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JP3102016B2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JP3102016B2
JP3102016B2 JP02169345A JP16934590A JP3102016B2 JP 3102016 B2 JP3102016 B2 JP 3102016B2 JP 02169345 A JP02169345 A JP 02169345A JP 16934590 A JP16934590 A JP 16934590A JP 3102016 B2 JP3102016 B2 JP 3102016B2
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JP
Japan
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denotes
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木下  栄一郎
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、株間変速切換装置を装備した野菜移植機
等の移植機において、傾斜地等で苗移植作業をする際
に、苗の株間を補正する装置を設けた移植機に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、野菜移植機においては、栽培する作物の種類に
応じて適正な株間で苗が移植されるよう株間変速切換装
置を備えていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
野菜移植機では、例えば、傾斜地で移植作業を行う場
合に、登り行程で車輪のスリップが増大して株間変速切
換装置で設定した株間よりも実際の株間が小さくなるな
ど、走行装置のスリップ率の変動により設定した株間と
実際の株間との差が生じる問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記問題点を解決するために、走行装置
側への動力伝達回転速に対する移植装置側への動力伝達
回転速の比率を変更する株間変速切換装置36を設けた移
植機において、前記株間変速切換装置36により設定した
株間と実際の株間との差を修正するよう移植装置側への
動力伝達回転速を補正変更する株間補正装置30を設けた
ことを特徴とする移植機とした。
〔発明の作用及び効果〕
この発明によると、例えば、傾斜地で移植作業を行う
場合に、登り行程で車輪のスリップが増大して株間変速
切換装置36で設定した株間よりも実際の株間が小さくな
るときに株間補正装置30で適正に修正でき、よって、走
行装置のスリップ率の変動により設定した株間と実際の
株間との差を適正に修正できて、良好な移植作業が行え
る。
〔発明の実施の形態〕
この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
と、1はフレームで、前部にエンジン2に直結型のミッ
ションケース3を取り付け、後部に移植具4を備えたダ
ブル回転ケース5,6を装着する移植伝動ケース7を取付
けている。
8は走行車輪で、前記ミッションケース3の左右両側
に回動自在に装着されたチエンケース9,9の先端側外側
に軸装されていて、このチエンケースは油圧装置10で昇
降作動されるように構成されている。
11は転動車輪で、前記走行車輪8の後部にあってフレ
ーム側からアームを介して上下回動自在に取付けられ、
前記走行車輪8の昇降動に追随して上下されるように前
記油圧装置10に連動されている。
12は苗載台で、前記フレーム上に配設され、左右方向
に往復作動されるようフレーム1に支持されている。そ
して、前記移植伝動ケース7側の基部近くに設けられた
左右往復機構13に連設されている。
14は畝Aの高さを検出する検出体であって、前記油圧
装置10の制御バルブ15に連設されており、畝Aの高さに
応じて走行車輪8及び転動車輪11が自動的に昇降動され
るように構成されている。
16は操縦ハンドルで、前記移植伝動ケース7に基部が
固着されて後方上部に突出する操縦枠17に取付けられて
いる。
18は移植位置を押さえる押さえ輪を示す。
以上の通り構成された移植機における伝動機構を説明
すると、エンジン2から遠心クラッチ機構21を介して駆
動される軸22から一組の減速歯車を介してウオーム歯車
23を駆動し、このウオーム歯車23に噛み合うウオームホ
イル歯車24の取り付け筒軸25とこの筒軸内を通過して左
右に延びる走行駆動軸26との間に走行クラッチ27を設け
て、前記走行車輪8,8側を駆動するよう構成している。
一方、前記筒軸25から中間軸28を一組の増速歯車を介
して伝動ならしめ、この中間軸28と移植部側を伝動する
移植側駆動軸29との間に株間補正装置30を介装してい
る。即ち、株間補正装置30は、中間軸28に固着の大径歯
車31と小径歯車32を設け、この大、小径歯車31、32に選
択して噛みあわせるようにシフター35で軸方向に作動で
きる小径歯車33と大径歯車34とを移植側駆動軸29に取付
けている。
36は株間変速切換装置で、この入力筒軸37は、前記移
植側駆動軸29からスプロケット38、39及びチエン40を介
して駆動される構造になっており、この入力筒軸37に一
連の小径歯車42と大径歯車43とが設けられ、苗載台12と
移植具側とを駆動する出力軸44に前記小、大歯車42、43
にシフター41によって選択して噛み合う大径歯車45、小
径歯車46を回転自在に遊嵌ならしめ、この大径歯車45と
出力軸44との間にクラッチ47を設けている。また、前記
筒軸37を貫通する軸48と出力軸44との間には一組の伝動
歯車が設けられ、この軸48には前記苗載台12の底面に張
設された苗縦送りベルトを苗載台が左右横端に移動した
とき駆動するカム機構を設けている。
49は苗載台12の左右往復機構13を駆動するスプロケッ
ト、50は苗移植装置側を駆動するスプロケットを示す。
51は前記株間補正装置30のシフター35にワイヤを介し
て連動された切換レバーであり、操縦位置近くにあって
作業中に簡単に切り換えができるように構成されてい
る。
52は前記株間変速切換装置36の切換レバーを示す。
上例の作用について説明すると、左右の走行車輪8,8
及び転動車輪11,11が畝Aを跨いで推進する状態にし、
検出体14が畝Aの上面に接地するよう油圧装置10を手元
の油圧操作レバー53で操作して走行車輪8及び転動車輪
11を上昇させ機体を下降する。そして、該検出体14が適
正な接地圧になると機体の下降が自動停止する。この状
態で苗載台12に苗を搭載して機体を推進させながら移植
部側を移植クラッチ操作レバー54を操作して伝動し、移
植作業を行う。即ち、移植具4が上下に大きく楕円運動
して苗載台12から苗を分割して畝Aの上に順次移植す
る。
このとき、移植株間1は走行速度に対する移植具4の
作動速度で決定されるから、株間変速切換装置36の切換
レバー52を操作して決定する。そして、実施例の場合で
は株間補正装置30の操作レバー51は普通株間が狭くなる
側、即ち歯車31と歯車33とが噛み合い移植具4側の回転
作動が速くなるように設定しておく。
そして、山間地で登り方向の移植作業と折り返して下
り方向の移植作業をする場合には、登り行程の移植作業
に際しては、株間補正装置30の操作レバー51を操作して
株間が広がるように歯車32と歯車34とを噛み合せる。す
ると、登り行程では走行車輪8,8のスリップが大きくな
るから実質的には株間が広がらずに変動せず、登り行程
作業であるにも拘らず株間が縮小せずに希望に近い株間
で移植できる。また、折り返して下り作業行程になると
きには操作レバー51を操作して株間を縮小するよう歯車
31と歯車33とを噛み合せるとよい。
尚、実施例では、手元で該株間補正装置30を切り換え
できるように操作レバー51を設けたが、手元近くにおい
ても切り換えを忘れることがあると株間が登り作業行程
と下り作業行程とで大きく変動することは当然の帰結で
ある。
このような不具合いを無くするためには、折り返し時
に必ず操作が必要な操作具あるいは操作レバーに前記の
株間補正装置30の切換具を連動すると防止できる。
例えば、油圧操作レバー53は、移植機を畝Aの移植終
端になると必ず機体を上昇させて旋回し、その後に機体
を下降させる操作をするものである。
したがって、第3図及び第4図で示す実施例のように
前記株間補正装置30の切換シフター35をソレノイド55で
切換える構成となし、このソレノイド55の励磁、開放を
させる切換スイッチ56を油圧操作レバー53で行う構成と
なし、この切換スイッチ56が油圧操作レバー53の2行程
操作でスイッチ「入」になるような構成になっている。
即ち、油圧操作レバー53を移植状態の「下げ」から「上
げ」にして再び移植状態の「下げ」の1行程ではスイッ
チ56が「切」になり、次の同じ1行程で「入」になる構
成にする。57はバッテリ、59,60は登り作業及び下り作
業の表示をするランプを示す。
更に、切換えを自動化する場合には、第5図及び第6
図で示す通り、ソレノイド55を制御させるスイッチ56a
を傾斜検出器の一実施例である振り子センサー61で切換
えて登り移植作業時では株間が拡大する側に、下り移植
作業時では株間が縮小する側に切り換わるようにすれば
よい。
移植作業は、必ずしも畝Aに移植する場合とは限ら
ず、平畑に移植させることも多い。このような場合の移
植機は次の折り返し作業行程時の条間を正確にさせるた
めに圃場面に返り作業行程の進路の目安になる筋付けを
することが必要になる。この場合、移植機の機体に筋付
けマーカーを取付けることになるが、野菜移植機では作
物の種類によって条間を変更する場合が多く、したがっ
て走行車輪8,8の車輪間隔Tを変更しなければならない
事態になる。このとき、単に機体にマーカを取付けたも
のでは、車輪間隔調節とマーカ長さ調節の両方を格別に
しなければならず、また、車輪間隔に合わして正確にマ
ーカ調節が必要なことから、その操作が極めて面倒であ
る。このような場合に、第7図で示した通り、車輪間隔
調節とマーカ調節とが同時に行える構成にすると極めて
便利になる。
第7図の構成について説明すると、チエンケース9a,9
bの基部側はスプライン駆動軸62に回動自在に遊嵌され
ていて内装されるスプロケットはスプライン係合してい
て該軸62と一体回転する構造になっている。そして、ミ
ッションケース3側と前記スプライン駆動軸62の先端側
に一体の軸62aに嵌合されたメタル63から突出するアー
ム64との間には右螺子軸65と左螺子軸66とを連結螺合さ
せる螺子筒67を設けてターンバックル構成となし、この
ターンバックスの螺子筒67で前記チエンケース9a,9bを
係合するよう構成している。そして、この螺子筒67とチ
エンケース9a,9bに固着のブラケットに軸受されてレバ
ー68で回転させる軸69との間に一組の傘歯車を設け、こ
のレバー68の正、逆回転操作で右螺子軸65と螺子筒67と
の関係でチエンケース9a,9bを内側あるいは外側へ移動
させることになるが、一方螺子筒67と左螺子軸66との螺
合によって螺子筒67の移動と同時に当該螺子筒67が回転
されるために左螺子軸66もチエンケース9a,9bの移動方
向と同じ方向へ移動されるから都合、左螺子軸66は2倍
の寸法だけ移動されることになる。
したがってこの左螺子軸66にマーカ70を装着しておく
と、車輪間隔Tを変更すれば自動的にマーカ70の作用位
置が変更した移植条間に見合う位置を筋付けすることに
なる。
71はマーカ70の上下操作レバーを示す。
72はミッションケース3の駆動軸62を包むケース部に
回動自在に枢着のメタル73に固着のレバーで、これを油
圧装置10に連動させており、該メタル73に固着のフラン
ジに前記右螺子軸65を固着し、これを介して車輪を昇降
作動するように構成している。
【図面の簡単な説明】
図は、この発明の一実施例を示したもので、第1図は側
面図、第2図は伝動機構図、第3図は別例の切換え制御
機構図、第4図は要部の側面図、第5図は更に別例の切
換え制御機構図、第6図は要部の側面図、第7図は別実
施例の要部の一部断面した背面図を示す。 図中の記号 30は株間補正装置、36は株間変速切換装置を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置側への動力伝達回転速に対する移
    植装置側への動力伝達回転速の比率を変更する株間変速
    切換装置36を設けた移植機において、前記株間変速切換
    装置36により設定した株間と実際の株間との差を修正す
    るよう移植装置側への動力伝達回転速を補正変更する株
    間補正装置30を設けたことを特徴とする移植機。
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