JP3150344B2

JP3150344B2 - 固形化粧品組成物及びその使用

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Publication number: JP3150344B2
Application number: JP51791497A
Authority: JP
Inventors: サマン，アンリ; クレトワ，イザベル
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 1995-11-06
Filing date: 1996-10-31
Publication date: 2001-03-26
Anticipated expiration: 2016-10-31
Also published as: CA2209475A1; WO1997017053A1; JPH10502675A; US6342235B1; EP1281386A1; BR9606727A; FR2740680A1; FR2740680B1; JP2001055309A; EP0859584A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、べとつかず、水分吸収性が優れた非洗浄性
の固形化粧組成物ならびにその化粧品としての使用に関
する。

化粧品産業では、さまざまな形状の固形製品が知ら
れ、特にメーキャップの分野では、口紅、ファンデーシ
ョン、アイシャドーのスティック、皮膚または唇のケア
の分野では、リップクリーム、しみを隠すあるいは水分
補給用ペンシル、衛生分野では、デオドラントスティッ
クなどが知られている。

これらの組成物は、幾つかの欠点を有する。有効成分
は、固形組成物から直接供給されるので、これらの各種
組成物は完全密封処理し、空気で乾燥したり、染みをつ
けたりしないようにしなければならない。多くの固形組
成物は、ワックスを主成分として処方され、脂肪性であ
るため、ユーザには歓迎されない。

一方、整髪製品などのいくつかの組成物は、一般にジ
ェルやムースなどの流体状である。そこで固形製品を提
供することは有利だと思われた。

本出願人は、複数の特有の特徴を有する新しい固形化
粧品組成物を驚くべきことに発見した。

本発明による組成物は、使用時に、水または湿った面
と接触すると表面が水和するという長所を有し、これに
より、手入れするケラチン物質に美容活性剤を放出し、
乾燥後、劣化することなく最初の固形状態を速やかに取
り戻し、後で表面に水分を与えるだけでまた使用でき
る。

本発明による組成物はまた、界面活性剤を用いなくと
も分散する疎水化合物および／または親油性化合物を含
むという長所を有する。

本発明による組成物は、スティック、ペンシルまたは
塊状物の形態であり、それ自体で、口紅、ファンデーシ
ョン、アイシャドウなどの新型化粧品、堅い整髪ジェル
などのヘアケアおよびまたはヘアコンディショニングの
新型製品、顔または体の手入れ用のスティック状新型製
品を構成することができる。

従って本発明の目的は、非洗浄性の固形化粧品組成物
にあり、この組成物は水和作用を有し、非水和状態では
触れてもべとつかないことを特徴とする。

非洗浄性という表現は、組成物が、例えば皮膚や毛髪
などの固体基質から、分散または溶解して付着している
汚れを除去することをしないことを意味する。

水和しうるとは、本発明によれば、下記の試験におけ
る組成物の水吸収容量が50mgより大きく、好ましくは10
0mgより大きく、かつ3000mg未満であって、更に好まし
くは、200〜1200mgであることを意味する。

触れてもべとつかない組成物とは、本発明によれば、
下記の試験において規定された非水和状態での粘着性が
0.2g未満で、好適には０〜0.1gであることを意味する。

非水和状態は、特に使用前、すなわち水または湿った
表面と接触する前の組成物の初期状態に対応する。

非水和状態の組成物の粘着性は、吸収紙を10秒間、固
形組成物に付け、剥離した製品の重量によって決められ
る。組成物は、直径4cmの円形ペトリ皿に配置し、組成
物の厚さは8mm、直径は4cmである。また組成物の表面は
平坦かつ水平である。予め計量した（P1）4cm²（2cm
ｘ 2cm）の正方形の吸収紙片（Sopalin坪量45g/m²）を
付ける。10秒間接触させた後、紙を剥離し、再び紙片の
重さを測量し（P2）、剥離した組成物の重量を計算する
（P2−P1）。

水吸収容量は、10秒間に固形組成物が吸収した水の重
量によって決定する。

組成物は、直径4cmの円形ペトリ皿に配置し、組成物
の厚さは8mm、直径は4cmである。また組成物の表面は平
坦かつ水平である。組成物を含む小皿の重さをはかり、
組成物に5gの水を注ぐ。10秒間接触させた後、吸収され
なかった水を取り除く。再び小皿の重さを測り、吸収さ
れた水の量を計算する。

本発明による堅い組成物は、一般に、室温での圧縮強
さが50グラム以上である。これは、直径0.8cmの円筒形
の回転ゾンデを速度1mm/秒で厚さ5mmのジェル基質に貫
入し、該ゾンデをジェル基質で15秒間保持し、速度1mm/
秒でジェル基質から該ゾンデを引き出すことにより得ら
れる。圧縮強さは、RHEO社によって商品化された組織分
析器TAXT2型によって測定した。

圧縮強さは、好適には300g未満である。

好適には、本発明による堅い組成物に対して、上記の
条件で、時間の関数としてジェルの剛性とゾンデへのジ
ェルの付着とに関する曲線を観察する。この曲線は、ゾ
ンデ貫入後のジェルの圧縮力に相当する正のピークを有
するが、ゾンデを抜いた後のゾンデへのジェルの付着に
対応する負のピークはなく、あるいは負のピークは1g未
満、好適には0.2g未満である。

特に組成物は、化粧品に許容される媒質中の、少なく
とも一つのゲル化剤を含む。

化粧品として許容される媒質は、好適には水性であ
る。即ち、水だけを含むか、水と溶媒たとえばエタノー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、イソ
プロピルアルコールや、グリコールエーテル類すなわち
モノプロピレングリコール、ジプロピレングリコールま
たはトリプロピレングリコール、モノエチレングリコー
ル、ジエチレングリコールまたはトリエチレングリコー
ルのアルキル（C1−C4）エーテルや、ジプロピレングリ
コール、ジエチレングリコールおよびそれらの混合物を
含む。

もちろん水および／または溶媒の最大量は制限される
が、これは本発明による組成物が固形であり、上記特徴
を持たなければならないからである。

本発明によれば、ゲル化剤は好適には水溶性または親
水性である。

本発明の組成物に存在するゲル化剤は、好適には以下
からなる群から選択される： −寒天、カラギーナン、アルギン酸塩などの海草エキ
ス； −イナゴマメゴム、グアガムおよびそれらの誘導体など
の殻物エキス； −アラビアゴム、悟桐ゴム、トラガントゴム、ギャティ
ゴム等の植物滲出液； −キサンタンゴムなどの微生物滲出液； −カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースなどの
セルロースまたはそれらの誘導体ならびに、特にアルキ
ル基のグラフト化によって変形されるセルロース； −ペクチンなどの果物エキス； −ゼラチン、カゼイン酸などの動物性ゲル化剤； −水溶性の合成ゲル化ポリマーで、GOODRICH社の「CARB
OPOL」または「PEMULEN」の網状化ポリアクリル酸な
ど； −シリコーン誘導体で、WAVERLY社が販売する製品「Lap
onite RD,RS」のような合成ヘクトリットや、VANDERBIL
T社が販売する製品「Veegum」のようなケイ酸アルミニ
ウムおよびケイ酸マグネシウム； −上記化合物の混合物。

ゲル化剤は、好適には以下からなる群から選択され
る： −イナゴマメゴム、グアガムおよびそれらの誘導体など
の殻物エキス； −寒天、カラゲーニン、アルギン酸塩などの海草エキ
ス； −およびそれらの混合物。

さらに本発明によれば、イオンまたは非イオングアガ
ムと、イナゴマメゴムおよびカラギーナンの混合物とを
用いる。

グアガムは特に、C₁−C₆のヒドロキシアルキル基によ
って変形される。

ヒドロアルキル基のうち、たとえばヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒド
ロキシブチル基を挙げることができる。

これらのグアガムは従来技術から既知であり、対応す
るアルケンオキシドたとえばプロピレンオキシドをグア
ガムと反応させることにより調製し、これによってヒド
ロキシプロピル基によって変形したグアガムを得ること
ができる。

ヒドロキシアルキル化率は、グアガムに存在する遊離
ヒドロキシル基の数によって消費されるアルケンオキシ
ド分子数に対応し、好適には0.4〜1.2である。

場合によっては、ヒドロキシアルキル基によって変形
されるこのような非イオングアガムは、たとえばMEYHAL
L社が商品名JAGUAR HP8,JAGUAR HP60,JAGUAR HP120によ
って、RHONE POULENC社がJAGUAR DC293,JAGUAR HP105に
よって、AQALON社が商品名GALACTASOL 4H4FD2によって
販売している。

イオングアガムは、特に、たとえばトリアルキルアン
モニウムカチオン基を含むカチオングアガムである。こ
れらのグアガムのヒドロキシル基の数の好適には２〜30
％、さらには５〜20％が、トリアルキルアンモニウムカ
チオン基を有する。

これらのトリアルキルアンモニウム基のなかでは特
に、トリメチルアンモニウム基およびトリエチルアンモ
ニウム基を挙げることができる。

これらの基は、修飾したグアガムの総重量に対して、
５〜20重量％になる。

本発明によれば、好適には塩化2,3−エポキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムによって変形したグアガムを
用いる。

こうしたカチオン基による修飾グアガムは、それ自体
既知の製品であり、たとえば米国特許第3589578号、同
第4031307号に記載されている。しかも、このような製
品は特に、MEYHALL社が商品名JAGUAR C13S,JAGUAR C15,
JAGUR C17によって販売している。

一般にゲル化剤は、組成物の総重量に対して８重量％
を超える濃度で存在し、好適には組成物の総重量に対し
て８〜90重量％の濃度、さらには８〜70重量％の濃度で
ある。

本発明による組成物は、通常化粧品で用いられる一つ
または複数の非イオン、アニオン、カチオン、両性の界
面活性剤を含むことができる。使用される界面活性剤の
量は、好適には組成物の総重量に対して0.5〜30％であ
る。これらの界面活性剤の性質および濃度は、組成物に
洗浄性を与えないように当業者が選択する。好適には、
組成物は４重量％未満の界面活性剤を含む。

本発明による組成物はまた、一つまたは複数のアニオ
ン、カチオン、非イオン、両性または双性のポリマーを
含むことができる。これらのポリマーは、組成物の総重
量に対して0.1〜70重量％の濃度で存在し、好適には0.5
〜30重量％である。

ポリマー、特に固定ポリマーは、好適にはポリマーと
ゲル化剤との重量濃度比が0.5〜２が存在する。

固定ポリマーとは、たとえば髪の毛や睫毛などのケラ
チン繊維の形を一時的に固定する機能を果たすあらゆる
ポリマーを意味する。

ポリマーは、化粧品に許容される媒質あるいは不溶性
の粒子（ラテックスまたは疑似ラテックス）の分散水に
溶かすことができる。

本発明による組成物は、通常、化粧品組成物で用いら
れる添加剤を含むことができる。特に、酸化防止剤、抗
フリーラジカル剤；構造が薄片状または球状の不溶性無
機添加剤およびまたは有機添加剤、色素または着色料、
シリコーン、動物性、植物性、無機または合成のオイル
およびまたは蝋、グリセリンおよびコラーゲンなどの水
和剤または湿潤剤;UVフィルタ、香料、ふけ止め剤、コ
ンディショニング剤、デオドラント活性剤が挙げられ
る。

これらの添加剤は、最終組成物において、組成物の総
重量に対して０〜80重量％、好適には0.5〜50重量％、
さらには0.5〜15重量％存在する。

もちろん当業者は、本発明による組成物固有の有効な
特性が、検討された一つまたは複数の添加物によって劣
化しない、あるいはほとんど劣化しないように、場合に
よって一つまたは複数のこうした補完的な成分およびま
たは量を選択することができる。

本発明による組成物は、たとえば単純な混合や、また
は押し出し成形機での攪拌および成形を伴う混合によっ
て調製することができる。

押し出し成形機は、好適には双ねじ押し出し成形機で
ある。

この方法で用いる押し出し成形機は、フランス特許出
願第94−00756号（1994年１月25日出願）に記載された
ような双ねじ押し出し成形機から選択する。

原料は、好適には室温約20℃で双ねじ押し出し成形機
の入り口の供給域に投入し、次に好適には温度約50℃の
搬送域に導き、その後、好適には温度60〜100℃で保持
される押し出し成形機のさまざまな領域で攪拌圧縮す
る。得られた塊は、押し出し成形機の出口に搬送され、
押し出しダイスを介して押し出し成形される。

攪拌圧縮位相の間、化粧品上許容される媒質と接触す
るゲル化剤は、押し出し成形後、最終製品の基質を構成
するゲル化格子を形成する。押し出し成形された塊は、
使用ダイスに応じて所定の直径のソーセージ形でダイス
から押し出され、カットされ、スティック状、水性の芯
を持つペンシル状、あるいは固形の塊に成形される。も
ちろん、適切なダイス、また所望の形に適合する最終製
品の成形装置を選択することにより他の形にすることも
できる。

本発明による固形組成物は、選択された用途に応じて
様々な形を取ることができる。最も用いられている形は
スティック、ペンシルまたは塊状である。

本発明による組成物は、口紅、ファンデーション、ア
イシャドー、頬紅、隈とり剤、マスカラといった化粧品
である。メーキャップ組成物は、非水和状態で保管さ
れ、使用時に水または湿った面と接触して表面を水和す
ることにより、メーキャップ用の活性物質を放出し、乾
燥後は、劣化せずに最初の形状に戻り、同じ条件におけ
る次の使用に備える。

従って、本発明のもう一つの目的は、唇、顔、目の回
り、頬、睫毛、眉毛、または瞼のメーキャップ法にあ
り、上記の固形組成物を用いること、この固形組成物の
表面を水または湿った面で濡らすこと、水和した該組成
物を、唇、顔、目の周り、頬、睫毛、眉毛または瞼に適
用することを特徴とする。

本発明の他の目的はまた、唇、顔、目の周り、頬、睫
毛、眉毛、または瞼のメーキャップ法にあり、上記の固
形組成物を用いること、水和していない該組成物を、
唇、顔、目の周り、頬、睫毛、眉毛または瞼などの湿っ
た面に適用することを特徴とする。

本発明による組成物はまた、皮膚、粘膜、頭皮または
髪の、手入れおよびまたはコンディショニングおよびま
たは衛生製品である。これらはケラチン物質上に塗布す
るのだが、使用時にその面を水または湿った面と接触し
て水和するだけで成分を放出し、乾燥後は劣化せずに最
初の形状に戻って同じ条件での次の使用に備える。

検討可能なケア用、コンディショニング用、衛生用製
品としては、たとえば髪については塊またはスティック
状の固形整髪ジェル、スキンケアについては、スティッ
クまたは塊状のモイスチュア剤、痩身剤、スティックま
たはペンシル状のリップケア製品、衛生製品では、ステ
ィックまたは塊状のひげ剃り製品、デオドラント製品を
挙げることができる。

本発明の別の目的は、肌、髪、頭皮または粘膜の手入
れおよびまたはコンディショニングおよびまたは衛生用
の化粧トリートメント法にあり、上記の固形組成物を用
いること、この組成物の表面を水または湿った面で濡ら
すこと、一部水和した該組成物を皮膚、髪、睫毛、眉
毛、頭皮または粘膜に適用することを特徴とする。

本発明の目的はさらに皮膚、毛髪、頭皮または粘膜の
手入れおよびコンディショニングおよびまたは衛生用の
化粧トリートメント法にあり、上記の固形組成物を用い
ること、水和していない該組成物を皮膚、髪、まつげ、
眉毛、頭皮または粘膜のような湿った面につけることを
特徴とする。

本発明の特定の実施例によれば、組成物は、髪または
睫毛のようなケラチン繊維の整髪およびまたは成形製品
である。

本発明の目的はまた、髪などのケラチン繊維の整髪お
よびまたは成形法にあり、上記の固形組成物を用いるこ
と、この組成物の面を水または湿った面で濡らすこと、
水和した該組成物を該ケラチン繊維に塗布することを特
徴とする。

本発明の目的はその上、髪などのケラチン繊維の整髪
およびまたは成形法にあり、上記の固形組成物を用いる
こと、水和していない該組成物を該ケラチン繊維などの
湿った面に塗布することを特徴とする。

本明細書では、％は、特に記載がなければ重量で示さ
れる。

以下の例では、本発明の説明に役立つが、発明の範囲
を限定するものではない。

実施例実施例１整髪固形ジェル下記成分の固形ジェルを調製した： −ヒドロキシプロピルグアガム（MEYHALL社Jaguar HP6
0） 10.0％ −エタノール 17.2％ −保存料適量 −水全体を100.0％とする量グアガムを、冷水およびエタノールに攪拌しながら分
散させながら入れる。数分後、この組成物を鋳型に流
し、約１時間後、固形化した組成物を型から外す。

上記の試験によれば、組成物の粘着性は約60mgであっ
た。

上記の試験によれば、組成物の水吸収容量は約435mg
であった。

製品は濡れた手に取ることで水和され、手にとった水
和製品は、湿った髪を手ぐして梳かすことによって髪に
配分する。次に髪形を整えてドライヤーで乾かした。

この組成物の整髪効果は優れていた。髪はつやつやと
し、触ると自然であった。

実施例２（比較例）整髪固形ジェル下記成分の固形ジェルを調製した： −酢酸ビニル／ビニルピロリドンの共重合体（BASF社の
LUVISCOL VA64） 15.0g −アクリル共重合体（3V社のSYNTHALEN K） 4.40g −エタノール 17.2g −保存料適量 −水全体を100.0gとする量ポリマーを、冷水と保存量を含むエタノールとに攪拌
しながら分散状に入れる。数分後、この組成物を鋳型に
流し、約１時間後、固形化した組成物を型からはずす。

上記の試験によれば、組成物の粘着性は約1330mgであ
った。

従って触るとべとつき、非水和状態では取り扱えなか
った。

この組成物は整髪効果はあるものの、髪がくすみ、触
るとべとついた。

実施例３整髪固形ジェル下記成分の固形ジェルを調製した： −ヒドロキシプロピルグアガム（MEYHALL社Jaguar HP6
0） 15.0g −エタノール 17.2g −保存料適量 −水全体を100.0gとする量グアガムを、冷水と保存料を含むエタノールとに攪拌
しながらぱらぱらと入れる。数分後、この組成物を鋳型
に流し、約１時間後、固形化した組成物を型からはず
す。

上記の試験によれば、組成物の粘着性は約61mgであっ
た。

上記の試験によれば、組成物の水吸収容量は約386mg
であった。

この整髪ジェルを髪につけると、実施例１と同じ特性
が得られた。

実施例４整髪固形ジェル下記成分の固形ジェルを調製した： −イナゴマメゴム 35.0g −カラギーナンゴム 35.0g −保存料適量 −水全体を100.0gとする量原料を温度30℃で双ねじ押し出し成形機の入り口に入
れる。次に温度約50℃の搬送域に導き、約80−90℃に保
持された押し出し成形機のさまざまな区域で攪拌圧縮す
る。このように攪拌圧縮された塊を押し出し成形機の出
口に搬送し、たとえば直径3cmのダイスを介して押し出
し成形する。押し出し成形機の通過時間は約15秒であっ
た。ねじの回転速度は500回転／分であった。ダイスの
出口で得られた塊は、押し出し成形機のカッタ装置によ
って長さ10cmのスティック状に切られた。

上記の試験によれば、組成物の粘着性は約0mgであっ
た。

上記の試験によれば、組成物の水分吸収性は約550mg
であった。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平２−157214（ＪＰ，Ａ) 特開平２−149510（ＪＰ，Ａ) 特表平６−506193（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61K 7/00 - 7/50

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】化粧品に許容される媒質中に、組成物の全
重量に対して８〜90重量％の濃度の、カラギーナンと；
イナゴマメゴム、グアガムまたはそれらの誘導体とから
成る群より選択されるゲル化剤を含有せしめ、水吸収容
量を50mgより大きくし、非水和状態における粘着性を0.
2g未満とし、且つ、界面活性剤の含有量を組成物全体の
総重量に対して４重量％未満としたことを特徴とする、
非洗浄性の固形化粧品組成物。
【請求項２】前記水吸収容量が、100から3000mgである
ことを特徴とする請求項１記載の組成物。
【請求項３】前記水吸収容量が、200から1200mgである
ことを特徴とする請求項２記載の組成物。
【請求項４】前記粘着性が０から0.1gであることを特徴
とする請求項１から３のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項５】水溶性のゲル化剤が、組成物の全重量に対
して８から70重量％の間の濃度で存在することを特徴と
する請求項１から４のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項６】化粧品に許容される媒質が、水性であるこ
とを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の
組成物。
【請求項７】色素、界面活性剤、酸化防止剤、抗フリー
ラジカル剤、水和剤、シリコーン、湿潤剤、UVフィル
タ、動物性、植物性、無機又は合成のオイル及び／又は
ワックス、アニオンポリマー、カチオンポリマー、非イ
オンポリマー、両性又は双性ポリマーからなる群より選
択された補助剤をさらに含むことを特徴とする請求項１
から７のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項８】ゲル化剤に対する重量比が0.5から２とな
る濃度でポリマーをさらに含むことを特徴とする請求項
１から７のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項９】スティック、ペンシルまたは塊状の形態で
あることを特徴とする請求項１から８のいずれか１項に
記載の組成物。
【請求項１０】メーキャップ用の製品であることを特徴
とする請求項１から９のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項１１】皮膚、粘膜、頭皮または毛髪の、ケア及
び／又はコンディショニング及び／又は衛生用の製品で
あることを特徴とする請求項１から９のいずれか１項に
記載の組成物。
【請求項１２】毛髪または睫毛などのケラチン繊維の、
スタイリング及び／又はセッティング用製品であること
を特徴とする請求項１から９のいずれか１項に記載の組
成物。
【請求項１３】請求項11記載の固形組成物を用いた皮
膚、毛髪、頭皮または粘膜のケア及び／又はコンディシ
ョニング及び／又は衛生用の化粧トリートメント方法に
おいて、前記固体組成物の表面を水又は湿った面で濡ら
すこと、水和した該組成物を皮膚、毛髪、睫毛、頭皮、
または粘膜に適用することを特徴とする化粧トリートメ
ント方法。
【請求項１４】請求項11記載の固形組成物を用いた皮
膚、毛髪、頭皮または粘膜のケア及び／又はコンディシ
ョニング及び／又は衛生用の化粧トリートメント方法に
おいて、水和していない前記組成物を皮膚、毛髪、睫
毛、眉毛、頭皮、または粘膜等の湿った面に適用するこ
とを特徴とする化粧トリートメント方法。
【請求項１５】請求項10記載の固形組成物を用いた唇、
顔、睫毛、眉毛または瞼のメーキャップ方法において、
前記固体組成物の表面を水または湿った面で濡らすこ
と、及び、水和した該組成物を、唇、顔、睫毛、眉毛ま
たは瞼に適用することを特徴とするメーキャップ方法。
【請求項１６】請求項10記載の固形組成物を用いた唇、
顔、睫毛、眉毛または瞼のメーキャップ方法において、
水和していない前記組成物を、唇、顔、睫毛、眉毛又は
瞼等の湿った面に適用することを特徴とするメーキャッ
プ方法。
【請求項１７】請求項12記載の固形組成物を用いた毛髪
等のケラチン繊維のスタイリング及び／又はセッティン
グ方法において、該固体組成物の表面を水または湿った
面で濡らすこと、及び、水和した該組成物を該ケラチン
繊維に適用することを特徴とする方法。
【請求項１８】請求項12記載の固形組成物を用いた毛髪
等のケラチン繊維のスタイリング及び／又はセッティン
グ方法において、水和していない該組成物を前記ケラチ
ン繊維の湿った表面に適用することを特徴とする方法。