JP3251655B2 - ジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法 - Google Patents
ジオルガノポリシロキサンおよびその製造方法Info
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Description
サンおよびその製造方法に関し、詳しくは、分子鎖両末
端にエポキシ基含有オルガノポリシロキサン残基を有す
る、新規なジオルガノポリシロキサンおよびその製造方
法に関する。
キサンは、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化性
有機樹脂に配合することにより、硬化後の硬化有機樹脂
に対してジオルガノポリシロキサンの特徴である離型
性、耐候性、柔軟性等の特性を付与し、さらに該硬化有
機樹脂の内部応力を緩和することができる。
ポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖側鎖にエポキ
シ基を有するジオルガノポリシロキサン(特開昭61−
60726号公報参照)または分子鎖両末端にエポキシ
基を有するジオルガノポリシロキサン(特開平2−69
528号公報参照)が提案されている。
−60726号公報により提案されたジオルガノポリシ
ロキサンは、その分子鎖側鎖に有するエポキシ基の反応
性が低く、これをエポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱
硬化性有機樹脂に配合すると、ジオルガノポリシロキサ
ン中の未反応のエポキシ基により、得られた硬化有機樹
脂の物理特性が経時的に変化するという問題があり、ま
た特開平2−69528号公報により提案されたジオル
ガノポリシロキサンは、一分子中のエポキシ基が2個に
限定されるという問題があった。
努力した結果、本発明に到達した。
にエポキシ基含有オルガノポリシロキサン残基を有す
る、新規なジオルガノポリシロキサンおよびその製造方
法を提供することにある。
は、分子鎖両末端に、一般式:
り、R2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水
素原子であり、R3はエポキシ基含有有機基またはアル
コキシシリルアルキル基、ただし、R3の内少なくとも
1個はエポキシ基含有有機基であり、R4は二価炭化水
素基であり、またaは0または正数であり、bは正数で
あり、cは正数であり、かつa/cは0〜4の正数であ
り、b/cは0.05〜4の正数であり、(a+b)/
cは0.2〜4の正数である。}で表されるエポキシ基
含有オルガノポリシロキサン残基を有するジオルガノポ
リシロキサン、および、(A)白金系触媒の存在下、(B)一
般式:
り、またdは0または正数であり、eは正数であり、f
は正数であり、かつd/fは0〜4の正数であり、e/
fは0.05〜4の正数であり、(d+e)/fは0.
2〜4の正数である。}で表されるオルガノポリシロキ
サン、(C)エポキシ基と脂肪族不飽和結合を有する有機
化合物、(D)分子鎖両末端にアルケニル基を有するジオ
ルガノポリシロキサン、{(C)成分と(D)成分の添加量
は、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子1モルに対し
て、(C)成分と(D)成分に含まれる脂肪族不飽和結合のモ
ル数が当量以上となる量である。}および(E) 任意量
のアルコキシシリルアルケンを付加反応することを特徴
とするジオルガノポリシロキサンの製造方法に関する。
サンについて詳細に説明する。
子鎖両末端に、一般式:
を有する。上式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化
水素基であり、具体的には、メチル基,エチル基,プロ
ピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基等のアルキ
ル基;シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘ
プチル基等のシクロアルキル基;フェニル基,トリル
基,キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチ
ル基,フェニルプロピル基等のアラルキル基;クロロメ
チル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等の置換
アルキル基等の一価炭化水素基が例示される。また、R
2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水素原子
であり、R2の一価炭化水素基として、具体的には、前
記と同様の一価炭化水素基が例示される。また、R3は
エポキシ基含有有機基またはアルコキシシリルアルキル
基であり、ただし、R3の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。R3のエポキシ基含有有機基とし
て、具体的には、グリシドキシエチル基,グリシドキシ
プロピル基,3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基
等のエポキシ基含有有機基が例示され、またR3のアル
コキシシリルアルキル基として、具体的には、トリメト
キシシリルエチル基,トリメトキシシリルプロピル基,
ジメトキシメチルシリルプロピル基,メトキシジメチル
シリルプロピル基,トリエトキシシリルエチル基,トリ
プロポキシシリルプロピル基等のアルコキシシリルアル
キル基が例示される。さらに、R4は二価炭化水素基で
あり、具体的には、メチルメチレン基,エチレン基,メ
チルエチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ペンチレ
ン基等が例示される。本発明のジオルガノポリシロキサ
ンは、R4基を介して上記エポキシ基含有オルガノポリ
シロキサン残基と結合している。
価炭化水素基またはケイ素原子結合水素原子を有する一
官能性シロキサン単位(M単位)の数を示す0または正
数であり、bはエポキシ基含有有機基またはアルコキシ
シリルアルキル基を有する一官能性シロキサン単位(M
単位)の数を示す正数であり、cは四官能性シロキサン
単位(Q単位)の数を示す正数であり、それぞれの比、
a/cは0〜4の正数であり、b/cは0.05〜4の
正数であり、かつ(a+b)/cは0.2〜4の正数で
ある。これは、四官能性シロキサン単位(Q単位)1個
に対して一官能性シロキサン単位(M単位)は4個をこ
えることはできず、また本発明のジオルガノポリシロキ
サンが、熱硬化性有機樹脂に対して、応力緩和効果およ
び相溶性に優れるためには、エポキシ基含有有機基また
はアルコキシシリルアルキル基を有する一官能性シロキ
サン単位(M単位)は少なくとも0.05個であること
が必要であるからである。
子鎖両末端にエポキシ基含有オルガノポリシロキサン残
基を有するが、主鎖部分のジオルガノポリシロキサン
は、特に限定されず、例えば、一般式:
式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であ
り、具体的には、前記同様の一価炭化水素基が例示され
る。また、上式中、nは主鎖であるジオルガノポリシロ
キサンの重合度を示す正数であり、特に限定されない
が、本発明のジオルガノポリシロキサンが熱硬化性有機
樹脂に対して応力緩和効果および相溶性に優れるために
は、nは1〜500の範囲であることが好ましい。この
ような主鎖部分のジオルガノポリシロキサンとして、具
体的には、ジメチルポリシロキサン,メチルエチルポリ
シロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,ジメチル
シロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,ジメ
チルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体,ジフ
ェニルポリシロキサン等のジオルガノポリシロキサンが
例示される。
温で液状または固体状であり、その分子量は特に限定さ
れないが、これをエポキシ樹脂やフェノール樹脂等の熱
硬化性有機樹脂に配合した場合、該有機樹脂との相溶性
が良好であることから、本発明のジオルガノポリシロキ
サンの分子量は500〜1,000,000の範囲であ
ることが好ましい。
ンの製造方法について説明する。
金系触媒は、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子と(C)
成分、(D)成分および(E)成分中の脂肪族不飽和結合とを
付加反応するための触媒である。(A)成分の白金系触媒
は、通常、ヒドロシリル化付加反応触媒として使用され
るものであれば特に限定されない。このような(A)成分
の白金系触媒として、具体的には、塩化白金酸、塩化白
金酸のアルコール溶液、白金と不飽和脂肪族炭化水素と
の錯体、白金とビニルシロキサンとの錯体、白金黒、白
金担持の活性炭等が例示される。本発明の製造方法にお
いて、(A)成分の添加量は特に限定されず、通常の触媒
量であり、具体的には、(B)成分に対して(A)成分中の白
金金属として0.01〜500ppmの範囲であることが
好ましい。
ルガノポリシロキサンは、本発明のジオルガノポリシロ
キサンの分子鎖両末端に結合するオルガノポリシロキサ
ン残基を導入するための成分であり、一般式:
化水素基であり、具体的には、メチル基,エチル基,プ
ロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基等のアル
キル基;シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロ
ヘプチル基等のシクロアルキル基;フェニル基,トリル
基,キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチ
ル基,フェニルプロピル基等のアラルキル基;クロロメ
チル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等の置換
アルキル基等の一価炭化水素基が例示される。また、d
はアルケニル基を除く一価炭化水素基を有する一官能性
シロキサン単位(M単位)の数を示す0または正数であ
り、eはケイ素原子結合水素原子を有する一官能性シロ
キサン単位(M単位)の数を示す正数であり、fは四官
能性シロキサン単位(Q単位)の数を示す正数であり、
それぞれの比、d/fは0〜4の正数であり、e/fは
0.05〜4の正数であり、かつ(d+e)/fは0.
2〜4の正数である。これは、四官能性シロキサン単位
(Q単位)1個に対して、一官能性シロキサン単位8M
単位)は4個をこえることはできず、また本発明のジオ
ルガノポリシロキサンが熱硬化性有機樹脂に対して反応
性を有し、相溶性に優れるためには、ケイ素原子結合水
素原子を有する一官能性シロキサン単位(M単位)は少
なくとも0.05個であることが必要であるからであ
る。
キサンは、従来周知の方法により製造することができ
る。(B)成分の製造方法として、具体的には、テトラハ
ロシランとモノハロシランを共加水分解する方法、テト
ラアルコキシシランとモノアルコキシシランを共加水分
解する方法、テトラアルコキシシランとテトラオルガノ
ジシロキサンを加水分解および再平衡化重合する方法等
が例示され、好ましくは、塩酸水溶液中で、ヘキサオル
ガノジシロキサン、テトラオルガノジシロキサン、トリ
オルガノハロシランおよびジオルガノハロシランからな
る群から選択される有機ケイ素化合物を攪拌しながら、
テトラアルコキシシランを滴下する方法(特開昭61−
195129号公報参照)である。
ポキシ基と脂肪族不飽和結合を有する有機化合物は、オ
ルガノポリシロキサン残基にエポキシ基含有有機基を導
入するための成分である。(C)成分のエポキシ基と脂肪
族不飽和結合を有する有機化合物として、具体的には、
ビニルグリシドキシエーテル,アリルグリシドキシエー
テル,ブテニルグリシドキシエーテル,1,2−エポキ
シ−4−ビニルシクロヘキサン,2,3−エポキシ−5
−ビニルノルボルネン,1,2−エポキシ−1−メチル
−4−イソプロペニルシクロヘキサン等が例示される。
オルガノポリシロキサンは、本発明のジオルガノポリシ
ロキサンの主鎖を形成する成分である。このような(D)
成分のジオルガノポリシロキサンは特に限定されない
が、具体的には、一般式:
り、R5はアルケニル基であり、nは正数である。)で
表される。上式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化
水素基であり、具体的には、前記と同様の一価炭化水素
基が例示される。また、R5はアルケニル基であり、具
体的には、ビニル基,アリル基,ブテニル基,ペンテニ
ル基,ヘキセニル基,ヘプテニル基等が例示される。ま
た、nはジオルガノポリシロキサンの重合度を示す正数
であり、得られる本発明のジオルガノポリシロキサンが
熱硬化性有機樹脂に対して応力緩和効果および相溶性に
優れることから、nは1〜500の範囲の正数であるこ
とが好ましい。このような(D)成分のジオルガノポリシ
ロキサンとして、具体的には、分子鎖両末端がジメチル
ビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサ
ン,分子鎖両末端がジメチルアリルシロキシ基で封鎖さ
れたジメチルポリシロキサン,分子鎖両末端がジメチル
ヘキセニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキ
サン,分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖
されたメチルエチルポリシロキサン,分子鎖両末端がジ
メチルアリルシロキシ基で封鎖されたメチルエチルポリ
シロキサン,分子鎖両末端がメジメチルビニルシロキシ
基で封鎖されたメチルフェニルポリシロキサン,分子鎖
両末端がジメチルアリルシロキシ基で封鎖されたメチル
フェニルポリシロキサン,分子鎖両末端がジメチルヘキ
セニルシロキシ基で封鎖されたメチルフェニルポリシロ
キサン,分子鎖両末端がジフェニルビニルシロキシ基で
封鎖されたメチルフェニルポリシロキサン,分子鎖両末
端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシ
ロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体,分子鎖
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチ
ルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体,分子鎖
両末端がジメチルアリルシロキシ基で封鎖されたジメチ
ルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体,分子鎖
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジフェ
ニルポリシロキサン等が例示される。
成分の添加量は、(B)成分のオルガノポリシロキサン中
のケイ素原子結合水素原子1モルに対して、(C)成分と
(D)成分に含まれる脂肪族不飽和結合のモル数が当量以
上となる量であることが必要である。また、(C)成分と
(D)成分の添加量の比は任意であり、特に限定されな
い。
ルコキシシリルアルケンは、オルガノポリシロキサン残
基にアルコキシシリルアルキル基を導入するための成分
である。(E)成分のアルコキシシリルアルケンとして、
具体的には、トリメトキシビニルシラン,トリエトキシ
ビニルシラン,メチルジメトキシビニルシラン,アリル
トリメトキシシラン,アリルメチルジエトキシシラン,
メトキシジフェニルビニルシラン等が例示される。本発
明の製造方法において、(E)成分の添加量は任意であ
り、本発明のジオルガノポリシロキサンにアルコキシシ
リルアルキル基を導入する必要がある場合に、(C)成分
と(D)成分と共に反応させることができる。本発明の製
造方法において、(E)成分を添加する場合には、(B)成分
中のケイ素原子結合水素原子1個に対して、(C)成分と
(D)成分と(E)成分中の脂肪族不飽和結合の数が1個未満
であれば、得られた本発明のジオルガノポリシロキサン
は、分子鎖両末端に、ケイ素原子結合水素原子を一部有
するオルガノポリシロキサン残基を有することになり、
また、1個以上であれば、分子鎖両末端に、ケイ素原子
結合水素原子を有しないオルガノポリシロキサン残基を
有することになる。
に限定されず、例えば、はじめに(A)成分と(B)成分を混
合し、この系中に(C)成分と(D)成分を添加することによ
り、分子鎖両末端に、ケイ素原子原子結合水素原子とエ
ポキシ基含有有機基とを有するオルガノポリシロキサン
残基を有するジオルガノポリシロキサンを調製し、次い
で、この系に(E)成分を添加することにより、分子鎖両
末端に、エポキシ基含有有機基とアルコキシシリルアル
キル基とを有するオルガノポリシロキサン残基を有する
ジオルガノポリシオキサンを調製することができ、ま
た、初めに(A)成分と(B)成分を混合し、この系中に(E)
成分を添加することにより、ケイ素原子結合水素原子と
アルコキシシリルアルキル基とを有するオルガノポリシ
ロキサンを調製し、次いで、この系に(C)成分と(D)成分
を添加することにより、分子鎖両末端に、エポキシ基含
有有機基とアルコキシシリルアルキル基とを有するオル
ガノポリシロキサン残基を有するジオルガノポリシロキ
サンを調製することができる。
は特に限定されず、付加反応を速やかに完結させるため
には、反応温度は50〜150℃の範囲であることが好
ましい。また、本発明の製造方法において、有機溶剤を
使用することができる。本発明で使用できる有機溶剤と
して、具体的には、トルエン,キシレン等の芳香族系有
機溶剤;ヘキサン,ヘプタン,オクタン等の脂肪族系有
機溶剤;アセトン,メチルエチルケトン等のケトン系有
機溶剤等が例示される。このようにして製造された本発
明のジオルガノポリシロキサンは、反応混合物として得
られるが、静置することにより未反応のオルガノポリシ
ロキサンと分離することができ、また本発明のオルガノ
ポリシロキサンと未反応のオルガノポリシロキサンを有
機溶媒に対する溶解度の差を利用して分離精製したり、
ゲルパーミエーションクロマトグラフにより分離精製す
ることができる。
子鎖両末端にエポキシ基含有オルガノポリシロキサン残
基を有するので、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の熱
硬化性有機樹脂と反応させることにより、硬化後の硬化
有機樹脂にジオルガノポリシロキサンの特徴である離型
性、耐候性、柔軟性等の特性を付与することができ、ま
た、硬化有機樹脂の内部応力を緩和することができる。
お、実施例中、粘度は25℃で測定した値である。ま
た、反応の進行は赤外線分光分析により観察した。
00ミリリットルの四つ口フラスコに、式:
式:
リルグリシジルエーテル31.5重量部およびトルエン
60重量部を仕込み、加熱して系中の水分を共沸物とし
て取り除き、窒素雰囲気下で冷却した。次に、この系中
に2重量%−塩化白金酸のイソプロパノール溶液をスポ
イトにて10滴滴下し、加熱攪拌し、80℃で1.5時
間加熱した後、室温まで冷却した。次に、モレキュラー
シーブで脱水したアリルグリシジルエーテル10重量部
を添加し、再び110℃で2時間加熱した後、120℃
で2mmHgの加熱減圧下で、トルエンおよび過剰のアリル
グリシジルエーテルを除去し、褐色透明液体62.8重
量部を得た。
390であり、粘度が7040センチポイズであった。
また、得られた褐色透明液体を室温で1ヶ月放置した
が、分離は観察されなかった。得られた褐色透明液体を
赤外分光分析より測定したところ、Si−H結合による
特性吸収は観察されなかった。また、得られた褐色透明
液体をゲルパーミエーションクロマトグラフにより分析
したところ、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量
(Mw)が24600、分散度(Mw/Mn)が1.7
6である生成物と標準ポリスチレン換算の重量平均分子
量(Mw)が1480、分散度(Mw/Mn)が1.1
1である生成物との2成分からなることがわかった。標
準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が246
00、分散度(Mw/Mn)が1.76である生成物を
ゲルパーミエーションクロマトグラフにより分取し、こ
れを1H−核磁気共鳴分析、13C−核磁気共鳴分析およ
び29Si−核磁気共鳴分析による構造解析を行ったとこ
ろ、下式で表されるジオルガノポリシロキサンであるこ
とが確認された。
子量(Mw)が1480、分散度(Mw/Mn)が1.
11である生成物をゲルパーミエーションクロマトグラ
フにより分取し、これを1H−核磁気共鳴分析、13C−
核磁気共鳴分析および29Si−核磁気共鳴分析による構
造解析を行ったところ、下式で表されるオルガノポリシ
ロキサンであることが確認された。
リットルの四つ口フラスコに、式:
式:
アリルグリシジルエーテル15.1重量部およびトルエ
ン270.0重量部を仕込み、加熱して系中の水分を共
沸物として取り除き、窒素雰囲気下で冷却した。次に、
この系中に2重量%−塩化白金酸のイソプロパノール溶
液をスポイトにて10滴滴下し、加熱攪拌し、80℃で
3時間加熱した後、室温まで冷却した。次に、モレキュ
ラーシーブで脱水したアリルグリシジルエーテル50.
0重量部を添加し、再び110℃で2時間加熱した後、
120℃で2mmHgの加熱減圧下で、トルエンおよび過剰
のアリルグリシジルエーテルを除去し、白濁液体31
6.6重量部を得た。
が879であり、粘度が12800センチポイズであっ
た。得られた白濁液体を室温で4ヶ月放置したが、分離
は観察されなかった。得られた白濁液体を赤外線分光分
析により測定したところ、Si−H結合による特性吸収
は観察されなかった。また、得られた白濁液体をゲルパ
ーミエーションクロマトグラフにより測定したところ、
標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が53
400、分散度(Mw/Mn)が2.44である生成物
と標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が1
540、分散度が(Mw/Mn)が1.12である生成
物との2成分からなり、その重量比は93.2:6.7
であった。標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(M
w)が53400、分散度(Mw/Mn)が2.44で
ある生成物をゲルパーミエーションクロマトグラフによ
り分取し、これを1H−核磁気共鳴分析、13C−核磁気
共鳴分析および29Si−核磁気共鳴分析による構造解析
を行ったところ、下式で表されるジオルガノポリシロキ
サンであることが確認された。
子量(Mw)が1540、分散度(Mw/Mn)が1.
12である生成物をゲルパーミエーションクロマトグラ
フにより分取し、これを1H−核磁気共鳴分析、13C−
核磁気共鳴分析および29Si−核磁気共鳴分析による構
造解析を行ったところ、下式で表されるオルガノポリシ
ロキサンであることが確認された。
500ミリリットルの四つ口フラスコに、式:
部、式:
リルグリシジルエーテル10.4重量部およびトルエン
150重量部を仕込み、加熱して系中の水分を共沸物と
して取り除き、窒素雰囲気下で冷却した。次に、この系
中に2重量%−塩化白金酸のイソプロパノール溶液をス
ポイトにて5滴滴下し、加熱攪拌し、100℃で0.5
時間加熱した後、室温まで冷却した。次に、モレキュラ
ーシーブで脱水したアリルグリシジルエーテル10.9
重量部を添加し、再び110℃で2時間加熱した後、1
20℃で2mmHgの加熱減圧下で、トルエンおよび過剰の
アリルグリシジルエーテルを除去し、黄白色液体11
5.5重量部を得た。
チポイズであった。得られた黄白色液体を室温で10ヶ
月放置したとろ、わずかに白色沈澱の生成が観察され
た。上層の黄白色液体のエポキシ当量は1300であっ
た。上層の黄白色液体を赤外線分光分析により測定した
ところ、生成物のSi−H結合による特性吸収がわずか
に観察された。また、得られた黄色液体をゲルパーミエ
ーションクロマトグラフにより分析したところ、標準ポ
リスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が3180、
分散度(Mw/Mn)が1.97であった。この黄白色
液体を、1H−核磁気共鳴分析、13C−核磁気共鳴分析
および29Si−核磁気共鳴分析による構造解析を行った
ところ、下式で表されるジオルガノポリシロキサンであ
ることが確認された。
500ミリリットルの四つ口フラスコに、式:
サン共重合体127.8重量部、アリルグリシジルエー
テル37.0重量部およびトルエン80重量部を仕込
み、加熱して系中の水分を共沸物として取り除き、窒素
雰囲気下で冷却した。次に、この系中に2重量%−塩化
白金酸のイソプロパノール溶液をスポイトにて10滴滴
下し、加熱攪拌し、120℃で1.5時間加熱した後、
室温まで冷却した。次に、モレキュラーシーブで脱水し
たアリルグリシジルエーテル11.5重量部を添加し、
再び120℃で1時間加熱した後、120℃で2mmHgの
加熱減圧下で、トルエンおよび過剰のアリルグリシジル
エーテルを除去し、薄茶透明液体205.9重量部を得
た。
センチポイズであった。得られた薄茶透明液体を室温で
4ヶ月放置したところ、上層に茶色透明液体、下層に茶
色不透明液体とに分離し、その重量比は8:1であっ
た。上層の薄茶透明液体をゲルパーミエーションクロマ
トグラフにより分析したところ、標準ポリスチレン換算
の重量平均分子量(Mw)が39500、分散度(Mw
/Mn)が2.12である生成物と標準ポリスチレン換
算の重量平均分子量(Mw)が1380、分散度(Mw
/Mn)が1.06である生成物との2成分からなり、
その重量比は95.4:4.6であった。標準ポリスチ
レン換算の重量平均分子量(Mw)が39500、分散
度(Mw/Mn)が2.12である生成物をゲルパーミ
エーションクロマトグラフにより分取し、これを1H−
核磁気共鳴分析、13C−核磁気共鳴分析および29Si−
核磁気共鳴分析による構造解析を行ったところ、下式で
表されるジオルガノポリシロキサンであることが確認さ
れた。
子量(Mw)が1380、分散度(Mw/Mn)が1.
06である生成物をゲルパーミエーションクロマトグラ
フにより分取し、これを1H−核磁気共鳴分析、13C−
核磁気共鳴分析および29Si−核磁気共鳴分析による構
造解析を行ったところ、下式で表されるオルガノポリシ
ロキサンであることが確認された。
リットル四つ口フラスコに、式:
アリルグリシジルエーテル15.2重量部、アリルトリ
メトキシシラン21.4重量部およびトルエン200重
量部を仕込み、加熱して系中の水分を共沸物として取り
除き、窒素雰囲気下で冷却した。次に、この系中に2重
量%−塩化白金酸のイソプロパノール溶液をスポイトに
て10滴滴下し、加熱攪拌し、120℃で1時間加熱
し、室温まで冷却した。次に、モレキュラシーブで脱水
したアリルグリシジルエーテル15.1重量部とアリル
トリメトキシシラン21.4重量部とを添加し、再び1
10℃で2時間加熱した後、120℃で2mmHgの加熱減
圧下で、トルエンおよび未反応のアリルグリシジルエー
テルとアリルトリメトキシシランとを除去し、茶色不透
明液体235.4重量部を得た。
は茶色透明であった。得られた茶色不透明液体の粘度は
2800センチポイズであった。得られた茶色不透明液
体を赤外線分光分析したところ、Si−H結合による特
性吸収がわずかに観察された。得られた茶色不透明液体
を室温で5ヶ月放置したところ、上層に白濁液体、下層
に茶色透明液体とに分離し、その重量比は18:1であ
った。上層の白濁液体をゲルパーミエーションクロマト
グラフにより分析したところ、標準ポリスチレン換算の
重量平均分子量(Mw)が30300、分散度(Mw/
Mn)が2.21である生成物と標準ポリスチレン換算
の重量平均分子量(Mw)が1910、分散度(Mw/
Mn)が1.07である生成物との2成分からなり、そ
の重量比は90.8:9.2であった。標準ポリスチレ
ン換算の重量平均分子量(Mw)が30300、分散度
(Mw/Mn)が2.21である生成物をゲルパーミエ
ーションクロマトグラフにより分取し、これを1H−核
磁気共鳴分析、13C−核磁気共鳴分析および29Si−核
磁気共鳴分析による構造解析を行ったところ、下式で表
されるジオルガノポリシロキサンであることが確認され
た。
子量(Mw)が1910、分散度(Mw/Mn)が1.
07である生成物をゲルパーミエーションクロマトグラ
フにより分取し、これを1H−核磁気共鳴分析、13C−
核磁気共鳴分析および29Si−核磁気共鳴分析による構
造解析を行ったところ、下式で表されるオルガノポリシ
ロキサンであることが確認された。
分子鎖両末端に、エポキシ基含有オルガノポリシロキサ
ン残基を有する、新規なジオルガノポリシロキサンであ
り、また本発明の製造方法は、このような新規なジオル
ガノポリシロキサンを製造できるという特徴を有する。
の赤外線分光分析チャートである。
のゲルパーミエーションクロマトグラフチャートであ
る。なお、点線は原料のジメチルポリシロキサンを示
し、実線は得られた褐色透明液体を示す。
の赤外線分光分析チャートである。
のゲルパーミエーションクロマトグラフチャートであ
る。なお、点線は原料のジメチルポリシロキサンを示
し、実線は得られた白濁液体を示す。
の赤外線分光分析チャートである。
のゲルパーミエーションクロマトグラフチャートであ
る。なお、点線は原料のジメチルポリシロキサンを示
し、実線は黄白色液体を示す。
の赤外線分光分析チャートである。
のゲルパーミエーションクロマトグラフチャートであ
る。なお、点線は原料のジメチルシロキサン・メチルフ
ェニルシロキサン共重合体を示し、実線は得られた薄茶
透明液体を示す。
の赤外線分光分析チャートである。
ンのゲルパーミエーションクロマトグラフチャートであ
る。なお、点線は原料のジメチルポリシロキサンを示
し、実線は得られた茶色不透明液体を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 分子鎖両末端に、一般式: 【化1】 {式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であ
り、R2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水
素原子であり、R3はエポキシ基含有有機基またはアル
コキシシリルアルキル基、ただし、R3の内少なくとも
1個はエポキシ基含有有機基であり、R4は二価炭化水
素基であり、またaは0または正数であり、bは正数で
あり、cは正数であり、かつa/cは0〜4の正数であ
り、b/cは0.05〜4の正数であり、(a+b)/
cは0.2〜4の正数である。}で表されるエポキシ基
含有オルガノポリシロキサン残基を有するジオルガノポ
リシロキサン。 - 【請求項2】 (A)白金系触媒の存在下、(B)一般式: 【化2】 {式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であ
り、またdは0または正数であり、eは正数であり、f
は正数であり、かつd/fは0〜4の正数であり、e/
fは0.05〜4の正数であり、(d+e)/fは0.
2〜4の正数である。}で表されるオルガノポリシロキ
サン、(C)エポキシ基と脂肪族不飽和結合を有する有機
化合物、(D)分子鎖両末端にアルケニル基を有するジオ
ルガノポリシロキサン{(C)成分と(D)成分の添加量は、
(B)成分中のケイ素原子結合水素原子1モルに対して、
(C)成分と(D)成分に含まれる脂肪族不飽和結合のモル数
が当量以上となる量である。}および(E)任意量のアル
コキシシリルアルケンを付加反応することを特徴とする
請求項1記載のジオルガノポリシロキサンの製造方法。
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