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JP3135774B2 - 車両用充電システム - Google Patents

車両用充電システム

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Publication number
JP3135774B2
JP3135774B2 JP06011459A JP1145994A JP3135774B2 JP 3135774 B2 JP3135774 B2 JP 3135774B2 JP 06011459 A JP06011459 A JP 06011459A JP 1145994 A JP1145994 A JP 1145994A JP 3135774 B2 JP3135774 B2 JP 3135774B2
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JP
Japan
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combustion engine
internal combustion
vehicle
ratio
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栄 引田
裕司 前田
政克 藤下
正博 佐藤
征一 川崎
隆之 海老澤
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関によって駆動
される交流発電機の制御システムにかかり、特に自動車
に搭載された内燃機関により回転駆動されて発電を行う
に好適な内燃機関によって駆動される交流発電機の制御
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載された内燃機関によ
って回転駆動されて発電動作を行う車両用交流発電機の
制御システムは、例えば、特開昭60−16195 号公報に開
示されている。
【0003】この種制御システムはマイクロコンピュー
タを用いて、車載蓄電池のみならずエンジン状態や電気
負荷の状態に応じて発電機の発電動作を総合的に制御し
ている。特に、前記制御システムでは、エアコンやヘッ
ドランプ投入時を検出するセンサ等の出力信号を内燃機
関の運転パラメータとして取り込んで、運転状態または
電気負荷状態を検出している。そして、この検出された
運転状態または電気負荷状態に応じて発電機の目標発電
電圧を選択的に切り替えていた。
【0004】他方特開平3−270700 号公報には、内燃機
関に対する負荷が変化した場合、この負荷変化の種類を
判別し、この判別した負荷変化の種類に対応して定めた
所定のパターンに従って発電機の界磁電流を制御するよ
うにした車載発電機の制御システムが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の前者に
おいては、運転状態や電気負荷状態を取り込んで総合的
に発電動作を制御しているので、より良好に制御可能で
あるが、発電機の発電動作を制御する方法が、単に制御
装置で目標電圧値を切り替えるだけである。
【0006】従って、内燃機関の動力性能や燃費の効果
は十分なるものが得られたとしても、前記切り替える電
圧値によって安定した効果を得ることができない。
【0007】また後者の従来技術では、電圧調整回路の
回路素子そのものにばらつきが多いため、結果として製
品ごとにばらつきが生じることになり、安定した精度の
高い電圧調整装置を得ることはできない。
【0008】本発明の目的は、内燃機関の動力性能や燃
費の効果を安定させることが出来る内燃機関によって駆
動される交流発電機の制御システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関と、
前記内燃機関で駆動され電力を発生する交流発電機と、
前記発電機の発電電力により充電される蓄電池と、前記
蓄電池の電圧を検出し予め定められた基準電圧と比較し
て前記蓄電池の電圧値を前記基準電圧に調整する電圧調
整回路と、前記交流発電機の出力電圧を前記内燃機関の
状態に応じて可変制御するための発電電圧指令値を発生
する演算処理回路と、を有する車両用充電システムであ
って、前記演算処理回路は、前記発電電圧指令値と前記
蓄電池の電圧値との電圧差を算出し、前記内燃機関の運
転状態が変化した場合は、前回の算出結果としてメモリ
上に記憶されている記憶電圧差に対して今回算出した電
圧差が収束しているかを判定し、判定の結果収束したと
判定された場合は今回算出した電圧差が所定の値の範囲
内にあるかどうかを判定し、判定の結果今回算出した電
圧差が所定の値の範囲内にあった場合は該電圧差を補正
処理して新たな電圧差とし、補正処理された新たな電圧
差を用いて前記発電電圧指令値を補正するとともに、該
新たな電圧差を前記記憶電圧差として記憶する車両用充
電システムにより達成される。また、前記電圧差の代わ
りに電圧比を用いることによっても同様である。
【0010】
【作用】演算処理回路は、内燃機関のパラメータである
エンジン回転数Ne,エンジン水温Tw,スロットル開
度θ,エンジン吸入空気量Q等の情報を車両状態信号と
して入力し、これらの条件からエアコン動作状態検出,
エンジン始動時の検出,車両の走行状態の検出,電気負
荷のオン−オフ検出を行い電気負荷状態及び車両走行状
態の負荷判別を行う。その後、その負荷判別状態によっ
て車両状態に最適となるように発電機の出力を制御する
ための目標発電電圧を設定する。
【0011】これらの処理を演算処理回路の内部で演算
処理し、目標発電電圧に相当する発電電圧指令値Pを界
磁電流制御回路へ出力することにより車両用交流発電機
において蓄電池電圧が目標発電電圧に制御される。ここ
で、演算処理回路は前記蓄電池電圧と、目標発電電圧の
電圧差を検出し、前記電圧差により前記発電電圧指令値
Pを補正する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例になる内燃機関によ
って駆動される交流発電機の制御システムについて、実
施例の図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の内燃機関によって駆動さ
れる交流発電機の制御システムの一実施例を示す。車両
に搭載された内燃機関1を制御するための演算処理回路
8は内燃機関のパラメータであるエンジン回転数Ne,
エンジン水温Tw,スロットル開度θ,エンジン吸入空
気量Q等の情報を車両状態信号として入力し、これらの
条件からエアコン動作状態検出,エンジン始動時の検
出,車両の走行状態の検出,電気負荷のオン−オフ検出
を行い電気負荷状態及び車両走行状態の負荷判別を行
う。その後、その負荷判別状態によって車両状態に最適
となるように発電機3の出力を制御するための目標発電
電圧を設定する。これらの処理を演算処理回路8の内部
で演算処理し、目標発電電圧に相当する発電電圧指令値
Pを界磁電流制御回路5へ出力することにより車両用交
流発電機3において蓄電池電圧が目標発電電圧に制御さ
れる。ここで、演算処理回路8は前記蓄電池電圧と、目
標発電電圧の電圧差を検出し、前記電圧差により前記発
電電圧指令値Pを補正する。
【0014】図2は、上記本発明の内燃機関によって駆
動される交流発電機の制御システムの全体構成を示して
いる。図において、自動車等の車両に搭載された内燃機
関1は、回転トルクを出力するクランク軸11を備えて
いる。該クランク軸11には、図示されていないが、プ
ーリやベルトを介して車両用交流発電機3が機械的に連
結され、回転駆動される。前記車両用交流発電機3は、
従来の発電機と同様、外周に界磁巻線31を巻回してな
る回転子と、この回転子の外周面に対向するように3相
巻線32a,32b,32cを巻回した固定子とから構
成されている。また、前記発電機3の3相巻線32a,
32b,32cには、例えば一対のダイオードを複数個
並列接続してなる全波整流回路33が接続され、前記発
電機3の3相交流出力を整流して車載蓄電池4に供給し
て充電するように構成されている。前記発電機3には、
一部に前記車載蓄電池4の電圧を検出しながら出力電圧
を調整する電圧調整装置5が設けられている。
【0015】また、内燃機関1は、一般の車両と同様そ
の回転トルクをトランスミッション2を介して駆動輪6
に伝達している。そして、図2の実施例では多気筒燃料
噴射(MPI)方式の4気筒内燃機関であり、4個のイ
ンジェクタ51とその駆動装置52が設けられ、これら
によって各気筒毎に燃料供給量が制御されている。
【0016】また、各気筒毎に設けられた点火プラグ5
3は、例えば点火コイルを内蔵したディストリビュータ
54から点火気筒順に配電される点火用高電圧によりス
パークし、各気筒内において圧縮された燃料を爆発させ
る。そして、前記インジェクタ51の燃料噴射装置、前
記点火プラグ53の点火時期は、前記内燃機関1の制御
装置である演算処理回路8によって制御される。また、
図2中、燃料を蓄えるための燃料タンク7の内部には、
燃料を加圧して前記インジェクタ51に供給するための
燃料ポンプ71が配置され、この燃料ポンプ71の動作
も、前記演算処理回路8により燃料ポンプ制御装置72
を介して制御される。
【0017】このように前記内燃機関1の制御を行う前
記演算処理回路8は、例えばマイクロコンピュータで構
成したものであり、各種制御における演算を行うための
セントラルプロセッシングユニット(CPU)81,演
算に用いるための各種データを一時的に記憶するための
ランダムアクセスメモリ(RAM)82及びプログラム
や演算に必要なデータ等を格納・記憶したリードオンメ
モリ(ROM)83とから構成されており、これらとは
別に入出力混成集積回路(I/O LSI)84が設けら
れている。前記I/O LSI84は、前記内燃機関1
の制御に必要な各種パラメータやデータを前記マイクロ
コンピュータ内に取り込むためのものであり、例えば蓄
電池電圧VB等のアナログ信号についてはデジタル信号
に変換するためのA/D変換器等も内蔵している。ま
た、前記I/O LSI84は前記マイクロコンピュー
タの演算結果に基づいて各種アクチュエータ等を駆動・
制御する発電電圧指令値をも発生するように構成されて
いる。
【0018】以上の演算処理回路8による制御に必要な
内燃機関のパラメータやデータを検出するため、例えば
内燃機関に吸入される吸入空気量Qを検出する空気流量
計(例えばホットワイヤ式エアフローセンサ等)10
1,冷却水の水温TWを検出する水温センサ102,ス
ロットルバルブの開度θを検出するスロットルセンサ1
03,排気ガス中の酸素濃度O2 を検出して供給燃料の
空燃比(A/F)を制御するためのO2 センサ104,
内燃機関の速度あるいは回転角度を検出するために前記
クランク軸11の所定の回転角(例えば、1度)毎にパ
ルス出力nを発生するクランク角センサ105、及びア
クセルペダルの踏角あるいはスロットルバルブの角度か
ら機関のアイドル状態SIを検出するアイドルスイッチ
106,機関の始動を行うスタータの投入SSを検出す
るスタータスイッチ107等が設けられている。更に、
前記トランスミッション2には、ニュートラル状態SN
にあるか否かを検知するためのニュートラルスイッチ1
08が設けられている。
【0019】以上に説明した内燃機関の各種動作のパラ
メータやデータに加え、前記演算処理回路8には、前記
車載蓄電池4の蓄電池電圧VB,前記ヘッドランプ等の
電気負荷41に供給される負荷電流ILを検出する電流
センサ42の出力信号が入力されている。前記電流セン
サ42においては、例えばホール素子等を利用して構成
されたものである。また、前記演算処理回路8には、エ
アコンディショナ用コンプレッサ9を前記クランク軸1
1に断続するための、電磁クラッチ91の動作を検知す
るエアコン負荷スイッチ92の出力信号Aも入力されて
おり、前記信号によってエアコンの動作を判別すること
ができる。
【0020】以上説明した構成において、前記電圧調整
装置5は、車載蓄電池4の出力電圧VBを検出し、所定
の基準値と比較することにより得られる出力信号で界磁
電流IFを制御し、前記発電機3の発電出力を制御す
る。一方、演算処理回路8は、前記各センサ,スイッチ
等から出力された内燃機関の運転パラメータを取り込む
ことにより、所定の演算を行い、演算結果に基づいて各
種アクチュエータ制御し、内燃機関の運転動作を制御す
る。
【0021】本発明によれば、前記演算処理回路8は、
前記内燃機関1の動作を制御するだけではなく、前記発
電機3の発電出力をも制御するような構成になってい
る。即ち、前記演算処理回路8のI/O LSI84か
ら発電電圧指令値Pが出力され、制御回路50に入力さ
れている。
【0022】ここで、前記制御回路50について、図3
を用いて説明する。図3は、前記制御回路50の回路ブ
ロックを示すものであり、トランジスタ駆動回路504
を主制御ループとする構成になっている。ここで、端子
Cに発電電圧指令値Pが入力されると電圧変換回路50
3は信号aを出力し前記トランジスタ駆動回路504を
制御する構成になっている。また、端子Cに信号が入力
されない場合には、端子Sより入力される電圧によって
前記発電機の発電電圧を一定に制御する。また、電圧制
御装置5は警告灯502を端子Lを介して駆動する警報
回路501をも具備する。
【0023】前記電圧変換回路503の動作について図
4及び図5を用いて説明する。図4は、前記電圧変換回
路503の回路構成を示す図であり、503aはNOT
ゲート、503b,503cはC−MOSトランスファ
ーゲートにより構成されるアナログ・スイッチ、503
d,503fは抵抗器、503e,503gはコンデン
サによる2次フィルタよりなる構成になっている。
【0024】ここで、発電電圧指令値である入力信号P
がHiレベルであったとするとアナログ・スイッチ50
3cが導通し、アナログ・スイッチ503bが遮断さ
れ、信号bは予め定められた基準電圧V0(例えば、2.
4V)となる。当然のことながら前記入力信号PがLow
レベルであったとすると前記信号bは接地される。例え
ば、入力信号PがHi/Low を繰り返すような信号の場
合、前記信号bはV0(例えば、2.4V)/0Vを繰り
返す。以上のように、信号bが出力される、前記2次フ
ィルタを通すことにより、出力信号aが得られる。図5
に一例を示すが、周期をt(例えば、6.4msec)とする
前記発電電圧指令値Pを前記電圧変換回路503を通す
ことにより、前記信号aは図に示すようになる。ここ
で、前記発電電圧指令値Pに関して補足説明すれば、周
期を一定としたデューティー信号を用いることにより成
り立っている。
【0025】図6は、内燃機関の運転状態に応じて前記
演算処理回路8で演算された前記発電電圧指令値Pと前
記発電機の目標発電電圧の関係を示す。この図におい
て、Xを下限値、Yを上限値とした範囲を発電電圧制御
の有効範囲とし、前記有効範囲における信号の場合の
み、図に示すような目標発電電圧に制御できる。ここ
で、前記有効範囲内における前記発電電圧指令値Pの通
流率(DUTY)と目標発電電圧に関しては、比例関係
が得られるような構成になっているものとする。また、
前記発電電圧指令値Pにおける有効範囲外の通流率に関
しては、信号の混成(ノイズ)等による不安定動作を防
止するために設けている。
【0026】次に、図7に本発明の一例をフローチャー
トを用いて説明する。ステップ701で発電機の制御タス
クを開始すると、ステップ702で前記車載蓄電池の電
圧VBを取り込み、ステップ703で前記内燃機関にお
ける冷却水温度TWを取り込み、ステップ704におい
て、前記運転状態に応じた目標発電電圧指令値Pに相当
する制御指令値VB1を選定する。尚、選定におけるフ
ローチャートは後述する。斯くして、前記制御指令値V
B1を選定後、ステップ705で前記制御指令値VB1
と前記ステップ702において取り込まれた前記車載蓄
電池の電圧VBとの電圧差ΔVB ΔVB=VB−VB1 を算出する。
【0027】ここで、安定した制御を行うための判定を
行う。まず、ステップ706では前記運転状態が変化し
たかどうか判定を行い、前記運転状態が変化していた場
合にはステップ710において補正処理を行わない。前
記ステップ706の判定において、前記運転状態が変化
していなかった場合、ステップ707において前記ステ
ップ705で算出した前記ΔVBが収束しているかどう
か判定を行う。この判定において、前記ΔVBが補正処
理を行っているにも関わらず収束していなかった場合に
は、ステップ713で制御を停止する。前記ステップ7
07の判定において、前記ΔVBが収束している場合、
補正処理を行う範囲内かどうかの判定を行う。例えば、
前記ΔVBが 0.1V<ΔVB<0.8V の範囲内であれば、ステップ708において補正処理を
行うが、前記範囲外の場合には前記ステップ710で補
正処理を行わない。ここで、前記ステップ708の補正
処理について補足説明をすると、前回補正処理を行った
時の電圧差ΔVB(OLD)を用いると、 ΔVB=ΔVB(OLD)+(α×ΔVB)(例えば、
α=1/10) とすることができ、算出されたΔVBを前記制御指令値
VB1に加算することで補正処理を行うことができる。
斯くして、前記ステップ709及び710の後処理とし
て、ステップ711において前記内燃機関1が停止して
いるかどうかの判定を行い、停止していなければ前記ス
テップ702に戻るが、前記ステップ711で停止してい
ると判定した場合、前記電圧差ΔVBをΔVB′として
前記記憶装置82に記憶する(ステップ712)。前記
記憶した電圧差ΔVB′は、以後前記内燃機関1が始動
するまで保持されているものとし、始動されたときに前
記制御指令値VB1に関して補正を行うものとし、ステ
ップ713において終了する。
【0028】前述したステップ704における制御指令
値VB1の選定方法の一例を図8を用いて説明する。ま
ず、ステップ801でタスクを開始すると、エンジン回
転数,吸入空気量,スロットル開度,空燃比,電気負荷
動作等の情報を用いて前記運転状態を判別する(ステッ
プ802)。判別された前記運転状態が、加速している
場合(ステップ803)前記制御指令値VB1=13.
0V(ステップ808)とし、定常走行状態である場合
(ステップ804)も同様となる。また、前記判別状態
がアイドル運転状態であった場合(ステップ805)前
記制御指令値VB1=14.4V とする。これらの状態以
外の場合は、前記制御指令値VB1=15.2Vとし、それ
ぞれの場合においてもステップ809において終了す
る。
【0029】ここで、補正を行う動作について、図9を
用いて説明する。例えば、前記蓄電池電圧VB及び前記
制御指令値VB1が図9に示すように電圧差ΔVB1で
あったとすると、運転状態変化時aのタイミングにおい
て、前記制御指令値VB1が変更されるため図にも示す
ように、前記蓄電池電圧VB及び前記制御指令値VB1が
変化する。しかし、次の運転状態変化時のbのタイミン
グで前回の電圧差ΔVB2を用いて補正しているため、 ΔVB2>ΔVB3 とすることができる。
【0030】また、前記内燃機関が停止されたときに、
電圧差ΔVB3を保持させているため再び内燃機関を始
動する際は、前記電圧差のように前記車載蓄電池電圧V
Bと前記制御指令値VB1の電圧差を縮小することが出
来る。加えて、前述した一例においては、運転状態に応
じて前記車載蓄電池電圧VBと前記制御指令値VB1の
電圧差を補正しているが、前記内燃機関の運転動作を制
御する演算処理回路8の取り込みタイミング(例えば、
2sec毎)に補正を行うことも可能である。なぜなら
ば、前記車載蓄電池VBと前記制御指令値VB1の電圧
差を縮小させ、前記取り込みタイミングを早くすること
により補正する周期を早めるからである。この状態のと
きに、エンジンを停止させた場合前述したフローチャー
トにも示すように、電圧差ΔVB3を保持しておき再度
エンジンが始動されたときに、前記電圧差ΔVB3にな
るように制御し、以後補正処理をする事により電圧差を
小さくすることが出来る。前述した一例においては、運
転状態の変化時に応じて前記電圧差を補正しているが、
前記内燃機関1の運転動作を制御する演算処理回路8に
より、例えば2sec 毎に補正処理を行うことも可能であ
り、補正処理を早くすることでより良好な制御を行うこ
とが出来る。
【0031】ここで、図10,図11を用いて別の実施
例について説明する。前記基準電圧V0は温度変化に対
して電圧変化特性をもっているので、例えば、図10に
示すような特性になっているとすると、温度Tと電圧V
において、比例関係がみられる。従って、前記内燃機関
1における温度条件等を判定することにより前記目標発
電電圧指令値Pに相当する制御指令値VB1を補正する
ことが可能となる。然るに、図6に示した発電電圧指令
値Pの通流率(DUTY)と目標発電電圧の関係は、図
10に示す前記基準電圧V0の温度特性を考慮し、図1
1に示すような温度T0(常温)を基準とすれば、温度
がT1まで上昇すれば前記基準電圧は、V0がV1へと
降下し常温に対してΔVT1分の前記目標発電電圧が下
降したことと等しくなる。
【0032】また逆に、温度がT2まで下降したとする
と前記基準電圧は、V0がV2へと上昇し常温に対して
ΔVT2分の前記目標発電電圧が上昇したことと等しく
なる。
【0033】以上前述したことにより、前記基準電圧が
温度特性をもっている場合、図5からも判るように、前
記目標発電電圧の温度変化に対する変動分を算出するこ
とが出来る。よって、前記演算処理回路8において温度
変化に対する前記基準電圧の変動分を算出し、それを基
に前記制御指令値VB1に関して演算を行うことによ
り、補正処理を行うことが出来る。然るに、温度状況を
判定する手段として、前記車載バッテリの液温,前記吸
入空気の温度等を用いることが可能であるが、ここでは
後述する如く制御システムの一例として、冷却水温度を
用いた制御に関して説明する。
【0034】ここで、図3に示すTR駆動回路504の
動作の関係を図13のタイミングチャートを基に補足説
明するならば、信号Pが入力されるまでは、S端子の電
圧によりTRを駆動し発電電圧を一定に保っている。タ
イミングxで信号Pが入力されると、該図に示すように
TRとFD接続端子動作に変化が生じる。そのため、界
磁電流IFが増加し結果的に発電電圧が増加する。ここ
で、タイミングyで温度がT1に上昇したとすると、図
10に示すように基準電圧V0がV1へと低下するた
め、該図に示すようにTRとFD接続端子動作に変化が
生じてしまう。よって、界磁電流IFが低下し、発電電
圧も低下してしまう。
【0035】図12は、冷却水温度を用いた制御システ
ムのフローチャートを示す。ステップ1201で発電機
の制御タスクを開始すると、ステップ1202で前記車
載バッテリの電圧VBを取り込み、ステップ1203で
前記内燃機関1における冷却水温度TWを取り込み、ス
テップ1204において前記内燃機関1の動作を判別す
る手段としてエンジン回転数,吸入空気量,スロットル
開度,空燃比,電気負荷動作等の情報により前記内燃機
関1を搭載した車両の運転状態を判別する。そこで、前
記演算処理回路8において、前記運転状態に応じた前記
制御指令値VB1を選定する(ステップ1205)。こ
こで、前記運転状態に関しては、例えば、スロットル開
度やエンジン回転数等の情報により、加速している状態
であるとか、減速している状態であるとか、アイドリン
グ状態である等の運転状態を判別する(図8)。
【0036】斯くして、前記制御指令値VB1を選定
後、ステップ1206で前記冷却水温度TWより前記基
準電圧V0の温度状況を判定し、前記制御指令値VB1
を補正する。ここで、補正処理について補足説明する
と、前記冷却水温度TWを前記基準電圧V0の温度に変
換する係数βを用いることにより、 ΔVT=V1+ΔV/ΔT×TW×β (ΔV=V2−V1,ΔT=T1−T2) とすることができ、この値ΔVTを前記制御指令値VB
1に加算することで補正を行うことが出来る。
【0037】次に、スッテプ1207で前記内燃機関が
停止しているかどうか判定し、動作中であればステップ
1202へ戻り、停止しているならばステップ1208
において終了する。本実施例においても、前記基準電圧
に温度特性をもった場合において、温度状況を判定し補
正を行うことにより、安定且つ良好な制御を行うことが
できる。
【0038】ここで、図13を用いて別の実施例につい
て説明する。例えば前記車両用交流発電機の発電電圧が
前記負荷電流IL及び回転数に対して電圧変化特性をも
っており、図13に示すような特性になっているとする
と、例えば、前記車両用交流発電機の回転数がN1の時
に前記負荷電流ILがA1であるとすると、前記車両用
交流発電機の発電電圧はV1となる。このような特性を
もった前記車両用交流発電機において、車両の電気負荷
が増加しA2になったとすると前記車両用交流発電機の
発電電圧はV2となり、先の状態に対して電圧差ΔV1
を生じる。
【0039】また、前記負荷電流ILがA1であった時
に、前記車両用交流発電機の回転数がN1,N2,N3
と変化したときに前記車両用交流発電機の発電電圧はV
1,V3,V4となり、それぞれ先の状態に対して電圧
差ΔV2,ΔV3を生じる。よって、前記演算処理回路
8において前記負荷電流IL及び回転数の変化による前
記車両用交流発電機の発電電圧の電圧差を算出すること
により、前記目標発電電圧指令値VB1に関して演算を
行うことにより、補正処理を行うことが出来る。しか
し、前記車両用交流発電機において、前記車両用交流発
電機の回転数がN1,N2,N3と変化することによっ
て、前記負荷電流ILの最大がA3,A4,A5と変化
し、前記負荷電流ILが最大値よりも大きい場合、前記
車両用交流発電機の発電電圧は更に低下することにな
る。よって、前記車両用交流発電機の回転数に応じた前
記負荷電流ILの最大値を把握することが補正処理を行
う上で必要である。
【0040】そこで、前述してきた前記車両用交流発電
機の特性によって補正を行う制御システムの一例とし
て、前記車両用交流発電機の回転数がN1の時の補正処
理を図14のフローチャートを用いて説明する。ステッ
プ1401で制御タスクを開始すると、ステップ140
2で前記車載バッテリの電圧VBを取り込み、ステップ
1403において、前記内燃機関1の動作を判別する手
段としてエンジン回転数,吸入空気量,スロットル開
度,空燃比,電気負荷動作等の情報により前記内燃機関
を搭載した車両の運転状態を判別する。そこで、前記演
算処理回路8において、前記運転状態に応じた前記制御
指令値VB1を選定する(ステップ1404)。ここで、
前記運転状態に関しては、例えば、スロットル開度やエ
ンジン回転数等の情報により、加速している状態である
とか、減速している状態であるとか、アイドリング状態
である等の運転状態を判別する(図8)。斯くして、前
記制御指令値VB1を選定後、前記電気負荷動作の情報
から前記負荷電流ILを算出し、前記負荷電流ILの最
大値A3と比較(ステップ1405)した場合に前記最
大値A3よりも大きい場合には前記制御指令値VB1の
出力を停止する。(ステップ1409) また、前記ステップ1405において、前記最大値A3
よりも前記負荷電流ILが小さい場合には、前記負荷電
流ILの変化に応じた電圧差ΔV1を用いて前記制御指
令値VB1を補正する(ステップ1406)。ここで、
補正処理について補足説明すると、前記制御指令値ΔV
B1に前記電圧差ΔV1を加算することで補正するもの
とする。次に、前記車載バッテリ電圧VBと前記記憶装
置82に保持していた電圧VB’との電圧差ΔVB’ ΔVB′=VB−VB′ が、ある許容値(例えば0.5V)よりも大きいときに
は、制御異常状態と判断し、ステップ1409において
前記制御指令値VB1の出力を停止する。前記電圧差Δ
VB′が前記許容値よりも小さい場合には、前記車載バ
ッテリ電圧VBをVB′として前記記憶装置82に記憶
処理する(ステップ1408)。次に、スッテプ141
0で前記内燃機関1が停止しているかどうか判定し、動
作中であればステップ1402へ戻り、停止しているな
らばステップ1411において終了する。ここでは、前
記車両用交流発電機の回転数がN1の状態における処理
を説明したが、前記回転数の変化に対してもステップ1
403においてエンジン回転数を用いて車両の運転状態
を判定しているため同様の制御を行うことが出来る。本
実施例においては、前記車両用交流発電機の特性に応じ
て、負荷状態を判定し補正を行うことにより、安定且つ
良好な制御を行うことができる。本実施例では、前記車
載バッテリ電圧VBの前記負荷電流IL及び前記車両用
交流発電機の回転数により変化する電圧差により補正制
御を行っていたが、前記車載バッテリ電圧VBの前記負
荷電流IL及び前記車両用交流発電機の回転数により変
化する電圧比においても同様な制御を行うことが出来
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は内燃機関の運転状態に応じて発
電電圧指令値を常時補正することにより、常に内燃機関
の動力性能や燃費の効果を安定して得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する車両用交流発電機の制御システ
ムの機能図。
【図2】本発明に関するシステム全体ブロック図。
【図3】本発明に関する発電機の機能図。
【図4】同電圧変換回路構成図。
【図5】同電圧変換回路の動作波形図。
【図6】発電電圧指令値と目標発電電圧との関係を示す
グラフ。
【図7】本発明に関する電圧補正のフローチャート。
【図8】電圧補正に関する安定制御のフローチャート。
【図9】制御システムにおける動作波形図。
【図10】基準電圧に対する温度特性図。
【図11】発電電圧指令値と目標発電電圧と温度との関
係を示すグラフ。
【図12】温度により補正する制御システムのフローチ
ャート。
【図13】車両用交流発電機の電圧・電流特性を示すグ
ラフ。
【図14】車両用交流発電機の特性により補正する制御
システムのフローチャート。
【図15】図3におけるトランジスタ駆動回路を含む動
作タイミングチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、3…車両用交流発電機、4…車載蓄電
池、5…発電制御装置、8…演算処理回路、11…クラ
ンク軸、31…界磁巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤下 政克 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 佐藤 正博 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番 地3 日立オートモティブエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 川崎 征一 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番 地3 日立オートモティブエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 海老澤 隆之 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (56)参考文献 特開 昭58−222735(JP,A) 特開 昭61−203830(JP,A) 特開 平3−159598(JP,A) 特開 昭63−305799(JP,A) 特開 昭59−76198(JP,A) 特開 昭61−88733(JP,A) 特開 平2−65699(JP,A) 実開 平4−90204(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関と、 前記内燃機関で駆動され電力を発生する交流発電機と、 前記発電機の発電電力により充電される蓄電池と、 前記蓄電池の電圧を検出し予め定められた基準電圧と比
    較して前記蓄電池の電圧値を前記基準電圧に調整する電
    圧調整回路と、 前記交流発電機の出力電圧を前記内燃機関の状態に応じ
    て可変制御するための発電電圧指令値を発生する演算処
    理回路と、 を有する車両用充電システムであって、 前記演算処理回路は、 前記発電電圧指令値と前記蓄電池の電圧値との電圧差を
    算出し、 前記内燃機関の運転状態が変化した場合は、前回の算出
    結果としてメモリ上に記憶されている記憶電圧差に対し
    て今回算出した電圧差が収束しているかを判定し、 判定の結果収束したと判定された場合は今回算出した電
    圧差が所定の値の範囲内にあるかどうかを判定し、 判定の結果今回算出した電圧差が所定の値の範囲内にあ
    った場合は該電圧差を補正処理して新たな電圧差とし、 補正処理された新たな電圧差を用いて前記発電電圧指令
    値を補正するとともに、該新たな電圧差を前記記憶電圧
    差として記憶する車両用充電システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、 前記演算処理回路は、電源を遮断しても前記記憶電圧差
    を保持することができるメモリを有する車両用充電シス
    テム。
  3. 【請求項3】内燃機関と、 前記内燃機関で駆動され電力を発生する交流発電機と、 前記発電機の発電電力により充電される蓄電池と、 前記蓄電池の電圧を検出し予め定められた基準電圧と比
    較して前記蓄電池の電圧値を前記基準電圧に調整する電
    圧調整回路と、 前記交流発電機の出力電圧を前記内燃機関の状態に応じ
    て可変制御するための発電電圧指令値を発生する演算処
    理回路と、 を有する車両用充電システムであって、 前記演算処理回路は、 前記発電電圧指令値と前記蓄電池の電圧値との電圧比を
    算出し、 前記内燃機関の運転状態が変化した場合は、前回の算出
    結果としてメモリ上に記憶されている記憶電圧比に対し
    て今回算出した電圧比が収束しているかを判定し、 判定の結果収束したと判定された場合は今回算出した電
    圧比が所定の値の範囲内にあるかどうかを判定し、 判定の結果今回算出した電圧比が所定の値の範囲内にあ
    った場合は該電圧比を補正処理して新たな電圧比とし、 補正処理された新たな電圧比を用いて前記発電電圧指令
    値を補正するとともに、該新たな電圧比を前記記憶電圧
    比として記憶する車両用充電システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載において、 前記演算処理回路は、電源を遮断しても前記記憶電圧比
    を保持することができるメモリを有する車両用充電シス
    テム。
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