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JP3030922B2 - 凝集パターン判定用プレート移送装置 - Google Patents

凝集パターン判定用プレート移送装置

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Publication number
JP3030922B2
JP3030922B2 JP3126733A JP12673391A JP3030922B2 JP 3030922 B2 JP3030922 B2 JP 3030922B2 JP 3126733 A JP3126733 A JP 3126733A JP 12673391 A JP12673391 A JP 12673391A JP 3030922 B2 JP3030922 B2 JP 3030922B2
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Japan
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plate
transfer
pattern determination
stocker
belt conveyor
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JP3126733A
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正吾 木田
敏之 古田
正人 太田
英雄 須田
保彦 横森
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝集パターン判定用プ
レート移送装置に係り、とくにプレート搬送路上の所定
箇所に凝集パターン判定箇所が設けられた凝集パターン
判定用プレート移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、血液中の各種成分
やビールス等を検出分析する方法として、従来より、血
液の凝集パターンに基づく判別方法が比較的多く行わ
れ、凝集の有無によって種々の判定基準が設けられてい
る。この凝集有無の判定は、多くは、肉眼による目視判
定によって行われている。具体的には、凝集の有無を反
応容器(ウエル)内の粒子の分布を予め定めた輝度を基
準とし該基準輝度以下の部分の面積としてとらえたり、
また、標準凝集パターンや標準非凝集パターンと比較し
たり、更には検体試料の連続的段階希釈系列を作成する
等により、人の目による総合判断に依存する場合が多
い。
【0003】一方、この目視判断には、高度の熟練を要
することや或いは判定に個人差がでる等の不都合が生じ
ている。このため、昨今においては、一次元の受光素子
(一次元CCDセンサ)を用いた判定の自動化が進めら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における自動化は、凝集パターン判定用の試料が付
されたプレートを人力によって凝集パターン判定箇所に
載置することにより取り行われるという形式のものが多
い。このため、プレートの載置作業やその搬入作業等に
多くの時間と労力を要するばかりでなく、プレートの載
置作業時に生じる振動でプレート上の凝集パターンが一
部破損するという不都合があり、これを排除するため作
業が慎重に行わざるを得ず、これがため、判定の自動化
は達成されても作業能率が悪いという不都合が生じてい
た。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに凝集パターン判定の自動化におけるプ
レートの載置もしくは搬入搬出作業を、円滑に且つ迅速
になし得ると共に、これによって凝集パターンが付され
た大量のプレートを連続して短時間に処理することを可
能とした凝集パターン判定用プレート移送装置を提供す
ることを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、凝集パターン判定用の試料が付された
プレートを収納するプレートストッカと、前述したプレ
ートの移動をその搬送路に沿って案内するガイド手段
と、この搬送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇
所と、この凝集パターン判定箇所の前後であって前述し
ガイド手段に沿って装備され前記プレートに対し押圧
するようにして移送力を付勢する移送力付勢手段と、
集パターン判定箇所に配設され移送されてくるプレート
を当該凝集パターン判定箇所に停止せしめるストッパ部
を備えたプレート停止機構と、前述したプレートをプレ
ートストッカから搬出してガイド手段の一方の側に載置
するプレート移送載置手段とを備えている。そして、こ
のプレート移送載置手段を、ベルトコンベア部と、この
ベルトコンベア部の水平状態を維持しつつ上下動可能に
支持する揺動リンク機構とを備えた構成とする、等の手
法を採っている。
【0007】
【作用】ガイド手段上に送り込まれたプレートは、移送
力付勢手段に付勢されて搬送路上に予め設けられた凝集
パターン判定箇所に送り込まれる。この場合、ガイド手
段上に載置され搬送されるプレートが、凝集パターン判
定箇所に近ずくと、直ちにプレート停止機構が作動し、
当該送られてくるプレートをストッパ部の作用によって
凝集パターン判定箇所に高精度に停止させる。一方、前
述したガイド手段上へのプレートの載置動作に際して
は、プレート移送載置手段の揺動リンク機構が機能し、
プレートを一方から他方へ移送中のベルトコンベア部全
体を上方から比較的緩やかに下降させることによって行
われる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図10
に基づいて説明する。まず、図1に示す実施例には、凝
集パターン判定用の試料が付されたプレート1の移送を
その搬送路に沿って案内するガイド手段2と、このガイ
ド手段2に沿って装備されプレート1に対して一方の側
から他方の側へ移送力を付勢する移送力付勢手段3と、
搬送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇所4に装
備され移送されてくるプレート1を当該凝集パターン判
定箇所4に停止せしめるストッパ部5Aを備えたプレー
ト停止機構5とを備えている。
【0009】また、このプレート停止機構5および移送
力付勢手段3の各動作を必要に応じて規制する主制御部
(図示せず)が装備されている。符号10は、プレート
1上の試料につきその凝集パターンを判定するための凝
集パターン判定手段を示す。この凝集パターン判定手段
10は、当該凝集パターン判定箇所4に、前述した搬送
路に直交する方向から着脱自在に装備されるようになっ
ている。
【0010】ガイド手段2の図1に於ける左端部には、
複数のプレート1が積層されて収納された箱形状の一方
のプレートストッカ6が着脱自在に装備されている。
前述したプレート1には凝集パターン判定用の複数の試
料が付されている。ガイド手段2の図1に於ける右端部
にも、同一に形成された他方のプレートストッカ7が着
脱自在に装備されている。このプレートストッカ7は、
凝集パターン判定完了のプレート1を収納するためのも
のであり、一方、前述したプレートストッカ6は凝集パ
ターン判定前のプレート1を収納するためのものであ
る。
【0011】一方のプレートストッカ6の図1に於ける
左端部には、当該プレートストッカ6内から移送用のプ
レート1を一枚づつ順次選定する一方のストッカ用リフ
ト機構8が装備されている。また、他方のプレートスト
ッカ7の図1に於ける右端部には、凝集パターン判定完
了後のプレート1を下方から順次積層するための他方の
ストッカ用リフト機構9が装備されている。
【0012】また、一方のプレートストッカ6の図1に
於ける下方部分には、上下動可能に構成されたベルトコ
ンベア部11Aを有するプレート移送載置手段としての
ベルトコンベア機構11が装備されている。このベルト
コンベア機構11は、そのベルトコンベア部11Aがプ
レートストッカ6からガイド手段2の下方部分にまで延
設された状態に配設されている。そして、稼働時には、
まず上昇してプレートストッカ6内の最下部に位置する
プレート1を下から押し上げる形態をもって当該プレー
ト1をベルトコンベア部11A上に載置し、しかる後こ
れをガイド手段2の上方部分にまで移送し、その後、ベ
ルトコンベア部11Aを下降動作せしめて当該プレート
1を前述したガイド手段2上に比較的ゆっくりと載置す
るようになっている。
【0013】更に、他方のプレートストッカ7の図1に
於ける下方部分にも、上下動可能に構成されたベルトコ
ンベア部12Aを有するプレート移送搬出手段としての
ベルトコンベア機構12が装備されている。このベルト
コンベア機構12は、図1に示す如くそのベルトコンベ
ア部12Aがプレートストッカ7からガイド手段2の下
方部分にまで延設された状態に配設されている。そし
て、稼働時には、まず上昇してガイド手段2上のプレー
ト1を下から押し上げる形態をもって当該プレート1を
ベルトコンベア部12A上に載置し、しかる後これをプ
レートストッカ7内まで移送し、その後、ベルトコンベ
ア部12Aを下降動作せしめて当該プレート1をプレー
トストッカ7内に載置するようになっている。
【0014】これを更に詳述すると、プレート1として
は、本実施例では複数の反応容器部(ウエル)が碁盤目
状に配設され比較的薄型の部材で曲折加工されたプラス
チック製のプレートが使用されている。そして、このプ
レート1は、全体的には四角形状に形成されている。ま
た、このプレート1の移送を案内するガイド手段2は、
対向面に断面L字状の切除部を備えそのため下端部に突
出部が形成された二本のガイド部材2A,2Bから成
り、その対向面側の突出部で前述したプレート1を支持
すると共にその移送を案内し得るようになっている。こ
のガイド手段2は、その上流側と下流側が,それぞれプ
レートストッカ6,7に当接するようにして装備されて
いる。符号2A1 ,3A1 は、ガイド部材2A,2B
支持する脚部を示す(なお、図1では脚部2A1 ,3A
1 が重なっている)。
【0015】ガイド手段2の上方部には、前述したプレ
ート1に移送力を付勢する移送力付勢手段3が装備され
ている。この移送力付勢手段3は、ガイド手段2のやや
外側に位置した上方部に配設されガイド手段2に平行に
装備された二本の筒状ガイドレール31,32と、この
二本の筒状ガイドレール31,32の両端部をそれぞれ
別々に支持するガイドレール支持部材31A,31B
と、二本の筒状ガイドレール31,32上に装備されプ
レート1に移送力を付勢する第1および第2の移送機構
部33,34と、この第1および第2の移送機構部3
3,34に各別に移送力を伝達する第1および第2の移
送力伝達機構部を備えた構成となっている。ここで、図
1にあっては、二本の筒状ガイドレール31,32は重
なっている。また、ガイドレール支持部材31A,32
Aが、更にはガイドレール支持部材31B,32Bがそ
れぞれ重なっている。
【0016】そして、第1の移送機構部33は、プレー
トストッカ6から送り出されたプレート1をガイド手段
2の中央部に位置する凝集パターン判定箇所4まで移送
する機能を有している。また、第2の移送機構部34
は、判定済のプレート1をパターン判定箇所4からプレ
ートストッカ7まで移送するとともに該プレート1をプ
レートストッカ7内に収納し得る位置まで移送する機能
を有している。
【0017】ここで、移送力付勢手段3について更に詳
述する。移送力付勢手段3の一部を構成する第1の移送
機構部33は、図2ないし図3に示すように、二本の筒
状ガイドレール31,32上に直交するようにして配設
された押圧軸331 と、この押圧軸331 の両端部を固
定支持すると共に該押圧軸331 を二本の筒状ガイドレ
ール31,32上を往復移動可能に案内する押圧軸支持
部材332 ,333 と、前記押圧軸331 の中央部に垂
下固定された回り止め部材334 と、この回り止め部材
334 の両端部に配設され押圧軸331 に回転自在に装
備された押圧板取付け部材335 ,336 と、この押圧
板取付け部材335 ,336 に支持され前述したプレー
ト1を押圧しながら(図1ないし図3のA方向)ガイド
手段2の中央部に位置する凝集パターン判定箇所4まで
移送するプレート押圧板337 とを備えている。図3に
おける符号338 はプレート押圧板337 の元位置復帰
に際して機能し該プレート押圧板337 の復帰動作に伴
う衝撃を吸収する緩衝部材を示す。
【0018】この移送力付勢手段3の一部を成す第1の
移送機構部33には、一方の筒状ガイドレール31に沿
って配設され装備された第1の移送力伝達機構部35が
連結されている。この第1の移送力伝達機構部35は、
一方の筒状ガイドレール31に沿って配設された移送用
ワイヤ351 と、一方の筒状ガイドレール31の図1に
於ける右端部に装備され移送用ワイヤ351 を巻き取る
と共にこの巻き取った分だけ送り出すワイヤ用原動プー
リ352 と、一方の筒状ガイドレール31の図1に於け
る左端部に装備されこの移送用ワイヤ351 を数巻回
して当該移送用ワイヤ351 の走行を支持するワイヤ用
従動プーリ353 とを備えている。
【0019】図2において、移送用ワイヤ351 の両端
部は、それぞれ緩衝用コイルばね354 ,355 を介し
て前述した押圧軸支持部材332 の下端に連結されてい
る。また、ワイヤ用原動プーリ352 は、ワイヤ駆動モ
ータ356 の駆動軸に装着されている(図1参照)。こ
のワイヤ駆動モータ356 およびワイヤ用原動プーリ3
2 は、コ字状部材357 を介して前述したガイド部材
2Aの図1に於ける右端部に装備されている。また、ワ
イヤ用従動プーリ353 は、ガイドレール支持部材31
A(32A)を介してガイド部材2Aの図1に於ける左
端部に装備されている。
【0020】これにより、ワイヤ駆動モータ356 が正
回転すると、第1の移送力伝達機構部の移送用ワイヤ3
1 に付勢されて第1の移送機構部33が矢印A方向
(図2参照)に移動し、プレート1が図1の左方向から
右方向へ移送されるようになっている。これに対し、第
1の移送機構部33の元位置復帰に際しては、ワイヤ駆
動モータ356 を逆回転させる。これによって、第1の
移送機構部33は、図2のB方向に移動する。そして、
次のプレート1の載置箇所をB方向に移動する場合に
は、図3の矢印Cで示す位置に回動してプレート1上を
B方向へ移動し得るようになっている。
【0021】次に、移送力付勢手段3の一部を構成する
第2の移送機構部34は、図1および図4に示すよう
に、二本の筒状ガイドレール31,32上に直交するよ
うにして配設された押圧軸341 と、この押圧軸341
の両端部を固定支持すると共に該押圧軸341 を二本の
筒状ガイドレール31,32上を往復移動可能に案内す
る押圧軸支持部材342 ,343 と、前記押圧軸341
の中央部に垂下固定された回り止め部材344 と、この
回り止め部材344 の両端部に配設され押圧軸341
回転自在に装備された押圧板取付け部材345 ,346
と、この押圧板取付け部材345 ,346 に支持され前
述したプレート1を押圧しながらガイド手段2の中央部
に位置する凝集パターン判定箇所4まで移送するプレー
ト押圧板347 とを備えている。符号348 (図3参
照)はプレート押圧板347 の元位置復帰に際して機能
し該プレート押圧板347 の復帰動作に伴う衝撃を吸収
する緩衝部材を示す。
【0022】この移送力付勢手段3の一部を成す第1の
移送機構部34には、他方の筒状ガイドレール32に沿
って配設され装備された第2の移送力伝達機構部が連結
されている。この第2の移送力伝達機構部は、前述した
第1の移送力伝達機構部と同様に、移送用ワイヤ361
を有し、またこの移送用ワイヤ361 を緩衝用コイルば
ね364 ,365 を介して前述した押圧軸支持部材34
3 の下端部に連結する等、前述した第1の移送力伝達機
構部35と全く同一に形成され全く同一に機能し得るよ
うになっている。これにより、凝集パターンの判定が完
了したプレート1を図1および図4の右方向へ移送し得
るようになっている。
【0023】次に、プレート1を凝集パターン判定箇所
4に停止せしめるストッパ部5Aを備えたプレート停止
機構5(図1参照)について説明する。このプレート停
止機構5は、ソレノイド等を主体として構成され、その
鉄心部分にストッパ部5Aが連結装備されている。更
に、プレート停止機構5は、プレート1の搬送路上の所
定箇所に、当該プレート1の到来を検知するプレート検
知センサ(図示せず)を備えている。そして、このプレ
ート検知センサの出力信号および主制御部の指令に基づ
いてプレート停止機構5が作動し、ストッパ部5Aを突
出させもしくは後退させるようになっている。
【0024】次に、図5ないし図6に、複数のプレート
1を収納装備したプレートストッカ6を示す。このプレ
ートストッカ6は、その支持部材61 ,62 (図1参
照)上に着脱自在に装備されるようになっている。そし
て、このプレートストッカ6は、前述したように複数の
プレート1を積み重ねるようにして収納し得る構造とな
っている。 符号6Aはストッカ本体を示し、符号6B
はストッカ本体6Aに開閉自在に組み込まれた蓋部を示
す。ストッカ本体6Aの対向する一方の両側面の下端部
には、下から二段目以上の複数のプレート1を側端部か
ら挟むように係止して一時的に上方へ移動させるための
切除部6A1 ,6A2 がそれぞれ設けられている。
【0025】また、ストッカ本体6Aおよびその蓋部6
Bの図5に於ける各底面部は、前述した切除部6A1
6A2 側の一部を除いて大きく切除されている。そし
て、この切除された部分即ち底面側切除部6A3 を介し
て、ベルトコンベア部11Aのベルト部分全体がその水
平状態を維持しつつ上昇および下降動作を行い、これに
よって、最下端に位置するプレート1が図6の矢印Cに
示す如く外部へ搬出されるようになっている。プレート
ストッカ7(図1参照)も、このプレートストッカ6と
全く同一に形成され同一に機能し得るようになってい
る。符号6Cは把手を示す。
【0026】図7ないし図9に、ストッカ搬入側(図1
の左端部側)に装備された一方のストッカ用リフト機構
8およびストッカ搬入機構18を示す(図1ではストッ
カ搬入機構18が省略されている)。
【0027】この図7ないし図9に示す一方のストッカ
用リフト機構8は、平行に配設され対向面側の二箇所に
爪部8A1 ,8A2 又は8B1 ,8B2 を装備した一対
のアーム部8A,8Bと、これらのアーム部8A,8B
をその平行状態を維持しつつ必要に応じて相互に近づく
方向に又は遠ざかる方向に駆動するアーム駆動支持部8
Cと、このアーム駆動支持部8Cの全体を必要に応じて
上又は下方向に移動せしめるアーム用上下移送支持部8
Dと、これらアーム駆動支持部8Cおよびアーム用上下
移送支持部8Dの全体を支持すると共に必要に応じて1
80°往復回動せしめる回転駆動支持部8Eとを備えて
いる。
【0028】爪部8A1 ,8A2 又は8B1 ,8B
2 は、前述したプレートストッカ6の切除部6A1 ,6
2 の位置に合わせた間隔で、それぞれアーム部8A,
8Bの一端部に装備されている。
【0029】また、アーム駆動支持部8Cは、アーム部
8A,8Bをその他端部で支持すると共にその動作を付
勢する二本の丸棒状のラック8C1 ,8C2 (図7,図
8参照)と、このラック8C1 ,8C2 の間に配設され
当該ラック8C1 ,8C2 を逆方向に駆動するピニオン
8C3 (図8参照)と、これらラック8C1 ,8C2
よびピニオン8C3 を収納したアーム支持ケース8C4
と、このアーム支持ケース8C4 上に装備されピニオン
8C3 を必要に応じて正転又は逆転駆動するプレート用
保持モータ8C5 とを備えている。
【0030】ここで、図8に示すように、丸棒状のラッ
ク8C1 は、その一端部がアーム部8Bに固定され、そ
の他端部がアーム部8Aに遊挿されている。また、丸棒
状のラック8C2 は、その一端部がアーム部8Aに固定
され、その他端部がアーム部8Bに遊挿されている。こ
のため、プレート用保持モータ8C5 を起動させてピニ
オン8C3 を所定の方向に回転させると、アーム部8
A,8Bは、ラック8C1 ,8C2 に付勢されて、相互
に近づく方向又は遠ざかる方向に移動する。
【0031】符号8C6 ,8C7 は、アーム部8A,8
Bを支持し且つ案内するガイドバー(図7では省略され
ている)を示す。このガイドバー8C6 ,8C7 は、前
述したアーム支持ケース8C4 に摺動自在に支持されて
いる。このガイドバー8C6,8C7 のアーム部支持作
用によって、ラック8C1 ,8C2 とピニオン8C3
の噛合,およびその動力伝達を円滑に成し得るようにな
っている。
【0032】また、アーム用上下移送支持部8Dは、図
7及び図9に示すように、アーム駆動支持部8Cのアー
ム支持ケース8C4 を固定支持するリフトボックス8D
1 と、このリフトボックス8D1 にその上方向又は下方
向への移動を付勢するボールねじ機構部8D2 と、リフ
トボックス8D1 の上下動を案内する二本の案内棒8D
3 ,8D4 と、ボールねじ機構部8D2 及び二本の案内
棒8D3 ,8D4 を保持する保持板8D5 と、これら各
構成部を収納し支持する一方が開放されたリフト用本体
ケース8D6 とを備えている。符号8D7 は、ボールね
じ機構部8D2を駆動するリフト用駆動モータを示す。
この結果、このアーム用上下移送支持部8Dおよび前述
したアーム駆動支持部8Cを含む一方のストッカ用リフ
ト機構8により、前述した如く、プレートストッカ6内
のプレート1を保持してプレートストッカ6内で所定距
離上昇させることが可能となり、場合によってはプレー
トストッカ6全体を保持して上下方向に移送させること
が可能となっている。
【0033】次に、図7の左端部に開示したストッカ搬
入機構について説明するこのストッカ搬入機構は、ス
トッカ6を載置し搬入する搬入ベルト機構部18Aと、
この搬入ベルト機構部18Aの両端部に装備されたガイ
ド部材18B,18Cとを備えている。そして、ストッ
カ6が予め定めた位置まで送り込まれた場合に直ちに所
定のセンサによって検知され、前述したアーム用上下移
送支持部8Dおよび前述したアーム駆動支持部8Cの作
用によって図7の実線の位置から二点鎖線で示す位置ま
で運び込まれるように成っている。図7における大きい
破線の矢印は、回転駆動支持部8Eによって回転される
アーム用上下移送支持部8Dおよび前述したアーム駆動
支持部8Cとストッカ6の回転方向P及びその復帰方向
Qを示す。
【0034】他方のストッカ用リフト機構9(図1参
照)も、上述した図7に記載のストッカ用リフト機構8
と全く同一に形成され同一に機能し得るように成ってい
る。又、図7の左端部に開示したストッカ搬入機構と全
く同一に形成されたストッカ搬出機構を、図1のストッ
カ用リフト機構9の右端部に装備してもよい。この場
合、ストッカの搬入動作と搬出動作の違いを除いて、そ
の動作はほぼ同一となっている。
【0035】次に、ベルトコンベア機構11,12につ
いて説明する(図1及び図10参照)。このベルトコン
ベア機構11,12は、それぞれ同一に形成され、前述
した凝集パターン判定箇所4を中心として図1における
左右対称の位置に装備されている。
【0036】この内、プレート移送載置手段である一方
のベルトコンベア機構11は、プレート1を載置し搬送
するベルトコンベア部11Aと、このベルトコンベア部
11Aを駆動するコンベア駆動モータ11Bと、このベ
ルトコンベア部11Aおよびコンベア駆動モータ11B
を支持するコンベア支持台11Cと、このコンベア支持
台11Cを支持すると共にその水平状態をほぼ維持しつ
つ全体を上下方向に移動させる上下動付勢機構部11D
とを備えた構成となっている。
【0037】ここで、上下動付勢機構部11Dは、図1
0に示すように揺動可能に構成された揺動リンク機構と
しての第1乃至第2の二つの揺動リンク部111 ,11
2 と、一方の揺動リンク部(第1の揺動リンク部)11
1 の下端部に当接装備されたカム機構部としての偏心カ
ム113 と、この偏心カム113 を所定のタイミングで
回転駆動するカム駆動モータ114 とを備えている。こ
こで、一方の揺動リンク部(第1の揺動リンク部)11
1 は、ベルトコンベア機構11の重心位置(具体的に
は、図10に示すようにベルトコンベア部11Aの重心
位置の下方部分)に装備されている。このため、カム駆
動モータ114 を起動させて偏心カム113 を回転させ
ると、当該一方のベルトコンベア機構11は、ほぼ全体
的に平行状態を維持しつつ上昇しまたは下降し得るよう
になっている。他方の揺動リンク部(第2の揺動リンク
部)112 は、前述した一方の揺動リンク部(第1の揺
動リンク部)111 の補助的動作を行い、ベルトコンベ
ア機構11全体のローリング及びピッチングを有効に防
止するように機能する。
【0038】この一方のベルトコンベア機構(プレート
移送載置手段)11の最大幅(即ちコンベア支持台1
1Cの幅)は、前述したガイド手段2の二本のガイド部
材2A,2B相互間の幅よりも狭く設定されている。ま
た、前述したプレートストッカ6の底面に形成された底
面側切除部6A3 の幅は、この一方のベルトコンベア機
構11の最大幅よりも大きく設定されている。このた
め、この一方のベルトコンベア機構(プレート移送載置
手段)11は、その上昇時には底面側切除部6A3 から
プレートストッカ6内を上方に向かって円滑に平行移動
し、同時に該プレートストッカ6内の下部に位置するプ
レート1を下からすくい上げるようにしてベルトコンベ
ア部11A上に載置し、その後矢印Gに沿ってガイド
手段2側に移送する。
【0039】この間、プレートストッカ6内の他のプレ
ート1は、図6に示す如く一方のストッカ用リフト機構
8によって一次的に持ち上げられている。かかる状態
は、プレート1がプレートストッカ6内から搬出され一
方のベルトコンベア機構11が下降するまで継続され
る。そして、この一方のベルトコンベア機構11の全体
的下降動作と共に、プレート1は、その全体が平行にそ
して緩やかにガイド手段2上へ載置される。このため、
プレート1は何ら振動することなくガイド手段2上へ静
かに載置される。
【0040】この一方のベルトコンベア機構(プレート
移送載置手段)11と同一に形成され図1に示す如く対
称位置に装備された他方のベルトコンベア機構(プレー
ト移送搬出手段)12も、この一方のベルトコンベア機
構11と同一に機能し、判定済のプレート1をガイド手
段2上から他方のプレートストッカ7内の底面に載置さ
れるようになっている。この場合も、他方のストッカ用
リフト機構9が有効に機能し、判定済のプレート1が他
方のプレートストッカ7内に収納されるまで、他方のス
トッカ用リフト機構9によって一次的に持ち上げられて
いる。かかる状態は、他方のベルトコンベア機構12が
下降するまで継続される。
【0041】次に、図1に基づいて上記実施例の全体的
動作について説明する。まず、ストッカ搬入機構18に
より搬入されたプレートストッカ6は、ストッカ用リフ
ト機構8によってすくい上げる形をもって大きく持ち上
げられ、180°回転された後ガイド手段2の一端部の
上流側に近接して配設される。
【0042】次に、プレートストッカ6内にあるプレー
ト1は、再下位にあるプレート1を残してその上位に位
置するプレート全体がストッカ用リフト機構8によって
幾分持ち上げられる。同時に一方のベルトコンベア機
(プレート移送載置手段)11が、そのベルトコンベ
ア部11Aを走行起動させて上昇動作に入る。そしてプ
レートストッカ6内の再下位にあるプレート1を持ち上
げながらベルトコンベア部11A上に乗せ、続いてガイ
ド手段2上に移送する。
【0043】この場合、プレート1は、その水平状態を
維持されながら比較的緩やかにガイド手段2上に載置さ
れる。プレート1がガイド手段2上に載置されると、こ
れに続いて移送力付勢手段3の一部を構成する第1の移
送機構部33が第1の移送力伝達機構部35に付勢され
てプレート1上を一度図1の右方向から左側に移動し、
プレート1の上流側にて停止される。続いて第1の移送
力伝達機構部35が作動し第1の移送機構部33を介し
てプレート1を図1の右方向即ち凝集パターン判定箇所
4に送り込む。
【0044】この凝集パターン判定箇所4では、凝集パ
ターン判定手段10によってプレート1上の複数の凝集
パターンが読み込まれその良否が所定の基準パターンに
従って判定されるようになっている。この凝集パターン
の読み込み動作が完了すると、移送力付勢手段3の一部
を構成する第2の移送機構部34が第1の移送力伝達機
構部36に付勢されてプレート1上を一度図1の右方向
から左側に移動し、プレート1の上流側にて停止され
る。
【0045】続いて第2の移送力伝達機構部36が作動
し、第2の移送機構部34を介してプレート1を図1の
右方向即ちガイド手段2上の右端部に移送する。プレー
ト1がガイド手段2上の右端部に移送されてくると、直
ちに他方のベルトコンベア機構(プレート移送搬出手
段)12が、そのベルトコンベア部12Aを走行起動さ
せて上昇動作に入る。そしてガイド手段2上のプレー
ト1を持ち上げながらベルトコンベア部12A上に乗
せ、続いてプレートストッカ7内に移送し、再び下降し
てプレート1をプレートストッカ7内の最下位に収納す
る。
【0046】このプレートストッカ7内に対するプレー
ト1の収納過程において、プレートストッカ7内の他の
プレート1は、ストッカ用リフト機構9によって一時的
に幾分上方に移動させられている。そして、他方のベル
トコンベア機構(プレート移送搬出手段)12によって
送られてきたプレート1がプレートストッカ7内の最下
位に収納されると直ちに他のプレート1は最下位のプレ
ート1上に下ろされ、これによって一枚のプレート1の
移送及び判定工程が完了する。以下、これに準じて第
2,第3のプレート1の移送及び判定工程が繰り返し行
われる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、移送力付勢手段によりガイド手段
に沿って移送されてくるプレートをプレート停止機構の
作用によって凝集パターン判定箇所に繰り返し高精度に
停止せしめることが可能となり、このため、測定用の準
備時間を少なくすることができ、従って大量のプレート
を比較的短時間に判定処理することができ、前述したご
とく機能するプレート移送載置手段をガイド手段の一方
の側すなわちプレート載置側に配設したことから、凝集
パターン判定用の試料が付されたプレートを比較的緩や
かにガイド手段上に搬入し載置することが可能となり、
従って振動等による凝集パターンの欠損事故等を有効に
排除することができるという従来にない優れた凝集パタ
ーン判定用プレート移送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】図1内における移送力付勢手段の一部を成す第
1の移送機構部を示す斜視図。
【図3】図2の動作を示す説明図。
【図4】図1内における移送力付勢手段の一部を成す第
2の移送機構部を示す斜視図。
【図5】図1内におけるプレートストッカを示す説明
図。
【図6】図5のAーA線に沿った断面図。
【図7】図1内におけるプレートストッカの搬入例を示
す斜視図。
【図8】図1及び図7に於ける一方のストッカ用リフト
機構のアーム駆動支持部を示す一部省略した斜視図。
【図9】図1及び図7に於ける一方のストッカ用リフト
機構のアーム用上下移送支持部を示す一部省略した斜視
図。
【図10】図1におけるプレート移送載置手段の一例を
示す斜視図。
【符号の説明】
1 プレート 2 ガイド手段 2A,2B ガイド部材 3 移送力付勢手段 4 凝集パターン判定箇所 5 プレート停止機構 5A ストッパ部6,7 プレートストッカ 11 プレート移送載置手段としての一方のベルトコン
ベア機構 11A ベルトコンベア部 111 揺動リンク機構の一部を成す第1の揺動リンク部 112 揺動リンク機構の一部を成す第2の揺動リンク部 113 カム機構部としての偏心カム 12 プレート移送搬出手段としての他方のベルトコン
ベア機構
フロントページの続き (72)発明者 須田 英雄 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 横森 保彦 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−102161(JP,A) 特開 平2−259575(JP,A) 特開 平3−120472(JP,A) 特開 平1−109264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝集パターン判定用の試料が付されたプ
    レートを収納するプレートストッカと、前記プレート
    移動をその搬送路に沿って案内するガイド手段と、前記
    搬送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇所と、こ
    の凝集パターン判定箇所の前後であって前記ガイド手段
    に沿って装備され前記プレートに対し押圧するようにし
    移送力を付勢する移送力付勢手段と、前記凝集パター
    ン判定箇所に配設され移送されてくるプレートを当該凝
    集パターン判定箇所に停止せしめるストッパ部を備えた
    プレート停止機構と、前記プレートを前記プレートスト
    ッカから搬出して前記ガイド手段の一方の側に載置する
    プレート移送載置手段とを備え、このプ レート移送載置手段を、ベルトコンベア部と、こ
    のベルトコンベア部の水平状態を維持しつつ上下動可能
    に支持する揺動リンク機構とから構成したことを特徴と
    する凝集パターン判定用プレート移送装置。
  2. 【請求項2】 凝集パターン判定用の試料が付されたプ
    レートを収納するプレートストッカと、前記プレート
    移動をその搬送路に沿って案内するガイド手段と、前記
    搬送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇所と、こ
    の凝集パターン判定箇所の前後であって前記ガイド手段
    に沿って装備され前記プレートに対し押圧するようにし
    移送力を付勢する移送力付勢手段と、前記凝集パター
    ン判定箇所に配設され移送されてくるプレートを当該凝
    集パターン判定箇所に停止せしめるストッパ部を備えた
    プレート停止機構と、前記プレートを前記プレートスト
    ッカから搬出して前記ガイド手段の一方の側に載置する
    プレート移送載置手段とを備え、このプ レート移送載置手段を、ベルトコンベア部と、こ
    のベルトコンベア部の水平状態を維持しつつ上下動可能
    に支持する揺動リンク機構とから構成すると共に、 このプレート移送載置手段と同等の構成を備えた プレー
    ト移送搬出手段を、前記ガイド手段の他方の側に装備し
    たことを特徴とする凝集パターン判定用プレート移送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段を,所定間隔を隔てて装
    備された二本のガイド部材により構成すると共に、前記
    プレート移送載置手段が備えているベルトコンベア
    下流側部分を前記二本のガイド部材相互間の上流側部
    分に配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の凝
    集パターン判定用プレート移送装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド手段を,所定間隔を隔てて装
    備された二本のガイド部材により構成すると共に、前記
    プレート移送搬出手段が備えているベルトコンベア
    上流側部分を前記二本のガイド部材相互間の下流側部
    分に配設したことを特徴とする請求項2記載の凝集パタ
    ーン判定用プレート移送装置。
  5. 【請求項5】 前記プレート移送載置手段は、当該プレ
    ート移送載置手段が備えている揺動リンク機構の動作を
    個別に付勢するカム機構部を備えていることを特徴と
    請求項1,2,3又は4記載の凝集パターン判定用プ
    レート移送装置。
  6. 【請求項6】 前記揺動リンク機構を、第1及び第2の
    揺動リンクにより構成すると共に、前記第1の揺動リ
    ンクを、前記ベルトコンベア部の重心位置の下方部分
    に装備したことを特徴とする請求項1,2,3,4又は
    5記載の凝集パターン判定用プレート移送装置。
  7. 【請求項7】 前記カム機構部が、前記ベルトコンベア
    部の重心位置の下方部分に配設されていることを特徴と
    する請求項6記載の凝集パターン判定用プレート移送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202015005521U1 (de) 2015-08-05 2016-11-10 Quin Gmbh Dekorteil
DE102018221678A1 (de) 2018-12-13 2020-06-18 Quin Gmbh Dekorformteil

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DE202015005521U1 (de) 2015-08-05 2016-11-10 Quin Gmbh Dekorteil
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