JP3112603B2 - 熱成形用ポリエステルシート - Google Patents
熱成形用ポリエステルシートInfo
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Description
体において、食品等の内容物を有するフレーバ成分を保
持し、かつ、低温ヒートシール性を有するポリエステル
成形蓋、又は容器を作成するための熱成形用ポリエステ
ルシートに関する。
いて、その対象となる被着材の一つであるポリエステル
容器が前記食品等容器に広く利用されている。
充填してからヒートシール法にて蓋材と容器とを密封す
る場合、真空成形又は圧空成形等熱成形法にて成形され
るポリエステル成形蓋、又は、容器等はポリエステルの
有する特性により、食品の味覚保持に優れているため
に、最近使用されている場合を多くしているが、ヒート
シール性に難点を有している。
ル性を付与することを目的に、ガラス転移点の低い共重
合タイプポリエステル、又は、該ポリエステルのブレン
ドにより低温ヒートシール化の検討がなされている。
トの巻取状態にて、最内層のヒートシール層面と基層の
ポリエステル層面にブロッキングを生じ易い欠点を有
し、真空成形又は圧空成形等の熱成形時に巻き出しがで
きないとか、又は、熱成形された成形体がスタックされ
た時点でも、食品等の内容物を充填ヒートシールする際
の個々の成形体がブロッキングして、離型できないとい
った支障をきたす。
て、基層の表面にシリコン樹脂等の溶液を離型剤として
塗布する方法も試みられているが、係る手段は、巻取状
態にて離型剤のヒートシール層面への付着、又は、移行
によりヒートシール性を大きく阻害する欠点を有する。
つ、巻取状態にてブロッキングが生じなく、又、前記成
形体のスタックされた状態からスムーズに離型できる熱
成形用ポリエステルシートを提供することを目的とす
る。
るための本発明の手段は、基層の非晶性線状飽和ポリエ
ステル樹脂層の外面に、融点180 ℃以上のポリブチレン
テレフタレートを複合するものであり、複合する厚さは
10〜50μm厚が適当である。
トフィルムのウレタン系接着剤等によるドライラミネー
ションとか、共押出シーティングを実施態様とするもの
である。
作用を奏する。
層と、該第1層に隣接して第2層として基層となる非晶
性線状飽和ポリエステル樹脂層があり、更に、該層の隣
接層に第3層としてポリブチレンテレフタレート層を配
した構成により、前述した如き、巻取時のアンチブロッ
キング性、及び、スタックされた成形体のアンチブロッ
キング性が得られる。
一実施例を図面に基づいて説明する。
の構成が図示されているもので、第1層1と,第2層2
と,第3層3とにより構成されている。
ール性ポリエステルである。
い。
るポリエステルを得るために、本発明者等は鋭意研究の
結果、良好なヒートシール性を有する破断伸度が0に近
い非晶性線状飽和ポリエステルに、更に、対象被着材で
あるポリエステルと融着状態にヒートシール性を向上さ
せることも目的に、この目的に良好に適合できるガラス
転移温度の非常に低い非晶性線状飽和ポリエステルをブ
レンドすることにより目的を達成できることを見出し
た。
えば、ヒートシール性を有する非晶性線状飽和ポリエス
テルとしては、イーストマンコダック社製の登録商標Ko
dabond Copolyester5116(ガラス転移温度58℃)又は、
デュポン社製Selar PT X-207(ガラス転移温度71℃)
と、ガラス転移温度の非常に低い非晶性線状飽和ポリエ
ステル,東洋紡績社製の登録商標バイロンGM-900(ガラ
ス転移温度-20 ℃)を適宣ブレンドすることにより本目
的とする物性が得られる。
リエステルのブレンド比率は30%以下、好ましくは15〜
25%の範囲が適当である。
ブレンドミキサーが使用でき、フィルム成形のための押
出機に投入する前には、一般のポリエステルの押出成形
に必要とされる加水分解の防止のための除湿乾燥は必須
である。
ポリエステルシートの基層となるもので、該非晶性線状
飽和ポリエステル樹脂は、例えば、エチレングリコー
ル,プロピレングリコール、又は、グリコール成分の一
部を1,4−シクロヘキサンジメタノール置換したもの
等のアルコール成分をテレフタル酸,イソフタル酸等の
ジカルボン酸等との縮合重合体等が利用されるが、一般
には、非晶性のポリエチレンテレフタレートが主体であ
り、一般に、ガラス転移温度70℃以上のものが使用され
ている。
の絞り比により決まるものであり、一般に、200 μm〜
1000μm厚が、熱成形用ポリエステルシートとして用い
られる。
ア性の向上の目的のために、当業界にて多用されている
ポリエチレンビニルアルコール樹脂とか、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂層が構成されても構わない。
求するところの該第1,2層1,2からなる熱成形用ポ
リエステルシートの有するブロッキングを防止し、又、
ヒートシール性,熱成形性を損なわなく、更に、各層と
適度に相溶することより、リサイクル性をも有している
ポリブチレンテレフタレートを第3層に複合することに
より、目的を達成できたことである。
合の方法は、ポリブチレンテレフタレートフィルムのウ
レタン系接着剤等によるドライラミネーションとか、共
押出シーティングが利用できる。
プは、ホモタイプの方がポリブチレンテレフタレートコ
ポリエステルタイプより、本発明構成においてアンチブ
ロッキング性に優れている。
適うものは、例えば、ポリプラスチック社製の登録商標
ジュラネックス,三菱化成社製の登録商標NOVADUR の融
点224 ℃品が挙げられる。
シートを共押出シーティング法にて作成した押出温度
は、第1層 230℃,第2層 240℃,第3層 260℃の設定
にて行った。
例1〜4を表2により示す。
本発明実施例において明らかに良好な結果が示されてい
る。
されている如く、真空成形、圧空成形等熱成形機4にか
ける時、シート巻取5の巻き出し時に、シートAの内面
と外面がブロッキングしていると、該シートAの巻き出
しが不可となる。
リエステルシートがスムーズに巻き出されて、その両側
に配された赤外線ヒーター7,7でシートAが軟化さ
れ、金型8からの真空作用と、プラグ9による押し圧と
によって、成形体bができる工程を示す。
して、蓋材10とヒートシールされる愈ゆるカップ充填シ
ール機11にかけられるが、図3に示されるように、収納
体12にスタックされた多数の成形体bが一個づつ離型さ
れて、その下部に設けられた成形体受けバケット13へ、
次々と嵌め込まれて行く場合、前記した収納体12内にお
いて重なって隣り合う成形体bと成形体bとがブロッキ
ングしていると、この作動が行なえない。
ートAにより熱成形された成形体bが、収納体12内にお
いてスタックされた状態から、下部のものから順次一個
づつスムーズに離脱されて、バケット13に嵌め込まれ、
この成形体b内へ充填機14による内容物を充填して、次
工程で、蓋材巻取15から連続的に繰り出される蓋材10
を、バケット13の成形体bへ供給して、ヒートシールバ
ー16, 16により、該蓋材10と成形体bのフランジ部とに
おいてヒートシール密封した後、蓋材10の不要な両端部
をカッター17で打抜いて包装された包装体18を示す。
より熱成形された蓋材10が、ポリエステル容器19とヒー
トシールされている図である。
き容器である成形体bに熱成形された場合を示す。
ト 登録商標 ジュラネックス、600FP(融点224 ℃) 基層:三井ペット樹脂社製 ポリエチレンテレフレート
樹脂 J−025(ガラス転移点70℃) 内層:A:イ−ストマンケミカル社製 共重合ポリエス
テル Kodabond Copolyester 5116 (ガラス転移58℃) B:東洋紡績社製ポリエステル 登録商標バイロン GM9
00 (ガラス転移点 −20℃, 融点 113℃)。
opolyester 5116,50μm厚と内層面とを180 ℃×2.0 kg
/cm2 ×1.0 秒にてヒートシール後にテンシロンにて30
0mm /分,CH.Sにて測定。
て、十分冷却させてからブロッキングの度合を見た。
きたさない △:ブロッキングが中程度で生産に支障きたす ×:ブロッキングが大で離型できない。
ポリエステルシートは、アンチブロッキング性に優れて
いるために、熱形成等の生産性に優れ、また成形体の充
填シール時の生産性にも優れ、更に、ヒートシール性に
も優れ、また包装体の役目を終えた後のリサイクル性等
にも優れた有用性を有するものである。
野,電子部品分野の包装にも広範囲に利用できるもの等
の格別の効果を奏するものである。
一実施例構成の一部を示す拡大断面図である。
明図である。
りの包装体を成形する工程を示す説明図である。
体ヒートシール状態を示す断面図である。
体ヒートシール状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基層である非晶性線状飽和ポリエステル
樹脂層の内面に、ガラス転移温度85℃以下の共重合ポリ
エステル、又は、該ポリエステルを含む他のタイプのポ
リエステル等とのブレンド樹脂をヒートシール層として
配し、該層の反対層の外面に、該ヒートシール層とブロ
ッキングを防止することを目的に、ポリブチレンテレフ
タレートを複合したことを特徴とする熱成形用ポリエス
テルシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15597293A JP3112603B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱成形用ポリエステルシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15597293A JP3112603B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱成形用ポリエステルシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079645A JPH079645A (ja) | 1995-01-13 |
JP3112603B2 true JP3112603B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=15617562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15597293A Expired - Lifetime JP3112603B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 熱成形用ポリエステルシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3112603B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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KR101091085B1 (ko) * | 2008-06-09 | 2011-12-09 | 에스케이씨 주식회사 | 적층공압출 비산방지 필름 |
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DE102018215422A1 (de) * | 2018-09-11 | 2020-03-12 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Heißsiegelbare Polyesterfolie für die Herstellung von Menüschalen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15597293A patent/JP3112603B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH079645A (ja) | 1995-01-13 |
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