JP2853425B2 - 車両用トラクション制御装置 - Google Patents
車両用トラクション制御装置Info
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- JP2853425B2 JP2853425B2 JP33830191A JP33830191A JP2853425B2 JP 2853425 B2 JP2853425 B2 JP 2853425B2 JP 33830191 A JP33830191 A JP 33830191A JP 33830191 A JP33830191 A JP 33830191A JP 2853425 B2 JP2853425 B2 JP 2853425B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throttle
- control
- throttle opening
- tcs
- opening
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機搭載車両で
加速スリップの抑制を第1スロットルバルブとはタンデ
ム配置の第2スロットルバルブに対するスロットル制御
により行なう車両用トラクション制御装置に関するもの
である。
加速スリップの抑制を第1スロットルバルブとはタンデ
ム配置の第2スロットルバルブに対するスロットル制御
により行なう車両用トラクション制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、加速スリップの抑制を第1スロッ
トルバルブとはタンデム配置の第2スロットルバルブに
対するスロットル制御により行なう車両用トラクション
制御装置としては、例えば、特開昭61−85248号
公報に記載されている装置が知られている。
トルバルブとはタンデム配置の第2スロットルバルブに
対するスロットル制御により行なう車両用トラクション
制御装置としては、例えば、特開昭61−85248号
公報に記載されている装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記車
両用トラクション制御装置を自動変速機搭載車両に適用
した場合で、トラクション制御中にシフトアップが行な
われると、第1スロットル開度>第2スロットル開度の
関係から第2スロットル開度で決定される実際のエンジ
ントルクに対し、自動変速機側では第1スロットル開度
によりエンジントルクを過大評価することでライン圧が
大きめに設定されてしまい、シフトアップに伴なう急激
なトルク変化が発生して加速スリップを誘発し、車両安
定性が低下する。
両用トラクション制御装置を自動変速機搭載車両に適用
した場合で、トラクション制御中にシフトアップが行な
われると、第1スロットル開度>第2スロットル開度の
関係から第2スロットル開度で決定される実際のエンジ
ントルクに対し、自動変速機側では第1スロットル開度
によりエンジントルクを過大評価することでライン圧が
大きめに設定されてしまい、シフトアップに伴なう急激
なトルク変化が発生して加速スリップを誘発し、車両安
定性が低下する。
【0004】即ち、自動変速機のライン圧は、アクセル
開度(第1スロットル開度)によりエンジントルクを推
定し、推定エンジントルクに合致するように最適に制御
している。これに対し、図8に示すように、TCSスロ
ットル制御中は第2スロットル開度θ2 でエンジントル
クを推定してライン圧P2 とすべきであるのに、実際は
第1スロットル開度θ1 でエンジントルクが推定されて
ライン圧P1 に設定される。そこで、両スロットル開度
θ1 ,θ2 のセレクトローによりライン圧を設定するよ
うにすれば良いことになるが、シフトスケジュールに基
づく変速制御で第2スロットル開度θ2 で変速位置を決
定するようにすれば、TCSスロットル制御中は第2ス
ロットルθ2 の値が大きく変動するのに伴なってシフト
ハンチングを起してしまうし、トラクション制御装置搭
載車のみにA/Tコントロールユニットへの入力を増や
すのはコスト的にも不利となる。
開度(第1スロットル開度)によりエンジントルクを推
定し、推定エンジントルクに合致するように最適に制御
している。これに対し、図8に示すように、TCSスロ
ットル制御中は第2スロットル開度θ2 でエンジントル
クを推定してライン圧P2 とすべきであるのに、実際は
第1スロットル開度θ1 でエンジントルクが推定されて
ライン圧P1 に設定される。そこで、両スロットル開度
θ1 ,θ2 のセレクトローによりライン圧を設定するよ
うにすれば良いことになるが、シフトスケジュールに基
づく変速制御で第2スロットル開度θ2 で変速位置を決
定するようにすれば、TCSスロットル制御中は第2ス
ロットルθ2 の値が大きく変動するのに伴なってシフト
ハンチングを起してしまうし、トラクション制御装置搭
載車のみにA/Tコントロールユニットへの入力を増や
すのはコスト的にも不利となる。
【0005】本発明は、上述のような問題に着目してな
されたもので、自動変速機搭載車両で加速スリップの抑
制をタンデム配置の第2スロットルバルブに対するスロ
ットル制御により行なう車両用トラクション制御装置に
おいて、加速スリップ制御中でのシフトアップ時、自動
変速機側の制御を変更することなく加速スリップの誘発
を有効に防止することを課題とする。
されたもので、自動変速機搭載車両で加速スリップの抑
制をタンデム配置の第2スロットルバルブに対するスロ
ットル制御により行なう車両用トラクション制御装置に
おいて、加速スリップ制御中でのシフトアップ時、自動
変速機側の制御を変更することなく加速スリップの誘発
を有効に防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用トラクション制御装置では、自動変速機
のシフトアップ時、第1スロットル開度と第2スロット
ル開度の偏差が大きいほど加速スリップスロットル制御
システムでのスロットル制御ゲインを通常の制御ゲイン
に比べ第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更
する手段とした。
本発明の車両用トラクション制御装置では、自動変速機
のシフトアップ時、第1スロットル開度と第2スロット
ル開度の偏差が大きいほど加速スリップスロットル制御
システムでのスロットル制御ゲインを通常の制御ゲイン
に比べ第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更
する手段とした。
【0007】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、エンジン吸気通路aに配置され、アクセルペダルb
に連動して作動する第1スロットルバルブcと、前記第
1スロットルバルブcと直列にエンジン吸気通路aに配
置され、アクチュエータdにより作動する第2スロット
ルバルブeと、第1スロットルバルブcの第1スロット
ル開度に応じて自動変速機のシフト位置を決め、シフト
アップ信号を出力する自動変速制御システムfと、加速
スリップの発生状況に応じて加速スリップを抑制するべ
く前記第2スロットルバルブeの第2スロットル開度を
閉方向に制御する加速スリップスロットル制御システム
gと、前記第1スロットルバルブcの第1スロットル開
度を検出する第1スロットル開度検出手段hと、前記第
2スロットルバルブeの第2スロットル開度を検出する
第2スロットル開度検出手段iと、自動変速機のシフト
アップ時、第1スロットル開度と第2スロットル開度の
偏差が大きいほど加速スリップスロットル制御システム
hでのスロットル制御ゲインを通常の制御ゲインに比べ
第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更するス
ロットル制御ゲイン決定手段jとを備えている事を特徴
とする。
に、エンジン吸気通路aに配置され、アクセルペダルb
に連動して作動する第1スロットルバルブcと、前記第
1スロットルバルブcと直列にエンジン吸気通路aに配
置され、アクチュエータdにより作動する第2スロット
ルバルブeと、第1スロットルバルブcの第1スロット
ル開度に応じて自動変速機のシフト位置を決め、シフト
アップ信号を出力する自動変速制御システムfと、加速
スリップの発生状況に応じて加速スリップを抑制するべ
く前記第2スロットルバルブeの第2スロットル開度を
閉方向に制御する加速スリップスロットル制御システム
gと、前記第1スロットルバルブcの第1スロットル開
度を検出する第1スロットル開度検出手段hと、前記第
2スロットルバルブeの第2スロットル開度を検出する
第2スロットル開度検出手段iと、自動変速機のシフト
アップ時、第1スロットル開度と第2スロットル開度の
偏差が大きいほど加速スリップスロットル制御システム
hでのスロットル制御ゲインを通常の制御ゲインに比べ
第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更するス
ロットル制御ゲイン決定手段jとを備えている事を特徴
とする。
【0008】
【作用】加速スリップ発生時には、加速スリップスロッ
トル制御システムgにおいて、加速スリップの発生状況
に応じて加速スリップを抑制するべく第2スロットルバ
ルブeの第2スロットル開度が閉方向に制御される。ま
た、自動変速機のシフトアップ時、スロットル制御ゲイ
ン決定手段jにおいて、第1スロットル開度検出手段h
からの第1スロットル開度と第2スロットル開度検出手
段iからの第2スロットル開度の偏差が大きいほど加速
スリップスロットル制御システムhでのスロットル制御
ゲインが通常の制御ゲインに比べ第2スロットルバルブ
開度をより絞る方向に変更される。従って、加速スリッ
プスロットル制御中に自動変速機がシフトアップされる
と、第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更さ
れたスロットル制御ゲインにより加速スリップスロット
ル制御が行なわれ、エンジントルクの低減量が大とな
る。
トル制御システムgにおいて、加速スリップの発生状況
に応じて加速スリップを抑制するべく第2スロットルバ
ルブeの第2スロットル開度が閉方向に制御される。ま
た、自動変速機のシフトアップ時、スロットル制御ゲイ
ン決定手段jにおいて、第1スロットル開度検出手段h
からの第1スロットル開度と第2スロットル開度検出手
段iからの第2スロットル開度の偏差が大きいほど加速
スリップスロットル制御システムhでのスロットル制御
ゲインが通常の制御ゲインに比べ第2スロットルバルブ
開度をより絞る方向に変更される。従って、加速スリッ
プスロットル制御中に自動変速機がシフトアップされる
と、第2スロットルバルブ開度をより絞る方向に変更さ
れたスロットル制御ゲインにより加速スリップスロット
ル制御が行なわれ、エンジントルクの低減量が大とな
る。
【0009】一方、自動変速機側では第1スロットル開
度によりエンジントルクを過大評価することでライン圧
が大きめに設定され、シフトアップに伴なって急激にト
ルク変化し、その変化幅は第1スロットル開度と第2ス
ロットル開度との偏差に比例する。しかし、このトルク
変化幅は制御ゲイン変更により通常よりエンジン出力が
低減されることで小さく抑えられ、加速スリップの誘発
が有効に防止される。
度によりエンジントルクを過大評価することでライン圧
が大きめに設定され、シフトアップに伴なって急激にト
ルク変化し、その変化幅は第1スロットル開度と第2ス
ロットル開度との偏差に比例する。しかし、このトルク
変化幅は制御ゲイン変更により通常よりエンジン出力が
低減されることで小さく抑えられ、加速スリップの誘発
が有効に防止される。
【0010】
【実施例】構成を説明する。
【0011】図2は本発明の実施例の車両用トラクショ
ン制御装置が適用された後輪駆動車の制駆動系制御シス
テム全体図である。
ン制御装置が適用された後輪駆動車の制駆動系制御シス
テム全体図である。
【0012】この後輪駆動車には、加速スリップ発生時
に後輪スリップ率が最適許容範囲内になる様にモータス
ロットル開度制御を行なうスロットル制御と、加速スリ
ップ発生時に左右各後輪に独立して制動力を与えるブレ
ーキ制御とを併用するトラクション制御システム(スロ
ットル制御側は加速スリップスロットル制御システムに
相当)が搭載されていると共に、減速スリップ時に車輪
ロックを防止する様に前後輪ブレーキ液圧制御を行なう
アンチスキッドブレーキ制御システムが搭載されてい
る。そして、これらのシステムの集中電子制御は、トラ
クション制御システム&アンチスキッドブレーキ制御シ
ステム電子制御ユニットTCS/ABS-ECU (以下、TCS/ABS-
ECU と略称する)により行なわれる。
に後輪スリップ率が最適許容範囲内になる様にモータス
ロットル開度制御を行なうスロットル制御と、加速スリ
ップ発生時に左右各後輪に独立して制動力を与えるブレ
ーキ制御とを併用するトラクション制御システム(スロ
ットル制御側は加速スリップスロットル制御システムに
相当)が搭載されていると共に、減速スリップ時に車輪
ロックを防止する様に前後輪ブレーキ液圧制御を行なう
アンチスキッドブレーキ制御システムが搭載されてい
る。そして、これらのシステムの集中電子制御は、トラ
クション制御システム&アンチスキッドブレーキ制御シ
ステム電子制御ユニットTCS/ABS-ECU (以下、TCS/ABS-
ECU と略称する)により行なわれる。
【0013】前記TCS/ABS-ECU には、右前輪速センサ1
からの右前輪速センサ値VWFR と、左前輪速センサ2か
らの左前輪速センサ値VWFL と、右後輪速センサ3から
の右後輪速センサ値VWRR と、左後輪速センサ4からの
左後輪速センサ値VWRL と、横加速度センサ5からの横
加速度センサ値YGと、TCS スイッチ6からのスイッチ信
号SWTCと、ブレーキランプスイッチ7からのスイッチ信
号SWSTと、スロットルコントロールモジュールTCM (以
下、TCM と略称する)からのスロットル1実開度DKV
と、オートマチックトランスミッション制御ユニットA/
T C/U (以下、A/TC/U と略称する)からのギア位置信
号及びシフトアップ信号と、エンジン集中電子制御ユニ
ットECCS C/U(以下、ECCS C/Uと略称する)からのエン
ジン回転数信号と、第1スロットルセンサ16(第1ス
ロットル開度検出手段に相当)からの第1スロットル信
号TVO1と、第2スロットルセンサ17(第2スロットル
開度検出手段に相当)からの第2スロットル信号TVO2等
が入力される。
からの右前輪速センサ値VWFR と、左前輪速センサ2か
らの左前輪速センサ値VWFL と、右後輪速センサ3から
の右後輪速センサ値VWRR と、左後輪速センサ4からの
左後輪速センサ値VWRL と、横加速度センサ5からの横
加速度センサ値YGと、TCS スイッチ6からのスイッチ信
号SWTCと、ブレーキランプスイッチ7からのスイッチ信
号SWSTと、スロットルコントロールモジュールTCM (以
下、TCM と略称する)からのスロットル1実開度DKV
と、オートマチックトランスミッション制御ユニットA/
T C/U (以下、A/TC/U と略称する)からのギア位置信
号及びシフトアップ信号と、エンジン集中電子制御ユニ
ットECCS C/U(以下、ECCS C/Uと略称する)からのエン
ジン回転数信号と、第1スロットルセンサ16(第1ス
ロットル開度検出手段に相当)からの第1スロットル信
号TVO1と、第2スロットルセンサ17(第2スロットル
開度検出手段に相当)からの第2スロットル信号TVO2等
が入力される。
【0014】そして、TCS/ABS-ECU からは、加速スリッ
プを検出し、スロットル開閉信号としてのスロットル2
目標開度DKR がTCM に出力されると共に、ブレーキ増減
圧信号としてのソレノイド信号が共有ハイドロリックユ
ニットTCS/ABS-HU(以下、TCS/ABS-HUと略称する)の各
ソレノイドバルブに出力される。このトラクション制御
のうちスロットル制御側をTCSスロットル制御とい
い、ブレーキ制御側をTCSブレーキ制御という。
プを検出し、スロットル開閉信号としてのスロットル2
目標開度DKR がTCM に出力されると共に、ブレーキ増減
圧信号としてのソレノイド信号が共有ハイドロリックユ
ニットTCS/ABS-HU(以下、TCS/ABS-HUと略称する)の各
ソレノイドバルブに出力される。このトラクション制御
のうちスロットル制御側をTCSスロットル制御とい
い、ブレーキ制御側をTCSブレーキ制御という。
【0015】また、TCS/ABS-ECU からは、減速スリップ
を検出し、ブレーキ増減圧信号としてのソレノイド信号
がTCS/ABS-HUの各ソレノイドバルブに出力される。この
アンチスキッドブレーキ制御をABSブレーキ制御とい
う。
を検出し、ブレーキ増減圧信号としてのソレノイド信号
がTCS/ABS-HUの各ソレノイドバルブに出力される。この
アンチスキッドブレーキ制御をABSブレーキ制御とい
う。
【0016】尚、TCS/ABS-ECU からは、上記出力以外
に、TCS フェイル時にはTCS フェイルランプ14に点灯
指令が出力され、TCS 作動中にはTCS 作動ランプ15に
点灯指令が出力される。
に、TCS フェイル時にはTCS フェイルランプ14に点灯
指令が出力され、TCS 作動中にはTCS 作動ランプ15に
点灯指令が出力される。
【0017】前記TCM は、スロットルモータ駆動回路を
中心とする制御回路で、第1スロットルセンサ16から
の第1スロットル信号TVO1を入力し、TCS/ABS-ECU にス
ロットル1実開度DKV として出力したり、第2スロット
ルセンサ17からの第2スロットル信号TVO2をスロット
ル2目標開度DKR に対するフィードバック情報として入
力したり、TCS/ABS-ECU からのスロットル2目標開度DK
R に基づきスロットルモータ18にモータ駆動電流IMを
印加する。
中心とする制御回路で、第1スロットルセンサ16から
の第1スロットル信号TVO1を入力し、TCS/ABS-ECU にス
ロットル1実開度DKV として出力したり、第2スロット
ルセンサ17からの第2スロットル信号TVO2をスロット
ル2目標開度DKR に対するフィードバック情報として入
力したり、TCS/ABS-ECU からのスロットル2目標開度DK
R に基づきスロットルモータ18にモータ駆動電流IMを
印加する。
【0018】ここで、第1スロットルセンサ16が設け
られる第1スロットルバルブ19は、アクセルペダル2
0に連動して作動するバルブであり、第2スロットルセ
ンサ17が設けられる第2スロットルバルブ21は、第
1スロットルバルブ19とは直列配置によりエンジン吸
気通路22に設けられ、スロットルモータ18(アクチ
ュエータに相当)により開閉駆動されるバルブである。
られる第1スロットルバルブ19は、アクセルペダル2
0に連動して作動するバルブであり、第2スロットルセ
ンサ17が設けられる第2スロットルバルブ21は、第
1スロットルバルブ19とは直列配置によりエンジン吸
気通路22に設けられ、スロットルモータ18(アクチ
ュエータに相当)により開閉駆動されるバルブである。
【0019】上記トラクション制御システムには、周辺
システムとして、図示のように、エアフローメータAFM
やECCS C/Uやインジェクタを有し、燃料噴射制御,点火
時期制御,アイドル回転数補正等を集中制御するエンジ
ン集中電子制御システムが搭載されていて、トラクショ
ン制御時を示すトラクションスイッチ信号TCS SWのON信
号が入力されたら、過渡特性補正のため、第1スロット
ル信号TVO1と第2スロットル信号TVO2のうち小さいバル
ブ開度を選択する制御(セレクトロー制御)が行なわれ
ると共に、キャニスタ制御及びEGR制御が中止され
る。
システムとして、図示のように、エアフローメータAFM
やECCS C/Uやインジェクタを有し、燃料噴射制御,点火
時期制御,アイドル回転数補正等を集中制御するエンジ
ン集中電子制御システムが搭載されていて、トラクショ
ン制御時を示すトラクションスイッチ信号TCS SWのON信
号が入力されたら、過渡特性補正のため、第1スロット
ル信号TVO1と第2スロットル信号TVO2のうち小さいバル
ブ開度を選択する制御(セレクトロー制御)が行なわれ
ると共に、キャニスタ制御及びEGR制御が中止され
る。
【0020】また、周辺システムとして、図示のよう
に、A/T C/U やシフトソレノイドを有し、変速制御やロ
ックアップ制御等を行なうオートマチックトランスミッ
ション制御システム(自動変速制御システムに相当)が
搭載されていて、A/T C/U からはギア位置信号及びシフ
トアップ信号がTCS/ABS-ECU に取り込まれる。
に、A/T C/U やシフトソレノイドを有し、変速制御やロ
ックアップ制御等を行なうオートマチックトランスミッ
ション制御システム(自動変速制御システムに相当)が
搭載されていて、A/T C/U からはギア位置信号及びシフ
トアップ信号がTCS/ABS-ECU に取り込まれる。
【0021】さらに、周辺システムとして、図示のよう
に、ASCDアクチュエータを有し、設定車速を維持するよ
うに車速自動制御を行なう定速走行制御システムが搭載
されていて、制御干渉を防止するため、トラクションス
イッチ信号TCS SWのON信号が入力されたら第1スロット
ルバルブ19の開制御を中止し、TCS SWのOFF 信号が入
力されたら第1スロットルバルブ19の戻し速度を緩や
かにする。
に、ASCDアクチュエータを有し、設定車速を維持するよ
うに車速自動制御を行なう定速走行制御システムが搭載
されていて、制御干渉を防止するため、トラクションス
イッチ信号TCS SWのON信号が入力されたら第1スロット
ルバルブ19の開制御を中止し、TCS SWのOFF 信号が入
力されたら第1スロットルバルブ19の戻し速度を緩や
かにする。
【0022】図3は左右後輪独立のTCSブレーキ制御
とABSブレーキ制御とに共用されるブレーキ液圧制御
系を示す油圧回路図である。
とABSブレーキ制御とに共用されるブレーキ液圧制御
系を示す油圧回路図である。
【0023】このブレーキ液圧制御系は、ブレーキペダ
ル27と、油圧ブースタ28と、リザーバ29を有する
マスタシリンダ30と、ホイールシリンダ31,32,
33,34と、共有ハイドロリックユニットTCS/ABS-HU
と、ポンプユニットPUと、第1アキュムレータユニット
AU1 と、第2アキュムレータユニットAU2 と、前輪側ダ
ンピングユニットFDPUと、後輪側ダンピングユニットRD
PUとを備えている。
ル27と、油圧ブースタ28と、リザーバ29を有する
マスタシリンダ30と、ホイールシリンダ31,32,
33,34と、共有ハイドロリックユニットTCS/ABS-HU
と、ポンプユニットPUと、第1アキュムレータユニット
AU1 と、第2アキュムレータユニットAU2 と、前輪側ダ
ンピングユニットFDPUと、後輪側ダンピングユニットRD
PUとを備えている。
【0024】TCS/ABS-HUには、第1切換バルブ35a
と、第2切換バルブ35bと、左前輪増圧バルブ36a
と、右前輪増圧バルブ36bと、左後輪増圧バルブ36
cと、右後輪増圧バルブ36dと、左前輪減圧バルブ3
7aと、右前輪減圧バルブ37bと、左後輪減圧バルブ
37cと、右後輪減圧バルブ37cと、前輪側リザーバ
38aと、後輪側リザーバ38bと、前輪側ポンプ39
aと、後輪側ポンプ39bと、前輪側ダンパー室40a
と、後輪側ダンパー室40bと、ポンプモータ41を有
して構成される。
と、第2切換バルブ35bと、左前輪増圧バルブ36a
と、右前輪増圧バルブ36bと、左後輪増圧バルブ36
cと、右後輪増圧バルブ36dと、左前輪減圧バルブ3
7aと、右前輪減圧バルブ37bと、左後輪減圧バルブ
37cと、右後輪減圧バルブ37cと、前輪側リザーバ
38aと、後輪側リザーバ38bと、前輪側ポンプ39
aと、後輪側ポンプ39bと、前輪側ダンパー室40a
と、後輪側ダンパー室40bと、ポンプモータ41を有
して構成される。
【0025】そして、通常のブレーキ時やABSブレー
キ制御時には、マスタシリンダ30からの液圧を導入す
るべく両切換バルブ35a,35bは図示のようにOFF
位置とされ、TCSブレーキ制御時には、第2アキュム
レータユニットAU2 からの液圧を導入するべく両切換バ
ルブ35a,35bがON位置とされる。そして、例え
ば、TCSブレーキ制御での増圧モード時には、両制御
バルブ36c,36d,37c,37dが図示のように
OFF 位置とされ、保持モード時には、増圧バルブ36
c,36dのみON位置とされ、減圧モード時には、両制
御バルブ36c,36d,37c,37dがON位置とさ
れ、ホイールシリンダ33,34からのブレーキ液が後
輪側リザーバ38bに蓄えられ、さらに、後輪側ポンプ
39bの回転により後輪側ダンパー室40bに戻され
る。
キ制御時には、マスタシリンダ30からの液圧を導入す
るべく両切換バルブ35a,35bは図示のようにOFF
位置とされ、TCSブレーキ制御時には、第2アキュム
レータユニットAU2 からの液圧を導入するべく両切換バ
ルブ35a,35bがON位置とされる。そして、例え
ば、TCSブレーキ制御での増圧モード時には、両制御
バルブ36c,36d,37c,37dが図示のように
OFF 位置とされ、保持モード時には、増圧バルブ36
c,36dのみON位置とされ、減圧モード時には、両制
御バルブ36c,36d,37c,37dがON位置とさ
れ、ホイールシリンダ33,34からのブレーキ液が後
輪側リザーバ38bに蓄えられ、さらに、後輪側ポンプ
39bの回転により後輪側ダンパー室40bに戻され
る。
【0026】前記第1アキュムレータユニットAU1 が油
圧ブースタ28の油圧源とされ、第2アキュムレータユ
ニットAU2 がTCSブレーキ制御の油圧源とされるもの
で、両ユニットAU1,AU2 は、リザーバ29からブレーキ
液を吸い込む共有のポンプユニットPUにより所定のアキ
ュムレータ圧が保たれる。
圧ブースタ28の油圧源とされ、第2アキュムレータユ
ニットAU2 がTCSブレーキ制御の油圧源とされるもの
で、両ユニットAU1,AU2 は、リザーバ29からブレーキ
液を吸い込む共有のポンプユニットPUにより所定のアキ
ュムレータ圧が保たれる。
【0027】前記前輪側ダンピングユニットFDPU及び後
輪側ダンピングユニットRDPUは、ペダルフィーリングを
向上させるために、共有ハイドロリックユニットTCS/AB
S-HUでの液圧変化影響がマスタシリンダ30に及ぶのを
抑えている。
輪側ダンピングユニットRDPUは、ペダルフィーリングを
向上させるために、共有ハイドロリックユニットTCS/AB
S-HUでの液圧変化影響がマスタシリンダ30に及ぶのを
抑えている。
【0028】作用を説明する。
【0029】(イ)通常のトラクション制御作用 図4はTCS/ABS-ECU で行なわれるトラクション制御の概
要を示す制御ブロック図であり、トラクション制御ロジ
ックは、下記の4種の制御に大別できる。
要を示す制御ブロック図であり、トラクション制御ロジ
ックは、下記の4種の制御に大別できる。
【0030】(1) 実スリップ状態の計算 車輪速センサ1,2,3,4の信号にフィルタ処理を行
ない、フィルタ処理後の車輪速値に基づき、実スリップ
状態(スリップ量,スリップ量差分値)の算出を行な
う。
ない、フィルタ処理後の車輪速値に基づき、実スリップ
状態(スリップ量,スリップ量差分値)の算出を行な
う。
【0031】(2) 目標スリップ状態の計算 横加速度センサ5の信号にフィルタ処理を行ない、横加
速度による旋回・直進判断と車速とにより走行状態に見
合った目標スリップ状態の算出を行なう。
速度による旋回・直進判断と車速とにより走行状態に見
合った目標スリップ状態の算出を行なう。
【0032】(3) TCSブレーキ制御 実スリップ状態と目標スリップ状態とを比較して必要な
ブレーキ増減圧速度(制御デューティ比)の算出を行な
い、TCS/ABS-HUに出力する。
ブレーキ増減圧速度(制御デューティ比)の算出を行な
い、TCS/ABS-HUに出力する。
【0033】(4) TCSスロットル制御 実スリップ状態と目標スリップ状態とを比較して必要な
スロットル開度,開閉速度の算出を行ない、TCM に出力
する。
スロットル開度,開閉速度の算出を行ない、TCM に出力
する。
【0034】この制御ロジックの特徴は、低μから高μ
に至る各路面状況に応じてベースシャシ性能に基づいた
限界検知性(操舵力,スキル音等)を確保して能動的安
全性を得るために、横加速度の大きさに応じて許容スリ
ップ状態,スロットル・ブレーキ制御の分担を決定して
いる。
に至る各路面状況に応じてベースシャシ性能に基づいた
限界検知性(操舵力,スキル音等)を確保して能動的安
全性を得るために、横加速度の大きさに応じて許容スリ
ップ状態,スロットル・ブレーキ制御の分担を決定して
いる。
【0035】また、変速時の安定性確保や各ギア位置で
の制御性の向上のために、ギア位置に応じたスロットル
・ブレーキ制御を行なっている。
の制御性の向上のために、ギア位置に応じたスロットル
・ブレーキ制御を行なっている。
【0036】さらに、スリップハンチングを抑え滑らか
な加速感,制御性を実現すると共に、レスポンスの良い
エンジントルク増減制御を実現するために、エンジン回
転数に応じた最適なスロットル制御を行なっている。
な加速感,制御性を実現すると共に、レスポンスの良い
エンジントルク増減制御を実現するために、エンジン回
転数に応じた最適なスロットル制御を行なっている。
【0037】(ロ)シフトアップ対応トラクション制御
作用 図5はTCS/ABS-ECU で行なわれるシフトアップ対応トラ
クション制御処理作動の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。
作用 図5はTCS/ABS-ECU で行なわれるシフトアップ対応トラ
クション制御処理作動の流れを示すフローチャートで、
以下、各ステップについて説明する。
【0038】ステップ50では、車輪速センサ1,2,
3,4の信号にフィルタ処理を行ない、フィルタ処理後
の車輪速値に基づき、実スリップ状態(スリップ量,ス
リップ量差分値)の算出が行なわれる。
3,4の信号にフィルタ処理を行ない、フィルタ処理後
の車輪速値に基づき、実スリップ状態(スリップ量,ス
リップ量差分値)の算出が行なわれる。
【0039】ステップ51では、実スリップ状態と目標
スリップ状態との比較により加速スリップ発生時かどう
かが判断される。
スリップ状態との比較により加速スリップ発生時かどう
かが判断される。
【0040】ステップ52では、A/T C/U からのシフト
アップ信号に基づいてシフトアップ状態かどうかが判断
される。
アップ信号に基づいてシフトアップ状態かどうかが判断
される。
【0041】ステップ53では、ステップ52で非シフ
トアップ状態と判断された時、上記(イ)で述べた制御
を行なう通常のTCSスロットル制御の制御ゲインとT
CSブレーキ制御の制御ゲインが決定される。
トアップ状態と判断された時、上記(イ)で述べた制御
を行なう通常のTCSスロットル制御の制御ゲインとT
CSブレーキ制御の制御ゲインが決定される。
【0042】ステップ54では、ステップ52でシフト
アップ状態と判断された時、第1スロットル開度θ1 の
大きさとスロットル開度偏差(θ1 −θ2 )に応じてT
CSスロットル制御の制御ゲインとTCSブレーキ制御
の制御ゲインが決定される(スロットル制御ゲイン決定
手段に相当)。
アップ状態と判断された時、第1スロットル開度θ1 の
大きさとスロットル開度偏差(θ1 −θ2 )に応じてT
CSスロットル制御の制御ゲインとTCSブレーキ制御
の制御ゲインが決定される(スロットル制御ゲイン決定
手段に相当)。
【0043】ここで、TCSスロットル制御の制御ゲイ
ンは、図6に示すように、第1スロットル開度θ1 が大
きくスロットル開度偏差(θ1 −θ2 )が大きいほどス
ロットル閉開度を小とすることで制御ゲインが変更され
る。尚、スロットル閉開度が小であるとは、エンジン出
力を絞るように開度の絶対値を小にすることをいう。ま
た、TCSブレーキ制御の制御ゲインは、図7に示すよ
うに、第1スロットル開度θ1 が大きくスロットル開度
偏差(θ1 −θ2 )が大きいほどブレーキ増・減圧速度
を大とすることで制御ゲインが変更される。
ンは、図6に示すように、第1スロットル開度θ1 が大
きくスロットル開度偏差(θ1 −θ2 )が大きいほどス
ロットル閉開度を小とすることで制御ゲインが変更され
る。尚、スロットル閉開度が小であるとは、エンジン出
力を絞るように開度の絶対値を小にすることをいう。ま
た、TCSブレーキ制御の制御ゲインは、図7に示すよ
うに、第1スロットル開度θ1 が大きくスロットル開度
偏差(θ1 −θ2 )が大きいほどブレーキ増・減圧速度
を大とすることで制御ゲインが変更される。
【0044】ステップ55では、ステップ53またはス
テップ54で決定された制御ゲインによりTCSスロッ
トル制御及びTCSブレーキ制御が行なわれる。
テップ54で決定された制御ゲインによりTCSスロッ
トル制御及びTCSブレーキ制御が行なわれる。
【0045】(ハ)TCS制御+非シフトアップ時 加速スリップ発生によるTCS制御中で非シフトアップ
状態の時には、ステップ50→ステップ51→ステップ
52→ステップ53→ステップ55へと進む流れとな
り、上記(イ)で述べた通常のトラクション制御が行な
われる。
状態の時には、ステップ50→ステップ51→ステップ
52→ステップ53→ステップ55へと進む流れとな
り、上記(イ)で述べた通常のトラクション制御が行な
われる。
【0046】(ニ)TCS制御+シフトアップ時 加速スリップ発生によるTCS制御中でシフトアップ状
態の時には、ステップ50→ステップ51→ステップ5
2→ステップ54→ステップ55へと進む流れとなり、
ステップ54では、第1スロットル開度θ1 が大きくス
ロットル開度偏差(θ1 −θ2 )が大きいほど通常のス
ロットル閉開度よりスロットル閉開度が小とされ、第1
スロットル開度θ1 が大きくスロットル開度偏差(θ1
−θ2 )が大きいほど通常のブレーキ増・減圧速度より
ブレーキ増・減圧速度が大とされる。
態の時には、ステップ50→ステップ51→ステップ5
2→ステップ54→ステップ55へと進む流れとなり、
ステップ54では、第1スロットル開度θ1 が大きくス
ロットル開度偏差(θ1 −θ2 )が大きいほど通常のス
ロットル閉開度よりスロットル閉開度が小とされ、第1
スロットル開度θ1 が大きくスロットル開度偏差(θ1
−θ2 )が大きいほど通常のブレーキ増・減圧速度より
ブレーキ増・減圧速度が大とされる。
【0047】従って、TCS制御中に自動変速機がシフ
トアップされると、第2スロットルバルブ21をより絞
る方向に変更されたスロットル制御ゲインによりTCS
スロットル制御が行なわれると共に、左右後輪に与える
ブレーキ圧を増圧する方向に変更されたブレーキ制御ゲ
インによるTCSブレーキ制御が行なわれることで、左
右後輪に作用するトラクションの低減量は通常より大と
なる。
トアップされると、第2スロットルバルブ21をより絞
る方向に変更されたスロットル制御ゲインによりTCS
スロットル制御が行なわれると共に、左右後輪に与える
ブレーキ圧を増圧する方向に変更されたブレーキ制御ゲ
インによるTCSブレーキ制御が行なわれることで、左
右後輪に作用するトラクションの低減量は通常より大と
なる。
【0048】一方、TCS制御によりθ1 >θ2 の関係
にあるにもかかわらず、自動変速機側では第1スロット
ル開度θ1 によりエンジントルクが過大評価されること
でライン圧が大きめに設定され、シフトアップに伴なっ
て急激にトルク変化する。
にあるにもかかわらず、自動変速機側では第1スロット
ル開度θ1 によりエンジントルクが過大評価されること
でライン圧が大きめに設定され、シフトアップに伴なっ
て急激にトルク変化する。
【0049】しかし、このトルク変化幅は、通常に比べ
加速スリップ抑制代が増大する制御ゲイン変更制御によ
り小さく抑えられ、シフトアップ時の加速スリップの誘
発が有効に防止される。
加速スリップ抑制代が増大する制御ゲイン変更制御によ
り小さく抑えられ、シフトアップ時の加速スリップの誘
発が有効に防止される。
【0050】効果を説明する。
【0051】(1)自動変速機搭載車両で加速スリップ
の抑制を第1スロットルバルブ19とはタンデムに配置
される第2スロットルバルブ21に対するスロットル制
御により行なう車両用トラクション制御装置において、
自動変速機のシフトアップ時、第1スロットル開度θ1
と第2スロットル開度θ2 のスロットル開度偏差(θ1
−θ2 )が大きいほどTCSスロットル制御でのスロッ
トル閉開度を通常のスロットル閉開度に比べ第2スロッ
トルバルブ開度をより絞る方向に変更する装置とした
為、加速スリップ制御中でのシフトアップ時、自動変速
機側の制御を変更することなくトラクション制御側での
制御ゲイン変更により加速スリップの誘発を有効に防止
することができる。
の抑制を第1スロットルバルブ19とはタンデムに配置
される第2スロットルバルブ21に対するスロットル制
御により行なう車両用トラクション制御装置において、
自動変速機のシフトアップ時、第1スロットル開度θ1
と第2スロットル開度θ2 のスロットル開度偏差(θ1
−θ2 )が大きいほどTCSスロットル制御でのスロッ
トル閉開度を通常のスロットル閉開度に比べ第2スロッ
トルバルブ開度をより絞る方向に変更する装置とした
為、加速スリップ制御中でのシフトアップ時、自動変速
機側の制御を変更することなくトラクション制御側での
制御ゲイン変更により加速スリップの誘発を有効に防止
することができる。
【0052】(2)加速スリップの抑制をTCSスロッ
トル制御とTCSブレーキ制御を併用して行なう車両用
トラクション制御装置に適用し、加速スリップ制御中で
のシフトアップ時、スロットル制御ゲインと共にブレー
キ制御ゲインも同時に変更するようにした為、TCSス
ロットル制御のみの場合に比べて加速スリップ抑制効果
の向上代が増し、加速スリップの誘発防止を高レベルで
整然と達成することができる。
トル制御とTCSブレーキ制御を併用して行なう車両用
トラクション制御装置に適用し、加速スリップ制御中で
のシフトアップ時、スロットル制御ゲインと共にブレー
キ制御ゲインも同時に変更するようにした為、TCSス
ロットル制御のみの場合に比べて加速スリップ抑制効果
の向上代が増し、加速スリップの誘発防止を高レベルで
整然と達成することができる。
【0053】以上、実施例を図面に基づいて説明してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
【0054】例えば、実施例では、加速スリップの抑制
をTCSスロットル制御とTCSブレーキ制御を併用し
て行なう車両用トラクション制御装置に適用した例を示
したが、加速スリップの抑制をTCSスロットル制御の
みにより行なう車両用トラクション制御装置に適用する
こともできる。
をTCSスロットル制御とTCSブレーキ制御を併用し
て行なう車両用トラクション制御装置に適用した例を示
したが、加速スリップの抑制をTCSスロットル制御の
みにより行なう車両用トラクション制御装置に適用する
こともできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、自動変速機搭載車両で加速スリップの抑制をタンデ
ム配置の第2スロットルバルブに対するスロットル制御
により行なう車両用トラクション制御装置において、自
動変速機のシフトアップ時、第1スロットル開度と第2
スロットル開度の偏差が大きいほど加速スリップスロッ
トル制御システムでのスロットル制御ゲインを通常の制
御ゲインに比べ第2スロットルバルブ開度をより絞る方
向に変更する手段とした為、加速スリップ制御中でのシ
フトアップ時、自動変速機側の制御を変更することなく
加速スリップの誘発を有効に防止することができるとい
う効果が得られる。
は、自動変速機搭載車両で加速スリップの抑制をタンデ
ム配置の第2スロットルバルブに対するスロットル制御
により行なう車両用トラクション制御装置において、自
動変速機のシフトアップ時、第1スロットル開度と第2
スロットル開度の偏差が大きいほど加速スリップスロッ
トル制御システムでのスロットル制御ゲインを通常の制
御ゲインに比べ第2スロットルバルブ開度をより絞る方
向に変更する手段とした為、加速スリップ制御中でのシ
フトアップ時、自動変速機側の制御を変更することなく
加速スリップの誘発を有効に防止することができるとい
う効果が得られる。
【図1】本発明の車両用トラクション制御装置を示すク
レーム対応図である。
レーム対応図である。
【図2】実施例の車両用トラクション制御装置が適用さ
れた後輪駆動車の制駆動系制御システム全体図である。
れた後輪駆動車の制駆動系制御システム全体図である。
【図3】実施例の車両用トラクション制御装置が適用さ
れた制駆動系制御システムのブレーキ液圧制御系を示す
油圧回路図である。
れた制駆動系制御システムのブレーキ液圧制御系を示す
油圧回路図である。
【図4】実施例でのトラクション制御の概略を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】実施例装置のTCS&ABS電子制御ユニット
により行なわれるブレーキ圧力差対応制御処理作動の流
れを示すフローチャートでる。
により行なわれるブレーキ圧力差対応制御処理作動の流
れを示すフローチャートでる。
【図6】第1スロットル開度とスロットル開度偏差に対
するスロットル閉開度(スロットル制御ゲイン)特性図
である。
するスロットル閉開度(スロットル制御ゲイン)特性図
である。
【図7】第1スロットル開度とスロットル開度偏差に対
するブレーキ増・減圧速度(ブレーキ制御ゲイン)特性
図である。
するブレーキ増・減圧速度(ブレーキ制御ゲイン)特性
図である。
【図8】第1スロットル開度と第2スロットル開度での
ライン圧特性図である。
ライン圧特性図である。
a エンジン吸気通路 b アクセルペダル c 第1スロットルバルブ d アクチュエータ e 第2スロットルバルブ f 自動変速制御システム g 加速スリップスロットル制御システム h 第1スロットル開度検出手段 i 第2スロットル開度検出手段 j スロットル制御ゲイン決定手段
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン吸気通路に配置され、アクセル
ペダルに連動して作動する第1スロットルバルブと、 前記第1スロットルバルブと直列にエンジン吸気通路に
配置され、アクチュエータにより作動する第2スロット
ルバルブと、 第1スロットルバルブの第1スロットル開度に応じて自
動変速機のシフト位置を決め、シフトアップ信号を出力
する自動変速制御システムと、 加速スリップの発生状況に応じて加速スリップを抑制す
るべく前記第2スロットルバルブの第2スロットル開度
を閉方向に制御する加速スリップスロットル制御システ
ムと、 前記第1スロットルバルブの第1スロットル開度を検出
する第1スロットル開度検出手段と、 前記第2スロットルバルブの第2スロットル開度を検出
する第2スロットル開度検出手段と、 自動変速機のシフトアップ時、第1スロットル開度と第
2スロットル開度の偏差が大きいほど加速スリップスロ
ットル制御システムでのスロットル制御ゲインを通常の
制御ゲインに比べ第2スロットルバルブ開度をより絞る
方向に変更するスロットル制御ゲイン決定手段と、 を備えている事を特徴とする車両用トラクション制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33830191A JP2853425B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 車両用トラクション制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33830191A JP2853425B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 車両用トラクション制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05171967A JPH05171967A (ja) | 1993-07-09 |
JP2853425B2 true JP2853425B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=18316852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33830191A Expired - Lifetime JP2853425B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 車両用トラクション制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2853425B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP33830191A patent/JP2853425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05171967A (ja) | 1993-07-09 |
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