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JP3103000B2 - デコンプ装置付内燃エンジン - Google Patents

デコンプ装置付内燃エンジン

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JP3103000B2
JP3103000B2 JP06286621A JP28662194A JP3103000B2 JP 3103000 B2 JP3103000 B2 JP 3103000B2 JP 06286621 A JP06286621 A JP 06286621A JP 28662194 A JP28662194 A JP 28662194A JP 3103000 B2 JP3103000 B2 JP 3103000B2
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decompression
internal combustion
combustion engine
recoil
rod
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敏夫 田面
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Kyoritsu Co Ltd
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    • F02N19/00Starting aids for combustion engines, not otherwise provided for
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/08Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for decompression, e.g. during starting; for changing compression ratio
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    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デコンプ装置付内燃エ
ンジン、特に、携帯式もしくは可搬式のチエンソー、刈
払機等の作業機用の小型空冷2サイクルガソリンエンジ
ン等の内燃エンジンに関するものであって、該内燃エン
ジンのシリンダ部に装着されるオートマチックデコンプ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、携帯式もしくは可搬式の作業機
には、その動力源として、小型軽量化を図るために、リ
コイルスタータ装置付きの強制空冷式2サイクルガソリ
ンエンジンが使用され、かつ、該エンジンの始動を容易
にするためにデコンプ装置を装着することが多い。前記
デコンプ装置は、基本的には、エンジン本体におけるシ
リンダの内壁に画成される燃焼室とシリンダの外部とを
貫通孔で連通し、この貫通孔内に介装されて該貫通孔を
閉鎖する減圧弁と、この減圧弁を始動操作時(クランキ
ング時)に開弁させる弁操作手段とで構成されている。
【0003】エンジン始動時、エンジンのシリンダ内の
圧力を減圧するデコンプ装置は、各種のものが提案され
ているが、チェンソー等可搬式の機器用のエンジンにお
いては、デコンプ装置は、操作を簡単にするべく、その
構成がシンプルで、コンパクト、かつ堅固である必要か
ら、始動の度ごとに人手で操作する手動式のものが、一
般に採用されている。
【0004】また、デコンプ装置は、始動時に操作され
ることから、エンジンのリコイルスタータ装置と連動さ
れたオートマチックデコンプ装置も種々提案されてい
る。例えば、リコイルスタータの回動に伴う揺動レバー
の揺動によって、前記デコンプ装置の排気弁を作動させ
て開弁し、シリンダ内の混合気を外部に逃がして減圧す
る構成(実開平2−139366号公報参照)のもの、
あるいは、リコイルスタータのリコイルロープの引き出
し時に該リコイルロープの接触により先端が揺動する揺
動レバーを設け、該揺動レバーの揺動によって往復動す
るプッシュロッドを設け、該プッシュロッドの往復動に
よりデコンプ装置の減圧弁を作動させて開弁し、シリン
ダ内のガスを外部に逃がして減圧する構成(実開平2−
144665号公報参照)のもの等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の如き従来のエン
ジン用デコンプ装置は、該デコンプ装置の減圧弁の操作
機構部分が外部に露出していると、特に、チェンソー等
可搬式の作業機器用のエンジンに使用する場合には、前
記デコンプ装置の減圧弁の操作機構部分が、その作業中
等に木やその他の障害物に接触し、損傷して機能不能に
なる恐れがあると共に、手動式のものにおいては、始動
前は減圧弁が閉じているため、エンジンの始動の度毎に
減圧弁を手で押し込み、エンジンのシリンダ内のガスを
外部へ逃がせるようにする必要があった。また、前記の
如き従来のエンジンのリコイルスタータ装置と連動した
オートマチックデコンプ装置は、構造が複雑、もしく
は、揺動レバー等の移動部材の移動量を多く必要とする
等の問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、チェンソー等可搬式の作業
機器用の内燃エンジンに使用されるものでありながら、
前記デコンプ装置の減圧弁の操作機構部分が、その作業
中に木やその他の障害物に接触して損傷することがな
く、かつ、エンジンの始動に連動して自動的にシリンダ
内の燃焼室が減圧される構造簡単でコンパクトなオート
マチックデコンプ装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るデコンプ装置付内燃エンジンは、リコ
イルスタータ装置を装備したデコンプ装置付内燃エンジ
ンにおいて、デコンプ装置は減圧弁を備え、該減圧弁は
作動上相互に連動自在に配設せしめられた前記リコイル
スタータ装置のリコイルリールの係合突起、揺動自在な
デコンプレバー、及び、デコンプロッドで操作されると
共に、前記デコンプレバーは前記内燃エンジンの固定側
部材に揺動自在に軸支されて前記リコイルリールの外周
に複数配置した前記係合突起で揺動される一方、前記デ
コンプロッドは屈曲棒状体であって、前記固定側部材に
回動自在に支持されると共に前記デコンプレバーで回動
されることを特徴とする。また、本発明に係るデコンプ
装置付内燃エンジンの好ましい具体的な態様としては、
前記デコンプレバーと前記デコンプロッドは前記固定側
部材と前記リコイルスタータ装置を覆うリコイルカバー
との間に配置されると共に、前記内燃エンジンのシリン
ダヘッドカバーで上部を覆われていることを特徴とす
る。
【0008】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係るデコンプ
装置付内燃エンジンは、該エンジンの始動に当たって、
リコイルスタータのリコイルロープを作業者が操作(牽
引)すると、前記リコイルリールが回転し、この回転に
より該リコイルリールの前記係合突起が移動して前記デ
コンプレバーの端部に接触して該デコンプレバーを揺動
させる。前記デコンプレバーの揺動によって前記デコン
プロッドを回動し、該デコンプロッドの他端により前記
減圧弁を開弁させ、エンジンの前記シリンダ内の燃焼室
の混合気の一部を、前記減圧弁の排出孔を介してシリン
ダブロックの外に排出して前記燃焼室内の圧縮圧力を低
減せしめる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係るデコンプ装置付内
燃エンジンのリコイルスタータ部分とシリンダヘッドカ
バーとを取り除いた側面図、図2は、図1のII−II矢視
断面図、図3は、図1の平面図である。
【0010】図示例の内燃エンジンは、チェーンソーに
搭載される小型空冷2サイクルガソリンエンジン10で
あり、点火プラグ50とデコンプ装置11とを頂部に装
着したシリンダブロック12を上部に備え、該シリンダ
ブロック12内を往復動するピストン13が配置された
従来からよく知られた構成のものである。前記シリンダ
ブロック12の上部全体は、合成樹脂等で一体成形され
たシリンダヘッドカバー14で覆われている。前記シリ
ンダブロック12の下部には、クランクケース16が配
置され、該クランクケース16には、クランク軸17が
回転自在に軸支されている。該クランク軸17の一端に
は、冷却ファン18がナット19により固定され、前記
冷却ファン18を覆うように前記エンジン10の固定側
部材としてファンカバー15が装着されている。前記冷
却ファン18の外方で、前記クランク軸17と同一軸心
上にリコイルスタータ装置20が配置されている。該リ
コイルスタータ装置20は、周辺部をリコイルカバー2
1aとしたスタータ本体21と、内部にリコイル用ゼン
マイばね22を配置し、前記スタータ本体21に嵌合す
るスタータプレート24と、前記スタータ本体21の中
心にある軸体21bに回転自在に嵌合するリコイルリー
ル23とで構成されている。該リコイルリール23には
ロープ23gが巻き込まれている。該ロープ23gの図
示しない外端部は、前記スタータ本体21のリコイルカ
バー21aを貫通して外部に導かれて前記リコイルスタ
ータ装置20の操作部とされている。
【0011】前記リコイルリール23は、図2、図7に
示される構成をしており、前記スタータ本体21の軸体
21bに回転自在に嵌合する筒軸部23aと該筒軸部2
3aから放射方向に伸びる二つの鍔部23b、23cと
を備え、該二つの鍔部23b、23cの間に前記ロープ
23gを巻き込む構成となっていると共に、前記冷却フ
ァン18側の鍔部23cの外周端には係合突起23dが
周方向に沿って等間隔で四個設けられている。更に、前
記筒軸部23aと対向する位置につめ車23eが一体に
設けられ、該つめ車23eの外周部にが四つの爪23f
が周方向に沿って等間隔で配置されている。
【0012】前記ゼンマイばね22は、その外周端が前
記スタータプレート24に係止され、かつ、内周端が前
記リコイルリール23の前記筒軸部23aの端部に係止
されている。前記ロープ23gの外端部を操作(牽引)
することで前記リコイルリール23が図1に示す矢印方
向へ回転し、この回転によって、前記ゼンマイばね22
は巻き込まれて引き戻し力を蓄え、前記ロープの牽引を
やめると、前記引き戻し力によって前記ロープ23gを
前記リコイルリール23に巻き込むように作用する。
【0013】前記冷却ファン18の外側面には、遠心ラ
チエット25がワッシャ26を介して六角穴付ボルト2
7により回動可能に装着されている。前記ラチエット2
5は、図示されていないばねによって、前記リコイルリ
ール23の前記つめ車23eに押圧されるべく軽く付勢
されている。図4、図5は、前記ファンカバー15の部
分詳細図であり、後述するデコンプレバー28の支持ピ
ン29を植設する孔29aが穿設されているとともに、
後述するアイプレート30を固定する孔30a、30b
が穿設されている。更に、前記ファンカバー15には、
断面U字状の溝31dが設けられており、後述するデコ
ンプロッド31を前記アイプレート30との間に回動自
在に案内保持する役目をする。
【0014】前記ファンカバー15の上部部分の前記支
持ピン29には前記デコンプレバー28が回動可能に嵌
合されている。該デコンプレバー28は、下方に伸びる
揺動長杆28aと上方に伸びる係合突起28b、及び、
前記揺動長杆28aの揺動下端部を図1の矢印と反対方
向に揺動付勢するコイルスプリング28dを係止する短
ピン28cとを一体に備えている。なお、前記デコンプ
レバー28自体に、前記コイルスプリング28dに代わ
るスプリング作用片を、あらかじめ一体に成形しても良
い。
【0015】図6は、前記デコンプロッド31の斜視図
であって、前記クランク軸17と平行に外方へ伸びる下
端31b、垂直な中間部31a及び該中間部31aから
後方へ偏奇して平行に上方へ伸びる上端31cとを備え
た鋼製の屈曲棒状体をしている。前記デコンプレバー2
8の係合突起28bには、前記デコンプロッド31の前
記下端31bが接触する状態で配置され、前記デコンプ
ロッド31の前記中間部31aは、前記ファンカバー1
5の前記溝31d内に配置され、前記アイプレート30
によって、該溝31dが塞がれることによって前記デコ
ンプロッド31が前記中間部31aを軸として回動自在
に保持される。そして、前記デコンプロッド31の上端
31cは、後述する減圧弁40の押圧ケース41に接触
するべく配置されている。
【0016】図8、図9は、前記デコンプ装置11の減
圧弁40の詳細を示したものである。前記デコンプ装置
11の減圧弁40は、前記シリンダブロック12内の燃
焼室12aを周壁部に形成した通孔12bを大気に開放
せしめることにより、圧縮圧力を減圧するものであり、
前記減圧弁40は、前記押圧ケース41、弁本体42、
弁軸体43、止めピン44、U型スプリングクリップ4
1a、及び、コイルスプリング45とで構成されてい
る。
【0017】前記弁本体42は、内部に貫通孔42aを
水平方向に備えるとともに、一側に前記シリンダブロッ
ク12の前記通孔12bを中心とするネジ孔にワッシャ
ー40aを介してねじ込むネジ部分42bを、他側に前
記押圧ケース41が緩く嵌合する嵌合部42cを備えて
いる。また、該嵌合部42cの外周には前記押圧ケース
41に挿入された前記U形クリップ41aが係合する軸
線方向に沿って二条の位置決め溝42f、42gが備え
られている。更に、前記貫通孔42aの前記ネジ42b
側には弁座42dが設けられるとともに、前記貫通孔4
2aの中央部には該貫通孔42aに連通するガス排出孔
42eが下向きに設けられている。
【0018】前記弁軸体43は、前記弁本体42の前記
貫通孔42aに案内されて摺動する摺動軸体43aと、
該摺動軸体43aの外径より小さい外径で前記貫通孔4
2aとの間にガスの排出通路を構成する小径軸体43b
と、該小径軸体43bの端部に設けられて前記弁本体4
2の前記弁座42dに着座する円錐弁体43dとで構成
されている。
【0019】前記弁軸体43と前記押圧ケース41と
は、前記止めピン44により連結されており、前記弁本
体42の内端部と前記押圧ケース41との間には前記コ
イルスプリング45が介在されており、前記弁軸体43
の前記円錐弁体43dを閉じる方向に付勢している。ま
た、前記U形クリップ41aは、前記押圧ケース41の
左右両側の上下に貫通した摺り割り溝41b、41bに
上方から挿入されて係合し、更に、前記二条の溝42
f、42gのいずれかに係合している。
【0020】次に、以上の如く構成された本実施例の作
動について説明する。前記エンジン10を始動させるべ
く、前記リコイルスタータ装置20の前記ロープ23g
を勢い良く牽引すると、前記リコイルリール23が図1
の矢印方向へ回転し、その回転トルクを該リコイルリー
ル23の爪23fに押圧接触している前記冷却ファン1
8の前記遠心ラチエット25に伝え、前記冷却ファン1
8を回転し、結果的に前記クランク軸17を回転させ
て、前記エンジン10の始動が行われる。
【0021】このエンジンの始動操作過程において、前
記リコイルリール23が図1の矢印方向へ回転すること
によって、該リコイルリール23の前記係合突起23d
が前記デコンプレバー28の前記揺動長杆28aの揺動
下端部に何度も接触して該揺動長杆28aを図1で見て
時計方向へ揺動させる。該揺動長杆28aの揺動によっ
て前記デコンプレバー28の上端の前記係合突起28b
が後方へ移動するので、前記デコンプロッド31を図3
で見て反時計方向へ回動させる。該デコンプロッド31
の回動により、該デコンプロッド31の上端31cが前
記押圧ケース41を押圧し、前記弁軸体43を図2及び
図9で見て右方へ移動させて、前記弁座42dから前記
円錐弁体43dを離脱させて、前記減圧弁40を開弁
し、前記シリンダブロック12内の燃焼室12aの混合
気が前記貫通孔42a及び排出孔42eを介して外部に
放出される。この放出により前記燃焼室12a内の圧縮
圧力が減圧されるので、前記シリンダブロック12内で
の前記ピストン13の移動を軽く行えるようになり、エ
ンジン始動を容易にする。
【0022】なお、前記リコイルリール23に係合突起
23dが複数形成されているので、前記ロープ23gの
一回の牽引操作の間に、何度も前記減圧弁40の開弁操
作が行われるので、デコンプ作用が確実に行われる。前
記押圧ケース41に配置されている前記U形クリップ4
1aは、前記デコンプロッド31による押圧前は前記弁
本体42の嵌合部42cの外方の前記溝42fに係止さ
れて、図2及び図9に示す閉弁位置に保持されるが、前
記押圧ケース41の右方への移動によって内方の前記溝
42gに係止されることとなり、前記弁軸体43を開弁
位置に保持する。
【0023】前述の如く操作が行われ、エンジン10の
クランク軸17にある程度の回転速度が与えられ、前記
リコイルスタータ装置20の前記ロープ23gの牽引を
終了すると、牽引時に前記ゼンマイばね22が巻き込ま
れて蓄えた引き戻し力によって、前記リコイルリール2
3が前述とは逆方向に回転し、前記ロープ23gを巻き
込み、始動時の状態に復帰させる。
【0024】それに伴い、前記デコンプロッド31によ
る前記押圧ケース41への押圧力もなくなり、前記クラ
ンク軸17は、前記冷却ファン18等の慣性力により回
転する間に、エンジン10は自力回転をし、始動を完了
する。エンジン10が自力回転をして、前記燃焼室12
a内で爆発が行われると、その爆発力によって、前記減
圧弁40の前記弁軸体42は自動的に閉弁方向(図2及
び図9の左方向)に移動して、前記弁座42dに前記円
錐弁体43dが着座される。また、前記押圧ケース41
に配置されているU形クリップ41aは、前記押圧ケー
ス41が移動することによって押圧前の前記溝42fに
係止され、前記減圧弁40は閉弁状態に確実に保持され
る。
【0025】なお、前記U形クリップ41a、貫通溝4
1b、41b、二条の溝42f、42gよりなる係止位
置保持手段は、デコンプ装置の作動をより確実にせしめ
るものであり、これ等の配設を省略しても、前記リコイ
ルリール23が回転している間、デコンプ操作が反復し
てなされるので、実用上の支障はない。以上、本発明の
一実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限
定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本
発明の範囲を逸脱することなしに、他の構成に種々変更
できるものである。
【0026】例えば、本発明は、携帯式もしくは可搬式
のチエンソー、刈払機等の作業機に用いられるのみなら
ず、一般の他の内燃エンジンにも適用できるものであ
る。また、デコンプ装置(減圧弁)、リコイルスタータ
装置それ自体の構成も前記実施例に限定されるものでは
なく、各種の構成のものが、本発明に適用できるもので
ある。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明に係るデコンプ装置付エンジンは、リコイルリールに
設けた係合突起、デコンプレバー、及び、デコンプロッ
ドで操作機構を構成し、該操作機構をファンカバーとリ
コイルカバーとの間に配置する一方、デコンプ装置全体
もカバー内に収納したものであるから、操作機構の構成
が簡単で、コンパクトであり、操作・組立が容易なると
共に、該操作機構が作業中に草木やその他の障害物に接
触して損傷を受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例デコンプ装置付内燃エン
ジンのカバーを取り外した側面図。
【図2】図1のII−II矢視拡大断面図。
【図3】図1のデコンプ装置付内燃エンジンの平面図。
【図4】ファンカバーの部分側面図。
【図5】ファンカバーの部分平面図。
【図6】デコンプロッドの斜視図。
【図7】リコイルリールの斜視図。
【図8】減圧弁の分解斜視図。
【図9】デコンプ装置の拡大断面図。
【符号の説明】
10…内燃エンジン 11…デコンプ装置 14…シリンダヘッドカバー 15…ファンカバー(固定側部材) 20…リコイルスタータ装置 21a…リコイルカバー 23…リコイルリール 23d…係合突起 28…デコンプレバー 31…デコンプロッド 40…減圧弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リコイルスタータ装置(20)を装備し
    たデコンプ装置付内燃エンジン(10)において、デコ
    ンプ装置(11)は減圧弁(40)を備え、該減圧弁
    (40)は作動上相互に連動自在に配設せしめられた前
    記リコイルスタータ装置(20)のリコイルリール(2
    3)の係合突起(23d)、揺動自在なデコンプレバー
    (28)、及び、デコンプロッド(31)で操作される
    と共に、前記デコンプレバー(28)は前記内燃エンジ
    ン(10)の固定側部材(15)に揺動自在に軸支され
    て前記リコイルリール(23)の外周に複数配置した前
    記係合突起(23d)で揺動される一方、前記デコンプ
    ロッド(31)は屈曲棒状体であって、前記固定側部材
    (15)に回動自在に支持されると共に前記デコンプレ
    バー(28)で回動されることを特徴とするデコンプ装
    置付内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記デコンプレバー(28)と前記デコ
    ンプロッド(31)は前記固定側部材(15)と前記リ
    コイルスタータ装置(20)を覆うリコイルカバー(2
    1a)との間に配置されると共に、前記内燃エンジン
    (10)のシリンダヘッドカバー(14)で上部を覆わ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のデコンプ装
    置付内燃エンジン。
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