Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2892695B2 - 透明ハイバリヤープラスチックフイルム - Google Patents

透明ハイバリヤープラスチックフイルム

Info

Publication number
JP2892695B2
JP2892695B2 JP20088289A JP20088289A JP2892695B2 JP 2892695 B2 JP2892695 B2 JP 2892695B2 JP 20088289 A JP20088289 A JP 20088289A JP 20088289 A JP20088289 A JP 20088289A JP 2892695 B2 JP2892695 B2 JP 2892695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic film
film
silicon
silicon oxide
deposited
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20088289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0363127A (ja
Inventor
耕三 尾池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oike and Co Ltd filed Critical Oike and Co Ltd
Priority to JP20088289A priority Critical patent/JP2892695B2/ja
Publication of JPH0363127A publication Critical patent/JPH0363127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2892695B2 publication Critical patent/JP2892695B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
本発明は透明性、ガスバリヤー性、レトルト殺菌耐性
などにすぐれた、飲食品、衣料品、電子材などの分野に
おける包装材料またはガス遮断材料として有用な性能を
安定してえることができる透明ハイバリヤープラスチッ
クフイルムに関する。
【従来の技術】
従来プラスチックフイルムのガスバリヤー性を向上さ
せる目的で、珪素酸化物をフイルム表面に蒸着させるこ
とは、特公昭53−12953号公報に示される通りである。 また、同方法により半連続式巻取り蒸着において得ら
れる珪素酸化物蒸着プラスチックフイルムは、透湿度:
3.0g/m2・24Hrs.以下、酸素透過率:2.0cc/m2・24Hrs.以
下の値が得られ、実用上、有効であることが知られてい
る。 しかしながら透湿度:1.0g/m2・24Hrs.以下、酸素透過
率:0.5cc/m2・24Hrs.以下の値が得られる珪素酸化物蒸
着プラスチックフイルムを工業規模での生産に於て、安
定した製品の製造が困難であった。 その理由は、蒸発材料として、 Si:SiO2=1:1(モル比) の混合物を用い、蒸着過程に於て、SiOxなる膜を形成す
る故である。 一方、蒸発物質を、SiOで行なえばおおむね満足する
性能のものが得られるが生産コストが高くつき、実用に
供するには問題があった。 また、珪素酸化物蒸着プラスチックフイルムの単体の
場合には、極僅かながら、珪素酸化物蒸着膜に存在する
微少ピンホール、微少クラック等の欠陥の為に例えば透
湿度:2.3g/m2・24Hrs.、酸素透過率:1.8cc/m2・24Hrs.
等の値を示すのが普通である。 更に透湿度、酸素透過率の小さい優れた透明なフイル
ムを得ようとして珪素酸化物蒸着膜の厚みを厚くするこ
とも試みられたが、実際問題としては、単に厚みを増加
しても微少ピンホール、微少クラック等の欠陥は改良さ
れることなく、得られる膜の着色が濃くなるだけであっ
て透明性が悪くなるという新たな問題点が生ずる。
【発明の目的】
本発明は、透明ハイバリヤープラスチックフイルムの
構成に於て、プラスチックフイルムの片面に直接または
下塗層を介して、珪素酸化物蒸着膜を設けた珪素酸化物
蒸着プラスチックフイルム2枚を珪素酸化物蒸着膜の側
が内側になるように貼り合せるようにしたことで、透明
性、ガスバリヤー性、レトルト殺菌耐性などにすぐれ、
飲食品、医薬品、電子材料などの分野における包装材料
またはガス遮断材料として有用な性能を安定してえるこ
とができる透明ハイバリヤープラスチックフイルムを提
供することにある。
【発明の構成】
本発明は、プラスチックフイルムの片面に直接または
下塗層を介して、珪素酸化物蒸着膜を設けた珪素酸化物
蒸着プラスチックフイルム2枚を珪素酸化物蒸着膜の側
が内側になるように貼り合せたことを特徴とする透明ハ
イバリヤープラスチックフイルムである。 即ち本発明は、プラスチックフイルムの片面に直接ま
たは下塗層を介して、珪素酸化物蒸着膜を設けた珪素酸
化物蒸着プラスチックフイルム2枚を珪素酸化物蒸着膜
の側が内側になるように貼り合せることにより、透明
性、ガスバリヤー性、レトルト殺菌耐性にすぐれ、飲食
品、医薬品、電子材料などの分野における包装材料また
はガス遮断材料として有用なフイルムを安定してえるこ
とができる透明ハイバリヤープラスチックフイルムを提
供することを可能としたものである。 本発明の透明ハイバリヤープラスチックフイルムの製
造方法におけるプラスチックフイルムとしては、充分な
自己保持性を有するものであればいずれも用いられる
が、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、
ポリアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ルロースアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、フッ素樹脂などのフイルム状物またはシート状物が
適宜用いられる。特にプラスチックフイルムとしては前
記樹脂のフイルム状物で厚さが3〜100μm程度のもの
用いるのが、しわや亀裂などのない透明ハイバリヤープ
ラスチックフイルムの製造が連続的に大量生産できる点
から好ましい。 またプラスチックフイルムは、一軸延伸や二軸延伸さ
れたものであってもよく、光沢、強度などの面からは二
軸延伸されたものが好ましく用いられる。 またプラスチックフイルムは、その表面がコロナ放電
処理、低温プラズマ処理などの表面処理がされたもので
あってもよく、一般にフイルムと蒸着した珪素酸化物と
の密着性を良くすることができて好ましい。 さらにまたプラスチックフイルムは、その表面に下塗
層を設けたものであってもよく、下塗層を形成するため
の樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
電子線硬化性樹脂、紫外線高架性樹脂のいずれもが用い
られ、例えばアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、
ニトロセルロース、セルロースアセテート、ウレタン系
樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系
樹脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂、アミノアル
キッド系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂などの単独ま
たは混合物や、シランカップリング剤が好ましく用いら
れる。 下塗層の形成には、前記下塗層を形成するための樹脂
の有機溶剤溶液、水溶液などやカップリング剤をロール
コーティング法、グラビアコーティング法、リバースコ
ーティング法、スプレイコーティング法などの通常のコ
ーティング法により塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、電子
線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの場合は硬化)す
ることによって行なわれる。 下塗層は汎用の染料または顔料などの着色材で着色し
てもよい。 染料または顔料などの着色材は前記下塗層を形成する
ための樹脂に対し3〜30%程度の範囲から適宜選ばれ
る。 本発明の透明ハイバリヤープラスチックフイルムにお
ける蒸発原料としては、一酸化珪素単独、ほぼ等モル%
の珪素および二酸化珪素とからなる混合物、ほぼ等モル
%の珪素および二酸化珪素と1モル%以上〜30モル%未
満の一酸化珪素とからなる混合物が用いられて、公知の
真空蒸着法により蒸着形成される。 従来の珪素および二酸化珪素の等モルの蒸発材料に一
酸化珪素を1〜30モル%添加した場合、 Si+SiO2→2SiOx ……(1) の反応系において、一酸化珪素は反応促進の起爆材的役
割りを果たし、上記(1)の反応をスムーズに行なわせ
る役割りを果たす。 それが故に経済性および得られる製品品質からみて好
ましい蒸発原料である。 本発明において、珪素酸化物蒸着膜の厚さとしては特
に制限はないが、その製品の用途と所望される性能等に
よって適宜選択決定されるが、ガスバリヤー性と耐屈曲
性などを考慮して通常は10〜1000nm程度の範囲から、好
ましくは50〜200nm程度の範囲から選ばれる。 本発明の透明ハイバリヤープラスチックフイルムにお
ける接着剤および接着方法に特に制限はなく、通常のラ
ミネート法および接着剤が使用される。接着方法として
は、例えば押出しラミネート法、乾式ラミネート法や無
溶剤型ラミネート法などが適宜使用される。また接着剤
としては、例えばアクリル−塩化ビニル−酢酸ビニル
系、アクリル系、エチレン−酢酸ビニル系、エポキシ
系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル−イソシア
ネート系、ポリエチレン系、塩化ビニル−酢酸ビニル
系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系、塩素化ポリプロピレ
ン系、ウレタン系などの接着剤が単独または適宜ブレン
ドして用いられる。 接着剤層の厚さは通常2〜100μmの範囲より好まし
くは3〜10μmの範囲から選ばれる。接着剤層の厚さが
2μm未満では充分な接着強度が得られず好ましくな
い。一方100μmを越えても接着強度に寄与する程度に
変化が認められない。 なお、プラスチックフイルム面には常法により保護塗
膜、保護フイルム、ヒートシール層などのほか文字図柄
などの印刷層を設けるようにしてもよく、その用途を拡
大することができる。 つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【実施例および比較例】
比較例1 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルム面
上に5×10-5Torrの真空下で一酸化珪素を、100nmの厚
さに真空蒸着して珪素酸化物蒸着プラスチックフイルム
を得た。 実施例1 比較例1で得た珪素酸化物蒸着プラスチックフイルム
2枚をポリウレタン樹脂−ポリイソシアネート樹脂系ド
ライラミネート用接着剤を用いて珪素酸化物蒸着膜側が
内側になるように貼り合せて本発明の透明ハイバリヤー
プラスチックフイルムを得た。 実施例2 実施例1で得た本発明の透明ハイバリヤープラスチッ
クフイルムの片面にリニアーローデンシティポリエチレ
ンをポリウレタン樹脂−ポリイソシアネート樹脂系ドラ
イラミネート用接着剤を用いて貼り合せて本発明の透明
ハイバリヤープラスチックフイルムの応用フイルムを得
た。 このフイルムで電子部品の包装にはヒートシールが使
用でき包装作業が簡単で開封せずに内容物が確認でき、
しかも充分に品質を保持できる性能を有していた。
【発明の効果】
比較例1で得られた珪素酸化物蒸着プラスチックフイ
ルムおよび実施例1および2で得られた透明ハイバリヤ
ープラスチックフイルムを用いて各5サンプルのそれぞ
れの透湿度および酸素透過率を測定した。 実施例1および2の透明ハイバリヤープラスチックフ
イルムの透湿度および酸素透過率は極めて安定しいて、
従来の珪素酸化物蒸着プラスチックフイルム(比較例
1)に見られない高性能を示した(表1参照)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフイルムの片面に直接または
    下塗り層を介して、一酸化珪素単独、ほぼ等モル%
    の珪素および二酸化珪素とからなる混合物、ほぼ等モ
    ル%の珪素および二酸化珪素と1モル%以上〜30モル%
    未満の一酸化珪素とからなる混合物の一種である蒸発材
    料から形成された珪素酸化物蒸着膜を設けた珪素酸化物
    蒸着プラスチックフイルム2枚を珪素酸化物蒸着膜の側
    が内側になるように、厚さ2〜10μmの接着剤層を介し
    て貼り合わせた、透湿度:1g/m2・24Hrs.以下、酸素透過
    率:0.5cc/m2・24Hrs.以下であることを特徴とする透明
    ハイバリヤーフイルム。
JP20088289A 1989-08-02 1989-08-02 透明ハイバリヤープラスチックフイルム Expired - Lifetime JP2892695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20088289A JP2892695B2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02 透明ハイバリヤープラスチックフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20088289A JP2892695B2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02 透明ハイバリヤープラスチックフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0363127A JPH0363127A (ja) 1991-03-19
JP2892695B2 true JP2892695B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=16431811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20088289A Expired - Lifetime JP2892695B2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02 透明ハイバリヤープラスチックフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2892695B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3158554B2 (ja) * 1991-10-22 2001-04-23 東レ株式会社 蒸着ポリエステルフイルム
JP4261680B2 (ja) 1999-05-07 2009-04-30 株式会社クレハ 防湿性多層フィルム
JP2002211631A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Dainippon Printing Co Ltd レトルト用パウチ
US8617697B2 (en) 2008-05-29 2013-12-31 Kolon Industries, Inc. Protective film
KR102049841B1 (ko) 2012-09-28 2019-11-28 니폰 제온 가부시키가이샤 복합 가스 배리어 적층체 및 그의 제조 방법, 및 복합 전극
CN103613946A (zh) * 2013-11-08 2014-03-05 苏州新颖新材料科技股份有限公司 一种利用废弃塑料制备抗菌薄膜的方法
JP6443348B2 (ja) 2014-01-29 2018-12-26 日本ゼオン株式会社 複合ガスバリア積層体及びその製造方法
JP2018134844A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 三菱ケミカル株式会社 バリアフィルム及びバリアフィルムを備えた半導体デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0363127A (ja) 1991-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960000749B1 (ko) 가스배리어성 적층 필름
EP1036813A1 (de) Sperrschichtfolien
JPH04173137A (ja) バルーン用積層体
EP1281511A1 (en) Laminate for coffee packaging with energy cured coating
JP2892695B2 (ja) 透明ハイバリヤープラスチックフイルム
US6649235B2 (en) Process for producing coated polymeric articles and the articles produced thereby
JPH11151774A (ja) 透明ガスバリア−性フィルム
CN110087880A (zh) 阻气膜
JP2889627B2 (ja) 透明ハイバリヤー性フイルム
JP3294440B2 (ja) 複合蒸着フィルム及びその製造方法
JPH03278946A (ja) レトルト食品用包装材料
JP2892793B2 (ja) ハイバリヤー性透明フイルム
JPS62295931A (ja) ガスバリヤ性の優れた熱可塑性樹脂フイルムまたはシ−ト
JP3070702B2 (ja) 透明ガスバリアフィルム
JPH0499263A (ja) 積層フイルム
JP3095153B2 (ja) 透明ガスバリアフィルム
JPS6151333A (ja) 耐透湿性を有する透明合成樹脂体
JPH0371832A (ja) 透明ハイバリヤープラスチックフイルム
JPH0234328A (ja) ガスバリヤ性積層フィルム
JP3257607B2 (ja) バルーン用積層体及びバルーン
JP2811735B2 (ja) 酸化チタン蒸着フィルムの製造方法
JPH01165434A (ja) ガスバリヤ性の優れた透明プラスチックフィルム
JP3068107B2 (ja) 透明ガスバリアフィルム
JPH0281628A (ja) ガスバリヤー性積層フィルムとその製造方法
JP3068106B2 (ja) 透明ガスバリアフィルム