JP3180436B2 - 発電機の励磁電流制御装置 - Google Patents
発電機の励磁電流制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンによって駆動
される発電機の励磁コイルの通電量を制御する励磁電流
制御装置に関するものである。
される発電機の励磁コイルの通電量を制御する励磁電流
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのアイドリング回転速度は、ア
クセル開度がゼロの時のエンジンのトルクと、エンジン
にかかるトルク(例えば発電機の発電負荷)との釣り合
いによって決定される。このエンジンにかかるトルクの
うちの、発電機の発電負荷は、発電機の発電量、つまり
励磁コイルの通電電流値と発電機の回転数によって変化
する。このため、エンジンのアイドリング回転速度は、
発電機の励磁コイルの通電量によって変化する。特に、
アクセル開度がゼロの時のエンジンのトルクが、図6の
実線Bに示す場合の時で、発電機の発電量がある値で発
電機の負荷トルクが図6の実線Cに示す場合が発生する
と、エンジントルクBと発電機の負荷トルクCとの交差
点(エンジンの回転速度が安定する点)が、複数個発生
してしまう(図中P1、P2、P3参照)。すると、エ
ンジンのアイドル回転が、交点の回転速度の一方(P1
またはP3)で安定してしまう。この様な場合、エンジ
ンの回転速度を図6のAの範囲に設定しようとしても、
設定アイドル回転よりもずれてしまう。そしてさらに、
発電機の負荷トルク変動によって、エンジンのアイドル
回転が、一方の交点から他方の交点へ移行してしまう。
つまり、エンジンのアイドル回転がハンチングして安定
しない。この問題点を解決する従来の技術として、特開
昭58-192498 号公報および特開昭54-7111 号公報に開示
される技術が知られている。特開昭58-192498 号公報に
開示される技術は、電気負荷を検出し、その電気負荷に
対応した電力を発電するように、励磁コイルの通電量を
制御するものである。特開昭54-7111 号公報に開示され
る技術は、エンジンの回転速度を検出して、その回転速
度の微分値を算出し、その微分値に応じて発電電圧を制
御するものである。
クセル開度がゼロの時のエンジンのトルクと、エンジン
にかかるトルク(例えば発電機の発電負荷)との釣り合
いによって決定される。このエンジンにかかるトルクの
うちの、発電機の発電負荷は、発電機の発電量、つまり
励磁コイルの通電電流値と発電機の回転数によって変化
する。このため、エンジンのアイドリング回転速度は、
発電機の励磁コイルの通電量によって変化する。特に、
アクセル開度がゼロの時のエンジンのトルクが、図6の
実線Bに示す場合の時で、発電機の発電量がある値で発
電機の負荷トルクが図6の実線Cに示す場合が発生する
と、エンジントルクBと発電機の負荷トルクCとの交差
点(エンジンの回転速度が安定する点)が、複数個発生
してしまう(図中P1、P2、P3参照)。すると、エ
ンジンのアイドル回転が、交点の回転速度の一方(P1
またはP3)で安定してしまう。この様な場合、エンジ
ンの回転速度を図6のAの範囲に設定しようとしても、
設定アイドル回転よりもずれてしまう。そしてさらに、
発電機の負荷トルク変動によって、エンジンのアイドル
回転が、一方の交点から他方の交点へ移行してしまう。
つまり、エンジンのアイドル回転がハンチングして安定
しない。この問題点を解決する従来の技術として、特開
昭58-192498 号公報および特開昭54-7111 号公報に開示
される技術が知られている。特開昭58-192498 号公報に
開示される技術は、電気負荷を検出し、その電気負荷に
対応した電力を発電するように、励磁コイルの通電量を
制御するものである。特開昭54-7111 号公報に開示され
る技術は、エンジンの回転速度を検出して、その回転速
度の微分値を算出し、その微分値に応じて発電電圧を制
御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開昭58-1
92498 号公報に開示される技術は、電気負荷を検出する
のに、各電気負荷毎に電気負荷の使用状態を検出する検
出手段を設ける必要があり、システムが大型化するとと
もに、配線が複雑化する。また、特開昭54-7111 号公報
に開示される技術は、回転速度の微分値と、その微分結
果に基づいて変更される発電機の出力電圧の変化量と
は、いずれも微小な値で、結果的に微分値によって励磁
コイルの通電量を精度良く制御するのは困難であった。
92498 号公報に開示される技術は、電気負荷を検出する
のに、各電気負荷毎に電気負荷の使用状態を検出する検
出手段を設ける必要があり、システムが大型化するとと
もに、配線が複雑化する。また、特開昭54-7111 号公報
に開示される技術は、回転速度の微分値と、その微分結
果に基づいて変更される発電機の出力電圧の変化量と
は、いずれも微小な値で、結果的に微分値によって励磁
コイルの通電量を精度良く制御するのは困難であった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、簡単な構造で、かつ高い精度でエ
ンジンのアイドル回転を安定することのできる発電機の
励磁電流制御装置の提供にある。
もので、その目的は、簡単な構造で、かつ高い精度でエ
ンジンのアイドル回転を安定することのできる発電機の
励磁電流制御装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発電機の励磁電
流制御装置は、次の技術的手段を採用した。励磁電流制
御装置は、エンジンの回転動力を受けて当該エンジンの
回転速度と励磁コイルの通電量に応じた電力を発生する
発電機の前記励磁コイルの通電量を制御するものであ
り、前記エンジンの回転速度を読み取り、前記エンジン
の回転速度変化が所定値を越えていることを判定する判
定手段と、前記判定手段に応答する手段であって、前記
エンジンの回転速度変化が所定値を越えている間の前記
励磁コイルの通電量の変化速度を抑制する抑制手段とを
備えることを特徴としている。
流制御装置は、次の技術的手段を採用した。励磁電流制
御装置は、エンジンの回転動力を受けて当該エンジンの
回転速度と励磁コイルの通電量に応じた電力を発生する
発電機の前記励磁コイルの通電量を制御するものであ
り、前記エンジンの回転速度を読み取り、前記エンジン
の回転速度変化が所定値を越えていることを判定する判
定手段と、前記判定手段に応答する手段であって、前記
エンジンの回転速度変化が所定値を越えている間の前記
励磁コイルの通電量の変化速度を抑制する抑制手段とを
備えることを特徴としている。
【0006】なお、本発明は、次の技術を採用しうる。
励磁電流制御装置は、エンジンの回転速度の減少に応じ
て所定値を小さく設定する設定手段をさらに備えても良
い。 抑制手段は、励磁コイルの通電量の増加を止めるよ
うに設けられても良い。 判定手段は、さらにエンジンの
回転速度が設定回転以下であることを判定するように構
成され、抑制手段は、さらにエンジンの回転速度が設定
回転以下である間の励磁コイルの通電量の変化速度を抑
制するように構成されても良い。
励磁電流制御装置は、エンジンの回転速度の減少に応じ
て所定値を小さく設定する設定手段をさらに備えても良
い。 抑制手段は、励磁コイルの通電量の増加を止めるよ
うに設けられても良い。 判定手段は、さらにエンジンの
回転速度が設定回転以下であることを判定するように構
成され、抑制手段は、さらにエンジンの回転速度が設定
回転以下である間の励磁コイルの通電量の変化速度を抑
制するように構成されても良い。
【0007】
【発明の作用】エンジンの回転速度の変化速度が所定値
を越えている間、抑制手段によって励磁コイルの通電量
の変化速度が抑えられることにより、発電機のトルク変
動の急変が抑えられ、発電機のトルク変動によるエンジ
ンのアイドル回転速度の変動が抑えられる。
を越えている間、抑制手段によって励磁コイルの通電量
の変化速度が抑えられることにより、発電機のトルク変
動の急変が抑えられ、発電機のトルク変動によるエンジ
ンのアイドル回転速度の変動が抑えられる。
【0008】
【発明の効果】本発明の発電機の励磁電流制御装置は、
上記の作用で示したように、発電機のトルク変動による
エンジンのアイドル回転速度の変動を抑えることができ
るため、アイドル回転を安定させることができる。ま
た、本発明は、エンジンの回転速度の変化速度を、しき
い値で判定する構成を採用するため、従来技術に比較し
て回路構成で、かつ高精度に励磁コイルの通電量を制御
してエンジンのアイドル回転を安定させることができ
る。
上記の作用で示したように、発電機のトルク変動による
エンジンのアイドル回転速度の変動を抑えることができ
るため、アイドル回転を安定させることができる。ま
た、本発明は、エンジンの回転速度の変化速度を、しき
い値で判定する構成を採用するため、従来技術に比較し
て回路構成で、かつ高精度に励磁コイルの通電量を制御
してエンジンのアイドル回転を安定させることができ
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明の発電機の励磁電流制御装置
を、図に示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図4は本発明の実施例を示
すもので、図1は発電機の励磁電流制御装置の構成を示
す電気回路図である。本実施例の発電機1は、エンジン
2によって励磁コイル3が回転駆動され、電機子コイル
4の発生する交流電流が、整流回路5によって直流変換
されてバッテリ6および車両の各電気負荷7へ出力され
る。この発電機1の発生する電力は、エンジン2の回転
速度と励磁コイル3の通電量(励磁電流値)によって変
化する。励磁コイル3に供給される励磁電流は、励磁電
流制御装置8によって制御される。励磁電流制御装置8
は、励磁コイル3の励磁電流を制御するスイッチング素
子9を備え、このスイッチング素子9のON-OFFは、バッ
テリ6の充電状態およびエンジン2の回転速度に関連し
て制御される。
を、図に示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図4は本発明の実施例を示
すもので、図1は発電機の励磁電流制御装置の構成を示
す電気回路図である。本実施例の発電機1は、エンジン
2によって励磁コイル3が回転駆動され、電機子コイル
4の発生する交流電流が、整流回路5によって直流変換
されてバッテリ6および車両の各電気負荷7へ出力され
る。この発電機1の発生する電力は、エンジン2の回転
速度と励磁コイル3の通電量(励磁電流値)によって変
化する。励磁コイル3に供給される励磁電流は、励磁電
流制御装置8によって制御される。励磁電流制御装置8
は、励磁コイル3の励磁電流を制御するスイッチング素
子9を備え、このスイッチング素子9のON-OFFは、バッ
テリ6の充電状態およびエンジン2の回転速度に関連し
て制御される。
【0010】バッテリ6の充電状態に応じてスイッチン
グ素子9を制御して、発電機1の発電量を制御する発電
制御回路10は、バッテリ6の電圧低下時にスイッチン
グ素子9のデューティー比を増加し、バッテリ6の電圧
が所定電圧以上の時にスイッチング素子9をOFF するも
のである。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧以下に
低下した際にHiの信号を出力する比較器11と、デュー
ティーのON割合を除々に増加するデューティー増加回路
12とを備え、その比較器11とデューティー増加回路
12とをアンド回路13に出力し、比較器11とデュー
ティー増加回路12との出力の和でスイッチング素子9
を制御する。なお、デューティー増加回路12は、スイ
ッチング素子9のデューティー比を記憶するデューティ
ー記憶回路14、このデューティー記憶部14の記憶す
るデューティー比に所定のオフセット(+α)を加える
加算回路15、この加算回路15で加算された値の電圧
パルス幅の信号を発生するパルス発生回路16から構成
される。
グ素子9を制御して、発電機1の発電量を制御する発電
制御回路10は、バッテリ6の電圧低下時にスイッチン
グ素子9のデューティー比を増加し、バッテリ6の電圧
が所定電圧以上の時にスイッチング素子9をOFF するも
のである。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧以下に
低下した際にHiの信号を出力する比較器11と、デュー
ティーのON割合を除々に増加するデューティー増加回路
12とを備え、その比較器11とデューティー増加回路
12とをアンド回路13に出力し、比較器11とデュー
ティー増加回路12との出力の和でスイッチング素子9
を制御する。なお、デューティー増加回路12は、スイ
ッチング素子9のデューティー比を記憶するデューティ
ー記憶回路14、このデューティー記憶部14の記憶す
るデューティー比に所定のオフセット(+α)を加える
加算回路15、この加算回路15で加算された値の電圧
パルス幅の信号を発生するパルス発生回路16から構成
される。
【0011】また、励磁電流制御装置8は、エンジン2
の回転速度に関連して、発電制御回路10による発電増
加を禁止する禁止回路17(抑制手段に相当する)を備
える。この禁止回路17は、エンジン2の回転数を検出
し、エンジン2の回転速度が第2設定回転以下(設定回
転以下に相当する)の時にHiの信号を出力する回転数検
出手段18(判定手段に相当する)と、エンジン2の回
転速度が第1設定回転以下で、かつエンジン2の回転変
化速度が所定値を越えた時にHiの信号を発生する回転変
化検出手段19(判定手段、設定手段に相当する)と、
回転速度が所定回転以下の時あるいは回転変化速度が所
定値を越えた時にHiの信号を発生するオア回路20と、
このオア回路20がHiの信号を出力する際に、加算回路
15によるオフセットの加算を停止する切替手段21と
からなる。
の回転速度に関連して、発電制御回路10による発電増
加を禁止する禁止回路17(抑制手段に相当する)を備
える。この禁止回路17は、エンジン2の回転数を検出
し、エンジン2の回転速度が第2設定回転以下(設定回
転以下に相当する)の時にHiの信号を出力する回転数検
出手段18(判定手段に相当する)と、エンジン2の回
転速度が第1設定回転以下で、かつエンジン2の回転変
化速度が所定値を越えた時にHiの信号を発生する回転変
化検出手段19(判定手段、設定手段に相当する)と、
回転速度が所定回転以下の時あるいは回転変化速度が所
定値を越えた時にHiの信号を発生するオア回路20と、
このオア回路20がHiの信号を出力する際に、加算回路
15によるオフセットの加算を停止する切替手段21と
からなる。
【0012】回転数検出手段18および回転変化検出手
段19の具体的な回路構成を図2に示し、この回転数検
出手段18および回転変化検出手段19の回路の作動
を、図3および図4を用いて説明する。所定の周期(T
c)で発生するクロック信号(ck2)によってクロッ
ク付RSフィリップフロップ22、23はリセットされ
る。このリセット信号を受けると、フィリップフロップ
22のQ出力(P2)はLow 、フィリップフロップ23
の−Q出力はHi、フィリップフロップ22のQ出力およ
びフィリップフロップ23の−Q出力をアンド回路24
を介した出力(P1)はLow となる。その後入力される
最初のエンジン回転信号の立ち上がりで、フィリップフ
ロップ22はSETされて、フィリップフロップ22の
Q出力(P2)はHiとなる。したがって、アンド回路2
4を介した出力(P1)はHiに反転する。エンジン回転
信号の2度目の立ち上がりで、フィリップフロップ23
はSETされて、−Q出力はLow となり、出力(P1)
はHiに反転する。この状態は、次のクロック信号(ck
2)の立ち上がりまで継続する。
段19の具体的な回路構成を図2に示し、この回転数検
出手段18および回転変化検出手段19の回路の作動
を、図3および図4を用いて説明する。所定の周期(T
c)で発生するクロック信号(ck2)によってクロッ
ク付RSフィリップフロップ22、23はリセットされ
る。このリセット信号を受けると、フィリップフロップ
22のQ出力(P2)はLow 、フィリップフロップ23
の−Q出力はHi、フィリップフロップ22のQ出力およ
びフィリップフロップ23の−Q出力をアンド回路24
を介した出力(P1)はLow となる。その後入力される
最初のエンジン回転信号の立ち上がりで、フィリップフ
ロップ22はSETされて、フィリップフロップ22の
Q出力(P2)はHiとなる。したがって、アンド回路2
4を介した出力(P1)はHiに反転する。エンジン回転
信号の2度目の立ち上がりで、フィリップフロップ23
はSETされて、−Q出力はLow となり、出力(P1)
はHiに反転する。この状態は、次のクロック信号(ck
2)の立ち上がりまで継続する。
【0013】エンジン2の回転数が第2設定回転以下に
検出したか否かの検出は、次のようになされる。8ビッ
トのアップカウンター25は、出力(P1)のHi周期を
クロック信号(ck1)のタイミングでカウントする。
エンジン回転数が低いと回転信号の1周期に相当する出
力(P1)のHi期間が大きくなる。クロック信号(ck
2)の立ち上がり時点でアップカウンター25の上位3
ビットにHi信号がカウントされていれば、出力(P3)
がHiとなり、回転数が低い旨の信号を出力する。この出
力(P3)は、Dフィリップフロップ26に入力され、
クロック信号(ck2)のタイミングで、低回転信号と
して出力される。なお、図3の出力(P3)は、わかり
やすくするために、クロック信号(ck1)の周期の3
倍で検出するように記載したものである。
検出したか否かの検出は、次のようになされる。8ビッ
トのアップカウンター25は、出力(P1)のHi周期を
クロック信号(ck1)のタイミングでカウントする。
エンジン回転数が低いと回転信号の1周期に相当する出
力(P1)のHi期間が大きくなる。クロック信号(ck
2)の立ち上がり時点でアップカウンター25の上位3
ビットにHi信号がカウントされていれば、出力(P3)
がHiとなり、回転数が低い旨の信号を出力する。この出
力(P3)は、Dフィリップフロップ26に入力され、
クロック信号(ck2)のタイミングで、低回転信号と
して出力される。なお、図3の出力(P3)は、わかり
やすくするために、クロック信号(ck1)の周期の3
倍で検出するように記載したものである。
【0014】エンジン2の回転速度が第1設定回転以下
で、かつエンジン2の回転変化速度が所定値を越えたか
否かは、次のようになされる。なお、回転変化速度の所
定値は、エンジン2に設けられるアイドルコントローラ
(図示しない)が追従できる回転変化速度を越えないよ
うに設定される。クロック信号(ck2)のタイミング
でアップカウンター25の値はダウンカウンター27に
セットされ、クロック信号(ck1)のタイミングでダ
ウンカウントされる。カウントが終了すると、ダウンカ
ウンター27の出力はLow に反転するように設けられ、
ダウンカウンター27の出力と、出力(P1)とのエク
スクルーシブオア回路28の出力は、クロック信号(c
k2)の周期(Tc)の間に変化した回転信号の周期の
変化量となる。ここで、出力(P1)に回転信号がセッ
トされていない期間をマスクするため、エクスクルーシ
ブオア回路28の出力と、出力(P2)とをアンド回路
29を介した出力(P4)が真の回転変化量となる。そ
して、出力(P4)をクロック信号(ck1)のタイミ
ングで第2アップカウンター30がカウントし、カウン
ト値が所定値を越えると、つまり回転変化量が所定値を
越えると出力(P5)がHiに反転し、オア回路31から
出力される加減速信号もHi(本発明の所定値を越えた旨
の信号)となる。クロック信号(ck2)の立ち上がり
で回転変化量が所定値を越えていない場合、第2アップ
カウンター30の出力(P5)はLow で、Dフィリップ
フロップ32にLow の信号が入力されると、Dフィリッ
プフロップ32のQ出力がLow となり、加減速信号はLo
w (本発明の所定値を越えない旨の信号)となる。な
お、エンジン2の回転信号の周期が、クロック信号(c
k1)の周期を越えると、回転変化の検出ができなくな
る。つまり、クロック信号(ck1)の周期に対応する
エンジン回転信号の周期のエンジン回転数(第1設定回
転)よりも、エンジン回転数が高くなると、エンジン回
転速度変化の検出はできなくなる。
で、かつエンジン2の回転変化速度が所定値を越えたか
否かは、次のようになされる。なお、回転変化速度の所
定値は、エンジン2に設けられるアイドルコントローラ
(図示しない)が追従できる回転変化速度を越えないよ
うに設定される。クロック信号(ck2)のタイミング
でアップカウンター25の値はダウンカウンター27に
セットされ、クロック信号(ck1)のタイミングでダ
ウンカウントされる。カウントが終了すると、ダウンカ
ウンター27の出力はLow に反転するように設けられ、
ダウンカウンター27の出力と、出力(P1)とのエク
スクルーシブオア回路28の出力は、クロック信号(c
k2)の周期(Tc)の間に変化した回転信号の周期の
変化量となる。ここで、出力(P1)に回転信号がセッ
トされていない期間をマスクするため、エクスクルーシ
ブオア回路28の出力と、出力(P2)とをアンド回路
29を介した出力(P4)が真の回転変化量となる。そ
して、出力(P4)をクロック信号(ck1)のタイミ
ングで第2アップカウンター30がカウントし、カウン
ト値が所定値を越えると、つまり回転変化量が所定値を
越えると出力(P5)がHiに反転し、オア回路31から
出力される加減速信号もHi(本発明の所定値を越えた旨
の信号)となる。クロック信号(ck2)の立ち上がり
で回転変化量が所定値を越えていない場合、第2アップ
カウンター30の出力(P5)はLow で、Dフィリップ
フロップ32にLow の信号が入力されると、Dフィリッ
プフロップ32のQ出力がLow となり、加減速信号はLo
w (本発明の所定値を越えない旨の信号)となる。な
お、エンジン2の回転信号の周期が、クロック信号(c
k1)の周期を越えると、回転変化の検出ができなくな
る。つまり、クロック信号(ck1)の周期に対応する
エンジン回転信号の周期のエンジン回転数(第1設定回
転)よりも、エンジン回転数が高くなると、エンジン回
転速度変化の検出はできなくなる。
【0015】本実施例によって、加減速信号がHiに変わ
る回転減少速度vは、次式によって求められる。
る回転減少速度vは、次式によって求められる。
【数1】v≧(Dc×f2 )/Tc×(1+Dc×f) なお、fは回転数、Tcはクロック信号(ck2)の周
期、Nは第2アップカウンター30のカウント値、Tck
1 はクロック信号(ck1)の周期、DcはN×Tck1
である。この数式よりわかるように、加減速信号がHiに
変わる回転減少速度vは、回転数fの減少に従って、よ
り小さな値に変わってゆく。
期、Nは第2アップカウンター30のカウント値、Tck
1 はクロック信号(ck1)の周期、DcはN×Tck1
である。この数式よりわかるように、加減速信号がHiに
変わる回転減少速度vは、回転数fの減少に従って、よ
り小さな値に変わってゆく。
【0016】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。バッテリ6の電圧が所定電圧よりも
高い時は、比較器11の出力がLow で、アンド回路13
の出力がLow となり、スイッチング素子9がOFF して、
励磁コイル3の励磁電流が減少する。オア回路20の出
力がLow の時(エンジン2の回転速度が所定回転数より
高く、回転数の変化が小さい時)で、バッテリ6の電圧
が所定電圧以下の時は、比較器11の出力はHiで、スイ
ッチング素子9の導通デューティー比が加算回路15に
よって所定の周期に増加して励磁コイル3の励磁電流が
増加する。これによってバッテリ電圧が増加するように
制御される。エンジン2の回転数が第2設定回転以下に
低下すると、禁止回路17のオア回路20の出力がHiに
反転して切替手段21を操作し、加算回路15によるオ
フセットの加算を停止する。すると、スイッチング素子
9の導通デューティー比が固定されて、励磁電流の増加
による発電機トルクの増加が抑えられ、発電機トルクの
増加によりアイドル回転数がさらに低下するのを防ぎ、
アイドル回転数を安定させることができる。エンジン2
の回転数が第2設定回転より高くても、エンジン2の回
転数の変化速度が所定値を越えると、禁止回路17のオ
ア回路20の出力がHiに反転して切替手段21を操作
し、加算回路15によるオフセットの加算を停止する。
このため、スイッチング素子9の導通デューティー比が
固定され、励磁電流の増加による発電機トルクの増加が
抑えられる。この結果、エンジン回転の低下時に、発電
機トルクが増加することが抑えられるため、アイドル回
転の減少を抑えアイドル回転を安定させることができ
る。
を簡単に説明する。バッテリ6の電圧が所定電圧よりも
高い時は、比較器11の出力がLow で、アンド回路13
の出力がLow となり、スイッチング素子9がOFF して、
励磁コイル3の励磁電流が減少する。オア回路20の出
力がLow の時(エンジン2の回転速度が所定回転数より
高く、回転数の変化が小さい時)で、バッテリ6の電圧
が所定電圧以下の時は、比較器11の出力はHiで、スイ
ッチング素子9の導通デューティー比が加算回路15に
よって所定の周期に増加して励磁コイル3の励磁電流が
増加する。これによってバッテリ電圧が増加するように
制御される。エンジン2の回転数が第2設定回転以下に
低下すると、禁止回路17のオア回路20の出力がHiに
反転して切替手段21を操作し、加算回路15によるオ
フセットの加算を停止する。すると、スイッチング素子
9の導通デューティー比が固定されて、励磁電流の増加
による発電機トルクの増加が抑えられ、発電機トルクの
増加によりアイドル回転数がさらに低下するのを防ぎ、
アイドル回転数を安定させることができる。エンジン2
の回転数が第2設定回転より高くても、エンジン2の回
転数の変化速度が所定値を越えると、禁止回路17のオ
ア回路20の出力がHiに反転して切替手段21を操作
し、加算回路15によるオフセットの加算を停止する。
このため、スイッチング素子9の導通デューティー比が
固定され、励磁電流の増加による発電機トルクの増加が
抑えられる。この結果、エンジン回転の低下時に、発電
機トルクが増加することが抑えられるため、アイドル回
転の減少を抑えアイドル回転を安定させることができ
る。
【0017】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、エンジン2の回転数が、第1設定回
転と第2設定回転の間にあるとき、回転速度変化が所定
値を越えた際に、励磁電流の増加による発電機トルクの
増加が抑えられ、エンジン回転の低下時における回転を
安定させることができる。つまり、エンジン回転のふら
つきや、空吹かしによるオーバーシュート等によるエン
ジン2の停止を防ぐとともに、電気負荷の投入によるエ
ンジン回転の低下を防ぐことができる。特に、本実施例
では、回転数の減少に応じて、所定値が小さくなるた
め、アイドル回転を一層安定化することができる。ま
た、エンジン2の回転速度の変化量が所定値に達したか
否かを判定して励磁コイル3の励磁電流の増加を止める
という比較的簡単な構成で、精度の高い制御ができる。
つまり、高い精度でアイドル回転を安定させる励磁電流
制御装置8を、低いコストで提供できる。
用で示したように、エンジン2の回転数が、第1設定回
転と第2設定回転の間にあるとき、回転速度変化が所定
値を越えた際に、励磁電流の増加による発電機トルクの
増加が抑えられ、エンジン回転の低下時における回転を
安定させることができる。つまり、エンジン回転のふら
つきや、空吹かしによるオーバーシュート等によるエン
ジン2の停止を防ぐとともに、電気負荷の投入によるエ
ンジン回転の低下を防ぐことができる。特に、本実施例
では、回転数の減少に応じて、所定値が小さくなるた
め、アイドル回転を一層安定化することができる。ま
た、エンジン2の回転速度の変化量が所定値に達したか
否かを判定して励磁コイル3の励磁電流の増加を止める
という比較的簡単な構成で、精度の高い制御ができる。
つまり、高い精度でアイドル回転を安定させる励磁電流
制御装置8を、低いコストで提供できる。
【0018】〔第2実施例〕図5は第2実施例の発電機
1の励磁電流制御装置8の構成を示す電気回路図であ
る。本実施例は、比較器11がONした際にクロック33
で決定される周期によって導通デューティー比を増加さ
せ、逆に比較器11がOFF した際にクロック33で決定
される周期によって導通デューティー比を減少させるア
ップダウンカウンター34およびパルス発生回路35を
用いて発電制御回路10を構成したものである。この発
電制御回路10を用いることによって、発電機1のトル
ク変動の急上昇と急下降とを防ぐことができる。
1の励磁電流制御装置8の構成を示す電気回路図であ
る。本実施例は、比較器11がONした際にクロック33
で決定される周期によって導通デューティー比を増加さ
せ、逆に比較器11がOFF した際にクロック33で決定
される周期によって導通デューティー比を減少させるア
ップダウンカウンター34およびパルス発生回路35を
用いて発電制御回路10を構成したものである。この発
電制御回路10を用いることによって、発電機1のトル
ク変動の急上昇と急下降とを防ぐことができる。
【図1】発電機の励磁電流制御装置の構成を示す電気回
路図である(第1実施例)。
路図である(第1実施例)。
【図2】回転数検出手段と回転変化検出手段の電気回路
図である(第1実施例)。
図である(第1実施例)。
【図3】実施例の回路作動を示すタイムチャートである
(第1実施例)。
(第1実施例)。
【図4】実施例の回路作動を示すタイムチャートである
(第1実施例)。
(第1実施例)。
【図5】発電機の励磁電流制御装置の構成を示す電気回
路図である(第2実施例)。
路図である(第2実施例)。
【図6】エンジンのアイドル回転と発電機トルクとの関
係を示す説明図である。
係を示す説明図である。
1 発電機 2 エンジン 3 励磁コイル 8 励磁電流制御装置17 禁止回路(抑制手段) 18 回転数検出手段(判定手段) 19 回転変化検出手段(判定手段、設定手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−117699(JP,A) 特開 平1−308135(JP,A) 特開 平3−270700(JP,A) 特開 平3−118800(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 9/14
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンの回転動力を受けて当該エンジ
ンの回転速度と励磁コイルの通電量に応じた電力を発生
する発電機の前記励磁コイルの通電量を制御する発電機
の励磁電流制御装置において、 前記エンジンの回転速度を読み取り、前記エンジンの回
転速度変化が所定値を越えていることを判定する判定手
段と、 前記判定手段に応答する手段であって、前記エンジンの
回転速度変化が所定値を越えている間の 前記励磁コイル
の通電量の変化速度を抑制する抑制手段とを備えること
を特徴とする発電機の励磁電流制御装置。 - 【請求項2】 前記エンジンの回転速度の減少に応じて
前記所定値を小さく設定する設定手段をさらに備えるこ
とを特徴とする請求項1記載の発電機の励磁電流制御装
置。 - 【請求項3】 前記抑制手段は、前記励磁コイルの通電
量の増加を止めることを特徴とする請求項1または請求
項2記載の発電機の励磁電流制御装置。 - 【請求項4】 前記判定手段は、さらに前記エンジンの
回転速度が設定回転以下であることを判定するように構
成されており、 前記抑制手段は、さらに前記エンジンの回転速度が設定
回転以下である間の前記励磁コイルの通電量の変化速度
を抑制するように構成されていることを特徴とする請求
項1から請求項3のいずれかに記載の発電機の励磁電流
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12179292A JP3180436B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 発電機の励磁電流制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12179292A JP3180436B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 発電機の励磁電流制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05328799A JPH05328799A (ja) | 1993-12-10 |
JP3180436B2 true JP3180436B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=14820021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12179292A Expired - Fee Related JP3180436B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 発電機の励磁電流制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3180436B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10361215A1 (de) * | 2003-12-24 | 2005-07-28 | Daimlerchrysler Ag | Elektrische Einrichtung und Betriebsverfahren |
JP4124209B2 (ja) * | 2005-03-23 | 2008-07-23 | 株式会社デンソー | 発電制御装置 |
JP2015035930A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 大阪瓦斯株式会社 | 発電システム |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP12179292A patent/JP3180436B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05328799A (ja) | 1993-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |