JP3099400U - 多灯照明具 - Google Patents

Abstract

【課題】複数のランプの照射方向を変更することができ、また取付け位置も可変出来る照明器具を提供する。
【解決手段】複数個の灯具１ａ，１ｂと、前記灯具１ａ，１ｂを構造物Ａ等に取付けるための単数個の取付け手段２とを複数の自在（フレキシブル）支持体３ａ、３ｂで個々に連接し、前記複数個の灯具１ａ，１ｂが共通の取付け位置で自由にその向きを変え得るように構成する。
【選択図】　　図５

Description

【考案の属する技術分野】
この考案は、多灯照明具に係り、更に詳述すれば複数個の灯具と前記灯具を構造物等に取付けるための単数個の取付け手段とを自在（フレキシブル）支持体で個々に連接し、前記複数個の灯具が共通の取付け位置で自由にその向きを変え得る多灯照明具に関するものである。
【従来の技術】
【０００１】
多灯照明具としては、従来から多くの形状の物が供用されている。
その一例として特許文献１に示すように共通のシェードの中に複数個のソケットをその中心軸方向を互いに異ならせて取付け、ランプの照射方向を異ならせることで広い範囲で一定以上の照度が得られるようにした照明器具がある。
【０００２】
また、特許文献２に示すように、種々な使用態様が得られるように、灯具と前記灯具を構造物に取付けるためのクリップとの間をフレキシブル支柱で連接した照明器具がある。
【特許文献１】特開２０００−１７４５８４号公報
【特許文献２】特開平０８−３２００５３号公報
【考案が解決しようとする課題】
【０００３】
しかし、特許文献１に記載の照明器具では、複数のランプの照射方向は一義的に決められた状態で、これを変更することができず、また取付け位置も可変出来ないと言う問題がある。
【０００４】
また、特許文献２に記載の照明器具では、ある程度の範囲内において構造物に自在に取付けることが可能であるが、広い範囲で一定以上の照度が得られるようにするには、この種の照明器具が複数個必要であり、これらは単体なので同じ物を複数個用意しなければならず、保管するにしても単体の２倍の収納容積を必要とすると言う問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この考案は、複数個の灯具と前記灯具を構造物等に取付けるための単数個の取付け手段とを複数の自在（フレキシブル）支持体で個々に連接し、前記複数個の灯具が共通の取付け位置で自由にその向きを変え得るように構成することで、前記した双方の課題を同時に解決すことができる。
【考案の実施の形態】
【０００６】
この考案の多灯照明具は、図１および図２に示すように、複数個の灯具１ａ，１ｂと前記灯具１ａ，１ｂを構造物Ａ等に取付けるための単数個の取付け手段２とを複数の自在（フレキシブル）支持体３ａ，３ｂで個々に連接し，前記各灯具１ａ，１ｂを単数個のスイッチ４を介してプラグ５に電気的に接読するコード６ａ〜６ｃとで構成したものである。
【０００７】
灯具１ａ，１ｂは，図１に示すように、共に裁頭円錐状のシェード１１ａ，１１ｂを図示してないソケットにその狭口側で一体または取り外しが可能なように取付け、前記ソケットには反射型のランプ（ミニレフ）１２ａ、１２ｂを取付ける。
【０００８】
前記した構造物Ａ等に取付けるための取付け手段２は、一般的な挟持用のハンドクランパーの構成と同じような構成で、図１〜図３に示すように、板状部材の略中央部から左右に張出し略中央部に軸孔２３ａ，２３ｂを明けた一対の軸受け部２２ａ，２２ｂをそれぞれ一側に直角に折り曲げた一対の挟持部材２１ａ，２１ｂと、軸２４、両端が角状に異なる方向に延出したキックスプリング２５、前記挟持部材の一端に嵌着するゴムまたはプラスチック製の弾性部材２６ａ，２６ｂとからなる。
【０００９】
挟持部材２１ａ，２１ｂの一対の軸受け部２２ａ，２２ｂの対向間隔を同一間隔にするかまたは一方の挟持部材２１ａの一対の軸受け部２２ａの対向間隔を他方の挟持部材２１ｂの一対の軸受け部２２ｂの対抗間隔より前記部材の形成材板厚の２倍より若干幅広に構成してある。
双方の挟持部材２１ａ，２１ｂを前記構成である軸受け部２２ａ，２２ｂを内外に重ねるかまたは後者の構成では軸受け部材２２ａが軸受け部材２２ｂの外側に位置するように重ね、その間にキックスプリング２５を角部分が挟持部材２１ａ，２１ｂの手持ち側に位置するように介在させて軸２４を軸孔２３ａからキックスプリング２５内を通して軸孔２３ｂに挿入して軸２４の軸受け部２２ａ，２２ｂから外側に食み出ている部分の端部をかしめ拡げて抜けないようにする。
【００１０】
挟持部材２１ａ，２１ｂのキックスプリング２５による弾発力で挟持部材２１ａ，２１ｂの閉じた部分すなわち挟持側の先端に構造物Ａに傷を付けないようにすることと合わせて滑り止めのためのゴムまたはプラスチック製の弾性部材２６ａ，２６ｂをそれぞれ嵌着する。
【００１１】
複数の支持体取付け孔２８ａ，２８ｂを設けた支持体取付け部材２７は、端部の小径部を挟持部材２１ａに開けた取付け孔２９に挿入してかしめ止めにより一体化する。
【００１２】
支持体３ａ，３ｂは、図１に示すように、ステンレスの細幅板を螺旋状に巻き上げてパイプ状に加工する工程で周囲に蛇腹（ベローズまたはビード）を形成させた所謂フレキシパイプまたは螺旋パイプと称される本体３１とその一方の端にはソケットを取付けるためのジョイント３２ａを、他方の端には前記取付け孔２８ａ，２８ｂに挿入してネジ止めするためのジョイント３２ｂをそれぞれ取付けた構成である。
【００１３】
これらの各構成物は、図１および図２に示すように、支持体３ａ，３ｂの一方のジョイント３２ａに、予めコード６ｂ，６ｃを接続したソケット（シェード付き）を前記コード６ｂ，６ｃを支持体３Ａ，３Ｂ内に挿通してから取付け、支持体３ａ，３ｂの他端から出たコード６ａ，６ｂを支持体取付け部材２４の支持体取付け孔２８ａ，２８ｂに挿入してからジョイント３２ｂを前記支持体取付け部材２４の支持体取付け孔２８ａ，２８ｂに挿入して前記支持体取付け部材２４に側方より明けた止め孔に止めねじをそれぞれ螺入して固定する。
【００１４】
図３に示すように、プラグ５を取付けたコード６ｃをスイッチ４の入り側に、前記コード６ａ，６ｂを前記スイッチ４の出側に取付けることで、前記プラグ５を図示してないコンセントに挿入してスイッチ４をオンまたはオフすることで、図示してないソケットに取付けたランプ７ａ，７ｂを同時に点灯または消灯する。
実施例では、灯具１ａ，１ｂと２個の例を示したが、３個または４個であってもよい。
【００１５】
この考案の多灯照明具は、図４および図５に示すようにコード６ｃの長さにもよるがハンドクランプのような取付け手段２をもって構造物Ａに挟着し、フレキシブルパイプで構成した支持体３ａ，３ｂをそれ自体が可能な範囲で該支持体３ａ，３ｂを自由に曲げることにより各灯具１ａ，１ｂの向きを変えれば、左右あるいは上下の二ヶ所にスポット光を当てることができ、シェード１１ａ，１１ｂとランプ１２ａ，１２ｂの集光特性により同一定点から複数のスポット光を略任意の方向に照射でき、またスポット光を一箇所に集めることやスポット光の光軸を若干ずらすことでスポット光の光束断面を広げることも可能である。
【考案の効果】
請求項１および２に記載の考案は、複数個の灯具と、前記灯具を構造物等に取付けるための単数個の取付け手段とを複数の自在（フレキシブル）支持体で連接し、前記複数個の灯具が共通の取付け位置で自由にその向きを変え得るように構成したので、任意の方向にスポット光を照射でき、またスポット光軸を若干ずらすことでスポット光の光束断面を広げるが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案の実施例である多灯照明具の正面図
【図２】同じく側面図
【図３】この考案の多灯照明具の電気配線図
【図４】この考案の多灯照明具の使用状態の背面図
【図５】この考案の多灯照明具の使用状態の側面図
【符号の説明】
１ａ，１ｂ　　灯具
１１ａ，１１ｂ　シェード
１２ａ，１２ｂ　ランプ
２　取付け手段
２１ａ，２１ｂ　挟持部材
２２ａ，２２ｂ　軸受け部
２４　　軸
２５　　　キックスプリング
３ａ，３ｂ　　支持体
３１　本体
３２ａ，３２ｂ　ジョイント
４　スイッチ
５　プラグ
６ａ〜６ｃ　　コード

Claims (2)

1. 複数個の灯具１ａ、１ｂと、前記灯具１ａ，１ｂを構造物Ａ等に取付けるための単数個の取付け手段２とを複数の自在支持体３ａ、３ｂで個々に連接し、前記複数個の灯具１ａ，１ｂが共通の取付け位置で自由にその向きを変え得るように構成したことを特徴とする多灯照明具。
2. 自在支持体３ａ，３ｂがフレキシブルパイプであることを特徴とする請求項１記載の多灯照明具。

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