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JP3170507B2 - 空気調和設備 - Google Patents

空気調和設備

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JP3170507B2
JP3170507B2 JP17393491A JP17393491A JP3170507B2 JP 3170507 B2 JP3170507 B2 JP 3170507B2 JP 17393491 A JP17393491 A JP 17393491A JP 17393491 A JP17393491 A JP 17393491A JP 3170507 B2 JP3170507 B2 JP 3170507B2
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heat exchanger
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refrigerant
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豊 福士
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に建物の複数の室な
どの空調ゾーンを個々に最適状態に冷暖房する空気調和
設備に関し、特にー台の室外ユニットに複数の室内ユニ
ットを各々冷媒配管を介し接続したマルチタイプの直膨
式空気調和設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ー台の室外ユニットに複数台の室
内ユニットを冷媒配管を介し接続した、いわゆるマルチ
タイプの直膨式空気調和設備がある。この種の空気調和
設備は冷・暖房モード運転の切り替えができる。この種
の空気調和設備の各室内ユニットは冷・暖房モードいず
れの運転時にも送風量と冷媒流量とが略比例的に3〜4
段階の制御モードに設定されている。この各室内ユニッ
トの吸込み温度と空調ゾーンの温度との比較、又はその
室内ユニットの吸込み温度と吹出し温度との比較等によ
り、各室内ユニットが複数段階の制御モードの中から選
択して運転される。一方、これら各室内ユニットに冷媒
配管を介し接続したー台の室外ユニットは、これも複数
段階の制御モードに初期設定され、前記各室内ユニット
の段階的な制御モード運転に応じて適当に複数段階の制
御モードの中から選択して運転され、各室内ユニットで
必要な総冷媒流量を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした従
来のマルチタイプの直膨式空気調和設備では、各室内ユ
ニットの送風量と冷媒流量とが複数段階的な制御モード
にしか設定できないので、各々が受け持つ空調ゾーンの
きめ細かな最適空調が困難であると共に、室外ユニット
の運転制御も複数段階的であるので、コンプレッサーの
冷媒吐出容量に無駄が多く、非効率的で消費電力がかさ
ばり不経済であった。
【0004】また、前述した従来のマルチタイプの直膨
式空気調和設備の各室内ユニットは、それぞれ一つずつ
の空調ゾーン或いは近似的に同一負荷の空調ゾーンに給
気可能になっているだけであり、各室内ユニットがそれ
ぞれ各種異なる複数の空調ゾーンに同時に満足する給気
を行うようにはなっていない。
【0005】つまり、複数の空調ゾーンの中には、空調
負荷が大きく最大風量を要求するゾーンと、空調負荷が
小さく最小風量を要求するゾーンが同時に混在する。こ
れら各種異なる負荷条件の空調ゾーンの組合せは無限で
あり、これら各種空調ゾーンにー台の室内ユニットから
同時にそれぞれ満足する給気を行なわなければならな
い。しかし前述のように室内ユニットの送風量と冷媒流
量とが複数段階的な制御モードにしか設定できないもの
では、各種空調ゾーンに対し同時にそれぞれ満足する給
気を行うことはとても困難であり、各空調ゾーンのきめ
細かな最適空調ができないばかりか、室外ユニットの容
量に無駄がより一層多く発生し、非効率的で消費電力の
増大を招いてしまう。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされ、その第1
の目的とするところは、各室内ユニットが各々の受け持
つ空調ゾーンをきめ細かく最適状態に空調できると共
に、室外ユニットの運転に無駄が少なく効率的で経費の
節減が図れる経済性に優れたマルチタイプの直膨式空気
調和設備を提供することにある。
【0007】第2の目的とするとことは、前記第1の目
的に加え、各室内ユニットが空調負荷の異なる複数個ず
つの空調ゾーンを同時にきめ細かく最適状態に空調でき
るマルチタイプの直膨式空気調和設備を提供することに
ある。
【0008】第3の目的とするとことは、前記各目的に
加え、各室内ユニットが各々の受け持つ空調ゾーンを更
に一層最適状態に空調できるマルチタイプの直膨式空気
調和設備を提供することにある。
【0009】第4の目的とするとことは、前記各目的に
加え、複数の室内ユニットで冷・暖房モード運転が混在
していても、ー台の室外ユニットで効率良く対処でき、
しかもその室外ユニットの運転の無駄がなく、非常に効
率的で経費の大幅な節減が図れる経済性に極めて優れた
マルチタイプの直膨式空気調和設備を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段と作用】第1の発明の空気
調和設備は、前記第1の目的を達成するために、−台の
室外ユニットと、これに各々冷媒配管を介して接続し且
つそれぞれ所定の空調ゾーンに送風可能とした複数の室
内ユニットとを備えてなるマルチタイプの直膨式空気調
和設備において、前記各室内ユニットには、この各々が
受け持つ空調ゾーンの空調負荷に対応した必要風量を基
に送風機の風量制御を行うと共に、その送風機により熱
交換器に送通されて実際にこの熱交換器を通過した風量
及びその吸い込み側温度と吹出し側温度を検出し、且つ
その吸い込み側温度と熱交換器の設定吹出し温度との差
と前記風量から該熱交換器の必要交換熱量を演算し、こ
れに見合う熱交換器の必要冷媒流量を決定して冷媒流量
調整弁を制御し且つ前記吹出し側温度と前記設定吹出し
温度との差に基いて前記必要冷媒流量を補正する制御装
置をそれぞれ備える一方、前記室外ユニットには、前記
各室内ユニットの制御装置からそれぞれの必要冷媒流量
情報を基に総冷媒流量を決定してコンプレッサーの吐出
容量の制御並びに冷媒流量調整弁の制御を行う制御装置
を備えたことを特徴とする。
【0011】これにて、各室内ユニットは風量並びに冷
媒流量が従来のような段階的に制御されるのではなく、
常に各々の受け持つ空調ゾーンの空調負荷に応じた風量
並びに冷媒流量に制御されることから、その各室内ユニ
ットからの給気により各空調ゾーンをきめ細かく最適状
態に空調できるようになる。また、室外ユニットは各室
内ユニットの制御装置からの必要冷媒流量情報を基に総
冷媒流量を決定して、コンプレッサーの吐出容量の制御
並びに冷媒流量調整弁の制御が行われることから、その
室外ユニットの運転に無駄が少なく効率的で経費の節減
が図れるようになる。
【0012】第2の発明の空気調和設備は、前記第2の
目的を達成するために、前記第1の発明の構成に加え、
各室内ユニットはそれぞれ複数個ずつの空調ゾーンに端
末風量制御ユニットを介し送風可能に接続され、且つそ
の各室内ユニットの制御装置は、各々が受け持つ複数個
ずつの空調ゾーンの空調負荷に対応した必要風量指令を
端末風量制御ユニットから受け、それらの総合計の必要
風量を算出して送風機の風量制御を行う構成としたこと
を特徴とする。これにて、前記作用に加え、各室内ユニ
ットが空調負荷の異なる複数個ずつの空調ゾーンを同時
にきめ細かく最適状態に空調できるようになる。
【0013】第3及び第4の発明の空気調和設備は、前
記第3の目的を達成するために、前記第1又は第2の発
明の構成に加え、各室内ユニットの制御装置は、熱交換
器に送通される風量及びその吸い込み側温度を検出し、
且つその吸い込み側温度と熱交換器の設定吹出し温度と
の差と前記風量から該熱交換器の必要交換熱量を演算す
ると共に、その熱交換器の吹き出し側温度を検出する検
出手段を備え、この実際の吹き出し側温度と前記設定吹
出し温度との差から前記熱交換器の必要交換熱量を補正
し、これに見合う熱交換器の必要冷媒流量を決定して冷
媒流量調整弁を制御する構成としたことを特徴とする。
【0014】これにて、前記作用に加え、更に各室内ユ
ニットは、各々の受け持つ空調ゾーンの空調負荷に応じ
た風量並びに冷媒流量を決定する際に、熱交換器の実際
の吹き出し側温度と設定吹出し温度との差を基に、熱交
換器の必要交換熱量を補正して正確をきすることから、
冷媒温度が不安定であったり、冷媒流量が変動したり、
空気の湿度が変化したりしても、常に最適な冷媒流量を
確保できて、その各室内ユニットからの給気により各空
調ゾーンを更にきめ細かく最適状態に空調できるように
なる。これに伴い、室外ユニットのコンプレッサーの吐
出容量の無駄が一層少なく高効率的な運転が可能とな
る。
【0015】第5の発明の空気調和設備は、前記第4の
目的を達成するために、前記第1乃至第4のいずれかの
発明の構成に加え、室外ユニットの制御装置は、各室内
ユニットの制御装置から各々の冷・暖房モード運転情報
と各々の必要冷媒流量情報とを受け、それら冷房モード
運転のための必要冷媒流量の合計と暖房モード運転のた
めの必要冷媒流量の合計との多い方の運転モード並びに
その多い方の運転モードの総必要冷媒流量を決定し、こ
れに見合う室外ユニットの運転モードの切替え制御並び
にコンプレッサーの吐出容量制御を行うと共に、室外ユ
ニットの熱交換器への冷媒流量を前記両合計の差に相当
する流量に決定して冷媒流量調整弁を制御する構成とし
たことを特徴とする。
【0016】これにて、前記作用に加え、複数の室内ユ
ニットで冷・暖房モード運転が混在していても、ー台の
室外ユニットで効率良く対処でき、しかもその冷房モー
ド運転の室内ユニットと暖房モード運転の室内ユニット
との相互間で熱移動ができて、室外ユニットの負担を軽
減でき、運転の無駄がなく、非常に効率的で経費の大幅
な節減が図れるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明のマルチタイプの直膨式空気調
和設備の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】まず、図1に全体構成の概略を示す。−台
の冷暖房用の室外ユニット1と、これに各々冷媒配管2
を介して接続された複数の冷暖房用の室内ユニット3…
が備えられている。この各室内ユニット3…はそれぞれ
送風ダクト4を介し建物の室内等の複数個ずつの空調ゾ
ーン5…に給気できるように接続されている。
【0019】前記各空調ゾーン5…にはそれぞれ室温検
出と室温設定のためのサーモスタット6が配設されてい
る。またその各空調ゾーン5…に接続する前記送風ダク
ト4の各分岐ダクト4a…には、それぞれ端末風量制御
ユニット(VAVユニット)7が設けられている。この
各端末風量制御ユニット7…は、特公昭60−4749
7号公報に示されている構成と同様で、前記サーモスタ
ット6からの電気信号を受けて独自に当該空調ゾーン5
の空調負荷に対応した必要風量を決定し、内蔵したダン
パー等を開度調整して給気風量を制御するものである。
【0020】なお、各空調ゾーン5…は大きさや空調負
荷がそれぞれ異なるのが一般的である。このために各端
末風量制御ユニット7…は各空調ゾーン5…毎に設計上
の空調負荷に合わせた各種大きさ(容量)の異なるもの
が設置されている。
【0021】前記室外ユニット1は、コンプレッサー1
0と、熱交換器11と、この熱交換器11に外気を通風
して熱交換させる送風機12と、これら各機器の制御装
置13を備えている。
【0022】前記各室内ユニット3…は、熱交換器31
と、この熱交換器31に外気等を通風して熱交換させな
がら前記送風ダクト4に送り込む送風機32と、これら
各機器の制御装置33を備えている。この制御装置33
は、当該室内ユニット3が受け持つ複数の空調ゾーン5
の空調負荷に対応した必要風量指令を各端末風量制御ユ
ニット7…から受けて各機器の制御を行うと共に、その
情報を前記室外ユニット1の制御装置13と交換する機
能を有している。
【0023】更に詳述すると、前記室外ユニット1は、
図2に示す如く、風胴15を備え、この風胴15内に熱
交換器11が配されていると共に、この熱交換器11に
外気等を吸引通風させる送風機12が該熱交換器11の
風下側に設置されている。またその風胴15内の熱交換
器11より風上側に吸い込み側風量検出用の風速検出器
16が設置され、同じく風上側に吸い込み側温度検出器
17が設置され、更に風胴15内の熱交換器11より風
下側に吹き出し側温度検出器18が設置され、これら各
検出器16,17,18の検出信号がそれぞれ制御装置
13に送られるようになっている。
【0024】また、この室外ユニット1にはコンプレッ
サー10が内蔵され、このコンプレッサー10の冷媒吐
出側に出された冷媒配管2aは2方向に分岐され、その
一方の冷媒配管2bは熱交換器11を凝縮器として作用
させる時に「開」とされる電磁弁20aに接続され、他
方の冷媒配管2cは室内ユニット3…方に延出されてい
る。コンプレッサー10の吸い込み側にはアキュームレ
ータ21が配管接続されている。このアキュームレータ
21からコンプレッサー10と反対側に出た冷媒配管2
dは2方向に分岐され、その一方の冷媒配管2eは熱交
換器11を蒸発器として作用させる時に「開」とされる
電磁弁20bに接続され、他方の冷媒配管2fは室内ユ
ニット3…方に延出されている。前記電磁弁20a,2
0bを備えた冷媒配管2b,2eは先端で一本の冷媒配
管2gに合流して前記熱交換器11の一端側に接続され
ている。この冷媒配管2gの途中には熱交換器11を蒸
発器として作用させる時に流出して来る蒸発冷媒温度を
検出する配管温度検出器22が取り付けられ、この検出
信号も制御装置13に送られるようになっている。
【0025】更に、前記熱交換器11の他端側から出た
冷媒配管2hには膨脹弁23と冷媒流量調整弁24とが
順に設けられていると共に、前記熱交換器11を凝縮器
として作用させる時に前記膨脹弁23をバイパスする管
路が設けられ、この管路途中に逆止弁25が設けられて
いる。またこの冷媒配管2hの先端に冷媒タンク26が
設けられ、この冷媒タンク26から冷媒配管2iが出さ
れて前記室内ユニット3…方に延出されている。
【0026】前記各室内ユニット3は、図3に示す如き
構成である。つまり、風洞35が設けられ、この風洞3
5内に熱交換器31が配されていると共に、この熱交換
器31に外気等を吸引通風して熱交換させながら前記送
風ダクト4に送り込む送風機32が該熱交換器31の風
下側に設置されている。またその風洞35内の熱交換器
31より風上側に吸い込み側風量検出用の風速検出器3
6が設置され、同じく風上側に吸い込み側温度検出器3
7が設置され、更に風洞35内の熱交換器31より風下
側に吹き出し側温度検出器38が設置され、これら各検
出器36,37,38の検出信号がそれぞれ制御装置3
3に送られるようになっている。
【0027】また、前記熱交換器31の一端側から出た
冷媒配管2jは途中から2方向に分岐され、その一方の
冷媒配管2kには熱交換器31を凝縮器(暖房モード運
転)として作用させる時に「開」とされる電磁弁40a
が設けられ、この冷媒配管2kの先端が前記室外ユニッ
ト1方に延出されている。他方の冷媒配管2mには熱交
換器31を蒸発器(冷房モード運転)として作用させる
時に「開」とされる電磁弁40bが設けられ、この冷媒
配管2mの先端が前記室外ユニット1方に延出されてい
る。また前記冷媒配管2jの途中には熱交換器31を蒸
発器として作用させる時に蒸発冷媒温度を検出する配管
温度検出器42が取り付けられ、この検出信号も制御装
置33に送られるようになっている。
【0028】更に、前記空気熱交換器31の他端側から
出た冷媒配管2nには膨脹弁43と冷媒流量調整弁44
が順に設けられ、この冷媒配管2nの先端が前記室外ユ
ニット1方に延出されている。またこの冷媒配管2nに
は熱交換器31を凝縮器として作用させる時に前記膨脹
弁43をバイパスする管路が設けられ、この管路途中に
逆止弁45が設けられている。
【0029】なお、図4に示す如く、前記各室内ユニッ
ト3…の各々の冷媒配管2nは相互に冷媒配管2pを介
し連通状態とされ、この状態で前記室外ユニット1から
延出した冷媒配管2iと接続されている。同様に、各室
内ユニット3…の各々の冷媒配管2kは相互に冷媒配管
2qを介し連通状態とされ、この状態で前記室外ユニッ
ト1から延出した冷媒配管2cと接続され、各室内ユニ
ット3…の各々の冷媒配管2mは相互に冷媒配管2rを
介し連通状態とされ、この状態で前記室外ユニット1か
ら延出した冷媒配管2fと接続されている。
【0030】ここで、前記各室内ユニット3の制御装置
33は、図1及び図3に示す如く、当該室内ユニット3
が受け持つ前記複数の空調ゾーン5…の空調負荷に対応
した必要風量指令(過不足信号)を各端末風量制御ユニ
ット7…から受け、それらの総合計の必要風量を算出
し、送風機32の風量制御を行う機能を備えている。こ
の風量制御はインバーターを用いて該送風機32の回転
数を制御することで行っている。
【0031】また、その制御装置33は、当該室内ユニ
ット3の前記風量に見合う必要冷媒流量を決定するため
に、まず前記風速検出器36からの信号により熱交換器
31に送通される風量を算出する。つまり、各空調ゾー
ン5…の端末風量制御ユニット7…が各々空調負荷に応
じ勝手に風量制御することから、送風機32の圧力損失
が変化するので、その送風機32の回転数と実際に熱交
換器31に送通する風量とは必ずしも一致しない。この
ために風速検出器36からの検出信号により熱交換器3
1に実際に送通される風量を算出している。これと同時
に、その熱交換器31の吸い込み側温度検出器37から
の検出信号を受け、その熱交換器31への吸い込み温度
と予め定めた設定吹出し温度との差を求め、これと前記
風量とから該熱交換器31の必要交換熱量を演算し、こ
の必要交換熱量に見合う当該熱交換器31への必要冷媒
流量を決定し、これを基に当該室内ユニット3の冷媒流
量調整弁44を開度制御する機能を備えている。
【0032】なお、この際、熱交換器31の風下側の実
際の吹き出し側温度を検出する温度検出器38の信号を
受け、この実際の吹き出し側温度と前記設定吹出し温度
との差を基にして、前記演算した熱交換器31の必要交
換熱量を更に補正する機能を有している。この補正した
必要交換熱量から、これに見合う当該熱交換器31への
必要冷媒流量を正確に決定し、これを基に当該室内ユニ
ット3の冷媒流量調整弁44を開度制御する機能を備え
ている。
【0033】この必要冷媒流量の補正の理由としては、
冷媒は完全な液相とは限らず、殆どの場合気液混合相と
なっており、その温度が不安定で常に変化し、理論冷凍
サイクルから求めた単位冷媒量の持つ熱量が実際と一致
しない場合が多いと共に、流量調整弁44の開度と流量
の関係が一定でない。また熱交換器31自体についても
安定せず、冷媒の入口側寄りと出口側寄りとの冷媒温度
差も変化している。しかも空気の湿度が一定せず風量と
温度差に応じた必要な全熱量が変化している。こうした
ことから、実際に熱交換器31を通った吹き出し側温度
を検出しながらフィードバックして冷媒流量の補正を行
っている。
【0034】更に、前記制御装置33は、当該室内ユニ
ット3の熱交換器31を蒸発器(冷房モード)として運
転する時には、冷媒配管2jの配管温度検出器42から
の信号を受けて、熱交換器31での冷媒の蒸発温度を間
接的に検出し、この蒸発温度が一定となるように前記膨
脹弁43の開度制御を行う機能を備えている。
【0035】また、前記制御装置33は、当該室内ユニ
ット3が受け持つ前記複数の空調ゾーン5…の空調負荷
に応じ、手動及び自動のいずれでも動作して、前記電磁
弁40a,40bの開閉切り替えにより冷房モードと暖
房モードとの運転制御を行う機能を備えている。
【0036】前記室外ユニット1の制御装置13は、図
1及び図2に示す如く、前記各室内ユニット3…の制御
装置33からそれぞれの冷・暖房運転モード情報と必要
冷媒流量情報を受け、これを基に当該室外ユニット1の
運転モードを切り替え制御し、しかも総必要冷媒流量を
演算決定し、コンプレッサー10の容量制御手段を介し
て該コンプレッサー10からの冷媒吐出容量の制御を行
うと共に、冷媒流量調整弁24の開度制御を行う機能を
備えている。
【0037】つまり、制御装置13は、各室内ユニット
3…の制御装置33からの各々の冷・暖房運転モード情
報と必要冷媒流量情報とを受け、それら室内ユニット3
の冷房モード運転用の必要冷媒流量の合計と暖房モード
運転用の必要冷媒流量の合計とを演算・比較し、その多
い方の運転モードを選択するように、前記電磁弁20
a,20bの開閉切り替え制御を行う機能を備えてい
る。またその多い方の運転モードの総必要冷媒流量を決
定し、これに見合うコンプレッサー10の吐出容量制御
を行う一方、当該室外ユニット1の熱交換器11への冷
媒流量を前記両合計の差に相当する流量に設定すべく、
前記冷媒流量調整弁24の開度制御を行う機能を備えて
いる。
【0038】また、前記制御装置13は、その熱交換器
11の吸い込み側温度検出器17からの検出信号を受
け、その熱交換器11への吸い込み温度と予め定めた設
定温度との差を求め、これと前記熱交換器11への冷媒
流量情報とから、該熱交換器11への必要送風量を演算
し、これを基に送風機12をインバーター制御して風量
制御する機能を備えている。
【0039】なお、この際も、送風機12の回転数と実
際に熱交換器11に送通する風量とは必ずしも一致しな
いので、風速検出器16からの検出信号により実際の風
量を算出してフィードバック制御していると共に、前述
と同理由により、熱交換器11の風下側の実際の吹き出
し側温度を検出する温度検出器18の信号を受け、この
実際の吹き出し側温度と前記設定温度との差を基にし、
前記必要送風量を更に補正して送風機12の風量制御を
行う機能を備えている。
【0040】更に、前記制御装置13は、室外ユニット
1の熱交換器11を蒸発器(暖房モード)として運転す
る時には、冷媒配管2gの配管温度検出器22からの信
号を受けて、熱交換器11での冷媒の蒸発温度を間接的
に検出し、この蒸発温度が一定となるように前記膨脹弁
23の開度制御を行う機能を備えている。
【0041】しかして、前述の構成のマルチタイプの直
膨式空気調和設備の作用を述べる。まず、各空調ゾーン
5…のサーモスタット6からの電気信号で端末風量制御
ユニット(VAVユニット)7が独自に空調負荷に対応
した必要風量を決定して開度制御すると共に、その各空
調ゾーン5…の必要風量指令(過不足信号)を室内ユニ
ット3の制御装置33に送る。
【0042】この指令を受けた各室内ユニット3…の制
御装置33は、それぞれ当該室内ユニット3が受け持つ
前記複数の空調ゾーン5…の必要風量の総合計を算出
し、送風機32の風量制御を行う。
【0043】これと同時に、その制御装置33が風速検
出器36からの検出信号を受けて熱交換器31に送通さ
れる風量を算出すると同時に、吸い込み側温度検出器3
7からの検出信号を受けて、熱交換器31への吸い込み
温度と予め定めた設定吹出し温度との差を求め、これと
前記風量とから該熱交換器31の必要交換熱量を演算す
る。この際、温度検出器38の信号を受けて、熱交換器
31の風下側の実際の吹き出し側温度を検出し、これと
前記設定吹出し温度との差を基にして、前記演算した熱
交換器31の必要交換熱量を更に補正する。この補正し
た必要交換熱量から、これに見合う当該熱交換器31へ
の必要冷媒流量を正確に決定し、これを基に当該室内ユ
ニット3の冷媒流量調整弁44を開度制御する。
【0044】また、その制御装置33は、当該室内ユニ
ット3が受け持つ前記複数の空調ゾーン5…の空調負荷
に応じ、冷房モードか暖房モードかを判断し、これに基
づいて電磁弁40a,40bの開閉切り替えを行って、
当該熱交換器31を蒸発器(冷房モード)として運転す
るか、凝縮器(暖房モード)として運転するかを定め
る。その熱交換器31を蒸発器として冷房モード運転を
行う時には、冷媒配管2jの配管温度検出器42からの
信号を受けて、熱交換器31での冷媒の蒸発温度を間接
的に検出し、この蒸発温度が一定となるように膨脹弁4
3の開度制御を行う。
【0045】一方、室外ユニット1の制御装置13は、
前記各室内ユニット3…の制御装置33から各々の冷暖
房運転モード情報と必要冷媒流量情報とを受け、それら
冷房モード運転用の必要冷媒流量の合計と暖房モード運
転用の必要冷媒流量の合計とを演算・比較し、その多い
方の運転モードを選択して電磁弁20a,20bの開閉
切り替え制御を行って、当該熱交換器11を蒸発器とし
て運転するか、凝縮器として運転するかを定めると共
に、その多い方の運転モードの総必要冷媒流量を決定
し、これに見合うコンプレッサー10の吐出容量制御を
行い、更に当該室外ユニット1の熱交換器11への冷媒
流量を前記両合計の差に相当する流量に設定すべく冷媒
流量調整弁24の開度制御を行う。
【0046】また、その制御装置13は、その熱交換器
11の吸い込み側温度検出器17からの検出信号を受
け、その熱交換器11への吸い込み温度と予め定めた設
定温度との差を求め、これと前記熱交換器11への冷媒
流量情報とから、該熱交換器11への必要送風量を演算
し、これを基に送風機12の風量制御を行う。
【0047】更に、その熱交換器11を蒸発器として冷
房モード運転を行う時には、冷媒配管2gの配管温度検
出器22からの信号を受けて、熱交換器11での冷媒の
蒸発温度を間接的に検出し、この蒸発温度が一定となる
ように膨脹弁23の開度制御を行う。
【0048】こうしてー台の室外ユニット1と複数台の
室内ユニット3…が同時に制御運転される。ここで各室
内ユニット3…全体が冷房モード運転の場合だとする
と、図4に矢印で示す如く冷媒が流れる。つまり、室外
ユニット1のコンプレッサー10から吐出された冷媒
は、電磁弁20aが開くことで冷媒配管2aから冷媒配
管2b,2gを介し凝縮器として機能する熱交換器11
に流れ、そこで液化して冷媒配管2hのバイパス管路の
逆止弁25を通り、冷媒流量調整弁24で総必要冷媒流
量に制御されながら、冷媒タンク26から冷媒配管2
i,2p,2nを介し各室内ユニット3…に入る。
【0049】その各室内ユニット3…内では、まず冷媒
配管2n途中の冷媒流量調整弁44により各々の室内ユ
ニット3が必要とする冷媒流量に制御され、膨脹弁43
に入って液状冷媒が設定の蒸発温度になるように減圧さ
れ、この状態で蒸発器として機能する熱交換器31に流
れ、そこで送風機32により送風される空気と熱交換し
て蒸発気化しながら冷媒配管2jに流出する。
【0050】その各熱交換器31で冷却された前記各々
所定風量の冷風は送風機32により送風ダクト4に圧送
され、各端末風量制御ユニット7に風量制御されながら
各空調ゾーン5…に必要風量ずつ送られて、その個々の
空調ゾーン5…の空調負荷に応じた最適な空調(冷房)
を行うようになる。
【0051】前記各室内ユニット3…内の熱交換器31
から冷媒配管2jに流出した冷媒は、電磁弁40bが開
いていることから冷媒配管2m,2rを通る。そして各
室内ユニット3…内からの冷媒が室外ユニット1の冷媒
配管2f,2dよりアキュームレーター21に入ってコ
ンプレッサー10に吸引されて戻るようになる。
【0052】次に、各室内ユニット3…全体が暖房モー
ド運転の場合では、電磁弁20bと40aが開くこと
で、図5に矢印で示す如く、コンプレッサー10から吐
出された冷媒が、室外ユニット1と各室内ユニット3…
の間を前回とは略逆向きに流れる。これで室外ユニット
1の熱交換器11が蒸発器として機能し、各室内ユニッ
ト3…の熱交換器31が凝縮器として機能するようにな
る。これで各室内ユニット3…内の熱交換器31で送風
機32により送風される空気が加温され、その温風が送
風ダクト4から各端末風量制御ユニット7に風量制御さ
れながら各空調ゾーン5…に必要風量ずつ送られて、そ
の個々の空調ゾーン5…の空調負荷に応じた最適な空調
(暖房)を行うようになる。
【0053】ここでもし、図6に示す如く、各室内ユニ
ット3…のうち、図面上段の室内ユニット3が冷房モー
ド運転で、残りの図面中段及び下段の室内ユニット3が
暖房モード運転と言った具合に、冷・暖房モード運転が
混在し、しかも、その冷房運転モード用の必要冷媒流量
の合計より暖房運転モード用の必要冷媒流量の合計が多
い場合には、室外ユニット1の制御装置13がその多い
方の暖房運転モードを選択して電磁弁20bを開き、熱
交換器11を蒸発器として機能させると共に、その多い
方の運転モードの総必要冷媒流量を決定し、これに見合
うコンプレッサー10の吐出容量制御を行い、更に室外
ユニット1の熱交換器11への冷媒流量を前記両合計の
差に相当する流量に設定すべく冷媒流量調整弁24の開
度制御を行う。
【0054】これにて、図6に矢印で示す如く、室外ユ
ニット1のコンプレッサー10から吐出された冷媒は、
電磁弁20aが閉じていることで、冷媒配管2aから冷
媒配管2c,2qを介して暖房モード運転の中段と下段
の室内ユニット3の冷媒配管2kに流れる。そしてその
中段と下段の室内ユニット3の電磁弁40aを通り凝縮
器として機能する熱交換器31に流れ、そこで送風機3
2により送風される空気と熱交換して液化しながら冷媒
配管2nに流出する。
【0055】その中段と下段の室内ユニット3の熱交換
器31で加温された所定風量の温風は送風機32により
送風ダクト4に圧送され、各端末風量制御ユニット7に
風量制御されながら各空調ゾーン5…に必要風量ずつ送
られて、その個々の空調ゾーン5…の空調負荷に応じた
最適な空調(暖房)を行うようになる。
【0056】前記熱交換器31で液化して冷媒配管2n
に流出した冷媒はバイパス管路の逆止弁45を通り、冷
媒流量調整弁44で流量制御されながら冷媒配管2pに
流れる。
【0057】そしてその液化した冷媒の一部は、上段の
冷房モード運転の室内ユニット3の冷媒配管2nに入
り、冷媒流量調整弁44により必要冷媒流量に制御され
ながら、膨脹弁43で液状冷媒が設定の蒸発温度になる
ように減圧され、この状態で蒸発器として機能する熱交
換器31に流れ、そこで送風機32により送風される空
気と熱交換して蒸発気化しながら冷媒配管2jに流出す
る。
【0058】その上段の室内ユニット3の熱交換器31
で冷却された所定風量の冷風は送風機32により送風ダ
クト4に圧送され、各端末風量制御ユニット7に風量制
御されながら各空調ゾーン5…に必要風量ずつ送られ
て、その個々の空調ゾーン5…の空調負荷に応じた最適
な空調(冷房)を行うようになる。
【0059】前記上段の室内ユニット3の熱交換器31
から冷媒配管2jに流出した冷媒は、電磁弁40bが開
いていることから冷媒配管2mを通り、更に冷媒配管2
f,2dを介しアキュームレーター21に入って、コン
プレッサー10に吸引されて戻るようになる。
【0060】一方、前記液化して冷媒配管2pに流出し
た冷媒の残りは、冷媒配管2iを介して室外ユニット1
の冷媒タンク26に入り、ここから冷媒配管2hの冷媒
流量調整弁24により必要冷媒流量に制御されながら、
膨脹弁23で液状冷媒が設定の蒸発温度になるように減
圧され、この状態で蒸発器として機能する熱交換器11
に流れ、そこで送風機12により送風される空気と熱交
換して蒸発気化しながら冷媒配管2gに流出する。そこ
から電磁弁20aを介し冷媒配管2bを通り、前記コン
プレッサー10から吐出される冷媒と一緒に再び冷媒配
管2cより暖房モード運転の室内ユニット3方に送られ
るようになる。
【0061】これで、冷・暖房モード運転が混在してい
る場合、室外ユニット1のコンプレッサー10は、冷・
暖房モードのいずれか多い方の運転モードの総必要冷媒
流量に相当する冷媒を吐出動作するだけで良く、しかも
その室外ユニット1の熱交換器11は前記冷・暖房モー
ドのそれぞれの必要冷媒流量の差に相当する冷媒量だけ
蒸発或いは凝縮作用を行えば済むようになる。
【0062】
【発明の効果】第1の発明では前述の如く構成したか
ら、各室内ユニットが各々の受け持つ空調ゾーンをきめ
細かく最適状態に空調できると共に、室外ユニットの運
転に無駄が少なく効率的で経費の節減が図れる経済性に
優れたマルチタイプの直膨式空気調和設備が得られる。
【0063】第2の発明では前述の如く構成したから、
前記第1の発明の効果に加え、各室内ユニットが空調負
荷の異なる複数個ずつの空調ゾーンを同時にきめ細かく
最適状態に空調できるマルチタイプの直膨式空気調和設
備が得られる。
【0064】第3及び第4の発明では前述の如く構成し
たから、前記第1及び第2の発明の効果に加え、更に正
確な制御ができて、各室内ユニットが各々の受け持つ空
調ゾーンを更に一層最適状態に空調できるマルチタイプ
の直膨式空気調和設備が得られる。
【0065】第5の発明では前述の如く構成したから、
前記第1乃至第4の発明の効果に加え、複数の室内ユニ
ットで冷・暖房モード運転が混在していても、ー台の室
外ユニットで効率良く対処でき、しかもその室外ユニッ
トの運転の無駄がなく、非常に効率的で経費の大幅な節
減が図れる経済性に極めて優れたマルチタイプの直膨式
空気調和設備が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和設備の一実施例を示す概略的
全体構成図。
【図2】同上実施例の室外ユニットの構成図。
【図3】同上実施例の室内ユニットの構成図。
【図4】同上実施例の室外ユニットと複数の室内ユニッ
トとの冷房モード運転時の冷媒の流れを示す作用説明
図。
【図5】同上実施例の室外ユニットと複数の室内ユニッ
トとの暖房モード運転時の冷媒の流れを示す作用説明
図。
【図6】同上実施例の室外ユニットと複数の室内ユニッ
トとの冷・暖房モードが混在する運転時の冷媒の流れを
示す作用説明図。
【符号の説明】
1…室外ユニット、2(2a〜2r)…冷媒配管、3…
室内ユニット、4…送風ダクト、5…空調ゾーン、7…
端末風量制御ユニット、10…コンプレッサー、11,
31…熱交換器、12,32…送風機、13,33…制
御装置、16,36…風速検知器、17,37…吸い込
み側温度検出器、18,38…吹き出し側温度検出器、
20a,20b,40a,40b…電磁弁、21…アキ
ュームレー、22,42…配管温度検知器、23,43
…膨脹弁、24,44…冷媒流量調整弁、25,45…
逆止弁、26…冷媒タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−176949(JP,A) 特開 平1−193563(JP,A) 特開 平2−57851(JP,A) 特開 平1−127842(JP,A) 特開 昭64−67572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −台の室外ユニットと、これに各々冷媒
    配管を介して接続し且つそれぞれ所定の空調ゾーンに送
    風可能とした複数の室内ユニットとを備えてなるマルチ
    タイプの直膨式空気調和設備において、前記各室内ユニ
    ットには、この各々が受け持つ空調ゾーンの空調負荷に
    対応した必要風量を基に送風機の風量制御を行うと共
    に、その送風機により熱交換器に送通されて実際にこの
    熱交換器を通過した風量及びその吸い込み側温度と吹出
    し側温度を検出し、且つその吸い込み側温度と熱交換器
    の設定吹出し温度との差と前記風量から該熱交換器の必
    要交換熱量を演算し、これに見合う熱交換器の必要冷媒
    流量を決定して冷媒流量調整弁を制御し且つ前記吹出し
    側温度と前記設定吹出し温度との差に基いて前記必要冷
    媒流量を補正する制御装置をそれぞれ備える一方、前記
    室外ユニットには、前記各室内ユニットの制御装置から
    それぞれの必要冷媒流量情報を基に総冷媒流量を決定し
    てコンプレッサーの吐出容量の制御並びに冷媒流量調整
    弁の制御を行う制御装置を備えたことを特徴とする空気
    調和設備。
  2. 【請求項2】 各室内ユニットはそれぞれ複数個ずつの
    空調ゾーンに端末風量制御ユニットを介し送風可能に接
    続され、且つその各室内ユニットの制御装置は、各々が
    受け持つ複数個ずつの空調ゾーンの空調負荷に対応した
    必要風量指令を端末風量制御ユニットから受け、それら
    の総合計の必要風量を算出して送風機の風量制御を行う
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和設
    備。
  3. 【請求項3】 各室内ユニットの制御装置は、熱交換器
    に送通される風量及びその吸い込み側温度を検出し、且
    つその吸い込み側温度と熱交換器の設定吹出し温度との
    差と前記風量から該熱交換器の必要交換熱量を演算する
    と共に、その熱交換器の吹き出し側温度を検出する検出
    手段を備え、この実際の吹き出し側温度と前記設定吹出
    し温度との差から前記熱交換器の必要交換熱量を補正
    し、これに見合う熱交換器の必要冷媒流量を決定して冷
    媒流量調整弁を制御する構成としたことを特徴とする請
    求項1記載の空気調和設備。
  4. 【請求項4】 各室内ユニットの制御装置は、熱交換器
    に送通される風量及びその吸い込み側温度を検出し、且
    つその吸い込み側温度と熱交換器の設定吹出し温度との
    差と前記風量から該熱交換器の必要交換熱量を演算する
    と共に、その熱交換器の吹き出し側温度を検出する検出
    手段を備え、この実際の吹き出し側温度と前記設定吹出
    し温度との差から前記熱交換器の必要交換熱量を補正
    し、これに見合う熱交換器の必要冷媒流量を決定して冷
    媒流量調整弁を制御する構成としたことを特徴とする請
    求項2記載の空気調和設備。
  5. 【請求項5】 室外ユニットの制御装置は、各室内ユニ
    ットの制御装置から各々の冷・暖房モード運転情報と各
    々の必要冷媒流量情報とを受け、それら冷房モード運転
    のための必要冷媒流量の合計と暖房モード運転のための
    必要冷媒流量の合計との多い方の運転モード並びにその
    多い方の運転モードの総必要冷媒流量を決定し、これに
    見合う室外ユニットの運転モードの切替え制御並びにコ
    ンプレッサーの吐出容量制御を行うと共に、室外ユニッ
    トの熱交換器への冷媒流量を前記両合計の差に相当する
    流量に決定して冷媒流量調整弁を制御する構成としたこ
    とを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の空気調
    和設備。
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