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JP3043685B2 - 射出成形同時絵付装置 - Google Patents

射出成形同時絵付装置

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JP3043685B2
JP3043685B2 JP29465097A JP29465097A JP3043685B2 JP 3043685 B2 JP3043685 B2 JP 3043685B2 JP 29465097 A JP29465097 A JP 29465097A JP 29465097 A JP29465097 A JP 29465097A JP 3043685 B2 JP3043685 B2 JP 3043685B2
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Japan
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film
female
mold
painting
plate
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野 眞 平 大
澤 一 志 宮
本 恵 嗣 花
谷 隆 至 樽
野 剛 史 俣
林 和 久 小
竹 浩 之 阿
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品の表面上に
射出成形と同時に絵付する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元立体成形品への加飾法とし
て、ラミネート法および転写法が知られている。ラミネ
ート法においては、予め絵柄を印刷しておいたフィルム
を変形させまたは変形と同時に基材に貼合わせるか、あ
るいはフィルムの変形中にまたはその後に雌雄型間の成
形キャビティ内にあるフィルムに樹脂を充填する。他
方、転写印刷法においては、予め絵柄を印刷しておいた
フィルムの絵柄インキだけを成形品に転写する。
【0003】転写印刷装置としては、特開昭62−19
6113号公報に記載の装置が公知である。この装置に
おいては、後述のように、絵付フィルムを吸着した熱盤
が、相互に所定間隔に離間された雄型と雌型との間のス
ペース中に移動される。次に絵付フィルムが熱盤によっ
て加熱されて、雌型の内側面に真空吸着される。その
後、熱盤は雄型と雌型との間のスペースから外側に後退
させられる。次に雄型と雌型が相互に締結される。そし
て、これらの半型によって画成されたキャビティの中に
溶融樹脂が射出されて成形品が形成され、成形された樹
脂成形品の表面上に絵付フィルムが密着される。
【0004】しかしこの装置では、絵付フィルムが熱盤
に吸着される時に、熱盤と絵付フィルムとの間に空気が
捕捉され、この空気が気泡として残る。したがって、絵
付フィルムが均一に加熱されない。さらに熱盤の真空孔
の凹凸または圧痕が、絵付フィルムを密着された最終成
形品の表面上に残るので、成形品の外観が不良となる。
【0005】この問題点を解決するため、特開平5−3
01250号(特願平4−108271号)公報に記載
の装置が提案されている。この装置では、熱盤の表面の
周縁部に絵付フィルムの面に接触する長方形状の保持フ
レームが突設され、この保持フレームの内側に凹部が形
成される。そして、熱盤が絵付フィルムの加熱のために
絵付フィルムを保持した時に、前記凹部の存在のため
に、絵付フィルムの要部が熱盤の表面に接触することが
避けられ、前述のように絵付フィルムに圧痕が残って、
成形品の外観が不良となることが回避される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記射出成形同時絵付
装置においては、しかしながら次のような問題が残され
ている。すなわち、熱盤が待機位置にあって熱付フィル
ムの加熱のために待機している時に、熱盤からの放射熱
が未成形の絵付フィルム、成形装置等に及びこれらに悪
影響を及ぼす。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、待機位置にある熱盤が未成形
の絵付フィルムや成形装置等に放射熱を及ぼすことがな
いようにした射出成形同時絵付装置を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、前記目
的を達成するために、雄型と、雌型と、雌雄両型の間に
絵付フィルムを送って雌型のパーティング面にそのキャ
ビティを覆うように位置させる搬送手段と、絵付フィル
ムを雌型キャビティ内面への密着に際して加熱軟化させ
るように雌型パーティング面に沿う位置へ変位可能な熱
盤と、締結された雄型および雌型のキャビティ内に溶融
樹脂を射出する手段とを備える射出成形同時絵付装置に
おいて、前記熱盤が、雄型および雌型の間の領域から退
避する待機位置をもち、この待機位置において熱盤の加
熱面を被覆する遮熱盤が設けられていることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は射出成形される成形品に同
時に絵付けする装置の一実施形態の全体概略構成を示
す。図中、1は成形装置の雄型で、この雄型1は固定盤
3に固定されている。雄型1は雌型2に対向して配置さ
れている。雄型1内に射出ノズル5が射出ゲート4と連
通するように設けられる。雌型2は可動盤6を介してラ
ム7に固定されている。このラム7の進退作動により雌
型2は雄型1に対して前進後退させられる。さらに、雌
型2は排気孔8を備え、この排気孔を通して雌型2内の
空気が真空ポンプ(図示されず)によって外部に排出さ
れる。雄型1のパーティング面には長方形の嵌入溝1a
が、また雌型2のパーティング面には嵌入溝1aに対向
するように長方形嵌着溝2bが形成されている。
【0010】前記雄型1と雌型2の外側面(両型の間の
空間領域)から所定距離だけ離間した位置に熱盤9が配
置される。熱盤9が配置される位置を以下待機位置と呼
ぶ。他方、雄型1と雌型2が対向配置され熱盤9がその
間に移動させられる位置を以下前進位置と呼ぶ。熱盤9
は、図示しない駆動手段によって待機位置と前進位置と
の間を移動させられるようになっている。
【0011】Xは絵付フィルムであり、この絵付フィル
ムXはロールRからチャック装置34により矢印方向に
引出されて、後述のように雌型2に対向する位置へ送ら
れるようになっている。
【0012】熱盤9は、図示しない加熱板、ライナー
板、ヒータパネルおよび絶縁板をこの順序に配置した積
層構造を有している。加熱板は後述のように絵付フィル
ムXを加熱する。加熱板の前側面周縁部には長方形の保
持フレーム14が固定されている。この保持フレーム1
4は本発明の重要な構成要素の1つである。熱盤9は、
ソレノイド16によって移動されるように支持部材15
に取り付けられている。ソレノイド16の作動により、
熱盤9は絵付フィルムXの面に対して直角方向に移動さ
れる。ソレノイド16は後述のように熱盤9を雌型2ま
で前進させまた後退させる。
【0013】熱盤9の加熱板は伝熱性に優れた金属から
成る。加熱板が保持フレーム14によって包囲されてい
る領域に、図示しない多数の小さな空気吹き出し孔が所
定のピッチ間隔で配列されている。これらの空気吹き出
し孔は加熱板の前側面から後側面に貫通している。加熱
板と保持フレーム14とによって保持フレームの内側に
凹部が形成される。加熱板の前側面にセラミック層を形
成すると、放射熱効率が向上する。加熱板の背後に配置
されたライナー板は高伝熱特性を有する金属板から成
る。ライナー板は加熱板の後側面と接触する表面を有す
る。この表面には溝が設けられ、この溝を通して圧縮空
気が空気吹き出し孔に送られる。ライナー板の中心に通
気孔が設けられる。この通気孔はライナー板を貫通して
いる。また、この通気孔はヒータパネルと絶縁板の中心
を通っている。この通気孔は絶縁板の後側面に開放さ
れ、通気孔の開口がエアホースに接続される。エアホー
スは三方切り替え弁を通して低圧コンプレッサまたは高
圧コンプレッサに接続することができる。
【0014】保持フレーム14の表面には図示しない密
封リング嵌着溝を形成することができる。密封リングが
溝の中に嵌着されると、空気漏れが防止される。さらに
真空成形操作に際して、絵付フィルムの所定の位置から
のズレが防止される。
【0015】図1に示すように、雌型2の雄型1に対向
する側に、長方形のフィルム押さえフレーム32が設け
られている。押さえフレーム32は後述のように、絵付
フィルムXを押さえて完全に非接触状態に保持するよう
に作動する。
【0016】絵付フィルムXは最初は特定の図柄を所定
間隔で印刷された帯状をなしている。この絵付フィルム
XはロールR状に巻かれて供給保持装置Sに保持されて
いる。絵付フィルムXに対する「ラミネートフィルム」
の一実施態様においては、アクリル樹脂、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)または
ポリ塩化ビニールなどの熱可塑性樹脂に絵柄を印刷した
物を使用することができる。
【0017】前記の転写印刷フィルムの一例としては、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂またはプロピ
レンなどの剥離性基材の上に、転写保護層、図柄層およ
び接着剤層から成る転写印刷層を形成したラミネートを
使用することができる。
【0018】射出成形同時絵付法において必要な三次元
輪郭追随特性(成形特性)の観点から、また図柄面の耐
久性(耐摩性など)の観点から、絵付フィルム基材また
は、転写層に「希釈媒体の乾燥後に非架橋状態において
も非粘着性熱可塑性固体となる樹脂」を使用することが
できる。このような樹脂は特開昭61−69487号公
報および同60−161121号公報に記載されてい
る。ラミネートフィルムの基材材料または転写フィルム
の透明保護層の例は、ガラス遷移温度0℃ないし250
℃のアクリル樹脂などの非粘着性熱可塑性共重合体にア
クリル基およびメタアクリル基などの重合性架橋ラジカ
ルを添加して成る材料である。
【0019】重合前または架橋反応前の状態の材料が射
出樹脂成形品の表面に対して転送または積層される。そ
の後、紫外線または電子ビームを使用して、得られたラ
ミネートを架橋反応により硬化させる。
【0020】フィルム押さえフレーム32には、一体的
に摺動ロッド36が固着され、これら摺動ロッド36
は、雌型2および可動盤6をラム7の作動方向に貫通し
て、背後にある図示しない往復作動機構に連結されてい
る。また、雌型2の下部にはそのパーティング面に隣接
してフィルム固定用押さえ枠38が進退自在に設けられ
ている。この押さえ枠38は長方形押さえフレーム32
の下辺に平行をなす板材であって、その両端部の背後に
は、フィルムXの横幅より広い間隙をおいた操作杆39
が固定され、この操作杆39は往復駆動源40の出力軸
を構成している。一方、供給保持装置Sに支持されるフ
ィルムのロールRの下流側には、正逆転可能の1対の送
りロール42が設けられ、その正転時には絵付フィルム
Xを雌型2の方向に送り、逆転時には絵付フィルムXを
ロールRへ向かって逆送りできるようになっている。
【0021】この実施形態では、雌型2のキャビティ2
aに設けた排気口は8aで示すように内面全体に分布す
る小孔から成り、これらの小孔8aからの吸気は排気通
路8を経て外部へ吸引されるようになっている。また、
熱盤9の前面には、本発明の特徴をなす、断熱材からな
る遮熱盤43が駆動装置44により遮熱盤43の面方向
に移動可能に設けられている。
【0022】次に、上記射出成形同時絵付装置の作用を
説明する。まず、図1の状態で送りロール42を正転さ
せるとともにチャック装置34を作動させて、絵付フィ
ルムXを図3に示すように雌型2のパーティング面を覆
う位置まで下降させる。これによって、絵付フィルムX
の下端はフィルム固定用押さえ枠38の内側の位置に来
る。しかし、この状態では、絵付フィルムXは慣性によ
り少し余分に送られることにより、図3に示すようにた
るみや皺が残っている。この状態で、図4に示すよう
に、駆動源40を作動させてフィルム押さえ枠38を後
退させ、絵付フィルムXの先端部を押さえて固定し、同
時に送りロール42を逆転させる。これによって、フィ
ルムXに張力が作用し、フィルムXのたるみや皺は除去
される。続いて、摺動ロッド36が図5に示すように後
退させられ、これによりフィルム押さえフレーム32は
雌型2の嵌着溝2b内に押し込まれる。したがって、絵
付フィルムXも嵌着溝2b内に入って所定位置に固定さ
れる。
【0023】次に、待機位置の熱盤9が雌型2の前面ま
で移動させられる。次いで、熱盤9上の保持フレーム1
4がフレーム32と接触させられる。このようにして閉
鎖加熱スペースが形成され、絵付フィルムXが熱盤9と
非接触状態で加熱される。絵付フィルムXは充分に軟化
された後に、排気孔8を介して真空吸引を受ける。この
時、必要に応じ、熱盤9の空気吹出孔から空気を吹出す
ことを併用しても良い。これによって、絵付フィルムX
はキャビティ面2aの形状に一致させられる。
【0024】その後、熱盤9は図5の待機位置まで後退
させられる。次に雌型2と雄型1が相互に締結される。
そして、溶融樹脂が射出ゲート4から射出されてキャビ
ティがこの樹脂によって充填される。
【0025】溶融樹脂が冷却され固化した後に、雄型1
と雌型2が開かれ、次にフィルム押さえフレーム32
が、摺動ロッド36の雄型1への方向の摺動によって雌
型2の嵌着溝2bから出される。このようにして絵付フ
ィルムXに固着した樹脂成形品が取り出される。絵付フ
ィルムXが転写印刷フィルムである場合、基材フィルム
のみが剥離されて絵柄が成形品の上に残される。
【0026】金型を開く他の方法においては、溶融樹脂
が冷却して固化した後に、フィルム押さえフレーム32
が雌型2の嵌着溝2bから雄型1の嵌着溝1a内に移動
される。絵付フィルムXが解除された後に、金型開放操
作が実施される。この方法によれば、成形品の雄型1お
よび雌型2からの型出しが容易になる。
【0027】前述の実施形態の効果は、絵付フィルムX
が直接に雌型の対向面上に固着された状態で加熱され軟
化されるので、絵付フィルムXの変形と移動がほとんど
生じないことにある。特に絵柄が金型と位置的に一致さ
せられる時、高度の位置精度が容易に得られる。高精度
で絵柄と金型凹凸とを位置決めする場合は、絵付フィル
ムXに十字型等の位置決めマークを印刷しておき、これ
を成形機に固定した光電管等の位置センサーで検知し
て、絵付フィルムXの送りを停止させるようにする。
【0028】前記の実施形態においては、転写印刷法を
説明したが、本発明はラミネート法にも適用することが
できる。
【0029】本発明においては、近赤外線を放射するパ
ネルヒータを使用することができるが、このヒータのほ
か、電熱器(ニクロムコイルを使用し、表面抵抗などの
ジュール放射熱を直接に絵付フィルムXに放射するヒー
タ)、遠赤外線を放射するセラミックパネル、または誘
電加熱を使用することもできる。また、絵付フィルムX
に対する熱転写法の例として、直接に赤外線放射、電磁
波などを使用することもできる。さらに、閉鎖スペース
中において空気を加熱して絵付フィルムXに熱転写を実
施することもできる。もちろん両者を併用することもで
きる。
【0030】上述のように、図1に示す待機位置にある
熱盤9の前面の加熱側に対向して遮熱盤43を位置させ
ておくことにより、熱盤9からの放射熱が未成形の絵付
フィルムや成形装置等を不必要に加熱して、絵付フィル
ムの溶融、変形を起したり、火災等の不都合を生じさせ
ることが防止される。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明では、待機位置の
熱盤からの放射熱が未成形の絵付フィルム、成形装置等
に及ぶのを遮熱盤によって防止することができ、絵付フ
ィルムの溶融、変形の防止および火災の予防が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時絵付装置の一実施形態の
構成図。
【図2】図1に示す雌型の斜視図。
【図3】図1の装置の一作動段階を示す説明図。
【図4】次の作動段階を示す説明図。
【図5】さらに次の作動段階を示す説明図。
【符号の説明】
1 雄型 1a 嵌入溝 2 雌型 2a キャビティ内側面 2b 嵌着溝 7 ラム 8 排気孔 9 熱盤 14 保持フレーム 16 ソレノイド 32 フィルム押さえフレーム 34 チャック 36 摺動ロッド 38 フィルム固定用押さえ枠 42 送りロール 43 遮熱盤 X 絵付フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽 谷 隆 至 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 俣 野 剛 史 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 小 林 和 久 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 阿 竹 浩 之 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特許2749515(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄型と、雌型と、雌雄両型の間に絵付フィ
    ルムを送って雌型のパーティング面にそのキャビティを
    覆うように位置させる搬送手段と、絵付フィルムを雌型
    キャビティ内面への密着に際して加熱軟化させるように
    雌型パーティング面に沿う位置へ変位可能な熱盤と、締
    結された雄型および雌型のキャビティ内に溶融樹脂を射
    出する手段とを備える射出成形同時絵付装置において、 前記熱盤が、雄型および雌型の間の領域から退避する待
    機位置をもち、この待機位置において熱盤の加熱面を被
    覆する遮熱盤が設けられていることを特徴とする装置。
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