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JP3159889B2 - カム研削盤 - Google Patents

カム研削盤

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JP3159889B2
JP3159889B2 JP10674895A JP10674895A JP3159889B2 JP 3159889 B2 JP3159889 B2 JP 3159889B2 JP 10674895 A JP10674895 A JP 10674895A JP 10674895 A JP10674895 A JP 10674895A JP 3159889 B2 JP3159889 B2 JP 3159889B2
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Japan
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grinding
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cam
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Inventor
隆則 米田
貞恒 安味
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株式会社日平トヤマ
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構等
に用いるカムを研削するカム研削盤に関し、特にカムを
研削するための砥石の位置決め制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、被加工物を装着した主軸を回
転させながら、その主軸と直交する方向へ砥石を相対移
動させて、被加工物の外周を非真円形状に研削する装置
として、例えば車両用エンジンにおけるカムを研削する
ためのカム研削盤が知られている。
【0003】この種のカム研削盤においては、所定のカ
ムプロフィールに応じて、主軸の回転角度と回転速度と
の関係を設定した速度制御データ及び主軸の回転角度と
砥石台の送り量との関係を設定した位置決め制御データ
が、予め数値制御装置(以下、NC装置という)に記憶
されている。そして、それら制御データに基づいて、N
C装置により、主軸を回転させるための主軸用モータ及
び砥石台を移動させるための移動用モータが回転制御さ
れる。その結果、主軸がその回転角度に応じた速度で回
転されるとともに、砥石台が主軸の回転角度に応じて進
退移動されて、主軸に装着された被加工物としてのカム
が所定のカムプロフィールに対応した非真円形状に研削
される。
【0004】上記研削盤では、主軸の回転速度の制御や
砥石台の送り量の制御に際して、各モータの動作遅れ等
に起因して、主軸及び砥石台においてそれぞれ個別に追
従遅れが生じ、その追従遅れにより主軸の回転角度と砥
石台の移動位置との同期関係がずれるという問題があっ
た。このような追従遅れは、生産性を向上するためにカ
ムに対する切り込み量を大きくしたり、主軸回転速度を
速くしたりした場合に特に顕著になり、それらの遅れが
原因で加工精度の低下を招くという問題が生じていた。
【0005】このような問題の対策として、追従遅れを
見越して前記制御データを予め補正しておくこともなさ
れているが、追従遅れがその時の切り込み量や主軸回転
速度等の加工条件に左右されることや個々の研削盤の特
性にバラツキがあり、環境の変化があったときの設定が
極めて困難であった。
【0006】上記のような問題を解消するため、従来よ
り、位置決め制御データにおける砥石台の送り量と実際
の砥石台位置との偏差を求め、この偏差に基づき位置決
め制御データにおける次加工の砥石台送り量を補正し、
次加工でその補正制御データに基づき移動用モータを制
御するといった学習制御が行われている。このような偏
差を修正する学習制御では、偏差を補正しながら加工を
繰り返すことにより加工誤差が徐々に学習されて次加工
の制御に反映されるので、加工の進行に伴い加工誤差が
減少され、最終的には誤差の少ない高精度なカムを得る
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の学習
制御においては、前述した追従遅れの大きさによって
は、加工誤差を収束させるために、学習制御回数を非常
に多く必要とすることがあり、加工を短時間で効率良く
行い得ないおそれがあった。又、場合によっては、学習
制御を何回行っても、加工誤差が一定値以下に収束せ
ず、より高い加工精度を要求される今日にあっては、従
来の学習制御では満足できる加工精度が得られない。
【0008】しかも、従来の学習制御においては、学習
制御のための前記偏差が微小時間毎の基準時刻をアドレ
スとして記憶されるようになっている。つまり、従来で
は、ある基準時刻において主軸がある回転角度になった
ときの砥石台送り量の位置決め制御データとの偏差を基
に、次加工における砥石台送り量が補正される。しか
し、振動等の外乱の影響等により、次加工において示さ
れたある基準時刻における主軸回転角度が、前回の同じ
基準時刻における主軸回転角度と一致しない場合があ
る。そして、このような場合には、前回までの加工にお
いて学習された補正データが次回の加工位置において正
確に反映されず、前述した場合と同じく、学習制御を何
回行っても加工誤差が一定値以下に収束しないといった
問題を生じていた。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、加工誤差を極力早く修
正して、その加工誤差を最小に収束させることができ、
被加工物の仕上げ時点では加工誤差の極めて少ない高精
度の加工を高効率で行うことができるカム研削盤を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、被加工物を装着した主軸を
回転させる回転手段と、被加工物のカム面を研削する砥
石を前記主軸に対して直交する方向へ相対移動させる砥
石台の移動手段と、所望の加工形状に応じて予め主軸の
回転角度と砥石台の送り量との相対位置関係を設定した
制御データに基づき移動手段をフィードバック制御する
制御手段とを備え、前記被加工物を回転させて複数回の
研削加工動作を行うことにより、被加工物のカム面を所
望のカムプロフィールに研削するカム研削盤において、
前記制御手段は、主軸の回転に応じた砥石台の移動に伴
い、主軸1回転毎の各研削加工動作時に示される所定時
間毎の各基準時刻において、前記制御データにおける砥
石台の送り量と実際の砥石台位置との偏差を求め、この
偏差に基づき次回の研削加工動作で使用する制御データ
を補正する学習手段を備え、この学習手段は、主軸1回
転分の各基準時刻にそれぞれ対応する複数の記憶領域を
備えた記憶手段と、その記憶手段は、現在の加工位置で
の基準時刻に対応して求められた偏差に基づき、現在の
加工位置での基準時刻以前の基準時刻に対応する予め指
定された複数の記憶領域内の記憶値を書き換えて記憶す
ることと、現在の加工位置での基準時刻以後の基準時刻
に対応する予め指定された複数の記憶領域内の各記憶値
に基づき、現在の加工位置での基準時刻における制御デ
ータを補正する補正手段と、前記移動手段への制御指令
に対する砥石台の追従遅れの度合いに応じて、指定する
前記記憶領域の現在加工位置での基準時刻に対応する記
憶領域からの離し量を変更設定するとともに、主軸1回
転毎の各研削加工動作時に示される各基準時刻における
主軸回転角度のバラツキの度合いに応じて、指定する前
記記憶領域の数を変更設定する設定手段とを備えたもの
である。
【0011】請求項2の発明では、請求項1において、
前記記憶手段は、求められた偏差に所定の重み付け係数
で重み付けをした値に基づいて記憶値の書き換えを行
い、前記補正手段は、複数の記憶領域内の各記憶値に所
定の重み付け係数で重み付けをした値の総和に基づいて
制御データの補正を行うものである。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2にお
いて、前記設定手段は、砥石台の追従遅れが大きい程、
指定する記憶領域の離し量を大きく設定するものであ
る。請求項4の発明では、請求項1〜3の何れかにおい
て、前記設定手段は、主軸回転角度のバラツキが小さい
程、指定する記憶領域の数を少なく設定するものであ
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】従って、請求項1の発明によれば、被加工物を
回転させて複数回の研削加工動作を行う過程で、主軸1
回転毎の各研削加工動作時に示される所定時間毎の各基
準時刻において、制御データにおける砥石台の送り量と
実際の砥石台位置との偏差が求められ、この偏差に基づ
き次回の研削加工動作で使用する制御データが補正され
る。具体的には、砥石による被加工物上の現在の加工位
置での基準時刻に対応して求められた偏差に基づき、現
在の加工位置での基準時刻以前の基準時刻に対応する予
め指定された複数の記憶領域内の記憶値が書き換えられ
て記憶される。又、現在の加工位置での基準時刻以後の
基準時刻に対応する予め指定された複数の記憶領域内の
各記憶値に基づき、現在の加工位置での基準時刻におけ
る制御データが補正される。
【0017】ここで、指定する前記記憶領域の現在加工
位置での基準時刻に対応する記憶領域からの離し量は、
移動手段への制御指令に対する砥石台の追従遅れの度合
いに応じて変更設定される。つまり、砥石台の追従遅れ
の度合いに応じて、現在の加工位置よりも所定量だけ離
れた先の加工位置に対応する記憶領域内の記憶値に基づ
き補正がなされる。又、指定する前記記憶領域の数は、
主軸1回転毎の各研削加工動作時に示される各基準時刻
における主軸回転角度のバラツキの度合いに応じて変更
設定される。
【0018】その結果、砥石台の追従遅れや主軸回転角
度のバラツキに応じて、最適な学習制御を実行すること
ができ、極力少ない学習回数で加工誤差を収束させるこ
とができるとともに、その加工誤差を許容範囲内に確実
に収束させることが可能となる。
【0019】請求項2の発明によれば、複数の記憶領域
内の各記憶値に所定の重み付け係数で重み付けをした値
の総和に基づき、制御データの補正が適正に行われる。
請求項3の発明によれば、砥石台の追従遅れが大きい
程、指定する記憶領域の離し量を大きく設定することに
より、現在の加工位置での基準時刻における制御データ
を、より離れた未加工位置における偏差の傾向を予測し
て補正することが可能となる。このため、大きな追従遅
れに対しても素早く対処することができ、加工誤差の収
束が早くなる。
【0020】請求項4の発明によれば、主軸回転角度の
バラツキが小さい程、指定する記憶領域の数を少なく設
定することにより、より集中した補正量となり、加工誤
差の収束が早くなって、学習制御の回数が少なくて済
む。
【0021】
【0022】
【実施例】下、本発明を具体化した実施例を、図1
〜図1に基づいて説明する。
【0023】図1及び図2に示すように、ワーク支持台
1は基台2の一側上面に図示しない移動機構により図2
の左右方向(Z方向)へ移動可能に支持されている。主
軸台3はワーク支持台1の上面に配設され、カムシャフ
トWの一端を着脱可能に支持するための主軸4及びその
主軸4を回転させるための回転手段としてのサーボモー
タよりなる主軸用モータ5を備えている。又、カムシャ
フトWには複数の被加工物としてのカムWaが軸線方向
へ所定の間隔をおいて形成され、これらカムWaの外周
面が被研削面Wbとなっている。
【0024】ホルダ6は主軸4との間隔を調整自在にワ
ーク支持台1の上面に配設され、前記カムシャフトWが
主軸4とこのホルダ6との間においてZ方向へ延びるよ
うに回転可能にかつ着脱可能に支持される。そして、カ
ムシャフトWは、この支持状態で主軸用モータ5の駆動
に伴い所定の方向へ回転される。エンコーダ7は主軸用
モータ5に取り付けられ、このエンコーダ7からの検出
信号が後述するNC装置18に入力される。
【0025】砥石台8は前記基台2上にカムシャフトW
の軸線と直交する水平方向(X方向)へ移動可能に支持
されている。サーボモータよりなる移動用モータ9は基
台2の側部に取り付けられ、この移動用モータ9により
ボールスクリュー10が回転されて、砥石台8がカムシ
ャフトWと接近又は離間する方向へ移動される。本実施
例では、移動用モータ9及びボールスクリュー10等に
より、移動手段が構成されている。エンコーダ11は移
動用モータ9に取り付けられ、このエンコーダ11から
の検出信号が後述するNC装置18に入力される。工具
としての回転砥石12は、カムシャフトWと対向するよ
うに砥石台8の一端に支軸13により回転可能に支持さ
れている。砥石用モータ14は砥石台8上に配設され、
この砥石用モータ14によりプーリ15,16及びベル
ト17を介して砥石12が一方向へ回転される。
【0026】制御手段、学習手段及び設定手段を構成す
るNC装置18は装置全体の動作を制御するためのもの
である。このNC装置18は、各種演算処理を行うCP
U(中央処理装置)19、装置全体の動作を制御するた
めのプログラム等を記憶したROM(リードオンリメモ
リ)20及び各種情報を一時的に記憶するRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)21等を有している。
【0027】前記RAM21には、所定のカムプロフィ
ールに応じて、主軸4の回転速度を制御するための主軸
速度制御データと砥石台8のX方向における位置を制御
するための砥石台位置制御データとが予め記憶されてい
る。図3に例示するように、主軸速度制御データは主軸
4の回転角度と回転速度との関係を、砥石台位置制御デ
ータは主軸4の回転角度と砥石台8の送り量(移動位
置)との関係を、それぞれ例えば主軸角度1度毎に設定
したものである。
【0028】そして、研削加工時において、NC装置1
8は、図4に示すように、後述する基準時刻発生器23
により例えば1ms毎に示される基準時刻tN に対応し
て、前記図3に示す主軸速度制御データ及び砥石台位置
制御データに基づき、所定の補間式を用いた補間演算
(例えばスプライン補間演算)により、主軸4の現在角
度σN に対応する主軸4の回転速度指令値及び砥石台8
の移動指令値BN を求める。又、NC装置18は、その
ときの主軸4の現在角度σN をエンコーダ7により検出
する。図5は求められた砥石台8の移動指令値BN を示
すものである。尚、主軸4の回転速度指令値も同様にし
て求められるが、図示は省略する。尚、後述するが、図
4における偏差データZN とは、砥石台8の移動指令値
N を予測誤差補正するべく、基準時刻tN に対応して
求められて、後述のリングメモリにおける各記憶領域に
記憶されるものである。又、NC装置18は、前記基準
時刻tN に対応して、そのときの砥石台8のX方向にお
ける移動位置をエンコーダ11により検出する。
【0029】そして、NC装置18は、前記図5に示す
ような指令値に基づき、砥石12を回転させながら前記
主軸用モータ5及び移動用モータ9を回転制御する。そ
の結果、カムWa(即ち主軸4)はその回転角度に応じ
た速度で回転されるとともに、砥石台8は主軸4の回転
角度に応じてX方向へ進退移動される。尚、図5のグラ
フでは、カムWaが図6の状態のときの主軸回転角度を
0度としている。又、NC装置18は、前記ワーク支持
台1のZ方向への移動制御を行って、所定のカムWaを
砥石12と対向配置させる。これらの結果、所定のカム
Waが所定のカムプロフィールに対応した非真円形状に
研削される。
【0030】図7に、前記NC装置18により実行され
る移動用モータ9の制御に関する制御ブロック図を示
す。同図に示すように、制御データ記憶器22は前記R
AM21の一部を構成するものであり、この記憶器22
には前述した砥石台位置制御データが記憶されている。
基準時刻発生器23は、例えば1ms毎に基準時刻を示
すためのものである。そして、制御データ取出器24で
は、制御データ記憶器22内の砥石台位置制御データに
基づき、前述したように、各基準時刻における砥石台8
のX方向位置の移動指令値が、基準時刻毎に求められ
る。前述のように、この移動指令値は、各基準時刻にお
ける主軸4の回転角度に対応する値として設定されるも
のである。
【0031】前記求められた砥石台8の移動指令値は、
加算器25に与えられる。加算器25では、与えられた
移動指令値に後述する誤差予測補正値が加算されて、移
動指令値が補正される。そして、その補正された移動指
令値が第1減算器26に出力される。一方、位置カウン
タ27では、前記エンコーダ11からの検出信号に基づ
いて、前記砥石台8のX方向位置の現在値が求められて
第1減算器26に出力される。すると、第1減算器26
では、前記加算器25からの補正後の移動指令値と位置
カウンタ27からの砥石台8のX方向位置の現在値との
偏差が求められる。尚、この偏差は偏差値判断手段35
により予め設定された所定値以内になったか否かが判断
される。
【0032】次いで、前記偏差が速度指令設定器28に
与えられると、この速度指令設定器28により、モータ
ドライバ29を介して前記移動用モータ9に出力される
速度指令が設定される。以上のようにして、移動用モー
タ9の回転位置、即ち砥石台8のX方向位置が制御され
る。
【0033】従って、上記の制御過程では、加算器25
において、砥石台位置制御データに基づく移動指令値に
対して誤差予測補正値が加算されることにより、各移動
指令値が誤差予測補正される。
【0034】一方、前記位置カウンタ27の出力である
砥石台8のX方向位置の現在値は、第2減算器30に対
しても与えられる。この第2減算器30では、砥石台8
のX方向位置の現在値と前記制御データ取出器24から
与えられる砥石台8のX方向位置の移動指令値との偏差
が各基準時刻毎に求められ、その偏差が補正手段31に
与えられる。
【0035】前記補正手段31は誤差予測補正手段32
と記憶手段としての偏差データ記憶器33とより構成さ
れている。誤差予測補正手段32では、第2減算器30
から与えられる砥石台8のX方向位置の現在値と移動指
令値との偏差に、後述にその一例を示す計算式(1)を
作用させて誤差予測補正値が求められる。そして、この
誤差予測補正手段32で求められた誤差予測補正値は、
誤差予測補正値取出器34により前記加算器25に与え
られる。
【0036】一方、前記偏差データ記憶器33はリング
メモリとそのメモリ内容の書換手段とより構成されてい
る。図8にそのリングメモリの概念的配置図を示す。
尚、このリングメモリにおける記憶領域は、前記基準時
刻発生器23により示される各基準時刻にそれぞれ対応
して設けられ、その数はカムWaが1回転される間に発
生される基準時刻の数に相当している。図8に示すよう
に、リングメモリにおける各記憶領域は、被加工物であ
るカムWa上の各基準時刻に対応する加工位置と1対1
に対応して設定される。言い換えれば、リングメモリに
おける各記憶領域は、各基準時刻に対応する主軸回転角
度と1対1に対応して設定される。即ち、カムWaの現
加工位置をNとすると、リングメモリにおいては、その
加工位置の進行方向(カムWaの回転方向Sと逆方向)
に沿ってN+1、N+2、N+3、N+4・・・の位置
に対応する記憶領域が設定されるとともに、加工位置の
進行方向の逆方向に沿ってN−1、N−2、N−3、N
−4・・・の位置に対応する記憶領域が設定される。
【0037】この場合、本実施例では、リングメモリに
おいて、加工位置の進行方向及びその逆方向に沿って設
定される記憶領域のうち、後述する誤差予測補正値の算
出処理やその記憶値の書き換え処理のために指定される
記憶領域の数nを変更設定できるように構成されてい
る。
【0038】次に、前記誤差予測補正手段32における
処理の一例を説明する。誤差予測補正手段32では、例
えば下記の計算式(1)を用いて、偏差データ記憶器3
3のリングメモリに記憶された既加工動作において発生
した偏差に関するデータに基づいて、現加工位置以後に
加工が進行する未加工位置においてどのような偏差が生
じるか、その偏差の傾向が予測され加味されて、現加工
位置における砥石台位置制御データに基づく移動指令値
の補正値が設定される。言い換えれば、この誤差予測補
正手段32は、砥石台8のX方向における移動位置を補
正するための補正値を求めるものである。尚、ここで
は、リングメモリにおいて、カムWaの現加工位置を含
めてその加工位置の進行方向に沿って例えば7つの記憶
領域が指定されているものとする。 FN =EN +(K11×Z[N]+K12×Z[N+1]+K13×Z[N+2]+ K14×Z[N+3]+K15×Z[N+4]+K16×Z[N+5]+K17 ×Z[N+6])×K2 ・・・(1) FN :N位置における誤差予測補正値 EN :N位置における偏差 K2 :個別の加工装置、カムWaの種類及び加工速度に
よって定まる定数 Z[N]〜Z[N+6]:N〜N+6位置に対応するリ
ングメモリ内の記憶値(前回加工時の偏差データに基づ
く値) K11〜K17:重み付け係数(但し、K11+K12+K13
14+K15+K16+K17=1) つまり、前記偏差データ記憶器33のリングメモリの所
定の記憶領域から同時に記憶値が出力され、未加工位置
に対応する記憶値、即ち現加工位置をNとすると進行方
向に沿ってN、N+1、N+2、N+3、N+4・・・
の位置に対応する記憶値Z[N]、Z[N+1]、Z
[N+2]、Z[N+3]、Z[N+4]・・・が所定
の重み付け係数(例えばハニング窓関数)で重み付けを
なされて、現加工位置における偏差EN に加算され、そ
の結果、現加工位置における誤差予測補正値FN が求め
られる。言い換えれば、各現加工位置における誤差予測
補正値は、各未加工位置に対応する複数の記憶値が発生
の予想される偏差の大きさ及びその方向の傾向として現
加工位置の偏差に影響して決定され、それにより誤差予
測補正が行われる。
【0039】更に、以上の過程で加工の進行に伴い、カ
ムWa上の既に加工済の加工位置に対応する前記偏差デ
ータ記憶器33のリングメモリの所定の複数nの記憶領
域に対して、次の式(2)に示す記憶値の書き換え処理
が同時に行われる。尚、ここでは、リングメモリにおい
て、カムWaの現加工位置を含めてその加工位置の進行
方向の逆方向に沿って例えば7つの記憶領域が指定され
ているものとする。 Z[ N ]=Z[ N ]+K21×EN ×K1 Z[N−1]=Z[N−1]+K22×EN ×K1 Z[N−2]=Z[N−2]+K23×EN ×K1 Z[N−3]=Z[N−3]+K24×EN ×K1 Z[N−4]=Z[N−4]+K25×EN ×K1 Z[N−5]=Z[N−5]+K26×EN ×K1 Z[N−6]=Z[N−6]+K27×EN ×K1 ・・・(2) Z[N]〜Z[N−6]:N〜N+6位置に対応するリ
ングメモリ内の記憶値 EN :N位置における偏差 K1 :個別の加工装置、カムWaの種類及び加工速度に
よって定まる定数 K21〜K27:重み付け係数(但し、K21+K22+K23
24+K25+K26+K27=1) 又、前述した誤差予測補正値の算出処理や記憶値の書き
換え処理に際して、図8に示すように、リングメモリに
おいて、指定された所定数nの記憶領域内の各記憶値
は、中央のものから両側に向かうに従ってその重み付け
が小さく設定される。この場合、本実施例では、現加工
位置Nに対応するリングメモリの記憶領域から、最も重
み付けが大きい中央の記憶領域までの離し量Aを変更設
定できるように構成されている。尚、離し量Aは、A≧
(n/2)+1が成立し、且つ現加工位置Nに対応する
記憶領域から必要以上に離れ過ぎない程度に設定され
る。
【0040】次に、前記NC装置18により実行される
カムWaに対する研削加工動作を、図9のフローチャー
トに従って説明する。先ず加工動作の開始に先立って、
ステップS1において、誤差予測補正値の算出処理や記
憶値の書き換え処理に際して指定するリングメモリにお
ける記憶領域の数n及び離し量Aが所定の値に設定され
るとともに、それに伴って重み付け係数が設定される。
次に、ステップS2において、リングメモリにおける各
記憶領域内の記憶値が「0」に初期設定される。そし
て、この状態で加工動作が開始されると、先ずステップ
S3において、主軸速度制御データに従って主軸4が回
転を開始される。それと同時にステップS4において、
砥石台位置制御データに従って砥石台8が進退移動を開
始される。
【0041】この状態で、前記誤差予測補正手段32に
よって誤差予測補正値の算出が行われる。即ち、先ずス
テップS5において、例えば現在の加工位置(研削点)
がN=1と設定される。続いて、ステップS6におい
て、砥石台位置制御データに基づいて求められた砥石台
8の移動指令値と位置カウンタ27からの砥石台8の現
在位置との偏差EN が求められる。次に、ステップS7
において、求められた偏差EN と偏差データ記憶器33
のリングメモリにおける所定の記憶領域内の記憶値とに
基づき、前記式(1)に従って誤差予測補正値FN が算
出される。
【0042】そして、ステップS8において、算出され
た誤差予測補正値FN に基づき移動用モータ9が制御さ
れて、砥石台8が所定のX方向位置に移動される。同時
に、ステップS9において、前記式(2)に従って、偏
差データ記憶器33のリングメモリにおける所定の記憶
領域内の記憶値が書き換えられる。
【0043】その後、ステップS10において、カムW
aが1回転されたか否かが判別され、未だ1回転されて
いない場合には、ステップS11に移行して、研削点の
移動に伴う新たな現在の研削点がN=N+1と設定され
る。そして、前記ステップS6に戻って、カムWaが1
回転されるまで、ステップS6〜S11の処理が繰り返
される。
【0044】その後、前記ステップS10における判定
結果がYESになると、ステップS12に移行して、偏
差値判断手段35により、カムWa1周分における各偏
差が予め設定された所定値以内になったか否かが判別さ
れる。ここで、偏差が所定値以内になった場合には、そ
の時点で加工動作が終了され、偏差が所定値以内になっ
ていない場合には、ステップS13に移行して、カムW
aの回転回数(即ち学習回数)が予め設定された所定回
数に達したか否かが判断される。ここで、所定回数に達
していない場合には、研削動作をこのまま更に続行すべ
く、前記ステップS5に戻り、現在の研削点が再度N=
1と設定されて、ステップS5〜S13の処理が繰り返
される。又、所定回数に達した場合には、前記ステップ
S1で設定された記憶領域の数n、離れ量A及び重み付
け係数が適正ではないと判断されて、ステップS1に戻
る。そして、記憶領域の数n、離れ量A及び重み付け係
数が再設定されて、ステップS1〜S13の処理が繰り
返される。
【0045】図10は、前記ステップS9におけるリン
グメモリに対する記憶値の書き換え状況を説明するため
の図である。尚、この図では、説明を容易にするため、
カム1回転を20分割したものとしている。同図におい
ては斜線で示すように、記憶値の書き換えが、例えばリ
ングメモリにおいて、カムWaの現在の研削点とそれ以
前の6つの既研削点とに対応する計7つの各記憶領域に
対して行われている。尚、前記ステップS7における誤
差予測補正値FN の算出に際しては、リングメモリにお
いて、カムWaの現在の研削点以後の所定数の未研削点
に対応する各記憶領域内の記憶値が参照される。
【0046】このように、本実施例では、偏差データ記
憶器33の現加工位置以後の加工位置に対応する記憶領
域に記憶された記憶値に基づいて、現加工位置以後に加
工が進行する未加工位置においてどのような偏差が生じ
るか、その偏差の傾向が予測されて、現加工位置におけ
る砥石台位置制御データに基づく移動指令値が補正され
て加工が行われる。このため、刻々と変化する加工条件
に追従して加工の進行に伴い加工誤差を減少することが
できる。
【0047】又、本実施例では、前述した誤差予測補正
値の算出処理や記憶値の書き換え処理のために、リング
メモリにおいては、現加工位置Nに対応する記憶領域を
中心として、その加工位置の進行方向及びその逆方向に
沿って所定数nの記憶領域が予め指定される。この場
合、本実施例では、現加工位置Nに対応する記憶領域か
ら、前記指定された所定数nの記憶領域のうち最も重み
付けが大きい中央の記憶領域までの離し量Aを変更設定
できるように構成されている。これは、砥石台8の移動
制御に際して、前記移動用モータ9への制御指令に対す
る砥石台8の追従遅れの度合いに応じて、実際の加工動
作を行う前に実験や試加工により予め設定されるもので
ある。
【0048】例えば、砥石台8の追従遅れが大きい場合
には、リングメモリにおける記憶領域の離し量Aを大き
く設定し、書き換え及び誤差予測補正値の算出に際して
参照する記憶値を現加工位置から大きく離れたものとす
る。このようにすれば、現加工位置における砥石台位置
制御データに基づく移動指令値を、より離れた未加工位
置における偏差の傾向を予測して補正することが可能と
なる。このため、大きな追従遅れに対しても適正かつ素
早く対処することができ、少ない学習回数で加工誤差を
早く収束させることができる。従って、加工を短時間で
効率良く行うことができるとともに、仕上げ加工では加
工誤差の極めて少ない高精度のカムWaを得ることがで
きる。
【0049】又、本実施例では、誤差予測補正値の算出
処理や記憶値の書き換え処理に際して、リングメモリに
おいて指定される記憶領域の数nを変更設定できるよう
に構成されている。これは、主軸4が1回転する毎の各
研削加工動作時に示される各基準時刻における主軸回転
角度のバラツキの度合いに応じて、実際の加工動作を行
う前に実験や試加工により予め設定されるものである。
尚、この主軸回転角度のバラツキとは、例えば次加工に
おいて示されたある基準時刻における主軸回転角度と、
前回の加工時において示された同じ基準時刻における主
軸回転角度とのズレのことをいう。
【0050】例えば、主軸回転角度のバラツキが大きい
場合には、リングメモリにおいて指定する記憶領域の数
nを多く設定し、書き換え及び誤差予測補正値の算出に
際して参照できる記憶値の数が多くなるようにする。こ
のようにすれば、現加工位置における砥石台位置制御デ
ータに基づく移動指令値を、未加工位置における偏差の
傾向をより広範囲に亘って取り入れて補正することが可
能となる。その結果、バラツキが大きくても、言い換え
れば次加工において示されたある基準時刻における主軸
回転角度が、前回の加工時において示された同じ基準時
刻における主軸回転角度と大きくズレるような場合で
も、加工誤差を許容範囲内に確実に収束させることがで
きる。
【0051】又、例えば、主軸回転角度のバラツキが小
さい場合には、リングメモリにおいて指定する記憶領域
の数nを少なく設定し、書き換え及び誤差予測補正値の
算出に際して参照できる記憶値の数が少なくなるように
する。このようにすれば、現加工位置における砥石台位
置制御データに基づく移動指令値を、未加工位置におけ
る偏差の傾向を必要以上に取り入れることなく必要な範
囲分だけ取り入れて補正することが可能となる。その結
果、加工誤差を極力早く収束させることができる。
【0052】図8に、リングメモリにおいて指定する記
憶領域の離し量A及び指定する記憶領域の数nの設定の
状態を例示する。同図に例示するように、指定する記憶
領域の離し量Aの設定により、最も重み付けが大きい中
央の記憶領域が、それぞれ加工位置N+3,N−3に対
応するものに設定されたとする。この場合、指定する記
憶領域の数nが「7」に設定されたとすると、誤差予測
補正値の算出処理や記憶値の書き換え処理のために、前
記加工位置N+3,N−3に対応する記憶領域を中心と
して、それぞれ加工位置N〜N+6,N〜N−6に対応
する記憶領域が指定される。尚、このとき、指定された
記憶領域の範囲において、各記憶値や偏差の重み付け
は、例えばハニング窓関数に従い図8の実線L1で示す
ようになる。
【0053】又、指定する記憶領域の離し量Aの設定に
より、最も重み付けが大きい中央の記憶領域が、前記と
同じく、それぞれ加工位置N+3,N−3に対応するも
のに設定されたとする。この場合、指定する記憶領域の
数nが「5」に設定されたとすると、誤差予測補正値の
算出処理や記憶値の書き換え処理のために、前記加工位
置N+3,N−3に対応する記憶領域を中心として、そ
れぞれ加工位置N+1〜N+5,N−1〜N−5に対応
する記憶領域が指定される。尚、このとき、指定された
記憶領域の範囲において、各記憶値や偏差の重み付け
は、例えばハニング窓関数に従い図8に鎖線L2で示す
ようになる。
【0054】つまり、図8の実線L1と鎖線L2との比
較から明らかなように、指定する記憶領域の数nが少な
く設定されるほど、中央の記憶領域に対応する重み付け
が大きくなり、その両側の記憶領域に対応する重み付け
との差が大きくなる。従って、前述した主軸回転角度の
バラツキが小さい場合には、指定する記憶領域の数nを
少なく設定すれば、学習制御に際して、最も必要な中央
の記憶領域内の記憶値の影響が大きくなって、それ以外
の記憶領域内の記憶値の影響は小さくなるので、加工誤
差の収束が早くなるのである。
【0055】このように、本実施例では、砥石台8の追
従遅れ及び主軸回転角度のバラツキに応じて、最適な学
習制御を実行することができ、極力少ない学習回数で加
工誤差を収束させることができるとともに、その加工誤
差を許容範囲内に確実に収束させることができるのであ
る。
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、各部の構成を例えば以下のように変更して
具体化してもよい。 (1)前記実施例では、砥石台8の位置制御に際して誤
差予測補正を行うようにしたが、主軸4の速度制御に際
しても誤差予測補正を行うようにすること。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、砥石台の追従遅れや主軸回転角度のバラツキに応じ
て、最適な学習制御を実行することができ、極力少ない
学習回数で加工誤差を収束させることができるととも
に、その加工誤差を許容範囲内に確実に収束させること
ができる。
【0065】請求項2の発明によれば、複数の記憶領域
内の各記憶値に所定の重み付け係数で重み付けをした値
の総和に基づき、制御データの補正が適正に行われる。
請求項3の発明によれば、現在の加工位置における制御
データを、より離れた未加工位置における偏差の傾向を
予測して補正することが可能となり、大きな追従遅れに
対しても素早く対処することができて、少ない学習回数
で加工誤差を早く収束させることができる。
【0066】請求項4の発明によれば、現在の加工位置
における制御データを、未加工位置における偏差の傾向
を必要以上に取り入れることなく必要な範囲分だけ取り
入れて補正することが可能となり、少ない学習回数で加
工誤差を早く収束させることができる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を研削盤に具体化した一実施例を示す
一部破断側面図。
【図2】 研削盤の平面図。
【図3】 主軸速度制御データ及び砥石台位置制御デー
タを示す説明図。
【図4】 基準時刻に対応して求められた各データを示
す説明図。
【図5】 主軸回転角度に対する砥石台の移動指令値を
示すグラフ。
【図6】 主軸上のカムと砥石とを示す部分側面図。
【図7】 移動用モータの制御に関する制御ブロック
図。
【図8】 偏差データ記憶器におけるリングメモリを例
示する概念図。
【図9】 カムに対する研削加工動作を示すフローチャ
ート。
【図10】 リングメモリに対する記憶値の書換状況を
示す説明図。
【符号の説明】
4…主軸、5…回転手段としての主軸用モータ、7…エ
ンコーダ、8…砥石台、9…移動手段を構成する移動用
モータ、10…移動手段を構成するボールスクリュー、
11…エンコーダ、12…回転砥石、18…制御手段、
学習手段及び設定手段を構成するNC装置、22…制御
データ記憶器、23…基準時刻発生器、31…補正手
段、32…誤差予測補正手段、33…記憶手段としての
偏差データ記憶器、Wa…被加工物としてのカム、Wb
…被研削面。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−201060(JP,A) 特開 平4−201058(JP,A) 特開 平3−65706(JP,A) 特開 平7−195254(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 19/12 G05B 19/404 G05B 19/4155

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を装着した主軸を回転させる回
    転手段と、被加工物のカム面を研削する砥石を前記主軸
    に対して直交する方向へ相対移動させる砥石台の移動手
    段と、所望の加工形状に応じて予め主軸の回転角度と砥
    石台の送り量との相対位置関係を設定した制御データに
    基づき移動手段をフィードバック制御する制御手段とを
    備え、前記被加工物を回転させて複数回の研削加工動作
    を行うことにより、被加工物のカム面を所望のカムプロ
    フィールに研削するカム研削盤において、 前記制御手段は、主軸の回転に応じた砥石台の移動に伴
    い、主軸1回転毎の各研削加工動作時に示される所定時
    間毎の各基準時刻において、前記制御データにおける砥
    石台の送り量と実際の砥石台位置との偏差を求め、この
    偏差に基づき次回の研削加工動作で使用する制御データ
    を補正する学習手段を備え、 この学習手段は、主軸1回転分の各基準時刻にそれぞれ
    対応する複数の記憶領域を備えた記憶手段と、その記憶
    手段は、現在の加工位置での基準時刻に対応して求めら
    れた偏差に基づき、現在の加工位置での基準時刻以前の
    基準時刻に対応する予め指定された複数の記憶領域内の
    記憶値を書き換えて記憶することと、 現在の加工位置での基準時刻以後の基準時刻に対応する
    予め指定された複数の記憶領域内の各記憶値に基づき、
    現在の加工位置での基準時刻における制御データを補正
    する補正手段と、 前記移動手段への制御指令に対する砥石台の追従遅れの
    度合いに応じて、指定する前記記憶領域の現在加工位置
    での基準時刻に対応する記憶領域からの離し量を変更設
    定するとともに、主軸1回転毎の各研削加工動作時に示
    される各基準時刻における主軸回転角度のバラツキの度
    合いに応じて、指定する前記記憶領域の数を変更設定す
    る設定手段とを備えたカム研削盤。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、求められた偏差に所定
    の重み付け係数で重み付けをした値に基づいて記憶値の
    書き換えを行い、前記補正手段は、複数の記憶領域内の
    各記憶値に所定の重み付け係数で重み付けをした値の総
    和に基づいて制御データの補正を行う請求項1に記載の
    カム研削盤。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、砥石台の追従遅れが大
    きい程、指定する記憶領域の離し量を大きく設定する請
    求項1又は2に記載のカム研削盤。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、主軸回転角度のバラツ
    キが小さい程、指定する記憶領域の数を少なく設定する
    請求項1〜3の何れかに記載のカム研削盤
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