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JP3283959B2 - D−ビオチン中間体およびその製造法 - Google Patents

D−ビオチン中間体およびその製造法

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JP3283959B2
JP3283959B2 JP08846993A JP8846993A JP3283959B2 JP 3283959 B2 JP3283959 B2 JP 3283959B2 JP 08846993 A JP08846993 A JP 08846993A JP 8846993 A JP8846993 A JP 8846993A JP 3283959 B2 JP3283959 B2 JP 3283959B2
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徹 山野
光孝 田中
邦夫 高野橋
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BASF SE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なD−ビオチン製
造用の中間体およびその製造法に関する。D−ビオチン
[(+)−ビオチンとも表される]は、式:
【0002】
【化8】
【0003】で表される水溶性ビタミンの1種で、脂肪
酸代謝、糖代謝、分枝鎖アミノ酸代謝に関与している。
D−ビオチン欠乏症として脂漏性皮膚炎、脱毛、成長抑
制などが知られており、D−ビオチンは医薬品、飼料添
加剤やアミノ酸発酵添加剤として用いられている。
【0004】
【従来の技術】D−ビチオンの製造用中間体の一つであ
るチオラクトールの合成法として、以下の反応式で表さ
れるジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー、
513447(1986)に記載の方法が挙げられる。
【0005】
【化9】 (式中、Bzはベンジル基を、Msはメタンスルホニル基
を示す。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法は反応の工
程数が多く、しかも、反応操作が煩雑なため、D−ビオ
チンの工業的製法として適当ではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは2、3およ
び4位に置換基を持ったチオファンを一挙に製造できれ
ば、上記欠点を克服し、式(A)で表わされるチオラクト
ールを工業的に有利に製造できると考え、チオカルボニ
ルイリド[テトラヘドロンレターズ、26 3011(1
985)]の1,3−環化付加化合物を用いると、より効
率的に式(A)で表わされるチオラクトールが製造可能な
新規化合物が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、式(I):
【化10】
【0009】(式中、R1およびR2は各々水素または置
換基を有していてもよいベンジル基を、R3、R4および
5は各々アルキル基を、nは0または1を示す)で表わ
される新規化合物を提供するものである。
【0010】また、本発明は、式(III):
【化11】
【0011】[式中、R3、R4およびR5は式(I)と同意
義]で表される化合物をカルボニル化反応に付し、所望
によりベンジル化反応またはベンジル化およびスルホン
化反応に付すことを特徴とする式(I)で表される化合物
の製造法も提供する。
【0012】上記式(I)中、R1、R2、後記のR1'また
はR2'で示される置換基を有していてもよいベンジル基
における置換基としては、アルキル基(好ましくは、メ
チル基等の低級アルキル基)、ニトロ基またはアルコキ
シ基(好ましくは、メトキシ基等の低級アルコキシ基)等
が挙げられる。これらの置換基は、該ベンゼン環の置換
可能ないずれの位置にあってもよく、また、複数、例え
ば、2〜3個あってもよい。該ベンジル基は非置換でも
よい。R3、R4またはR5で示されるアルキル基として
は、低級アルキル等が挙げられる。好ましくは、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6
ルキル基である。特に好ましくはC1-4アルキル基であ
る。
【0013】式(I)で表される化合物(以下、化合物
(I)と略記する)としては、式(II):
【化12】
【0014】[式中、各記号は式(I)と同意義である。]
で表される化合物(以下、化合物(II)と略記する)が好
ましい。また、R1およびR2が水素、nが0である化合
物(I)、R1およびR2がベンジル基である化合物(I)、
3、R4およびR5がC1-4アルキル基である化合物(I)
が好ましい。特に好ましい化合物は式(II')〜(I
I'"):
【化13】
【0015】
【化14】
【0016】
【化15】 で表される化合物である。
【0017】化合物(I)は不斉炭素を有するため、立体
異性体が存在するが、それらの各異性体およびそれらの
混合物も本発明に含まれる。化合物(I)は、本発明の製
造法に従い、上記式(III)で表される化合物を、カル
ボニル化反応に付し、ついで、所望により、ベンジル化
反応またはベンジル化およびスルホン化反応に付して得
られる。以下、本発明の製造法およびチオラクトール合
成について説明する。
【0018】本発明の製造法は、例えば、式(III')
で表される出発物質の製造および式(A')で表されるチ
オラクトールの製造を含め、つぎの反応式に示すごとく
行うことができる。
【0019】
【化16】
【0020】[式中、R1'およびR2'は置換基を有して
いてもよいベンジル基を、R3、R4およびR5は上記と
同意義、R6およびR7は各々水素またはアルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
等のC1-6アルキル基など)を示す。] 自体公知の方法、あるいはそれに準じた方法により式
(V)で表される化合物を得、これを、例えば、アルコー
リシス反応に付して式(IV)で表されるハーフエステル
とした後、アミノ基転位反応に付して本発明の出発物質
である式(III')で表わされるジアミノ体に変換す
る。その後、ジアミノ体をカルボニル化、所望によりベ
ンジル化によるアミノ基の保護、スルホン化により、本
発明の新規化合物である式(IIa)〜(IIc)で表される
化合物とする。ついで、自体公知のシラプンメラー転移
を利用して、式(A')で表わされる化合物とする。上記
アルコーリシス反応は公知の方法を採用すればよい。
【0021】アルコーリシス反応で用いられるアルコー
ルとしてはメタノール、エタノール等の1級アルコー
ル、イソプロピルアルコール等の2級アルコール、t−
ブタノール等の3級アルコール等が挙げられるが、好ま
しくは、メタノール、エタノールである。反応温度は約
0〜150℃、好ましくは約30〜50℃である。この
反応は酸触媒の存在下に行うこともできる。酸触媒とし
ては、塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、トルエンスルホン
酸等の有機酸、酸性イオン交換樹脂、四塩化チタン、塩
化アンモニウム等のルイス酸等が挙げられる。その使用
量は約0.001〜10モル、好ましくは、約0.01
〜1モルである。この反応は通常アルコール中で行われ
るが、反応を阻害しない溶媒を併用してもよい。その溶
媒としては、例えば、アセトン等のケトン類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセト
ニトリル等のニトリル類、ベンゼン、トルエン等の炭化
水素類、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、酢
酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等のアミド類が用いられる。これらは
1種のみ、あるいは混合して使用してもよい。式(IV)
で表わされるハーフエステルは公知の手段、例えば、溶
媒抽出、液製変換塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフ
ィー等によって単離精製することができる。
【0022】上記アミノ基転位反応の方法としては、例
えば、クルチウス転移[オーガニック・リアクション
ズ、 337(1947)]、ホフマン転移[オーガニッ
ク・リアクションズ、 267(1946)]、ローゼ
ン転移[ケミカル・レビュー、33 242(194
3)]、シュミット転移[オーガニック・リアクション
ズ、307(1946)]等により化合物(IV)の3位
および4位のカルボキシル基を同時または別々にアミノ
基に変換する方法が挙げられる。具体例としては、以下
の反応式
【0023】
【化17】
【0024】[式中、R3、R4、R5、R6およびR7は上
記と同意義、R'およびR"は、それぞれアルキル基
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
等のC1-6アルキル基などを示す)]が挙げられる。例え
ば、式(IV)で表わされる化合物の3位のカルボキシル
基を、例えばクルチウス転移によりアミノ基に変換し、
式(VI)で表わされる化合物とする。この反応は、例え
ば、オーガニック・リアクションズ、 337(19
47)に記載された種々の方法および試薬を用いればよ
い。例えば、式(IV)で表わされる化合物を酸ハロゲン
化物とし、これをアジ化ナトリウムと反応させ、加熱す
るか、または酸ハロゲン化物とヒドラジンとを反応さ
せ、亜硝酸ナトリウムを加えて加熱する方法、あるいは
化合物(IV)を直接ジフェニルフォスフォリルアジドと
反応させ、ついで、加熱する方法が採用される。反応温
度はいずれの場合にも約30〜150℃、好ましくは、
約50〜100℃である。これらの反応は、反応を阻害
しない溶媒中で行われる。その溶媒としては、例えば、
アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、アセトニトリル等のニトリル
類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、ジクロロメタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類が用いられる。これらは1種のみ、あるいは2
種以上混合して使用してもよい。
【0025】一方、4位のカルボキシル基のアミノ基へ
の変換も上記の3位のカルボキシル基の場合と同様に行
う。例えば、式(VI)で表わされる化合物を酸ハロゲン
化物とし、これをアジ化ナトリウムと反応させ、加熱す
るか、または、酸ハロゲン化物とヒドラジンとを反応さ
せて、亜硝酸ナトリウムを加えて加熱する方法、あるい
は、化合物(VI)を直接ジフェニルフォスフォリルアジ
ドと反応させ、次いで、加熱する方法等が採用される。
反応温度はいずれの場合にも約30〜150℃、好まし
くは約50〜100℃である。これらの反応は、反応を
阻害しない溶媒中で行われる。その溶媒としては、例え
ば、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、アセトニトリル等のニト
リル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、ジクロロ
メタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエス
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
等のアミド類が用いられる。これらは1種のみ、あるい
は2種以上混合して使用してもよい。式(VII)で表わ
される化合物は公知の手段、例えば、溶媒抽出、液製変
換塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーによって単
離精製することができる。
【0026】式(VII)で表わされる化合物は酸あるい
は塩基により式(III')で表わされるジアミノ体、あ
るいはその塩に変換できる。この酸としては、塩酸、硫
酸、臭化水素酸等の無機強酸等が挙げられる。塩基とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化バリウム等の無機強塩
基が挙げられる。反応温度は約20〜200℃、好まし
くは約50〜130℃である。式(III')で表わされ
るジアミノ体は公知の手段、例えば、溶媒抽出、液製変
換塩析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーによって単
離精製することができる。
【0027】式(III')で表わされるジアミノ体の式
(IIa)で表わされる化合物への変換方法としては、自
体公知のカルボニル化反応が挙げられる。カルボニル化
試薬としては、例えば、ホスゲン、またはその二量体、
三量体、クロル炭酸エステル等が用いられる。この反応
は、反応を阻害しない溶媒中で行われる。その溶媒とし
ては、例えば、水、アセトン等のケトン類、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトニ
トリル等のニトリル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水
素類、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素類、酢酸エチル等のエステル類が用いられる。これ
らは1種のみ、あるいは2種以上を混合して使用しても
よい。この反応は、通常塩基の存在下に行われる。塩基
としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウ
ム等のアルカリ土類水酸化物、トリエチルアミン、ピリ
ジン等のアミン類が挙げられる。式(IIa)で表わされ
る化合物は公知の手段、例えば、溶媒抽出、液性変換塩
析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーによって単離精
製することができる。反応温度に特に制限はないが、約
−50〜100℃、好ましくは、約−30〜50℃であ
る。
【0028】式(IIa)で表わされる化合物の式(IIb)
で表わされる化合物への変換方法としては、自体公知の
ベンジル化反応が挙げられる。この反応は、塩基存在下
に置換基を有していてもよいベンジルハロゲン化物を反
応させて行う。塩基としては、水素化ナトリウム等のア
ルカリ金属水素化物、トリエチルアミン、ピリジン等の
アミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム等のアルカリ土
類水酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩
類、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコラー
ト、ブチルリチウム等のアルキルリチウム類、フェニル
リチウム等のアリールリチウム類、ナトリウム等のアル
カリ金属、N−ソジオヘキサメチルシラザン等のシラザ
ン類、臭化メチルマグネシウム等のグリニャール試薬等
が挙げられる。該塩基の使用量は式(IIa)で表わされ
る化合物に対して約2〜10倍モル、好ましくは、約2
〜4倍モルである。置換基を有していてもよいベンジル
化物におけるベンジルハロゲン化物としては臭化ベンジ
ル、塩化ベンジル等を挙げることができる。該置換基と
してはアルキル基(好ましくは、メトキシ基等の低級ア
ルキル基)、ニトロ基またはアルコキシ基(好ましくは、
メトキシ基等の低級アルコキシ基)等が挙げられ、これ
らは、該ベンゼン環の置換可能ないずれの位置にあって
もよく、複数(例2〜3個)あってもよい。反応は、反応
を阻害しない溶媒中で行われる。溶媒としては、例え
ば、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、アセトニトリル等のニト
リル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、ジクロロ
メタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエス
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
等のアミド類が用いられる。これらは1種のみ、あるい
は混合して使用してもよい。反応温度はいずれの場合
も、約−50〜150℃、好ましくは20〜100℃で
ある。
【0029】式(IIb)で表わされる化合物は、自体公
知のスルホン化反応により式(IIc)で表わされる化
合物に変換される。この反応で用いる酸化剤としては、
特に限定されないが、例えば、過酸化水素、オゾン、過
ヨウ酸ナトリウム、過安息香酸、過酢酸、クロム酸など
がある。反応は、反応を阻害しない溶媒中で行われる。
その溶媒としては、例えば、メタノール等のアルコール
類、アセトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、アセトニトリル等のニト
リル類、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、ジクロロ
メタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエス
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
等のアミド類および水が用いられる。これらは1種の
み、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。反応
温度はいずれの場合も約−50〜100℃、好ましく
は、約−20〜50℃である。
【0030】かくして、得られた式(IIa)〜(IIc)
で表わされる化合物の単離精製には、通常の濃縮、濾過
晶出、再結晶、クロマトグラフィー等が用いられる。
【0031】式(IIc)で表わされる化合物の式(A')で
表わされる化合物への変換方法としては、自体公知のシ
ラプンメラー転移[テトラヘドロンレターズ、24
017(1975)]が挙げられる。上記文献に記載の反
応条件では、この反応は進行しない。しかし、酸触媒の
添加により、この変換反応が可能となった。酸触媒とし
ては、例えば塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、トルエンス
ルホン酸等の有機酸、酸性イオン交換樹脂、四塩化チタ
ン、塩化アンモニウム等のルイス酸などが挙げられる
が、特に、好ましくはトルエンスルホン酸である。その
使用量は約0.001〜10モル、好ましくは、0.0
5〜1モル等量である。反応は、反応を阻害しない溶媒
中で行われる。その溶媒としては、例えば、アセトン等
のケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素類、ジクロロメタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類が
用いられる。これらは1種のみ、あるいは2種以上を混
合して使用してもよい。反応温度はいずれの場合も、約
0〜200℃、好ましくは、約20〜100℃である。
得られた式(A')で表される化合物の単離精製には通常
の濃縮、濾過晶出、再結晶、クロマトグラフィー等が用
いられる。
【0032】式(A')で表される化合物は公知の方法に
より、D−ビオチンに製造される。D−ビオチンは医薬
品、飼料添加剤、アミノ酸発酵添加剤として有用であ
る。
【0033】
【実施例】以下に、参考例および実施例を挙げて、本発
明をさらに詳細に説明する。NMRスペクトルは、内部
標準として、テトラメチルシランを用いて、日立R−9
0H(90MHz)あるいは日本分光JNM−GSX(27
0MHz)で測定し、全δ値をppmで示した。IRスペク
トルは島津IR−260−10で測定した。マススペク
トルは日本分光JMS−AX−505Wで測定した。実
施例中の記号は、つぎの意味を有する。 s: シングレット、d: ダブレット、t: トリプレット、d
d: ダブルダブレット、m: マルチブレッド、J: カップ
リング定数、br: 幅広い、Ph: フェニル、Me: メチ
ル。
【0034】参考例1 (2α,3α,4α)−4−カルボメトキシ−3−カルボキ
シ−2−トリメチルシリルチオファン 無水マレイン酸(33.2g)とブロモ(トリメチルシリル
メチルチオ)メチルトリメチルシラン(151.7g)をジ
メチルホルムアミド(150ml)に溶解し、2時間還流温
度で反応させた。ジメチルホルムアミドを減圧下留去し
た後、メタノール(900ml)とp−トルエンスルホン酸
(1.3g)を加え、1.5時間還流温度で撹拌した。そ
の後、溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製して、(2α,
3α,4α)−4−カルボメトキシ−3−カルボキシ−2
−トリメチルシリルチオファン(46.0g、52%)を
得た。 m.p.95〜105℃1 H−NMR(CDCl3): 0.14(9H,s,SiCH3)、
2.88(1H,d,J=5.9,CHSi)、3.15(1H,dd
d,J=10.5, 9.0, 5.4, CHCOOCH3)、3.
24(1H,t,J=9.4, SCH2)、3.46(1H,t,J
=10.1, SCH2)、3.64(1H,t,J=5.5, C
HCOOH)、3.70(3H,s,COOCH3)。 IR(KBr)cm-1: 2950、1750、1700、1
250、1200、840。
【0035】参考例2 (2α,3α,4α)−3−カルボエトキシアミノ−4−カ
ルボメトキシ−2−トリメチルシリルチオファン (2α,3α,4α)−4−カルボメトキシ−3−カルボキ
シ−2−トリメチルシリルチオファン(700mg)とトリ
エチルアミン(0.386ml)をトルエン(2.0ml)に溶
解し、ジフェニルフォスフォリルアジド(730mg)を滴
下した。80℃で2時間撹拌した後、エタノール(0.
315ml)を加え、さらに6時間撹拌した。この後、溶
媒を減圧下留去して油状物を得た。これを少量のジクロ
ロメタンに溶解し、0.025Nの水酸化ナトリウム水
溶液、水で順次洗浄し、溶媒を留去して(2α,3α,4
α)−3−カルボエトキシアミノ−4−カルボメトキシ
−2−トリメチルシリルチオファンの結晶(679mg、
83%)が得られた。 m.p.58〜59℃1 H−NMR(CDCl3): 0.08(9H,s,SiCH3)、
1.22(3H,t,CH2CH3)、2.80(1H,d,J=3.
9, CHSi)、2.91(1H)、3.08(1H)、3.1
9(1H)、3.26(1H)、3.54(3H,s,COOCH
3)、3.89(2H,q,J=7.2,CH2CH3)、4.82
(1H,d,J=10.6,NH)、6.73(1H,d,J=1
0.6、NH)。 IR(KBr)cm-1: 3380、1730、1710、1
520、1230、840。
【0036】参考例3 (2α,3α,4α)−3−カルボエトキシアミノ−2−ト
リメチルシリルチオファン−4−カルボヒドラジド (2α,3α,4α)−3−カルボエトキシアミノ−4−カ
ルボメトキシ−2−トリメチルシリルチオファン(60
8mg)とヒドラジン一水和物(1.0ml)を90℃で1.
5時間撹拌した。析出した結晶を濾過により取得し、水
で洗浄し、4位のヒドラヒジド体の結晶454mg(75
%)が得られた。 m.p.141〜148℃1 H−NMR(CDCl3): 0.11(9H,s,SiCH3)、
1.23(3H,t,J=7.0,CH2CH3)、2.72(1
H,d,J=3.7,CHSi)、3.07(1H,dd,J=11.
3, 3.5, SCH2)、3.26(1H,dd,J=11.3,
18.0, SCH2)、3.75(2H,s,COOCH3)、
3.89(2H,q,J=7.2、CH2CH3)、4.82(1
H,d,J=10.6,NH)、6.73(1H,d,br,NH2)、
4.10(2H,q,J=7.0,CH2CH3)、4.81(1
H,dd,J=10.3, 3.6, CHSiCHN)、5.28
(1H,m,CHCOO)、7.82(1H,br,NH)。 IR(KBr)cm-1: 3300、1700、1660、1
530、1250、850。
【0037】参考例4 (2α,3α,4α)−3,4−ビス(カルボエトキシアミ
ノ)−2−トリメチルシリルチオファン 参考例3で得られた4位のヒドラジド体(207mg)をク
ロロホルム(5.0ml)、1N塩酸水(7.0ml)に溶解
し、これに亜硝酸ナトリウム(56mg)の水溶液(5.0m
l)を0℃に5分間かけて滴下した。10分間撹拌した
後、有機層を分離した。水層をクロロホルムで抽出し、
先のクロロホルム層と合わせて0℃で無水硫酸ナトリウ
ムを加えて乾燥した。その後、エタノール(7.0ml)を
加え、還流温度で1.5時間撹拌した。溶媒を留去して
油状物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:エタノール=20:1)で精製して、(2α,
3α,4α)−3,4−ビス(カルボエトキシアミノ)−2
−トリメチルシリルチオファンの結晶(192mg、85
%)が得られた。 m.p.100〜101℃1 H−NMR(CDCl3): 0.11(9H,s,SiCH3)、
1.24、1.26(6H,t,J=7.1,CH2CH3)、2.
39(1H,dd,J=10.2,SCH2)、2.77(1H,d,
J=3.4,CHSi)、3.27(1H,m,SCH2)、4.1
1(4H,q,J=7.1,CH2CH3)、4.17(1H,m,C
HNH)、4.52(1H,m,CHNH)、4.9(2H,br,
NH)。 IR(KBr)cm-1: 3340、1690、1530、1
250、1040、840。
【0038】参考例5 (2α,3α,4α)−3,4−ジアミノ−2−トリメチル
シリルチオファン臭化水素酸塩 (2α,3α,4α)−3,4−ビス(カルボエトキシアミ
ノ)−2−トリメチルシリルチオファン(1.42mg)を
47%臭化水素酸(14ml)に加え、100℃で45分撹
拌した。冷却後、析出した結晶を濾取し、ジオキサンで
洗浄し、(2α,3α,4α)−3,4−ジアミノ−2−ト
リメチルシリルチオファン臭化水素酸塩(1.13g、7
5%)が得られた。 m.p.239〜244℃1 H−NMR(CDCl3): 0.16(9H,s,SiCH3)、
2.77(1H,dd,J=11,CH2)、3.06(1H,d,J
=3.0,CHSi)、3.20(1H,m,CH2)、3.85
(1H,m,CHN)、4.15(1H,m,CHNH)、8.30
(6H,br,NH3Br)。 IR(KBr)cm-1: 3400、2900、1600、1
500、1060、850。
【0039】実施例1 (3aα,4β,6aα)−3a,4,6,6a−テトラヒドロ−
4−トリメチルシリル−1H−チエノ[3,4−d]イミダ
ゾール−2(3H)−オン[式(II')] 式(III')で表わされる化合物(5.00g)と炭酸ナト
リウム(7.85g)を水(125ml)に溶解し、これにホ
スゲン(6.0g)を含む四塩化炭素(20ml)を0℃で加
えた。30分後、酢酸エチル(70ml)を加え、室温で
1.5時間撹拌した。ホスゲンを除いた後、有機層を濃
縮して、本発明の式(II')で表わされる化合物の結晶
(2.8g、91%)が得られた。 m.p.190℃(分解)1 H−NMR(CDCl3): 0.19(9H,s,SiCH3)、
2.27(1H,d,J=3.7,CHSi)、2.83(2H,m,
CH2S)、4.55(2H,m,CHN)、5.16、5.4
(2H,br,NH)。 IR(KBr)cm-1: 3280、2920、1580、1
460、1260、850。
【0040】実施例2 (3aα,4β,6aα)−1,3−ジベンジル−3a,4,6,
6a−テトラヒドロ−4−トリメチルシリル−1H−チ
エノ[3,4−d]イミダゾール−2(3H)−オン[式(I
I")] 式(II')で表わされる化合物(1.0g)と臭化ベンジル
(1.10ml)を水素化ナトリウム(60%、302mg)の
テトラヒドロフラン溶液(34ml)に室温で滴下した。還
流温度で9時間撹拌した後、濃縮して、油状物を得た。
これをシリカゲルクロクトグラフィーで精製して、本発
明の式(II")で表わされる化合物が油状物として得ら
れた。(1.24g、67%) Mass: 396(M+)1 H−NMR(CDCl3): 0.26(9H,s,SiCH3)、
2.24(1H,d,J=3.4,CHSi)、2.24(1H,d
d,J=12.8, 4.5, CH2S)、2.92(1H,dd,J
=12.8、CH2S)、3.87、4.01、4.93、
5.19(each 1H,d,CH2Ph)、4.05(2H,m,CH
N)、7.28(10H,m,Ph)。 IR(KBr)cm-1: 1700、1460、1260、1
240、840。
【0041】実施例3 (3aα,4β,5α,6aα)−1,3−ジベンジル−3a,
4,6,6a−テトラヒドロ−4−トリメチルシリル−1
H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−2(3H)−オン−
5−オキシド[式(II'")] 式(II")で表わされる化合物(230mg)を水(5.0m
l)とメタノール(10ml)の混合溶媒に溶解した。これを
0℃に冷却し、過ヨウ素酸ナトリウム(137mg)を加え
て、同温度で44時間撹拌した。その後、濃縮し、酢酸
エチルに転溶した。水で洗浄した後、シリカゲルクロク
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製
して、式(II'")で表わされる化合物が油状物として得
られた。(189mg、79%) Mass: 412(M+)1 H−NMR(CDCl3): 0.21(9H,s,SiCH3)、
2.62(1H,dd,J=6.3, 13.6, CH2S)、3.
15(2H,m,CHSi,CH2S)、3.75、4.17、
4.73、5.16(each 1H,d,J=15.2,CH2
h)、4.38、4.73(2H,m,CHN)、7.29(10
H,m,Ph)。 IR(KBr)cm-1: 1690、1450、1250、1
030、850。
【0042】参考例6 (3aα,4α,6aα)−1,3−ジベンジル−3a,4,6,
6a−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−1H−チエノ
[3,4−d]イミダゾール−2(3H)−オン[式(A)]式
(II'")で表わされる化合物(100mg)をテトラヒドロ
フラン(1.0ml)に溶解し、これにパラトルエンスルホ
ン酸(4.8mg)を加えて還流温度で5時間撹拌した。溶
媒を留去した後、シリカゲルクロクトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製して、式(A)で表わさ
れるチオラクトール体(34mg、41%)が得られた。 Mass: 340(M+)1 H−NMR(CDCl3): 1.66(1H,brs,OH)、2.
86(1H,d,J=12.7,CH2S)、3.01(1H,dd
d,J=12.7, 4.7, CH2S)、4.75、4.67、
4.31、4.21(each 1H,d,J=15.7,CH2
h)、4.02(1H,d,J=7.9, NCH)、4.21(1
H,dd,NCH)、5.18(1H,s,CHOH)、7.2(1
0H,m,Ph)。 IR(KBr)cm-1: 3300、2930、1680。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、D−ビオチン製造用の
新規中間体が提供される。該中間体は効率よく製造で
き、D−ビオチンの工業的製造に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−282388(JP,A) Chem.Pharm.Bull., 1987,Vol.35,No.5,1734− 1740 Tetrahedron Lette rs,1985,Vol.26,No.25, 3011−3014 Tetrahedron Lette rs,1982,Vol.23,No.52, 5541−5544

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、R1およびR2は各々水素または置換基を有して
    いてもよいベンジル基を、R3、R4およびR5は各々ア
    ルキル基を、nは0または1を示す)で表わされる化合
    物。
  2. 【請求項2】 式: 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびnは請求項1に
    おけると同意義)で表わされる請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 アルキル基がC1-6アルキル基である請
    求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1およびR2が水素、nが0である請求
    項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1およびR2がベンジル基である請求項
    1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R3、R4およびR5がC1-4アルキル基で
    ある請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 式: 【化3】 で表される請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 式: 【化4】 で表される請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 式: 【化5】 で表される請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 式: 【化6】 (式中、R3、R4およびR5は請求項1におけると同意
    義)で表わされる化合物をカルボニル化反応に付し、所
    望により、ベンジル化反応またはベンジル化およびスル
    ホン化反応に付すことを特徴とする式: 【化7】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびnは請求項1に
    おけると同意義)で表わされる化合物の製造法。
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Chem.Pharm.Bull.,1987,Vol.35,No.5,1734−1740
Tetrahedron Letters,1982,Vol.23,No.52,5541−5544
Tetrahedron Letters,1985,Vol.26,No.25,3011−3014

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