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JP3140406B2 - インクジェット記録ヘッドの吐出駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの吐出駆動方法

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JP3140406B2
JP3140406B2 JP27285597A JP27285597A JP3140406B2 JP 3140406 B2 JP3140406 B2 JP 3140406B2 JP 27285597 A JP27285597 A JP 27285597A JP 27285597 A JP27285597 A JP 27285597A JP 3140406 B2 JP3140406 B2 JP 3140406B2
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recording head
heating element
electrothermal
ink jet
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泰之 田村
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
ヘッドの吐出駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクを加熱することにより吐出させ
る、いわゆる熱インクジェット方式の記録ヘッド(以
下、インクジェット記録ヘッドと称す。)は、個々のノ
ズルの構造が簡単で、小型であり、多数のノズルを一体
に構成することが容易である。そのため、従来より数1
0本のノズルを一体に形成し、高速かつ高密度の記録を
得るプリンタに用いられている。
【0003】上述のようなインクジェット記録ヘッド
は、効率よく吐出させるために、インクの吐出エネルギ
ーを発生する電気熱変換体(以下、「発熱素子」とい
う。)の駆動を急速に短時間で行なう必要があり、一般
に数μsec程度の短い電流パルスで駆動される。その
ため駆動の瞬間に流れる電流が大きく、複数の発熱素子
を微細な配線パターンにより共通に接続すると、共通配
線の部分で電圧降下が生じ、同時に駆動する発熱素子の
数に応じて駆動条件が変化してしまうという問題があ
る。
【0004】そこで、従来は、上述のような問題を解決
するため、以下に示ようなものが知られている。
【0005】(1)インクジェット記録ヘッドに設けら
れた発熱素子毎に、それぞれ正、負の電流が流れる2本
の配線パターンを設け、さらに、該配線パターンおよび
発熱素子の電気化学反応による破損を防止するため、そ
れらを、保護する絶縁体による保護層が設けられたも
の。
【0006】(2)発熱素子を駆動する際、その駆動信
号を、各発熱素子に対するコモン電極に与えられている
一定の電位に対して、正および負の電位を示す複数のパ
ルス信号に分割して、駆動しようとする発熱素子のセレ
クト電極に印加するもの(特開昭64−38245号公
報に記載のもの)。
【0007】(3)千鳥状に配置された複数の発熱素子
をダイオードマトリクスを介して、駆動するもの(特開
昭55−132256号公報に記載のもの)。また、こ
のような配置の発熱素子の駆動方法としては、複数の発
熱素子を二つのブロックに分割して、各ブロック毎に、
交互にあるいは同時に所定の発熱素子を駆動するものが
ある(特開昭49−105544号公報、特開昭51−
94940号公報に記載のもの)。
【0008】(4)感熱記録等に用いるサーマルヘッド
においては、本出願人が先に出願した特開昭62−29
0557号公報に記載されているように、前記サーマル
ヘッドに設けられた複数の発熱素子の数より1本多いだ
けの配線により、該発熱素子と駆動部とが接続されて該
発熱素子が駆動され、しかも、駆動の際、発熱素子を流
れる駆動電流の方向が一定しないものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術は下記のような欠点がある。 (1)発熱素子毎に2本の配線パターンを設けたものの
場合は、発熱素子数の2倍の配線パターンが必要となる
ため、インクジェット記録ヘッドにおいてノズルの密度
を大幅に高めることは、発熱素子の基板実装上困難なも
のとなり、より高精度な画像を得る上で大きな制約とな
る。
【0010】さらに、この場合、発熱素子数の増加に伴
なって配線パターンを細くせざるを得ないため、該配線
パターンの電気抵抗が増大してインクジェット記録ヘッ
ド内の発熱が大きくなる。
【0011】また、配線パターンおよび発熱素子を保護
する保護層は強固なものとする必要があるが、極めて微
細なピンホールが存在した場合であっても、その点に、
2本の配線パターンに加わる電位に伴なって正または負
の一方の電位が繰返し印加されることになるため、前記
配線パターンあるいは発熱素子の、電気化学反応による
腐食が起り、インクジェット記録ヘッドの破壊につなが
る。この保護層を強固にするため、その厚さを厚くした
場合、発熱素子の熱がインクに伝わり難いものとなり、
インク吐出力を高める上で大きな制約となる。そのた
め、インクとして、粘度の高いものあるいはインクの成
分が蒸発等によって変化しその粘度が増したものを使用
した場合、吐出不能を引き起す要因となる。 (2)特開昭64−38245号公報に記載のものは、
セレクト電極に対して正および負のパルスを印加するの
で、前述の電気化学反応による、インクジェット記録ヘ
ッドの破壊は防止可能であるが、配線パターンの電気抵
抗の増大による電圧降下およびそれに伴なうインクジェ
ット記録ヘッド内の発熱量の増大という問題は解決され
ない。さらに、駆動信号として正および負のパルスを形
成するため、複数の駆動電源が必要となり、装置が大型
かつ複雑なものとなる。 (3)特開昭55−132256号公報に記載されたよ
うな、千鳥状に配置された発熱素子をダイオードマトリ
クスを介して駆動するものでは、ダイオードマトリクス
を使用するため、発熱素子に対する駆動電圧の印加方向
が一方向に限定され、前述の電気化学反応による、配線
パターンおよび発熱素子の腐食という問題がある。さら
に、ダイオードマトリクス特有のクロストークにより、
駆動発熱素子以外の発熱素子が発熱する可能性があり、
インクジェット記録ヘッド内の発熱量の増大につなが
る。
【0012】また、この駆動方法では、複数の発熱素子
を2つのブロックに分割してブロック毎に発熱素子を駆
動することが行なわれるが、この場合、ブロック毎に、
インクを吐出するタイミングが異なり、インクジェット
記録ヘッドを被記録体に対して相対的に移動させながら
記録を行なう際、インクの付着位置が、インクジェット
記録ヘッドの移動方向にずれを生じ、記録画像の品位を
低下させる。 (4)特開昭62−290557号公報に記載のよう
な、サーマルヘッドの駆動方法を、熱を用いて記録する
インクジェット記録ヘッドに適用すると、発熱素子と駆
動部との間の配線パターンに流れる電流が一定しないた
め、配線パターンによる電圧降下が場合によって変化
し、発熱素子の駆動条件が一定にならない。また、熱を
用いるインクジェット記録ヘッドでは、通常、数KHz
の繰返し周波数で発熱素子を駆動する場合でも、該発熱
素子の通電時間は数μsecないし10μsec程度が
適しており、その間に、インク吐出に必要なエネルギー
を得るため瞬時に流れる電流は大きなものとなる。
【0013】したがって、前述のサーマルヘッドの駆動
方法によれば全発熱素子を一斉に駆動しなければならな
いので、この駆動方法をインクジェット記録ヘッドに適
用した場合、瞬時に流れる電流が膨大なものとなり、イ
ンクジェット記録ヘッドの発熱量の増大の要因となる。 (5)従来のインクジェット記録装置では、インクジェ
ット記録ヘッドを画像信号にしたがって駆動する際、シ
リアルデータとして供給される画像信号を、シフトレジ
スタを用いてパラレルデータに変換して、吐出すべきノ
ズルの発熱素子を駆動するので、該画像信号の時間幅を
変化させることができず、各発熱素子の発熱量を個別に
制御することが困難である。
【0014】本発明は、上記従来の技術の有する欠点に
鑑みてなされたもので、インクジェット記録ヘッドの寿
命を高めるとともに、より高精度な記録を可能にする、
インクジェット記録ヘッドの吐出駆動方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の、インクジェッ
ト記録ヘッドの吐出駆動方法は、熱を用いてインクを吐
出するための複数の電気熱変換体と、該複数の電気熱変
換体に対応して設けられインクを吐出する複数のノズル
と、前記複数の電気熱変換体の各々の両端に接続される
と共に、両端に接続されたそれぞれが互いに隣接する前
記電気熱変換体に共通に接続され、前記複数の電気熱変
換体を選択的に駆動するための駆動信号を供給する配線
電極とを有するインクジェット記録ヘッドの吐出駆動方
法であって、前記複数の前記電気熱変換体を複数の群に
分割し、該群内の電気熱変換体を順に駆動可能に選択す
ると共に、前記選択と画像信号とに基づいて駆動すべき
電気熱変換体の両端に接続された前記配線電極に加えら
れる駆動信号の電圧レベルを変化させ、該駆動すべき
気熱変換体の前記両端に接続された前記配線電極に流れ
る電流の向きを変えながら前記電気熱変換体を前記選択
に従って順に駆動させることを特徴とするもので代表さ
れる。他の構成要件として好ましいものは、電気熱変換
体の一回当たりの駆動期間内では、配線電極には常に同
一方向に駆動電流が流れるもの、さらに、各群内の電気
熱変換体の選択は、各配線電極が電気的に接続されたシ
フトレジスタのデータをシフトすることで成されるも
の、またさらに、画像信号のパルス幅変調を行なうこと
で、駆動すべき電気熱変換体の発熱量を変化させるもの
がある。
【0016】〔作用〕本発明の、インクジェット記録ヘ
ッドの吐出駆動方法は、インクジェット記録ヘッドにN
個の電気熱変換体が設けられてそれらが列状に接続され
ているとすると、その電気熱変換体列にN十1本の配線
電極を接続することになり、それらの配線電極を介して
各電気熱変換体を所定の間隔で選択し、選択した電気熱
変換体に対応するノズルに対して吐出を指示する画像信
号を受けたときに、該電気熱変換体の両端の配線電極間
に異なるレベルの電圧を印加して駆動するものであり、
駆動しようとする電気熱変換体の選択動作に画像信号が
関っていないため、1つの電気熱変換体が選択されてい
る間で前記画像信号の幅、すなわち電気熱変換体を駆動
する期間を任意に定めることができる。
【0017】各電気熱変換体を駆動する際、該電気熱変
換体の駆動電流を、電気熱変換体列上で、常に同一方向
に発生させる場合には、前記電気熱変換体列の両端の配
線電極を除く各配線電極には、該配線電極に接続された
2つの電気熱変換体を駆動する際、それぞれ逆方向の電
流が流れることになる。
【0018】また、複数の電気熱変換体群毎に1つずつ
電気熱変換体を選択する場合には、同時に複数の電気熱
変換体が駆動され、記録の高速化が図れる。また、この
場合、電気熱変換体群毎の駆動タイミングの差によっ
て、被記録体上に記録されるドット列が歪む可能性があ
るが、インクジェット記録ヘッドのノズル列を所定角度
傾けて形成することにより改善される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】図1は本発明のインクジェット記録ヘッド
の吐出駆動方法の第1実施例である駆動回路を示す回路
図である。
【0021】本実施例の駆動回路は、インバータ回路
3,4,7,8とノア回路(以下、NOR回路と称
す。)51,・・・,52Nー1とシフトレジスタ6とで構
成されており、不図示のインクジェット記録ヘッドに設
けられた2N個のノズルに対応するインク吐出エネルギ
ーを付与するための電気熱変換体(以下、「発熱素子」
という。)11,12,・・・,12Nー1,12Nを、発熱素
子11,12,・・・,1Nー1,1Nー1の発熱素子群Aと、
発熱素子1N+1,1N+2,・・・,12N-1,12Nの発熱素
子群Bとの、同数の2つのグループに分割し、それぞれ
のグループで、発熱素子11および発熱素子1N+1から順
次、駆動するものである。
【0022】前述の発熱素子11,12,・・・,
2N-1,12Nは、それぞれ隣接するノズルに対応する発
熱素子間で順次直列に接続されており、その端部となる
発熱素子1 1および発熱素子12Nの各一端側は、それぞ
れ、配線電極である配線20,22Nを介して、インバー
タ回路3,4の出力端と接続されている。また、発熱素
子11,12,・・・,12N-1,12Nの各隣接端部におい
ては、例えば発熱素子11と発熱素子12との隣接端部
が、配線電極である配線21を介してNOR回路51の出
力端と接続されているように、それぞれ同様に配線
2,・・・,22N-1,22Nを介して2入力のNOR回
路52,・・・,52N-1の出力端と接続されている。し
たがって、本実施例では、2N個の発熱素子に対して2
N十1本の配線を設けることによって、各発熱素子が駆
動回路に接続されて、順次駆動されることとなる。
【0023】上述のNOR回路51,52,・・・,5
2N-1の一方の入力端は、それぞれ2N−1ビットのシフ
トレジスタ6の出力端子Q1,Q2,・・・,Q2N-1に接
続される。
【0024】シフトレジスタ6は、シリアル入力パラレ
ル出力タイプのもので、シリアルデータ入力端子SIが
GNDに接続されてローレベル(以下、Lレベルとい
う。)となっており、クロック入力端子CKに入力され
る所定の周期のクロック信号の立上りに同期してシリア
ル入力データを第1ビットから第2N−1ビートの方向
にシフトする。さらに、このシフトレジスタ6は、クロ
ックのN周期毎に、ロード信号入力端子LDにロード信
号が入力され、このロード信号によって、パラレル入力
テータ(P1,P2N,・・・,PN:ハイレベル(以下、
Hレベルという。)、PN+1,・・・,P2N-1:Lレベ
ル)がロードされ、このとき出力は出力端子Q1,・・
・,QNがHレベルで、出力端子QN+1,・・・,Q2N-1
がLレベルとなる。
【0025】また、本実施例の駆動回路は、前述の発熱
素子群Aと、発熱素子群Bとの2つのグループそれぞれ
に対応して、前記シフトレジスタ6に入力されるクロッ
ク信号に同期した画像信号1,2が供給されるものであ
り、画像信号1は、インバータ回路7を介して、前記イ
ンバータ回路3の入力端と前記NOR回路51,・・
・,5Nの他方の入力端に接続され、画像信号2はイン
バータ回路2を介して、前記インバータ回路4の入力端
と前記NOR回路5N+1,・・・,52N-1の他方の入力
端に接続されている。
【0026】次に、本実施例の動作について、図2を参
照して説明する。図2はシフトレジスタ6に入力される
クロック信号およびロード信号と、画像信号1,2を示
すタインミングチャートである。
【0027】ここで、画像信号1,2は、前述のように
クロック信号に同期したHレベルまたはLレベルの信号
であり本実施例の場合、画像信号1,2がHレベルのと
き、対応する発熱素子が駆動される。
【0028】まず、時刻t1で、クロック信号ととも
に、ロード信号がシフトレジスタ6に入力されたとする
と、該シフトレジスタ6の出力は、前述のように出力Q
1,・・・,QNがHレベルとなり、出力QN+1,・・
・,Q2N-1がLレベルになる(状態1)。
【0029】この状態においては、NOR回路51,・
・,5Nの出力はLレベルで全て同電位となり、また、
インバータ回路4およびNOR回路5N+1,・・・,5
2N-1の各出力は画像信号2のレベルに依存するが、それ
らの出力端は全て同電位となる。したがって、このと
き、画像信号1がHレベルであれば、インバータ回路3
の出力のみHレベルとなるため、該インバータ回路3の
出力端とNOR回路51の出力端との間に電位差が生
じ、インバータ回路3からNOR回路51の方向に発熱
素子11を介して電流が流れることになり該発熱素子11
が駆動される。また、画像信号2について考えると、該
画像信号2がHレベルであれば、インバータ回路4およ
びNOR回路5N+1,・・・,52N-1の各出力はHレベ
ルとなり、該NOR回路5N+1の出力端と前述のように
LレベルとなっているNOR回路5Nの出力端との間に
電位差が生じ、NOR回路5N+1からNOR回路5Nの方
向に、発熱素子1N+1を介して電流が流れることとな
り、発熱素子11と、同様に同時に発熱素子1N+1が駆動
されることになる。逆に、画像信号1がLレベルであれ
ば、インバータ回路3の出力はLレベルとなるためNO
R回路51の出力端と同電位となって電流は流れず、発
熱素子11は駆動されない。また、画像信号2がLレベ
ルであれば、NOR回路5N+1,・・・,52N-1および
インバータ回路4の出力は全てLレベルとなり、さらに
前述のようにNOR回路5Nもその出力はLレベルにな
っているので、同様に発熱素子1N+1は駆動されない。
【0030】つづいて、時刻2で2番目のクロック信号
がシフトレジスタ6に入力されると、該シフトレジスタ
6のシフト動作により出力Q1,・・・,Q2N-1の状態
が変化して、出力Q2,・・・,QN+1がHレベルとな
り、その他の出力Q1およびQN +2,・・・,Q2N-1はL
レベルとなる(状態2)。
【0031】この状態で画像信号1がHレベルとする
と、インバータ回路3およびNOR回路51の出力はと
もにHレベルで同電位となり、NOR回路52,・・
・,5Nの出力はLレベルとなる。
【0032】したがって、この状態においては、発熱乗
子12を介してNOR回路51からNOR回路52の方向
に電流が流れるため、該発熱素子12が駆動される。
【0033】また、画像信号2がHレベルとすると、イ
ンバータ回路4およびNOR回路5N +2,・・・,5
2N-1の出力はHレベルとなるが、NOR回路5N+1の出
力は、シフトレジスタ6の出力QN+1がHレベルとなっ
ているためLレベルとなる。したがって、NOR回路5
N+2からNOR回路5N+1の方向に発熱素子1N+2を介し
て電流が流れるため、該発熱素子1N+2が駆動される。
【0034】このように、状態1および状態2において
は、それぞれ2つの発熱素子が同時に駆動されており、
シフトレジスタ6のシフト動作に伴なって状態が1から
2に変わる際、駆動される発熱素子もそれぞれ1つずつ
シフトする。
【0035】ここで、図2に示すように時間とともに変
化する状態(1〜N)においての、シフトレジスタ6の
出力Q1,・・・,Q2N-1の変化とそのとき駆動される
発熱素子を、表1に示す。
【0036】
【表1】 この表1からも明らかなように、各状態において、2つ
の発熱素子群A,Bからそれぞれ1つずつ、同時に2つ
の発熱素子駆動されており、しかも、シフトレジスタ6
のシフト動作に伴なう状態の変化に応じて順に駆動され
ている。
【0037】この発熱素子11,12,・・・,12Nが発
熱する期間は、画像信号1および画像信号2のパルス幅
に依存するため、該画像信号1および画像信号2にパル
ス幅変調を施すことにより、発熱素子それぞれの発熱量
を変えることができ、発熱素子のバラツキを補償する手
段として、有効となる。また、このようにして、各発熱
素子の発熱量を変化させることにより、インクジェット
記録ヘッドからのインクの吐出量が、発熱素子の発熱量
に応じて変化するため、カラー画像等の階調制御を行な
うことができるものとなる。
【0038】上述の動作説明においては、各入出信号の
電圧レベルを便宜上、HレベルあるいはLレベルで示し
たが、実際に発熱素子を駆動する電流を得るためには+
25V程度の電圧を必要とする。したがって、シフトレ
ジスタ6およびインバータ回路7,8としてTTLレベ
ルのICを用いた場合、インバータ回路3,4およびN
OR回路51,・・・,52N-1としては入力側はTTL
レベルで受けることができるが、直接発熱素子と接続さ
れる出力端においては、前記TTLレベルを前述のよう
に、発熱素子の駆動に必要となる電圧にレベル変換する
必要がある。
【0039】また、発熱素子に接続される各NOR回路
の出力端においては、駆動する発熱素子によって正およ
び負の電流、すなわち電流が流れ出す場合と電流が流れ
込む場合がある。例えば、発熱素子11および発熱素子
2について考えると、発熱素子11を駆動する場合、イ
ンバータ回路3からNOR回路51へ電流が流れるため
NOR回路51においては、負の電流が流れたことにな
るが、発熱素子122を駆動する場合、NOR回路51
らNOR回路52へ電流が流れるため、NOR回路51
おいては正の電流が流れたことになる。したがって、イ
ンバータ回路3,4およびNOR回路51,・・・,5
2N-1としては、一般に、レベル変換用として用いられて
いるオープンコレクタ型のものは使用することができ
ず、その他のレベル変換用の回路が必要となる。
【0040】このレベル変換用回路の一例を図3に示
す。
【0041】このレベル変換用回路は、トランジスタT
Rl,TR2,TR3と抵抗器Rl,R2,R3,R
4,R5,R6とで構成されており、ロジック回路電源
端子およびヘッド出力電源端子に所定の電圧を接続し、
出力端子に不図示の負荷抵抗を接続した場合、ロジック
入力がLレベルであれば、トランジスタTRlおよびト
ランジスタTR2がオンして出力端子にはヘッド出力電
源の電圧が現われる。また、上記の状態でロジック入力
がHレベルであれば、トランジスタTR3のみオンする
ので出力端子は0Vとなる。したがって、上述のレベル
変換用回路はインバータ回路として作用することになる
ため、前述のインバータ回路3,4に対しては、ロジッ
ク回路電源を+5V,ヘッド出力電源を、発熱素子の駆
動に要する電圧(例えば十25V)とすることで、TT
Lレベルの、インバータ回路7およびインバータ回路8
と接続することができる。また、NOR回路51,・・
・,52Nに対しては、TTLレベルのオア回路を前段に
使用し、その後段に上述のレベル変換用回路を接続する
ことでNOR回路として動作するとともに、発熱素子の
駆動が可能となる。
【0042】このレベル変換用回路を前述の図1に示し
た駆動回路に組込んだ場合の動作を、前述の状態2にお
いて発熱素子12(駆動電圧十25V)の駆動を例にし
て説明する。
【0043】まず、発熱素子12を駆動する場合、NO
R回路51の出力が十25V(Hレベル)でNOR回路
2の出力が0V(Lレベル)となっており、NOR回
路51においては前述のようにトランジスタTR2がオ
ンし、NOR回路52においてはトランジスタTR3が
オンしているため、NOR回路51からNOR回路52
発熱素子12を介して電流が流れることになって該発熱
素子12が駆動される。
【0044】本実施例では、インクジェット記録ヘッド
に形成された各ノズルが順次駆動されるため、被記録体
上に記録されるドット列が歪む場合が考えられるが、該
インクジェット記録ヘッドのノズル列を、被記録体に対
する相対移動方向に対して直交する方向に傾けて配置す
ることにより、被記録体に向うインク滴の方向が被記録
体に対して直角になり、被記録体上での像の歪をなくす
ことができる。
【0045】また、本実施例は、同時に2つの発熱素子
を、駆動するものを示しており、駆動用の電源容量を、
特に大きくする必要がないという利点があるが、駆動す
る発熱素子数は1つあるいは2つ以上とすることも可能
である。
【0046】前述のように、2N個の発熱素子11,・
・・,12Nを、2N+1本の配線2,0・・・,22N
介して駆動回路と接続した場合の、インクジェット記録
ヘッド内に配線パターンを形成した際の例を図4
(a)、(b)に示す。
【0047】図4(a)は、発熱素子11,・・・,1
2N内の電流の方向が配線パターン2,0・・・,22N
方向と平行な場合、(b)は電流の方向が直角の場合で
ある。
【0048】図4(a),(b)から明らかなように、
各配線パターン20,・・・,22Nの幅を著しく太くす
ることができ、配線の電気抵抗が小さいものとなる。
【0049】このような、発熱素子および配線パターン
は、例えば、Si基板上に薄膜プロセスにより形成する
ことができる。さらに、通常は、発熱素子および配線パ
ターンの上に、SiO2等よりなる保護層およびTa等
よりなる耐キャビテーション層を設けて、前記発熱素子
および配線パターンを保護する。
【0050】前述した駆動回路においては、配線パター
ン上を流れる電流の方向が変化し、電気化学反応が起り
難いので、前記保護層の厚みは従来よりも、薄くするこ
とが可能である。さらに、発熱素子として例えば、Ta
Al合金等のように、耐キャビテーション性の強い材料
を用いれば、前記保護層および耐キャビテーション層を
省略することも可能である。その結果、発熱素子とイン
クの間の熱の伝達がよくなり、インクを急激に加熱する
ことが可能となり、インクの吐出力を高められるのみな
らず吐出の安定性および再現性がよくなる。
【0051】また、上述のように、配線パターンを大く
できるので、従来に比べて、高密度に発熱素子を配置し
た場合でも、配線抵抗を小さくすることができる。さら
に、発熱素子の列の一方向にのみ配線パターンを配置す
ることが可能であるので、基板の端部から発熱素子まで
の距離を短くすることができ、より高性能なインクジェ
ット記録ヘッドの設計が可能となる。
【0052】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0053】図5は本実施例の、インクジェット記録ヘ
ッドの駆動回路を示す回路図である。
【0054】この駆動回路は、前述の第1実施例の場合
と同様に、不図示のインクジェット記録ヘッドに設けら
れた2N個のノズルに対応する発熱素子111,・・
・,112Nを発熱素子111,・・・,11Nの発熱素子
群Aと発熱素子11N+1,・・・,112Nの発熱素子群
Bとの2つのグループに分割し、それぞれのグループ毎
に、前記発熱素子を1つずつ順次駆動する。
【0055】本実施例においても、各発熱素子111
・・・,112Nは、前述と同様に、直列に接続されてい
るとともに、2N十1本の配線120,・・・,122N
によって駆動回路に接続されている。ただし、本実施例
では発熱素子11Nと発熱素子11N+1との接続点に設け
られた配線12Nは、発熱素子11Nあるいは発熱素子1
N+1の駆動に要する電圧(以下、十25Vとする。)
にプルアップされている。したがって、本実施例の場合
も、2N個の発熱素子に対して2N十1本の配線を設け
ることにより、該発熱素子を駆動回路と接続して駆動す
る。本実施例の駆動回路は、N−1ビットのシフトレジ
スタ16とインバータ回路13,14と2入力のナンド
回路(以下、NAND回路と称す。)151,・・・,
15N-1,15N+1、・・・,152Nとで構成されてお
り、画像信号としては、前述の発熱素子群Aに対応する
画像信号1と発熱素子群Bに対応する画像信号2とが、
前記シフトレジスタ16に印加されるクロック信号に同
期して供給される。
【0056】シフトレジスタ16は、シリアル入力パラ
レル出力のタイプのものであり、クロック信号に従って
シリアル入力データを順にシフトしていくが、本実施例
においてはシリアル入力端子が常にHレベルとなってい
るので、Hレベルのデータが順にシフトされる。
【0057】また、インバータ回路13,14とNAN
D回路151 ・・・,15N-1,15 N+1,152Nの出力端
とには、前述の第1実施例の場合と同様に図3に示した
レベル変換回路が組込まれている。
【0058】AND回路151,・・・,15N-1につい
ては、それぞれの一方の入力端が前記シフトレジスタ1
6の出力Q1,・・・,QN-1と順に接続されており、N
AND回路15N+1,・・・,152Nについては、それ
ぞれの一方の入力端が前記シフトレジスタ16の出力端
と出力QN-1,・・・,Q1の順に接続されている。さら
に、NAND回路151,・・・,15N-1の他方の入力
端は、前記インバータ回路13の入力端とともにそれぞ
れ画像信号1と接続されており、NAND回路1
N+1,・・・,152Nの他方の入力端は前記インバー
タ回路14の入力端とともに、それぞれ画像信号2と接
続されている。
【0059】つづいて、本実施例の動作について、図6
のタイミングチャートに沿って説明する。
【0060】まず、時刻t0でクリア信号がシフトレジ
スタ16に入力すると、時刻t1におけるクロック信号
の立上りのタイミングで該シフトレジスタ16がクリア
され、出力Q1,・・・,QN-1は全てLレベルとなる
(状態1)。
【0061】この状態1においては、NAND回路15
1,・・・,15N-1,15N+1,・・・,152Nの出力
は全て十25Vとなっており、このとき、画像信号1が
Hレベルであればインバータ回路13の出力は0Vとな
るので発熱素子11が駆動され、また、画像信号2がH
レベルであればインバータ回路14の出力が0Vとなる
ので発熱素子12Nが駆動される。逆に、画像信号1,
2がLレベルであれば、インバータ回路13,14の出
力は+25Vとなって、NAND回路151,152N
出力と同電位になるため、発熱素子111,112Nには
電流は流れない。
【0062】つづいて、時刻t2でのクロック信号の立
上りにより、シフトレジスタ16の出力Q1がHレベル
となる(状態2)。この状態2では、インバータ回路1
3,14およびNAND回路151,152Nの各出力は
画像信号1あるいは画像信号2に依存するが、その他の
NAND回路152,・・・,15N-1,15N+1,・・
・,152N-1の出力は十25Vとなっている。このと
き、画像信号1がHレベルであれば、インバータ回路1
3およびNAND回路151の出力は0Vとなるため、
NAND回路152からNAND回路151へ発熱素子1
2を介して電流が流れ、該発熱素子112が駆動され
る。また、画像信号2がHレベルであれば、インバータ
回路14およびNAND回路152Nの出力が0Vとなる
ため、NAND回路152N-1からNAND回路152N
発熱素子112N-1を介して電流が流れ、該発熱素子11
2N-1が駆動される。
【0063】このようにして発熱素子群Aにおいてはシ
フトレジスタ16のシフト動作に伴なって発熱素子11
1側から1つずつ順に駆動され、発熱素子群Bにおいて
は、同様にシフトレジスタ16のシフト動作に伴なって
発熱素子112N側から1つずつ順に駆動されていく。
【0064】ここで、クロック信号が第N周期目になる
時刻tNについて考えると、この場合、シフトレジスタ
の出力Q1,・・・,QN-1は全てHレベルとなっている
(状態N)。
【0065】この状態においては、インバータ回路1
3,14およびNAND回路151,・・・,15N-1
15N+1,・・・,152Nの各出力は画像信号1あるい
は画像信号2に依存する。このとき、画像信号1がHレ
ベルであればインバータ回路13およびNAND回路1
1,・・・,15N-1の各出力は0Vとなるが、前述の
ように発熱素子11Nと発熱素子11N+1との間が十25
Vにプルアップされでいるため、該発熱素子11Nを介
してNAND回路15N-1へ電流が流れて該発熱素子1
Nが駆動される。また、画像信号2がHレベルであれ
ばインバータ回路14およびNAND回路15N+1,・
・・,152Nの各出力は0Vとなるため、発熱素子11
Nの場合と同様に、発熱素子11N+1を介してNAND回
路15N+1へ電流が流れて該発熱素子11N+1が駆動され
る。
【0066】この状態Nが終了することにより、発熱素
子群A,Bともに全ての発熱素子が一通り駆動されたこ
とになり、その後、シフトレジスタ16に再びクリア信
号が入力されることにより、前述の状態1に戻って同様
な動作が繰返される。
【0067】本実施例によれば、シフトレジスタ16は
N−1ビットのものであるため、前述の第1実施例のよ
うに2N−1ビットのシフトレジスタを用いる場合に比
ベて回路実装上、より小規模なものとすることができ
る。
【0068】また、本実施例においては、各ノズルは両
端から順次駆動されてインクを吐出するため、各ノズル
の駆動の時間差によってインクジェット記録ヘッドを被
記録体に対して相対的に移動しつつ記録する場合、記録
画像に歪を生じることが考えられるが、その歪は、被記
録体上に記録されたドット列が、くの字型になるだけで
あり隣接ドット間が大きくはなれることはないので、比
較的目立たないものである。このドット列の歪は、各発
熱素子の駆動時間を短くして、全ての発熱素子の駆動に
要する時間を各発熱素子の駆動の繰返しの間隔よりも十
分小さくすれば、抑えることができる。
【0069】次に、本発明の第3の実施例について、図
7を参照して説明する。図7は本実施例の、インクジェ
ット記録ヘッドの駆動回路を示す回路図である。
【0070】本実施例は、N個のノズルを有するインク
ジェット記録ヘッドの各ノズルそれぞれに設けられた発
熱素子211,・・・,21Nを画像信号に応じて駆動す
る駆動回路であり、インバータ回路23,24と2入力
のNOR回路251,・・・,25N+1とN−1ビッ
トのシフトレジスタ26と2入力の排他的論理和回路
(以下、EX−0R回路と称す。)271,・・・,2
Nー1とで構成されている。
【0071】また、N個の発熱素子211,・・・,2
Nは、前述の各実施例と同様に直列に接続されてお
り、その端部となる、発熱素子211と発熱素子21N
各一端は、それぞれ配線220,22Nを介して、駆動回
路内のNOR回路251,25N+1の出力端に接続され、
また、発熱素子211,・・・,21Nの各隣接端部にお
いては、例えば発熱素子211と発熱素子212との接続
点が配線221を介して、駆動回路内のNOR回路252
の出力端と接続されているように、同様に、それぞれ、
配線222,・・・,22Nー1を介してNOR回路2
3,・・・,25Nの出力端と接続されている。
【0072】したがって、本実施例の場合も、N個の発
熱素子211,・・・,21Nに対してN十1本の配線を
設けることにより、各発熱素子が駆動回路に接続されて
順次駆動されることになる。
【0073】NOR回路251,・・・,25N+1は前述
の第1実施例で用いたNOR回路と同様に図3に示した
レベル変換回路が組込まれたもので、一方の入力端はそ
れぞれ、画像信号が入力されるインバータ回路23の出
力端と接続されている。このNOR回路251,・・
・,25N+1のうち、NOR回路251の他方の入力端は
後述する高速パルス信号が入力され、また、NOR回路
25N+1の他方の入力端は、インバータ回路24を介し
て、同様に高速パルス信号が入力される。さらに、NO
R回路252,・・・,25Nの各他方の入力端は、それ
ぞれ前記EX−0R回路271,・・・,27Nー1の出力
端と接続されている。このEX−0R回路271,・・
・,27Nー1については、一方の入力端が、シフトレジ
スタ26の出力Q1,・・・,QNー1と順に接続され、他
方の入力端は、いずれも高速パルス信号が入力されてい
る。
【0074】前記高速パルス信号は、各発熱素子が駆動
されている時間より短い周期のパルス信号であり、該高
速パルス信号のレベル変化に伴なって、発熱素子を流れ
る駆動電流の方向が変化する構成となっている。
【0075】つづいて、本実施例の動作について説明す
る。
【0076】今、シフトレジスタ26にロード信号が入
力されたとすると、予めパラレル入力端子PNー1,・・
・,PNー1に設定されているHレベルの入力データがロ
ードされて、シフトレジスタ26の出力Q1,・・・,
Nー1は全てHレベルとなる。このとき、画像信号がH
レベルであれば、発熱素子211が駆動されるが、その
駆動の間に、前述の高速パルス信号のH,Lレベルの変
化に伴なって、発熱素子211を流れる電流の方向が、
NOR回路251とNOR回路252との間で変化する。
高速パルス信号がHレベルであれば、NOR回路25
Nー1の出力は0Vであり、また、EX−0R回路271
出力がLレベルとなってNOR回路252の出力が+2
5Vとなるので、この場合は、NOR回路252からN
OR回路251へ発熱素子211を介して電流が流れる。
逆に、高速パルス信号がLレベルであれば、NOR回路
251の出力は十25Vとなり、また、EX−0R回路
271の出力がHレベルとなってNOR回路252の出力
は0Vとなるので、この場合は、NOR回路251から
NOR回路252へ発熱素子211を介して、電流が流れ
る。
【0077】このように本実施例は、前記高速パルス信
号のレベル変化に伴なって、画像信号に依存する駆動電
圧を発熱素子の両端で入替えることで、該発熱素子およ
び該発熱素子の両端に接続されている配線を流れる電流
の方向を変化させている。
【0078】その他の発熱素子212,・・・,21N
ついても、シフトレジスタ26のシフト動作に伴なって
順次1つずつ駆動され、さらに、その駆動の間に、前述
したように高速パルス信号のレベル変化に伴なって、発
熱素子に流れる電流の方向が変わることになる。
【0079】インクを加熱して吐出させるインクジェッ
ト記録ヘッドに対しては、一般に、電気化学反応による
腐食等が起り難い発熱素子および配線材を用いるが、発
熱素子が発熱し、高温となった状態では、電気化学反応
に対して十分に強いとは言えない。そこで発熱素子を駆
動している間に該発熱素子を流れる電流の向きを変化さ
せることにより、電気化学反応の進行を抑制することが
でき、インクジェット記録ヘッドの耐久性を大幅に増す
ことができる。
【0080】前述した高速パルス信号のタイミングは発
熱素子の駆動のタイミングと同期している必要はなく、
シフトレジスタ26のクロック信号よりも高い周波数と
すれば十分な効果がある。このように、発熱素子の両端
において高速に電位を変化させることにより、電気化学
反応によって生じるイオンの拡散に要する時間よりも短
い時間で電位が変化するので、電気化学反応による障害
は著しく小さくなる。また、配線パターン等の腐食だけ
でなく、インクの電気分解による水素の気泡の発生等も
防止される。
【0081】次に、本発明の第4実施例について図8を
参照して説明する。
【0082】図8は本実施例の、インクジェット記録ヘ
ッドの駆動回路を示す回路図である。本実施例の駆動回
路は、前述の図1に示した回路に対し、インバータ回路
3,4をTTLレベルのバッファ回路33,34に代
え、また、NOR回路51,・・・,52N-1をTTLレ
ベルの2入力のオア回路(以下、0R回路と称す。)3
1,・・・,352N-1に代えたものであり、さらに、
図1の場合と同様に2つの発熱素子群A,Bに分割さ
れ、直列に接続された発熱素子311,・・・,312N
と前記0R回路351,・・・,352N-1およびバッフ
ァ回路33,34との間の配線320,・・・,322N
上に、それぞれ排他的論理和否定回路(以下、EX−N
OR回路と称す。)391,・・・,392N+1を配置し
たものである。
【0083】本実施例の駆動回路では、EX−NOR回
路391,・・・,392N+1の出力端がそれぞれ、発熱
素子311,・・・,312Nの両端部分に接続され、該
EX−NOR回路391,・・・,392N+1の一方の入
力端は、いずれも前述の第3実施例と同様に高速パルス
信号に接続されており、他方の入力端は、それぞれバッ
ファ回路33、0R回路321,・・・,322N+1、バ
ッファ回路34の各出力端と接続されている。したがっ
て、末実施例の場合も、2N個の発熱素子は2N十1本
の配線によって駆動回路と接続されていることになる。
【0084】上述のEX−NOR回路391,・・・,
392N+1は、発熱素子311,・・・,312Nの駆動電
流が流れる部分であるので、前述の図3に示したレベル
変換用回路が組込まれたものである。
【0085】本実施例の場合も、前述の第1実施例の場
合と同様に、発熱素子群A、B毎にそれぞれ1つずつ発
熱素子がシフトレジスタ36のシフト動作に伴なって順
次駆動されるとともに、前述の第3実施例の場合と同様
に、高速パルス信号のレベル変化に伴なって各発熱素子
の駆動期間中に、該発熱素子を流れる電流の方向が変化
するものである。
【0086】例えば、前述の表1における状態1の場合
では、発熱素子311および発熱素子31N+1が同時に駆
動される。この状態で高速パルス信号のレベルが変化し
た際の発熱素子311に流れる電流の方向についてみる
と、まず、高速パルス信号がHレベルの場合は、EX−
NOR回路391の出力は0Vであり、EX−NOR回
路392の出力は十25Vとなるので、発熱素子311
流れる電流はEX−NOR回路392からEX−NOR
回路391の方向となり、逆に高速パルス信号がLレベ
ルの場合は、EXーNOR回路391の出力が十25V
となり、EX−NOR回路392の出力が0Vとなるの
で、電流の方向はEX−NOR回路391からEX−N
OR回路392となる。
【0087】また、発熱素子31N+1についてみると、
EX−NOR回路39NとEX−NOR回路39N+1の間
で、上述の発熱素子311の場合と同様に、高速パルス
信号のレベル変化に伴なって電流の方向が変化する。本
実施例によれば、同時に2つの発熱素子を駆動すること
ができるので前述の第3実施例の場合に比ベて、より高
速な記録が行えるとともに、電気化学反応による、配線
および発熱素子の障害を防止することができる。また、
前述した第2実施例に対しても、本実施例と同様にEX
−NOR回路を配置して外部から高速パルス信号を印加
することにより、同様な効果を得られる。
【0088】前述した各実施例で説明した駆動回路を、
1つのインクジェット記録ヘッドに対して、それぞれ複
数設けることにより、同時に多数の発熱素子を駆動する
ことが可能となり、記録の高速化を図ることができる。
また、それらの駆動回路によって駆動されるインクジエ
ット記録ヘッドは、複数のノズルが一直線状に配置され
たものであってもよいが、必ずしもその必要はない。例
えば、発熱素子が実装された基板に対して垂直に吐出す
る形態のインクジェット記録ヘッドにおいてはノズルの
配列は比較的自由に設計することができる。その場合に
は、駆動されるタイミングに対応して、前述のようにノ
ズルの位置を所定角度傾けて配置することにより、複数
の発熱素子群毎に、同時に複数の発熱素子を駆動すると
きであっても歪のない画像を得ることができる。
【0089】さらに、インクジェット記録ヘッドにおい
て、インクを吐出するノズルは、必ずしもノズル壁を有
するものである必要はなく、例えば複数の吐出位置に対
応するスリット状の吐出口を有するもの等、実質的に吐
出位置を定める機能を有するものであればよい。
【0090】次に、本発明を実施する代表的な記録装置
について、図9を参照して説明する。
【0091】図9は、本発明のインクジェット記録ヘッ
ドの吐出駆動方法を実施した駆動回路を備えたインクジ
ェット記録装置の一例を示す斜視図である。
【0092】このインクジェット記録装置は、インクジ
ェット記録ヘッド82および不図示のインクタンクを一
体化したインクジェットヘッドカーリッジ81が装着さ
れたキャリッジ83が、駆動モータ85の駆動力を伝達
する駆動ベルト84の一部に連結されて、互いに平行に
配設された2本のガイドシヤフト86A,86Bに対し
て摺動可能に取付けられており、前記駆動モータ85の
駆動力により、前記インクジェット記録ヘッド82が、
該インクジェット記録ヘッド82の吐出面に対向して配
置されたプラテン97上に、不図示の媒体給送装置から
給送される記録媒体である記録紙の全幅にわたって往復
運動して該記録紙への記録を行なう構成となっている。
【0093】前述のインクジェット記録ヘッド82は、
記録紙の記録面に対向する吐出面に、熱エネルギーを利
用してインクの吐出を行なうノズル群を備え、インクジ
ェットヘッドカートリッジ83内に一体化されたインク
タンクからインクが供給される。
【0094】また、このインクジェット記録装置は、イ
ンクジェット記録ヘッド82の記録動作における往復運
動の範囲外で、ヘッド回復動作の際にインクジェット記
録ヘッド82が移動される位置(図中ガイドシャフト8
6Aの左端、以下、回復ポジションと称す。)におい
て、該インクジェット記録ヘッド82の吐出面に対向し
て伝動機構91を介したモータ90の駆動力によって駆
動され、前記インクジェット記録ヘッド82の吐出面を
キャッピングするキャップ部88Aを備えたヘッド回復
装置88が設けられている。
【0095】このヘッド回復装置88は、ヘッド回復動
作の際、キャップ部88Aによるインクジェット記録ヘ
ッド82の吐出面のキャッピングに関連して、適宜の吸
引手段によるインク吸引もしくはインクジェット記録ヘ
ッド82へのインク供給経路に設けた適宜の加圧手段に
よるインク圧送を行ない、インクを吐出口より強制的に
排出させることによりノズル内の増粘インクを除去する
等の吐出回復動作を行なう。
【0096】さらに、ヘッド回復装置88の側面には、
シリコンゴムで形成されるワイピング部材としてのブレ
ード89がブレード保持部材89Aによってカンチレバ
ー形態で保持され、ヘッド回復装置88と同様、モータ
および伝動機構91によって動作し、インクジェット記
録ヘッド82の吐出面との係合が可能となる。これによ
り、ヘッド回復装置88を用いた吐出回復動作後に、ブ
レード89をインクジェット記録ヘッド82の移動経路
中に突出させ、該インクジェット記録ヘッド82の移動
動作に伴なってインクジェット記録ヘッド82の吐出面
における結露、濡れあるいは塵挨等をふきとる構成とな
っている。
【0097】また、このインクジェット記録装置は、前
述の各実施例に示したようなインクジェット記録ヘッド
82の吐出を制御する駆動回路を不図示の印字制御ブロ
ックに備えており、該駆動回路によって吐出動作が制御
される。
【0098】このようなインクジェット記録装置によれ
ば、従来よりはるかに品質の長期安定を達成できる。
【0099】本発明は、特に、インクジェット記録方式
の中でもバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
【0100】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、該電気熱変換体に熱エネルギ
ーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させ
て、結果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(イン
ク)内の気抱を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆
動信号としては、米国特許第4463359号明細書、
同第4345262号明細書に記載されているようなも
のが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行なう
ことができる。
【0101】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59ー123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開示
する特開昭59ー138461号公報に基づいた構成と
しても本発明は有効である。
【0102】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組合わせによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一
層有効に発揮することができる。
【0103】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0104】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいは
これとは別の加熱素子あるいはこれらの組合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0105】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを―体的に構成するか複数個の組合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラーまたは、混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
【0106】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液となる
もの、或いは、インクジェットにおいて一般的に行なわ
れている温度調整の温度範囲である30℃以上70℃以
下の範囲内で軟化もしくは液体となるものでもよい。す
なわち、使用記録信号付与時にインクが液状をなすもの
であれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇
温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するかまたは、イン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化してインク液状とし
て吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインク使用も本発明には適用可能であ
る。このような場合インクは、特開昭54−56847
号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液状または
固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して
対向するような形態としてもよい。本発明においては、
上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した
膜沸騰方式を実行するものである。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下に示すような効果を秦する。 (1)電気熱変換体列に接続する配線電極の本数が電気
熱変換体の数より1本多いだけで各電気熱変換体を順に
駆動することができるので、インクジェット記録ヘッド
のノズルの高密度化が向上し、高精度な画像を得ること
が可能となる。さらに、電気熱変換体および配線電極を
基板上に実装する際、配線電極パターンを太く形成する
ことができ、特定の配線電極に対して駆動電流が集中し
なくなるので、配線電極による電圧降下が防止されると
ともにインクジェット記録ヘッド内での発熱を小さくす
ることができる。 (2)駆動しようとする電気熱変換体の選択動作に画像
信号が依存しないため、各電気熱変換体が選択されてい
る間で該画像信号の幅を変化させることにより、電気熱
変換体毎に発熱量を制御することが可能となる。また、
これによって、電気熱変換体の特性のバラツキを改善す
ることができるとともに、電気熱変換体の発熱量に応じ
てインク吐出量が変化するインクジェット記録ヘッドを
用いれば、カラー画像を記録する際の階調制御に対して
も利用することができる。 (3)配線電極を流れる駆動電流の方向を変化させるこ
とにより、該配線電極の電気化学反応による腐食の進行
が抑制されるので、インクジェット記録ヘッドの寿命が
大幅に長くなる。また、これによって、電気化学反応防
止用の保護層を薄くするかあるいは該保護層を廃止する
ことができるので、インクへの熱伝導の向上とともに吐
出の安定性が高くなり、記録装置としての信頼性が高ま
る。さらに、インクへの熱伝導の向上に伴う吐出力の増
大により、比較的粘度の高いインクも使用することがで
きるので、インクの設計自由度が増し、より美しい画像
を得ることが可能となる。 (4)電気熱変換体を複数の電気熱変換体群に分割し
て、各電気熱変換体群毎に電気熱変換体を選択すること
により、同時に複数の電気熱変換体を駆動することがで
き、記録速度の高速化につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、インクジェット記録ヘッドの吐出駆
動方法の第1実施例を示す回路図
【図2】図1の駆動回路の動作を示すタイミングチャー
【図3】レベル変換用回路の一例を示す回路図
【図4】(a),(b)はインクジェット記録ヘッド内
に実装した発熱素子と配線パターンの一例を示す図で、
(a)は発熱素子と、配線パターンを流れる駆動電流の
方向とが平行な場合を示す平面図、(b)は発熱素子
と、配線パターンを流れる駆動電流の方向とが直角の場
合を示す平面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す回路図
【図6】図5に示す駆動回路の動作を示すタイミングチ
ャート
【図7】本発明の第3実施例を示す回路図
【図8】本発明の第4実施例を示す回路図
【図9】本発明が適用される記録装置の一例を示す斜視
【符号の説明】
1,11,21,31 発熱素子 2,12,22,32 配線 3,4,7,8,13,14,23,24,37,38
インバータ回路 5,25 ノア回路 6,16,26,36 シフトレジスタ 15 ナンド回路 27,39 排他的論理和回路 33,34 バッファ回路 35 オア回路 39 排他的論理和否定回路 81 インクジェットヘッドカートリッジ 82 インクジェット記録ヘッド 83 キャリッジ 84 駆動ベルト 85 駆動モータ 86A,86B ガイドシャフト 87 プラテン 88 ヘッド回復装置 88A キャップ部 89 ブレート 89A ブレート保持部材 90 モータ 91 伝動機構 t 時刻 TRl〜TR3 トランジスタ Rl〜R6 抵抗器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱を用いてインクを吐出するための複数
    の電気熱変換体と、 該複数の電気熱変換体に対応して設けられインクを吐出
    する複数のノズルと、 前記複数の電気熱変換体の各々の両端に接続されると共
    に、両端に接続されたそれぞれが互いに隣接する前記電
    気熱変換体に共通に接続され、前記複数の電気熱変換体
    を選択的に駆動するための駆動信号を供給する配線電極
    とを有するインクジェット記録ヘッドの吐出駆動方法で
    あって、 前記複数の前記電気熱変換体を複数の群に分割し、該群
    内の電気熱変換体を順に駆動可能に選択すると共に、 前記選択と画像信号とに基づいて駆動すべき電気熱変換
    体の両端に接続された前記配線電極に加えられる駆動信
    号の電圧レベルを変化させ、該駆動すべき電気熱変換体
    の前記両端に接続された前記配線電極に流れる電流の向
    きを変えながら前記電気熱変換体を前記選択に従って順
    駆動させることを特徴とするインクジェット記録ヘッ
    ドの吐出駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記電気熱変換体の一回当たりの駆動期
    間内では、前記配線電極には常に同一方向に駆動電流が
    流れることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドの吐出駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記各群内の電気熱変換体の選択は、前
    記各配線電極が電気的に接続されたシフトレジスタのデ
    ータをシフトすることで成される請求項1に記載のイン
    クジェット記録ヘッドの吐出駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記画像信号のパルス幅変調を行なうこ
    とで、前記駆動すべき電気熱変換体の発熱量を変化させ
    る請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記
    録ヘッドの吐出駆動方法。
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