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JP2961828B2 - 画像データの復号装置及び復号方法 - Google Patents

画像データの復号装置及び復号方法

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JP2961828B2
JP2961828B2 JP20308990A JP20308990A JP2961828B2 JP 2961828 B2 JP2961828 B2 JP 2961828B2 JP 20308990 A JP20308990 A JP 20308990A JP 20308990 A JP20308990 A JP 20308990A JP 2961828 B2 JP2961828 B2 JP 2961828B2
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秀雄 中屋
健治 高橋
泰弘 藤森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、圧縮符号化された画像データを復号する
復号装置及び復号方法に関する。
〔従来の技術〕
本願出願人は、特開昭61−144989号公報に記載されて
いるような、2次元ブロック内に含まれる複数画素の最
大値及び最小値の差であるダイナミックレンジを求め、
このダイナミックレンジに適応した符号化(ADRCと称す
る)を行う適応符号化装置を提案している。また、複数
フレームに各々含まれる領域の画素から形成された3次
元ブロックに関するADRC、可変長ADRCが本願出願人によ
り提案されている。
上述のADRCと称するは、レベル方向の冗長度を除去
し、1画素当りのビット数を低減できるので、伝送すべ
きデータ量を大幅に圧縮できる。かかるADRCは、ディジ
タルVTRに適用して好適である。特に、可変長ADRCは、
圧縮率を高くすることができる。しかし、可変長ADRC
は、伝送データの量が画像の内容によって変動するた
め、所定量のデータを1トラックとして記録するディジ
タルVTRのような固定レートの伝送路を使用する時に
は、バッファリングの処理が必要である。
可変長ADRCのバッファリングの方式として、本願出願
人は、特開昭63−111781号公報に記載されているよう
に、積算型のダイナミックレンジの度数分布を形成し、
この度数分布に対して、予め用意されているしきい値の
セットを適用し、所定期間例えば1フレーム期間の発生
データ量を求め、発生データ量が目標値を超えないよう
に、制御するものを提案している。
第5図は、簡単のために、水平方向に整列する画素P
1、P2、P3、P5からなる1次元ブロックを例にしてADRC
を説明するものである。第5図において、実線の波形が
原信号を表している。
ブロックの割り当てビット数nが2ビットで、ノンエ
ッジマッチングの場合では、第5図Aに示すように、最
小値MIN及び最大値MAXの差であるダイナミックレンジDR
が4等分され、各画素の最小値除去後の値(レベル)が
属するレベル範囲(量子化ステップ幅を持つ)に応じて
2ビットに量子化される。復号装置では、×で示すよう
に、各レベル範囲の中央値である代表レベルに復号され
る。
若し、エッジマッチングの場合では、第5図Bに示す
ように、最小値MIN及び最大値MAXの値自身が代表レベル
となるように、各画素P1〜P5の値が符号化される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のADRCでは、復号装置では、破線で示す復号信号
が得られる。しかしながら、各画素の真値は、各レベル
範囲の幅内に存在しうるために、常に、中央値を復号値
とすることは、真値と復号値の差である量子化歪みが大
きくなる場合が生じる。
従って、この発明は、復号の対象とする注目画素の周
辺の状況から判断して最も確からしい復号値を適応的に
とることで量子化による歪みを減少できる画像データの
復号装置及び復号方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の発明は、量子化により圧縮符号化されて伝
送された符号化画像データを受信し、符号化画像データ
から画像データを復号する画像データの復号装置におい
て、 復号すべき注目符号化データに対して空間的及び/又
は時間的に隣接する周辺符号化データを抽出する抽出手
段と、 抽出手段で抽出された周辺符号化データと注目符号化
データとを比較し、所定の方向において、周辺符号化デ
ータと注目符号化データとが同一の状態がn回連続して
次に同一でなくなる変化点を検出する検出手段と、 変化点の傾きに応じた補正値を変化点の前後の注目符
号化データに加算し、加算結果に基づいて復号データを
得るようにしたことを特徴とする画像データの復号装置
である。
請求項2の発明は、このように補正値を注目符号化デ
ータに加算することによって復号データを得るようにし
た復号方法である。
〔作用〕
注目符号化データxの空間的に隣接する画素データa0
〜a8或いは時間的に隣接する画素データa9がフィルタリ
ング手段に供給される。フィルタリング手段から、符号
化データxの最も確からしい値x′が得られる。このフ
ィルタリングで補正された符号化データx′を復号する
ことにより、量子化歪みが少ない復号画像を得ることが
できる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例について、図面を参照して
説明する。第1図は、この一実施例の復号装置の構成を
示し、1で示す入力端子に、伝送路(例えばディジタル
VTRの記録・再生のプロセス)を介された受信データが
供給される。
送信側では、画像信号が圧縮符号化例えばADRC符号化
される。ADRCは、例えば1フレームを細分化して構成さ
れた(4ライン×4画素)(8ライン×8画素)等の2
次元ブロック毎に、最大値MAX及び最小値MINを検出し、
(MAX−MIN=DR)のダイナミックレンジDRが検出され
る。例えば4ビット固定長のノンエッジマッチングの場
合では、量子化ステップ幅Δを夫々持つ16個のレベル範
囲にダイナミックレンジDRが分割され、各画素の値に応
じて4ビットのコード信号が生成される。かかる符号化
装置からは、ブロック毎のダイナミックレンジDR、最小
値MINと各画素のコード信号DTとが発生する。
この発明は、固定長のADRCに限らず、1フレーム等の
所定期間の伝送データ量を一定に制御するバッファリン
グがなされる可変長のADRCに対しても適用できる。この
場合には、先に提案されているのと同様の方法で、ダイ
ナミックレンジDRの発生度数に応じて伝送データ量が目
標値を超えないものとできる複数のしきい値の組が決定
され、このしきい値の組とダイナミックレンジDRとから
ブロックの割り当てビット数が決定される。ブロック毎
のダイナミックレンジDR、最小値MINと各画素のコード
信号DTと、しきい値の組を識別するための情報とが伝送
される。
更に、この発明は、ADRC以外のDCT(Discrete cosine
transform)、DPCM等の圧縮符号化に対しても適用でき
る。
nビットのADRCの量子化は、下記の数式で表すことが
できる。
256÷2n=Δ:量子化ステップ幅 ai=Li÷Δ(切り捨てで整数化) ai:画素iのコード信号 Li:画素iの元のレベル フレーム分解回路2では、付加コードAD(ADRCでは、
ダイナミックレンジDR及び最小値MIN)とコード信号DT
とが分離される。コード信号DTが周辺画素抽出回路3及
び比較回路4に供給される。第2図に示すように、注目
画素のコード信号xを中心として、上下、左右及び斜め
の方向で隣接するコード信号a1〜a8と、時間的に1フレ
ーム前で注目画素と同一の位置のコード信号a9とが周辺
画素抽出回路3で抽出される。周辺画素抽出回路3の出
力が比較回路4及び選択回路5に供給される。比較回路
4では、周辺画素のコード信号a1〜a8と注目画素のコー
ド信号xとの値が比較され、また、比較の結果がホール
ドされる。
注目画素のコード信号xが補正回路6に供給され、補
正回路6の出力信号x′が復号器7に供給される。復号
器7には、フレーム分解回路2からのダイナミックレン
ジDRが供給され、復号器7により補正後のコード信号
x′が復号される。出力端子8に取り出された復号レベ
ルLi′が図示せずも、ブロック分解回路で走査の順序に
戻される。補正回路6には、選択回路5で選択された周
辺画素のコード信号(a1〜a9の内の一つ)が供給され
る。補正回路6からは、選択された周辺画素の値に応じ
た補正コード信号が発生する。復号器7では、下記のよ
うに、コード信号x′が復号され、復号値Li′が出力端
子8に取り出される。
Li′=Δ×(x+c+0.5)(四捨五入) c:補正値 比較回路4では、3次元的にコード信号の変化の有無
が監視される。コード信号a4又はa5とコード信号xとの
間でなされる水平方向の変化の検出、コード信号a2又は
a7とコード信号xとの間でなされる垂直方向の変化の検
出、コード信号a1、a3、a6又はa8とコード信号xとの間
でなされる斜め方向の変化の検出、コード信号a9とコー
ド信号xとの間でなされる時間方向の変化の検出がなさ
れる。これらの検出された各方向の変化の有無がホール
ドされている。そして、ある方向で同じコード信号が所
定回数、連続した後に、変化が検出された時に、注目画
素のコード信号xに対して変化の傾きに応じた補正値c
が加算される。所定回数の連続が無い時又は変化が無い
時には、補正値cが0である。
各方向の変化については、優先順位が設定されてお
り、水平方向の検出が最も優先され、以下、垂直方向の
検出、斜め方向の検出、時間方向の検出の順序で優先さ
れる。第3図は、水平方向の変化の検出を示し、即ち、
コード信号DTの値として1(2ビットの場合なら01のコ
ード)が3回連続し、次に、0の値に変化した状態が示
されている。変化幅が1であり、(0<c<0.5)の補
正値cで変化の前後のコード信号が補正される。例えば
(c=0.2)とすると、変化点の前の注目画素のコード
信号xが(x−0.2)とされ、次のコード信号に対し
て、0.2が加算される。この補正値cが加えられたコー
ド信号x′が復号される。従って、注目画素のコード信
号の復号されたレベルが1より小となり、その次のコー
ド信号の復号レベルが0より大きくなる。その結果、復
号出力の量子化歪みを低減できる。
水平方向以外の垂直方向、斜め方向、時間方向につい
ても、同様に変化の検出がなされる。補正がなされる条
件である連続回数は、2〜3回程度に設定される。ま
た、第3図の例では、変化の幅が1であるので、(0<
c<0.5)の補正値cが使用されたが、より大きい変化
の幅に対応して、補正値cの値も大きくされる。
上述の選択回路5及び補正回路6は、注目画素に関す
る3次元(時空間)フィルタ9Aを構成するものである。
ここで、ADRCは、ブロック符号化であるため、違うブ
ロックに含まれるコード信号DTは、同じコードであって
も、復号値が異なる。従って、ブロックの境界の付近の
注目画素に関しては、特別の処理が必要となる。
第4図Aで破線がブロックの境界を示しており、この
境界に接する複数画素のコード信号がローカル復号され
る。△が復号画素を示している。注目画素の復号値と他
のブロックの周辺画素の復号値との差が注目画素のブロ
ックの量子化ステップ幅Δの1/2以下の時には、コード
信号が連続しているものとみなし、1/2より大きい時に
は、コード信号が変化したものとみなされる。
他の境界の処理は、第4図Bで□で示される注目ブロ
ックの外側のブロックの境界付近のコード信号をローカ
ル復号し、その復号値を注目ブロックの量子化ステップ
幅Δ及び最小値MINを使用して再度符号化する。この復
号及び符号化の処理がされることで、他のブロックのコ
ード信号を注目ブロック内のコード信号と同等に扱うこ
とができる。
〔発明の効果〕
この発明は、圧縮符号化されたコード信号を復号する
時に、量子化ステップ幅Δの中央値を単に復号値とせず
に、空間的或いは時間的に近接したコード信号を参照し
てより確からしいコード信号に補正し、補正されたコー
ド信号を復号するので、量子化歪みを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は周
辺画素の説明に用いる略線図、第3図はコード信号の補
正の説明に用いる略線図、第4図はブロックの境界の処
理の説明に用いる略線図、第5図はADRCの説明に用いる
略線図である。 図面における主要な符号の説明 1:受信データの入力端子、 3:周辺画素抽出回路、 7:復号器、 9A、9B、9C:フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−214788(JP,A) 特開 平1−200885(JP,A) 特開 昭63−104586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】量子化により圧縮符号化されて伝送された
    符号化画像データを受信し、上記符号化画像データから
    画像データを復号する画像データの復号装置において、 復号すべき注目符号化データに対して空間的及び/又は
    時間的に隣接する周辺符号化データを抽出する抽出手段
    と、 上記抽出手段で抽出された周辺符号化データと上記注目
    符号化データとを比較し、所定の方向において、周辺符
    号化データと注目符号化データとが同一の状態がn回連
    続して次に同一でなくなる変化点を検出する検出手段
    と、 上記変化点の傾きに応じた補正値を上記変化点の前後の
    上記注目符号化データに加算し、加算結果に基づいて復
    号データを得るようにしたことを特徴とする画像データ
    の復号装置。
  2. 【請求項2】量子化により圧縮符号化されて伝送された
    符号化画像データを受信し、上記符号化画像データから
    画像データを復号する画像データの復号装置において、 復号すべき注目符号化データに対して空間的及び/又は
    時間的に隣接する周辺符号化データを抽出するステップ
    と、 抽出された周辺符号化データと上記注目符号化データと
    を比較し、所定の方向において、周辺符号化データと注
    目符号化データとが同一の状態がn回連続して次に同一
    でなくなる変化点を検出するステップと、 上記変化点の傾きに応じた補正値を上記変化点の前後の
    上記注目符号化データに加算し、加算結果に基づいて復
    号データを得るステップとからなることを特徴とする画
    像データの復号方法。
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