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JP2894444B1 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP2894444B1
JP2894444B1 JP694498A JP694498A JP2894444B1 JP 2894444 B1 JP2894444 B1 JP 2894444B1 JP 694498 A JP694498 A JP 694498A JP 694498 A JP694498 A JP 694498A JP 2894444 B1 JP2894444 B1 JP 2894444B1
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治 木下
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富士通電装株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、外部から選択もしくは設定される
基準電圧に応じて、安定化出力を出力する電源回路に関
し、異常時の保護動作について応答速度などを容易に向
上させることが可能な電源回路を提供することを目的と
する。 【解決手段】 入力電圧が1次側に入力されるトランス
と、トランスの1次側の電流経路をスイッチングするス
イッチング手段と、トランスの2次側に生起する起電力
を整流平滑化する整流器と、スイッチング手段を介し整
流器の出力を所定の基準電圧に応じて安定化する安定化
手段とを備えた電源回路において、電源回路中を流れる
電流を検出する電流検出手段と、その検出電流と所定の
基準電圧との乗算結果を出力する乗算手段と、乗算手段
より出力される乗算結果が、予め定めた電力制限値に到
達すると、乗算結果と電力制限値との誤差を負帰還し
て、整流器の出力を制限する制限手段とを備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から選択もし
くは設定される基準電圧に従って、その基準電圧に応じ
た安定化電圧を出力する電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の電源回路の一例を示す図
である。 (従来の電源回路700の構成)以下、図9に基づい
て、従来の電源回路700の構成を説明する。まず、整
流回路1の(+)側出力端子は、「トランス2の1次側
巻線」および「スイッチング用FET3のドレイン・ソ
ース間」を直列に介して、整流回路1の(−)側出力端
子に接続される。
【0003】このスイッチング用FET3のスイッチン
グ動作により、トランス2の2次側には、誘起起電力が
生じる。この誘起起電力は、整流回路4を介して整流平
滑化された後、負荷側端子5から外部の被給電装置へ給
電される。一方、この負荷側端子5は、逆数アンプ8の
入力端子に接続される。その他、負荷側端子5の出力電
圧は、分圧抵抗R1,R2からなる分圧回路を介して、
出力電圧設定誤差増幅器7の(+)側入力端子に印加さ
れる。
【0004】この出力電圧設定誤差増幅器7の(−)側
入力端子には、基準電圧部9から出力される基準電圧V
rが与えられる。なお、この基準電圧部9は、外部から
設定されるスイッチ9a〜cの設定状態に応じて、複数
種類の基準電圧Vrを選択的に出力する回路である。
【0005】一方、逆数アンプ8の出力端子は、過電流
設定誤差増幅器10の(−)側入力端子に接続される。
また、過電流設定誤差増幅器10の(+)側入力端子に
は、整流回路4内の電流モニタ用抵抗Rsの両端に生じ
る電圧降下分(−Io×Rs)が、反転増幅回路10a
を介し正負反転して入力される。このような出力電圧設
定誤差増幅器7および過電流設定誤差増幅器10の各出
力端子は、MAX回路11の2つの入力端子に個別に接
続される。このMAX回路11は、2つの入力端子の入
力電圧の内で、より高い入力電圧を選択的に出力する回
路である。
【0006】このMAX回路11の出力端子は、パルス
幅変調器12を介して、スイッチング用FET3のゲー
ト電極に接続される。このパルス幅変調器12の内部
は、例えば、入力電圧を積分する積分回路と、積分回路
の出力に応じてデューティ比もしくは周波数を変調した
パルスを生成する変調回路とから構成される。次に、上
述した逆数アンプ8の具体的な回路構成について説明す
る。
【0007】図10は、逆数アンプ8の回路例を示す図
である。図10において、逆数アンプ8に入力端子に入
力された入力電圧Vinは、図示しない電圧バッファな
どを介した後、抵抗Raの一端側に印加される。この抵
抗Raの他端側は、OPアンプ81の(−)側入力端子
に接続される。この(−)側入力端子には、抵抗Rbを
介してオフセット用電圧源Vofが接続される。
【0008】また、OPアンプ81の出力端子と(−)
側入力端子との間には、帰還抵抗Rfと関数発生部82
とからなる並列回路が接続される。この関数発生部82
は、例えば、ツェナダイオードを用いたシリーズ・スイ
ッチング回路またはパラレル・スイッチング回路などの
組み合わせにより構成される。一方、OPアンプ81の
(+)側入力端子は、入力オフセットを打ち消すための
抵抗Rcを介して接地電位に接続される。
【0009】このような回路構成の逆数アンプ8では、
入力電圧Vinの大きさに依存して、関数発生部82内
のツェナダイオードの導通/非導通が順次に切り替わ
り、出力電圧の増幅率が変化する。その結果,逆数アン
プ8の入出力特性は、図11に示すように、変曲点P
1,P2を境に折れ曲がった特性となる。この変曲点P
1,P2の位置および変曲点P1,P2前後の増幅率を
調整することにより、逆数アンプ8の入出力特性は、逆
数関数に折れ線近似した特性となる。
【0010】続いて、上述した電源回路700の動作
を、正常時の動作と異常時の動作とに分けて説明する。 (電源回路700の正常時の動作)正常時には、整流回
路4内部の抵抗Rsに通常範囲内の電流が流れる。この
状態では、反転増幅回路10aの出力電圧である「抵抗
Rs両端の電圧降下分」は、逆数アンプ8の出力電圧を
下回る。
【0011】そのため、過電流設定誤差増幅器10で
は、入力端子間に(−)の電位差が定常的に印加され、
出力端子から(−)側に飽和した電圧を常時出力する。
このような(−)側の飽和電圧が、MAX回路11の一
方の入力端子に入力されるため、MAX回路11は、出
力電圧設定誤差増幅器7側の出力電圧を優先的に通過さ
せる。
【0012】このようなMAX回路11の動作により、
出力電圧設定誤差増幅器7およびパルス幅変調器12お
よびスイッチング用FET3からなる第1の負帰還ルー
プが構成される。この第1の負帰還ループにより、出力
電圧設定誤差増幅器7から出力される誤差増幅出力を低
減する方向に、スイッチング用FET3のスイッチング
動作がパルス幅制御される。このとき、出力電圧設定誤
差増幅器7の入力端子間は、イマジナリショート状態に
維持される。
【0013】ここで、基準電圧部9の基準電圧をVrと
し、分圧抵抗をR1,R2とすると、負荷側端子5の出
力電圧Voは、下記(1)式の右辺が示す電圧値に安定
化される。 Vo=Vr×(R1+R2)/R2 ・・・(1) なお、このとき出力される出力電圧Voの値は、基準電
圧部9のスイッチ9a〜cのスイッチ状態を操作して基
準電圧Vrを変更することにより、適宜変更することが
可能となる。
【0014】(電源回路700の異常時の保護動作)被
給電装置側で短絡事故などの異常事態が生じると、整流
回路4内部の抵抗Rsに過大な電流が流れる。このよう
な異常状態では、反転増幅回路10aの出力電圧である
「抵抗Rs両端の電圧降下分」が、逆数アンプ8の出力
電圧を上回る。すると、過電流設定誤差増幅器10の出
力電圧は、一時的に(+)側の飽和電圧近くまで上昇す
る。その結果、MAX回路11は、過電流設定誤差増幅
器10側の出力電圧を優先的に通過させる。
【0015】このようなMAX回路11の動作により、
過電流設定誤差増幅器10およびパルス幅変調器12お
よびスイッチング用FET3からなる第2の負帰還ルー
プが一時的に構成される。この第2の負帰還ループによ
り、過電流設定誤差増幅器10から出力される誤差増幅
出力を低減する方向に、スイッチング用FET3のスイ
ッチング動作がパルス幅制御される。このとき、過電流
設定誤差増幅器10の入力端子間は、イマジナリショー
ト状態に維持される。
【0016】ここで、抵抗Rsに流れる電流をIoと
し、負荷側端子5の出力電圧をVoとし、逆数アンプ8
の出力電圧を(K/Vo)とすると、電力値(Vo×I
o)は、下記(2)式の右辺が示す値に維持(制限)さ
れる。 (Vo×Io)=K/Rs ・・・(2) このような動作により、抵抗Rsに過大な電流が流れる
異常時においては、(2)式を満足するように、電源回
路700内の電力(Vo×Io)が制限される。その結
果、電源回路700および被給電装置を安全に保護する
ことが可能となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した逆
数アンプ8は、ツェナダイオードのスイッチング時間や
寄生容量が無視できないため、高域の周波数特性が制限
されやすく、位相遅れなどを生じやすい回路である。こ
のような逆数アンプ8が、異常時に形成される第2の負
帰還ループ中に配されるため、異常時の負帰還動作に位
相遅れなどが生じやすい。そのため、電源回路700の
保護動作について制御性能(応答速度,追従性,安定性
など)の向上を図る際に、逆数アンプ8の位相特性が大
きな弊害になるという問題点があった。
【0018】また、逆数アンプ8では、ツェナダイオー
ドなどの半導体素子を温度特性の補償なしで使用してい
るため、温度変化に応じて逆数アンプ8の出力が変動し
てしまう。また、逆数アンプ8は、折れ線近似した特性
を有するため、逆数アンプ8の出力精度が低い。これら
の理由から、高精度な保護動作を要求される電源回路に
は使用できないという問題点があった。
【0019】さらに、逆数アンプ8は、異常時に働く回
路であるため、入力電圧の大きさを正確に想定すること
が困難である。そのため、逆数アンプ8の入力ダイナミ
ックレンジは、必要十分に広く確保しておく必要があ
る。このような広い入力ダイナミックレンジにおいて、
高精度な逆数特性を得るためには、図11中に示す変曲
点の数を増やすなどの配慮が必要となる。その結果、逆
数アンプ8の回路が複雑かつ大型になるという問題点が
あった。
【0020】そこで、請求項1〜4に記載の発明は、上
述した問題点を解決するために、異常時の保護動作につ
いて制御性能の向上を容易にしつつ、逆数アンプ8によ
る上記弊害を解決した電源回路を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)請求項1に記載の発明は、入力電圧が1次
側に入力されるトランスと、トランスの1次側の電流経
路をスイッチングするスイッチング手段と、トランスの
2次側に接続され、スイッチング手段のスイッチング動
作によりトランスの2次側に発生する起電力を整流平滑
化して出力する整流器と、スイッチング手段のスイッチ
ング動作を制御して、整流器の出力を、所定の基準電圧
に応じて安定化する安定化手段とを備えた電源回路にお
いて、電源回路中を流れる電流を検出する電流検出手段
と、電流検出手段により検出される検出電流と所定の基
準電圧との乗算結果を出力する乗算手段と、乗算手段よ
り出力される乗算結果が、予め定められた電力制限値に
到達すると、乗算結果と電力制限値との誤差を負帰還し
て、整流器の出力を制限する制限手段とを備えたことを
特徴とする。
【0022】通常、請求項1にかかわる電源回路では、
安定化手段がスイッチング手段を制御し、整流器の出力
を基準電圧に応じて安定化させる。このような正常状態
では、電源回路の絶対定格の範囲内で、外部への電力供
給が円滑になされる。一方、短絡事故などの異常状態が
生じると、電源回路中では、出力電流の増加に伴って過
大な電流が流れる。その結果、電流検出手段で検出され
る検出電流の値が急増し、乗算手段から出力される「検
出電流と基準電圧との積に対応した乗算結果」が急増す
る。この乗算結果が所定の電力制限値を超えると、制限
手段は、乗算結果と電力制限値との誤差を負帰還する動
作を開始する。
【0023】このような負帰還動作により、乗算結果と
電力制限値との誤差が低減する方向に電源回路が制御さ
れ、整流器の出力が制限される。なお、乗算結果の式中
に現れる基準電圧は、異常状態中も一定値を保つ。した
がって、上述した整流器の出力制限は、電力制限値を基
準電圧で除した値に、検出電流の値を近づけるような方
向での電流制限動作となる。
【0024】例えば、電力制限値を200Wとする電源
回路において、基準電圧を5Vに設定した場合、異常時
に検出電流の値が40Aまで急増すると、制限手段によ
る負帰還動作が開始され、検出電流を40Aに近づける
方向での電流制限が行われる。また、同様に電力制限値
を200Wとする電源回路において、基準電圧を10V
に設定した場合、異常時に検出電流の値が20Aまで急
増すると、制限手段により負帰還動作が開始され、検出
電流を20Aに近づける方向での電流制限が行われる。
【0025】このように、「基準電圧に逆比例した適正
な電流値」に検出電流を制限する保護動作が実施され
る。その結果、外部への電力供給量が適正範囲に制限さ
れ、電源回路および被給電装置が確実に保護される。な
お、上記した請求項1にかかわる電源回路では、電力制
限値を下げるなどの設定により、正常な給電時に制限手
段を動作させることも可能である。このような設定で
は、乗算結果が電力制限値を越えないように、定電圧出
力と定電流出力とが自動的に切り替わる電源回路が構成
される。特に、このような電源回路は、定電流源として
働きつつ、負荷オープンなどの際に、出力電圧を所定の
制限値以下に制限するような用途に好適な電源回路とな
る。
【0026】(請求項2)請求項2に記載の発明は、入
力電圧が1次側に入力されるトランスと、トランスの1
次側の電流経路をスイッチングするスイッチング手段
と、トランスの2次側に接続され、スイッチング手段の
スイッチング動作によりトランスの2次側に発生する起
電力を整流平滑化して出力する整流器と、スイッチング
手段のスイッチング動作を制御して、整流器の出力を、
所定の基準電圧に応じて安定化する安定化手段とを備え
た電源回路において、電源回路中を流れる電流を検出す
る電流検出手段と、電流検出手段により検出される検出
電流と整流器の出力電圧との乗算結果を出力する乗算手
段と、乗算手段より出力される乗算結果が、予め定めら
れた電力制限値に到達すると、乗算結果と電力制限値と
の誤差を負帰還して、整流器の出力を制限する制限手段
とを備えたことを特徴とする。
【0027】通常、請求項2にかかわる電源回路では、
安定化手段がスイッチング手段を制御し、整流器の出力
を基準電圧に応じて安定化させる。このような正常状態
では、電源回路の絶対定格の範囲内で、外部への電力供
給が円滑になされる。一方、短絡事故などの異常状態が
生じると、電源回路中では、出力電流の増加に伴って過
大な電流が流れる。その結果、電流検出手段で検出され
る検出電流の値が急増し、乗算手段から出力される「検
出電流と出力電圧との積に対応した乗算結果」が急増す
る。この乗算結果が所定の電力制限値を超えると、制限
手段は、乗算結果と電力制限値との誤差を負帰還する動
作を開始する。
【0028】このような負帰還動作により、乗算結果と
電力制限値との誤差が低減する方向に電源回路が制御さ
れ、整流器の出力が制限される。例えば、電力制限値を
200Wとする電源回路の場合、異常時に乗算結果が2
00Wまで急増すると、制限手段による負帰還動作が開
始され、検出電流と出力電圧との乗算結果を200Wに
近づける方向での電力制限が行われる。
【0029】このような電力制限に伴って、外部への電
力供給量が制限されるため、電源回路および被給電装置
を確実に保護することが可能となる。このように、電力
制限値に乗算結果を追従させる保護動作が実施される。
その結果、外部への電力供給量が適正範囲に制限され、
電源回路および被給電装置が確実に保護される。
【0030】なお、上記した請求項2にかかわる電源回
路では、電力制限値を下げるなどの設定により、正常な
給電時に制限手段を動作させることもできる。このよう
な設定では、乗算結果が電力制限値を越えないように、
定電圧出力と定電力出力とが自動的に切り替わる電源回
路が構成される。特に、このような電源回路は、定電力
源として働きつつ、負荷オープンなどの際に、出力電圧
を所定の制限値以下に制限するような用途に好適な電源
回路となる。
【0031】(請求項3)請求項3に記載の発明は、入
力電圧が1次側に入力されるトランスと、トランスの1
次側の電流経路をスイッチングするスイッチング手段
と、トランスの2次側に接続され、スイッチング手段の
スイッチング動作によりトランスの2次側に発生する起
電力を整流平滑化して出力する整流器と、スイッチング
手段のスイッチング動作を制御して、整流器の出力を、
所定の基準電圧に応じて安定化する安定化手段とを備え
た電源回路において、電源回路中を流れる電流を検出す
る電流検出手段と、外部操作に応じて、所定の基準電圧
と整流器の出力電圧との一方を取り出す切換手段と、電
流検出手段により検出される検出電流と切換手段の切換
出力との乗算結果を出力する乗算手段と、乗算手段より
出力される乗算結果が、予め定められた電力制限値に到
達すると、乗算結果と電力制限値との誤差を負帰還し
て、整流器の出力を制限する制限手段とを備えたことを
特徴とする。
【0032】このような構成により、請求項3にかかわ
る電源回路では、切換手段を切り換えることにより、乗
算結果として、下記のいずれかを選択することができ
る。 (A)乗算結果∝検出電流×基準電圧 (B)乗算結果∝検出電流×出力電圧 (A)の乗算結果を選択した場合、請求項1にかかわる
電源回路と同一の保護動作が可能となる。このような場
合には、異常状態に際して、検出電流を一定電流値に近
づけるような形での電流制限が実施される。
【0033】一方、(B)の乗算結果を選択した場合、
請求項2にかかわる電源回路と同一の保護動作が可能と
なる。このような場合には、異常状態に際して、検出電
流と出力電圧との乗算結果を電力制限値に近づけるよう
な形での電力制限が実施される。したがって、一つの電
源回路において、これら2種類の保護動作を適宜に選択
することが可能となる。
【0034】なお、上記した請求項3にかかわる電源回
路では、電力制限値を下げるなどの設定により、正常な
給電時に制限手段を動作させることもできる。このよう
な設定の電源回路において切換手段を操作することによ
り、「電力制限値を境にして定電圧出力と定電力出力と
が自動的に切り替わる給電動作」と「電力制限値を境に
して定電圧出力と定電流出力とが自動的に切り替わる給
電動作」とを適宜に選択することが可能となる。
【0035】(請求項4)請求項4に記載の発明は、人
力電圧が1次側に入力されるトランスと、トランスの1
次側の電流経路をスイッチングするスイッチング手段
と、トランスの2次側に接続され、スイッチング手段の
スイッチング動作によりトランスの2次側に発生する起
電力を整流平滑化して出力する整流器と、スイッチング
手段のスイッチング動作を制御して、整流器の出力を、
所定の基準電圧に応じて安定化する安定化手段とを備え
た電源回路において、電源回路中を流れる電流を検出す
る電流検出手段と、所定の基準電圧の逆数に対応する値
を出力する逆数手段と、電流検出手段により検出される
検出電流が、逆数手段の出力値に到達すると、検出電流
と逆数手段の出力値との誤差を負帰還して、整流器の出
力を制限する制限手段とを備えたことを特徴とする。
【0036】通常、請求項4にかかわる電源回路では、
安定化手段がスイッチング手段を制御し、整流器の出力
を基準電圧に応じて安定化させる。このような正常状態
では、電源回路の絶対定格の範囲内で、外部への電力供
給が円滑になされる。一方、短絡事故などの異常状態が
生じると、電源回路中では、出力電流の増加に伴って過
大な電流が流れる。その結果、電流検出手段で検出され
る検出電流の値が急増する。この検出電流が逆数手段か
ら出力値を超えると、制限手段は、検出電流と逆数手段
の出力値との誤差を負帰還する動作を開始する。
【0037】このような負帰還動作により、検出電流を
逆数手段の出力値に近づける方向で電源回路が制御さ
れ、整流器の出力が制限される。その結果、外部への電
力供給量が適正範囲に制限され、電源回路および被給電
装置が確実に保護される。
【0038】ところで、逆数手段には基準電圧が入力さ
れる。この基準電圧は、設定変更時のみ変化する電圧で
あり、通常は一定値である。そのため、逆数手段の出力
値も、通常は一定値となる。したがって、もしも逆数手
段に位相遅れが生じるとしても、負帰還ループの位相特
性に影響を与えることは一切ない。そのため、逆数手段
の位相遅れを無視して、保護動作の制御性能(電流制限
動作の応答特性,追従性,安定性など)を容易に向上す
ることが可能となる。
【0039】また、逆数手段の入力ダイナミックレンジ
は、入力される可能性のある基準電圧をカバーすれば足
りる。したがって、従来例(図9)のように広い入力ダ
イナミックレンジを確保する必要がなく、逆数手段の回
路構成を単純化することが可能となる。その上、基準電
圧の選択肢が、9V用,12V用,15V用などのよう
に有限個の場合には、逆数手段の回路構成をさらに簡略
化することが可能となる。すなわち、基準電圧の切り換
えスイッチに連動する連動スイッチを設け、この連動ス
イッチを介して、予め用意した「各基準電圧の逆数値に
対応した電圧」を出力すればよい。この場合、上述した
従来例(図9)とは異なり、折れ線近似などによる誤差
や、温度による出力変動などはもちろん生じない。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。 <第1の実施形態>第1の実施形態は、請求項1に記載
の発明に対応する実施形態である。図1は、第1の実施
形態における電源回路100の構成を示す図である。
【0041】図1において、整流回路1の(+)側出力
端子は、「トランス2の1次側巻線」および「スイッチ
ング用FET3のドレイン・ソース間」を直列に介し
て、整流回路1の(−)側出力端子に接続される。
【0042】この整流回路1から出力される脈流電流を
スイッチング用FET3で間欠的にスイッチングするこ
とにより、トランス2の2次側には、誘起起電力が生じ
る。この誘起起電力は、整流回路4を介して整流平滑化
された後、負荷側端子5から外部の被給電装置へ供給さ
れる。一方、この負荷側端子5は、分圧抵抗R1,R2
からなる分圧回路を介して、出力電圧設定誤差増幅器7
の(+)側入力端子に接続される。この出力電圧設定誤
差増幅器7の(−)側入力端子には、基準電圧部9から
出力される基準電圧Vrが与えられる。なお、この基準
電圧部9は、外部から設定されるスイッチ9a〜cの設
定状態に応じて、複数種類の基準電圧Vrを選択的に出
力する回路である。
【0043】その他、基準電圧部9の基準電圧Vrは、
アナログ乗算器21の入力端子X2に印加される。この
アナログ乗算器21の入力端子X1には、整流回路4内
の電流モニタ用抵抗Rsの両端に生じる電圧降下分(I
o×Rs)が、反転増幅回路10aを介して入力され
る。このアナログ乗算器21の出力端子は、過電流設定
誤差増幅器22の(+)側入力端子に接続される。ま
た、過電流設定誤差増幅器22の(−)側入力端子に
は、ツェナダイオード23からなる定電圧回路から電力
制限電圧K1が供給される。
【0044】このような出力電圧設定誤差増幅器7およ
び過電流設定誤差増幅器22の各出力端子は、MAX回
路20の2つの入力端子にそれぞれ接続される。このM
AX回路20は、2つの入力端子の入力電圧の内で、よ
り高い入力電圧を選択出力する回路である。このMAX
回路20の出力端子は、パルス幅変調器24を介して、
スイッチング用FET3のゲート電極に接続される。こ
のパルス幅変調器24の内部は、例えば、入力電圧を積
分する積分回路と、積分回路の出力に応じて出力パルス
のデューティ比もしくは周波数などを変調する変調回路
とから構成される。
【0045】なお、請求項1に記載の発明と第1の実施
形態との対応関係については、トランスはトランス2に
対応し、スイッチング手段はスイッチング用FET3に
対応し、整流器は整流回路4に対応し、安定化手段はパ
ルス幅変調器24および出力電圧設定誤差増幅器7に対
応し、電流検出手段は電流モニタ用抵抗Rsおよび反転
増幅回路10aに対応し、乗算手段はアナログ乗算器2
1に対応し、制限手段は過電流設定誤差増幅器22およ
びMAX回路20に対応する。
【0046】次に、上述した電源回路100の動作を、
正常時の動作と異常時の動作とに分けて説明する。 (電源回路100の正常時の動作)正常時には、整流回
路4内部の電流モニタ用抵抗Rsに通常範囲内の電流I
oが流れる。反転増幅回路10aは、この抵抗Rsの両
端に生じる電圧降下分(−Rs×Io)を反転し、電源
回路100中を流れる電流Ioに比例した電圧(Rs×
Io)を出力する。
【0047】アナログ乗算器21は、この電圧(Rs×
Io)と、基準電圧部9から出力される基準電圧Vrと
を乗算し、下記のような乗算結果Sを出力する。 乗算結果S=Rs×Io×Vr ・・・(3) 過電流設定誤差増幅器22は、この乗算結果Sと電力制
限電圧K1との誤差電圧を増幅出力する。ところで、正
常時の動作において、乗算結果Sは、電力制限電圧K1
を下回るため、過電流設定誤差増幅器22からは、
(−)側に飽和した電圧が出力される。
【0048】この(−)側の飽和電圧が、MAX回路2
0の一方の入力端子に入力されるため、MAX回路20
は、出力電圧設定誤差増幅器7側の出力電圧を優先的に
通過させる。このようなMAX回路20の動作により、
出力電圧設定誤差増幅器7およびパルス幅変調器24お
よびスイッチング用FET3からなる第1の負帰還ルー
プが構成される。
【0049】この第1の負帰還ループにより、出力電圧
設定誤差増幅器7から出力される誤差増幅出力を低減す
る方向に、スイッチング用FET3のスイッチング動作
が制御される。このとき、出力電圧設定誤差増幅器7の
入力端子間は、イマジナリショート状態に維持される。
その結果、負荷側端子5の出力電圧Voは、下記(4)
式の右辺が示す電圧値に安定化される。
【0050】 Vo=Vr×(R1+R2)/R2 ・・・(4) (電源回路100の異常時の保護動作)一方、外部の被
給電装置で短絡事故などの異常事態が生じると、電流モ
ニタ用抵抗Rsに過大な電流が流れる。このような異常
状態では、アナログ乗算器21の乗算結果Sが、電力制
限電圧K1を一時的に上回る。
【0051】すると、過電流設定誤差増幅器22の出力
電圧は、瞬間的に(+)側の飽和電圧近くまで上昇す
る。その結果、MAX回路20は、過電流設定誤差増幅
器22側の出力電圧を優先的に通過させる。このような
MAX回路20の動作により、アナログ乗算器21およ
び過電流設定誤差増幅器22およびパルス幅変調器24
およびスイッチング用FET3からなる第2の負帰還ル
ープが構成される。
【0052】この第2の負帰還ループにより、過電流設
定誤差増幅器22から出力される誤差増幅出力を低減す
る方向に、スイッチング用FET3のスイッチング動作
が制御される。このとき、過電流設定誤差増幅器22の
入力端子間は、下式(5)が示すような、イマジナリシ
ョート状態に維持される。 K1=Rs×Io×Vr ・・・(5) このイマジナリショート状態により、電流モニタ用抵抗
Rsに流れる電流Ioは、下式(6)の右辺が示す電流
値に維持(制限)される。
【0053】 Io=K1/(Rs×Vr) ・・・(6) 図2は、このような電流制限の動作を説明する図であ
る。図2に示すように、乗算結果Sが電力制限電圧K1
を超えようとすると、電流Ioおよび出力電圧Voは、
図2中の点線矢印の軌道に沿って変化する。なお、被給
電装置の短絡事故が解決しない場合、上述の電流制限に
伴って、電源回路100の出力電圧Voは急激に低下す
る。
【0054】このとき、出力電圧設定誤差増幅器7の入
力端子間には、(−)方向の電圧差が印加されるため、
出力電圧設定誤差増幅器7からは、(−)側に飽和した
電圧が出力される。そのため、MAX回路20は、過電
流設定誤差増幅器22側の出力を継続して通過させる。
その結果、第2の負帰還ループが一旦形成されると、被
給電装置側での短絡事故などが解決しない限り、電流制
限動作が安全に継続される。
【0055】一方、被給電装置の短絡事故が解決した場
合、非短絡状態の被給電装置に、(6)式に示す電流I
oを流そうとするため、電源回路100の出力電圧Vo
は上昇する。このとき、出力電圧設定誤差増幅器7の入
力端子間には、(+)方向の電圧差が印加されるため、
出力電圧設定誤差増幅器7からは、(+)側に飽和した
電圧が出力される。
【0056】そのため、MAX回路20からは、出力電
圧設定誤差増幅器7側の出力が通過し、第1の負帰還ル
ープが再び構成される。その結果、正常時の動作に自動
復帰する。以上説明したように、第1の実施形態では、
乗算結果Sが電力制限電圧K1に到達すると、電流制限
を実施して電源回路100および被給電装置を確実に保
護することができる。
【0057】また、第1の実施形態では、被給電装置側
の短絡事故などが解決すると、正常の給電動作に自動復
帰することができる。さらに、第1の実施形態では、従
来例(図9)における逆数アンプ8を有さず、代わりに
アナログ乗算器21を設けている。このようなアナログ
乗算器21としては、例えば、平衡変調器やギルバート
アンプなどの高速動作可能な回路を使用することができ
る。したがって、第2の負帰還ループに大きな位相遅れ
を生じる要素がなくなり、保護動作の制御性能(電流制
限の応答特性,追従性,安定性など)を容易に向上する
ことが可能となる。
【0058】その上、アナログ乗算器21においては、
逆数アンプ8とは異なり、温特補償が可能である。ま
た、折れ線近似などの回路要素も無い。したがって、高
精度な保護動作を実現する電源回路を構成することがで
きる。なお、上述した第1の実施形態では、異常時に限
って第2の負帰還ループを構成しているが、これに限定
されるものではない。例えば、電力制限電圧K1の値を
下げるなどの設定変更により、正常時に第2の負帰還ル
ープを構成することも可能となる。この場合、乗算結果
Sが電力制限電圧K1を越えないように、電圧安定化動
作と電流安定化動作とを自動的に切り替える電源回路を
構成することが可能となる。特に、このような電源回路
は、定電流源として通常機能しつつ、負荷オープンなど
による出力電圧の上昇に際して、出力電圧をVoで制限
するような用途に応用することができる。
【0059】次に、別の実施形態について説明する。 <第2の実施形態>第2の実施形態は、請求項2に記載
の発明に対応する実施形態である。図3は、第2の実施
形態における電源回路200の構成を示す図である。第
2の実施形態における構成上の特徴点は、負荷側端子5
をアナログ乗算器21の入力端子X2に接続し、かつ、
過電流設定誤差増幅器22の(−)側入力端子に電力制
限電圧K2を印加している点である。
【0060】なお、その他の構成要件については、第1
の実施形態(図1)の構成要件と同じなので、同一の参
照番号を付与して図3に示し、ここでの説明を省略す
る。また、請求項2に記載の発明と第2の実施形態との
対応関係については、トランスはトランス2に対応し、
スイッチング手段はスイッチング用FET3に対応し、
整流器は整流回路4に対応し、安定化手段はパルス幅変
調器24および出力電圧設定誤差増幅器7に対応し、電
流検出手段は電流モニタ用抵抗Rsおよび反転増幅回路
10aに対応し、乗算手段はアナログ乗算器21に対応
し、制限手段は過電流設定誤差増幅器22およびMAX
回路20に対応する。
【0061】以下、電源回路200の動作を、正常時の
動作と異常時の動作とに分けて説明する。 (電源回路200の正常時の動作)正常時には、整流回
路4内部の電流モニタ用抵抗Rsに通常範囲内の電流I
oが流れる。反転増幅回路10aは、この抵抗Rsの両
端に生じる電圧降下分(−Rs×Io)を反転し、電源
回路200中を流れる電流Ioに比例した電圧(Rs×
Io)を出力する。
【0062】アナログ乗算器21は、この電圧(Rs×
Io)と、出力電圧Voとを乗算し、下記のような乗算
結果Sを出力する。 乗算結果S=Rs×Io×Vo ・・・(7) 過電流設定誤差増幅器22は、この乗算結果Sと電力制
限電圧K2との誤差電圧を増幅出力する。ところで、正
常時の動作において、乗算結果Sは、電力制限電圧K2
を下回るため、過電流設定誤差増幅器22からは、
(−)側に飽和した電圧が出力される。
【0063】このような(−)側の飽和電圧が、MAX
回路20の一方の入力端子に入力されるため、MAX回
路20は、出力電圧設定誤差増幅器7側の出力電圧を優
先的に通過させる。
【0064】その結果、出力電圧設定誤差増幅器7およ
びパルス幅変調器24およびスイッチング用FET3か
らなる第1の負帰還ループが構成され、出力電圧Vo
は、下記(8)式の右辺が示す電圧値に安定化される。 Vo=Vr×(R1+R2)/R2 ・・・(8) (電源回路200の異常時の保護動作)一方、外部の被
給電装置側で短絡事故などの異常事態が生じると、電流
モニタ用抵抗Rsに過大な電流が流れる。このような異
常状態では、アナログ乗算器21の乗算結果Sが、電力
制限電圧K2を一時的に上回る。
【0065】すると、過電流設定誤差増幅器22の出力
電圧は、瞬間的に(+)側の飽和電圧近くまで上昇す
る。その結果、MAX回路20は、過電流設定誤差増幅
器22側の出力電圧を優先的に通過させる。その結果、
過電流設定誤差増幅器22およびパルス幅変調器24お
よびスイッチング用FET3からなる第2の負帰還ルー
プが構成され、電力値(Io×Vo)は、下式(9)の
右辺が示す値に維持(制限)される。
【0066】 (Io×Vo)=K2/Rs ・・・(9) 図4は、このような電力制限の動作を説明する図であ
る。図4に示すように、乗算結果Sが電力制限電圧K2
を超えようとすると、電流Ioおよび出力電圧Voは、
図4中の反比例曲線の軌道に沿って変化する。なお、被
給電装置の短絡事故が解決しない場合には電流Ioが低
下しないため、上述の電力制限に伴って、電源回路20
0の出力電圧Voは急激に低下する。
【0067】このとき、出力電圧設定誤差増幅器7の入
力端子間には、(−)方向の電圧差が印加されるため、
出力電圧設定誤差増幅器7からは、(−)側に飽和した
電圧が出力される。そのため、MAX回路20は、過電
流設定誤差増幅器22側の出力を継続して通過させる。
その結果、第2の負帰還ループが一旦形成されると、被
給電装置側での短絡事故などが解決しない限り、電力制
限動作が安全に継続する。
【0068】一方、被給電装置の短絡事故が解決した場
合、非短絡状態の被給電装置に、(9)式に示す電力値
を供給しようとするため、電源回路200の出力電圧V
oは上昇する。このとき、出力電圧設定誤差増幅器7の
入力端子間には、(+)方向の電圧差が印加されるた
め、出力電圧設定誤差増幅器7からは、(+)側に飽和
した電圧が出力される。
【0069】そのため、MAX回路20からは、出力電
圧設定誤差増幅器7側の出力が通過し、第1の負帰還ル
ープが再び構成される。その結果、正常時の動作に自動
復帰する。以上説明したように、第2の実施形態では、
乗算結果Sが電力制限電圧K2に到達すると、電力制限
を実施して電源回路200および被給電装置を確実に保
護することができる。
【0070】また、第2の実施形態では、被給電装置側
の短絡事故などが解決すると、正常の給電動作に自動復
帰することができる。さらに、第2の実施形態では、従
来例(図9)における逆数アンプ8を有さず、代わりに
アナログ乗算器21を設けている。このようなアナログ
乗算器21としては、例えば、平衡変調器やギルバート
アンプなどの高速動作可能な回路を使用することができ
る。したがって、第2の負帰還ループに大きな位相遅れ
を生じる要素がなくなり、保護動作の制御性能(電力制
限の応答特性,追従性,安定性など)を容易に向上する
ことが可能となる。
【0071】その上、アナログ乗算器21においては、
逆数アンプ8とは異なり、温特補償が可能である。ま
た、折れ線近似などの回路要素が無い。したがって、高
精度な保護動作を実現する電源回路を構成することがで
きる。なお、上述した第2の実施形態では、異常時に限
って第2の負帰還ループを構成しているが、これに限定
されるものではない。例えば、電力制限電圧K2の値を
下げるなどの設定変更により、正常時に第2の負帰還ル
ープを構成することも可能となる。この場合、乗算結果
Sが電力制限電圧K2を越えないように、電圧安定化動
作と電力安定化動作とを自動的に切り替える電源回路を
構成することが可能となる。特に、このような電源回路
は、定電力源として通常機能しつつ、負荷オープンなど
による出力電圧の上昇に際して、出力電圧をVoで制限
するような用途に好適である。ちなみに、このような定
電力出力を可能とする電源回路の用途としては、例え
ば、ランプ電源やヒータ電源などがある。
【0072】次に、別の実施形態について説明する。 <第3の実施形態>第3の実施形態は、請求項3に記載
の発明に対応する実施形態である。図5は、第3の実施
形態における電源回路300の構成を示す図である。第
3の実施形態における構成上の特徴点は、次の点であ
る。
【0073】(1)基準電圧部9の基準電圧Vrを、ス
イッチ31の一方の入力接点(図5中のRef)に接続
する。 (2)抵抗R1,R2の中間ノードを、スイッチ31の
他方の入力接点(図5中のS)に接続する。 (3)このスイッチ31の切換出力を、アナログ乗算器
21の入力端子X2に接続する。
【0074】なお、その他の構成要件については、第1
の実施形態(図1)の構成要件と同じなので、同一の参
照番号を付与して図5に示し、ここでの説明を省略す
る。このような構成の電源回路300では、外部操作に
よりスイッチ31をRef側に切り換えると、第1の実
施形態と同様の回路が構成される。したがって、このよ
うなスイッチ31の設定状態では、異常時に電流制限動
作を実施することが可能となる。
【0075】一方、外部操作によりスイッチ31をS側
に切り換えると、第2の実施形態とほぼ同様の回路を構
成することができる。したがって、このようなスイッチ
31の設定状態では、異常時に電力制限動作を実施する
ことが可能となる。このように、第3の実施形態では、
スイッチ31を切り換えることにより、第1の実施形態
の保護動作と、第2の実施形態の保護動作とを、使用状
況などに合わせて適宜に切り換え選択することが可能と
なる。
【0076】なお、上述した第3の実施形態において、
電力制限値K1を下げるなどの設定変更を行うことによ
り、正常な給電時に第2の負帰還ループを構成すること
が可能となる。このような設定の電源回路では,スイッ
チ31の操作によって、「乗算結果Sが電力制限値K1
を越えないように定電圧出力と定電力出力とを自動的に
切り替える動作」と「乗算結果Sが電力制限値K1を越
えないように定電圧出力と定電流出力とを自動的に切り
替える動作」とを適宜に選択することが可能となる。
【0077】次に、別の実施形態について説明する。 <第4の実施形態>第4の実施形態は、請求項4に記載
の発明に対応する実施形態である。図6は、第4の実施
形態における電源回路400の構成を示す図である。第
4の実施形態における構成上の特徴点は、基準電圧部9
の基準電圧Vrを逆数アンプ8の入力端子に接続してい
る点である。
【0078】なお、その他の構成要件については、従来
例(図9)の構成要件と同じなので、同一の参照番号を
付与して図6に示し、ここでの説明を省略する。なお、
請求項4に記載の発明と第4の実施形態との対応関係に
ついては、トランスはトランス2に対応し、スイッチン
グ手段はスイッチング用FET3に対応し、整流器は整
流回路4に対応し、安定化手段はパルス幅変調器12お
よび出力電圧設定誤差増幅器7に対応し、電流検出手段
は電流モニタ用抵抗Rsおよび反転増幅回路10aに対
応し、逆数手段は逆数アンプ8に対応し、制限手段は過
電流設定誤差増幅器10およびMAX回路11に対応す
る。
【0079】このような構成の電源回路400では、短
絡事故などの異常状態に際して、反転増幅回路10aの
出力電圧(Rs×Io)が急増し、逆数アンプ8の出力
電圧を超える。すると、過電流設定誤差増幅器10およ
びパルス幅変調器12およびスイッチング用FET3か
らなる第2の負帰還ループが構成され、電流Ioを定電
流に制限する電流制限動作が実行される。したがって、
電源回路400および被給電装置を確実に保護すること
が可能となる。
【0080】さらに、第4の実施形態では、逆数アンプ
8に時不変の基準電圧が入力されるため、仮に逆数アン
プ8に位相遅れが生じるとしても、第2の負帰還ループ
の位相特性に影響を与えることは一切ない。そのため、
逆数アンプ8の位相遅れを一切無視して、保護動作の制
御性能(電流制限動作の応答特性,追従性,安定性な
ど)を容易に向上することが可能となる。
【0081】さらに、逆数手段の入力ダイナミックレン
ジは、入力される可能性のある基準電圧をカバーすれば
足りる。したがって、従来例(図9)のように広い入力
ダイナミックレンジを確保する必要がなく、逆数アンプ
8の回路構成を単純化することが可能となる。なお、上
述した第1〜4の実施形態では、基準電圧部9として、
ツェナダイオードとスイッチ9a〜9cとを使用して基
準電圧の値を離散的に切り換える回路を提示したが、こ
れに限定されるものではない。例えば、図7(a)に示
すように、ツェナダイオードと可変抵抗とを使用して基
準電圧の値を連続的に切り換える回路を、基準電圧部9
として使用してもよい。また、図7(b)に示すよう
に、シャントレギュレータを使用した電圧可変回路を基
準電圧部9として使用してもよい。さらに、図7(c)
に示すように、コネクタを介して外部の基準電圧源を接
続することにより基準電圧部9を構成してもよい。
【0082】また、上述した第1〜4の実施形態では、
電流検出手段として、電流モニタ用抵抗Rsと反転増幅
回路10aとからなる回路を使用しているが、これに限
定されるものではない。例えば、図8に示す回路を電流
検出手段として使用してもよい。この回路では、第1〜
4の実施形態(図1,図3,図5,図6)中に示すAも
しくはBの電流経路に、カレントトランス51を配置す
る。このカレントトランス51の出力端子には、電源回
路400中を流れる電流に応じて起電力が生起する。こ
の起電力を整流器52およびピーク検波器53を介して
ピーク検波することにより、電流検出を行うことができ
る。なお、カレントトランス51の出力端子にピーク検
波器53を直に接続して、電流検出を行ってもかまわな
い。
【0083】さらに、上述した第1〜4の実施形態で
は、正常時に整流回路4の出力電圧を安定化する定電圧
出力の電源回路について説明したが、これに限定される
ものではない。例えば、整流回路4の出力電流を安定化
する定電流出力の電源回路に本発明を適用することもで
きる。また、整流回路4の出力電力を安定化する定電力
出力の電源回路に本発明を適用することもできる。
【0084】また、上述した第1〜4の実施形態では、
パルス幅変調器24,12を介して保護動作を実施して
いるが、これに限定されるものではない。一般的には、
保護動作を行うための回路をパルス幅変調器24,12
と別途に設けても良い。例えば、トランス2の1次側も
しくは2次側に電圧降下型の制限回路を設け、この制限
回路の電圧降下分を、第2の負帰還ループを介して制御
することにより、整流回路4の出力制限を行ってもよ
い。
【0085】
【発明の効果】(請求項1)請求項1に記載の発明で
は、短絡事故などの異常状態に際して、乗算手段の乗算
結果が所定の電力制限値に到達すると、制限手段による
負帰還動作が実施される。この負帰還動作により、基準
電圧の逆比例値に検出電流の値を近づけるような方向で
の電流制限が実施される。その結果、電源回路および被
給電装置を確実に保護することが可能となる。
【0086】また、請求項1にかかわる電源回路では、
従来例(図9)における逆数アンプ8を有さず、代わり
に乗算手段を設けている。このような乗算手段として
は、例えば、平衡変調器やギルバートアンプなどの高速
動作可能な回路を使用することができる。したがって、
異常時の負帰還ループに大きな位相遅れを生じる要素が
なくなり、保護動作の制御性能(電流制限動作の応答特
性,追従性,安定性など)を容易に向上することが可能
となる。
【0087】また、公知の乗算回路においては、逆数ア
ンプ(図10)とは異なり、温特補償が可能である。ま
た、折れ線近似などの回路要素も無い。したがって、高
精度な保護動作を実現する電源回路を構成することが可
能となる。なお、上記した請求項1にかかわる電源回路
では、電力制限値を下げるなどの設定により、正常な給
電時に制限手段を動作させることも可能である。このよ
うな設定では、乗算結果が電力制限値を越えないよう
に、定電圧出力と定電流出力とを自動的に切り替える電
源回路を構成することができる。
【0088】(請求項2)請求項2に記載の発明では、
短絡事故などの異常状態に際して、乗算手段の乗算結果
が所定の電力制限値に到達すると、制限手段による負帰
還動作が実施される。この負帰還動作により、検出電流
と出力電圧との乗算結果を電力制限値に近づけるような
方向での電力制限が実施される。その結果、電源回路お
よび被給電装置を確実に保護することが可能となる。
【0089】また、請求項2にかかわる電源回路では、
従来例(図9)における逆数アンプ8を有さず、代わり
に乗算手段を設けている。このような乗算手段として
は、例えば、平衡変調器やギルバートアンプなどの高速
動作可能な回路を使用することができる。したがって、
異常時の負帰還ループに大きな位相遅れを生じる要素が
なくなり、保護動作の制御性能(電力制限動作の応答特
性,追従性,安定性など)を容易に向上することが可能
となる。
【0090】また、公知の乗算回路においては、逆数ア
ンプとは異なり、温特補償が可能である。また、折れ線
近似などの回路要素も無い。したがって、高精度な保護
動作を実現する電源回路を構成することが可能となる。
なお、上記した請求項2にかかわる電源回路では、電力
制限値を下げるなどの設定により、正常な給電時に制限
手段を動作させることも可能である。このような設定で
は、乗算結果が電力制限値を越えないように、定電圧出
力と定電力出力とを自動的に切り替える電源回路を構成
することができる。
【0091】(請求項3)請求項3に記載の発明では、
切換手段を切り換えることにより、請求項1の保護動作
もしくは請求項2の保護動作を、使用状況などに合わせ
て適宜に選択することが可能となる。また、上記した請
求項3にかかわる電源回路では、電力制限値を下げるな
どの設定により、正常な給電時に制限手段を動作させる
こともできる。このような設定の電源回路では,切換手
段を操作することにより、「乗算結果が電力制限値を越
えないように定電圧出力と定電力出力とを自動的に切り
替える動作」と「乗算結果が電力制限値を越えないよう
に定電圧出力と定電流出力とを自動的に切り替える動
作」とを適宜に選択することが可能となる。
【0092】(請求項4)請求項4に記載の発明では、
短絡事故などの異常状態に際して、検出電流が逆数手段
の出力値に到達すると、制限手段による負帰還動作が実
施される。この負帰還動作により、基準電圧の逆比例値
に検出電流の値を近づけるような方向での電流制限が実
施される。その結果、電源回路および被給電装置を確実
に保護することが可能となる。
【0093】また、請求項4にかかわる電源回路では、
逆数手段に対して時不変の基準電圧が入力される。その
ため、仮に逆数手段に位相遅れが生じるとしても、負帰
還ループの位相特性に影響を与えることは一切ない。そ
のため、逆数手段の位相遅れを一切無視して、保護動作
の制御性能(電流制限動作の応答特性,追従性,安定性
など)を容易に向上することが可能となる。
【0094】さらに、逆数手段の入力ダイナミックレン
ジは、入力される可能性のある基準電圧をカバーすれば
足りる。したがって、従来例(図9)のように広い入力
ダイナミックレンジを確保する必要がなく、逆数手段の
回路構成を単純化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の回路構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態における保護動作を説明する図
である。
【図3】第2の実施形態の回路構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態における保護動作を説明する図
である。
【図5】第3の実施形態の回路構成を示す図である。
【図6】第4の実施形態の回路構成を示す図である。
【図7】基準電圧部9の回路例を示す図である。
【図8】電流検出手段の回路構成を示す図である。
【図9】従来の電源回路の構成を示す図である。
【図10】逆数アンプ8の回路例を示す図である。
【図11】逆数アンプの入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
1 整流回路 2 トランス 3 スイッチング用FET 4 整流回路 5 負荷側端子 6a,6b 抵抗 7 出力電圧設定誤差増幅器 8 逆数アンプ 9 基準電圧部 10 過電流設定誤差増幅器 10a 反転増幅回路 11 MAX回路 12 パルス幅変調器 20 MAX回路 21 アナログ乗算器 22 過電流設定誤差増幅器 23 ツェナダイオード 24 パルス幅変調器 31 スイッチ 51 カレントトランス 52 整流器 53 ピーク検波器 100 電源回路 200 電源回路 300 電源回路 400 電源回路 700 従来の電源回路 Rs 電流モニタ用抵抗 Vr 基準電圧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧が1次側に入力されるトランス
    と、 前記トランスの1次側の電流経路をスイッチングするス
    イッチング手段と、 前記トランスの2次側に接続され、前記スイッチング手
    段のスイッチング動作により前記トランスの2次側に発
    生する起電力を整流平滑化して出力する整流器と、 前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御して、
    前記整流器の出力を、所定の基準電圧に応じて安定化す
    る安定化手段とを備えた電源回路において、 前記電源回路中を流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 前記電流検出手段により検出される検出電流と前記所定
    の基準電圧との乗算結果を出力する乗算手段と、 前記乗算手段より出力される乗算結果が、予め定められ
    た電力制限値に到達すると、前記乗算結果と前記電力制
    限値との誤差を負帰還して、前記整流器の出力を制限す
    る制限手段とを備えたことを特徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 入力電圧が1次側に入力されるトランス
    と、 前記トランスの1次側の電流経路をスイッチングするス
    イッチング手段と、 前記トランスの2次側に接続され、前記スイッチング手
    段のスイッチング動作により前記トランスの2次側に発
    生する起電力を整流平滑化して出力する整流器と、 前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御して、
    前記整流器の出力を、所定の基準電圧に応じて安定化す
    る安定化手段とを備えた電源回路において、 前記電源回路中を流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 前記電流検出手段により検出される検出電流と前記整流
    器の出力電圧との乗算結果を出力する乗算手段と、 前記乗算手段より出力される乗算結果が、予め定められ
    た電力制限値に到達すると、前記乗算結果と前記電力制
    限値との誤差を負帰還して、前記整流器の出力を制限す
    る制限手段とを備えたことを特徴とする電源回路。
  3. 【請求項3】 入力電圧が1次側に入力されるトランス
    と、 前記トランスの1次側の電流経路をスイッチングするス
    イッチング手段と、 前記トランスの2次側に接続され、前記スイッチング手
    段のスイッチング動作により前記トランスの2次側に発
    生する起電力を整流平滑化して出力する整流器と、 前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御して、
    前記整流器の出力を、所定の基準電圧に応じて安定化す
    る安定化手段とを備えた電源回路において、 前記電源回路中を流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 外部操作に応じて、前記所定の基準電圧と前記整流器の
    出力電圧との一方を取り出す切換手段と、 前記電流検出手段により検出される検出電流と前記切換
    手段の切換出力との乗算結果を出力する乗算手段と、 前記乗算手段より出力される乗算結果が、予め定められ
    た電力制限値に到達すると、前記乗算結果と前記電力制
    限値との誤差を負帰還して、前記整流器の出力を制限す
    る制限手段とを備えたことを特徴とする電源回路。
  4. 【請求項4】 人力電圧が1次側に入力されるトランス
    と、 前記トランスの1次側の電流経路をスイッチングするス
    イッチング手段と、 前記トランスの2次側に接続され、前記スイッチング手
    段のスイッチング動作により前記トランスの2次側に発
    生する起電力を整流平滑化して出力する整流器と、 前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御して、
    前記整流器の出力を、所定の基準電圧に応じて安定化す
    る安定化手段とを備えた電源回路において、 前記電源回路中を流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 前記所定の基準電圧の逆数に対応する値を出力する逆数
    手段と、 前記電流検出手段により検出される検出電流が、前記逆
    数手段の出力値に到達すると、前記検出電流と前記逆数
    手段の出力値との誤差を負帰還して、前記整流器の出力
    を制限する制限手段とを備えたことを特徴とする電源回
    路。
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