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JP2910090B2 - 白色ポリエステルフィルム - Google Patents

白色ポリエステルフィルム

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JP2910090B2
JP2910090B2 JP1259671A JP25967189A JP2910090B2 JP 2910090 B2 JP2910090 B2 JP 2910090B2 JP 1259671 A JP1259671 A JP 1259671A JP 25967189 A JP25967189 A JP 25967189A JP 2910090 B2 JP2910090 B2 JP 2910090B2
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JP
Japan
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film
white polyester
polyester
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polyester film
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克俊 宮川
研二 綱島
精三 青木
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TORE KK
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TORE KK
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガード、ラベル、シール、宅配便伝票、ビ
デオプリンター用受像紙、ポスター、地図、無塵紙、表
示板、白板、印画紙、複写用紙等の基材として用いられ
る白色ポリエステルフィルムに関する。
[従来の技術] 紙代用品として上記の用途に用いられるプラスチツク
フィルムは白色不透明であることが要求される。従来ポ
リオレフィン樹脂に炭酸カルシウムを添加したもの(特
公昭63−64310)等のポリオレフィン樹脂をベースとし
たものが知られているが、これらのフィルムは熱に弱
く、機械的強度が弱い等の問題点がある。また、これら
の欠点を改善するものとしてポリエステルをベースとし
てポリプロピレンを添加したポリエステルフィルムが報
告されている(例えば、特開昭63−168441等)。
しかしながら、従来のポリエステルフィルムは紙に比
べコストが高くつき、コストを下げるために内部に微細
気泡を作り見かけ密度を下げると、フィルム強度が弱く
なり劈開し易くなる。また、フィルム強度が弱くなると
伸び強度及び弾性回復率も悪くなり、加工時の荷重等に
よるフィルムの伸びが大きくなり印刷ずれを起こす原因
となる等の欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明の目的は、見かけ密度が小さく伸び強
度及び弾性回復性に優れた白色ポリエステルフィルムを
提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、鋭意研究の結果、ポリオレフィン樹脂
を添加したポリエステルにポリアルキレングリコールを
添加して微細気泡の細分化をはかり、さらに2軸延伸を
行なう時、縦延伸を先に行ないかつ特定の延伸倍率条件
で延伸を行ない微細気泡を縦に配向させることより長手
方向の強度を上げ、また、見かけ密度が小さく保たれか
つ伸び強度及び弾性回復性に優れたポリエステルフィル
ムが得られることを見出し、この発明を完成した。
すなわち、本発明は、少なくとも白色ポリエステル層
を有してなり、白色ポリエステルフィルムの全体とし
て、見かけ密度が0.5g/cm3以上1.0g/cm3未満、長手方向
の2%伸び強度が3kg/mm2以上及び2%伸長時弾性回復
率が60%以上であることを特徴とする白色ポリエステル
フィルムを提供する。
[発明の効果] 本発明により、耐熱性、機械的強度及び白色性に優れ
た低密度化されたポリエステルフィルムが提供された。
その結果、低コストで紙に比べ耐熱性、耐水性、伸び強
度及び弾性回複性に優れたポリエステルフィルムの紙の
代用品としての実用が可能となった。また、別々に印刷
等の加工をしたフィルム又は紙との重ね合わせが容易に
でき、印刷等の加工時の荷重による印刷のずれが解消さ
れた。
[発明の具体的な説明] 本発明の白色ポリエステルフィルムの見かけ密度は、
0.5g/cm3以上1.0g/cm3未満、好ましくは0.6g/cm3以上0.
95g/cm3未満、さらに好ましくは0.7g/cm3未満である。
見かけ密度が1.0g/cm3以上であるとコストが紙に対して
高くなり紙の代用品としての競争力がなくなる。また、
見かけ密度が0.5g/cm3未満であると内部の微細気泡の量
が多くなり過ぎて充分なフィルム強度が得られなくな
る。また、フィルムの機械的強度が弱くなることにより
本発明の範囲の長手方向の2%伸び強度及び2%伸長時
弾性回復率を達成することができない。
本発明の白色ポリエステルフィルムの長手方向の2%
伸び強度は、3kg/mm2以上、好ましくは3.5kg/mm2以上で
ある。2%伸び強度が3kg/mm2未満になると荷重付加時
の伸びが大きく印刷ずれの原因となる。、また、長手方
向の2%伸長時弾性回復率は60%以上、好ましくは70%
以上である。弾性回復率が60%未満であると荷重や延伸
力が加わった時、フィルムが伸びたままなってしまい加
工前後で印刷ずれが生じる。
本発明の白色ポリエステルフィルムを構成する要素で
ある白色ポリエステル層は、ポリエステルから成る層の
中に無数の微細な気泡を含有するもので、この気泡によ
り光を散乱し、白色不透明としたものである。
本発明に用いられるポリエステルは、フィルムを形成
し得るものであればどのようなものでもよく、例えば、
ポリエステルテレフタレート、ポリテトラメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−o−オキシベンゾエート、
ポリー1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト等を挙げることができる。もちろん、これらのポリエ
ステルはホモポリエステルあってもコポリエステルであ
っても構わない。共重合成分としてはジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコ
ール等のジオール成分及びアジピン酸、セバシン酸、フ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成分を挙げるこ
とができる。中でも、ポリエステルテレフタレートはフ
ィルムとしたときの耐水性、耐久性及び耐薬品性等に優
れており本発明に用いられるポリエステルとして好まし
い。
白色ポリエステル層に気泡を含有させて白色性を持た
し低密度化をはかるために、本発明においてポリオレフ
ィン樹脂を添加する。添加するポリオレフィン樹脂とし
ては、ポリエステルと混合してフィルムを成形し得るも
のであれば良く、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリメチルペンテン等を挙げることができ
る。また、必ずしもホモポリマーに限定されるものでは
なく、これらのコポリマーであっても良い。中でも臨海
表面張力の小さなポリオレフィンであるポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテンが好ましい。特にポリメチルペ
ンテンはポリエステルとの剥離性がよく、延伸の際微細
気泡を作り易いので好ましい。
ポリオレフィン樹脂の添加量としては好ましくは3〜
30重量%、さらに好ましくは5〜20重量%である。添加
量が3重量%未満であると微細気泡の生成量が少なく本
発明の白色ポリエステルフィルムの見かけ密度を容易に
得ることができない。また、添加量が30重量%を越える
とフィルムの延伸性が悪くなり、製膜性が低下する。
さらに、ポリアルキレングリコール又はその共重合体
を添加することによりポリオレフィン粒子の分散状態を
細かくし、さらにポリエステル自身の弾性を増し、それ
によって2%伸び強度及び2%伸び強度及び2%伸長時
弾性回復率を向上させることができる。ポリアルキレン
グリコール又はその共重合体としてポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール
とプロピレングリコールの1:1共重合体、メトキシポリ
エチレングリコール等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。一般に界面活性剤を添加した場合で
もポリオレフィン樹脂の分散状態をさらに細かくするこ
とができるが、この場合ポリオレフィン樹脂とポリエス
テルの接着性が高くなり延伸時の気泡の生成が阻害され
る。しかし驚くべきことに、ポリアルキレングリコール
又はその共重合体を添加した場合、ポリオレフィン樹脂
の分散状態を微細化し微細気泡の生成を促進させるだけ
でなく劈開強度の向上も認められる。
本発明におけるポリアルキレングリコール又はその共
重合体の添加量は、好ましくは0.5〜5重量%、さらに
好ましくは0.5〜3重量%である。添加量が0.5重量%未
満であるとポリオレフィン樹脂の微分散化の効果が少な
くなり、劈開強度の向上の度合いも小さくなる。添加量
が5重量%を越えると熱安定性が悪くなり白色ポリエス
テル層が黄味かかった色となり好ましくない。
特に、ポリアルキレングリコールとしては、フィルム
の延伸性及び微細気泡の生成の促進を考慮して、分子量
500〜30,000,好ましくは1,000〜10,000のポリエチレン
グリコールが好ましい。分子量が500未満であると、白
色ポリエステル層が黄味がかった色となり易く劈開強度
も弱くなる。また、分子量が30,000を越えると劈開強度
が弱くなる。
本発明の白色ポリエステルの劈開強度は好ましくは25
0g/15mm以上、より好ましくは300g/15mmさらに好ましく
は350g/15mm以上である。劈開強度が250g/15mm未満であ
ると、ラベル、シール等の用途に用いた場合再剥離する
ときにフィルムが破壊され易くなる。
本発明の白色ポリエステルフィルムの白色度及び光学
濃度を増やすために無機粒子を白色ポリエステル層中に
0.05〜25重量%、好ましくは0.5〜15重量%添加するこ
とが好ましい。無機粒子としては、タルク、酸化マグネ
シウム、石膏、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム等を挙
げることができる。また、白色度を高めるために蛍光増
白剤を0.001〜0.5重量%添加することも好ましい。
本発明の白色ポリエステルフィルムの光学濃度は、0.
7以上1.6以下、好ましくは0.8以上1.6以下である。光学
濃度が0.7未満であるとフィルムの隠蔽性が小さいため
に裏側が透けて見えるので好ましくない。また、光学濃
度が1.6を越えるためには多量の微細気泡を含まねばな
らずフィルムの強度が弱くなり好ましくない。
また、本発明の白色ポリエステルフィルムの白色度
は、80%以上110%以下、好ましくは85%以上105%以下
である。白色度が80%未満であるとフィルムが黄味がか
って印刷の高級感を損ねる。また、白色度が110%を越
えると青味がかかり同様に高級感を損なう。
本発明の白色ポリエステルフィルムは、白色ポリエス
テル層のみからなる単層フィルムとして構成されたもの
であってもよく、あるいは、そのような白色ポリエステ
ル層と他のフィルムとの複合フィルムとして構成された
ものであってもよい。複合フィルムとする場合、白色ポ
リエステル層の少なくとも片面にポリオレフィン樹脂を
添加していないポリエステル層Aを積層して複合フィル
ムとして、本発明の白色ポリエステルフィルムを構成す
ることが好ましい。ポリアルキレングリコール又はその
共重合体を添加していない白色ポリエステル層にこのポ
リエステル層Aを積層した場合、劈開強度は余り変化し
ないが、ポリアルキレングリコールを添加した白色ポリ
エステル層に積層した場合、ポリアルキレングリコール
又はその共重合体との相互作用により飛躍的に劈開強度
が向上する。また、単層フィルムの場合、白色ポリエス
テル層表面のポリオレフィン樹脂の存在により表面の接
着性が低下するが、表面にポリエステル層Aを設けるこ
とにより接着性が低下するのを防ぐことができる。
また、積層ポリエステル層Aの厚みとしては、10μm
以下が好ましい。10μmを越えると積層したポリエステ
ル層Aと微細気泡含有層との界面での剥離が起き易くな
る。
本発明において、積層したポリエステル層Aに無機粒
子を添加することができる。無機粒子を添加するころに
よってフィルム表面の滑りを良くし、また光沢感を消す
こともできる。無機粒子としては、炭酸カルシウム、二
酸化ケイ素、二酸化チタン、硫酸バリウム等を挙げるこ
とができる。無機粒子の添加量は0.05〜25重量%が好ま
しい。添加量が0.05重量%未満であるとフィルムの滑り
が紙に比較し悪くなり、印刷等の後加工での生産性が良
くない。添加量が25重量%を越えると、フィルムの表面
が弱くなり後加工等の時紙粉などのトラブルが起き易く
なる。
次に、本発明のポリエステルフィルムの製造方法につ
いて説明するが、これに限定されるものではない。
ポリエステルのチップ及びポリアルキレングリコール
又はその共重合体をポリエステルに重合反応中又は重合
完了時に添加し、得られたマスターチップを十分に真空
乾燥した後、ポリオレフィン系樹脂のチップを混合し27
0〜300℃に加熱された押出機に供給しTダイよりシート
状に成形することができる。また、ポリアルキレングリ
コール又はその共重合体は、ポリエステル重合時又は重
合完了時に添加してマスターチップ化するのが好ましい
が、3成分を予めペレタイザー等で混練しておいても良
い。ポリエステル層Aを積層する場合は、別に乾燥した
ポリエステルのチップを別の押出機に供給し白色ポリエ
ステルフィルムとTダイ内で積層してシート状に成形す
ることができる。さらにこの時、無機粒子のマスターチ
ップをポリエステルのチップに混合して真空乾燥して用
いることもできる。
上記のようにして得られたシート状フィルムは、温度
10〜60℃の冷却ドラムで冷却固化して未延伸フィルムと
した後、80〜120℃に加熱しロール群に導き、長手方向
に縦延伸し20〜30℃のロール群で冷却し一軸延伸フィル
ムを得ることができる。縦延伸を先に行なうことで微細
気泡を縦方向に配向させ長手方向の強度を上げることが
できる。
次に、一軸延伸フィルムの両端をクリップで把握しな
がらテンターに導き、90〜140℃に加熱した雰囲気中で
長手方向に垂直な幅方向に横延伸して二軸延伸フィルム
を得ることができる。
延伸倍率は、縦延伸倍率>横延伸倍率≧2.5倍、好ま
しくは(縦延伸倍率−0.5)>横延伸倍率≧2.7倍とする
ことにより長手方向の強度を得ることができる。また、
面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は4倍以上25倍以
下が好ましい。面積倍率が4倍未満になると、得られる
フィルムの白色性が不良となり、逆に25倍を越えると延
伸時に破れを生じ易くなり製膜製が不良となる。
上記のようにして得られた二軸延伸フィルムは、テン
ター内で150〜235℃で熱固定を行ない平面性及び寸法安
定性を持たせることができる。熱固定したフィルムを均
一に徐冷して温室まで冷まして巻き取り本発明のポリエ
ステルフィルムを得ることができる。
以下、本発明のポリエステルフィルムの物性の測定法
について説明する。
(1)見かけ密度 四塩化炭素−n−ヘプタン系の密度勾配配管を用いて
測定する。より具体的には25℃の恒温槽中で密度勾配管
を作製し、測定サンプルを投入後、24時間放置した時の
値を用いる。
(2)長手方向2%伸び強度 フィルムを幅10mmに切り、間隔50mmでテンシロンに取
り付け延伸速度300mm/分で伸長する。伸長が2%になっ
たときの強度(kg/mm2)の5本の平均値を2%伸び強度
とする。
(3)長手方向2%伸長時弾性回復率 フィルムを幅10mmに切り、間隔50mmでテンシロンに取
り付け延伸速度300mm/分で伸長する。伸長が2%になっ
たところで伸長を止め、同じ速度で伸長を戻し伸び強度
が0となった時のフィルムの伸長をL(mm)とすると、 2%伸長時弾性回復率(%)=L/50×100フィルムテ
ープ5本の平均値をとる。
(4)劈開強度 フィルムにポリウレタン系プライマーを塗布して厚み
2μmの塗膜を形成し、50℃で未延伸ポリプロピレンフ
ィルム(厚さ100μm、東レ合成社製)と接着剤を用い
て貼り合わせ、40℃で48時間エージングした後、幅15mm
に切り一端を剥してテンシロンに取り付け、貼り合わせ
部を剥した部分に対して直角に保ち測定フィルムと未延
伸フィルムを剥離したときの強度のフィルムテープ5本
の平均値を劈開強度とする。ただし、フィルムが破壊さ
れず接着剤層で剥離したものは除く。このとき、剥離速
度は300mm/分である。
(5)白色度 JIS−L−1015に準じて、波長450nm及び550nmにおけ
る反射率をそれぞれB%、G%としたとき、 白色度(%)=4B−3G で表わされる。
(6)光学濃度 フィルムを約150μmの厚みになるように重ね、光学
濃度計(TR927、マクベス社製)を用いて透過濃度を測
定する。フィルムの厚みと光学濃度とをブロットし、15
0μmの厚みに相当する光学濃度を求める。
[実施例] 本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本
発明の実施例はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜5 ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0.65)のチッ
プに表1に示した割合になるようにポリエチレングリコ
ールの6重量%マスターチップを混合し、180℃で3時
間真空乾燥した後、表1に示したように各ポリオレフィ
ン樹脂を所定量混合し、280℃に加熱した押出機に供給
した。Tダイよりシート状に押出したフィルムは、表面
温度25℃の冷却ドラムで冷却固化した。得られた未延伸
フィルムは、90℃に加熱したロール群に導き長手方向に
表1に示した倍率で縦延伸した後、25℃のロール群で冷
却した。次に、縦方向に延伸したフィルムの両端をクリ
ップで把持しながらテンターに導き100℃に加熱した雰
囲気中で幅方向に表1に示した倍率で横延伸した。得ら
れた二軸延伸フィルムは、テンター内で220℃で熱固定
を行なった後、均一に徐冷して巻き取り厚み50μmのポ
リエステルフィルムを得た。
得られたポリエステルフィルムの物性は表1に示す通
りである。表1から分かるように、見かけ密度が0.5未
満であると、2%伸び強度及び弾性回復率が悪くなり劈
開強度の弱いフィルムとなる。また、縦延伸倍率が横延
伸倍率よりも小さいと、長手方向の2%伸び強度が弱く
なる。さらに、ポリエチレングリコールを添加しない場
合、気泡が微細化されないために充分な弾性が得られず
弾性回復率が小さくなる。
実施例6〜8 ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0.65)のチッ
プにポリエチレングリコールが0.1重量%になるように
ポリエチレングリコールの6重量%マスターチップを混
合し、さらにポリメチルペンテンを10重量%混合し180
℃で3時間真空乾燥した後、280℃に加熱した押出機に
供給した。溶融押出したシート状フィルムは、所定量の
炭酸カルシウムのマスターチップと混合したポリエチレ
ンテレフタレートのチップを別の押出域で押出したフィ
ルムとTダイ内で両面に積層しシート状に成形した。得
られた積層フィルムは、上記実施例等と同様に表2に示
した倍率で延伸した後、熱固定を行ない厚み50μmの積
層フィルムを得た。
得られた積層フィルムの物性は表2に示した通りであ
る。ポリエステルフィルムを積層することにより長手方
向の2%伸び強度及び弾性回復率が良くなることが分か
る。また、劈開強度も強くなる。また、積層ポリエステ
ルフィルムに炭酸カルシウムを添加することにより白色
度及び光学濃度がより高くなることが分かる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 9/00 - 9/14 C08J 5/18 B32B 1/00 - 35/00 B29C 55/00 - 55/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも白色ポリエステル層を有してな
    り、白色ポリエステルフィルムの全体として、見かけ密
    度が0.5g/cm3以上1.0g/cm3未満、長手方向の2%伸び時
    の強度が3kg/mm2以上、及び2%伸長時の弾性回復率が6
    0%以上であることを特徴とする白色ポリエステルフィ
    ルム。
  2. 【請求項2】白色ポリエステル層の少なくとも片面に積
    層されたポリエステル層Aを有してなることを特徴とす
    る請求項1記載の白色ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】ポリエステル層Aに無機粒子を0.05〜25重
    量%含有してなることを特徴とする請求項2記載の白色
    ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】劈開強度が250g/15mm以上であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の白色
    ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】光学濃度が0.7以上1.6以下、白色度が80%
    以上110%以下である請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の白色ポリエステルフィルム。
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