JP3295654B2 - 粳米加工製品の製造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法 - Google Patents
粳米加工製品の製造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法Info
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造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法に関
するものである。
加工した粳米加工製品は種類も用途も少ないという問題
点がある。
製造施設は、糯米を加工すべく糯米の性質(硬度や風味
やねばり)を考慮した設計となっている為、該餅製造施
設を利用して粳米から餅状整形体、即ち、粳米加工製品
を製造することは困難である。
を餅製造施設に使用して餅状整形体を調整する為には、
粳米を2度蒸しして粳蒸米の水分を強制的に55%以上
としたごはん的蒸米とすることにより、粳米の硬度を餅
製造施設を利用できる硬度、即ち、硬度5kg以下とし
なければならないが、粳蒸米の水分が55%以上である
と加工製品が糊っぽく風味も弱くなってしまうという問
題が生じるからである。
法としては、粳米を粉体にしてから蒸練等の方法で団
子化する方法、或いは、丸粒加工として粳米をごはん
状にした後直接搗きつぶす方法などが実用化されている
に過ぎない。
ある。
た後、蒸し、加水などによって生地とし、該生地ホット
ロールで焼成するタイプのα粉が実用化されているが
(以下、従来のα粉という。)、この従来のα粉は、用
途が打ち菓子,落雁類,ゆべし等に限定されており、次
第に需要が減少してきているという問題点がある。ま
た、糯米の粘りが欠点となり、スープや揚げ物用粉等の
他の用途への展開もできないという問題点もある。
整中の段階若しくは生地を調整した後の段階でビタミン
等の栄養強化剤を混入することができるが、この従来の
α粉の製造方法により粳米をα粉とすることは、粳の生
地がロール上で伸びない為に不可能で、結局、粳米のα
粉は、米を直接煎る早ミジン方法しかなく、粳米のα粉
では製造工程中での栄養強化剤の混入が不可能であると
いう問題点もある。
供するものである。
る。
る緩衝液にペクチナーゼ及びプロテアーゼを混合して処
理溶液を作成し、この処理溶液に粳精白米を浸漬処理し
た後、水洗い、蒸し、加水、再度蒸しによって水分50
%程度の粳蒸米を調整することを特徴とする粳米加工製
品の製造方法に係るものである。
方法において、緩衝液としてリン酸とクエン酸との混合
液を採用したことを特徴とする粳米加工製品の製造方法
に係るものである。
液である緩衝液にペクチナーゼ及びプロテアーゼを混合
して処理溶液を作成し、この処理溶液に粳精白米を浸漬
処理した後、水洗い、蒸し、加水、再度蒸しによって水
分50%程度の粳蒸米を調整し、この粳蒸米を、杵搗
き、練り出し、ミキシング等の方法によって餅状整形体
とすることを特徴とする餅状整形体の製造方法に係るも
のである。
法において、緩衝液としてクエン酸 とリン酸との混合液
を採用したことを特徴とする餅状整形体の製造方法に係
るものである。
餅状整形体の製造方法において、餅状整形体若しくは該
餅状整形体の調整時に野菜,野菜ペースト,カルシウ
ム,ビタミン等の添加剤を混入することを特徴とする餅
状整形体の製造方法に係るものである。
餅状整形体の製造方法により調整された餅状整形体を、
ホットロールで焼成した後、粉砕してα粉を製造するこ
とを特徴とするα粉の製造方法に係るものである。
得られた作用効果を請求項としてまとめたものである。
ン酸との混合液である緩衝液にペクチナーゼ及びプロテ
アーゼを混合して処理溶液を作成し、粳精白米を前記処
理溶液に浸漬処理すると、ペクチナーゼ及びプロテアー
ゼの作用により、米粒の組織や組織に存在する蛋白質が
分解されて米粒が柔らかくなり、該米粒を蒸した際、澱
粉の糊化膨潤が妨げられず、蒸され易くなる。また、リ
ン酸と,酢酸を除く有機酸との混合液のpH域が酸性の
為、糊化澱粉の粘性が低下して伸展性が増し、粳蒸米の
硬度が低下し、搗き,練り,ミキシング等の操作の際に
米粒が潰れ易くなる。
硬度が5kg以下となり、既存の餅製造施設を利用して
餅状整形体、即ち、粳米加工製品を製造することが可能
となる。尚、水分が48%以下では、粳蒸米が硬すぎて
餅状整形体を調整することができない。
米を洗米する場合に比して米中の全リン含量は増加する
ことはなく、むしろ、米中のリンが処理溶液に溶出して
米中の全リン含量は低下する為、リンが米中に過剰に残
存することはない。
米から餅状整形体を形成し、該餅状整形体を前記従来の
α粉の製造方法と同様の方法によりα粉とすることによ
り、粳米であるが故に粘りが少ないα粉を得ることがで
き、水分散性の高いスープ用途や、油切れが良くカラッ
と揚がる揚げ物用粉等の新分野への展開が行える。
形体の調整時に野菜,野菜ペースト,カルシウム,ビタ
ミン等の添加剤を混入することができる為、該添加剤に
より粳米加工製品の製造工程中において栄養強化を行う
ことができる。
成することにより粳米から栄養強化されたα粉を製造で
きることになり、老人食や離乳食や緊急食等へα粉の用
途を広げることができる。
状整形体としてピザやトースト風に調理したり、電子レ
ンジ対応のある新規な粳加工製品の製造が可能となり、
しかも、α粉の新規用途への展開が可能となるととも
に、粳米から栄養添加されたα粉を製造することもでき
る実用性に秀れた技術となる。
説明する。尚、%は全て重量%である。
明する。
びプロテアーゼを溶解して処理溶液を形成する。尚、ク
エン酸以外の有機酸として、例えば、リンゴ酸等を使用
しても良い。尚、この有機酸として、酢酸は使用できな
かった。
処理溶液を加えて5時間以上浸漬処理する。
溶液を除去するとともに、前記処理溶液により低下した
粳精白米のpHを該水洗いによって上昇させる。
し、更に、一旦熱水に浸漬して加水し、続いて、再度蒸
して水分50%程度(48〜51%が良い。)の粳蒸米
とする。
搗き,練り出し,ミキシング等の操作により簡単に餅状
整形体となる。
ら製造されている食品を製造したり、また、周知の方法
によってピザやトースト風の食品を製造したりする。
ば、餅製造施設を利用しての粳米加工製品の製造が可能
となり、粳米加工製品の種類や用途が広がると共に、餅
製造施設のオフシーズンでの設備稼働率を向上させるこ
とができる。
された粳蒸米から双軸練り出し機等によって生地を調整
し、餅状整形体を形成する。
よって焼成し、更に、ロール等によって粉砕するとα粉
となる。
菜,野菜ペースト,カルシウム等のミネラル,ビタミン
などの栄養強化剤を添加剤を混入すると、該添加剤によ
って栄養強化されたα粉となる。
から粘りの少ないα粉を製造することが可能となり、水
分散性の高いスープ用途や、油切れが良くカラッと揚が
る揚げ物用粉等に使用することができる新しいα粉を得
ることができる。
詳述する。
ン酸−クエン酸緩衝液(pH4.0、ペクチナーゼ及び
プロテアーゼを各0.1%含む。)の処理溶液に一夜浸
漬する。浸漬後、水洗いして処理溶液を除く。続いて、
水道水に浸漬して米のpHを6に上昇する。この米を蒸
籠に広げ、蒸気圧0.1kg/cm2で15分間蒸した
後、85℃の熱水に2分浸漬し、更に蒸気圧0.3kg
/cm2で20分間蒸す。これを小田式杵搗き機で3分
間搗いて餅状整形体とし、取り板上で圧延する。
状整形体の搗き状態は下記表1の通りであった。
のは、蒸米の水分は約50%で且つ硬度4.1kgとな
り、餅製造施設を利用しての加工が可能であることが判
明した。
後、厚さ5mmに裁断し、これにチーズをかけてオーブ
ンで焼きピザ風に調理したところ、食味良好なピザ風の
食品が得られた。
用しての加工が可能で食味良好な粳米加工製品を製造で
きることが確認された。
ーストをふりかけた後蒸米をまとめ、双軸練り出し機に
かけて生地を調整する。これを190℃に加熱したホッ
トロールにかけて焼成する。これをロール製粉機にかけ
てα粉を調整する。このα粉20gに牛乳200ミリリ
ットルを加えてミールとしたところ、色(人参の色が着
色)も鮮やかで分散性の良いミールを得ることができ
た。
成状況,水分散性は下記表2の通りであった。
のは、水分散性の高いスープ用途や、油切れが良くカラ
ッと揚がる揚げ物用粉等に使用することができる新しい
α粉が得られることが確認された。
Claims (6)
- 【請求項1】 酢酸を除く有機酸とリン酸との混合液で
ある緩衝液にペクチナーゼ及びプロテアーゼを混合して
処理溶液を作成し、この処理溶液に粳精白米を浸漬処理
した後、水洗い、蒸し、加水、再度蒸しによって水分5
0%程度の粳蒸米を調整することを特徴とする粳米加工
製品の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の粳米加工製品の製造方法
において、緩衝液としてリン酸とクエン酸との混合液を
採用したことを特徴とする粳米加工製品の製造方法。 - 【請求項3】 酢酸を除く有機酸とリン酸との混合液で
ある緩衝液にペクチナーゼ及びプロテアーゼを混合して
処理溶液を作成し、この処理溶液に粳精白米を浸漬処理
した後、水洗い、蒸し、加水、再度蒸しによって水分5
0%程度の粳蒸米を調整し、この粳蒸米を、杵搗き、練
り出し、ミキシング等の方法によって餅状整形体とする
ことを特徴とする餅状整形体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の餅状整形体の製造方法に
おいて、緩衝液としてクエン酸とリン酸との混合液を採
用したことを特徴とする餅状整形体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3,4いずれか1項に記載の餅状
整形体の製造方法において、餅状整形体若しくは該餅状
整形体の調整時に野菜,野菜ペースト,カルシウム,ビ
タミン等の添加剤を混入することを特徴とする餅状整形
体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項3〜5いずれか1項に記載の餅状
整形体の製造方法により調整された餅状整形体を、ホッ
トロールで焼成した後、粉砕してα粉を製造することを
特徴とするα粉の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37436598A JP3295654B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 粳米加工製品の製造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP37436598A JP3295654B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 粳米加工製品の製造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000189086A JP2000189086A (ja) | 2000-07-11 |
JP3295654B2 true JP3295654B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=18503729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37436598A Expired - Lifetime JP3295654B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 粳米加工製品の製造方法,餅状整形体の製造方法及びα粉の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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---|---|---|---|---|
JP2006115818A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Otsuka Yakuhin Kogyo Kk | 無洗米用品質改良剤 |
JP2013240307A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Takano:Kk | うるち米を主原料とする餅及びその製造方法 |
JP6245755B2 (ja) * | 2014-05-02 | 2017-12-13 | 株式会社明治 | シリアルブロック菓子 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37436598A patent/JP3295654B2/ja not_active Expired - Lifetime
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