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JP2804743B2 - 感圧接着シート状構造物 - Google Patents

感圧接着シート状構造物

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JP2804743B2
JP2804743B2 JP8151881A JP15188196A JP2804743B2 JP 2804743 B2 JP2804743 B2 JP 2804743B2 JP 8151881 A JP8151881 A JP 8151881A JP 15188196 A JP15188196 A JP 15188196A JP 2804743 B2 JP2804743 B2 JP 2804743B2
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康明 大西
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は、感圧接着シート状構造物に関
し、さらに詳しくは、被貼着体へ貼着する際、被貼着体
表面の所望貼着位置への貼着位置合わせを容易にし、更
に必要な場合には、しわ、気泡、ふくらみ等の貼着不全
の発生回避等のため被貼着体表面上での修正移動を可能
とするのに十分な、小さい初期接着力(圧着操作前に被
貼着体表面上に軽く接触させた際の接着力;後記のルー
フタツク等で表わされる)を示し、しかも、圧着後の接
着力の発現が速やかで且つ最終到達接着力の値が顕著に
大きく、圧着後の表面状態が平滑で、更には製造が極め
て容易である等の改善された諸特性を発揮できる感圧接
着剤層に関する。 【0002】フイルム、テープ、シート等のような基材
の表面に感圧接着剤層を有する感圧接着シート状構造物
は知られており、壁紙等の建材用途のほかに例えば車輛
の補修塗装時の被塗装部分を一時的に隠蔽したり、或い
はアルミサツシユ表面を輸送時保護するため一時的に隠
蔽したりする等の所謂マスキング用途及び看板の地色、
文字及び図柄やオートバイ、自動車、電車等の車輛やコ
ンテナー等の装飾図柄、ストライプ及び文字等として半
永久的に用いられる所謂マーキング用途などにおいて、
被貼着体の表面に貼着され広く利用されている。 【0003】このような感圧接着剤層はその初期接着力
が高すぎると、熟練した作業者であつても被貼着体の所
望位置に一回で正確に貼着することは極めて困難であ
る。このため、貼着位置の修正や、しわ、気泡、ふくれ
の除去のための貼り直し等の修正が必要となるが、この
ような修正は、しばしば基材の変形や破断等のトラブル
が発生する。 【0004】上述のような感圧接着剤層における技術課
題を解決するため、感圧接着剤層の望ましい最終到達接
着力を実質的に低下させずに、その初期接着力だけを小
さくしようとする試みがいくつか提案され知られてい
る。 【0005】このような提案の一つとして、特公昭44
−3120号公報には、少なくとも一方の表面上に均一
に分布した砕け易く潰れ可能の非接着性突起を有する粘
着性接着剤層が開示されており、この提案によれば尿素
−ホルムアルデヒド樹脂の中空微小バルーンやガラスの
中空微小バルーンを接着剤層の表面に分布させて初期接
着力を低下させ、被貼着体の圧着に際しては、該中空微
小バルーンが破損されて、接着剤層の接着力が発現され
る。 【0006】他の提案として、特公昭44−17040
号公報には、少くとも約1/4の高さに亘り非接着性の脆
い保護外被で覆われた少なくとも約15ミクロンの高さ
を有する小突起を表面上に分布させて有する粘着性接着
剤層が開示されており、被貼着体の表面上を所望の位置
まで滑動させて後単に加圧するだけで該位置に接触する
ことができるとされている。 【0007】しかしながら、これらの提案においては、
圧着後の接着力に実質的な悪影響を与えることなしに、
初期接着力を満足し得る程度に小さくすることは困難で
あるし、初期接着力を満足し得る程度に小さくすると、
圧着後の接着力に実質的に悪影響を与えるトラブルのあ
ることがわかつた。特公昭44−3120号公報に記載
の砕け易く潰れ可能の中空微小バルーンや特公昭44−
17040号公報に記載の非接着性の脆い保護外被は、
圧着時比較的大きい破片状体等に破壊され、このような
破片状体が接着剤層の内部へ分散できずに接着剤層の表
面に残留し、このため圧着性の接着力の増大が著しく阻
害され、且つこれらの破片状体が表面の平滑性を悪くす
るので、これ等の感圧接着剤層を有する感圧接着シート
状構造物は殊に前記のマーキング用途に用いた場合多く
の問題点を有することが判つた。その上に、前者におい
ては、中空微小バルーンを接着剤層の表面部分に一部埋
没し、残部突出した状態で分散させることは、実際上困
難で工業的に生産がむずかしく、後者の場合には、その
製造は一層困難且つ煩雑となる不利益がある。 【0008】本発明者は先行技術の上記の欠点を改良す
るため鋭意研究を重ね、特開昭58−13682号公報
において、感圧接着剤層の厚み未満の粒径であつて、そ
の平均粒径が10μ未満で且つ難接着性の非中空固体粒
子が、一様に分散した該固体粒子の分散層を、感圧接着
剤層の少なくとも一方の表面上乃至表面層に有すること
を特徴とする感圧接着剤層を提案した。上記特開昭58
−13682号公報記載の発明による感圧接着剤層は可
成り低い初期接着力を有すると共に、圧着後の最終到達
接着力が十分高く、前記マーキング用途の感圧接着シー
ト状構造物として良好な成績を収めたが、実用化が進む
につれて、圧着後の接着力の発現にやや時間を要する特
徴がアプリケーシヨン・テープを用いる用途等で障害と
なることが判つて来た。 【0009】例えば、自動車の車体等の被貼着体表面に
複数の文字からなる、例えば“TURBO”等の、表示
を感圧接着剤シート構造物で行う場合、透明の該シート
構造物に“TURBO”等の表示を印刷して圧着する場
合もあるが、多くの場合、各文字を別々に該シート構造
物のマーキング・シートから切り抜き、これ等の文字
を、アプリケーシヨン・テープと謂われる弱粘紙の粘着
剤層上に表面の基材層を粘着させて、アプリケーシヨン
・テープの所定の配列に配置して後、マーキング・シー
トの剥離紙を剥がしこのアプリケーシヨンテープを被貼
着体の表面に圧着して、所望の表示をアプリケーシヨン
テープから被貼着体へ転着させる方法が採用されてい
る。このようなアプリケーシヨン・テープを用いる用途
等では、圧着後の接着力の発現に時間を要すると、転着
すべきマーキング・シートがアプリケーシヨン・テープ
上に残留して、被貼着体に転着されないというトラブル
が多く発生することが判つた。 【0010】本発明者らは、上述したような先行技術の
有する問題点を凡て解決した感圧接着剤層を提供すべく
研究を行い、本発明を完成するに至つたものである。 【0011】本発明によれば、平均粒径が10〜60μ
の非接着性固体粒子が一様に分散した分散層を接着剤層
の少くとも一方の表面に有し、該固体粒子の少くとも約
半数はその平均粒径の少くとも約1/4に当たる高さに該
接着剤層の表面より突出しており且つ該固体粒子が中空
粒子である場合には圧着圧力によつて中空粒子壁が破砕
されない、感圧接着剤層が提供される。 【0012】本発明による感圧接着剤層は、感圧接着シ
ート状構造物として利用して、被貼着体へ貼着する際、
被貼着体表面の所望貼着位置への貼着位置合わせを容易
にし、更に必要な場合には、しわ、気泡、ふくれ等の貼
着不全の発生回避等のため被貼着体表面上での修正移動
を可能とするのに十分小さい初期接着力を有し、しかも
圧着後の接着力の発現が速かなのでアプリケーシヨン・
テープ使用による転着時等にトラブルが発生せず且つ最
終到達接着力が顕著に大きく、圧着後の表面状態が平滑
で、更には工業的に製造が極めて容易である等の多くの
改善された諸特性を有するものであり、本発明の感圧接
着剤層は感圧接着シート状構造物に、殊にマーキング用
の感圧接着シート状構造物に極めて有用である。 【0013】本発明の目的、特徴及び利点は、以下の記
載より一層明らかとなるであろう。 【0014】本発明による感圧接着剤層は、平均粒径1
0〜60μ、好ましくは約20〜40μ、最も好ましく
は約25〜約40μの非接着性固体粒子が一様に分散し
た分散層を、好ましくは約10〜約100μ、更に好ま
しくは約10〜約60μ、最も好ましくは約20〜約5
0μ、の厚さの接着剤層の少くとも一方の表面に有し、
該固体粒子の少くとも約半数、好ましくは少くとも約7
0%、はその平均粒径の少くとも約1/4、好ましくは
少くとも約1/3、最も好ましくは少くとも約2/5、
に当たる高さに該接着層の表面より突出しており且つ該
固体粒子が中空粒子である場合には圧着圧力によつて中
粒子壁が破砕されない感圧接着剤層である。 【0015】本発明の好適な実施態様においては、非接
着性の固体粒子の少くとも約半数が少くとも約7μ、好
ましくは約10μの高さに接着剤層の表面より突出して
いる。 【0016】本発明の好適な実施態様においては、非接
着性固体粒子の平均粒径は、接着剤層の厚さの1.1倍
以下であり、また、非接着性固体粒子の約50重量%以
上が平均粒径の±5μの粒度範囲に入り且つ約90重量
%以上が±8μの重量範囲に入る粒度分布を有する。本
発明の更に好ましい実施態様においては非接着性固体粒
子の約50重量%以上が平均粒径±3μの粒度範囲に入
り且つ約90重量%以上が平均粒径±5μの粒度範囲に
入る。上記の好適な実施態様及び更に好ましい実施態様
の粒度分布において約10μ以下の細粒分が全固体粒子
の10重量%以下であることが特に好適である。 【0017】本発明の感圧接着剤層においては、上記の
粒子サイズ条件を満足する非被接着性固体粒子が、該感
圧接着剤層の少なくとも一方の表面に一様に分散した分
散層を有する。ここで「一様に分散」とは、規則正しく
均一に分布する必要の無いことを意味し、巨視的に一様
に分散しておればよい。例えば、粉打ち機のような手段
で感圧接着剤層表面に一様に粉打ちされた状態でよい。 【0018】本発明の好適な実施態様においては、非接
着性固体粒子が接着剤層の表面を被覆する被覆率が約3
〜約30%、好ましくは約5〜約20%、最も好ましく
は約5〜約18%である。 【0019】本発明のより好適な実施態様においては、
平均粒径10〜60μ、好ましくは約15〜約50μ、
更に好ましくは約20〜約40μ、最も好ましくは約2
5〜約40μの非接着性固体粒子が、少なくとも約半
数、好ましくは70%はその平均粒径の少くとも約
1/4、好ましくは少くとも約1/3、最も好ましくは約2/5
に当たる高さに接着剤層の表面より突出し且つ接着剤層
の表面に対する被覆率が約3〜約30%、好ましくは約
5〜約20%、最も好ましくは約5〜約18%である一
様に分散した分散層を接着剤層の少くとも一方の表面に
有する感圧接着剤層が提供される。 【0020】上記の(イ)特定範囲の平均粒径及び(ロ)特
定範囲の突出高さを非接着性固体粒子が有し且つ(ハ)上
記特定範囲の被覆率を有するとの(イ)〜(ハ)の要件を同
時に満足する場合には、初期接着力の低下、圧着後の接
着力の発現の速さ及び最終到達接着力等の凡ての前記の
特性がより顕著に改善されることが本発明によつて明ら
かとなつた。 【0021】本発明の感圧接着剤層が優れた諸特性を発
揮する理由は必しも明らかではないが、適度の粒径を有
する非接着性粒子が適度に接着剤層表面より突出して、
接着剤層と被貼着体表面を適度に隔離するので初期接着
力が極めて低く、更に適度の粒径を有する非接着性粒子
が適度の被覆率を有して一様に分散しているので、加圧
圧着時に非接着性粒子が接着剤層中へ速やかに埋没し接
着力の発現が迅速で且つ最終到達接着力も顕著に高くな
るものと推測される。 【0022】本発明で用いられる非接着性固体粒子は、
前記の粒子サイズ条件を満足する限り、その種類に特別
な制限なしに利用可能である。 【0023】このような固体粒子の例としては、炭酸カ
ルシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸アルミ
ニウム、二硫化モリブデン、酸化チタン、アルミナ、シ
リカ、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カル
シウム、酸化第一鉄、酸化第二鉄、ガラスビーズ、等の
無機質固体粒子;更には硬化ゴム、エボナイト、リグニ
ン/フエノール樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、
(メタ)アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂その他の樹脂類等の有
機質固体粒子を挙げることができる。これらは単独使用
に限らず、適宜に複数種類を併用することができる。 【0024】また、本発明で用いられる非接着性固体粒
子としては、圧着圧力によつて中空粒子壁が破砕されな
い限り、前記粒子サイズ条件を満足する中空の非接着性
固体粒子も使用できる。このような中空の非接着性固体
粒子の例としては、尿素樹脂バルーン、メラミン樹脂バ
ルーン、フエノール樹脂バルーン、ポリ塩化ビニリデン
バルーン、エポキシ樹脂バルーンのような有機質バルー
ン;ガラスバルーン、シラスバルーン、炭素バルーン、
アルミナバルーン、ケイ砂バルーンのような無機質バル
ーン等の圧着圧力によつて中空粒子壁が破砕されない中
空の非接着性固体粒子を挙げることができる。ここで
「破砕されない」の語は、中空粒子壁の1部でも破損し
て、中空粒子の中の気体が外部に洩れることの無い意味
で用いられるものである。接着剤層表面の中空粒子の破
片が最終到達接着力を低下させる原因となることは前記
の通りであるが、圧着後中空粒子壁が一部破損して内部
の気体が基材層と被貼着体の間に閉じこめられた場合、
貼着後にその上に更にクリアーラツカー塗装を施すよう
な用途ではラツカー乾燥のための加熱時に、上記の閉じ
込められた気体が膨脹して、マーキングシート表面に膨
れを発生して外観を損う等のトラブルを生じることにも
なる。 【0025】一方、本発明の感圧接着剤層を形成する感
圧接着剤としては各種の接着剤が知られており、本発明
において利用できる。好ましくは、室温において粘着性
を示す一般に粘着剤と称されるタイプの接着剤を利用す
るのがよい。このような感圧接着剤の例としては、ゴム
系接着剤、アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、ウ
レタン系接着剤、シリコン系接着剤、その他の接着剤類
及びそれらの適当な混合系接着剤が挙げられる。 【0026】上記ゴム系接着剤としては、例えば、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチ
レンブタジエンブロツク共重合体、スチレンイソプレン
ブロツク共重合体、ブチルゴム、ポリイソブチレン、シ
リコーンゴム、ポリビニルイソブチルエーテル、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴムなどからなるもの及びそれら
の混合物もしくはそれらの少なくとも一種を主成分とし
てなるものが例示できる。また分子間に若干の架橋構造
を有するものも好ましく利用できる。 【0027】アクリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤と
しては、例えば不飽和カルボン酸エスルテ系共重合体を
主成分とする溶剤タイプの接着剤により形成された接着
剤層で、特に不飽和カルボン酸エステルモノマー99.
9〜85重量部と架橋性官能基を有するビニルモノマー
0.1〜15重量部とから誘導されたガラス転位温度(T
g)が−20℃以下の共重合体100重量部、溶剤70〜
400重量部及び上記架橋性官能基と架橋し得る架橋剤
0.01〜20重量部からなる溶剤タイプ接着剤より形
成された接着剤層が好ましい。 【0028】上記接着剤を構成する上記共重合体を得る
ための不飽和カルボン酸エステルモノマーとしては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、
(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル
及び(メタ)アクリル酸オチクル等の(メタ)アクリル酸エ
ステルのモノマー、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル
等のビニルエステルのモノマー等が挙げられる。 【0029】また、上記共重合体を得るための架橋性官
能基を有するビニルモノマーとしては、アクリル酸、メ
タクリル酸及びイタコン酸等のカルボキシル基を有する
ビニルモノマー、及びアクリル酸のヒドロキシメチルエ
ステル、ヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシプロピ
ルエステル、ヒドロキシブチルエステル、ヒドロキシペ
ンチルエステル及びヒドロキシヘキシルエステル、並び
にメタクリル酸のヒドロキシメチルエステル、ヒドロキ
シエチルエステル、ヒドロキシブチルエチル、ヒドロキ
シプロピルエステル、ヒドロキシペンチルエステル及び
ヒドロキシヘキシルエステル等の水酸基を有するビニル
モノマー等が挙げられ、更にエポキシ基及びアミノ基を
有するビニルモノマーも挙げられる。 【0030】また溶剤としては、酢酸エチル、トルエ
ン、タニウムアシレートの例としてチタンテトラプチレ
ートの重合化したもの、チタンオレエートの重合化した
もの等があり、また、上記有機多価イソシアネート化合
物としては、P-フエニレンジイソシアネート、4,4′
-ジフエニルメタンジイソシアネート、2,4-トルイレ
ンジイソシアネート、2,6-トルイレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、トリイソシアネー
ト、ナフタリン1,5-ジイソシアネート等の所謂芳香族
多イソシアネート;ペンタメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイ
ソシアネート、4,4′-ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート等がある。 【0031】尚、前記共重合体のガラス転移温度Tg
は、下記の測定方法により決定された値である。 【0032】セルに樹脂溶液試料約10mgを秤取し、1
00℃で2時間乾燥したものを測定試料とする。島津製
作所製DT−30型示差走査熱量計(Differential Sc
anning Calorimeter)を用い、−80℃から昇温速度と
20℃/minで測定決定する。キヤリヤー・ガスとして
は窒素ガスを20cc/minの流量で使用して測定を行う。 【0033】又、上記ウレタン系接着剤の例としては、
トリフエニルメタン-p,p′,p″-トリイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフエニルメタン-
4,4′-ジイソシアネート、トルエンジイソシアネート
などのイソシアネートと活性水素原子を持つ化合物、例
えば、活性水素原子を持つポリエステル、ポリエーテル
グリコール、ポリアクリレート、ポリアミドなどとの反
応により生成される高分子化合物からなるもの、及びそ
れらの混合物もしくはそれらの少なくとも一種を主成分
としてなるものが例示できる。 【0034】本発明の感圧接着剤層の製法は、特に限定
されるものではないが、好適には、剥離性の支持体層の
少くとも一方の表面に平均粒径が10〜60μの非接着
性固体粒子を一様に分散させた後、該固体粒子の少くと
も約半数がその平均粒径の少くとも約1/4に当たる深さ
に該支持体層に埋まるよう加圧により該固体粒子を該支
持体層に圧入し、次いで固体粒子を分散圧入させた該支
持体層の面に接着剤層を形成させる感圧接着剤層の製法
が採用される。 【0035】上記好適な製法で用いられる剥離性の支持
体層としては、表面にポリエチレンをラミネートした上
質紙のポリエチレン層の表面を更にシリコーン処理した
剥離紙、シリコーン処理したポリプロピレンフイルム又
はシリコーン処理したポリエチレンフイルム等が例示で
きる。 【0036】非接着性固体粒子を該支持体層の表面に一
様に分散させる手段には、とくべつな制約はなく、例え
ば、粉打ち機、粉末撒布機、粉末噴霧機などの如き粉体
を分散賦与できる手段を利用することができる。或は
又、適宜な分散媒液中に該固体粒子を分散させたスラリ
ーを塗布、噴霧等の手段で施し、次いで乾燥する手段、
過剰量の該固体粒子を分布させたのち、刷毛状その他適
当なスクレーパー手段で余分な粒子を除去する手段等を
利用することができる。 【0037】上記のようにして非接着性固体粒子を一様
に分散させた支持体層は、次いで、必要に応じ加熱後、
加圧ロール、プレス加工機、などの適宜な加圧手段を用
い該固体粒子を所望の深さだけ該支持体層に埋め、この
上に常法によつて感圧接着剤を塗布又は積層等の手段で
適用することによつて、本発明の感圧接着剤層を得るこ
とができる。 【0038】本発明の感圧接着剤層は、前記のように、
感圧接着シート状構造物に好適に用いることができる。
斯くて、本発明により、(A) 平均粒径が10〜60μ
の非接着性固体粒子が一様に分散した分散層を接着剤層
の一方の表面に有し、該固体粒子の少くとも約半数はそ
の平均粒径の少くとも約1/4に当たる高さに該接着剤層
の表面より突出しており且つ該固体粒子が中空粒子であ
る場合には圧着圧力によつて中空粒子壁が破砕されない
感圧接着剤層、(B) 該非接着性固体粒子の接着剤層表
面に突出している部分と接触し且つ該突出部分を緊密に
補つている表面の凹みを有する剥離性の支持体層及び
(C) 感圧接着剤層の、上記非接着性固体粒子の分散層
を有さない側の面に積層された基材層、を有してなる感
圧接着シート状構造物が提供され、該感圧接着シート状
構造物は殊にマーキングシートの用途においてその長所
を最大に発揮するものである。 【0039】本発明により提供される感圧接着シート状
構造物の断面模式図を第1図に示した。 【0040】上記基材層は厚さ約10〜約1000μ、
好ましくは約20〜約200μ更に好ましくは約25〜
約100μの熱可塑性重合体フイルムが用いられるが、
このような熱可塑性重合体フイルムとしては下記の重合
体のフイルムを例示することができる:ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル、
ウレタン、ポリエステルその他の重合体類と単一である
いはブレンドして使用して良くまた場合によつてはクラ
フト紙、上質紙、グラシン紙等の紙類等を挙げることが
できる。 【0041】また、上記基材層は、必要に応じて着色
剤、安定剤、改質材、可塑剤、等の種々添加剤を含んで
良く、さらには基材層の上に種々印刷を施こしても良
い。 【0042】上記基材層を感圧性接着剤層に積層する方
法としては、圧着ラミネート等の方法が適宜採用でき
る。 【0043】なお、本明細書における非接着性固体粒子
の平均粒径は次の方法により測定される。 【0044】固体粒子を300倍の倍率にて顕微鏡写真
に取り、写真に於て、50個の個々の粒子の最大径を実
測し、その平均値をもつて平均粒径とする。 【0045】また、本明細書における固体粒子が接着剤
層の表面より突出している高さは、下記の方法で測定さ
れる。 【0046】非接着性固体粒子の接着剤層表面に突出し
ている部分と接触し、かつ該突出部分を緊密に補つてい
る表面の凹みを有する剥離性の支持体層を有するものに
ついてはこの支持体層の凹みについて、支持体層を有し
ないものについては、接着剤層の固体粒子突出面をレプ
リカにとり、このレプリカの凹みについて、表面粗さ測
定器にて凹みの中心部の深さを測定する。 【0047】凹み10点の深さの平均値をもつて固体粒
子突出量とした。 【0048】測定器(株)小坂製作所製 表面粗さ測定器 サーフコーダ SE−30D 本明細書における固体粒子が接着剤層の表面を被覆する
被覆率は下記の方法で測定される。 【0049】接着剤層の固体粒子突出面を300倍の倍
率にて顕微鏡写真に取り、この写真の10×10cmの枠
の中で固体粒子の専有面積を実測し、その比率をもつて
被覆率とした。 本発明の感圧接着剤層は、前記の如く十分低い初期接着
力を有する反面、圧着後の接着力の発現が速かで且つ最
終到達接着力が顕著に大きいといつた相反する特性を兼
ね備え、感圧接着シート状構造物に利用した場合、貼着
後基材表面が平滑美麗であり且つ耐水接着力及び耐ガソ
リン接着力が優れ、更に貼着後の基材上に透明塗料等を
塗布乾燥等を行つてもふくれが発しないといつた優れた
特性を有する。そして、本発明の感圧接着剤層は前記の
説明よりも明らかなように工業的に極めて容易に製造可
能であるという長所をも有するものである。 【0050】以下に、実施例により、本発明の詳細を更
に具体的に説明する。なお、特記しない限り数量表示は
凡て重量によつた。 【0051】先ず実施例、比較例で実施した試験方法は
以下のとおりである。 【0052】(1) ループタツク 試験は株式会社東洋精機製作所ストログラフM−50型
を用いて実施した。 【0053】試験片(感圧接着シート)を20×150mm
に切断し、剥離紙を剥がした後、接着面を外側にし、両
端25mmを合わせてストログラフのチヤツクにはさみ込
み円周100mmのループをつくる。 【0054】次にアルキツドメラミン塗装板(日本テス
トパネル工業株式会社製)に500mm/minの速度でルー
プを下降させアルキツドメラミン塗装板と接触させる。
その際、ループの接触する長さは30mmになるよう設計
する。 【0055】ループの下降が終了すれば、試験片はルー
プがつぶれた状態でアルキツドメラミン塗装板と接触す
ることとなる。 【0056】この状態で15秒間静止状態を保ち、その
後こんどは300mm/minの速度でループを上昇させ
た。このときのアルキツドメラミン塗装板と試験片間の
接着力をもつてループタツクとした。 【0057】(2) 被貼着体上での移動性 試験片(感圧接着シート)を25×150mmに切断し、剥
離紙を剥がした後、片端25mmを接着面を内側にして折
りまげ、水平においたアルキツドメラミン塗装板上に接
着面を下側にして置く。但しこの時試験片は圧着せず試
験片には自重のみが負荷されている状態となる。 【0058】次に試験片の片端(折り曲げた方)を手でも
つて左右に動かし移動の自由性を調べ、これを以つて非
荷重の移動性とした。 【0059】評価は〇、×、Δの三段階評価で行つた。 【0060】〇・・・・被着体上で、試験片を自由に動
かすことが可能。 【0061】Δ・・・・部分的に接着力が発現し、試験
片の移動が不自由。 【0062】×・・・・試験片の移動が困難。 【0063】また、試験片上に50gの荷重を均等に載
せ、上記と同じように評価し、これを以て荷重下の移動
性とした。 【0064】(3) 接着力(g/cm)の発現性 試験片(感圧接着シート)を10×200mmに切断し、剥
離紙を剥がした後、スキージを用いてアルキツドメラミ
ン塗装板(日本テストパネル工業株式会社製)の上に圧着
した。 【0065】所定時間(3分、10分、2時間、24時
間)経た後ストログラフM−50を用い180°引き剥
がし接着力を測定した。ただし引張速度は200mm/min
で行なつた。 【0066】最終到達接着力は貼り付け後168時間の
値をもつて表した。 【0067】(4) 短期接着力発現率 (3)で規定する、最終到達接着力の値に対する圧着後
10分の接着力の値のパーセント値をもつて短期接着力
発現率とした。 【0068】(5) 耐水接着力 試験片を20×150mmに切断し、剥離紙を剥がした
後、スキージを用いて、アルキツドメラミン塗装板(日
本テストパネル工業株式会社)の上に圧着した。 【0069】次に、これを室温で72時間放置後、40
℃の水に162時間浸漬し、とり出し後23℃で風乾さ
せながら所定時間(1分、72時間)経た後ストログラフ
M−50を用い、180°引き剥がし接着力を測定し
た。ただし引張速度は200mm/minで行つた。 (6) 耐フクレテスト 試験片を60×60mmに切断し、剥離紙を剥がした後、
スキージを用いてアルキツドメラミン塗装板(日本テス
トパネル工業株式会社製)の上に圧着した。 【0070】次にこれを室温で30分放置後、クリアー
樹脂(日本油脂株式会社製;ベルコートNo.5100ク
リアーHK100重量部と溶剤(日本油脂株式会社製;
ベルコートNo.5100シンナーNo.4)30重量部の
混合溶液を塗布し、室温に12分放置後、70℃×10
分つづいて150℃×15分で乾燥させ、厚み30μの
表面コートを実施し、24時間後、表面状態を評価し
た。 【0071】評価は〇、×、Δの三段階評価で行つた。 【0072】〇・・・・ほとんど表面状態に変化なし。 【0073】Δ・・・・0.5mm径以下のフクレが30
個程認められる。又は試験片の端が1〜2mmめくれ上
る。 【0074】×・・・・Δよりフクレが大きいか多い。
又は試験片の端が2mm以上めくれ上る。 【0075】(7) 耐ガソリンテスト 試験片を60×60mmに切断し、剥離紙を剥がした後、
スキージを用いてアルキツドメラミン塗装板(日本テス
トパネル工業株式会社製)の上に圧着した。 【0076】次にこれを72時間室温に放置後、無鉛ガ
ソリンに1時間浸漬し、取り出し乾燥後、表面状態を評
価した。 【0077】評価は〇、×、Δの三段階評価で行つた。 【0078】〇・・・・ほとんど表面状態に変化なし。 【0079】Δ・・・・0.5mm径以下のフクレが30
個程認められる。又は試験片の端が1〜2mmめくれ上
る。 【0080】×・・・・Δよりフクレが大きいか多い。
又はΔより試験片の端がめくれ上る。 【0081】(8) 圧着後の表面状態 肉眼で、表面の粗、滑の状態を観察する。 【0082】〇・・・・滑らかで良好。 【0083】Δ・・・・滑らかさに乏しいが、きわだつ
た粗面凹凸状態なし。 【0084】×・・・・粗面凹凸状態きわだつ。 【0085】(9) 粘着剤平均厚み、厚み変動巾 非接着性固体粒子を散布しない部分を作成し、この部分
における接着剤層を厚み40μ(厚み精度±0.5μ以
内)の塩化ビニル系フイルムに転写させた20mm×20
0mmの試料を作成する。 この試料の長さ方向について、ほぼ均等の間隔で10点
JISB7509に規定されるダイアルゲージにて厚み
を測定する。10点の粘着剤厚みの平均値をもつて粘着
剤平均厚みとした。 【0086】次に上記同様の試験片をスライドグラスに
貼り付け、表面粗さ測定器(株式会社小坂製作所製;サ
ーフコーダSE−30D)にてJIS B0651に基
づく「スキツドを案内に用いて、測跡を基準にして測定
物の表面を定められた大きさの触針半径をもつ触針でな
ぞつて得られる触針運動の軌跡」、つまり「断面曲線」
を測定する。スキツドはR40mm(測定方向)×R2mmの
サフアイア製のものを用いる。この断面曲線からJIS
B0601に基づくRmax(最大高さ)の値を得、Rmax
をもつて厚み変動巾とした。 【0087】(10) 非接着性固体粒子の破砕残存率 試験;剥離紙(王子化工(株)製商品名QKC−105P
SG−Q)の上に、試験する固体粒子を約100万個/
100cm2の割合で一様に散布する。 【0088】赤外線ヒーターを用い剥離紙を約100℃
に加熱し、加熱下、40mm直径、330mm長さのスチー
ルロールを20kgの重量で回転させながら押しつけ、固
体粒子を剥離紙に埋め込む。 【0089】次に、この剥離紙の上にアクリル系粘着剤
(日本カーバイド工業(株)製商品名PE−121)100
重量部と架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)製商品名コ
ロネートL)1重量部の混合溶液を塗布し、乾燥させ厚
み約35μの粘着剤層を形成する。 【0090】さらにこの粘着剤層の上に塩化ビニル系透
明フイルム(日本カーバイド工業(株)製商品名ハイエス
ペイント5080)を貼り合わせ、感圧接着シートを造
る。 【0091】次にこの感圧接着シートの剥離紙を剥が
し、ガラス板に、軽く貼り付ける。その後、1.5mm厚
み、巾95mmのポリプロピレン製のプラスチツクスキー
ジを用い約5kgの圧力で強く圧着させる。 【0092】その後、顕微鏡で固体粒子を観察し、その
破壊状態を観察し、破壊していない粒子の残存率をもと
める。 【0093】本発明に於いては残存率80%以上、特に
好ましくは90%以上、更に好ましくは100%の固体
粒子が非常に好適に使用できる。 【0094】実施例1 懸濁重合によつて造つたポリメチルメタクリレートのポ
リマービーズ(重量平均分子量約30万)を分級して得ら
れた平均粒子径約30μの球状固体粒子(非接着性固体
粒子)を、剥離紙(剥離性の支持体層)(王子化工(株)製商
品名QKC−105PSG−Q)の上に一様に散布し
た。 【0095】赤外線ヒーターを用い剥離紙を約100℃
に加熱し、加熱下40mm直径、330mm長さのスチール
ロールを20kgの荷重をかけ、回転させながら押しつ
け、ポリマービーズを剥離紙に埋め込んだ。埋め込み量
(固体粒子突出量)は約14μ、ポリマービーズによる表
面被覆率は約8%であつた。 【0096】次にこの剥離紙の上にアクリル系粘着剤
(日本カーバイド工業(株)製商品名PE−121)100
重量部と架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)製商品名コ
ロネートL)1重量部の混合溶液を塗布し、乾燥させ厚
み約35μの感圧接着剤層を形成した。接着剤層の厚み
変動巾は10μであつた。 【0097】さらに、この接着剤層の上に基材層として
塩化ビニル系フイルム(日本カーバイド工業(株)製商品
名ハイエスペイント5010)を貼り合わせ感圧接着シ
ートを造つた。 【0098】得られた感圧接着シートの諸物性は表1に
示すごとく被貼着体上での移動が自由で、かつ圧着後の
短期接着力発現率が早く、最終到達接着力も高く、さら
には、耐水性、耐フクレ性、耐ガソリン性等の耐久性等
にも優れ、しかも圧着後のシートの表面状態も極めて良
好な本発明の目的を十分に達成しうる接着シートであつ
た。 【0099】比較例1、2 平均粒子径63μ(比較例1)、平均粒子径8μ(比較例
2)を用いる以外は、全て実施例1と同様にして感圧接
着シートを造つた。 【0100】得られたシートは表1に示すごとく、比較
例1に於ては、圧着後のシートの表面状態が非常に悪く
耐フクレ、耐ガソリン性の悪い感圧接着シートであつ
た。 【0101】比較例2に於ては、被着体上での移動性に
難のある本発明の目的と満足しないものであつた。 【0102】実施例2 ポリマービーズのかわりに、分級により得られた、平均
粒子径28μのガラスマイクロバルーン(破砕残率10
0%)を使用した以外は、全て実施例1と同様にして感
圧接着シートを造つた。 【0103】得られたシートは表1に示すごとく、本発
明の目的を十分満足しうるものであつた。 【0104】実施例3 ポリマービーズのかわりに、分級により得られた平均粒
子径33μのガラスビーズ(破砕残率100%)を使用し
た以外は全て実施例1と同様にして感圧接着シートを造
つた。 【0105】得られたシートは表1に示すごとく、本発
明の目的を十分満足しうるものであつた。 【0106】比較例3 スチールロールの荷重を調整しポリマービーズの埋め込
み量を約6μとした以外は全て実施例1と同様にして感
圧接着シートを造つた。 【0107】得られたシートは被着体上での移動性に難
のある本発明の目的を満足しないものであつた。 【0108】比較例4 分散により得られた平均粒子径約50μのわれやすく、
潰れやすいガラスバルーンを用いた以外は、全て実施例
2と同様にして感圧接着シートを造つた。 【0109】得られたシートは表1に示すごとく、圧着
後の表面状態が悪く、耐フクレ、耐ガソリン等の耐久性
に難のある本発明の目的を満足しないものであつた。 【0110】実施例4、5 平均粒子径約22μ(実施例4)、約39μ(実施例5)の
ポリマービーズを使用した以外は全て、実施例1と同様
にして感圧接着シートを造つた。 【0111】得られたシートは表1に示すごとく 実施例4、5;本発明の目的を十分に達成しうる接着シ
ートであつた。 【0112】実施例6 スチールロールの荷重を調整しポリマービーズの埋め込
み量を約8μとした以外は全て実施例1と同様にして感
圧接着シートを造つた。 【0113】得られたシートは表1に示すごとく本発明
の目的を十分に達成しうる接着シであつた。 【0114】実施例7、8 ポリマービーズの散布量を変え、固体粒子表面被覆率を
約5%(実施例8)、約18%(実施例9)とした以外は全
て実施例1と同様にして感圧接着シートを造つた。 【0115】得られたシートは表1に示すごとく、本発
明の目的を十分達成し得る接着シートであつた。 【0116】比較例5 平均粒子径約0.6μの微粒子炭酸カルシウム (日東粉化工業株式会社製、商品名「NCC#410」)
を、剥離紙(四国製紙株式会社製、商品名「KOM−1
1」)の上に分散させた。分散は、剥離紙の上に炭酸カ
ルシウムを過剰にまき、刷毛を用いて、表面上に均一に
分散させた後、過剰分をスクレツパーにて、かきおとす
ことにより達成した。この時の、炭酸カルシウムの分布
量は約1g/m2であつた。 【0117】次にこの剥離紙の上にアクリル系粘着剤
(日本カーバイド工業(株)製商品名PE−121)100
重量部と架橋剤(日本ポリウレタン工業(株)製商品名コ
ロネートL)1重量部の混合溶液を塗布し、乾燥させ厚
み約35μの感圧接着剤層を形成した。接着剤層の厚み
変動巾は10μであつた。さらに、この接着剤層の上に
基材層として塩化ビニル系フイルム(日本カーバイド工
業(株)製商品名ハイエスペイント5010)を貼り合わ
せ感圧接着シートを造つた。 【0118】得られたシートは表1に示すごとく、短期
接着力発現率の非常に悪い本発明の目的としない接着シ
ートであつた。 【0119】 【表1】【0120】 【表2】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の感圧接着剤層を利用した感圧接着シー
ト状構造物の断面模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−13682(JP,A) 実開 昭59−129853(JP,U) 特公 昭44−3120(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 7/02 B32B 7/12 C09J 11/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.(A)平均粒径が10〜40μの非接着性固体粒子
    が一様に分散した分散層を接着剤層の一方の表面に有
    し、該固体粒子の少くとも約半数はその平均粒径の少く
    とも約1/4に当たる高さに該接着剤層の表面より突出
    しており且つ該固体粒子が中空粒子である場合には被貼
    着体に対する圧着圧力によつて中空粒子壁が破砕され
    ないものであり、そして該非接着性固体粒子の接着剤層
    の表面積に対する被覆率が約3〜約30%である感圧接
    着剤層、 (B)該非接着性固体粒子の接着剤層表面に突出してい
    る部分と接触し且つ該突出部分を緊密に補っている表面
    の凹みを有する剥離性の支持体層及び (C)感圧接着剤層の、上記非接着性固体粒子の分散層
    を有さない側の面に積層された基材層、 を有してなる感圧接着シート状構造物。 2.マーキング用感圧接着シート状構造物である請求項
    1記載の構造物。 3.非接着性固体粒子の平均粒径が約20〜約40μで
    ある請求項1又は2記載の構造物。 4.該被覆率が約5〜約20%である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の構造物。 5.非接着性固体粒子の少くとも約半数が少くとも約7
    μの高さに該接着剤層の表面より突出している請求項1
    〜4のいずれかに記載の構造物。 6.非接着性固体粒子の約50重量%以上が該平均粒径
    の±5μの粒度範囲に入り且つ約90重量%以上が該平
    均粒径の±8μの粒度範囲に入る請求項1〜5のいずれ
    かに記載の構造物。
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