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JP2844986B2 - ライトバルブ式投写装置 - Google Patents

ライトバルブ式投写装置

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Publication number
JP2844986B2
JP2844986B2 JP3245601A JP24560191A JP2844986B2 JP 2844986 B2 JP2844986 B2 JP 2844986B2 JP 3245601 A JP3245601 A JP 3245601A JP 24560191 A JP24560191 A JP 24560191A JP 2844986 B2 JP2844986 B2 JP 2844986B2
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JP
Japan
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light
liquid crystal
mask
crystal panel
light valve
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次男 村尾
秀樹 大前
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライトバルブ、主とし
て小型の液晶パネルに表示された画像をスクリーン上に
拡大投影するライトバルブ式投写装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年ホームシアター、プレゼンテーショ
ンと大画面表示がにわかに注目を集めてきている。従来
よりライトバルブを用いた投写装置は多くの方式が提案
されてきたが、最近では小型の液晶パネルの表示画像を
投写レンズなどにより拡大投影し大画面の表示画像を得
る液晶投写装置が商品化されている。
【0003】まず、従来の液晶投写装置について図面を
参照しながら説明する。(図16)は従来の液晶投写装
置の構成図である。(図16)において、141は集光
光学系、142は赤外線を透過させる赤外線カットミラ
ー、143aは青色光反射ダイクロイックミラー(以
後、BDMと呼ぶ)、143bは緑色光反射ダイクロイ
ックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、143cは赤色光
反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼ぶ)、1
44a,144b,144c,146a,146b,1
46cは偏光板、145a,145b,145cは透過
型の従来のTN液晶パネル、147a,147b,14
7cは投写レンズ系である。なお、説明に不要な構成
物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省略して
いる。
【0004】以下、従来の液晶投写装置の動作について
(図16)を参照しながら説明する。まず、集光光学系
141から出射された白色光はBDM143aにより青
色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、このB光は偏光
板144aに入射される。BDM143aを透過した光
はGDM143bにより緑色光(以後、G光と呼ぶ)が
反射され、偏光板144bに、また、RDM143cに
より赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され、偏光板1
44cに入射される。
【0005】各液晶パネルは映像信号により前記透過光
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板146a,146b,146cを透過し、各投写レン
ズ系147a,147b,147cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投影され
る。
【0006】次に、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図17)は液晶パネルの平面図である。(図1
7)において、151はスイッチング素子としての薄膜
トランジスタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成された
ガラス基板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、152はIT
Oなどからなる透明電極が形成された基板(以後、対向
基板と呼ぶ)、156はアレイ基板151上のゲート信
号線に接続されたTFTのオン・オフを制御する信号を
印加するドライブIC(以後、ゲートドライブICと呼
ぶ)、155はアレイ基板151上のソース信号線にデ
ータ信号を印加するためのドライブIC(以後、ソース
ドライブICと呼ぶ)、153は偏光フィルム、154
は液晶を封止するための封止樹脂である。なお、以後、
同一符号を付したものは同一内容あるいは同一構成もし
くは近似的なものである。
【0007】(図18(a))は従来の液晶パネルの一
画素部の平面図である。また、(図18(b))は(図
18(a))のD−D′線での断面図である。ただし、
図面は説明を容易にするために説明に不要な箇所は省略
しており、また、モデル的に描いている。以上のことは
以下の図面に対しても同様である。
【0008】(図18(a)(b))において、52は
ソース信号線であり、その一端はソースドライブIC1
55に接続されている。51はゲート信号線であり、そ
の一端はゲートドライブIC156に接続されている。
26は第1の電極つまりITOからなる画素電極24が
形成されたアレイ基板である。また、ブラックマトリッ
クス27が形成されている。(図19)において、21
は対向基板、171はTN液晶からなる層(以後、TN
液晶層と呼ぶ)であり、その膜厚は5μm前後である。
また、対向電極22と画素電極14上にはポリイミド樹
脂等の有機物からなる配向膜(図示せず)が形成されて
いる。なお、一画素の大きさは500μm〜30μm程
度である。
【0009】(図20)に従来の液晶パネルであるTN
液晶パネルの動作の説明図を示す。(図20)におい
て、181は偏光板、182は偏光方向、183は透明
電極、184は液晶分子、185は信号源、186はス
イッチである。(図20)に示すように、オフ状態では
入射光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過す
る。したがって、2枚の偏光板181の偏光方向が直交
していれば、オフ状態では光が透過、オン状態では遮光
される。ただし、偏光方向が互いに平行であればその逆
になる。偏光板では縦波成分または横波成分の一方の光
のみを透過させ、光の偏光方向をそろえて各液晶パネル
に照射させる。この際、50%以上の光は前記偏光板で
吸収され、透過光の明るさは最大でも半分以下となって
しまう。以上のようにTN液晶パネルは光を変調し画像
を表示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてライトバルブと
してTN液晶パネルを用いてスクリーンに拡大投影した
際、低輝度画面しか得られないという課題がある。前記
の課題を解決するため、本発明はライトバルブとして高
分子分散液晶パネルを用いる。高分子分散液晶を用いた
液晶パネルは偏光板を用いないため光利用効率を非常に
高くできる。
【0011】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLC(PolymerDispersed Liquid Crys
tal)と呼び、また、前記液晶を用いた液晶パネルをP
D液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶層に高分子のネ
ットワークを張り巡らせたような構造を採るタイプであ
る。ちょうどスポンジに液晶を含ませたような格好にな
る。液晶は水滴状とならず連続に存在する。以後、この
ような液晶をPNLC(Polymer Network Liquid Cryst
al)と呼び、また前記液晶を用いた液晶パネルをPN液
晶パネルと呼ぶ。前記2種類の液晶パネルで画像を表示
するためには光の散乱・透過を制御することにより行な
う。
【0012】PD液晶パネルは、液晶が配向している方
向で屈折率が異なる性質を利用する。電圧を印加してい
ない状態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に
配向している。この状態では、高分子と液晶に屈折率の
差が生じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると
液晶の配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したと
きの屈折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずに透過する。
【0013】これに対して、PN液晶パネルは液晶分子
の配向の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、
つまり電圧を印加していない状態では入射した光は散乱
する。一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光
は透過する。なお、前述のPD液晶パネルおよびPN液
晶パネルの液晶の動きの説明はあくまでもモデル的な考
え方である。本発明においてはPD液晶パネルとPN液
晶パネルのうち一方に限定するものではないが、説明を
容易にするためPD液晶パネルを例にあげて説明する。
また、PD液晶パネルおよびPN液晶パネルを総称して
高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、高分子分散液晶
パネルに注入する液晶を含有する液体を総称して液晶溶
液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の樹脂成分が重合
硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
【0014】このような分散タイプの液晶表示素子の液
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶バネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。従来の液
晶パネルの製造方法として、まず上下2枚の基板にあら
かじめ所定の電極パターンを形成しておき、該電極同士
が対向するように2枚の基板を重ね合わせる。この際に
所定の大きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさみ
こみ、2枚の基板の間隙を保持できるようにした状態で
2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。次
にこのようにして得られた空セルの中に液晶を注入する
といった製造方法が多く用いられている。
【0015】この製造方法を応用して分散タイプの液晶
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいは/
及びオリゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存
在し、液晶とのブレンド物は常温で注入するのに十分な
流動性を有しているので、従来の液晶パネルの製造方法
を応用して、注入後に光照射して硬化反応を進めて高分
子分散液晶層を形成するという方法を用いれば容易に分
散タイプの液晶パネルを作成できる。
【0016】また、注入した後にパネルに紫外線を照射
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成され
る。一方、液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液
晶材料中に粒子状又はネットワーク状に存在し、液晶が
連続層を成すように形成される。この際に液晶滴の粒子
径、もしくはポリマーネットワークの孔径はある程度均
一で尚且つ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲で
なければ光の散乱性能が悪く、コントラストも上がらな
い。この為には比較的短時間で硬化が終了しうる材料で
なければならず紫外線硬化型樹脂が望ましい。
【0017】高分子分散液晶パネルの動作について(図
21(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図21
(a)(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図
である。(図21(a)(b))において、191はア
レイ基板、192は画素電極、193は対向電極、19
4は水滴状液晶、195はポリマー、196は対向基板
である。画素電極192にはTFT等が接続され、TF
Tのオン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画
素電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。
(図21(a))に示すように電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶194は不規則な方向に
配向している。この状態ではポリマー195と液晶とに
屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図21
(b))に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶
の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折
率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずにアレイ基板191より出射する。
【0018】以上のように、高分子分散液晶パネルは偏
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると下記の課題がある。
【0019】この高分子分散型液晶パネルをデバイスと
して実用化するには、低電圧で駆動できること、及び充
分なコントラスト比を有していることが要求される。特
に良好な表示を得るためのコントラスト比は、直視型の
ものでは30:1以上、投写型のもので100:1以上
が好ましい。コントラスト比を大きくする為には光散乱
特性を高めることが必要である。高分子分散液晶層の厚
みを増せば光散乱性能は向上するが、駆動電圧が高くな
り、TFT駆動が困難になるという問題を生じる。散乱
作用の1つの目標として完全拡散が考えられる。完全拡
散におけるコントラスト比CRはCR=1/sin2σ
で計算できる。例えばエス・アイ・ディー会報第18巻
(1977)第134頁〜第146頁(Projection Sys
tems for Light Valves,Proceeding of the S,I,D,vo1,
18/2,Second Quarter,1977, P.134〜P.146)に発表され
ている。但しσは集光角(半角)である。これは投写レ
ンズの集光角を小さくする、すなわちFナンバーを大き
くするとコントラストが向上することを示している。
【0020】投写型ディスプレイとして用いる場合、現
在広く用いられているメタルハライドランプを用いた凹
面鏡集光光学系とこれに整合した投写光学系のFナンバ
ーは4〜5であり、完全拡散状態を示す高分子分散液晶
パネルを使用しても上記計算式に従えばコントラスト比
は65:1と不充分である。
【0021】液晶パネルのアレイ基板と対向基板のうち
少なくとも一方に凹凸断面形状層を液晶層に相対する面
上に形成し、前記凹凸断面形状層を回折格子とし、電界
により液晶層の屈折率を制御して液晶層と凹凸断面形状
層の屈折率差が無くなると回折作用が無くなり、屈折率
差に応じて回折作用が現れるようにその回折作用を制御
することにより表示する方式も提案されている(特公昭
53−3928号公報)。一般に回折を利用したライト
バルブの光学装置では良好な黒表示を得るために回折格
子を消去(光は直進)した状態の時に黒表示、回折時に
白表示をさせて用いる。しかしながら、白表示の光利用
率は回折格子の形状、波長帯域巾などに強く依存する為
に高い光利用率を得るには回折格子形状の厳密な管理を
要すること、表示の均一性も回折格子形状の均一性に大
きく依存することから、光利用率が高く且つ均一な白/
黒表示を示すパネルを製作することは容易ではない。ま
た投写光学系のFナンバー4〜5に対応する回折格子の
格子ピッチは概ね数μmであり、また液晶の異常光屈折
率と常光屈折率の差は大きくても高々0.2程度で0次
回折光の効率を0にする格子高さは数μmとなり、この
ような凹凸形状を構成することも容易ではない。
【0022】
【課題を解決するための手段】ライトバルブとしてTN
液晶パネルを用いると偏光板により50%以上の光が吸
収されてしまうため、光利用率が低く、高輝度表示が行
えないという課題がある。そこで、本発明ではライトバ
ルブとして高分子分散液晶パネルを用いている。
【0023】本発明のライトバルブ式投写装置は、光発
生手段と、前記光発生手段が発生した光を散乱状態の変
化として変調するライトバルブと、前記ライトバルブで
変調された光を投影する投写手段とを具備し、前記光発
生手段と前記ライトバルブとの間に配置された第1のマ
スクと、前記投写手段と前記ライトバルブの間に配置さ
れた第2のマスクと、前記第1のマスクと前記第2のマ
スクの間に配置された結像手段とを具備し、前記結像手
段による前記第1のマスクの開口の投影像が前記第2の
マスクの開口に一致するようにしている。さらに、本発
明のライトバルブ式投写装置は、光源と、高分子分散液
晶パネルと、前記高分子分散液晶パネルで変調された光
を投影する投写レンズとを具備し、前記光源と前記液晶
パネルとの間に配置された第1のマスクと、前記光源の
像を前記第1のマスクの開口部に形成し、前記液晶パネ
ルの有効表示領域と相似形の複数のレンズから構成され
る第1のレンズアレイと、前記第1のマスクの近傍に配
置され、前記第1のレンズアレイの像を前記液晶パネル
上に形成する第2のレンズアレイと、前記投写レンズと
前記液晶パネルの間に配置された第2のマスクと、前記
第1のマスクと前記第2のマスクの間に配置された結像
レンズとを具備し、前記結像レンズによる前記第1のマ
スクの開口の投影像が前記第2のマスク上に形成され、
なおかつ前記第2のマスクの開口に一致する。
【0024】本発明においてライトバルブとしては高分
子分散液晶パネルを用いる。またアレイ基板と対向基板
のうち少なくとも一方の光を変調する画素領域に、回折
格子として機能する凹凸断面形状層を形成した高分子分
散液晶パネルを用いてもよい。また、凹凸断面形状層を
形成する材料の屈折率は液晶層のポリマーとの屈性率が
略一致するものを用いる。
【0025】また各波長の光に対して配置された高分子
分散液晶パネルにおいて、前記高分子分散液晶パネルの
うち1枚以上の高分子分散液晶層の厚みと液晶滴の平均
粒子径または平均孔径、高分子分散液晶パネル内に形成
される凹凸形状層の凹凸の高さとピッチのうち少なくと
もいずれかが、他の高分子分散液晶パネルと異なるよう
に設計されている。
【0026】
【作用】本発明のライトバルブ式投写装置では高分子分
散液晶パネルが光透過状態(透明状態)の時には、第1
のマスクを通過した光がライトバルブをそのまま通過
し、結像レンズにより第2のマスクの開口部へ入射し、
投影され白表示となる。結像レンズにより第1のマスク
の開口と第2のマスクの開口とが一致するので、白表示
の時には第2のマスクによる光のけられはほとんどな
い。さらに複数のレンズからなるレンズアレイを用いる
と第1のマスクによる光のけられを無くすことができる
ので光利用率を向上できる。さらに第1のマスク近傍に
第2のレンズアレイを用いることにより均一な明るさの
表示が得られる。高分子分散液晶パネルが白濁状態(散
乱状態)の時には、第1のマスクを通過した光がライト
バルブによって散乱され、光学系のFナンバーに相当す
る集光角で拾い込まれる散乱光線が投写光学系の射出瞳
を通過するが、本発明では第2のマスクにより、射出瞳
がけられている為、遮光効果が著しく向上しており、良
好な黒表示を得ることができる。言い換えれば投写レン
ズのFナンバーは第2のマスクの開口部面積の総和によ
り決定され、この場合の投写レンズのFナンバーは第2
のマスクが無い場合よりも大きく、より多くの散乱光を
遮光できる。この時高分子分散液晶の散乱能は高いほど
第2のマスクの開口部を通過する光の量が小さくなり、
黒品位が向上することは勿論のことである。本発明では
この高分子分散液晶パネルにさらに生成と消去が可能な
回折格子を設ける。これにより一層の黒品位向上も可能
である。
【0027】回折格子の作用について説明する。ポリマ
ーの屈折率npと同一またはその近傍の屈折率の光透過
性材料で凹凸断面形状層を形成する。光透過性材料の屈
折率をntとする。また、液晶の常光屈折率をno,異常
光屈折率をneとし、np=noとする。(図21
(a))に示すようにオフ状態の時、液晶層の全体とし
ての屈折率nxはマクロ的にポリマーの屈折率np、液晶
の屈折率no・neがあわさった屈折率を示す。凹凸断面
形状層の屈折率ntとnxは異なるため、両者間に屈折率
差が生じる。液晶パネルに入射した光は凹凸断面形状層
により回折され、直進する成分が少なくなる。言い換え
れば該凹凸断面形状層は回折格子として作用する(以下
凹凸断面形状層は回折格子と呼ぶ)。回折した光がちょ
うど第2マスクの遮光部に達するように格子ピッチを設
けることにより、第2マスクを通過する光は激減し、極
めて良好な黒表示となる。
【0028】(図21(b))に示すようにオン状態の
時、液晶分子は一定の方向にならび、np=no=naと
なる。従って、np=nt=naとなる。このことは液晶
層の屈折率naと回折格子の屈折率ntの屈折率差が無く
なることを意味する。従って、回折格子が形成されてな
いのと同一の状態となるから、入射光はそのまま直進
し、白表示での光の損失はない。また、回折格子の形成
は対向電極あるいは画素電極上に凹凸を形成しているこ
とになる。このことは液晶層と前記電極間の密着性を高
める。回折格子の材料に光透過性材料を選定すれば、画
素の開口率は低下しない。
【0029】また三角波もしくは鋸歯断面形状層を形成
することにより界面での屈折を用いて光線の角度を曲げ
る作用を用いれば屈折した光がちょうど第2マスクの遮
光部に達するように斜面を設けることにより、第2マス
クを通過する光は激減し、極めて良好な黒表示となる。
また上記と同様に三角波もしくは鋸歯断面形状層の屈折
率を液晶の屈折率と一致させておけば、オン状態の時に
は入射光はそのまま直進し、白表示での光の損失はな
い。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明のライト
バルブ式投写装置について説明する。(図1)は本発明
のライトバルブ式投写装置の原理的な構成を概念的に示
す模式図である。ライトバルブとしてアクティブマトリ
ックス型高分子分散液晶パネル(以下液晶パネルと呼
ぶ)11を用い、光発生手段としての光源15はメタル
ハライドランプおよび凹面鏡18を用いている。凹面鏡
18は光源15の光を集光し、光利用率を上げるために
もうけられたもので、なくても本発明の主旨を損なうも
のではない。多数の開口部を有する入力マスク12と出
力マスク13の間に結像レンズ(以下シュリーレンレン
ズと呼ぶ)14を設置して入力マスク12の像を出力マ
スク13上に結像させるようにした構造のシュリーレン
光学系を構成し、上記液晶パネル11をシュリーレン光
学系の中に配置する。本発明ではシュリーレンレンズ1
4は入力マスク12と液晶パネル11の間に設置した
が、液晶パネル11と出力マスク13との間にあっても
かまわない。光発生手段としての光源15からの光を上
記シュリーレン光学系の入力マスク12とシュリーレン
レンズ14を介して液晶パネル11に入射させる。液晶
パネル11上に形成された画像は、投写レンズ16を介
してスクリーン17に投写される。投写手段としての投
写レンズ16は図面では模式的に1枚のレンズのように
示したが、実際には複数のレンズからなる投写レンズ群
である。さらに出力マスク13は投写レンズ群の瞳位置
近傍に配置しても良い。投写画像に応じて、液晶パネル
11で光が散乱されるが、散乱された光は上記出力マス
ク13の遮光部により遮断され、スクリーン17には達
しない。
【0031】本実施例においてライトバルブとして用い
る液晶パネル11の断面図を(図2)に示した。少なく
ともどちらか一方が透明なアレイ基板26、対向基板2
1上にITO等の透明電極により各々画素電極24、対
向電極22が形成されている。25はスイッチング素子
としての薄膜トランジスター(TFT)、27はブラッ
クマトリクスである。アレイ基板26の構成は従来例
(図18(a))の構成とほぼ同一であるので説明を省
略する。前記2枚の基板間に高分子分散液晶層23が狭
持されている。高分子分散液晶層23の膜厚は5μm〜
25μmの範囲が好ましく、内でも8μm〜15μmの
範囲が好ましい。これは、膜厚が20μm以上になると
駆動に高電圧が必要になり、一方、膜厚が8μm以下で
あれば散乱特性が悪くなり、コントラストが低くなるた
めである。
【0032】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
【0033】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0034】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0035】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。
【0036】その他に任意成分として連鎖移動剤、光増
感剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0037】この紫外線硬化性化合物中に液晶材料を均
一に溶解させた液状ないしは粘稠物を2枚の基板間に注
入させた後に、紫外線照射を行って紫外線硬化性化合物
のみを硬化させ、その際に液晶材料のみ相分離して高分
子分散液晶層が形成される。
【0038】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定してないが、一般には20重量%〜90重量%
程度が良く、好ましくは50重量%〜70重量%程度が
良い。20重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また90重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり光散乱は低下する。高分子分散液晶層の
構造は液晶分率によって変わり、だいたい50重量%以
下では液晶滴は独立したドロップレット状として存在
し、50重量%以上となると高分子と液晶が互いに入り
組んだ連続相となる。
【0039】(図3(a)(b))に本発明で用いた入
力マスク12及び出力マスク13の平面概略図を示し
た。開口部31、32の形状は実施例に限定されるもの
ではなく、またその個数についても同様で、光源15よ
り発生した光がシュリーレンレンズ14によってつくる
入力マスク12の開口部31の像が出力マスク13の開
口部32に一致するように設計されていれば良い。
【0040】また光源15にはハロゲンランプ、メタル
ハライドランプ、キセノンランプ等が用いられ、本発明
では光の集光効率を上げるために凹面鏡18を配置した
がこれはコンデンサレンズ等他の手段であっても構わな
い。
【0041】(図4)に本発明のライトバルブ式投写装
置における液晶パネルによる出力マスク上の光強度の分
布状態を示す模式図を示した。電圧は無印加の状態で、
出射光線は散乱の影響を受けている。図中斜線を付して
示す部分の光線がマスクを透過して、黒表示となる。液
晶パネルの散乱性能が上がれば上がるほど斜線部分の光
線量が少なくなり、マスクを通過する光線の量は少なく
なって黒品位が向上する。また電圧を印加することによ
り、液晶パネルは光透過状態になり、白表示となる。
【0042】以下、本発明のライトバルブ式投写装置の
第2の実施例について説明するが、説明は第1の実施例
との差異のみにとどめる。従って、説明のない事項は第
1の実施例と同様である。以上のことは以下の他の実施
例についても同様である。(図5(a))は本発明の第
2の実施例にライトバルブとして用いる液晶パネルの一
画素部の平面図である。(図5(b))は(図5
(a))のA−A’線での断面図である。また、(図
6)は(図5(a)(b))に示すアレイ基板26に対
向基板21を取り付け、両基板間に高分子分散液晶を注
入した時の断面図を示している。(図5(a)(b))
(図6)において、51はゲート信号線、52はソース
信号線、53は凹凸断面形状層(以下回折格子と呼ぶ)
である。但し、図面を見易くするために従来例と同様に
(図5(a))からは対向電極基板などを省略してい
る。また、先にも述べたように、図面はモデル的に描い
ている。例えば、回折格子の本数,幅,形状などもこれ
に該当する。つまり、この本数,幅等に限定するもので
はない。具体的には、画素サイズは200〜30μm,
回折格子のピッチPは30〜2μmである。回折格子の
材料としてはSiOx,SiNx,TaOx、ガラス系
物質などの無機物質、ポリイミド、アクリル系樹脂など
の有機物質なとが例示される。材料の選定としては高分
子分散液晶層23のポリマーの屈折率に対応して決め
る。各材料の屈折率は液晶の常光屈折率noは1.45
〜1.55、液晶の異常光屈折率neは1.65〜1.
80、ポリマーの屈折率npは1.45〜1.55のも
のがよく用いられる。また、np=noにしておく場合が
多い。
【0043】正の誘電率を有する液晶がオフ状態の時の
液晶層23の屈折率nxは一般的に(2no+ne)/3
で示される。逆にオン状態の時はnoとなる。従って、
液晶がオフ状態のとき回折格子を出現させ、オン状態の
とき回折格子を消滅させる為には、回折格子の屈折率n
t=npもしくは、その近傍の値となるようにすればよ
い。つまり、液晶がオフ状態の時は液晶層の屈折率nx
は(2no+ne)/3であるから、nt≠nxであり回折
格子53と液晶層23に屈折率差Δnが生じる。逆に液
晶がオン状態の時は液晶層の屈折率はnoとなるから、
no=npとするとnt=npとなる。つまり、回折格子5
3と液晶層23に屈折率差がなくなる。回折格子の屈折
率ntとポリマーの屈折率npの屈折率差は0.1以内に
することが望ましく、0.1以内の材料を選定すべきで
ある。
【0044】以上の検討から、回折格子の形成材料とし
ては、現状の無機材料としてはプロセス上形成・加工が
容易なSiO2が適していると考えられる。SiO2の屈
折率は通常1.45〜1.50程度である。また、形成
方法としてはSiO2を蒸着後、パターンマスクを形成
しエッチングすればよい。あるいはガラス基板に直接フ
ォトリソグラフィとドライエッチングによって形成する
方法もある。また、有機材料としては、液晶層23に用
いるものと同一の透明なポリマーを用いるのが最適であ
る。上記のような材料を用いた回折格子の形成方法とし
ては、ロールクォーターあるいはスピンナー等で基板上
に塗布し、パターンマスクを用いて必要な部分のみ重合
するなどすればよい。また、ポリマー+ドーパントから
なる感光性樹脂を基板にスピンコートし、パターンマス
クを介して露光したのち、減圧加熱によりドーパントを
昇華させる方式でドライ現像する方法もある。
【0045】回折格子53のピッチp,高さdは変調す
る光の波長λ,液晶層23の屈折率及び光学系の光の指
向性および必要とする回折効率などによりかなり異な
る。例えば(図5)の如く、回折格子53が矩形断面形
状の場合は回折角度θ、及び0次回折光の効率η0は以
下のように与えられる。
【0046】 sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=0.5*(1+cosδ) (但しδ=2πΔnd/λ) 従って、ピッチp・高さdは光学系の光の指向性,回折
角度θ,波長λにより決定すべきである。しかし、回折
格子形成上のプロセス条件などに左右されることも多
い。およそピッチtは2μm〜60μmであり、中でも
4μm〜20μmが最適である。なお、プロセス上、回
折格子の形状はサインカーブ状あるいは台形状となるこ
とが多いが、所望の回折格子・回折方向にあわせて設計
すればよい。その効果には問題がない。
【0047】(図7)に本発明の第2の実施例における
液晶パネルによって変調された光線の出力マスク上の光
強度の分布状態を示す模式図を示した。電圧は無印可の
状態で、出射光線は散乱及び回折の影響を受けている。
本発明の第1の実施例で用いた液晶パネルよりさらに回
折の効果により出力マスクで遮光される光線の量が増
え、黒品位は向上する。
【0048】また本発明の第2の実施例では回折格子5
3はアレイ基板26側に形成されているが、(図8)に
示すように対向基板21側に形成しても良い。(図8
(a))は本発明の第2の実施例にライトバルブとして
用いる液晶パネルの一画素部の平面図である。(図8
(b))は(図8(a))のB−B’線での断面図であ
る。また、(図9)は(図8(a)(b))に示す対向
基板21にアレイ基板26を取り付け、両基板間に高分
子分散液晶を注入した時の断面図を示している。(図
8)のように対向基板21側に回折格子53を設けても
同様の効果が得られる。
【0049】本発明の第2の実施例では回折格子53の
上に画素電極24あるいは対向電極22を形成している
が、回折格子53の下に画素電極24あるいは対向電極
22を形成しても良い。
【0050】以下本発明の第3の実施例について説明す
る。(図10)は本発明の第3の実施例においてライト
バルブとして用いる液晶パネルの断面図である。アレイ
基板26上に三角波断面形状層81が形成されている。
前記三角波断面形状層81の形成材料及び形成方法につ
いては本発明の第2の実施例に示した回折格子と同様に
して形成される。但し本発明では回折効果を用いるので
はなく、前記三角波断面形状層81と液晶層23との界
面での屈折率の差異によって光線が屈折する効果を用い
る。
【0051】正の誘電率を有する液晶がオフ状態の時の
液晶層23の屈折率nxは一般的に(2no+ne)/3
で示される。逆にオン状態の時はnoとなる。従って、
液晶がオフ状態のとき界面で屈折率差を生じさせ、オン
状態のとき屈折率差を消滅させる為には、回折格子の屈
折率nt=np=noもしくは、その近傍の値となるよう
にすればよい。つまり、液晶がオフ状態の時は液晶層の
屈折率nxは(2no+ne)/3であるから、nt≠nx
であり三角波断面形状層81と液晶層23に屈折率差Δ
nが生じる。なおかつ三角波断面形状層81が入射光線
に対して角度を持って傾いているために光線はスネルの
法則より与えられる角度だけ曲がって出射される。逆に
液晶がオン状態の時は液晶層の屈折率はnoとなるか
ら、no=npとするとnt=npとなる。つまり、三角波
断面形状層81と液晶層23に屈折率差がなくなる。
【0052】(図11)に本発明の第3の実施例におけ
る液晶パネルによって変調された光線の出力マスク上の
光強度の分布状態を示す模式図を示した。電圧は無印可
の状態で、出射光線は散乱及び屈折の影響を受けてい
る。本発明の第1の実施例で用いた液晶パネルよりさら
に屈折の効果により出力マスクで遮光される光線の量が
増え、黒品位は向上する。
【0053】本発明の第3の実施例では三角波断面形状
層81はアレイ基板26側に形成されているが、第2の
実施例に示すように対向基板21側に形成しても良い。
また本発明の第3の実施例では三角波断面形状層81の
上に画素電極24あるいは対向電極22を形成している
が、三角波断面形状層81の下に画素電極24あるいは
対向電極22を形成しても良い。また本発明の第3の実
施例では三角波断面形状層としたが、傾きが一方向だけ
の鋸歯状の断面形状層であっても良い。
【0054】以下本発明の第4の実施例について説明す
る。(図12)は本発明の第4の実施例におけるライト
バルブ式投写装置の原理的な構成を概念的に示す模式図
である。光発生手段としての光源15はメタルハライド
ランプおよび凹面鏡18を用いている。凹面鏡18はラ
ンプからの出射光を集光し、光利用率を向上させるため
に設けられたものでなくても本発明の主旨を損なうもの
ではない。光源15と入力マスク12の間に第1のレン
ズアレイ109(以下フライアイレンズと呼ぶ)を配置
する。フライアイレンズ109は複数のレンズの集合体
であり、各レンズが光源15の像を形成する。フライア
イレンズ109により光源像が入力マスク12の開口部
に形成されるように設計、配置される。入力マスクの開
口部はフライアイレンズ109の各レンズに1対1で対
応するように設けられている。フライアイレンズ109
で生じる不要な照明光は入力マスク12で遮蔽する。不
要な照明光が液晶パネル11に照射されると、液晶パネ
ル11より不要な散乱光が生じて黒表示の輝度を上昇さ
せ、コントラストを低下させる原因となる。また、入力
マスク12近傍には第2のレンズアレイ108を設け
る。第2のレンズアレイ108はフィールドレンズとし
て機能し(以下第2のレンズアレイはフィールドレンズ
アレイとよぶ)、フライアイレンズ109の各レンズの
フィールドレンズアレイ108による像が液晶パネル1
1上に形成されるように設計する。その他の構成は(図
1)に示した本発明の第1の実施例と同一である。ライ
トバルブとしての液晶パネル11は第1の実施例で用い
た高分子分散液晶パネルあるいは第2の実施例で用いた
回折格子高分子分散液晶パネルを用いる。光源15より
出射した光線はフライアイレンズ109により複数の光
源像となり、入力マスク12の開口部にそれぞれ形成さ
れる。この光源像がさらにフィールドレンズアレイ10
8によって液晶パネル11を照明する。液晶パネル11
がオフ(散乱状態)の時には、各光源像からの光線は液
晶パネル11で散乱して、出力マスク13の遮光部によ
り遮断され、スクリーン17には達しない。一方、液晶
パネル11がオン(透明状態)の時には、各光源像から
の光線は液晶パネル11を透過して、出力マスク13の
それぞれに対応する開口部を通過するので、出力マスク
13における光の損失がほとんどないまま光線はスクリ
ーン17に到達する。このとき投写レンズの実効Fナン
バーは出力マスク13の開口部の総面積によって決ま
り、出力マスク13を用いない場合の投写レンズのFナ
ンバーよりも大きく、よりコントラストを高くできる。
【0055】(図13)にフライアイレンズ109の平
面図を示す。フライアイレンズ109は複数のレンズ1
10の集合体であり、レンズ110の1つ1つが(図
3)の入力マスク12の開口部31に各々対応するよう
に構成されている。各レンズ110の開口形状は液晶パ
ネル11の有効表示領域と相似であることが望ましい。
即ち、液晶パネル11の有効表示領域が長方形で、その
縦横比が例えば3:4であれば、レンズ110も3:4
の縦横比の長方形とする。フィールドレンズアレイ10
8は各レンズ110の像が液晶パネル11上に形成され
るように設計する。これにより1個のレンズ110を通
る光源15より発せられた光は入力マスク12の1個の
開口部を通り、フィールドレンズアレイ108、シュリ
ーレンレンズ14、液晶パネル11及び出力マスク13
を通って、投写レンズ16により投影される。この光路
を1つの光学系と考えると、Fナンバーが大きくコント
ラストが高くとれるとともに、この光学系が多数集まっ
た1つのシステムとみなすことができるので明るさを落
とすことがない。言い換えれば、出力マスク13によっ
て液晶パネル11が透明状態のときには瞳の有効な部分
全面を利用し、散乱又は回折状態のときには不要な散乱
光又は回折光を遮光でき、瞳面積を実効的に小さくでき
る。
【0056】以下、図面を参照しながら本発明のライト
バルブ式投写装置について説明する。(図14)は本発
明のライトバルブ式投写装置の一実施例の構成図であ
る。ただし、説明に不要な構成要素は省略している。
(図14)において、121は集光光学系であり、内部
に凹面鏡および光発生手段として250Wのメタルハラ
イドランプを有している。また凹面鏡は有視光のみを反
射させるように構成されている。さらに集光光学系12
1の出射端には紫外線カットフィルタが配置されてい
る。122は赤外線を透過させ有視光のみを反射させる
赤外線カットミラーである。ただし、赤外線カットミラ
ー122は集光光学系121の内部に配置してもよいこ
とは言うまでもない。また、123aはBDM、123
bはGDM、123cはRDMである。なお、BDM1
23aからRDM123cの配置は前記の順序に限定す
るものではなく、また、最後のRDM123cは全反射
ミラーにおきかえてもよいことは言うまでもない。
【0057】127a、127bおよび127cは液晶
パネルである。なお、液晶パネルのうちR光を変調する
液晶パネル127c内に形成される回折格子の高さdを
他の液晶パネルの回折格子の高さdよりも0.2μm〜
1.0μm高く形成している。これは、回折度合が変調
する光の波長に依存するためである。また、必要に応じ
て青光変調用の液晶パネル127aの回折格子の高さも
緑用に比較して0.2μm〜1.0μm低く形成する。
また、R光を変調する液晶パネル127cは他の液晶パ
ネルに比較して水滴状液晶粒子径を大きく、もしくは液
晶膜厚も厚めに構成している。これは光が長波長になる
ほど散乱特性が低下するためである。水滴状液晶の粒子
径は、重合させるときの紫外線光を制御することあるい
は使用材料を変化させることにより制御が可能である。
液晶膜厚は液晶層中のビーズ径を変化することにより調
整できる。125a、125b及び125cは入力マス
ク、128a、128bおよび128cは出力マスク、
126a、126bおよび126cはシュリーレンレン
ズである。なお、124a、124bおよび124cは
フライアイレンズ、129a、129bおよび129c
は投写レンズである。
【0058】フライアイレンズ124及び入力マスク1
25は1つにまとめて集光光学系121とダイクロイッ
クミラー123aの間に設置しても良い。またシュリー
レンレンズ126は液晶パネル127と出力マスク12
8の間に設置しても良い。
【0059】本発明のライトバルブ式投写装置では液晶
パネルの液晶層の膜厚が、10μm〜15μmの時、投
写レンズの集光角θは全角で6度前後でも、コントラス
ト比は画面中心部で100:1以上であり、リア方式テ
レビで40インチスクリーンに投写した際、CRT投写
型テレビと比較しても遜色のない画質を得ることができ
た。ランプはアーク長が7mmの250Wメタルハライ
ドランプで、短アークのものを用いなくとも十分な特性
が得られた。(図14)の構成図は一例としてより具体
的には(図15)に示す斜視図などで示される。(図1
5)において133はミラー、134a,134bおよ
び134cは投写レンズまたは投写レンズ系である。フ
ライアイレンズ124及び入力マスク125は集光光学
系121の出射端に設置している。
【0060】以下、本発明のライトバルブ式投写装置の
動作について(図14)を参照しながら説明する。な
お、赤(R),緑(G),青(B)光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系121か
ら白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM1
23aにより反射される。このB光はフライアイレンズ
124a、入力マスク125a、シュリーレンレンズ1
26aを通って高分子分散液晶パネル127aに入射す
る。高分子分散液晶パネルは(図21(a)(b))に
示すように画素電極に印加された信号により入射した光
の散乱と透過状態とを制御し、光を変調する。散乱した
光は出力マスク128aで遮光され、逆に平行光または
所定角度内の光は出力マスク128aを通過する。変調
された光は投写レンズ129aによりスクリーン(図示
せず)に拡大投影される。以上のようにして、スクリー
ンには画像のB光成分が表示される。同様に高分子分散
液晶パネル127bはG光成分の光を変調し、また、高
分子分散液晶パネル127cはR光成分の光を変調し
て、スクリーン上にはカラー画像が表示される。
【0061】また、本発明の液晶パネルの構成はTFT
に限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素子
をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有効
である。
【0062】また、(図14)においては光は液晶パネ
ルの対向基板側から入射させるとしたが、これに限定す
るものではなく、アレイ基板から入射させても同様の効
果が得られることは明らかである。以上のように、本発
明のライトバルブ式投写装置は光の入射方向に左右され
るものではない。
【0063】また、本発明のライトバルブ式投写装置の
実施例においてはリア型投写装置のように表現したが、
これに限定するものではなく反射型スクリーンに画像を
投影するフロント型投写装置でもよいことは言うまでも
ない。さらに、本実施例のライトバルブ式投写装置にお
いては、ダイクロイックミラーにより色分離を行なうと
したがこれに限定するものではなく、たとえば吸収型色
フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
【0064】また、本発明で用いる液晶パネルは透過型
液晶パネルのように説明したが、これに限定するもので
はなく、反射型・液晶パネルでもよい。その場合は、画
素電極を金属物質で反射電極にすればよい。回折格子は
対向電極あるいは前記反射電極上に形成する。
【0065】また、本実施例のライトバルブ式投写装置
においては、R,GおよびB光の変調系において投写レ
ンズ系をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定す
るものではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネ
ルにより変調された表示画像を1つにまとめてから1つ
の投写レンズ系に入射させて投影する構成であってもよ
いことは言うまでもない。さらに、R・G・B光それぞ
れを変調する液晶パネルを設けるとしたが、これに限定
するものではない。例えば、一枚の液晶パネルにモザイ
ク状のカラーフィルタを取付け、前記パネルの画素を投
影する単パネル投写装置でもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明のライトバルブ式
投写装置では液晶パネルとして高分子分散液晶を用いて
いるため、TN液晶を用いた液晶パネルに比較して2倍
以上の高輝度画面を得ることができる。また、液晶パネ
ル内に回折格子を形成しており、液晶がオン状態の時は
液晶層23とのほぼ屈折率差がなくなり、回折格子が形
成されていない状態となる。従って、液晶パネルに入射
した光は回折されることなくそのまま直進する。逆に液
晶がオフ状態時は、液晶層23と回折格子間に屈折率差
が生じ、回折格子が機能する。従って、液晶パネルに入
射した光は回折される。このことは直進する光の量が減
少することを意味する。以上の回折の効果と散乱の効果
の相乗効果により投写画像のコントラストは大幅に向上
する。また、本発明は液晶パネル内に三角波断面形状層
を形成しており、液晶がオン状態の時は液晶層23との
ほぼ屈折率差がない状態となる。従って、液晶パネルに
入射した光は屈折することなくそのまま直進する。逆に
液晶がオフ状態時は、液晶層23と三角波断面形状層間
に屈折率差が生じ、液晶パネルに入射した光は屈折され
る。このことは直進する光の量が減少することを意味す
る。以上の屈折の効果と散乱の効果の相乗効果により投
写画像のコントラストは大幅に向上する。しかも液晶パ
ネルは低電圧で駆動できる。
【0067】また、光源として、アーク長が長く、Fナ
ンバーの小さい、明るい光源を用いても高コントラスト
比で且つ高輝度を実現できる投写装置を提供できる。
【0068】さらに、本発明では、特に主としてR用の
液晶パネルの回折格子の高さ・液晶層の膜厚または水滴
状液晶径を他のパネルと変化させることにより画像全体
としてのコントラスト比を大幅に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のライトバルブ式投写装
置の原理的な構成を概念的に示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例においてライトバルブと
して用いる液晶パネルの断面図である。
【図3】本発明で用いた入力マスク及び出力マスクの平
面概略図である。
【図4】本発明の第1の実施例のライトバルブ式投写装
置における液晶パネルによる出力マスク上の光強度の分
布状態を示す模式図である。
【図5】本発明の第2の実施例においてライトバルブと
して用いる液晶パネルの平面図及び断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例においてライトバルブと
して用いる液晶パネルの断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例における液晶パネルによ
って変調された光線の出力マスク上の光強度の分布状態
を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施例においてライトバルブと
して用いる液晶パネルの平面図及び断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例においてライトバルブと
して用いる液晶パネルの断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例においてライトバルブ
として用いる液晶パネルの断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例における液晶パネルに
よって変調された光線の出力マスク上の光強度の分布状
態を示す模式図である。
【図12】本発明の第4の実施例におけるライトバルブ
式投写装置の原理的な構成を概念的に示す模式図であ
る。
【図13】本発明の第4の実施例で用いたフライアイレ
ンズの平面図である。
【図14】本発明のライトバルブ式投写装置の一実施例
の構成図である。
【図15】本発明のライトバルブ式投写装置の他の実施
例の構成図である。
【図16】従来の液晶投写装置の構成図である。
【図17】従来の液晶パネルの平面図である。
【図18】従来の液晶パネルの平面図および断面図であ
る。
【図19】従来の液晶パネルの断面図である。
【図20】TN液晶パネルの動作の説明図である。
【図21】高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
11 ライトバルブ(液晶パネル) 12 入力マスク 13 出力マスク 14 シュリーレンレンズ 15 光源 16 投写レンズアレイ基板 17 スクリーン 18 凹面鏡 21 対向基板 22 対向電極 23 高分子分散液晶層 24 画素電極 25 TFT 26 アレイ基板 27 ブラックマトリクス 53 凹凸断面形状層(回折格子) 81 三角波断面形状層 108 フィールドレンズアレイ 109 フライアイレンズ 122 赤外線カットミラー 123a,123b,123c ダイクロイックミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 33/12 G03B 21/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光発生手段と、前記光発生手段が発生し
    た光を散乱状態の変化として変調するライトバルブと、
    前記ライトバルブで変調された光を投影する投写手段と
    を具備し、 前記光発生手段と前記ライトバルブとの間に配置された
    第1のマスクと、前記投写手段と前記ライトバルブの間
    に配置された第2のマスクと、前記第1のマスクと前記
    第2のマスクの間に配置された結像手段とを具備し、
    記結像手段による前記第1のマスクの開口の投影像が
    記第2のマスクの開口に一致することを特徴とするライ
    トバルブ式投写装置。
  2. 【請求項2】 光発生手段と、前記光発生手段が発生し
    た光を回折状態の変化として変調するライトバルブと、
    前記ライトバルブで変調された光を投影する投写手段と
    を具備し、 前記光発生手段と前記ライトバルブとの間に配置された
    第1のマスクと、前記投写手段と前記ライトバルブの間
    に配置された第2のマスクと、前記第1のマスクと前記
    第2のマスクの間に配置された結像手段とを具備し、
    記結像手段による前記第1のマスクの開口の投影像が
    記第2のマスクの開口に一致することを特徴とするライ
    トバルブ式投写装置。
  3. 【請求項3】 光発生手段と、前記光発生手段が発生し
    た光を散乱または回折状態の変化として変調するライト
    バルブと、前記ライトバルブで変調された光を投影する
    投写手段とを具備し、 前記光発生手段と前記ライトバルブとの間に配置された
    第1のマスクと、前記投写手段と前記ライトバルブの間
    に配置された第2のマスクと、前記第1のマスクと前記
    第2のマスクの間に配置された結像手段と、前記光発生
    手段の像を前記第1のマスクの開口部に形成する複数の
    レンズからなるレンズアレイとを具備し、前記結像手段
    による前記第1のマスクの開口の投影像が前記第2のマ
    スクの開口に一致することを特徴とするライトバルブ式
    投写装置。
  4. 【請求項4】 レンズアレイはライトバルブの有効表示
    領域と相似形の複数のレンズから構成されることを特徴
    とする請求項3記載のライトバルブ式投写装置。
  5. 【請求項5】 光発生手段と、前記光発生手段が発生し
    た光を散乱または回折状態の変化として変調するライト
    バルブと、前記ライトバルブで変調された光を投影する
    投写手段とを具備し、 前記光発生手段と前記ライトバルブとの間に配置された
    第1のマスクと、前記投写手段と前記ライトバルブの間
    に配置された第2のマスクと、前記第1のマスクと前記
    第2のマスクの間に配置された結像手段と、前記光発生
    手段の像を前記第1のマスクの開口部に形成する複数の
    レンズからなるレンズアレイと、前記第1のマスクの近
    傍に配置され、前記第1のレンズアレイの像を前記ライ
    トバルブ上に形成する第2のレンズアレイを具備し、
    記結像手段による前記第1のマスクの開口の投影像が
    記第2のマスクの開口に一致することを特徴とするライ
    トバルブ式投写装置。
  6. 【請求項6】 投写手段は投写レンズ系であり、第2の
    マスクは投写レンズ系の瞳近傍に配置することを特徴と
    する請求項1または2または3または5のいずれかに記
    載のライトバルブ式投写装置。
  7. 【請求項7】 ライトバルブは、電極層が形成された少
    なくとも一方が光透過性を有する第1と第2の基板の間
    に、液晶材料が高分子マトリクス中に分散保持された高
    分子分散液晶を狭持した液晶パネルであることを特徴と
    する請求項1または3または5のいずれかに記載のライ
    トバルブ式投写装置。
  8. 【請求項8】 ライトバルブは、電極層が形成された少
    なくとも一方が光透過性を有する第1と第2の基板の間
    に、液晶材料が高分子マトリクス中に分散保持された高
    分子分散液晶を狭持し、前記第1と第2の基板のうち少
    なくとも一方の基板上で高分子分散液晶層に相対する面
    に、液晶パネルが光透過状態にある際の高分子分散液晶
    層の屈折率に略一致する光透過性の物質からなる凹凸断
    面形状層が形成された液晶パネルであることを特徴とす
    る請求項2または3または5のいずれかに記載のライト
    バルブ式投写装置。
  9. 【請求項9】 ライトバルブは、電極層が形成された少
    なくとも一方が光透過性を有する第1と第2の基板の間
    に、液晶材料が高分子マトリクス中に分散保持された高
    分子分散液晶を狭持し、前記第1と第2の基板のうち少
    なくとも一方の基板上で高分子分散液晶層に相対する面
    に、液晶パネルが光透過状態にある際の高分子分散液晶
    層の屈折率に略一致する光透過性の物質からなる三角波
    もしくは鋸歯断面形状層が形成された液晶パネルである
    ことを特徴とする請求項2または3または5のいずれか
    に記載のライトバルブ式投写装置。
  10. 【請求項10】 光発生手段から発生する光線を所定範
    囲の波長の光に分離する色分離手段を具備し、各波長の
    光に対して配置された高分子分散液晶パネルのうち1枚
    以上の高分子分散液晶層の厚みと液晶滴の平均粒子径ま
    たは平均孔径、高分子分散液晶パネル内に形成される凹
    凸断面形状層の凹凸の高さとピッチのうち少なくともい
    ずれかが、他の高分子分散液晶パネルと異なっているこ
    とを特徴とする請求項7または8のいずれか記載のライ
    トバルブ式投写装置。
  11. 【請求項11】 光源と、高分子分散液晶パネルと、前
    記高分子分散液晶パネルで変調された光を投影する投写
    レンズとを具備し、 前記光源と前記液晶パネルとの間に配置された第1のマ
    スクと、前記光源の像を前記第1のマスクの開口部に形
    成し、前記液晶パネルの有効表示領域と相似形の複数の
    レンズから構成される第1のレンズアレイと、前記第1
    のマスクの近傍に配置され、前記第1のレンズアレイの
    像を前記液晶パネル上に形成する第2のレンズアレイ
    と、前記投写レンズと前記液晶パネルの間に配置された
    第2のマスクと、前記第1のマスクと前記第2のマスク
    の間に配置された結像レンズとを具備し、前記結像レン
    ズによる前記第1のマスクの開口の投影像が前記第2の
    マスク上に形成され、なおかつ前記第2のマスクの開口
    に一致することを特徴とするライトバルブ式投写装置。
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