JP3263377B2 - 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法 - Google Patents
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法Info
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】即ち、本発明は式(I):
【化3】 (式中、R1はエステル基を表す。R2はアルキル基、ア
リール基又はアラルキル基を、R3及びR4は水素又はシ
リル型保護基、もしくは共同して環を形成していてもよ
いアルキル基を表す。)で示される2,4−ジヒドロキシ
アジピン酸エステル誘導体を、ヒドリド還元剤を用いて
位置選択的に還元することを特徴とする、式(II):
リール基又はアラルキル基を、R3及びR4は水素又はシ
リル型保護基、もしくは共同して環を形成していてもよ
いアルキル基を表す。)で示される2,4−ジヒドロキシ
アジピン酸エステル誘導体を、ヒドリド還元剤を用いて
位置選択的に還元することを特徴とする、式(II):
【化4】 (式中、R2、R3及びR4は前記と同意義。)で示される
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体の製造法を提供する。
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体の製造法を提供する。
【0002】本発明の製造法において、還元剤として
は、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、
水素化ジイソブチルアルミニウムナトリウム等のヒドリ
ド還元剤を用いる。例えばジイソブチルアルミニウムハ
イドライドを用いてエステルをアルデヒドに還元する場
合、反応は好ましくは−90〜−50℃の低温で行わ
れ、トルエン、ヘキサン等の非プロトン性溶媒が用いら
れる。
は、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、水素化ア
ルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、
水素化ジイソブチルアルミニウムナトリウム等のヒドリ
ド還元剤を用いる。例えばジイソブチルアルミニウムハ
イドライドを用いてエステルをアルデヒドに還元する場
合、反応は好ましくは−90〜−50℃の低温で行わ
れ、トルエン、ヘキサン等の非プロトン性溶媒が用いら
れる。
【0003】
【従来の技術】3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキ
サン酸エステル誘導体の製造法としては、3,5,6−ト
リヒドロキシヘキサンエステル誘導体を酸化する事によ
る製造法(特開平1−199945号公報)、及びスチ
レン誘導体のオゾン酸化を利用した方法(ジャーナル・
オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Che
m.)33、2982(1980))が知られている。
サン酸エステル誘導体の製造法としては、3,5,6−ト
リヒドロキシヘキサンエステル誘導体を酸化する事によ
る製造法(特開平1−199945号公報)、及びスチ
レン誘導体のオゾン酸化を利用した方法(ジャーナル・
オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Che
m.)33、2982(1980))が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】3,5,6−トリヒドロ
キシヘキサン酸エステル誘導体を酸化する方法や、スチ
レン誘導体のオゾン酸化を利用した方法は、比較的高価
な試薬や,煩雑な操作を必要とする等の課題を有してお
り、3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸誘導
体の工業的製法としては、更に効果的な方法が望まれ
る。
キシヘキサン酸エステル誘導体を酸化する方法や、スチ
レン誘導体のオゾン酸化を利用した方法は、比較的高価
な試薬や,煩雑な操作を必要とする等の課題を有してお
り、3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸誘導
体の工業的製法としては、更に効果的な方法が望まれ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
状に鑑み、経済的で実用性に優れた3,5−ジヒドロキ
シ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体、とりわけそ
れらの光学活性な誘導体である(3R,5S)−3,5−ジ
ヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステルの製造法に
関して鋭意検討した結果、リンゴ酸から容易に合成でき
る2,4−ジヒドロキシアジピン酸エステル誘導体の1
位エステル基、もしくは1位カルボキシル基、もしくは
その反応性誘導体のいずれかを還元することにより、
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体が製造できる事、さらには光学活性L−リンゴ酸
を出発原料に用いて合成した(2S,4R)−2,4−ジヒ
ドロキシアジピン酸エステル誘導体を還元する事によ
り、該ヘキサン酸エステル誘導体の光学活性な(3R,5
S)誘導体を製造できることを見いだし、本発明を完成
した。
状に鑑み、経済的で実用性に優れた3,5−ジヒドロキ
シ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体、とりわけそ
れらの光学活性な誘導体である(3R,5S)−3,5−ジ
ヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステルの製造法に
関して鋭意検討した結果、リンゴ酸から容易に合成でき
る2,4−ジヒドロキシアジピン酸エステル誘導体の1
位エステル基、もしくは1位カルボキシル基、もしくは
その反応性誘導体のいずれかを還元することにより、
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体が製造できる事、さらには光学活性L−リンゴ酸
を出発原料に用いて合成した(2S,4R)−2,4−ジヒ
ドロキシアジピン酸エステル誘導体を還元する事によ
り、該ヘキサン酸エステル誘導体の光学活性な(3R,5
S)誘導体を製造できることを見いだし、本発明を完成
した。
【0006】即ち、本発明は式(I):
【化3】 (式中、R1はエステル基、カルボキシ基又はカルボン酸
の反応性誘導体を表す。R2はアルキル基、アリール基
又はアラルキル基を、R3及びR4は水素又はシリル型保
護基、もしくは共同して環を形成していてもよいアルキ
ル基を表す。)で示される2,4−ジヒドロキシアジピン
酸エステル誘導体を位置選択的に還元することを特徴と
する、式(II):
の反応性誘導体を表す。R2はアルキル基、アリール基
又はアラルキル基を、R3及びR4は水素又はシリル型保
護基、もしくは共同して環を形成していてもよいアルキ
ル基を表す。)で示される2,4−ジヒドロキシアジピン
酸エステル誘導体を位置選択的に還元することを特徴と
する、式(II):
【化4】 (式中、R2、R3及びR4は前記と同意義。)で示される
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体の製造法を提供する。
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体の製造法を提供する。
【0007】本発明によると、光学活性なL−リンゴ酸
から容易に合成できる(2S,4R)−2,4−ジヒドロキ
シアジピン酸エステル誘導体を効果的に、HMG−Co
A還元酵素阻害剤中間体として有用な立体配置を有する
(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサ
ン酸エステル誘導体に変換することができる。本発明の
出発化合物である2,4−ジヒドロキシアジピン酸エス
テル誘導体は例えばリンゴ酸をアセトニド化した後、マ
ロン酸ハーフエステルを用いて増炭し、脱保護、還元
し、更に必要に応じてヒドロキシル基を保護することに
よって製造できる。
から容易に合成できる(2S,4R)−2,4−ジヒドロキ
シアジピン酸エステル誘導体を効果的に、HMG−Co
A還元酵素阻害剤中間体として有用な立体配置を有する
(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサ
ン酸エステル誘導体に変換することができる。本発明の
出発化合物である2,4−ジヒドロキシアジピン酸エス
テル誘導体は例えばリンゴ酸をアセトニド化した後、マ
ロン酸ハーフエステルを用いて増炭し、脱保護、還元
し、更に必要に応じてヒドロキシル基を保護することに
よって製造できる。
【0008】上記反応は、以下の反応式で示される。
【化5】 (式中、R2及びR5はそれぞれアルキル基を、R6及びR
7はそれぞれヒドロキシル基の保護基を表す。)。
7はそれぞれヒドロキシル基の保護基を表す。)。
【0009】式(I)で示される化合物を還元して式(I
I)で示される3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサ
ン酸エステル誘導体を製造する場合、R1としては、エ
ステル基、カルボキシル基及びカルボン酸の反応性誘導
体を挙げることができる。エステル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基が挙げら
れ、カルボン酸の反応性誘導体としては当該カルボン酸
より誘導される酸クロライド、混合酸無水物等が挙げら
れる。
I)で示される3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサ
ン酸エステル誘導体を製造する場合、R1としては、エ
ステル基、カルボキシル基及びカルボン酸の反応性誘導
体を挙げることができる。エステル基としてはメチル
基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基が挙げら
れ、カルボン酸の反応性誘導体としては当該カルボン酸
より誘導される酸クロライド、混合酸無水物等が挙げら
れる。
【0010】R1の種類に応じて種々の還元法が使用で
きる。例えばR1がエステル基の場合、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライド、水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムナトリウム等のヒドリド還元剤を用いる
ことができる。例えばジイソブチルアルミニウムハイド
ライドを用いてエステルをアルデヒドに還元する場合、
反応は好ましくは−90〜−50℃の低温で行われ、ト
ルエン、ヘキサン等の非プロトン性溶媒が用いられる。
きる。例えばR1がエステル基の場合、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライド、水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムナトリウム等のヒドリド還元剤を用いる
ことができる。例えばジイソブチルアルミニウムハイド
ライドを用いてエステルをアルデヒドに還元する場合、
反応は好ましくは−90〜−50℃の低温で行われ、ト
ルエン、ヘキサン等の非プロトン性溶媒が用いられる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下に実施例及び参考例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、もとより本発明はこれに限定され
るものではない。
に詳しく説明するが、もとより本発明はこれに限定され
るものではない。
【0013】実施例1 3.5−O−イソプロピリデン−3.5−ジヒドロキシ
−6−オキソヘキサン酸t−ブチルの合成 (2S,4R)−2,4−O−イソプロピリデン−2,4−
ジヒドロキシアジピン酸 1−メチル 6−t−ブチル
4.01g(13.9mmol)とトルエン40mlからなる溶
液に、−80℃で水素化ジイソブチルアルミニウムハイ
ドライドの24%トルエン溶液9.6mlを加え、更に−
78℃で1時間撹拌した。水50mlを反応液に加えた
後、1N塩酸を加えてpH2.5に調整し、酢酸エチル
で抽出した(50ml×2)。
−6−オキソヘキサン酸t−ブチルの合成 (2S,4R)−2,4−O−イソプロピリデン−2,4−
ジヒドロキシアジピン酸 1−メチル 6−t−ブチル
4.01g(13.9mmol)とトルエン40mlからなる溶
液に、−80℃で水素化ジイソブチルアルミニウムハイ
ドライドの24%トルエン溶液9.6mlを加え、更に−
78℃で1時間撹拌した。水50mlを反応液に加えた
後、1N塩酸を加えてpH2.5に調整し、酢酸エチル
で抽出した(50ml×2)。
【0014】無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧
留去し、得られた油状物をシリカゲルのカラムクロマト
グラフィ(ヘキサン:アセトン=5:1)により精製して、
430mgの3,5−O−イソプロピリデン−3,5−ジヒ
ドロキシ−6−オキソヘキサン酸t−ブチルを得た(収率
12%)
留去し、得られた油状物をシリカゲルのカラムクロマト
グラフィ(ヘキサン:アセトン=5:1)により精製して、
430mgの3,5−O−イソプロピリデン−3,5−ジヒ
ドロキシ−6−オキソヘキサン酸t−ブチルを得た(収率
12%)
【0015】1HNMR(DMSO−d6:CDCl3=3:
1,90mHz):δ1.02−2.97(m,8H),1.40
(s,9H),2.23−2.65(m,2H),3.71−4.
43(m,2H),9.52(brs,1H)
1,90mHz):δ1.02−2.97(m,8H),1.40
(s,9H),2.23−2.65(m,2H),3.71−4.
43(m,2H),9.52(brs,1H)
【0016】参考例1 4−(2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル
の合成 2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソラン−
4−酢酸2.09g(12mmol)とTHF72.0mlから
なる溶液に、アルゴン雰囲気下、カルボニルジイミダゾ
ール2.14g(13.2mmol)を0℃で加えて15分間
撹拌した後、さらに室温で4時間撹拌した。得られた溶
液にビス(マロン酸モノt−ブチルエステル)マグネシウ
ム塩5.35g(15.6mmol)を室温で加え、18時間
撹拌した。THFを減圧留去した後、25%クエン酸水
溶液100mlを加え、酢酸エチルを用いて抽出した。
ラン−4−イル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル
の合成 2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソラン−
4−酢酸2.09g(12mmol)とTHF72.0mlから
なる溶液に、アルゴン雰囲気下、カルボニルジイミダゾ
ール2.14g(13.2mmol)を0℃で加えて15分間
撹拌した後、さらに室温で4時間撹拌した。得られた溶
液にビス(マロン酸モノt−ブチルエステル)マグネシウ
ム塩5.35g(15.6mmol)を室温で加え、18時間
撹拌した。THFを減圧留去した後、25%クエン酸水
溶液100mlを加え、酢酸エチルを用いて抽出した。
【0017】有機層を150ml飽和NaHCO3水溶液で
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で単離することにより純粋な4−(2,2−
ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル 3.14g(1
1.5mmol)を得た(収率96.0%)。
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で単離することにより純粋な4−(2,2−
ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル 3.14g(1
1.5mmol)を得た(収率96.0%)。
【0018】1H−NMR (CDCl3,90MHz):δ
4.71(m,1H),.37(s,2H),3.10(m,2H),
1.61(s,3H),1.56(s,3H),1.46(s,9H)
4.71(m,1H),.37(s,2H),3.10(m,2H),
1.61(s,3H),1.56(s,3H),1.46(s,9H)
【0019】 元素分析:実測値 C57.57%、 H 7.23% 計算値 C57.34%、 H 7.40% (C13H20O6)
【0020】参考例2 2−ヒドロキシ−4−オキソアジピン酸 1−メチル
6−tブチルの合成 4−(2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル
16.30g(60.08mmol)をトルエン120.0ml
に溶解した後0℃に冷却しアルゴン雰囲気下ナトリウム
メトキシド(1Mメタノール溶液)60.3mlを滴下し
た。0℃で30分間撹拌した後、1N塩酸60.5mlを
滴下し、0℃で10分間撹拌した。有機溶媒の大部分を
減圧留去した後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水とリ
ン酸緩衝溶液(pH7.0)により洗浄した。
6−tブチルの合成 4−(2,2−ジメチル−5−オキソ−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル)−3−オキソ−ブタン酸 t−ブチル
16.30g(60.08mmol)をトルエン120.0ml
に溶解した後0℃に冷却しアルゴン雰囲気下ナトリウム
メトキシド(1Mメタノール溶液)60.3mlを滴下し
た。0℃で30分間撹拌した後、1N塩酸60.5mlを
滴下し、0℃で10分間撹拌した。有機溶媒の大部分を
減圧留去した後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水とリ
ン酸緩衝溶液(pH7.0)により洗浄した。
【0021】有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(ヘキサン:アセトン=2:1)で単離する
ことにより純粋な2−ヒドロキシ−4−オキソアジピン
酸 1−メチル 6−tブチル13.26g(53.85m
mol)を得た(収率89.6%)。1 H−NMR (CDCl3,90MHz):δ4.52(m,1
H),3.95(br,1H),3.80(s,3H),3.40(s,
2H),3.04(m,2H),1.46(s,9H)
燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ(ヘキサン:アセトン=2:1)で単離する
ことにより純粋な2−ヒドロキシ−4−オキソアジピン
酸 1−メチル 6−tブチル13.26g(53.85m
mol)を得た(収率89.6%)。1 H−NMR (CDCl3,90MHz):δ4.52(m,1
H),3.95(br,1H),3.80(s,3H),3.40(s,
2H),3.04(m,2H),1.46(s,9H)
【0022】 元素分析:実測値 C53.45%、H 7.27% 計算値 C53.65%、H 7.37% (C11H18O6)
【0023】参考例3 2,4−ジヒドロキシアジピン酸1−メチル6−tブチル
の合成 THF2.5ml、メタノール5ml、トリエチルホウ素
(1M THF溶液)12ml混合物を、アルゴン雰囲気
下、3時間撹拌した後、−50℃に冷却し、2−ヒドロ
キシ−4−オキソアジピン酸 1−メチル 6−t−ブ
チル 2.46g(10mmol)とTHF2.5mlからなる
溶液を5分間かけて滴下した。−50℃で2時間撹拌し
た後、−78℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム0.
38g(10mmol)を一度に加え、さらに−78℃で2時
間撹拌した。酢酸3mlを15分かけて−78℃で反応溶
液に滴下した後、更に15分撹拌した。
の合成 THF2.5ml、メタノール5ml、トリエチルホウ素
(1M THF溶液)12ml混合物を、アルゴン雰囲気
下、3時間撹拌した後、−50℃に冷却し、2−ヒドロ
キシ−4−オキソアジピン酸 1−メチル 6−t−ブ
チル 2.46g(10mmol)とTHF2.5mlからなる
溶液を5分間かけて滴下した。−50℃で2時間撹拌し
た後、−78℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム0.
38g(10mmol)を一度に加え、さらに−78℃で2時
間撹拌した。酢酸3mlを15分かけて−78℃で反応溶
液に滴下した後、更に15分撹拌した。
【0024】得られた混合物に水5mlを加え、さらに1
5分撹拌した。有機層を減圧留去した後、エタノール1
0mlを加え、さらに10%過酸化水素水1.5mlをゆっ
くりと加えた後、室温で30分撹拌した。5%亜硫酸ナ
トリウム水溶液30mlを加え室温で30分間撹拌した
後、20%水酸化ナトリウムを加えてpH6に調製し
た。CH2Cl2を用いて抽出した(50ml×2)。
5分撹拌した。有機層を減圧留去した後、エタノール1
0mlを加え、さらに10%過酸化水素水1.5mlをゆっ
くりと加えた後、室温で30分撹拌した。5%亜硫酸ナ
トリウム水溶液30mlを加え室温で30分間撹拌した
後、20%水酸化ナトリウムを加えてpH6に調製し
た。CH2Cl2を用いて抽出した(50ml×2)。
【0025】有機層を集めて硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ(ヘキサン:アセトン=4:1)で単離することに
より1.97gの2,4−ジヒドロキシアジピン酸 1−
メチル 6−t−ブチル(1.93mmol)を得た(収率79
%)。
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ(ヘキサン:アセトン=4:1)で単離することに
より1.97gの2,4−ジヒドロキシアジピン酸 1−
メチル 6−t−ブチル(1.93mmol)を得た(収率79
%)。
【0026】1H−NMR (CDCl3,90MHz):δ
4.32(m,2H),3.76(s,3H),3.61(br,2
H),2.42(m,2H),1.97(m,2H),1.46(s,
9H)
4.32(m,2H),3.76(s,3H),3.61(br,2
H),2.42(m,2H),1.97(m,2H),1.46(s,
9H)
【0027】 元素分析:実測値 C53.37%、H 8.23% 計算値 C53.21%、H 8.12% (C11H20O6)
【0028】参考例4 2−メトキシカルボニル−4−t−ブトキシカルボニル
メチル−6,6−ジメチル−1,5−ジオキサンの合成 2,4−ジヒドロキシアジピン酸1−メチル6−t−ブチ
ル4.98g(20.01mmol)と塩化メチレン21の混
合溶液に、ジメトキシプロパン9.6ml(78mmol)、p
−トルエンスルホン酸ピリジニウム2.01g(8mmol)
を加え、還流条件下、1時間撹拌し、次いでメタノール
を共沸により除去しながら40℃で3時間撹拌した。減
圧濃縮後、得られる残渣を酢酸エチルに溶解した後、水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を集めて無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:アセトン=
3:1)で精製することにより純粋な2−メトキシカルボ
ニル−4−t−ブトキシカルボニルメチル−6,6−ジメ
チル−1,5−ジオキサン4.89g(17.01mmol)を
得た(収率85%)。
メチル−6,6−ジメチル−1,5−ジオキサンの合成 2,4−ジヒドロキシアジピン酸1−メチル6−t−ブチ
ル4.98g(20.01mmol)と塩化メチレン21の混
合溶液に、ジメトキシプロパン9.6ml(78mmol)、p
−トルエンスルホン酸ピリジニウム2.01g(8mmol)
を加え、還流条件下、1時間撹拌し、次いでメタノール
を共沸により除去しながら40℃で3時間撹拌した。減
圧濃縮後、得られる残渣を酢酸エチルに溶解した後、水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を集めて無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:アセトン=
3:1)で精製することにより純粋な2−メトキシカルボ
ニル−4−t−ブトキシカルボニルメチル−6,6−ジメ
チル−1,5−ジオキサン4.89g(17.01mmol)を
得た(収率85%)。
【0029】1H−NMR (CDCl3,90MHz):δ
4.70−4.17(m,2H),3.76(s,3H),2.4
1(br,2H),2.13−1.56(m,2H),1.46(m,
15H)
4.70−4.17(m,2H),3.76(s,3H),2.4
1(br,2H),2.13−1.56(m,2H),1.46(m,
15H)
【0030】 元素分析:実測値 C58.38%、H8.42% 計算値 C58.31%、H8.39% (C14H24O6)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−22056(JP,A) 特開 平4−69355(JP,A) 特公 昭38−6755(JP,B1) 特公 昭35−1527(JP,B1) 米国特許4677211(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 69/66 C07C 67/313 C07D 317/30 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 (R1はエステル基を表す。R2はアルキル基、アリール
基又はアラルキル基を、R3及びR4は水素又はシリル型
保護基、もしくは共同して環を形成していてもよいアル
キル基を表す。)で示される2,4−ジヒドロキシアジピ
ン酸エステル誘導体を、ヒドリド還元剤を用いて位置選
択的に還元することを特徴とする、式(II): 【化2】 (式中、R2、R3及びR4は前記と同意義。)で示される
3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル
誘導体の製造法。 - 【請求項2】 水素化ジイソブチルアルミニウムハイド
ライドを還元剤に用いて2,4−ジヒドロキシアジピン
酸エステル誘導体を位置選択的に還元する請求項1に記
載の製造法。 - 【請求項3】 2,4−ジヒドロキシアジピン酸エステ
ル誘導体として光学活性な(2S,4R)誘導体を用い
て、これを還元して(3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ
−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体を得る請求項1
または2に記載の製造法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11817099A JP3263377B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11817099A JP3263377B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3046076A Division JP2971966B2 (ja) | 1990-07-06 | 1991-02-18 | 3,5,6−トリヒドロキシヘキサン酸エステル誘導体の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335328A JPH11335328A (ja) | 1999-12-07 |
JP3263377B2 true JP3263377B2 (ja) | 2002-03-04 |
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ID=14729863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11817099A Expired - Fee Related JP3263377B2 (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 3,5−ジヒドロキシ−6−オキソヘキサン酸エステル誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3263377B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11817099A patent/JP3263377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11335328A (ja) | 1999-12-07 |
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