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JP2821174B2 - カメラの遠隔操作装置 - Google Patents

カメラの遠隔操作装置

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JP2821174B2
JP2821174B2 JP1103066A JP10306689A JP2821174B2 JP 2821174 B2 JP2821174 B2 JP 2821174B2 JP 1103066 A JP1103066 A JP 1103066A JP 10306689 A JP10306689 A JP 10306689A JP 2821174 B2 JP2821174 B2 JP 2821174B2
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pulse
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camera
cpu
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淳 丸山
昌孝 井出
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Olympus Optic Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/38Releasing-devices separate from shutter

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遠隔操作可能なカメラに関し、より詳しく
は、リモコン送信機からのリモコン信号によって遠隔操
作可能なカメラに関する。
[従来の技術] 一般に、家庭用電子機器の遠隔操作に用いられるリモ
ートコントロール装置(以下、リモコン装置という)に
は、900〜950nm程度の波長を有する赤外線が用いられて
いる。即ち、このリモコン装置の送信機側では、送るべ
きデータのコードを約40KHzで変調してから送信する。
一方、受信機側では、この信号を検生して復調し、キャ
リアの40KHz成分を除去してデータを得るようになって
いる(赤外線リモコン家電製品の誤動作防止対策 財団
方針家電製品協会 昭和62年7月発行を参照)。
また、カメラの遠隔操作に用いられるリモコン装置の
場合は、家電用のリモコン装置のような変調方式ではな
く赤外光の到達距離を延ばすために、ストロボ回路と同
様の手段で間欠的に発光させ、その発光間隔を送信デー
タとするものが一般的となっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、両者に共通した問題として、受信機側
の回路は送信機側の送信信号を待機している間にも受信
時と同じ回路電流を消費していたり、通常撮影モードで
あってもリモコン回路が動作し続けて、不必要な電流を
消費するといった無駄が生じていた。これは、電池を使
用するシステムの場合、電池の短期消耗の原因となる。
そこで、本発明の目的は、リモコン回路による無駄な
電流消費を抑制することにより、電池の短期消耗を防止
することが可能なカメラの遠隔操作装置を提供するにあ
る。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明による遠隔操作可能なカメラは、リモコン送信
機からのリモコン信号に応じて動作する遠隔操作可能な
カメラにおいて、 前記リモコン送信機からのリモコン信号を受信する手
段と、カメラの制御回路を消費電流節減のためのスタン
バイ状態に設定する手段と、前記スタンバイ状態のとき
に、前記受信手段が前記リモコン信号を検出したら前記
制御回路を前記スタンバイ状態から通常動作状態に戻す
手段とを具備したことを特徴とする。
[実 施 例] 以下、図示の実施例により本発明を説明する。
第2図は、リモコン送信回路60とカメラ本体61の概略
構成を示すブロック系統図で、第3図は、50Hz,60Hzの
商用電源から輻射されるであろうノイズパルスの周波数
分布を示す説明図である。図において、リモコン送信回
路60は、パルス切換手段51,パルス発生手段52で構成さ
れており、該パルス切換手段51は、商用電源周波数起50
Hzまたは60Hzと同期しないパルス列を切換える手段で、
該パルス列を数種類持つことにより、他のカメラとの混
信を避けたり、撮影モードの切換えを行なう。リモコン
操作者がスイッチ59を押すと、パルス発生手段52よりパ
ルス信号列が発信され、カメラ本体のパルス検出手段53
により検出される。
カメラ本体61のパルス検出手段53はリモコン・モード
設定手段54により、パルス検出を開始するか否かを決定
する。パルス検出手段53の出力は、スタンバイ解除手段
55に入力され、該スタンバイ解除手段の出力でパルス弁
別手段57と撮影モード切換手段58で、構成されCPU56を
起動する。パルス弁別手段57は、パルス検出手段53の出
力が所定のパルス間隔でない場合、該0パルス入力を無
効にする。所定のパルス間隔なら、該パルス信号列に応
じて、撮影モード切換手段58により撮影モードを切り換
える。
また第3図に示されるように、50Hzの半周期をプロッ
トしたラインl1と、60Hzの半周期をプロットしたライン
l2において、T=0msにおいて蛍光灯等によるノイズパ
ルスが発生したとすれば、次のノイズパルスはx又は・
のポイントで発生する可能性があることを示すものであ
る。そこで、50Hzと60Hzのノイズを避けるパルス間隔は
の範囲にあればよいことが解る。
第1図は、本発明の遠隔操作可能なカメラのブロック
系統図である。図において、メインCPU1は、その内部に
設けられたROMに記憶されたプログラムに基づいて、逐
次シーケンシャル制御を実行し、これによって周辺のIC
等の動作を司るようになっている。
AF用IC2は、被写体までの距離を赤外光アクティブ方
式で計測し、得られた被写体距離情報をメインCPU1に転
送する。このAF用IC2には、IREDとPSDとを対向配置して
構成された投受光器3,4,5がそれぞれ接続され、これら
投受光器3,4,5により撮影画面中の3点を、それぞれ測
距することができる。
ところで、これらの投受光器3,4,5においては、その
構成要素であるIREDとPSD間の基線長にバラツキがある
と、測距して得られた被写体距離情報は、基線長のバラ
ツキがない場合に得られる測距データより乖離してしま
う。そこで、次に述べるE2PROM6に記憶されているデー
タによって補正演算を行ない適宜修正するようにしてい
る。
E2PORM6は、不揮発性の記憶素子で、上記測距データ
のバラツキや測距データをレンズ位置データに変換する
再のレンズ位置の機械的なバラツキ投により発生する誤
差を、生産時に補正するたの調整データがこのE2PROMに
記憶されている。
インタフェースIC7では、被写体輝度の測定、カメラ
内温度の測定、モータドライバ8の制御、赤外光リモコ
ン信号の受信等が行なわれる。上記被写体輝度を測定す
るセンサは、このインタフェースIC7に接続され、受光
素子が2個封止された受光素子群9で、該センサで平均
測光およびスポット測光を行ない、その測光結果をイン
タフェースIC7に供給する。同IC7はこの測光効果を電圧
情報に変換して上記CPU1に出力する。すると、CPU1は、
この電圧情報に基づき逆光判断、露出演算等を行なうよ
うになっている。
ところで、上記カメラ内温度の測定は、カメラの電源
をオンした直後に行なうようにしている。即ち、フィル
ムを巻上げた後に温度測定を行なうと、インタフェース
IC7内の温度が上昇してしまっている虞があるので、カ
メラ内の温度と等しくならない場合があり得るからであ
る。また、本実施例では、撮影レンズを支持している鏡
枠が温度によって伸縮し、ピント精度が劣化するため、
上記温度データを使用して、撮影レンズの位置を補正す
るようにしている。この温度データは、鏡枠の補正に限
らず、温度によって変化する機械的部材や、IC出力の補
正等に使用することもできる。
モータ・ドライバ8は、フィルム給送用モータ10,シ
ャッタ駆動用モータ11,ズーム用モータ12をそれぞれ駆
動している。これらの各モータの回転位置は、例えば、
フィルム給送用モータ10ならP・F検出19で、シャッタ
駆動用モータ11ならエンコーダ20で、ズーム用モータ12
ならエンコーダ21で、それぞれ検出されてメインCPU1に
供給されるようになっている。一方、モータ・ドライバ
8は、インタフェースIC7からのモータ選択信号、モー
タの正転・逆転・ブレーキ・停止信号等によって動作
し、その駆動電圧は任意の電圧に設定可能なことを特徴
としている。
赤外光によるリモコン送信ユニット13に外付けされた
IRED16より発光された信号光はインターフェースIC7に
接続された受光素子15で受光されて前記信号に光電変換
される。この受光素子15で光電変換された電気信号は、
インタフェースIC7で波形整形された後、CPU1に転送さ
れる。このCPU1は、電源電池の消耗を防止するために通
常はスタンバイ状態にして消費電流を節減するようにな
っているが、上記インタフェースIC7で波形整形されてC
PU1に転送される信号の転送ラインが、CPU1のスタンバ
イ解除機能を有する入力端子に割り付けられているの
で、CPU1がスタンバイ状態であっても、リモコン信号が
発生した場合は直ちにその状態を解除してリモコン処理
を開始することができる。またリモコン送信ユニット13
は、カメラ内に収納されており、この送信ユニット13を
カメラから取り外すと取り外しに連動して、RMスイッチ
14がオフからオンに切換わり、これによってCPU1はリモ
コンユニット13が取り外されたことを認識できる。な
お、このRMスイッチ14も、CPU1のスタンバイ解除機能を
有するようになっている。
液晶表示パネル23は、CPU1の信号に基づいてモード表
示,フィルム駒数表示等を行なう。
データ・バック24は、CPU1の信号に基づいて日付の写
し込みを行なう。LED31は、ファインダ内表示灯で、AF
測距終了、ストロボ発光警告、赤目発生警告等を行な
う。なお、赤目とは被写体をストロボ22により閃光発光
させて撮影したときに、被写体の目が赤く写る、所謂、
赤目現象のことであり、赤目発生警告は、上記赤目現象
の発生の前もって検出されたときに、後述する赤目モー
ドに、モードを切換えることを促す警告である。
LED32は、セルフ・モード表示用のLEDである。
ファースト・レリーズ・スイッチ(以下、R1SWと略記
する)25は、レリーズ、釦が半押しされたときに差動す
るスイッチで、このスイッチ25がオンされると測距、測
光を行ない測距値、測光値はCPU1に記憶される。
セカンド・レーリーズ・スイッチ(以下、R2SWと略記
する)26はレリーズ釦が全押しされたときに作動するス
イッチで、このR2SW26が押されると、上記測距値、測光
値に基づいて撮影レンズの繰り出しおよび露出の制御が
行なわれる。
ズーム・アップ・スイッチ(以下、ZUSWと略記する)
27とズーム・ダウン・スイッチ(以下、ZDSWと略記す
る)28とは、ズームレンウのズーミングを制御するスイ
ッチで、ZUSW27が操作されると長焦点方向に、ZDSW28が
操作されると短焦点方向に、それぞれズーミングされ
る。そして、これらのズーミング動作は、テレ端やワイ
ト端では行なわれないようになっている。
多機能モード切換スイッチ(以下、SBJSWと略記す
る)29は、スポット・モード,オート・ズーム・モー
ド,連写(連続撮影)モード,セルフ・モードの切換え
を行なうスイッチで、このSBJSW29をスポット・モード
にすると、IREDとPSDとを対向配置させてなる前記投受
光器3,4,5のうちから撮影画面の中央部を測距するセン
サを選択して測距する。また、前記居測光用受光素子群
9による測光も、スポットのセンサを選択して行なわれ
るようになっている。SBJSW29をオート・ズーム・モー
ドにすると、被写体までの測距値に基づき、撮影画枠に
対する被写体の大きさの比率を所定の値で一定にするよ
うに撮影レンズの焦点距離を変化させることができる。
スラッシュ・モード切換スイッチ(以下、FLSSWと略
記する)30は、赤目発光モード,フラッシュ・オフ・モ
ード,フラッシュ強制発光モード,マルチ発光モードを
切換えるスイッチである。先ず、赤目発光モードとは、
赤目現像を防止できるようにしたストロボ撮影機能を有
するモードで、この赤目現象が発生しやすい国の人種が
あるので、フラッシュ・モード・切換えを行なわない限
り、E2PROM6または、CPU1のRAMに保持する。
マルチ発光モードでは、後記第6図で説明するよう
に、シャッタが開いている間に、所定間隔のパルス間隔
をおいて、“L"アクティブ信号を4回発光するようにな
っていて、これにより例えば、ゴルフ・クラブを振って
いる人のクラブの軌跡を4回連写することができる。
第4図は、上記インタフェースIC7に内蔵されている
受信回路の構成を示すブロック系統図である。図におい
て、リモコン信号を形成するパルス光が受光素子33に照
射されると、その光強度に比例した光電流が抵抗34に流
れ電圧に変換される。おの電圧信号は増幅器35により増
幅された後、コンパレータ36で波形整形され、端子37よ
りCPU1に出力される。
ところで、受光素子33に流れる光電流は端子38に接続
されたCPU1でスイッチングされ、リモコン・モードが解
除されているときは省エネのためにオフするようになっ
ている。このスイッチングは受光素子33のカソード〜Vc
c間で行なわれ、抵抗34〜接地間では行なわれない。そ
こで、この理由を次に説明する。
即ち、スイッチングしているCPU1からの電源電圧変動
などによるノイズが端子38にのってくるが、このノイズ
電圧成分は受光素子33と抵抗34のインピーダンスにより
分圧されて増幅器35の入力端に印加される。ところが、
この増幅器35の増幅率は500〜1000倍程度であるため、
このノイズは受信回路より誤出力としてCPU1に送られて
しまう。通常、受光素子33のインピーダンスは1MΩ程度
なのに対し、抵抗34のインピーダンスは数KΩ程度なの
で、受光素子のインピーダンスの方がはるかに大きい。
従って、受光素子33のカソード側でスイッチングするこ
とにより、端子38のノイズは上記インピーダンス比によ
り非常に小さく減衰させることができる。
このように構成された本実施例の動作を、第5図以下
のフローチャートに基づいて説明する。
第5図は、上記メインCPU1の主たるケーシンス制御の
内容を説明するフローチャートである。図において、
“パワー・オン・リセット”後、CPU1のRAMの初期化等
を“INIT"で行ない、外部の通信機器から通信要求が発
生した場合は“CHKR"で通信処理を行なう。次に、E2PRO
M6(第1図参照)に記憶されている前記調整データ等を
CPU1のRAMに読み込む作業を“EPRD"で行なう。上記“EP
RD"でCPU1のRAMに読み込まれたデータは、後に外来ノズ
ル等により破壊されたときのために、後述するルーチン
“CRCEXE"で定期的にチェックを行なっているが、この
ためのチェック・データを生成するのが“CRCCAL"であ
る。これは、E2PROM6から定期的にデータを読み出して
もよいが、データ量が多い場合は、転送時間が長くなり
現実的ではないので、チェックデータを作成した上でチ
ェックするようにしている。
次に、“TEMP"にてカメラ内温度を測定し、CPU1のRAM
に記憶する。更にバッテリチェック“BATCK",撮影レン
ズの初期リセット“LENR",ズーム・リセット“ZMRST"を
行なう。“BKCK"に進んで、裏蓋の状態をチェックし、
裏蓋が閉じられた場合はフィルムの空送りを行なってフ
ィルムを所定量巻上げる。
“RWTF",“ALTF",“WDTF"はそれぞれE2PROM6に記憶さ
れた1ビットのデータで、このデータがセットされてい
ると、各々過去にフィルムの巻戻し中,空送り中,一駒
巻上げ中であったことを意味する。つまり、これらの画
状態で動作中に、例えカメラの電源がオフされても、こ
の状態を不揮発性メモリに保持しているから、カメラの
電源がオンされると、各動作を継続することができるこ
とになる。
即ち、“RWTF"が1なら“RWIND"に進んで巻戻しが行
われる。また、“ALTF"が1なら“ALOAD"に進んで空送
り制御が、“WDTF"が1なら“OWIND"に進んで一駒巻上
げ制御が、それぞれ行なわれる。そして、これらの“RW
TF",“ALTF",“WDTF"が何れもリセットされていれば、
“撮影域”を判定するルーチンへ進むことになる。
“撮影域”を判定するルーチンでは、ズーム状態が
“撮影域”にあるか否かを判断し、撮影域にあれば“LC
DON"に進んで液晶表示パネル23(第1図参照)で表示を
行ない、次いで表示リミッタ90秒のカウンタのプリセッ
トを“T90SET"にて行なう。ところで、この実施例で
は、省エネのために90秒表示を行なった後は、CPU1をス
リーブ状態(STOP)、つまりCPU1の原振が停止した状態
にしている。次に、ストロボ充電が必要な場合は、“SC
HRG"にて充電制御を行ない、その後“HALT"に進んでCPU
1がスタンバイ状態になる。この“HALT"では、CPU1の原
振は動作状態にあるが、内部のプログラムカウンタは停
止していることを意味し、通常の動作状態に比して、消
費電流を節減でき、電源電池の消耗を抑制することがで
きるという効果が発揮される。
ズームが“撮影域”にない場合は“LCDOFF"に進んで
液晶表示をオフすると共に、CPU1をスリープ状態とす
る。一般に“HALT"ではスタンハイ状態から、所定時間
後に復帰するか、またはR1SW25,R2SW26,ZUSW27,ZDSW28,
SBJSW29,FLSSW30,RMSW14等のキー入力やリモコン信号が
発生すると、直ちに復帰して処理を開始するようになっ
ている。スリープ状態“STOP"も所定時間後の復帰以外
は、同様の動作となる。
復帰後は、ポート入出力設定,プルアップ設定等のリ
フレッシュを“PSET"で行なう。液晶表示パネル23に表
示する90秒間は、一定時間毎にこのリフレッシュが行な
われるため、外来ノイズ等によって、たとえポート設定
が反転したとしても、一定時間後には復帰するので、誤
動作があってもその影響を最小にすることができる。
次に、“リモコンモード”か否かの判定が行なわれ
る。“リモコンモード”でない場合は“USERD"のサブル
ーチンに進んで、E2PROM6(第1図参照)からフィルム
カウンタ値、前述の“RWTF"等のカメラ状態を示す各デ
ータを読み出し、CPU1のRAMに読み込む。リモコンモー
ド時は、上記読み込み時のシリアル通信ノイズによって
リモコンの誤信号が発生してしまうため、E2PROM6から
のデータのリードは行なわずに裏蓋チェックのサブルー
チン“BKCK"に進む。このサブルーチン“BKCK"で前述し
た裏蓋の有無のチェックが行なわれると、次に“リモコ
ン信号有り”か否かを判定するルーチンに進む。
リモコン信号があった場合は“RMCON"のルーチンに進
んでリモコン処理を行なう。一方、リモコン信号がない
場合は“RMSEN"へ進んでRMスイッチ14の認識を行なった
後、“KEYSCAN"に進んで、キー入力判断を行なう。ここ
で、リモコンモードと認識されたら、E2PROM6にこの状
態を記憶しておく。但し、リモコンモードになってから
一定時間経過すると、リモコンモードを解除し、RMスイ
ッチ14を再びオフ→オンするまでリモコンモードになら
ないようになっている。これは、リコモン操作をやめた
とき等にインタフェースIC7で消費する電流を節約する
ためである。
“撮影域”を判定するルーチンに進むと、ズーム状態
が“撮影域”に有るか否かの判断が行なわれる。ズーム
状態が“撮影域”にある場合は、90秒表示カウンタ値の
減算処理を“DSP90S"で行なう。リモコンモードでは、9
0秒経過後も、一定時間は、リモコン信号を受け付ける
ので、そのカウントを“RM15M"で行なう。また、ズーム
状態が“撮影域”にない場合は1・2に戻って前述の
“LCDOFF",“STOP"の処理が行なわれる。
次に、KEYSCANで“キー入力有り”と認識した場合
は、“LCDON"に進んで液晶表示パネル23をオンした後、
“CRCEXE"のサブルーチンに進んで、CPU1内のRAMに記憶
したE2PROM6のデータが“破壊”されたか否かのチェッ
クを行なう。E2PROM6のデータが“破壊”された場合
は、前述の“EPRD",“CRCCAL"を行なってからレリーズ
釦が半押しされたときにメイクするスイッチ“R1SW"25
がオンされたか否かを判断するルーチンに進む。一方、
E2PROM6のデータが破壊されていない場合は直ちに“R1S
W"の状態を判断するルーチンに進む。
“R1SW"25がオンの場合は後記第6図で説明するレリ
ーズ・シーケンス処理“R1"を、“ZUSW"27または“ZDS
W"K28がオンの場合はズーム駆動処理“ZOOM"を、“SBJS
W"29または“FLSSW"30がオンの場合はモード切換え“MC
HAN"をそれぞれ行なう。次に、“表示90秒中”は1・3
に分岐し、“リモコンモード”の一定時間カウント中な
ら“WAKIS"に進んでHALTの待期時間を90秒表示中より長
く設定して1・3へ分岐する。90秒表示中にHALTの待期
時間を長く設定することで、省エネの効果が発揮され
る。
第6図は、上記第5図に示すレリーズ・シーケンス・
サブルーチン“R1"のフローチャートである。先ず、R1S
W25が押されるか、またリモコン信号が受信されると、
“R1"がサブルーチン・コールされ、外部機器からの通
信要求があると、“CHKR"で通信処理が行なわれ、“AFB
V"に進んで測光および測距が行なわれる。そして、“ZM
RCV"でズームが撮影域にない場合、撮影域までズームを
移動する。そして、“SCHRGCK"ではストロボ充電電圧を
チェックし、ストロボ発光が可能か否か、または発光タ
イミングを補正する必要の有無を判断する。
次に、“オート・ズーム”モードのときは、“AZOOM"
で目標のズーム位置にズーミングするが、“オート・ズ
ーム”モード状態でズーム・アップ・スイッチ27また
は、ズーム・ダウン・スイッチ28が押された場合は“AZ
MF"がセットされるので、オート・ズームを行なわな
い。次に、撮影レンズの繰り出し位置演算を“AFCAL"
で、露出演算を“AECAL"でそれぞれ行なう。
リモコン信号を受信した場合は“RMDSP"でリモコン受
信表示を行なうが、本実施例では、セルフモード表示用
のLED32(第1図参照)と兼用している。一方、リモコ
ン信号を受信していない場合は、第2レリーズ(R2SWオ
ン)待ちループへ移行し、ファインダ内表示“FINDD"を
実行してファインダ内表示用LED31(第1図参照)の点
灯・点滅等を行なう。R2SW26がオンなら“セルフモー
ド”か否かを判断するルーチンに進む。“ゼルフモー
ド”なら“SDSP"に進んで一定時間カウントすると同時
にLED32でセルフ中表示を行なう。
次に、赤目発光モードでストロボ閃光による撮影が必
要で、かつ赤目現象が発生しうると判断されたときは、
“REDEYEA"に進んでプリ発光を1回行なう。次に“LDRI
V"に進んで撮影レンズの繰り出しを行ない、更に上記プ
リ発光する条件のときは“REDEYEB"で一定間隔毎に数回
のプリ発光を行なう。上記プリ発光は、露出前に被写体
の瞳孔を収縮させ、赤目現象を防止するものである。
次に、シャッタ動作“SHUTR"に移り、露出後、フィル
ムを一駒巻上げ(“OWIND")、“LDRIV"で繰り出された
撮影レンズを、初期位置へリセットする(“LENR")。
以上でレリーズ・シーケンス・サブルーチン“R1"を終
了し、第5図のメイン・ケーシンス・フローへ復帰す
る。
ここで、リモコン送信ユニット(第1図参照)13から
送信され、インタフェースIC7内の受信回路で受信され
るリモコン信号について説明する。
第7図は、リモコン送信ユニット13(第1図参照)か
ら送信されるリモコン送信信号の波形図で、この送信信
号は“L"アクティブの起動パルス41とコードパルス42,4
3,44,45とから形成されている。従って、このリモコン
送信信号は、第1図に示すIRED16を5回駆動して発光
し、この発光信号を第1図に示すインタフェースIC7と
その受光素子15で受信した後、波形整形してCPU1に転送
するようにしている。
これらの5個の発光パルスの時間関係は下記第1表に
示すようになっている。
上記第7図および第1表から解るように、起動パルス
41のパルス幅TWHは131.8μs一定に設定されていて、こ
の起動パルス41が印加されると、CPU1はスリープ状態が
解除されて起動する。そして、この起動パルス41からT0
=120ms遅れて4個のコードパルス42,43,44,45が送出さ
れるようになっていて、上記時間幅T0はCPU1が動作開始
するまでに必要とする時間である。
通常、蛍光灯などから発せられるノイズパルスの発生
周期は、商用電源の周期の半分、即ち、50Hzで約10ms,6
0Hzで約8.3msである。このノイズパルスが受信回路に入
力されると、その出力に表われるノイズ信号は、それら
の周期の整数倍の間隔で発生すると考えられる。これは
ノイズレベルが受信回路内部の判定レベルに対し上下に
バラツクためである。従って、リモコン信号パルスの間
隔を上45.8msと54.2msに設定して、上記ノイズパルスの
周期の整数倍に一致しないようにしている。これによ
り、パルス間隔がこの設定値と異なる場合はこれを無視
することにより、リモコン信号からノイズパルスを弁別
することができる。以上が本発明の要旨である。
発信間隔はT1のみならず、T2,T3を設けたのは、この
組合わせにより送信コードを複数個設ける目的もある
が、50Hz,60Hz以外の外来ノイズに対する誤動作の確率
を低減させるためでもある。即ち、この送信ユニットは
23=8種類のパルス列の発信が可能となり、これによっ
て、複数のカメラ・モードを定義したり他のカメラとの
混信を避けることができる。
第8図は、リモコン受信のフローチャートである。図
において、起動パルス41(第7図参照)によりCPU1が起
動されると、“RMCON"のサブルーチンがコールされる。
まず、CPU1に内蔵されたパルス・カウンタNを0にリセ
ットした後、パルス間隔計測用のタイマをリセットして
スタートする。そして、起動パルス41に続くコードパル
ス42,43,44,45の有無を判断、つまり、“リモコン信
号”の立下がりを調べ、これが来ない場合は“リミッ
タ”判断を行なう。リミッタは60ms程度に設定されてお
り、リミッタをオーバーフローした場合はリターンして
メイン・フローへ復帰する。
リモコン信号の立下がりが検出された場合は、パルス
・カウンタNをインクリメントし、パルス・カウンタN
が4未満なら“タイマ値を退避”して再び“タイマ・リ
セット・スタート”へ戻る。Nが4になると、つまり最
後のコードパルスの立下がりが検出されると、タイマ値
を退避後、退避されたタイマ値と第1表に示す発信間隔
T1,T2,T3と比較を行なう。なお、発信間隔T0はCPU1の起
動時間にバラツキが生じるため、無視する。
比較の結果、一致しなかった場合はノイズと判断し、
メイン・フローへ復帰する。一致した場合は、カメラ内
の撮影の“モード設定”を行なった後、第5図に示すレ
リーズ・シーケンス・サブルーチン“R1"へ分岐する。
上述の撮影モードとは、例えば、CPU1がリモコン信号受
信後、即ちレリーズ・シーケンスに移行するか、または
遅れをもってレリーズ・シーケンスに移行するなどの切
換えである。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、リモコンパルス列
の最初の起動パルスでCPUを起動するため、CPUの消費電
流を節約し電池の短期消耗を防止することができるとい
う顕著な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の遠隔操作可能なカメラのブロック系
統図、 第2図は、リモコン送信回路とカメラ本体の概略構成を
示すブロック図、 第3図は、50Hz,60Hzの商用電源から輻射されるノイズ
パルスの周波数分布を示す説明図、 第4図は、上記第1図に示すインタフェースIC7に内蔵
されている受信回路のブロック系統図、 第5図は、上記第1図に示すメインCPUにおけるシーケ
ンス制御の内容を説明するフローチャート、 第6図は、上記第5図におけるレリーズ・シーケンス・
サブルーチン“R1"のフローチャート、 第7図は、リモコン送信ユニット13から送信されるリモ
コン送信信号の波形図、 第8図は、リモコン受信のフローチャートである。 7……インタフェースIC(受信回路) 13……赤外リモコン送信ユニット(送信回路) 15……受光素子(受信回路) 16……IRED(送信回路) 41……起動パルス 42,43,44,45……コードパルス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リモコン送信機からのリモコン信号に応じ
    て動作する遠隔操作可能なカメラにおいて、 前記リモコン送信機からのリモコン信号を受信する手段
    と、 カメラの制御回路を消費電流節減のためのスタンバイ状
    態に設定する手段と、 前記スタンバイ状態のときに、前記受信手段が前記リモ
    コン信号を検出したら、前記制御回路を前記スタンバイ
    状態から通常動作状態に戻す手段と、 を具備したことを特徴とする遠隔操作可能なカメラ。
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