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JP3174217B2 - チョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギュレータic - Google Patents

チョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギュレータic

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JP3174217B2
JP3174217B2 JP07606394A JP7606394A JP3174217B2 JP 3174217 B2 JP3174217 B2 JP 3174217B2 JP 07606394 A JP07606394 A JP 07606394A JP 7606394 A JP7606394 A JP 7606394A JP 3174217 B2 JP3174217 B2 JP 3174217B2
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transistor
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type regulator
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友広 鈴木
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Sharp Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準電圧と出力電圧と
の誤差に基づいて、PNPトランジスタである出力トラ
ンジスタのスイッチングを制御することにより、出力電
圧を安定化するチョッパ型レギュレータおよびチョッパ
型レギュレータICに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等に必要となる安定化された直
流電圧を得るには、一般にレギュレータが用いられてい
る。このレギュレータの一種として、入力電圧より低い
出力電圧を得る降圧型レギュレータがあり、この降圧型
レギュレータには2種のタイプがある。第1のタイプ
は、ドロッパ方式と呼ばれるレギュレータであって、発
生するノイズが小さく、設計が容易であるという利点を
持つ反面、入力電圧と出力電圧との差異が大きい場合に
は、発熱量が多くなり、効率が悪化するという欠点を持
つ。
【0003】第2のタイプは、入力電圧と出力電圧との
差異が大きい場合にも効率が低下しないチョッパ方式の
レギュレータである。以下に、このチョッパ型レギュレ
ータの従来技術について、図面を参照しつつ説明する。
【0004】図9は、チョッパ型レギュレータIC13
(以下ではIC13と称する)を用いてレギュレータを
構成した場合を示している。このIC13には、基準電
圧回路1、誤差増幅器2、発振器3、PWMコンパレー
タ4、PNPトランジスタであるドライブトランジスタ
5、およびNPNトランジスタである出力トランジスタ
6が形成されており、電圧モードのパルス幅制御を行っ
て出力電圧を安定化する。なお、IC13には、キャッ
チダイオード7、コイル8、2つの抵抗9,10からな
る分圧回路、および出力コンデンサ11が、不可欠の要
素として外付けされる(12は負荷を示している)。
【0005】以下に、このチョッパ型レギュレータの動
作を説明する。
【0006】先ず、入力端子INに入力電圧VINが印加
されるとIC13の動作が起動され、出力端子OUTに
接続されている抵抗9,10の分圧回路によって分圧さ
れた出力電圧が端子ADJにフィードバックされる。端
子ADJは、誤差増幅器2の反転入力に接続されている
ので、誤差増幅器2からは、分圧された出力電圧と基準
電圧との誤差を示す誤差信号が出力される。この誤差信
号は、図10において、aの2種の波形W1,W2のう
ち、波形W1として示されている。
【0007】一方、PWMコンパレータ4においては、
発振器3から送出され、波形W2として示される波と、
波形W1として示される誤差信号とが比較される。その
ためPWMコンパレータ4からは、bにより示す波形信
号が出力される。この信号は、ドライブトランジスタ5
を介して、出力トランジスタ6のスイッチングを制御す
る。そのため、負荷12に与えられる電圧は、抵抗9,
10により分圧された電圧が、基準電圧と等しくなるよ
うに制御される。
【0008】詳細に説明すると、上記スイッチングにお
いては、出力トランジスタ6がオン状態であるとき、入
力端子IN、出力トランジスタ6、およびコイル8を介
して、電流が負荷12に供給される。また出力トランジ
スタ6がオフ状態であるときには、出力トランジスタ6
がオン状態である期間にコイル8に蓄えられたエネルギ
ーが、負荷12、キャッチダイオード7、コイル8によ
り形成される閉回路に電流を流す(負荷12に電流が供
給される)。
【0009】上記動作において出力トランジスタ6に流
れる電流は波形c、キャッチダイオード7に流れる電流
は波形d、コイル8に流れる電流は波形eに示す電流と
なる。そのため負荷12には、波形eの平均値(W3に
より示す)なる電流が供給されることとなる。
【0010】ここで、出力トランジスタ6のオン状態と
なる期間をt1、オフ状態となる期間をt2とし、デュ
ーティをMとして、M=t1/(t1+t2)により示
すとすると、値Mは、下式
【0011】
【数1】M=VO +VF /(VIN−VCE(sat) +VF ) 但し VO ;出力電圧 VF ;キャッチダイオード7の順方向電圧 VIN ;入力電圧 VCE(sat) ;出力トランジスタ6のコレクタ・エミッタ
間電圧 として示される。つまり出力電圧、キャッチダイオード
7の順方向電圧、入力電圧、出力トランジスタ6のコレ
クタ・エミッタ間電圧により、期間t1,t2が決定さ
れる。
【0012】図11は、電流モードのパルス幅制御を行
うチョッパ型レギュレータIC16(以下ではIC16
と称する)を用いて構成された従来技術を示している。
なお、図11におけるブロックのうち、図9に示したブ
ロックと構成が同一であるブロックには、図9において
付与した符号と同一符号を付与している。
【0013】IC16には、基準電圧回路1、誤差増幅
器2、発振器17、PWMコンパレータ4、フリップフ
ロップ14、電流検出増幅器15、電流検出用抵抗2
5、ドライブトランジスタ5、および出力トランジスタ
6が形成されている。またキャッチダイオード7、コイ
ル8、抵抗9,10からなる分圧回路、出力コンデンサ
11が外付けされる。そして抵抗9,10の分圧回路に
より分圧された出力電圧と基準電圧との誤差が、誤差増
幅器2から、誤差信号として出力される。この誤差信号
は、図12では、波形W4として示されている。
【0014】そして電流検出増幅器15から出力され、
電流検出用抵抗25に流れる電流値を示す波形W5と、
誤差信号を示す波形W4とは、PWMコンパレータ4に
よって比較される。そのため誤差増幅器2の出力電圧よ
り電流検出増幅器15の出力電圧が高くなると、PWM
コンパレータ4の出力はHレベル(gにより示す)とな
り、フリップフロップ14はリセットされる。このリセ
ットによってドライブトランジスタ5と出力トランジス
タ6とはオフとなる。そしてオフ状態は、発振器17か
ら、フリップフロップ14をセットするためのパルス
(hにより示す)が送出されたとき、オン状態に反転す
る。
【0015】上記したように、電流モードのチョッパ型
レギュレータは、電流検出用抵抗25に流れる電流を監
視することによって、抵抗9,10の分圧回路の分圧電
圧と基準電圧の値とに基づき、出力電圧VO を制御す
る。
【0016】なお、図12における波形j,k,lは、
上記した電流モードによる制御時の主要電流波形を示し
ており、jは出力トランジスタ6に流れる電流、kはキ
ャッチダイオード7に流れる電流、lはコイル8に流れ
る電流の、各電流波形を示している。そして負荷12に
は、コイル8に流れる電流の平均値(W6により示す)
が供給される。
【0017】これら2種のチョッパ型レギュレータの特
徴を述べると、電圧モードのチョッパ型レギュレータの
方が構成が簡単であるが、出力電圧VO が変動してから
後になってパルス幅が変化する構成であるため、入力電
圧VINの変動への追従に遅れが生じるという欠点があ
る。一方、電流モードのチョッパ型レギュレータは、出
力電圧VO に変動が生じる以前において、入力電圧VIN
の変動に対応するパルス幅の変化が生じるので、入力電
圧VINの変動に対する追従は良いが、回路構成が複雑に
なっている。
【0018】チョッパ型レギュレータには、上記した2
種の構成のほかに、電圧モードのチョッパ型レギュレー
タにおける出力トランジスタを、NPNトランジスタか
らPNPトランジスタに変更した構成がある。このチョ
ッパ型レギュレータを図13に示す。なお、図13にお
けるブロックのうち、図9に示したブロックと構成が同
一であるブロックについては、図9において付与した符
号と同一符号を付与している。
【0019】この構成に使用されるチョッパ型レギュレ
ータIC21には、基準電圧回路1、誤差増幅器2、発
振器3、PWMコンパレータ4が設けられている(但
し、PWMコンパレータ4は、Hレベルで出力トランジ
スタ19をオンする)。また図9のドライブトランジス
タ5に相当するNPNトランジスタ18のコレクタと、
PNPトランジスタにより構成された出力トランジスタ
19のベースとは、出力トランジスタ19のベース電流
を一定値となるように制御する定電流回路20を介して
接続されている。また図9に示す構成と同一の外付け部
品が接続されている。
【0020】このように構成されたチョッパ型レギュレ
ータは、電圧モードのチョッパ型レギュレータであり、
その動作は、PWMコンパレータ4の出力がHレベルで
あるとき出力トランジスタ19がオンとなることを除く
と、図9に示すチョッパ型レギュレータと動作は同一で
あるので、説明を省略する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記した3つのチョッ
パ型レギュレータのうち、出力トランジスタにNPNト
ランジスタを用いた構成では、NPNトランジスタの特
性上、オン状態におけるコレクタ・エミッタ間の電圧値
が、PNPトランジスタのコレクタ・エミッタ間の電圧
値より大きくなる。そのため出力トランジスタ6による
損失が大きく、レギュレータとしての効率が低下すると
いう問題を生じていた。
【0022】一方、図13に示したように、出力トラン
ジスタ19にPNPトランジスタを用いた構成では、オ
ン状態におけるコレクタ・エミッタ間電圧が低いことか
ら、出力トランジスタ19の損失が少なく、レギュレー
タとしての効率が高くなるという特性を有する。しか
し、出力トランジスタ19がPNPトランジスタである
ことに伴う欠点がある。この欠点について以下に説明す
る。
【0023】出力トランジスタ19がオン状態となると
きには、定電流回路20が、出力トランジスタ19のベ
ース電流を引き込む。このベース電流は、出力電流の大
小に関わりなく一定となっており、数10mA等に設定
される。またチョッパ型レギュレータは、一般的には、
入力電圧VINと出力電圧VO との差異が大きい場合に使
用され、高い入力電圧VINが入力端子INに印加され
る。このため、NPNトランジスタを出力トランジスタ
に用いたチョッパ型レギュレータと比べたときには、
【0024】
【数2】出力トランジスタ19のベース電流×入力電圧
IN×デューティとして示される駆動損失が大きい。ま
た、この駆動損失は、出力電流に関わりなく一定であ
る。このことを出力電流と効率との関係から着目する
と、図14のGでもって示すように、出力電流が小さい
範囲では、効率の低下を招くという問題を生じていた。
【0025】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、発明の目的は、出力トランジスタにP
NPトランジスタを用いた構成において、出力電流の検
出を行い、検出した出力電流に対応して出力トランジス
タのベース電流を制御することにより、出力電流が小さ
い範囲において生じる効率の低下を防止することのでき
るチョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギュレー
タICを提供することにある。
【0026】また請求項1又は2記載の発明の目的は、
出力電流の検出を行って出力トランジスタのベース電流
を制御するに際し、出力電流の検出において生じる損失
を微少とすることのできるチョッパ型レギュレータおよ
びチョッパ型レギュレータICを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
ョッパ型レギュレータは、基準電圧と出力電圧との誤
差に基づいて、PNPトランジスタである出力トランジ
スタのスイッチングを制御することにより、出力電圧を
安定化するチョッパ型レギュレータに適用し、出力トラ
ンジスタに流れる出力電流を検出する電流検出回路と、
この電流検出回路により検出された出力電流に基づき、
この出力電流が少ないときには出力トランジスタに流れ
るベース電流を少なくする制御を行う電流制御回路とを
備えた構成としている。
【0028】
【0029】また請求項記載の発明に係るチョッパ型
レギュレータは、電流検出回路を、出力トランジスタの
エミッタとコレクタとの電圧差を検出する電圧差検出器
とした構成を採用している。
【0030】請求項記載の発明において、前記出力ト
ランジスタ、前記電流検出回路および前記電流制御回路
を集積化して1パッケージとした構成を用いている。
【0031】
【作用】明の作用を以下に示す。
【0032】電流検出回路と電流制御回路とによって、
出力電流が少ないときには、出力トランジスタのベース
電流は少なくなる。このため出力電流が少ないときに
は、出力トランジスタのベース電流によって生じる損失
が減少する。つまり出力トランジスタのコレクタ・エミ
ッタ間の電圧により生じる損失(コレクタ損失)が、出
力電流の増減によって変化するとき、この変化に対応し
てベース電流による損失が増減する。その結果、コレク
タ損失に対するベース電流による損失の比率は、出力電
流が少ないときにも上昇しない。すなわち、出力電流が
少ない領域における効率が改善される。
【0033】
【0034】
【0035】請求項1,2記載の発明の作用を以下に示
す。
【0036】出力トランジスタのコレクタ・エミッタ間
電圧は、コレクタ・エミッタ間の等価インピーダンスに
従い、出力電流に対応して変化する。そのため電圧差検
出器の出力は、出力トランジスタに流れる出力電流を示
す値となる。また出力電流の検出によって生じる損失
は、電圧差検出器の電力損失のみとなる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しつつ説明する。
【0038】図1は、電圧モードのチョッパ型レギュレ
ータおよびチョッパ型レギュレータICの一実施例の電
気的構成を示すブロック図である。なお、同図において
は、図9に示すブロックと構成が同一となるブロックに
は、図9において付与した符号と同一符号を付与してい
る。
【0039】基準電圧回路1は、入力端子INに与えら
れる入力電圧VINに対する係数、および温度係数が極め
て微少な、安定化された所定電圧である基準電圧を生成
するブロックとなっている。そして生成した基準電圧を
誤差増幅器2の非反転入力に送出する。
【0040】また誤差増幅器2は、反転入力に接続され
た端子ADJに導かれる電圧と基準電圧との差異を増幅
し、誤差信号として出力するブロックとなっている。そ
して誤差信号をPWMコンパレータ4の非反転入力に送
出する。
【0041】発振器3は、定電流の積分回路等によって
構成され、波を生成するブロックとなっている。そして
生成した波をPWMコンパレータ4の反転入力に送出す
る。
【0042】PWMコンパレータ4は、発振器3によっ
て生成された波と誤差信号との比較を行うブロックとな
っている。そして比較結果を電流制御回路23に送出す
る。
【0043】電流検出回路22は、入力端子INから負
荷12に到る電流経路の任意の位置における電流を、出
力電流として検出するブロックである。そして検出結果
を電流制御回路23に送出する。
【0044】電流制御回路23は、PWMコンパレータ
4の比較結果に従って、出力トランジスタ19のオンと
オフとの制御を行うブロックであり、PWMコンパレー
タ4からHレベルが送出されるとき、出力トランジスタ
19をオンさせる。また出力トランジスタ19のベース
に流す電流については、電流検出回路22の検出結果に
従って増減を行う。つまり、電流検出回路22の検出結
果が、出力電流が少ないことを示す場合、出力トランジ
スタ19のベース電流を少なくする。また電流検出回路
22の検出結果が、出力電流が多いことを示す場合、出
力トランジスタ19のベース電流を多くする。
【0045】出力トランジスタ19は、オン時のコレク
タ・エミッタ間の電圧を小さくし、コレクタ損失を低減
するため、PNPトランジスタとなっている。そして電
流制御回路23の制御に従って入力端子INに導かれる
電流をスイッチングすると共に、スイッチングした電流
を出力端子OUTに送出する。
【0046】出力端子OUTにカソードが接続され、ア
ノードが接地されたキャッチダイオード7は、出力トラ
ンジスタ19がオフ状態であるとき、コイル8と負荷1
2との間に閉回路を形成するためのダイオードである。
そして、このダイオードには、コイル8に蓄えられたエ
ネルギによって生じる電流が流れる。
【0047】コイル8は、出力トランジスタ19のスイ
ッチング時に、エネルギの蓄積と放出とを行うブロック
であり、キャッチダイオード7および出力コンデンサ1
1と対となることによって、スイッチングされた電圧を
直流に変換する。
【0048】2つの抵抗9,10からなる分圧回路は、
負荷12に与える電圧を設定するためのブロックであ
り、端子ADJに送出すべき分圧電圧を生成する。
【0049】なお、同図において、24により示された
ブロックは、チョッパ型レギュレータICのパッケージ
内に封止されるブロックとなっており、封止のための構
造については、後に詳述する。
【0050】上記構成からなる実施例の動作について、
以下に説明する。
【0051】出力電圧VO を抵抗9,10の分圧回路に
よって分圧し、分圧電圧を、端子ADJを介して誤差増
幅器2に導いている。そのため分圧電圧と基準電圧との
誤差が、誤差増幅器2によって増幅され、誤差信号とし
て出力される。PWMコンパレータ4は、発振器3から
出力される波と誤差信号との比較を行い、出力トランジ
スタ19をスイッチングするための信号を生成し、電流
制御回路23に送出する。
【0052】一方、電流検出回路22は、出力トランジ
スタ19がオン時の出力電流の検出を行い、検出結果を
電流制御回路23に送出する。そのため電流制御回路2
3は、出力トランジスタ19をオンさせるとき、電流検
出回路22が検出した電流値に対応した値のベース電流
を引き込む。すなわち、電流制御回路23は、電流検出
回路22の検出結果が、出力電流の多いことを示す場合
には、引き込むベース電流を多くする。また電流検出回
路22の検出結果が、出力電流の少ないことを示す場合
には、引き込むベース電流を少なくする。
【0053】上記制御の結果、出力トランジスタ19が
オンしているときには、入力端子INに導かれた電流
は、出力トランジスタ19とコイル8とを介して、負荷
12に供給される。このときコイル8はエネルギーの蓄
積を行う。そして出力トランジスタ19がオフ状態にな
ると、コイル8に蓄えられたエネルギーは、キャッチダ
イオード7により形成された経路を介して、負荷12に
電流を供給する。
【0054】上記した動作によって負荷12には安定し
た直流電圧が供給されるが、この供給において、出力電
流が小さい場合には、出力トランジスタ19のベース電
流が少ない値となるように制御される。そのため下式
【0055】
【数3】出力トランジスタ19のベース電流×入力電圧
IN×デューティ により示される駆動損失は、出力電流が少ない範囲では
減少する。このため、出力電流と効率との関係は、図1
4のHでもって示すように、出力電流が少ない領域にお
いても低下しない関係となる。
【0056】図2は、電圧モードのチョッパ型レギュレ
ータおよびチョッパ型レギュレータICの他の実施例の
電気的構成を示すブロック図である。なお、同図におい
ては、図1に示すブロックと構成が同一となるブロック
には、図1において付与した符号と同一符号を付与して
いる。
【0057】この実施例においては、図1に示す電流検
出回路22を、入力端子INと出力トランジスタ19の
エミッタとの間に接続された電流検出用抵抗61と、電
流検出用抵抗61の端子間に生じる電圧を増幅する電流
検出増幅器26とによって構成したものである。そして
電流検出用抵抗61の値は、損失を極力少なくするた
め、電流検出増幅器26の動作の安定が得られる範囲に
おいて、最小の値に設定される。また29により示すブ
ロックは、チョッパ型レギュレータICとして、パッケ
ージ内に封止されている。
【0058】また図1における電流制御回路23は、本
実施例では、2つのトランジスタ27,28によって構
成されており、トランジスタ28のベースには電流検出
増幅器26の出力が接続されている。またトランジスタ
28のエミッタは接地されており、そのコレクタは、P
WMコンパレータ4の出力と、トランジスタ27のベー
スとに接続されている。またトランジスタ27のエミッ
タは接地されており、そのコレクタは出力トランジスタ
19のベースに接続されている。
【0059】上記構成からなる実施例の動作について、
以下に説明する。
【0060】トランジスタ28は、電流検出増幅器26
の出力が出力電流の増加を示すときには、トランジスタ
27のベース電流を増加させることによって、出力トラ
ンジスタ19のベース電流を増加させる。またトランジ
スタ28は、電流検出増幅器26の出力が出力電流の減
少を示すときには、トランジスタ27のベース電流を減
少させ、出力トランジスタ19のベース電流を減少させ
る。つまりトランジスタ27,28からなる電流制御回
路23は、出力電流が減少するときには、出力トランジ
スタ19のベース電流を減少させる。
【0061】このことにより、出力電流に対する効率
は、図14のHにより示す効率となって、出力電流の少
ない領域においても効率が低下しない。
【0062】図3は、電圧モードのチョッパ型レギュレ
ータおよびチョッパ型レギュレータICのさらに他の
施例の電気的構成を示すブロック図である。なお、同図
においては、図1、図2に示すブロックと構成が同一と
なるブロックには、図1、図2において付与した符号と
同一符号を付与している。
【0063】この実施例においては、図1に示す電流検
出回路22は、そのエミッタが出力トランジスタ19の
エミッタに接続され、そのベースが出力トランジスタ1
9のベースに接続されたPNP型の電流検出トランジス
タ30によって構成されており、電流検出トランジスタ
30は、出力トランジスタ19に対するカレントマルチ
プライアとなっている。
【0064】そのため電流検出トランジスタ30のエミ
ッタ面積は、出力トランジスタ19のエミッタ面積に対
して、乗じる値に対応した面積となっている。すなわ
ち、出力トランジスタ19のエミッタ面積に対する電流
検出トランジスタ30のエミッタ面積をαとすると、電
流検出トランジスタ30のコレクタには、出力トランジ
スタ19のコレクタ電流(出力電流)にαを乗じた電流
が出力される。なお、この値αは、微少な値に設定され
る。
【0065】また図1における電流制御回路23は、本
実施例では、図2に示す構成において用いられた2つの
トランジスタ27,28と、2つの抵抗32,33と、
2つの抵抗32,33によって分圧された電圧と所定電
圧との差異を増幅する増幅器62とによって構成されて
いる。
【0066】また34により示すブロックは、チョッパ
型レギュレータICとして、パッケージ内に封止される
ブロックとなっている。
【0067】上記構成からなる実施例について、動作を
以下に説明する。
【0068】電流検出トランジスタ30のコレクタから
は、出力電流に対応する電流が出力されるため、2つの
抵抗32,33によって分圧された電圧は、出力電流を
示す電圧となる。そのため増幅器62は、出力電流が多
いときには、トランジスタ28のコレクタ電流を減少さ
せ、トランジスタ27のベース電流を増加させることに
よって、出力トランジスタ19のベース電流を増加させ
る。また増幅器62は、出力電流が少ないときには、ト
ランジスタ28のコレクタ電流を増加させ、トランジス
タ27のベース電流を減少させることによって、出力ト
ランジスタ19のベース電流を減少させる。
【0069】このことにより、出力電流に対する効率
は、図14のHにより示す効率となって、出力電流の少
ない領域においても効率が低下しない。
【0070】図4は、電圧モードのチョッパ型レギュレ
ータおよびチョッパ型レギュレータICのさらに他の実
施例の電気的構成を示すブロック図である。なお、同図
においては、図1、図2に示すブロックと構成が同一と
なるブロックには、図1、図2において付与した符号と
同一符号を付与している。
【0071】この実施例においては、図1に示す電流検
出回路22は、出力端子OUTとコイル8との間に接続
された電流検出用抵抗54と、電流検出用抵抗54の端
子間に生じる電圧を増幅する電流検出増幅器26とによ
って構成されている。そして電流検出用抵抗54の値
は、損失を極力少なくするため、電流検出増幅器26の
動作の安定が得られる範囲において、最小の値に設定さ
れている。また55により示すブロックは、チョッパ型
レギュレータICとして、パッケージ内に封止されてい
る。
【0072】また図1における電流制御回路23は、本
実施例では、2つのトランジスタ27,28によって構
成されており、トランジスタ28のベースには電流検出
増幅器26の出力が接続されている。またトランジスタ
28のエミッタは接地されており、そのコレクタは、P
WMコンパレータ4の出力と、トランジスタ27のベー
スとに接続されている。またトランジスタ27のエミッ
タは接地されており、そのコレクタは出力トランジスタ
19のベースに接続されている。つまり、本実施例は、
図2に示した構成における電流検出用抵抗61を外付け
部品とした構成となっている。
【0073】上記構成からなる実施例の動作について、
以下に説明する。
【0074】トランジスタ28は、電流検出増幅器26
の出力が出力電流の増加を示すときには、トランジスタ
27のベース電流を増加させることによって、出力トラ
ンジスタ19のベース電流を増加させる。またトランジ
スタ28は、電流検出増幅器26の出力が出力電流の減
少を示すときには、トランジスタ27のベース電流を減
少させ、出力トランジスタ19のベース電流を減少させ
る。つまりトランジスタ27,28からなる電流制御回
路23は、出力電流が減少するときには、出力トランジ
スタ19のベース電流を減少させる。
【0075】このことにより、出力電流に対する効率
は、図14のHにより示す効率となって、出力電流の少
ない領域においても効率が低下しない。
【0076】図5は、請求項1,2記載の発明に係る電
圧モードのチョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レ
ギュレータICの一実施例の電気的構成を示すブロック
図である。なお、同図においては、図1、図2に示すブ
ロックと構成が同一となるブロックには、図1、図2に
おいて付与した符号と同一符号を付与している。
【0077】この実施例においては、図1に示す電流検
出回路22は、出力トランジスタ19のエミッタとコレ
クタとの電圧差を検出する電圧差検出器56によって構
成されている。また図1における電流制御回路23は、
本実施例では、図2において用いられた2つのトランジ
スタ27,28によって構成されている。
【0078】また57により示すブロックは、チョッパ
型レギュレータICとして、パッケージ内に封止される
ブロックとなっている。
【0079】上記構成からなる実施例について、動作を
以下に説明する。
【0080】出力トランジスタ19のエミッタとコレク
タとの電圧差は、出力電流に対応して変化する電圧とな
る。そのため電圧差検出器56からは、出力電流の値に
対応した電圧が出力される。この結果、電圧差検出器5
6は、出力電流が多いときには、トランジスタ28のコ
レクタ電流を減少させ、トランジスタ27のベース電流
を増加させることによって、出力トランジスタ19のベ
ース電流を増加させる。また電圧差検出器56は、出力
電流が少ないときには、トランジスタ28のコレクタ電
流を増加させ、トランジスタ27のベース電流を減少さ
せることによって、出力トランジスタ19のベース電流
を減少させる。
【0081】このことにより、出力電流に対する効率
は、図14のHにより示す効率となって、出力電流の少
ない領域においても効率が低下しない。
【0082】図6は、電流モードのチョッパ型レギュレ
ータおよびチョッパ型レギュレータICの他の実施例の
電気的構成を示すブロック図である。なお、同図におい
ては、図11に示すブロックと構成が同一となるブロッ
クには、図11において付与した符号と同一符号を付与
している。
【0083】基準電圧回路1は、入力端子INに与えら
れる入力電圧VINに対する係数、および温度係数が極め
て微少な、安定化された所定電圧である基準電圧を生成
するブロックとなっている。そして生成した基準電圧を
誤差増幅器2の非反転入力に送出する。
【0084】また誤差増幅器2は、反転入力に接続され
た端子ADJに導かれる電圧と基準電圧との差異を増幅
し、誤差信号として出力するブロックとなっている。そ
して誤差信号をPWMコンパレータ4の非反転入力に送
出する。
【0085】PWMコンパレータ4は、電流検出増幅器
15が出力する信号と誤差信号との比較を行うブロック
となっている。そして比較結果をフリップフロップ14
のリセット入力に送出する。
【0086】発振器17は、一定間隔のパルス列を生成
するブロックとなっている。そして生成したパルス列を
フリップフロップ14のセット入力に送出する。
【0087】フリップフロップ14は、PWMコンパレ
ータ4からHレベルが送出されるとリセットされ、発振
器17からのパルス列の各パルスが導かれる毎にセット
されるフリップフロップである。そして反転出力を電流
制御回路23に送出する。
【0088】電流検出回路22は、入力端子INから負
荷12に到る電流経路の任意の位置における電流を、出
力電流として検出するブロックである。そして検出結果
を電流制御回路23に送出する。
【0089】電流制御回路23は、フリップフロップ1
4の出力に従って、出力トランジスタ19のオンとオフ
との制御を行うブロックであり、フリップフロップ14
からLレベルが送出されると出力トランジスタ19をオ
ンさせる。そして、この制御のために出力トランジスタ
19のベースに流す電流については、電流検出回路22
の検出結果に従って増減を行う。つまり、電流検出回路
22の検出結果が、出力電流が少ないことを示す場合、
出力トランジスタ19のベース電流を少なくする。また
電流検出回路22の検出結果が、出力電流が多いことを
示す場合、出力トランジスタ19のベース電流を多くす
る。
【0090】出力トランジスタ19は、オン時のコレク
タ・エミッタ間の電圧を小さくするため、PNPトラン
ジスタとなっている。そして電流制御回路23の制御に
従って入力端子INに導かれる電流をスイッチングする
と共に、スイッチングした電流を出力端子OUTに送出
する。
【0091】なお、同図において、35により示された
ブロックは、チョッパ型レギュレータICのパッケージ
内に封止されるブロックとなっており、封止のための構
造については、後に詳述する。
【0092】また、電流検出回路22、電流制御回路2
3の具体的構成については、図2〜図5において構成を
説明した電流検出回路22、電流制御回路23の構成を
用いることが可能である。このとき、電流制御回路23
の構成に応じて、フリップフロップ14の出力の論理が
反転される(フリップフロップ14の非反転出力Q(図
示を省略)を電流制御回路23に送出する)。
【0093】上記構成からなる実施例の動作について、
以下に説明する。
【0094】出力トランジスタ19のスイッチングは、
電流検出用抵抗25の端子電圧を監視することによって
制御され、出力端子OUTの電圧が一定となるように制
御される。
【0095】この制御において、電流検出回路22は、
出力トランジスタ19がオン時の出力電流の検出を行
い、検出結果を電流制御回路23に送出する。そのため
電流制御回路23は、出力トランジスタ19をオンさせ
るとき、電流検出回路22が検出した電流値に対応する
値のベース電流を引き込む。すなわち、電流制御回路2
3は、電流検出回路22の検出結果が、出力電流の多い
ことを示す場合には、引き込むベース電流を多くする。
また電流検出回路22の検出結果が、出力電流の少ない
ことを示す場合には、引き込むベース電流を少なくす
る。
【0096】上記制御の結果、出力電流と効率との関係
は、図14のHでもって示すように、出力電流が少ない
領域においても低下しない関係となる。
【0097】図7は、本発明に係るチョッパ型レギュレ
ータICの一実施例の内部構成図である。
【0098】回路チップ部41は、ブロック24,2
9,34,35,57(図1〜図3,図5および図6参
照)のうちの任意の1つのブロックから、出力トランジ
スタ19を除いた回路部を集積したチップ部となってい
る。またトランジスタチップ部42は、出力トランジス
タ19を形成したチップ部となっている。そして回路チ
ップ部41とトランジスタチップ部42とは一体に形成
されたチップ部65となっており、半田からなる接合部
40でもって、金属フレーム38上にダイボンディング
により固着されている。
【0099】また金属フレーム38には、一端側の中央
からややずれた部位において長く伸びるアウターリード
フレーム47が形成されており、このアウターリードフ
レーム47はGND端子となっている。
【0100】またアウターリードフレーム47の紙面に
おける左側には、出力端子OUTを構成するアウターリ
ードフレーム46が、アウターリードフレーム47と平
行となるように設けられている。そしてアウターリード
フレーム47の紙面における右側には、入力端子INを
構成するアウターリードフレーム48が、アウターリー
ドフレーム47と平行となるように設けられている。ま
たアウターリードフレーム48の紙面における右側に
は、端子ADJを構成するアウターリードフレーム49
が、アウターリードフレーム47と平行となるように設
けられている。
【0101】またトランジスタチップ部42に形成され
た、コレクタとなるコンタクト部42aは、金属ワイヤ
39によってアウターリードフレーム46に接続されて
いる。またエミッタとなるコンタクト部42bが、金属
ワイヤ39によってアウターリードフレーム48に接続
されている。また回路チップ部41に形成された接地用
のコンタクト部41aは、金属ワイヤ39によって、金
属フレーム38に接続されている。また回路チップ部4
1に形成されたフィードバック用コンタクト部41b
は、金属ワイヤ39によって、アウターリードフレーム
49に接続されている。
【0102】そしてチップ部65と金属フレーム38と
は、アウターリードフレーム46〜49の一端部と共に
パッケージ37に封止されている。このパッケージ37
は、エポキシ樹脂等の外装用樹脂からなっており、トラ
ンスファーモールド等の工程により形成されている。
【0103】図8は、本発明に係るチョッパ型レギュレ
ータICの他の実施例の内部構成図である。なお、図7
に示す構成と同一構成となる部分については、図7にお
いて付与した符号と同一符号を付与している。
【0104】トランジスタチップ部45は、出力トラン
ジスタ19をチップ化したものであり、回路チップ部4
4は、ブロック24,29,35,57(図1,図2,
図6および図5参照)のうちの任意の1つのブロックか
ら、出力トランジスタ19を除いた回路部を集積したチ
ップ部である。そして回路チップ部44とトランジスタ
チップ部45とは、互いに独立したチップ部となってい
る。
【0105】また金属フレーム38には、一端側の中央
からややずれた部位において長く伸びるアウターリード
フレーム51が形成されており、このアウターリードフ
レーム51は出力端子OUTとなっている。またアウタ
ーリードフレーム51の紙面における左側には、入力端
子INを構成するアウターリードフレーム50が、アウ
ターリードフレーム51と平行となるように設けられて
いる。またアウターリードフレーム51の紙面における
右側には、GND端子を構成するアウターリードフレー
ム52が、アウターリードフレーム51と平行となるよ
うに設けられている。そしてアウターリードフレーム5
2の紙面における右側には、端子ADJを構成するアウ
ターリードフレーム53が、アウターリードフレーム5
1と平行となるように設けられている。
【0106】また上記した2つのチップ部44,45の
うち、トランジスタチップ部45は、半田からなる接合
部66でもって、金属フレーム38上にダイボンディン
グにより固着されている。また回路チップ部44は、絶
縁ペースト43により、金属フレーム38上にダイボン
ディングにより固着されている。
【0107】そしてトランジスタチップ部45に形成さ
れた、ベースとなるコンタクト部45aは、金属ワイヤ
39により、回路チップ部44の電流制御回路用コンタ
クト部44dと接続されている。またトランジスタチッ
プ部45のコレクタ電極は、半田からなる接合部66に
よって、金属フレーム38を介し、アウターリードフレ
ーム51に接続されている。またトランジスタチップ部
45のエミッタであるコンタクト部45bは、金属ワイ
ヤ39によってアウターリードフレーム50に接続され
ている。
【0108】また回路チップ部44の接地用のコンタク
ト部44aは、金属ワイヤ39によってアウターリード
フレーム52に接続され、フィードバック用のコンタク
ト部44bは、金属ワイヤ39によってアウターリード
フレーム53に接続され、入力電圧用のコンタクト部4
4cは、金属ワイヤ39によってアウターリードフレー
ム50に接続されている。
【0109】そしてチップ部65と金属フレーム38と
は、アウターリードフレーム50〜53の一端部と共に
パッケージ37に封止されている。このパッケージ37
は、エポキシ樹脂等の外装用樹脂からなっており、トラ
ンスファーモールド等の工程により形成されている。
【0110】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
図7、図8に示す構成に、アウターリードフレームを2
本追加した構成とすることにより、ブロック55として
電気的構成が示されたチョッパ型レギュレータICとす
ることが可能である。
【0111】またトランジスタチップ部45に電流検出
トランジスタ30を形成した構成とし、図8に示す構成
のICを、ブロック34により電気的構成が示されるチ
ョッパ型レギュレータICとすることが可能である。
【0112】また図6に示す電流モードのチョッパ型レ
ギュレータおよびチョッパ型レギュレータICの構成に
おいては、電流検出回路22を電流検出増幅器15と共
用とし、電流検出増幅器15の出力を電流制御回路23
に導く構成とすることが可能である。そして、この場合
には、出力トランジスタ19のベース電流の制御が、電
流制御回路23を追加するのみで可能となるため、回路
構成が簡単化されるという効果を得ることができる。
【0113】
【発明の効果】ョッパ型レギュレータおよびチョッパ
型レギュレータICは、基準電圧と出力電圧との誤差に
基づいて、PNPトランジスタである出力トランジスタ
のスイッチングを制御することにより、出力電圧を安定
化するチョッパ型レギュレータに適用し、出力トランジ
スタに流れる出力電流を検出する電流検出回路を備えて
いる。そして電流検出回路により検出された出力電流に
基づき、この出力電流が少ないときには出力トランジス
タに流れるベース電流を少なくする制御を行う電流制御
回路を備えているため、検出した出力電流に対応して出
力トランジスタのベース電流が制御される。そのため出
力電流が小さい範囲において生じる効率の低下を防止す
ることが可能となっている。
【0114】
【0115】そして請求項1,2記載の発明に係るチョ
ッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギュレータIC
は、電流検出回路を、出力トランジスタのエミッタとコ
レクタとの電圧差を検出する電圧差検出器としている。
そのため出力電流の検出により増加する消費電力は、電
圧差検出器の消費電力のみとなることから、出力電流の
検出において生じる損失を微少とすることが可能となっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】チョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギ
ュレータICの一実施例の電気的構成を示すブロック図
である。
【図2】チョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギ
ュレータICの他の実施例の電気的構成を示すブロック
図である。
【図3】ョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギ
ュレータICのさらに他の実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】ョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギ
ュレータICのさらに他の実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】請求項1,2記載の発明に係るチョッパ型レギ
ュレータおよびチョッパ型レギュレータICの一実施例
の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】チョッパ型レギュレータおよびチョッパ型レギ
ュレータICの他の実施例の電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】請求項記載の発明に係るチョッパ型レギュレ
ータICの構造図である。
【図8】請求項記載の発明に係るチョッパ型レギュレ
ータICの構造図である。
【図9】電圧モードのチョッパ型レギュレータの従来技
術の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す従来技術の主要信号の波形を示す
説明図である。
【図11】電流モードのチョッパ型レギュレータの従来
技術の電気的構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す従来技術の主要信号の波形を示
す説明図である。
【図13】電圧モードのチョッパ型レギュレータの従来
技術の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】チョッパ型レギュレータにおける出力電流と
効率との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基準電圧回路 2 誤差増幅器 3 発振器 4 PWMコンパレータ 7 キャッチダイオード 8 コイル 11 出力コンデンサ 12 負荷 19 出力トランジスタ 22 電流検出回路 23 電流制御回路 30 電流検出トランジスタ 56 電圧差検出器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧と出力電圧との誤差に基づい
    て、PNPトランジスタである出力トランジスタのスイ
    ッチングを制御することにより、出力電圧を安定化する
    チョッパ型レギュレータにおいて、 前記出力トランジスタに流れる出力電流を検出する電流
    検出回路と、 この電流検出回路により検出された出力電流に基づき、
    この出力電流が少ないときには前記出力トランジスタに
    流れるベース電流を少なくする制御を行う電流制御回路
    とを備え、 前記電流検出回路を、前記出力トランジスタのエミッタ
    とコレクタとの電圧差を検出する電圧差検出器とした
    とを特徴とするチョッパ型レギュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチョッパ型レギュレータ
    における出力トランジスタ、電流検出回路および電流制
    御回路を集積化して1パッケージとしたことを特徴とす
    るチョッパ型レギュレータIC。
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