58 BIOSIS(STN) CA(STN) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) EMBASE(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(1)又は(2)に記載の組換え肝実質
    細胞増殖因子(HGF)を有効成分とする、ヒト又は哺
    乳動物用上皮細胞増殖促進剤 (1)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるHG
    F、 (2)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、その
    一部が欠失、置換及び/又は他のアミノ酸配列が挿入さ
    れたアミノ酸配列からなり、かつ肝実質細胞増殖活性を
    有するHGF
  2. 【請求項2】 上皮細胞が皮膚表皮細胞である、請求項
    1記載の上皮細胞増殖促進剤。
  3. 【請求項3】 以下の(1)又は(2)に記載の組換えHGF
    を有効成分とする、創傷治療又は皮膚潰瘍治療剤 (1)配列番号:2に記載のアミノ酸配列からなるHG
    F、 (2)配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、その
    一部が欠失、置換及び/又は他のアミノ酸配列が挿入さ
    れたアミノ酸配列からなり、かつ肝実質細胞増殖活性を
    有するHGF
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