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JP3123941B2 - 直交信号復調用ベースバンド信号処理回路 - Google Patents

直交信号復調用ベースバンド信号処理回路

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JP3123941B2
JP3123941B2 JP09103092A JP10309297A JP3123941B2 JP 3123941 B2 JP3123941 B2 JP 3123941B2 JP 09103092 A JP09103092 A JP 09103092A JP 10309297 A JP10309297 A JP 10309297A JP 3123941 B2 JP3123941 B2 JP 3123941B2
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Japan
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quadrature
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frequency
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Inventor
勇一 丸山
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日本電気アイシーマイコンシステム株式会社
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直交信号復調用ベー
スバンド信号処理回路に関し、特に移動体無線等に使用
する直交変調信号の受信状態の安定化用の復調周波数補
正機能を有する直交信号復調用ベースバンド信号処理回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の直交変調信号を同期検波等の方
式で受信・復調する受信回路は、直交変調信号の受信状
態を安定させ高精度の復調を行うために、受信側の復調
周波数を送信側の変調周波数に高精度で一致させるため
の周波数補正を必要とする。
【0003】従来この周波数補正は、例えば、特開平6
216957号公報(文献1)記載の従来の直交信号復
調回路のように、局部発振回路の発振周波数を変化させ
ることで行ってきた。このため、局部発振回路用の電圧
制御発振器(VCO)の制御回路には、周波数補正専用
にディジタル/アナログ変換器(DAC)等のVCO周
辺回路を必要とした。
【0004】近時、高機能化、小型軽量化が著しい移動
体無線等の携帯無線端末では、操作性向上の観点から電
源である小型電池の充電間隔をできるだけ延長するため
消費電力の削滅が必項条件である。特に待ち受け受信時
の受信時間を延長することに各社が技術を競っている。
このため、待ち受け受信時の消費電力をできる限り低減
する必要がある。消費電力の低減のための有効な手段と
して回路の削滅、特にアナログ回路の削滅がある。
【0005】一般的な移動体端末は、受信方式としてへ
テロダイン検波方式を採用しており、RF周波数をIF
周波数にダウンコンバージョンするための第1PLL回
路と、IF周波数をべ一スバンド周波数にダウンコンバ
ージョンする第2PLL回路との2つのPLL回路を備
える。
【0006】これら2つのPLL回路の各々は、それぞ
れ独立のVCO、すなわち第1PLL回路はRF用VC
Oを第2PLL回路はIF用VCOを備える。さらに、
上述の周波数補正を必要とする場合は、これら第1PL
L回路,第2PLL回路とは独立してPLLのリファレ
ンス周波数を発生する基準発振回路の微調整用の回路を
必要とする。上記基準発振回路は一般に温度補償した電
圧制御水晶発振回路(VCTCXO)を用い、その微調
整用回路としてDAC等の大規模アナログ回路を用い
る。したがって、アナログ回路が増加し、消費電力が増
えるという問題があった。
【0007】消費電力を削滅するため、周波数補正をデ
ィジタル処理で行えば、上述のDAC等の大規模のアナ
ログ回路が不必要になる。
【0008】この基本原理は次の通りである。ディジタ
ル信号処理で行うために、直交変調信号の特性を利用
し、ベースバンド周波数にダウンコンバージョンしたベ
ースバンド信号を直交検波し以下の演算を行う。
【0009】 I=I’cosθ−Q’sinθ・・・・・・・・・・・・・・・(1a) Q=I’sinθ+Q’cosθ・・・・・・・・・・・・・・・(1b) ここで、I’,Q’は受信直交変調信号の検波信号、c
osθ,sinθは補正周波数信号、I,Qは周波数補
正後の直交変調信号をそれぞれ表す。
【0010】なお、一般的には、IF信号処理回路搭載
LSI(IF用LSI)を用いてIFからベースバンド
ヘのダウンコンバージョン時に直交検波も同時に行う。
【0011】検波信号I’,Q’は、各々sin2π
,cos2πfと定義できる。いま補正周波数をfc
と定義すると、(1a),(1b)式は次式のように書
き換えられる。
【0012】 I=sin2πfcos2πfc−cos2πfsin2πfc・(2a) Q=sin2πfsin2πfc+cos2πfcos2πfc・(2b) 三角関数加法定埋より、(2a),(2b)式は次式の
ように変換され、fc分の検波周波数の変化が発生す
る。
【0013】 I=sin2π(f−fc)・・・・・・・・・・・・・・・・・(3a) Q=cos2π(f−fc)・・・・・・・・・・・・・・・・・(3b) このことを利用し、ディジタル化したベースバンド信号
処理回路にて周波数補正を行えば、従来必要であった第
2VCOの周辺回路を削滅できる。
【0014】従来の直交信号復調用ベースバンド信号処
理回路をブロックで示す図6を参照すると、この図に示
す従来の直交信号復調用ベースバンド信号処理回路は、
I,Qアナログ入力信号I,Qの各々をディジタルI,
Q信号ID,QDに変換する1ビットΔΣ型のアナログ
ディジタル変換器(ADC)1,2と、ディジタルI,
Q信号ID,QDを間引き第1間引き信号IM,QMを
出力する第1間引きフイルタ3,4と、第1間引き信号
IM,QMを間引きディジタル出力信号IS,QSを出
力する第2間引きフィルタ5とを備える。
【0015】第2間引きフィルタ5の構成をブロックで
示す図7を参照すると、この第2間引きフィルタ5は、
36ワードのデータRAM51,52と、係数ROM5
3と、加算回路54と、乗算回路55と、加算回路56
と、データRAM51,52係数ROM53の各々の出
力信号をそれぞれ一時保持するラッチ回路L52,L5
3,L55と、加算回路54の出力信号を一時保持する
ラッチ回路L54と、乗算回路55の出力信号を一時保
持するラッチ回路L56と、加算回路56の出力信号を
一時保持するラッチ回路L57とを備える。
【0016】この従来の直交信号復調用ベースバンド信
号処理回路は、図示のように、よく知られたオーバサン
プリング型ADCを用いて構成されている。一例とし
て、第1間引きフィルタは16タップ3段の櫛型フィル
タを用い、ディジタルI,Q信号ID,QDを1/16
に間引いて、第1間引き信号IM,QMを生成する。第
2間引きフィルタは、直線位相の48タップのFIR型
フィルタを用い、第1間引き信号IM,QMを1/3に
間引いて、間引きディジタル出力信号IS,QSを生成
する。したがって、この例では48倍のオーバサンプリ
ング型ADCとなる。この構成にて(3a),(3b)
式の演算を実現すれば良い。
【0017】ここで考慮すべき問題が2つ有る。第1の
問題は、(1a),(1b)式から明らかなように周波
数補正には乗算回路を必要とする。このためデイジタル
回路としては、回路規模が増加する。
【0018】第2の問題は、ADCには通常オフセット
が存在し、オーバサンプリング型も同様であることであ
る。(1a),(1b)〜(3a),(3b)式より明
らかなように、オフセットが生じた場合オフセット信号
も周波数補正されてしまいノイズとして現れる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の直交信
号復調用ベースバンド信号処理回路は、ベースバンド信
号処理回路をオーバサンプリング型ADCを用いて構成
しているが、所要の周波数補正演算の実施には回路規模
の大きい乗算回路を必要とし、全体の回路規模が増大す
るという欠点があった。
【0020】また、ADCに本質的に存在するオフセッ
トが生じた場合オフセット信号も周波数補正されてしま
いノイズとして現れるという欠点があった。
【0021】本発明の目的は、大規模なアナログ回路を
削滅して回路規模を低減し、低消費電力の移動帯携帯無
線端末の実現が可能な直交信号復調用ベースバンド信号
処理回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の直交信号復調用
ベースバンド信号処理回路は、同相信号とこの同相信号
と直交する直交信号とから成る直交変調信号を受信し中
間周波信号をダウンコンバージョンして生成したベース
バンド信号の供給を受け、このベースバンド信号の前記
同相信号と前記直交信号とを予め定めた周波数でサンプ
リングした後アナログディジタル変換するアナログディ
ジタル変換回路を備え、前記ベースバンド信号を直交検
しこの直交検波信号に受信した前記直交変調信号の変
調周波数と前記直交変調信号を復調した調信号の周波
数とを一致させるための周波数補正を行うことにより
記直交変調信号を同期検波方式で復調する直交信号復調
用ベースバンド信号処理回路において、前記ベースバン
ド信号を直交検波し次式の演算を行って前記周波数補正
を行う直交検波演算回路を備え、前記直交検波演算回路
が、第1のサンプリング周期で前記同相信号,前記直交
信号の各々をディジタル同相信号,ディジタル直交信号
にそれぞれ変換する第1,第2の1ビットΔΣ型のアナ
ログディジタル変換器と、前記ディジタル同相信号,デ
ィジタル直交信号の各々を前記第1のサンプリング周期
より長い第2のサンプリング周期で間引きそれぞれ第1
間引き同相信号,第1間引き直交信号を出力する第1,
第2の第1間引きフイルタと、前記周波数補正用の補正
値の供給を受け周波数補正信号を生成する正弦/余弦発
生回路と、前記周波数補正信号の供給に応答して前記第
1間引き同相信号,第1間引き直交信号の各々に所定の
周波数補正演算を行い補正第1間引き同相信号,補正第
1間引き直交信号を生成し、これら補正第1間引き同相
信号,補正第1間引き直交信号の各々を第2のサンプリ
ング周期より長い第3のサンプリング周期で間引きディ
ジタル同相出力信号,ディジタル直交出力信号の各々を
出力する第2間引きフィルタとを備えて構成されてい
る。 I=I’cosθ−Q’sinθ Q=I’sinθ+Q’cosθ ここで、I’,Q’は受信直交変調信号の検波信号、c
osθ,sinθは補正周波数信号、I,Qは周波数補
正後の直交変調信号、θ=2πfc、fcは補正周波
数。
【0023】I=I’cosθ−Q’sinθ Q=I’sinθ+Q’cosθ ここで、I’,Q’は受信直交変調信号の検波信号、c
osθ,sinθは補正周波数信号、I,Qは周波数補
正後の直交変調信号、θ=2πfc、fcは補正周波
数。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図6と共通の構成要素には共通の文字/数字を用いて
ブロックで示す図1を参照すると、この図に示す本実施
の形態の直交信号復調用ベースバンド信号処理回路は、
従来と共通の1ビットΔΣ型のアナログディジタル変換
器(ADC)1,2と、第1間引きフイルタ3,4とに
加えて、ディジタルI,Q信号ID,QDの各々のオフ
セット値IO,QOを丸めそれぞれ丸め信号IR,QR
を生成するΔΣ型の丸め回路6,7と、周波数補正値F
Cの供給を受け周波数補正演算すなわちsin/cos
信号FSを生成する正弦/余弦発生回路8と、第2間引
きフィルタ5の代わりに丸め信号IR,QRの供給に応
答して所定のオフセット補正を実施するとともにsin
/cos信号FSの供給に応答して所定の周波数補正を
行う第2間引きフィルタ5Aを備える。
【0025】本実施の形態の回路は、従来と同様にオー
バサンプリング型ADCを用いて構成され、第1間引き
フィルタ3,4は16タップ3段の櫛型フィルタを用
い、ディジタルI,Q信号ID,QDを1/16に間引
いて、第1間引き信号IM,QMを生成する。第2間引
きフィルタ5Aは、直線位相の36タップのFIR型フ
ィルタを用い、第1間引き信号IM,QMを1/3に間
引いて、間引きディジタル出力信号IS,QSを生成す
る。したがって、48倍のオーバサンプリング型ADC
となる。
【0026】本実施の形態では、(1a),(1b)式
の補正演算を第1間引きフィルタ3,4の出力の第1間
引き信号IM,QMに対し、第2間引きフィルタ5Aの
入力側で行う。
【0027】第2間引きフィルタ5Aの構成を図7と共
通の構成要素には共通の文字/数字を用いてブロックで
示す図2を参照すると、この第2間引きフィルタ5は、
従来と共通の36ワードのデータRAM51,52と、
係数ROM53と、加算回路54と、乗算回路55と、
加算回路56と、ラッチ回路L52〜L57とに加えて
I,Q各3ワード計6ワードの第1間引き信号IM,Q
Mを一時保持するラッチ回路L51と、データRAM5
1の出力とラッチL51の出力とのいずれか一方を選択
する選択回路S51と、データRAM52の出力と丸め
信号IR/QRとのいずれか一方を選択する選択回路S
52と、係数ROM53の出力とsin/cos信号F
とのいずれか一方を選択する選択回路S53とを備え
る。
【0028】次に、図1,図2を参照して本実施の形態
の動作について説明すると、本実施の形態は上述した周
波数補正演算における乗算回路の必要性とADCのオフ
セットとの2つの問題を解決し、ディジタル信号処理に
よる周波数補正を実現するものである。
【0029】まず第1の問題について考察すると、(1
a),(1b)式は乗算を必要とするため、当然乗算回
路を必要とする。従来の第1間引きフィルタ,第2間引
きフィルタから成るベースバンド信号処理回路において
新たに乗算回路を設けるには回路に与えるインパクトが
非常に大きく、また消費電力的にも不利である。このた
め、新たに乗算回路を設けることなく実現したい。そこ
で、従来の第2間引きフィルタ5の乗算回路55を共用
して所要の演算を行うことを検討する。
【0030】乗算回路55を周波数補正用の乗算に利用
する場合は、データの流れを考慮すると二通りの実現方
法、すなわち、周波数補正を第1間引きフィルタの出力
に対し行う方法と、第2間引きフィル夕の出力に対して
行う方法とが考えられる。
【0031】第1の間引きフィルタの出力に対して周波
数補正を行う場合は、サンプリングレートが、第2間引
きフィルタのサンプリングレートより速いため、多くの
周波数補正演算を必要とする。このため演算量を考える
と第2間引きフィルタの出力で行う方が有利である。し
かし第2間引きフィルタの出力で周波数補正を行う場合
はその補正結果が第2間引きフィルタのフィルタ特性の
影響を受けてしまうという問題がある。というのは、オ
ーバサンプリング型ADCでは、第1間引きフィルタ
は、通過域から阻止域に緩やかに特性が変化する櫛形特
性のフィルタを用い、第2間引きフィルタは急峻な過渡
域特性を持つローパスフィルタを用いる。このため第2
間引きフィルタの出力に対し上記補正を実施すると、過
渡域では阻止域の周波数に対し補正を掛け通過域信号と
してしまう。また逆に通過域の信号に補正を掛け阻止域
の信号としまう。このため第2間引きフィルタの特性が
周波数補正を実施したことにより大きく変化してしま
う。これは大きな問題である。
【0032】そこで、演算量は多いが第1間引きフィル
タの出力に対し周波数補正を施せば第2間引きフィル夕
の出力で生じた問題を軽滅できる。また、さらに演算量
は増すが、第1間引きフィルタの入力で行えば上記問題
は全く生じないことが容易に想像できる。
【0033】これまで、第2間引きフィルタの乗算回路
55を共用することを検討してきたが、オーバサンプリ
ング型のADCを用いる場合は、第1間引きフィルタ
3,4の入力は1ビットであるため特に乗算回路を必要
としない。そこで周波数補正を第1間引きフィルタの前
後のいずれかに挿入することとする。
【0034】次に第2の問題について考察すると、この
ADCのオフセットの問題は、公知のDCオフセットの
キャンセリング手法を用いれば容易に解決できる。例え
ば、あらかじめキャリブレーション期間を設けDCオフ
セット値を算出し、この値にてDCオフセットをキャン
セルすれば問題ない。ここで、DCキャンセリング演算
は周波数補正演算の手前で行うことは、勿論である。
【0035】DCキャンセリングの問題点は、演算の精
度である。第1間引きフィルタ3,4の入力信号ID,
QDは1ビット分解能であり出力信号IM,QMは12
ビット分解能である。このためこのままではDCキャン
セルの精度が各信号のビット分解能の制約を受けてしま
う。もちろんDCキャンセルに必要なビット数で演算を
行えば問題ないが、第1間引きフィルタ3,4以降の全
ての回路すなわち間引き回路5Aの直線位相のFIRフ
ィルタ演算のためのデータRAM51,52,乗算回路
55,加算回路54,56等の演算ビット数を拡張する
必要があり回路規模増加につながり非常に問題である。
【0036】ディジタル技術による周披数補正時に発生
するDCキャンセルの問題点を解決するため、高ビット
分解能のDCキャリブレーション値をΔΣ変調回路を用
いた丸め回路6で低ビット分解能の丸めデータIR,Q
Rに丸めDCキャンセリング演算を行う。また周波数補
正演算も同様に正弦/余弦発生回路8を用いて丸めるこ
とで第1間引きフィル夕3,4入力での周波数補正演算
も大幅な回路規模の増大を招くことなく行える。
【0037】図2を再度参照すると、この図に示す第2
間引きフィルタ5Aは、1サンプリング周期の期間中に
48回の積和演算を48ステップで行う信号処理回路で
構成した、DCキャンセリングと周波数補正機能と付加
した第2間引きフィルタである。
【0038】動作について説明すると、まず48ステッ
プの最初の12ステップで信号IM,QMの周波数補正
を行い、後の36ステップでIM,QMの間引き演算を
行う。上述のように、間引きフィルタとして直線位相の
FIRフィルタを用いるため、フィルタ係数の折り返し
を利用した演算を行うことにより36ステップでI,Q
の演算が可能となる。演算を時分割にて行うため、入力
データを一時蓄えるためのバッファ用のラッチL51と
しては信号IM,QM各3ワード分計6ワード分必要で
ある。
【0039】入力データ信号IM,QMは、まずこのバ
ッファL51に一時的に保持される。このバッファL5
1からデータを必要に応じて読みだし演算を行う。まず
加算回路54はバッファL51からデータを読み出し、
選択回路S52を経由して供給を受けた丸め信号IR/
QRを加算してDCオフセットをキャンセルする。この
時入力丸め信号IR/QRは後述のΔΣ型の丸め回路
6,7により補数処理したDCオフセット値IO,QO
を丸め処理したものである。次に乗算回路55及ぴ加算
回路56は(l)式の周渡数補正演算処埋を実施し、そ
の後、第2間引きフィルタの出力データすなわち間引き
ディジタル出力信号IS,QSとして順次データRAM
51に蓄える。この時データRAM51の最古データが
データRAM52に転送され、データRAM52の最古
データは廃棄される。
【0040】この後、第2間引きフィルタ演算を開始す
る。第2間引きフィルタ演算は、データRAM51は最
新のデータから順次データDNとして、及びデータRA
M52は最古のデータから順次データDPとしてこれら
データDN,DPのペアでそれぞれ読み出し加算回路5
4にてこれら読み出したデータDN,DPを相互加算
し、乗算回路は係数ROM53からのフィルタ係数を掛
け、加算回路56にて18回累積加算する。これによ
り、36タップのFIRフィルタである第2間引きフィ
ルタ演算を行い、出力を得る。
【0041】丸め回路6の構成をブロックで示す図3を
参照すると、この丸め回路6は、加算回路A61〜A6
4と、遅延回路D61〜D63と、切り捨て回路61と
から構成される2次のΔΣ変調回路から成り、上述した
ようにDCオフセット値IO,QOを丸めることにより
DCキャンセリング精度を向上するためのものである。
【0042】丸め回路6は、16ビットのDCオフセッ
ト値IOのLSB4ビットを切り捨て回路61にて切り
捨て、12ビットの丸め信号IRを生成する。入力デー
タであるDCオフセット値IOは、予め測定し保持した
値である。
【0043】正弦/余弦発生回路8は、周波数補正設定
値対応の周波数のディジタル正弦波及びディジタル余弦
波を発生する回路である。
【0044】次に、本発明あ第2の実施の形態を図1と
共通の構成要素には共通の文字/数字を用いてブロック
で示す図4を参照すると、この図に示す本実施の形態の
第1の実施の形態との相違点は、ADC1,2の出力I
D,QDの各々に対し丸め信号IR,QRを減算しオフ
セットキャンセルを行い、キャンセル信号IC,QCを
出力する加算回路11,12と、キャンセル信号IC,
QCの各々に対し周波数補正演算を実施し補正信号I
F,QFを第1間引きフィルタに出力する周波数補正演
算回路10と、正弦/余弦発生回路8の出力信号FSを
丸めて丸め補正信号FRを出力する丸め回路とを備
え、第1間引きフィルタ3,4の手前で周波数補正演算
を行うことである。
【0045】図4を参照して本実施の形態の動作につい
て第1の実施の形態との相違点を重点的に説明すると、
加算回路11,12の各々はADC1,2の出力、すな
わち、1ビットディジタルデータ(2の補数表示では2
ビット)ID,QDの各々に対し丸め回路6,7の各々
からの丸め信号IR,QRを減算しオフセットキャンセ
ルを行いキャンセル信号IC,QCを出力する。周波数
補正演算回路10は、キャンセル信号IC,QCの各々
に対し丸め補正信号FRを用いて周波数補正演算、すな
わち、(1)式の演算を実施し、補正信号IF,QFを
出力し第1間引きフィルタに供給する。このとき(1)
式の乗算は、乗数が1ビットに丸められているため補数
演算で実現できる。
【0046】周波数補正演算回路10の構成をブロック
で示す図5を参照すると、この周波数補正演算回路10
は、キャンセル信号IC及び丸め補正信号cos/si
nFRの各々の供給をそれぞれ受ける補数回路102,
103と、キャンセル信号QC及び丸め補正信号sin
/cosFRの各々の供給をそれぞれ受ける補数回路1
01,104と、補数回路101,102の出力の減算
をし補正信号IFを出力する加算回路A101と、補数
回路103,104の出力の減算をし補正信号QFを出
力する加算回路A102とを備える。
【0047】動作について説明すると、まず、乗数であ
る丸め補正信号(sin/cos)FRが−1の時、被
乗数であるキャンセル信号IC,QCに対し補数処理を
行い、+1の時は何もせずそのまま出力する。
【0048】DCオフセットキャンセル及び周波数補正
を実施された補正信号IF,QFは従来と同様に第1間
引きフィルタ3,4及び第2間引きフィルタ5を通過処
理され出力信号IS,QSとして出力する。
【0049】本実施の形態では、周波数補正信号FRの
丸めをlビットとする。
【0050】なお、このように、周波数補正演算回路1
0において乗算回路を用いない構成の場合は、周波数補
正信号FRとして±2まで可能である。±2はシフト演
算で実現できるため、周波数補正信号FRを2ビットに
丸めた場合も乗算回路を使用しないで周波数補正演算を
実現できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直交信号
復調用ベースバンド信号処理回路は、ベースバンド信号
を直交検波し次式の演算を行って周波数補正を行う直交
検波演算回路すなわち第2間引きフィルタを備えている
ので、乗算回路を使用しない比較的小回路規模でディジ
タルでの周波数補正を実現可能であるという効果があ
る。
【0052】I=I’cosθ−Q’sinθ Q=I’sinθ+Q’cosθ また、これにより、周波数補正用にDAC等の大規模ア
ナログ回路を削減でき、消費電力を大幅に低減できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直交信号復調用ベースバンド信号処理
回路の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の第2間引きフィルタの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の丸め回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の直交信号復調用ベースバンド信号処理
回路の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図4の周波数補正演算回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】従来の直交信号復調用ベースバンド信号処理回
路の一例を示すブロック図である。
【図7】図6の第2間引き回路の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1,2 ADC 3,4 第1間引きフィルタ 5,5A 第2間引きフィルタ 6,7,9 丸め回路 8 正弦/余弦発生回路 10 周波数補正演算回路 11,12,54,56,A61〜A64,A101,
A102 加算回路 51,52 データRAM 53 係数ROM 55 乗算回路 61 切り捨て回路 101〜104 補数回路 D61〜D63 遅延回路 L51〜L57 ラッチ S51〜S53 選択回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−334698(JP,A) 特開 平9−83596(JP,A) 特開 平7−327057(JP,A) 特開 平9−83588(JP,A) 特開 平8−335959(JP,A) 特開 平4−360345(JP,A) 特開 平9−18531(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同相信号とこの同相信号と直交する直交
    信号とから成る直交変調信号を受信し中間周波信号をダ
    ウンコンバージョンして生成したベースバンド信号の供
    給を受け、このベースバンド信号の前記同相信号と前記
    直交信号とを予め定めた周波数でサンプリングした後ア
    ナログディジタル変換するアナログディジタル変換回路
    を備え、前記ベースバンド信号を直交検波しこの直交検
    波信号に受信した前記直交変調信号の変調周波数と前記
    直交変調信号を復調した調信号の周波数とを一致させ
    るための周波数補正を行うことにより前記直交変調信号
    同期検波方式で復調する直交信号復調用ベースバンド
    信号処理回路において、 前記ベースバンド信号を直交検波し次式の演算を行って
    前記周波数補正を行う直交検波演算回路を備え、 前記直交検波演算回路が、第1のサンプリング周期で前
    記同相信号,前記直交信号の各々をディジタル同相信
    号,ディジタル直交信号にそれぞれ変換する第1,第2
    の1ビットΔΣ型のアナログディジタル変換器と、 前記ディジタル同相信号,ディジタル直交信号の各々を
    前記第1のサンプリング周期より長い第2のサンプリン
    グ周期で間引きそれぞれ第1間引き同相信号,第1間引
    き直交信号を出力する第1,第2の第1間引きフイルタ
    と、 前記周波数補正用の補正値の供給を受け周波数補正信号
    を生成する正弦/余弦発生回路と、 前記周波数補正信号の供給に応答して前記第1間引き同
    相信号,第1間引き直交信号の各々に所定の周波数補正
    演算を行い補正第1間引き同相信号,補正第1間引き直
    交信号を生成し、これら補正第1間引き同相信号,補正
    第1間引き直交信号の各々を第2のサンプリング周期よ
    り長い第3のサンプリング周期で間引きディジタル同相
    出力信号,ディジタル直交出力信号の各々を出力する第
    2間引きフィルタとを備えることを特徴とする直交信号
    復調用ベースバンド信号処理回路。 I=I’cosθ−Q’sinθ Q=I’sinθ+Q’cosθ ここで、I’,Q’は受信直交変調信号の検波信号、c
    osθ,sinθは補正周波数信号、I,Qは周波数補
    正後の直交変調信号、θ=2πfc、fcは補正周波
    数。
  2. 【請求項2】 前記周波数補正信号の所定数の下位ビッ
    トを切捨てて丸め周波数補正信号を生成するΔΣ型の周
    波数補正信号丸め回路を備え、この丸め周波数補正信号
    を用いて前記周波数補正演算を実施することを特徴とす
    る請求項記載の直交信号復調用ベースバンド信号処理
    回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数補正演算の前に前記ディジタ
    ル同相信号,ディジタル直交信号の各々の直流オフセッ
    ト値である同相オフセット値,直交オフセット値の各々
    を相殺するオフセット値キャンセル演算を実施すること
    を特徴とする請求項記載の直交信号復調用ベースバン
    ド信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記丸め周波数補正信号が1ビット又は
    2ビットのディジタル信号であり、前記周波数補正演算
    を被乗数である前記第1間引き同相信号,第1間引き直
    交信号の各々の補数演算とシフト演算とリセットの少な
    くとも1つの操作を実施することにより乗算回路の機能
    を実施することを特徴とする請求項記載の直交信号復
    調用ベースバンド信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記同相オフセット値,前記直交オフセ
    ット値の各々の所定数の下位ビットを切捨てて丸めそれ
    ぞれ丸め同相オフセット値,丸め直交オフセット値を生
    成するΔΣ型の第1,第2の丸め回路を備え、前記同相
    オフセット値,丸め直交オフセット値を用いて前記オフ
    セット値キャンセル演算を実施することを特徴とする請
    求項記載の直交信号復調用ベースバンド信号処理回
    路。
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