JP3152041B2 - 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents
液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビInfo
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- JP3152041B2 JP3152041B2 JP30792993A JP30792993A JP3152041B2 JP 3152041 B2 JP3152041 B2 JP 3152041B2 JP 30792993 A JP30792993 A JP 30792993A JP 30792993 A JP30792993 A JP 30792993A JP 3152041 B2 JP3152041 B2 JP 3152041B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光散乱状態の変化とし
て光学像を形成する高分子分散液晶パネル、ならびにこ
の液晶パネルの製造方法、およびこの液晶パネルに表示
された画像をスクリーン上に拡大投影する投写型テレビ
に関するものである。
て光学像を形成する高分子分散液晶パネル、ならびにこ
の液晶パネルの製造方法、およびこの液晶パネルに表示
された画像をスクリーン上に拡大投影する投写型テレビ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年ホームシアター、プレゼンテーショ
ンと大画面表示がにわかに注目を集めてきている。従来
よりライトバルブを用いた投写装置は多くの方式が提案
されてきたが、最近では小型の液晶パネルの表示画像を
投写レンズなどにより拡大投影し、大画面の表示画像を
得る液晶投写型テレビが商品化されている。
ンと大画面表示がにわかに注目を集めてきている。従来
よりライトバルブを用いた投写装置は多くの方式が提案
されてきたが、最近では小型の液晶パネルの表示画像を
投写レンズなどにより拡大投影し、大画面の表示画像を
得る液晶投写型テレビが商品化されている。
【0003】液晶パネルは主に電気的にその光学特性を
変化させて表示を行うもので、その動作原理には多くの
種類がある。現在商品化されている液晶投写装置に用い
られているツイストネマチック(以下、TNと呼ぶ)液
晶パネルは、液晶の旋光性が電界により変化する現象を
利用したものである。ところがTN液晶パネルは、光の
変調のために入射側と出射側に偏光板が必要であり、こ
の結果有効に利用される光量が減少し、そのため光利用
効率が低くなるという問題があった。偏光板を用いずに
光を制御する方法としては散乱現象を用いる方法があ
る。光散乱状態の変化により光学像を形成する液晶パネ
ルとして、例えば相変化(PC)、動的散乱(DS
M)、高分子分散液晶等があげられる。中でも近年、明
るさ向上への期待感から特公平3−52843号公報等
に示されるような高分子分散液晶パネルが盛んに研究さ
れている。
変化させて表示を行うもので、その動作原理には多くの
種類がある。現在商品化されている液晶投写装置に用い
られているツイストネマチック(以下、TNと呼ぶ)液
晶パネルは、液晶の旋光性が電界により変化する現象を
利用したものである。ところがTN液晶パネルは、光の
変調のために入射側と出射側に偏光板が必要であり、こ
の結果有効に利用される光量が減少し、そのため光利用
効率が低くなるという問題があった。偏光板を用いずに
光を制御する方法としては散乱現象を用いる方法があ
る。光散乱状態の変化により光学像を形成する液晶パネ
ルとして、例えば相変化(PC)、動的散乱(DS
M)、高分子分散液晶等があげられる。中でも近年、明
るさ向上への期待感から特公平3−52843号公報等
に示されるような高分子分散液晶パネルが盛んに研究さ
れている。
【0004】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく、高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼ぶ。もう1つは、液晶層に高
分子のネットワークを張り巡らせたような構造を採るタ
イプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませたような
格好になる。液晶は、水滴状とならず連続に存在する。
以後、このような液晶をPNLCと呼ぶ。前記2種類の
液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱・透過を
制御することにより行なう。本発明では主にPDLCを
例にあげて説明する。
しておく、高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼ぶ。もう1つは、液晶層に高
分子のネットワークを張り巡らせたような構造を採るタ
イプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませたような
格好になる。液晶は、水滴状とならず連続に存在する。
以後、このような液晶をPNLCと呼ぶ。前記2種類の
液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱・透過を
制御することにより行なう。本発明では主にPDLCを
例にあげて説明する。
【0005】このような分散タイプの液晶表示素子の液
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶バネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。従来の液
晶パネルの製造方法としては、まず上下2枚の基板にあ
らかじめ所定の電極パターンを形成しておき、該電極同
士が対向するように2枚の基板を重ね合わせる。この際
に所定の大きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさ
みこみ、2枚の基板の間隙を保持できるようにした状態
で2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。
次に、このようにして得られた空セルの中に液晶を注入
する、といった製造方法が多く用いられている。
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶バネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。従来の液
晶パネルの製造方法としては、まず上下2枚の基板にあ
らかじめ所定の電極パターンを形成しておき、該電極同
士が対向するように2枚の基板を重ね合わせる。この際
に所定の大きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさ
みこみ、2枚の基板の間隙を保持できるようにした状態
で2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。
次に、このようにして得られた空セルの中に液晶を注入
する、といった製造方法が多く用いられている。
【0006】この製造方法を応用して分散タイプの液晶
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいは/
及びオリゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存
在し、液晶とのブレンド物(これを液晶溶液と呼ぶ)は
常温で注入するのに十分な流動性を有しているので、従
来の液晶パネルの製造方法を応用して、注入後に光照射
して硬化反応を進めて高分子分散液晶層を形成するとい
う方法を用いれば容易に分散タイプの液晶パネルを作成
できる。
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいは/
及びオリゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存
在し、液晶とのブレンド物(これを液晶溶液と呼ぶ)は
常温で注入するのに十分な流動性を有しているので、従
来の液晶パネルの製造方法を応用して、注入後に光照射
して硬化反応を進めて高分子分散液晶層を形成するとい
う方法を用いれば容易に分散タイプの液晶パネルを作成
できる。
【0007】また、注入した後にパネルに紫外線を照射
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成され、
一方液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液晶材料
中に粒子状又はネットワーク状に存在し液晶が連続層を
成すように形成される。この際に液晶滴の粒子径、もし
くはポリマーネットワークの孔径がある程度均一で尚且
つ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲でなければ
光の散乱性能は悪く、コントラストが上がらない。この
為には比較的短時間で硬化が終了しうる材料でなければ
ならず紫外線硬化型樹脂が望ましい。
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成され、
一方液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液晶材料
中に粒子状又はネットワーク状に存在し液晶が連続層を
成すように形成される。この際に液晶滴の粒子径、もし
くはポリマーネットワークの孔径がある程度均一で尚且
つ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲でなければ
光の散乱性能は悪く、コントラストが上がらない。この
為には比較的短時間で硬化が終了しうる材料でなければ
ならず紫外線硬化型樹脂が望ましい。
【0008】高分子分散液晶の動作について(図9
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図9(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図9(a)(b))において、91はアレイ基
板、92は画素電極、93は対向電極、94は水滴状液
晶、95はポリマー、96は対向電極基板である。画素
電極92にはTFT(図示せず)等が接続され、TFT
のオン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素
電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図
9(a))に示すように電圧を印加していない状態で
は、それぞれの水滴状液晶94は不規則な方向に配向し
ている。この状態ではポリマー95と水滴状液晶94と
に屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図9
(b))に示すように画素電極92に電圧を印加すると
液晶の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの
屈折率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずにアレイ基板91より出射する。
なお、PDLCのように液晶が水滴状にあらわされると
き、水滴状の液晶の直径の平均を平均粒子径と呼ぶ。
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図9(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図9(a)(b))において、91はアレイ基
板、92は画素電極、93は対向電極、94は水滴状液
晶、95はポリマー、96は対向電極基板である。画素
電極92にはTFT(図示せず)等が接続され、TFT
のオン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素
電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図
9(a))に示すように電圧を印加していない状態で
は、それぞれの水滴状液晶94は不規則な方向に配向し
ている。この状態ではポリマー95と水滴状液晶94と
に屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図9
(b))に示すように画素電極92に電圧を印加すると
液晶の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの
屈折率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずにアレイ基板91より出射する。
なお、PDLCのように液晶が水滴状にあらわされると
き、水滴状の液晶の直径の平均を平均粒子径と呼ぶ。
【0009】高分子分散液晶パネルを用いた液晶投写型
テレビの構成例を(図10)に示す。ランプ101から
出た光は、凹面鏡102により集光されて液晶パネル1
03に入射する。液晶パネル103に入射した光は何等
変調されない場合は全て投写レンズ104に入射するよ
う構成されている。液晶パネル103は高分子分散液晶
パネルであり、ガラス基板105、106により液晶層
107が狭持されている。一方のガラス基板105、1
06の液晶層107側の面にはマトリクス状の画素電極
が設けられており、映像信号に応じて散乱状態の変化と
して液晶パネル103に光学像を形成することができ
る。十分な電圧を印加された画素から出る光は全て投写
レンズ104に入射してスクリーン108上に到達する
ので、スクリーン108上の対応する位置には明るい画
素が表示される。電圧の印加されない画素からは散乱光
が出射し、投写レンズ104から外れてスクリーン10
8には到達せず、スクリーン108上の対応する位置に
は暗い画素が表示される。このようにして、液晶パネル
103上に散乱状態の変化として形成された光学像は、
投写レンズによりスクリーン108上に拡大投写され
る。
テレビの構成例を(図10)に示す。ランプ101から
出た光は、凹面鏡102により集光されて液晶パネル1
03に入射する。液晶パネル103に入射した光は何等
変調されない場合は全て投写レンズ104に入射するよ
う構成されている。液晶パネル103は高分子分散液晶
パネルであり、ガラス基板105、106により液晶層
107が狭持されている。一方のガラス基板105、1
06の液晶層107側の面にはマトリクス状の画素電極
が設けられており、映像信号に応じて散乱状態の変化と
して液晶パネル103に光学像を形成することができ
る。十分な電圧を印加された画素から出る光は全て投写
レンズ104に入射してスクリーン108上に到達する
ので、スクリーン108上の対応する位置には明るい画
素が表示される。電圧の印加されない画素からは散乱光
が出射し、投写レンズ104から外れてスクリーン10
8には到達せず、スクリーン108上の対応する位置に
は暗い画素が表示される。このようにして、液晶パネル
103上に散乱状態の変化として形成された光学像は、
投写レンズによりスクリーン108上に拡大投写され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のTN液晶パネル
では画素間の非表示部にブラックマトリクスと呼ばれる
遮光層を形成していた。スイッチング素子を備えたアク
ティブマトリクス液晶パネルにおいては、スイッチング
素子ならびに信号線と対向する基板上に前記ブラックマ
トリクスを配していた。これらはコントラストの向上を
図るためであり、さらにはアクティブマトリクス液晶パ
ネルにおいてはTFTのホトコン防止および信号線と電
極間の横電界によって起こる液晶のリバースティルトに
よる光漏れを遮る目的もある。
では画素間の非表示部にブラックマトリクスと呼ばれる
遮光層を形成していた。スイッチング素子を備えたアク
ティブマトリクス液晶パネルにおいては、スイッチング
素子ならびに信号線と対向する基板上に前記ブラックマ
トリクスを配していた。これらはコントラストの向上を
図るためであり、さらにはアクティブマトリクス液晶パ
ネルにおいてはTFTのホトコン防止および信号線と電
極間の横電界によって起こる液晶のリバースティルトに
よる光漏れを遮る目的もある。
【0011】ところが、紫外線硬化型の樹脂を高分子マ
トリクスとして用いる高分子分散液晶の場合は、このブ
ラックマトリクスを形成することができない。なぜなら
ブラックマトリクスを形成した空セルに、先に説明した
方法で高分子分散液晶パネルを作成すると、紫外線照射
の際にブラックマトリクスによって光が遮蔽され、遮蔽
された部分の樹脂は未硬化のまま残留してしまう。
トリクスとして用いる高分子分散液晶の場合は、このブ
ラックマトリクスを形成することができない。なぜなら
ブラックマトリクスを形成した空セルに、先に説明した
方法で高分子分散液晶パネルを作成すると、紫外線照射
の際にブラックマトリクスによって光が遮蔽され、遮蔽
された部分の樹脂は未硬化のまま残留してしまう。
【0012】一方、ブラックマトリクスを形成しない高
分子分散液晶パネルでは、信号線と電極間の電界によっ
て液晶分子が立ち上がり、散乱能が弱まり光漏れが発生
する。画素間から漏れてくる光のために画像のぼけた、
シャープさの欠けた表示になる。さらにスイッチング素
子にTFTを用いた場合、TFTの半導体層にこの漏れ
た光が飛び込み、ホトコンと呼ばれる光伝導による漏れ
電流が発生し、クロストークなどの表示不良が発生す
る。
分子分散液晶パネルでは、信号線と電極間の電界によっ
て液晶分子が立ち上がり、散乱能が弱まり光漏れが発生
する。画素間から漏れてくる光のために画像のぼけた、
シャープさの欠けた表示になる。さらにスイッチング素
子にTFTを用いた場合、TFTの半導体層にこの漏れ
た光が飛び込み、ホトコンと呼ばれる光伝導による漏れ
電流が発生し、クロストークなどの表示不良が発生す
る。
【0013】また、出射角度の大きい散乱光は基板と空
気の界面で全反射して再び液晶層へ戻る。特に画素間の
非表示部へ戻る光線により、TFTがホトコンを起こす
とともに、この部分で再度散乱を起こしてその後方散乱
光が出射側へ戻り、表示コントラストを低下させるとと
もに表示品位を低下させる。
気の界面で全反射して再び液晶層へ戻る。特に画素間の
非表示部へ戻る光線により、TFTがホトコンを起こす
とともに、この部分で再度散乱を起こしてその後方散乱
光が出射側へ戻り、表示コントラストを低下させるとと
もに表示品位を低下させる。
【0014】さらに高分子分散液晶パネルの散乱特性は
波長依存性が大きい。特に長波長である赤色光に対する
散乱特性は緑、青色光のそれと比べて劣る。そのため特
にカラーフィルタを具備し、画素毎に赤、緑、青色光を
変調する液晶パネルにおいては赤色のみコントラストが
悪くなる。
波長依存性が大きい。特に長波長である赤色光に対する
散乱特性は緑、青色光のそれと比べて劣る。そのため特
にカラーフィルタを具備し、画素毎に赤、緑、青色光を
変調する液晶パネルにおいては赤色のみコントラストが
悪くなる。
【0015】本発明は、散乱状態の変化として光学像を
形成する高分子分散液晶パネルにおいてブラックマトリ
クスを形成することなく、また赤、緑、青色光を変調す
る画素における液晶の特性を等しくして表示品位を向上
し、さらにはこれを用いた液晶投写型テレビのコントラ
ストを改善することを目的とする。
形成する高分子分散液晶パネルにおいてブラックマトリ
クスを形成することなく、また赤、緑、青色光を変調す
る画素における液晶の特性を等しくして表示品位を向上
し、さらにはこれを用いた液晶投写型テレビのコントラ
ストを改善することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の液晶パネルは、少なくとも一方は光透過性を有
しかつ互いに対向する第1の基板と第2の基板と、前記
第1の基板の前記第2の基板に対する面に形成した画素
電極およびその画素電極への印加信号を制御するスイッ
チング素子と、前記第2の基板の前記第1の基板に対す
る面に形成した対向電極と、前記第1の基板と第2の基
板間に挟持された高分子分散液晶層とから少なくともな
る液晶パネルにおいて、前記第2の基板上には前記第1
の基板の画素電極に対応して紫外線を反射または吸収す
る層が形成されている。
本発明の液晶パネルは、少なくとも一方は光透過性を有
しかつ互いに対向する第1の基板と第2の基板と、前記
第1の基板の前記第2の基板に対する面に形成した画素
電極およびその画素電極への印加信号を制御するスイッ
チング素子と、前記第2の基板の前記第1の基板に対す
る面に形成した対向電極と、前記第1の基板と第2の基
板間に挟持された高分子分散液晶層とから少なくともな
る液晶パネルにおいて、前記第2の基板上には前記第1
の基板の画素電極に対応して紫外線を反射または吸収す
る層が形成されている。
【0017】さらに前記紫外線反射層の形成された基板
側から光を照射して高分子分散液晶層を形成し、紫外線
反射層の形成されている基板部分の高分子分散液晶層の
液晶粒子径が紫外線反射層の形成されていない基板部分
の液晶粒子径とは異なる構成になっている。
側から光を照射して高分子分散液晶層を形成し、紫外線
反射層の形成されている基板部分の高分子分散液晶層の
液晶粒子径が紫外線反射層の形成されていない基板部分
の液晶粒子径とは異なる構成になっている。
【0018】前記紫外線反射層は具体的には紫外線反射
フィルタあるいは紫外線反射膜等があげられる。
フィルタあるいは紫外線反射膜等があげられる。
【0019】また紫外線反射層は紫外線吸収膜あるいは
紫外線吸収フィルタであっても良く、反射あるいは吸収
により紫外線の透過率を減ずるものであれば良い。
紫外線吸収フィルタであっても良く、反射あるいは吸収
により紫外線の透過率を減ずるものであれば良い。
【0020】さらに本発明の高分子分散液晶パネルにお
いて、液晶層を狭持している2つの基板のうち少なくと
も一方はその透明基板の中心厚をt、屈折率をn、前記
液晶パネルの有効表示領域の最大径をdとして、次の条
件を満足するようにしたものである。
いて、液晶層を狭持している2つの基板のうち少なくと
も一方はその透明基板の中心厚をt、屈折率をn、前記
液晶パネルの有効表示領域の最大径をdとして、次の条
件を満足するようにしたものである。
【0021】
【数3】
【0022】さらに本発明の他の液晶パネルは、透明板
が液晶パネルの光入射側または出射側または両側に配置
され、前記液晶パネルと前記透明板の間は透明結合体に
より光学的に結合されたものでもよい。
が液晶パネルの光入射側または出射側または両側に配置
され、前記液晶パネルと前記透明板の間は透明結合体に
より光学的に結合されたものでもよい。
【0023】さらにカラーフィルタにより画素毎に赤、
緑、青色光を変調する液晶パネルにおいては、緑色及び
青色光を変調する画素上に紫外線を反射あるいは吸収す
る層を形成するか、あるいは各画素上に前記層が形成さ
れており、画素上に形成された前記層の紫外線の反射率
あるいは吸収率が各画素の変調する光線波長によって異
なるように形成したものでもよい。特に赤色を変調する
画素上に形成する層の紫外線の反射率あるいは吸収率が
他の画素に形成する層に比べて低くなるようにする。
緑、青色光を変調する液晶パネルにおいては、緑色及び
青色光を変調する画素上に紫外線を反射あるいは吸収す
る層を形成するか、あるいは各画素上に前記層が形成さ
れており、画素上に形成された前記層の紫外線の反射率
あるいは吸収率が各画素の変調する光線波長によって異
なるように形成したものでもよい。特に赤色を変調する
画素上に形成する層の紫外線の反射率あるいは吸収率が
他の画素に形成する層に比べて低くなるようにする。
【0024】本発明の液晶投写型テレビは、光発生手段
と、前記光発生手段からの出射光が入射し光散乱状態の
変化として光学像を形成する液晶パネルと、前記光発生
手段が発生した光を前記液晶パネルに導く第1の光学要
素部品と、前記液晶パネルで変調された光を投影する第
2の光学要素部品を備え、液晶パネルとして上記の液晶
パネルを用いたものである。
と、前記光発生手段からの出射光が入射し光散乱状態の
変化として光学像を形成する液晶パネルと、前記光発生
手段が発生した光を前記液晶パネルに導く第1の光学要
素部品と、前記液晶パネルで変調された光を投影する第
2の光学要素部品を備え、液晶パネルとして上記の液晶
パネルを用いたものである。
【0025】
【作用】本発明は、高分子マトリクスが光硬化性樹脂か
らなる高分子分散液晶層を形成する際に、液晶層に照射
される紫外線の光量が異なるように紫外線を反射あるい
は吸収する層を一方の基板上の画素表示領域の一部に形
成する。前記層の形成された部分の紫外線の透過率は低
くなる。それに比べて層の形成されていない部分の紫外
線の透過率は高い。よって、前記層の形成された基板側
から光を照射して高分子分散液晶層を形成すれば、層の
無い部分の液晶層は層下の液晶層に比べて紫外線の光量
が多いために高分子マトリクスの重合速度が速く、液晶
との相分離が速く行われる。そのため高分子分散液晶層
の組成が異なり、層の無い部分の高分子分散液晶層はそ
の液晶粒子径が非常に細かく、散乱性能が極めて高く、
駆動電圧も高くなる。そこで、液晶パネルの画素にあた
る部分にのみ紫外線を反射あるいは吸収する層を形成
し、層を形成した基板側から光を照射すると、非表示部
の液晶層は表示部の液晶層に比べて散乱性能及び駆動電
圧ともに高くなる。このような構成であれば、非表示部
にブラックマトリクスがなくても常にこの部分では高品
位の黒表示となる。さらには信号線と電極間の電界に対
しても駆動し難い。
らなる高分子分散液晶層を形成する際に、液晶層に照射
される紫外線の光量が異なるように紫外線を反射あるい
は吸収する層を一方の基板上の画素表示領域の一部に形
成する。前記層の形成された部分の紫外線の透過率は低
くなる。それに比べて層の形成されていない部分の紫外
線の透過率は高い。よって、前記層の形成された基板側
から光を照射して高分子分散液晶層を形成すれば、層の
無い部分の液晶層は層下の液晶層に比べて紫外線の光量
が多いために高分子マトリクスの重合速度が速く、液晶
との相分離が速く行われる。そのため高分子分散液晶層
の組成が異なり、層の無い部分の高分子分散液晶層はそ
の液晶粒子径が非常に細かく、散乱性能が極めて高く、
駆動電圧も高くなる。そこで、液晶パネルの画素にあた
る部分にのみ紫外線を反射あるいは吸収する層を形成
し、層を形成した基板側から光を照射すると、非表示部
の液晶層は表示部の液晶層に比べて散乱性能及び駆動電
圧ともに高くなる。このような構成であれば、非表示部
にブラックマトリクスがなくても常にこの部分では高品
位の黒表示となる。さらには信号線と電極間の電界に対
しても駆動し難い。
【0026】高分子分散液晶で散乱して出射する光線
は、基板と空気層の界面で一部反射して再び高分子分散
液晶層で散乱する、いわゆる拡散反射による2次光源で
あり、これは本来黒表示する液晶層の輝度を高くする。
特に、画素間の非表示部の高分子分散液晶層に入射する
反射光を防がなくてはならない。それは1つは画素間に
ブラックマトリクスがないので、この部分の液晶層の輝
度をできるだけ低くするためと、もう1つは反射光によ
るTFTのホトコン防止のためである。
は、基板と空気層の界面で一部反射して再び高分子分散
液晶層で散乱する、いわゆる拡散反射による2次光源で
あり、これは本来黒表示する液晶層の輝度を高くする。
特に、画素間の非表示部の高分子分散液晶層に入射する
反射光を防がなくてはならない。それは1つは画素間に
ブラックマトリクスがないので、この部分の液晶層の輝
度をできるだけ低くするためと、もう1つは反射光によ
るTFTのホトコン防止のためである。
【0027】基板の屈折率をnとすると、基板と空気の
屈折率より得られる全反射の臨界角は次のように与えら
れる。
屈折率より得られる全反射の臨界角は次のように与えら
れる。
【0028】
【数4】
【0029】この角度より大きな角度で出射される散乱
光は全て再度高分子分散液晶層に到達し散乱する。前記
臨界角で全反射した光が再度液晶層に到達しないような
基板の厚みを与えれば良い。それは基板の厚みをt、有
効表示領域の距離をdとすれば、次のように与えられ
る。
光は全て再度高分子分散液晶層に到達し散乱する。前記
臨界角で全反射した光が再度液晶層に到達しないような
基板の厚みを与えれば良い。それは基板の厚みをt、有
効表示領域の距離をdとすれば、次のように与えられ
る。
【0030】
【数5】
【0031】次に、無効面で光が反射されると、その光
は液晶層に戻り画素間の非表示部の輝度上昇を招く。こ
の問題は出射側透明基板の無効面に光吸収手段を施し、
不要光が吸収されるようにすれば解決できる。さらに、
出射側透明基板の出射面の有効領域に反射防止膜を付け
れば、小さな角度で液晶層から出射する光の出射面にお
ける反射率が減少するので、画素間の非表示部ならびに
黒表示部の輝度上昇を低減できる。
は液晶層に戻り画素間の非表示部の輝度上昇を招く。こ
の問題は出射側透明基板の無効面に光吸収手段を施し、
不要光が吸収されるようにすれば解決できる。さらに、
出射側透明基板の出射面の有効領域に反射防止膜を付け
れば、小さな角度で液晶層から出射する光の出射面にお
ける反射率が減少するので、画素間の非表示部ならびに
黒表示部の輝度上昇を低減できる。
【0032】以上のようにすれば、ブラックマトリクス
が無くとも液晶パネル上の画素間の非表示部の輝度を低
減し、高品位な黒表示が維持できるので、シャープで明
るくしかも高コントラストの画像を表示する液晶パネル
を提供することができる。また、この液晶パネルを投写
型テレビに用いれば、明るくコントラストの良好な画像
を得ることができる。
が無くとも液晶パネル上の画素間の非表示部の輝度を低
減し、高品位な黒表示が維持できるので、シャープで明
るくしかも高コントラストの画像を表示する液晶パネル
を提供することができる。また、この液晶パネルを投写
型テレビに用いれば、明るくコントラストの良好な画像
を得ることができる。
【0033】一方、カラーフィルタを具備し、画素毎に
赤、緑、青色光を変調する液晶パネルにおいても同様の
作用を用いて、緑色及び青色光を変調する画素上に紫外
線を反射あるいは吸収する層を形成して同時に光照射し
て高分子分散液晶層を形成すると、赤色光を変調する画
素の高分子分散液晶層は青、緑色光を変調する画素の高
分子分散液晶層に比べて液晶粒子径が細かく、散乱性能
が高くなる。このようにして各画素で制御する光線の各
波長における液晶層の散乱特性を等しくすることでコン
トラストの均一性をとることができる。これは各画素上
に前記層が形成されており、少なくとも赤色光を変調す
る画素上に形成された前記層の紫外線の反射率あるいは
吸収率が低いものであっても同様の作用をもたらす。
赤、緑、青色光を変調する液晶パネルにおいても同様の
作用を用いて、緑色及び青色光を変調する画素上に紫外
線を反射あるいは吸収する層を形成して同時に光照射し
て高分子分散液晶層を形成すると、赤色光を変調する画
素の高分子分散液晶層は青、緑色光を変調する画素の高
分子分散液晶層に比べて液晶粒子径が細かく、散乱性能
が高くなる。このようにして各画素で制御する光線の各
波長における液晶層の散乱特性を等しくすることでコン
トラストの均一性をとることができる。これは各画素上
に前記層が形成されており、少なくとも赤色光を変調す
る画素上に形成された前記層の紫外線の反射率あるいは
吸収率が低いものであっても同様の作用をもたらす。
【0034】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0035】本発明の液晶パネルの第1の実施例の構成
を(図1(a))、(図1(b))に示す。(図1
(a))は本発明の第1の実施例における液晶パネルの
断面図であり、(図1(b))は本実施例の液晶パネル
の対向基板を示す平面図である。本実施例の液晶パネル
は2枚の透明な基板11、12の間に高分子分散液晶層
13を狭持している。基板11、12の液晶層側には透
明な電極としてそれぞれ対向電極16、画素電極17が
形成されている。対向電極16、画素電極17はITO
膜と呼ばれる酸化インジウムと酸化錫の合金を用いてお
り、対向電極16は全面ベタに、画素電極17はマトリ
クス状に形成されている。各画素電極17の近傍にはス
イッチング素子としてTFT18が設けられている。各
TFT18はソース信号線(図示せず)ならびにゲート
信号線(図示せず)に接続され、それぞれ信号供給回路
ならびに走査回路に接続されており、各画素に信号電圧
が供給される。高分子分散液晶13は、充分な電界が印
加されると入射光を直進させ、電界が印加されない場合
は入射光を散乱させるので、各画素の液晶層は印加電圧
によって光散乱状態を制御することができる。
を(図1(a))、(図1(b))に示す。(図1
(a))は本発明の第1の実施例における液晶パネルの
断面図であり、(図1(b))は本実施例の液晶パネル
の対向基板を示す平面図である。本実施例の液晶パネル
は2枚の透明な基板11、12の間に高分子分散液晶層
13を狭持している。基板11、12の液晶層側には透
明な電極としてそれぞれ対向電極16、画素電極17が
形成されている。対向電極16、画素電極17はITO
膜と呼ばれる酸化インジウムと酸化錫の合金を用いてお
り、対向電極16は全面ベタに、画素電極17はマトリ
クス状に形成されている。各画素電極17の近傍にはス
イッチング素子としてTFT18が設けられている。各
TFT18はソース信号線(図示せず)ならびにゲート
信号線(図示せず)に接続され、それぞれ信号供給回路
ならびに走査回路に接続されており、各画素に信号電圧
が供給される。高分子分散液晶13は、充分な電界が印
加されると入射光を直進させ、電界が印加されない場合
は入射光を散乱させるので、各画素の液晶層は印加電圧
によって光散乱状態を制御することができる。
【0036】対向電極16上にはブラックマトリクスの
様な遮光層は形成されない。TFTのホトコンを防ぐた
めに本実施例ではTFT18上にのみ直接遮光層20を
配している。本実施例で用いた遮光層20はアクリル系
の樹脂にカーボンを混ぜたものであるが、絶縁層を介し
てクロムなどのメタルを配しても良い。ただしこれは投
写型テレビのライトバルブとして用いるような強い光線
が入射する場合にTFTのホトコンを防ぐために設けら
れたものであり、無くても構わない。
様な遮光層は形成されない。TFTのホトコンを防ぐた
めに本実施例ではTFT18上にのみ直接遮光層20を
配している。本実施例で用いた遮光層20はアクリル系
の樹脂にカーボンを混ぜたものであるが、絶縁層を介し
てクロムなどのメタルを配しても良い。ただしこれは投
写型テレビのライトバルブとして用いるような強い光線
が入射する場合にTFTのホトコンを防ぐために設けら
れたものであり、無くても構わない。
【0037】さらに対向基板11の表面には各画素電極
17上にあたる部分にのみ紫外線反射層19が形成され
ている。さらに判り易くするために(図1(b))に対
向基板11の平面図を示す。本実施例では紫外線反射層
19としてSiO2とTiO2の誘電体薄膜を交互に積層
した多層膜を用いている。それ以外に例えばAl2O3、
CeF3、WO3、LaF3、NdF3等の低屈折率の誘電
体薄膜とCeO2、HfO2、Nd2O5等の高屈折率の誘
電体薄膜を交互に積層した多層膜であってもよい。
17上にあたる部分にのみ紫外線反射層19が形成され
ている。さらに判り易くするために(図1(b))に対
向基板11の平面図を示す。本実施例では紫外線反射層
19としてSiO2とTiO2の誘電体薄膜を交互に積層
した多層膜を用いている。それ以外に例えばAl2O3、
CeF3、WO3、LaF3、NdF3等の低屈折率の誘電
体薄膜とCeO2、HfO2、Nd2O5等の高屈折率の誘
電体薄膜を交互に積層した多層膜であってもよい。
【0038】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
【0039】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0040】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0041】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0042】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定していないが、一般には20%〜90%程度が
よく、好ましくは50%〜85%程度がよい。20%未
満であると液晶滴の量が少なく、散乱の効果が乏しい。
また90%超となると高分子と液晶が上下2層に相分離
する傾向が強まり、界面の割合は小さくなり散乱特性は
低下する。高分子分散液晶層の構造は液晶分率によって
変わり、だいたい60%以下では液晶滴は独立したドロ
ップレット状として存在し、60%以上となると高分子
と液晶が互いに入り組んだ連続層となる。液晶層13の
膜厚は5〜25μmの範囲が好ましい。膜厚が薄いと散
乱特性が悪くコントラストがとれず、逆に厚いと高電圧
駆動を行わなければならなくなり、ドライブIC設計な
どが困難となる。
こで規定していないが、一般には20%〜90%程度が
よく、好ましくは50%〜85%程度がよい。20%未
満であると液晶滴の量が少なく、散乱の効果が乏しい。
また90%超となると高分子と液晶が上下2層に相分離
する傾向が強まり、界面の割合は小さくなり散乱特性は
低下する。高分子分散液晶層の構造は液晶分率によって
変わり、だいたい60%以下では液晶滴は独立したドロ
ップレット状として存在し、60%以上となると高分子
と液晶が互いに入り組んだ連続層となる。液晶層13の
膜厚は5〜25μmの範囲が好ましい。膜厚が薄いと散
乱特性が悪くコントラストがとれず、逆に厚いと高電圧
駆動を行わなければならなくなり、ドライブIC設計な
どが困難となる。
【0043】次に、本発明の液晶パネルの製造方法につ
いて説明する。2枚の基板11、12を互いの電極面が
向かい合うように所定の間隔を保持したまま重ね合わ
せ、位置合わせをして周囲をシールして固定する。その
際に入口のみ残し、ここより基板間に前述の未硬化の光
硬化性樹脂と液晶の混合溶液を注入する。あるいは上下
2枚の基板を重ねる際に、混合溶液を滴下して所定間隔
を保持したまま周囲をシールしてもよい。以上のよう
に、上下2枚の基板間に未硬化の光硬化性樹脂と液晶の
混合溶液が満たされた液晶パネルを作成する。これに対
向基板11側から紫外線を照射し、混合溶液を硬化させ
高分子マトリクスの形成ならびに液晶の相分離を行い、
高分子分散液晶層13を形成する。その際に、紫外線反
射層19が形成された部分と形成されていない部分とで
は液晶層に照射される紫外線光量が異なる。
いて説明する。2枚の基板11、12を互いの電極面が
向かい合うように所定の間隔を保持したまま重ね合わ
せ、位置合わせをして周囲をシールして固定する。その
際に入口のみ残し、ここより基板間に前述の未硬化の光
硬化性樹脂と液晶の混合溶液を注入する。あるいは上下
2枚の基板を重ねる際に、混合溶液を滴下して所定間隔
を保持したまま周囲をシールしてもよい。以上のよう
に、上下2枚の基板間に未硬化の光硬化性樹脂と液晶の
混合溶液が満たされた液晶パネルを作成する。これに対
向基板11側から紫外線を照射し、混合溶液を硬化させ
高分子マトリクスの形成ならびに液晶の相分離を行い、
高分子分散液晶層13を形成する。その際に、紫外線反
射層19が形成された部分と形成されていない部分とで
は液晶層に照射される紫外線光量が異なる。
【0044】(図2)に本実施例で用いた紫外線反射膜
の光線波長による透過率をグラフに示す。これを見ると
明らかなように、500nm以下の波長の光線透過率が
非常に悪くなっている。紫外線反射層19の形成されな
い部分は形成された部分と比べると紫外線の照射量が非
常に多い。従って、紫外線反射層19の形成されない部
分では液晶と高分子の相分離が非常に速く行われる。
の光線波長による透過率をグラフに示す。これを見ると
明らかなように、500nm以下の波長の光線透過率が
非常に悪くなっている。紫外線反射層19の形成されな
い部分は形成された部分と比べると紫外線の照射量が非
常に多い。従って、紫外線反射層19の形成されない部
分では液晶と高分子の相分離が非常に速く行われる。
【0045】また、紫外線反射層19は紫外線を透過さ
せない他の手段でも良く、例えば紫外線吸収層あるいは
紫外線吸収フィルタなどでもよい。ヒドロキシベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステル
系等の紫外線吸収剤を混ぜた樹脂層あるいは高屈折率の
無機薄膜を用いてもよい。
せない他の手段でも良く、例えば紫外線吸収層あるいは
紫外線吸収フィルタなどでもよい。ヒドロキシベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステル
系等の紫外線吸収剤を混ぜた樹脂層あるいは高屈折率の
無機薄膜を用いてもよい。
【0046】上記のように液晶パネルを作成すること
で、(図1(a))に示すように画素間の非表示部の高
分子分散液晶層14の液晶粒子径を、表示部の高分子分
散液晶層15の液晶粒子径に比べて非常に小さく形成す
ることができる。TFT駆動を行うためには液晶層の駆
動電圧は5、6Vでなければならない。すなわちこれく
らいの印加電圧で、液晶層は散乱状態から透明状態にな
らなければならない。このとき液晶粒子径は約1〜2μ
mであり、粒子径が小さくなるほど駆動電圧が高くな
る。それとともに散乱特性も高くなる。よって画素間の
信号線上にブラックマトリクスがなくても、この部分の
液晶層が良好な黒表示をする。さらに、画素電極と信号
線間に発生する横電界に対しても液晶層の駆動電圧が高
いので光漏れにならない。
で、(図1(a))に示すように画素間の非表示部の高
分子分散液晶層14の液晶粒子径を、表示部の高分子分
散液晶層15の液晶粒子径に比べて非常に小さく形成す
ることができる。TFT駆動を行うためには液晶層の駆
動電圧は5、6Vでなければならない。すなわちこれく
らいの印加電圧で、液晶層は散乱状態から透明状態にな
らなければならない。このとき液晶粒子径は約1〜2μ
mであり、粒子径が小さくなるほど駆動電圧が高くな
る。それとともに散乱特性も高くなる。よって画素間の
信号線上にブラックマトリクスがなくても、この部分の
液晶層が良好な黒表示をする。さらに、画素電極と信号
線間に発生する横電界に対しても液晶層の駆動電圧が高
いので光漏れにならない。
【0047】次に、本発明の液晶パネルの第2の実施例
の断面図を(図3)に示す。本実施例の液晶パネルは各
画素に対応してR(赤)G(緑)B(青)のカラーフィ
ルターが形成され、1枚でカラー表示ができるように構
成されている。従来の液晶パネルは、各カラーフィルタ
ー間にブラックマトリクスと呼ばれる遮光層も形成され
ているが、本実施例ではカラーフィルタ間には遮光層は
いっさい形成されていない。他の構成は第1の実施例と
ほぼ同じであるので説明を省略する。各画素電極17に
相対する位置の対向基板11上にそれぞれR、G、Bの
光線のみを透過するようなカラーフィルタ21、22、
23が形成されており、アレイ基板12上には紫外線反
射層29が形成されている。さらにGおよびBに対応す
る画素に形成された紫外線反射層29aとRに対応する
画素に形成された紫外線反射層29bは紫外線の透過率
が異なり、紫外線反射層29bの方が紫外線反射層29
aより紫外線の透過率が高い。(図3)においてはアレ
イ基板12の外側表面上に紫外線反射層29が形成され
ているが、それ以外にもアレイ基板12と画素電極17
の間または液晶層13と接する画素電極17上であって
もよい。また紫外線反射層29aは形成されていなくて
も構わない。
の断面図を(図3)に示す。本実施例の液晶パネルは各
画素に対応してR(赤)G(緑)B(青)のカラーフィ
ルターが形成され、1枚でカラー表示ができるように構
成されている。従来の液晶パネルは、各カラーフィルタ
ー間にブラックマトリクスと呼ばれる遮光層も形成され
ているが、本実施例ではカラーフィルタ間には遮光層は
いっさい形成されていない。他の構成は第1の実施例と
ほぼ同じであるので説明を省略する。各画素電極17に
相対する位置の対向基板11上にそれぞれR、G、Bの
光線のみを透過するようなカラーフィルタ21、22、
23が形成されており、アレイ基板12上には紫外線反
射層29が形成されている。さらにGおよびBに対応す
る画素に形成された紫外線反射層29aとRに対応する
画素に形成された紫外線反射層29bは紫外線の透過率
が異なり、紫外線反射層29bの方が紫外線反射層29
aより紫外線の透過率が高い。(図3)においてはアレ
イ基板12の外側表面上に紫外線反射層29が形成され
ているが、それ以外にもアレイ基板12と画素電極17
の間または液晶層13と接する画素電極17上であって
もよい。また紫外線反射層29aは形成されていなくて
も構わない。
【0048】本発明の液晶パネルを製造する工程は、紫
外線反射層29が形成されているアレイ基板12側から
液晶層13を紫外線照射によって相分離形成する。なぜ
なら対向基板11側にはカラーフィルタが形成されてお
り、紫外線が透過しないからである。その際に、紫外線
反射層29が形成された部分と形成されていない部分と
では、液晶層に照射される紫外線光量が異なる。以上の
ように形成された高分子分散液晶層13は、GおよびB
を表示する画素電極の液晶層と、Rを表示する画素電極
の液晶層との液晶粒子径の大きさが異なり、散乱特性な
らびに駆動電圧がRを表示する画素電極の液晶層の方が
高くなる。一方、液晶層13には波長依存性があり、特
にR光での散乱特性が悪く、駆動電圧は低くなる。本発
明に従って、紫外線反射層29の紫外線透過率を調整す
れば、RGBで同一の特性を有する液晶層を形成するこ
とができる。
外線反射層29が形成されているアレイ基板12側から
液晶層13を紫外線照射によって相分離形成する。なぜ
なら対向基板11側にはカラーフィルタが形成されてお
り、紫外線が透過しないからである。その際に、紫外線
反射層29が形成された部分と形成されていない部分と
では、液晶層に照射される紫外線光量が異なる。以上の
ように形成された高分子分散液晶層13は、GおよびB
を表示する画素電極の液晶層と、Rを表示する画素電極
の液晶層との液晶粒子径の大きさが異なり、散乱特性な
らびに駆動電圧がRを表示する画素電極の液晶層の方が
高くなる。一方、液晶層13には波長依存性があり、特
にR光での散乱特性が悪く、駆動電圧は低くなる。本発
明に従って、紫外線反射層29の紫外線透過率を調整す
れば、RGBで同一の特性を有する液晶層を形成するこ
とができる。
【0049】次に、本発明の第3の実施例の液晶表示装
置の断面図を(図4)に示す。本発明の液晶表示装置
は、本発明の第1もしくは第2の実施例で示した液晶パ
ネル42、透明板43、透明体44により構成される。
液晶パネル42の出射側には、透明体44を介して透明
板43が結合されている。ガラス基板12と透明板43
との間には周囲にスペーサが設けられており、このスペ
ーサにより透明体44の厚さを規制している。透明板4
3の側面46には黒色塗料47が塗布され、透明板43
の出射面48の有効領域には反射防止膜49が施されて
いる。ガラス基板12は厚さ1mmのガラス板であり、
透明板43は厚さ10mmのガラス板であり、屈折率は
いずれも1.52である。透明体44は信越化学工業
(株)製の透明シリコーン樹脂KE1051であり、厚
さは2mm、屈折率は1.40である。これは、2種類
の液体で供給されており、2液を混合して室温放置また
は加熱すると、付加重合反応によりゲル状に硬化する。
置の断面図を(図4)に示す。本発明の液晶表示装置
は、本発明の第1もしくは第2の実施例で示した液晶パ
ネル42、透明板43、透明体44により構成される。
液晶パネル42の出射側には、透明体44を介して透明
板43が結合されている。ガラス基板12と透明板43
との間には周囲にスペーサが設けられており、このスペ
ーサにより透明体44の厚さを規制している。透明板4
3の側面46には黒色塗料47が塗布され、透明板43
の出射面48の有効領域には反射防止膜49が施されて
いる。ガラス基板12は厚さ1mmのガラス板であり、
透明板43は厚さ10mmのガラス板であり、屈折率は
いずれも1.52である。透明体44は信越化学工業
(株)製の透明シリコーン樹脂KE1051であり、厚
さは2mm、屈折率は1.40である。これは、2種類
の液体で供給されており、2液を混合して室温放置また
は加熱すると、付加重合反応によりゲル状に硬化する。
【0050】透明板43として、アクリル樹脂などの透
明樹脂を用いてもよい。透明体44は透明であればよ
く、エチレングリコールなどの液体、エポキシ系透明接
着剤、紫外線照射によりゲル状に硬化する透明シリコー
ン樹脂などを用いることができる。いずれの場合も、ガ
ラス基板12と透明板43の間に空気層があるとそこで
画質異常を生じるので、空気層を含まないようにする必
要がある。
明樹脂を用いてもよい。透明体44は透明であればよ
く、エチレングリコールなどの液体、エポキシ系透明接
着剤、紫外線照射によりゲル状に硬化する透明シリコー
ン樹脂などを用いることができる。いずれの場合も、ガ
ラス基板12と透明板43の間に空気層があるとそこで
画質異常を生じるので、空気層を含まないようにする必
要がある。
【0051】第1の実施例及び第2の実施例で述べたよ
うな方法で液晶パネルを作成する場合、紫外線照射の際
に(図8)に示すように、液晶層13を通過した紫外線
が基板と空気の界面で反射して再び液晶層13へ戻り、
この光線により液晶層の相分離がさらに進む。このた
め、紫外線反射層19を形成した部分の液晶層もこの反
射した紫外線により硬化が進み、層19の有無による液
晶層の特性の差が小さくなってしまう。ところが、基板
11および12に透明板43をはりつけ、(図4)に示
したような構成にすると、高分子分散液晶層13から空
気に接する境界面48までの厚さが厚くなるので、液晶
層13から出射する散乱光が透明板43の出射面48で
反射されて液晶層13に戻る光の輝度は小さくなる。
うな方法で液晶パネルを作成する場合、紫外線照射の際
に(図8)に示すように、液晶層13を通過した紫外線
が基板と空気の界面で反射して再び液晶層13へ戻り、
この光線により液晶層の相分離がさらに進む。このた
め、紫外線反射層19を形成した部分の液晶層もこの反
射した紫外線により硬化が進み、層19の有無による液
晶層の特性の差が小さくなってしまう。ところが、基板
11および12に透明板43をはりつけ、(図4)に示
したような構成にすると、高分子分散液晶層13から空
気に接する境界面48までの厚さが厚くなるので、液晶
層13から出射する散乱光が透明板43の出射面48で
反射されて液晶層13に戻る光の輝度は小さくなる。
【0052】また、この構成で液晶パネルとして用いれ
ば液晶層13により再び散乱する光の輝度は、透明板4
3がない場合に比較して小さくなる。これにより画素間
の非表示部の黒浮きを防止できる。また、透明板43の
側面46に入射する光は、側面46に塗布されている黒
色塗料47により吸収され、液晶層13に戻る反射光が
減少するので、液晶層13上の表示画像のコントラスト
が向上する。また、透明板43の出射面48には反射防
止膜49を施しているので、液晶層13から小さな出射
角で出射する光の出射面48における反射が低減し、こ
れも表示画像のコントラスト向上に寄与する。
ば液晶層13により再び散乱する光の輝度は、透明板4
3がない場合に比較して小さくなる。これにより画素間
の非表示部の黒浮きを防止できる。また、透明板43の
側面46に入射する光は、側面46に塗布されている黒
色塗料47により吸収され、液晶層13に戻る反射光が
減少するので、液晶層13上の表示画像のコントラスト
が向上する。また、透明板43の出射面48には反射防
止膜49を施しているので、液晶層13から小さな出射
角で出射する光の出射面48における反射が低減し、こ
れも表示画像のコントラスト向上に寄与する。
【0053】さらには、液晶層13から出射する散乱光
が透明板43の出射面48で反射されてTFT18へ入
射する光線も減少することができるのでホトコン防止も
できる。
が透明板43の出射面48で反射されてTFT18へ入
射する光線も減少することができるのでホトコン防止も
できる。
【0054】また本実施例では、所定の厚みを得るため
に透明板43を基板12に透明体44を用いて光学的に
結合したが、基板そのものが所定の厚みを満足するよう
なものであってもよい。また、透明板の厚みを薄くする
ためにパネルから遠い面を凹面にしてもよい。さらには
これらを液晶パネル42の入射側すなわち対向基板11
にも形成するとなお好ましい。以上の構成については本
出願人が特願平4−145277号にて提案したものを
採用している。本実施例の液晶パネルは前記公報の技術
的思想である透明板または特定の厚みの基板などの構成
を含むものである。
に透明板43を基板12に透明体44を用いて光学的に
結合したが、基板そのものが所定の厚みを満足するよう
なものであってもよい。また、透明板の厚みを薄くする
ためにパネルから遠い面を凹面にしてもよい。さらには
これらを液晶パネル42の入射側すなわち対向基板11
にも形成するとなお好ましい。以上の構成については本
出願人が特願平4−145277号にて提案したものを
採用している。本実施例の液晶パネルは前記公報の技術
的思想である透明板または特定の厚みの基板などの構成
を含むものである。
【0055】本発明の液晶投写型テレビの第1の実施例
の構成を(図5)に示す。本実施例の液晶投写型テレビ
は上記第1の実施例または第2の実施例で示した液晶パ
ネル42、ならびに光源51、投写レンズ54、スクリ
ーン56より構成される。
の構成を(図5)に示す。本実施例の液晶投写型テレビ
は上記第1の実施例または第2の実施例で示した液晶パ
ネル42、ならびに光源51、投写レンズ54、スクリ
ーン56より構成される。
【0056】光源51はランプ52と凹面鏡53で構成
され、ランプ52から出た光は凹面鏡53により集光さ
れて、指向性の比較的狭い光が出射する。フィールドレ
ンズ55は、液晶パネル42の表示領域の周辺部を通過
する光を内側に屈折させて投写レンズ54の瞳に入射さ
せ、投写画像の周辺部が暗くならないようにするために
用いる。
され、ランプ52から出た光は凹面鏡53により集光さ
れて、指向性の比較的狭い光が出射する。フィールドレ
ンズ55は、液晶パネル42の表示領域の周辺部を通過
する光を内側に屈折させて投写レンズ54の瞳に入射さ
せ、投写画像の周辺部が暗くならないようにするために
用いる。
【0057】液晶パネル42には映像信号に応じて散乱
状態の変化として光学像が形成される。投写レンズ54
は、各画素から出射する光のうちある立体角に含まれる
光を取り込む。各画素からの出射光の散乱状態が変化す
れば、その立体角に含まれる光量が変化するので、液晶
パネル42上に散乱状態の変化として形成された光学像
はスクリーン56上で照度の変化に変換される。こうし
て、液晶パネル42に形成された光学像は、投写レンズ
54によりスクリーン56上に拡大投写される。
状態の変化として光学像が形成される。投写レンズ54
は、各画素から出射する光のうちある立体角に含まれる
光を取り込む。各画素からの出射光の散乱状態が変化す
れば、その立体角に含まれる光量が変化するので、液晶
パネル42上に散乱状態の変化として形成された光学像
はスクリーン56上で照度の変化に変換される。こうし
て、液晶パネル42に形成された光学像は、投写レンズ
54によりスクリーン56上に拡大投写される。
【0058】本実施例の液晶投写型テレビは、液晶パネ
ル42にブラックマトリクスが形成されていなくても、
信号線上ならびにTFT上の液晶層は常に良好な黒表示
がなされ、コントラストが良好な表示が得られる。ま
た、液晶パネル42が第2の実施例で示したカラーフィ
ルター付きの液晶パネルの場合はRGBともにコントラ
ストが高く、良好な白表示が得られる。またどちらの場
合も紫外線反射層19ならびに29は可視光線が透過す
るので問題はなく、むしろ液晶に照射される紫外線を除
去するので液晶の劣化が起こり難く、液晶パネルの信頼
性が向上する。
ル42にブラックマトリクスが形成されていなくても、
信号線上ならびにTFT上の液晶層は常に良好な黒表示
がなされ、コントラストが良好な表示が得られる。ま
た、液晶パネル42が第2の実施例で示したカラーフィ
ルター付きの液晶パネルの場合はRGBともにコントラ
ストが高く、良好な白表示が得られる。またどちらの場
合も紫外線反射層19ならびに29は可視光線が透過す
るので問題はなく、むしろ液晶に照射される紫外線を除
去するので液晶の劣化が起こり難く、液晶パネルの信頼
性が向上する。
【0059】本発明の液晶投写型テレビの第2の実施例
の構成を(図6)に示す。41は液晶表示装置であり、
液晶パネル42および透明板43および透明体44より
構成され、51は光源、54は投写レンズ、56はスク
リーンである。液晶表示装置41は実施例3で示したも
のである。
の構成を(図6)に示す。41は液晶表示装置であり、
液晶パネル42および透明板43および透明体44より
構成され、51は光源、54は投写レンズ、56はスク
リーンである。液晶表示装置41は実施例3で示したも
のである。
【0060】光源51からの出射光は、フィールドレン
ズ55、液晶パネル42、透明体44、透明板43の順
に透過し、投写レンズ54に入射する。投写レンズ54
の瞳の大きさは、液晶パネル42の画面中心にある画素
が透明状態の場合に、その画素から拡がって出射する光
のうち光量で約90%が入射する大きさにしている。投
写レンズ54は、透明板43と組み合わせることによ
り、良好な結像特性が得られるようにしている。投写画
像のフォーカス調整は、投写レンズ54を光軸57に沿
って移動することにより行う。
ズ55、液晶パネル42、透明体44、透明板43の順
に透過し、投写レンズ54に入射する。投写レンズ54
の瞳の大きさは、液晶パネル42の画面中心にある画素
が透明状態の場合に、その画素から拡がって出射する光
のうち光量で約90%が入射する大きさにしている。投
写レンズ54は、透明板43と組み合わせることによ
り、良好な結像特性が得られるようにしている。投写画
像のフォーカス調整は、投写レンズ54を光軸57に沿
って移動することにより行う。
【0061】本実施例の液晶投写型テレビは、液晶パネ
ル42で散乱した光のうち基板と空気の界面で反射した
光が再度液晶層で散乱する2次散乱を防止しているの
で、コントラストの良い表示が提供できる。また、2次
散乱による画素間の黒浮きも防げるのでシャープな表示
が得られる。
ル42で散乱した光のうち基板と空気の界面で反射した
光が再度液晶層で散乱する2次散乱を防止しているの
で、コントラストの良い表示が提供できる。また、2次
散乱による画素間の黒浮きも防げるのでシャープな表示
が得られる。
【0062】本発明の液晶投写型テレビの第3の実施例
の構成を(図7)に示す。42a、42b、42cは液
晶パネル、51は光源、54は投写レンズ、70a、7
0b、70cは透明板、71a、71b、71cは透明
板、74、76、77、79はダイクロイックミラー、
75、78は平面ミラーである。
の構成を(図7)に示す。42a、42b、42cは液
晶パネル、51は光源、54は投写レンズ、70a、7
0b、70cは透明板、71a、71b、71cは透明
板、74、76、77、79はダイクロイックミラー、
75、78は平面ミラーである。
【0063】液晶パネル42a、42b、42cは高分
子分散液晶パネルであり、いずれも(図1)に示したも
のと同一である。透明板70a、70b、70cは、そ
れぞれ液晶パネルの入射側に透明接着剤を用いて結合さ
れ、透明板71a、71b、71cは、それぞれ液晶パ
ネルの出射側に透明接着剤を用いて結合されている。透
明板70a、70b、70c、71a、71b、71c
の側面には黒色塗料72a、72b、72c、73a、
73b、73cが塗布されている。
子分散液晶パネルであり、いずれも(図1)に示したも
のと同一である。透明板70a、70b、70cは、そ
れぞれ液晶パネルの入射側に透明接着剤を用いて結合さ
れ、透明板71a、71b、71cは、それぞれ液晶パ
ネルの出射側に透明接着剤を用いて結合されている。透
明板70a、70b、70c、71a、71b、71c
の側面には黒色塗料72a、72b、72c、73a、
73b、73cが塗布されている。
【0064】光源51はランプ52、凹面鏡53、フィ
ルタ57で構成される。ランプ52は、メタルハライド
ランプであり、赤、緑、青の3原色の色成分を含む光を
出射する。凹面鏡53はガラス製で、反射面に可視光を
反射し赤外光を透過させる多層膜を蒸着したものであ
る。フィルタ57は、ガラス基板の上に可視光を透過し
赤外光と紫外光を反射する多層膜を蒸着したものであ
る。ランプ52からの放射光に含まれる可視光は、凹面
鏡53の反射面により反射し、その反射光は平行に近い
光になる。凹面鏡53から出射する反射光は、フィルタ
57により赤外光と紫外光とが除去されて出射する。
ルタ57で構成される。ランプ52は、メタルハライド
ランプであり、赤、緑、青の3原色の色成分を含む光を
出射する。凹面鏡53はガラス製で、反射面に可視光を
反射し赤外光を透過させる多層膜を蒸着したものであ
る。フィルタ57は、ガラス基板の上に可視光を透過し
赤外光と紫外光を反射する多層膜を蒸着したものであ
る。ランプ52からの放射光に含まれる可視光は、凹面
鏡53の反射面により反射し、その反射光は平行に近い
光になる。凹面鏡53から出射する反射光は、フィルタ
57により赤外光と紫外光とが除去されて出射する。
【0065】光源51からの光はダイクロイックミラー
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれフィールドレンズ(図では省略)を透過して液
晶パネル42a、42b、42cに入射する。液晶パネ
ル42a、42b、42cから出射する光は、ダイクロ
イックミラー74、79と平面ミラー75とを組み合わ
せた色合成光学系により1つの光に合成された後、投写
レンズ54に入射する。液晶パネル42a、42b、4
2cは、それぞれ映像信号に応じて散乱状態の変化とし
て光学像が形成され、その光学像は投写レンズ54によ
りスクリーン上に拡大投写される。
76、77と平面ミラー78を組み合わせた色分解光学
系に入射し、3つの原色光に分解される。各原色光は、
それぞれフィールドレンズ(図では省略)を透過して液
晶パネル42a、42b、42cに入射する。液晶パネ
ル42a、42b、42cから出射する光は、ダイクロ
イックミラー74、79と平面ミラー75とを組み合わ
せた色合成光学系により1つの光に合成された後、投写
レンズ54に入射する。液晶パネル42a、42b、4
2cは、それぞれ映像信号に応じて散乱状態の変化とし
て光学像が形成され、その光学像は投写レンズ54によ
りスクリーン上に拡大投写される。
【0066】液晶パネル42a、42b、42cの入射
側と出射側に迷光を抑制する透明板70a、70b、7
0c、71a、71b、71cを結合しているので、迷
光によるコントラスト低下が抑制される。また、3つの
液晶パネル42a、42b、42cをそれぞれ赤用、緑
用、青用として用いるので、明るさと解像度の良好な投
写画像が得られる。高分子分散液晶の散乱特性は波長依
存性を持っている、特に赤色光に対する散乱特性が劣っ
ている。3つの液晶パネル42a、42b、42cのう
ち、少なくとも1枚のパネルの液晶層の厚みあるいは表
示部の液晶粒子径のいずれかを他のパネルと異なる構成
にして、それぞれの散乱特性を等しくすることが好まし
い。
側と出射側に迷光を抑制する透明板70a、70b、7
0c、71a、71b、71cを結合しているので、迷
光によるコントラスト低下が抑制される。また、3つの
液晶パネル42a、42b、42cをそれぞれ赤用、緑
用、青用として用いるので、明るさと解像度の良好な投
写画像が得られる。高分子分散液晶の散乱特性は波長依
存性を持っている、特に赤色光に対する散乱特性が劣っ
ている。3つの液晶パネル42a、42b、42cのう
ち、少なくとも1枚のパネルの液晶層の厚みあるいは表
示部の液晶粒子径のいずれかを他のパネルと異なる構成
にして、それぞれの散乱特性を等しくすることが好まし
い。
【0067】なお、本発明においては、色分解および色
合成光学系に用いたダイクロイックミラーは単に色フィ
ルターであってもよいし、また色合成光学系を用いず
に、赤、緑、青光の変調系に対してそれぞれ投写レンズ
系を1つずつ設けて、計3本の投写レンズを用いてスク
リーン上に重ね合わせて投写してもよい。
合成光学系に用いたダイクロイックミラーは単に色フィ
ルターであってもよいし、また色合成光学系を用いず
に、赤、緑、青光の変調系に対してそれぞれ投写レンズ
系を1つずつ設けて、計3本の投写レンズを用いてスク
リーン上に重ね合わせて投写してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高分子
分散液晶パネルにおいて、ブラックマトリクスがなくて
も画素間の非表示部で常に高品位の黒表示を行うことが
でき、シャープな画像を表示する液晶パネルを提供でき
る。カラーフィルタを用いた1枚でカラー表示できる液
晶パネルでは、RGBの各画素でコントラストが良く、
明るい液晶パネルを提供できる。また透明基板を厚くす
ることにより、また透明基板に透明板を組み合わせるこ
とにより、明るくコントラストが良好で、ホトコンによ
るクロストークの起こらない高品位な画像を表示する液
晶パネルを提供することができる。
分散液晶パネルにおいて、ブラックマトリクスがなくて
も画素間の非表示部で常に高品位の黒表示を行うことが
でき、シャープな画像を表示する液晶パネルを提供でき
る。カラーフィルタを用いた1枚でカラー表示できる液
晶パネルでは、RGBの各画素でコントラストが良く、
明るい液晶パネルを提供できる。また透明基板を厚くす
ることにより、また透明基板に透明板を組み合わせるこ
とにより、明るくコントラストが良好で、ホトコンによ
るクロストークの起こらない高品位な画像を表示する液
晶パネルを提供することができる。
【0069】また、この液晶パネルを用いて液晶投写型
テレビを構成すれば、明るく高コントラストの画像を表
示できる液晶投写型テレビを提供することができ、非常
に大きな効果がある。
テレビを構成すれば、明るく高コントラストの画像を表
示できる液晶投写型テレビを提供することができ、非常
に大きな効果がある。
【図1】本発明の液晶パネルの第1の実施例における概
略図
略図
【図2】紫外線反射膜の各波長における光線透過率を示
すグラフ
すグラフ
【図3】本発明の液晶パネルの第2の実施例における概
略図
略図
【図4】本発明の液晶パネルの第3の実施例における概
略図
略図
【図5】本発明の液晶投写型テレビの第1の実施例にお
ける概略構成図
ける概略構成図
【図6】本発明の液晶投写型テレビの第2の実施例にお
ける概略構成図
ける概略構成図
【図7】本発明の液晶投写型テレビの第3の実施例にお
ける概略構成図
ける概略構成図
【図8】高分子分散液晶パネルの作用を説明するための
概略図
概略図
【図9】高分子分散液晶パネルの動作を説明するための
概略図
概略図
【図10】従来の液晶投写型テレビの構成を示す概略構
成図
成図
11、12 ガラス基板 13 高分子分散液晶層 14、15 高分子分散液晶 16 対向電極 17 画素電極 18 TFT 19 紫外線反射層 20 遮光層 21、22、23 カラーフィルタ 29a、29b 紫外線反射層 42 液晶パネル 43 透明板 44 透明体 47 黒色塗料 49 反射防止膜 51 光源 54 投写レンズ 55 フィールドレンズ 56 スクリーン 70a、70b、70c、71a、71b、71c 透
明板 72a、72b、72c、73a、73b、73c 黒
色塗料 74、76、77、79 ダイクロイックミラー 75、78 平面ミラー
明板 72a、72b、72c、73a、73b、73c 黒
色塗料 74、76、77、79 ダイクロイックミラー 75、78 平面ミラー
Claims (7)
- 【請求項1】少なくとも一方は光透過性を有しかつ互い
に対向する第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板
の前記第2の基板に対する面に形成した画素電極および
その画素電極への印加信号を制御するスイッチング素子
と、前記第2の基板の前記第1の基板に対する面に形成
した対向電極と、前記第1の基板と第2の基板間に挟持
された高分子分散液晶層とから少なくともなる液晶パネ
ルにおいて、前記第2の基板上には前記第1の基板の画
素電極に対応して紫外線を反射または吸収する層が形成
されていることを特徴とする液晶パネル。 - 【請求項2】高分子分散液晶層の画素電極上の液晶粒子
径が他の部分の液晶粒子径とは異なっていることを特徴
とする請求項1記載の液晶パネル。 - 【請求項3】第1の基板上に形成されたスイッチング素
子上に直接または絶縁層を介して遮光層が形成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。 - 【請求項4】第1の基板と第2の基板のうち少なくとも
一方は、その光透過性を有する基板の中心厚をt、屈折
率をn、液晶パネルの有効表示領域の最大径をdとし
て、次の条件を満足していることを特徴とする請求項1
記載の液晶パネル。 【数1】 - 【請求項5】少なくとも一方は光透過性を有しかつ互い
に対向する第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板
の前記第2の基板に対する面に形成した画素電極および
その画素電極への印加信号を制御するスイッチング素子
と、前記第2の基板の前記第1の基板に対する面に形成
した対向電極と、前記第1の基板と第2の基板の少なく
とも一方に形成した画素に対応した赤色、緑色、青色の
3原色のカラーフィルターと、前記第1の基板と第2の
基板間に挟持された高分子分散液晶層とから少なくとも
なる液晶パネルにおいて、前記カラーフィルタを形成し
ていない基板上に少なくとも青色および緑色を変調する
画素に対応して紫外線を反射または吸収する層が形成さ
れていることを特徴とする液晶パネル。 - 【請求項6】少なくとも一方は光透過性を有しかつ互い
に対向する第1の基板と第2の基板のうち前記第1の基
板の前記第2の基板に対する面に画素電極およびその画
素電極への印加信号を制御するスイッチング素子を形成
する工程と、前記第2の基板の前記第1の基板に対する
面に対向電極を形成する工程と、前記第1の基板または
第2の基板上に画素に対応した紫外線を反射または吸収
する層を形成する工程と、前記第1の基板と第2の基板
間に液晶と未硬化の樹脂を混合した溶液を挟持する工程
と、前記紫外線を反射または吸収する層が形成された基
板側から光を照射して液晶と樹脂の相分離による高分子
分散液晶層を形成する工程とから少なくともなることを
特徴とする液晶パネルの製造方法。 - 【請求項7】請求項1記載の液晶パネルと、光発生手段
と、前記光発生手段が発生した光を前記液晶パネルに導
く第1の光学要素部品と、前記液晶パネルで変調された
光を投影する第2の光学要素部品とを具備し、前記液晶
パネルには紫外線を反射または吸収する層を形成した基
板側から光を入射させるように構成したことを特徴とす
る液晶投写型テレビ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30792993A JP3152041B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ |
EP94119271A EP0657761B1 (en) | 1993-12-08 | 1994-12-07 | A liquid crystal panel with ultraviolet radiation reducing means, manufacturing method therefor and projection display apparatus using the same |
US08/350,631 US5734454A (en) | 1993-12-08 | 1994-12-07 | Liquid crystal panel with reducing means, manufacturing method therefor and projection display apparatus using the same |
DE69417166T DE69417166T2 (de) | 1993-12-08 | 1994-12-07 | Flüssigkristalltafel mit ultraviolette Strahlung reduzierenden Mitteln, Herstellungsverfahren dafür und ein diese nutzendes Projektionsanzeigegerät |
US08/937,376 US5963283A (en) | 1993-12-08 | 1997-09-25 | Liquid crystal panel with reducing means, manufacturing method therefor and projection display apparatus using the same |
US09/285,065 US6333770B1 (en) | 1993-12-08 | 1999-04-02 | Liquid crystal panel with reducing means, manufacturing method therefore and projection display apparatus using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30792993A JP3152041B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159762A JPH07159762A (ja) | 1995-06-23 |
JP3152041B2 true JP3152041B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17974874
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30792993A Expired - Fee Related JP3152041B2 (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ |
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---|---|
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---|---|---|---|---|
US5917563A (en) | 1995-10-16 | 1999-06-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device having an insulation film made of organic material between an additional capacity and a bus line |
JP3750640B2 (ja) | 2002-08-22 | 2006-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 素子基板、電子装置、光学装置、及び電子機器 |
JP4700972B2 (ja) * | 2005-01-26 | 2011-06-15 | 株式会社リコー | 液晶素子とその製造方法及び液晶表示装置 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30792993A patent/JP3152041B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07159762A (ja) | 1995-06-23 |
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