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JPH0790231A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

Info

Publication number
JPH0790231A
JPH0790231A JP23503393A JP23503393A JPH0790231A JP H0790231 A JPH0790231 A JP H0790231A JP 23503393 A JP23503393 A JP 23503393A JP 23503393 A JP23503393 A JP 23503393A JP H0790231 A JPH0790231 A JP H0790231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
adhesive layer
sensitive adhesive
sheet
vinyl chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23503393A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Miyake
敏之 三宅
Hideaki Akesato
秀昭 明里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP23503393A priority Critical patent/JPH0790231A/ja
Publication of JPH0790231A publication Critical patent/JPH0790231A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被着体へ貼り付ける際に位置調整が容易であ
り、経時的に接着力が高まっても貼り直しができる粘着
シートを提供する。 【構成】 塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル
系可塑剤35重量部、金属系安定剤11重量部、顔料3
5重量部からなる組成物がカレンダー法により成形され
た厚み100μmの着色軟質塩化ビニル樹脂シート1の
一面に、深さ15μmの凹凸2が形成され、該凹凸2面
にアクリル系粘着剤層3が厚み30μmで転写法により
設けられ、更に該粘着剤層3面に離型紙4が積層されて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貼り付け直後には位置
調整し易く、経時後において貼り直しても被着体に糊残
りしない粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装飾を目的とするシート基材の一
面に粘着剤層が設けられた装飾を目的とする粘着シート
が屋外装飾及び屋内装飾、表示用として種々の分野で広
く用いられている。このようなシート基材としては耐候
性、成形性、接着性等の点で軟質塩化ビニル樹脂シート
が多く用いられている。
【0003】又、上記シート基材に粘着剤層を設けるに
は、離型紙に粘着剤を塗布乾燥して粘着剤層を形成し、
該粘着剤層をシート基材面に貼り合わせる転写方法も従
来から行われている。更に、シート基材と粘着剤層との
接着性を高めるため、シート基材に下塗剤層を設けてか
ら粘着剤層を積層することも行われている。
【0004】この種の粘着シートを被着体に貼り付ける
際、位置調整や貼り直しのために初期接着力を弱くし、
その後の粘着力を強くする位置調整性接着テープが特開
平3−181578号公報に記載されている。上記公報
に記載のものは、樹脂シート等の片面に設けられた粘着
剤層面に均一に分布する粘着剤の隆起部にガラス粒子、
セラミック粒子、ポリマー粒子などの微粒子が付着さ
れ、該粒子集団により被着体に対する初期接着力を弱め
ることにより位置調整を可能にし、その後上記樹脂シー
トに圧力を加えて微粒子を接着剤層中に押し込み、接着
剤を被着体と強く接着させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載のもの
は、接着剤層面から突出した微粒子により貼り付け時の
位置調整は容易であるが、接着剤層と被着体とが接着さ
れた後、経時後(24時間程度経過した後)に樹脂シー
トを剥離して貼り直そうとすると、樹脂シートと接着剤
層とは平面で積層されているため、この界面接着力が被
着体と接着剤層との接着力よりも弱くなり易く、樹脂シ
ートが接着剤層と剥離され、被着体に接着剤層が残され
る糊残りが生じる。
【0006】又、シート基材に下塗剤層を設けるには、
下塗剤を有機溶剤に溶解した溶液を塗布、乾燥する装置
と工程を必要とし、シート基材が塩化ビニル樹脂の場合
には溶液の一部がシート基材に含浸され、乾燥のために
かなりの時間と加熱を要するという問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解消し、被
着体へ貼り付ける際に位置調整が容易であり、経時的に
接着力が高まっても貼り直しができる粘着シートを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着シートは、
軟質塩化ビニル樹脂シートの片面にエンボス加工が施さ
れ、該エンボス加工面に粘着剤層が設けられ、且つ、該
粘着剤層面には上記エンボス加工による凹凸が形成され
ていることを特徴とするものである。
【0009】本発明で使用される軟質塩化ビニル樹脂シ
ート(以下「樹脂シート」という)は、カレンダー成形
により製造されたものでもよく、又、塩化ビニル樹脂に
可塑剤、希釈溶剤、安定剤、顔料等を混合してなる塩化
ビニルオルガノゾルを工程紙面に流延して製膜するキャ
スティング法により製造されたものでもよい。
【0010】上記樹脂シートの厚みは40〜300μm
の範囲のものが使用される。40μmよりも薄いと強度
が低くて破れ易く、また、顔料が少ない場合には被着体
の色が透けて見えることがある。又、300μmよりも
厚いと曲面の被着体に貼着し難くなる。
【0011】樹脂シートの片面に形成される凹凸によ
り、該面に形成される粘着剤層は凹凸形状になじみ、樹
脂シートとの接着面積が大となって投錨効果による接着
力が大となる。従って、凹凸はできるだけ密に形成され
るのが好ましい。この凹凸の深さは5〜20μmの範囲
が好ましく、より好ましくは10〜15μmである。こ
の深さが5μm未満であると粘着剤の投錨効果が期待で
きず、20μmを超えると該面の反対面に凹凸が現れて
表面の光沢度が低下する。
【0012】上記凹凸面に設けられる粘着剤層は凹部に
入り込んでいることが必要であり、粘着剤層の表面は凹
凸の形状に沿って凹凸状となされる。粘着剤層表面が凹
凸状とされることにより、粘着剤層面を被着体に重ねる
と主として凸部が被着体との接着に関与することとなる
ので外し易く、粘着シートの位置調整が容易にできる。
【0013】粘着剤層を液状のまゝ樹脂シートのエンボ
ス加工面に塗布すると、凹部には入り込むが表面は殆ど
平滑面となり凹凸状には形成できない。従って、粘着剤
層を凹凸状に形成するには、別途離型紙面に粘着剤を塗
布乾燥して粘着剤層を形成し、該粘着剤層を樹脂シート
に重ねて押圧し、その後離型紙を剥離する転写法による
のが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の粘着シートは、樹脂シートの片面にエ
ンボス加工が施され、該エンボス加工面に設けられた粘
着剤層面にはエンボス加工による凹凸が形成されている
ので、被着体に貼り付ける際には粘着剤層の主として凸
部が被着体との接着に関与することとなるので、被着体
から外し易く、粘着シートの位置調整を容易にできる。
又、樹脂シートのエンボス加工面に粘着剤層が設けられ
てなるので、粘着剤層の樹脂シートに対する投錨性にす
ぐれ、経時後に貼り直しする際に剥離しても被着体に糊
残りしない。
【0015】
【実施例】次に、本発明の粘着シートの実施例を図面を
参照して説明する。 (実施例1)図1は本発明粘着シートの実施例を示す断
面図であり、塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステ
ル系可塑剤35重量部、金属系安定剤11重量部、顔料
35重量部からなる組成物がカレンダー法により成形さ
れた厚み100μmの着色軟質塩化ビニル樹脂シート1
の一面に、深さ15μmの凹凸2が形成され、該凹凸2
面に厚み30μmのアクリル系粘着剤層3が転写法によ
り設けられて、該粘着剤層3表面は上記凹凸2と同様の
凹凸形状となされている。更に該粘着剤層3の凸部に離
型紙4が積層されてなる。上記凹凸2は軟質塩化ビニル
樹脂シートをエンボスロールを通過させることにより形
成されたものである。
【0016】(実施例2)軟質塩化ビニル樹脂シートの
厚みが50μm、粘着剤層の厚みが30μmであること
以外は実施例1の粘着シートと同様の構成とした(図示
略)。但し、ここで用いられた軟質塩化ビニル樹脂シー
トは、塩化ビニル樹脂100重量部、ポリエステル系可
塑剤35重量部、金属系安定剤11重量部、顔料35重
量部、希釈溶剤60重量部とからなる塩化ビニルオルガ
ノゾルを工程紙の離型処理面に流延して得られたもので
ある。流延された樹脂組成物を加熱乾燥後に工程紙とと
もにエンボスロールを通過させることにより、樹脂シー
ト表面に凹凸が設けられ、該凹凸面に転写法により粘着
剤層が設けられ、該粘着剤層面に離型紙が積層された
後、上記工程紙が剥離されたものである。
【0017】(比較例1)軟質塩化ビニル樹脂シートに
凹凸が形成されていない他は実施例1と同様の構成の粘
着シートとした。
【0018】(比較例2)軟質塩化ビニル樹脂シートに
凹凸が形成されていない他は実施例2と同様の構成の粘
着シートとした。
【0019】性能評価 (1)糊残り性 実施例及び比較例の粘着シートを25mm×100mm
の大きさに切り抜き、ガラス板及びアクリル樹脂板にロ
ーラーで2kgの圧力をかけて貼り付け、20分後と1
日後に剥離し、被着体への糊残り状態を観察した。結果
を表1に示す。 (2)表面光沢度 粘着シートのエンボス加工面と反対面の表面光沢度を、
JIS K7105に規定するプラスチックの光学的特
性試験方法の光沢度測定方法により、60度鏡面光沢度
を堀場製作所社製「ハンディ・グロスチェッカーIG3
20」を用いて測定した。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、実施例1及び2
のものは経時後において剥離した後に被着体に糊残りが
全くない。これに対して比較例1及び2のものは1日経
過後に剥離すると糊残りが著しくなる。又、実施例1、
2のものは従来品と比べて表面光沢度が殆ど変わらず、
平滑な表面が得られていることが判る。
【0022】
【発明の効果】本発明粘着シートは以上の構成であり、
粘着剤層面が凹凸形状となされ、被着体に貼り付ける際
には粘着剤層の主として凸部が被着体との接着に関与す
ることとなるので、被着体から外し易く、粘着シートの
位置調整を容易にできる。又、粘着剤層の樹脂シートに
対する投錨性にすぐれ、経時後に貼り直しする際に剥離
しても被着体に糊残りしない。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明粘着シートの実施例を示す断面図。
【符号の説明】 1:軟質塩化ビニル樹脂シート 2:凹凸 3:粘着剤層 4:離型紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質塩化ビニル樹脂シートの片面にエン
    ボス加工が施され、該エンボス加工面に粘着剤層が設け
    られ、且つ、該粘着剤層面には上記エンボス加工による
    凹凸が形成されていることを特徴とする粘着シート。
JP23503393A 1993-09-21 1993-09-21 粘着シート Pending JPH0790231A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23503393A JPH0790231A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 粘着シート

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ID=16980095

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