JP2726554B2 - 複合橋脚の施工方法および位置決め装置 - Google Patents
複合橋脚の施工方法および位置決め装置Info
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Description
コンクリート製、横梁を鋼製とした複合橋脚の施工方法
および該施工方法に使用する脚柱主筋の位置決め装置に
関するもので、例えば道路橋などの橋脚の施工に利用さ
れる。
にフーチングを含め、橋脚1全体を鉄筋コンクリート製
あるいは鉄骨鉄筋コンクリート製としたものがある。
般的な施工手順な次の通りである。
を配筋し、脚柱主筋支持材11を組み上げ、この支持材11
を支えにして脚柱主筋8(異形棒鋼)を立ち上げる。
き脚柱主筋8の配筋位置を目視により決定する。その
後、第19図のように上側のフーチング主筋9を配筋し、
脚柱部下端および上部の脚柱主筋8にフープ筋12を配筋
し、脚柱主筋8の上部の配筋位置を目視により決定す
る。
を打設し、第21図に示すように脚柱主筋8の上部の鉄筋
(異形棒鋼)を継手により延長し、第22図に示すように
横梁3の下端までフープ筋12を配筋し、脚柱主筋8の配
筋位置を目視により決定する。
脚柱2のコンクリートを打設し、第24図に示すように横
梁3のコンクリートを打設することにより橋脚1を構築
する。
ず、ラーメン形橋脚、逆L字形橋脚についても共通であ
る。
筋コンクリート製としたものに対し、第1図に示すよう
に橋脚1の脚柱2を鉄筋コンクリート製または鉄骨鉄筋
コンクリートとし、横梁3を鋼製とし、脚柱主筋8を介
して脚柱2と横梁3を結合する複合橋脚が考えられる。
複合橋脚の場合は施工性がよく、特に都市内等の橋梁の
橋脚建設などにおいては橋下が道路に併用される場合
に、横梁施工スペースを小さくして交通止めを最小と
し、また建設コストも抑制することができるなどの利点
を有している。
合が極めて重要となる。
筋の上端を横梁位置まで突出させるとともに、横梁には
この脚柱主筋に対応して複数個の挿通孔を穿設してお
き、挿通孔に通した脚柱主筋にナットを螺合したり、あ
るいは横梁内に貫通させた脚柱主筋と横梁の接合部内に
充填したコンクリートあるいはモルタルなどの硬化材と
の付着力を利用して行われる。すなわち、複合橋脚の脚
柱と横梁は脚柱主筋を介して結合され、これにより脚柱
と横梁の一体化が図られる場合が多い。
柱主筋を横梁の挿通孔にうまく通すことができないの
で、橋脚全体を鉄筋コンクリート製あるいは鉄骨鉄筋コ
ンクリート製としたものに比べ、脚柱主筋の配筋に高い
精度が要求される。
鋼が用いられ、その長さも十数mに及ぶことが多く、さ
らに異形棒鋼には突起部(ふし状突起、ねじ節状突起、
その他)があり、目視では中心を押さえ難い。そのた
め、目視により多数の脚柱主筋の配筋位置決めを精度よ
く行うことは難しいという問題がある。
するために提案されたもので、脚柱と横梁とを確実かつ
正確に接合することができる複合橋脚の施工方法および
該施工方法に使用するための脚柱主筋の位置決め装置を
提供することを目的としている。
または鉄骨鉄筋コンクリートとし、横梁部を鋼製とし
て、両者を結合したT字形、ラーメン形、逆L字形など
の形状の複合橋脚とする。また、複合橋脚の脚柱主筋は
脚柱天端で折り曲げ定着を行わず、そのまま脚柱天端か
ら突出させ、鋼製横梁との結合材として使用するので、
新たな結合用鋼材を設ける必要がなく、合理的かつ経済
的である。
ープ筋を固定するのに対し、本発明では脚柱主筋の配筋
間隔に応じた脚柱主筋保持部を有する位置決め装置を用
いることにより、機械的に配筋位置を精度よく決定する
ことができる。
鋼(H形鋼、溝形鋼など)からなる支持部材に、該上下
フランジを貫通する多数のパイプを脚柱主筋の配筋間隔
に対応して設け、該パイプの内径を脚柱主筋としての異
形棒鋼(異形ねじ筋鉄筋などを含む各種異形棒鋼)が挿
通可能な径とし、かつ該パイプの長さを異形棒鋼の突起
部のピッチ以上としたものなどが考えられ、突起部のピ
ッチ以上の長さのパイプを保持部とすることにより、各
脚柱主筋の突起部の高さが互いに異なっていても脚柱主
筋の軸をパイプの中央に保持することができ、かつ支持
部材の剛性により、多数の脚柱主筋の位置決めを正確に
行うことができる。この他、本発明の施工方法において
使用する位置決め装置は、異形棒鋼からなる脚柱主筋の
位置決めを確実に行なえるものであれば、特に限定され
ず、櫛形の板で複数本の脚柱主筋を両側から挟み込む形
式のものなどでもよい。また、位置決め装置の全体形状
としては、例えば脚柱断面の一辺に沿う形で棒状とした
ものや、あるいは脚柱断面に応じて枠組みした枠状のも
のなどが考えられる。
の工程を有する。
げる工程、 (c) 位置決め装置により、前記脚柱主筋の上部を所
定位置に保持する工程、 (d) 前記脚柱主筋の回りにフープ筋を配筋する工
程、 (e) 前記脚柱主筋およびフープ筋の回りに型枠を組
み立てる工程、 (f) 前記型枠の中にコンクリートを打設する工程、 (g) 前記鋼製横梁を架設し、前記脚柱主筋と結合さ
せる工程。
要はなく、幾つかの工程を並行作業とすることもできる
し、また上記各工程を適宜、複数の工程に分けることも
可能である。
要に応じ下部にも用いることができる。通常は脚柱主筋
の上部に使用した位置決め装置はコンクリートの硬化
後、撤去する。
圧接やカプラーの使用などにより高さ方向に継ぎ足し、
継ぎ足した脚柱主筋の上部を前記位置決め装置で所定位
置に保持するという工程を1または複数回繰り返せばよ
い。
を示したもので、該橋脚1の脚柱2は鉄筋コンクリート
製または鉄骨鉄筋コンクリート製、横梁3は鋼製であ
る。なお、この例は上部構造の主桁4を鋼製横梁3の上
フランジ上に架設する場合であるが、鋼製横梁の側面
(橋軸方向前後面)に張出部材を設け、主桁4をその張
出部材に架設し、主桁4を鋼製横梁3と同レベルとする
ことも可能である。
順の一例を示したもので、以下の手順で作業を行う。
し、脚柱主筋支持材11をアングル材などの鋼材で組み立
て、脚柱主筋8をこの支持材11に支持させて立上げる。
脚柱の全周にわたり脚柱主筋8を立上げた後、上部に位
置決め装置14を使用し、配筋位置を機械的に決定する。
このとき、支持材11の位置においても位置決め装置を使
用して配筋位置を決定してもよい。
配筋した後、フーチングの上側主筋9を配筋し、その
後、脚柱主筋8の下端にフープ筋12を配筋し、脚柱主筋
8の配筋位置を固定する。
打設し、第5図に示すように位置決め装置14から吊り下
げた脚柱主筋8の鉛直度を保持しながら、脚柱主筋8を
継手により延長する。
14を使用し、配筋位置を機械的に決定する。なお、図示
していないが、この位置決め装置14は脚柱2位置の両側
に設置される足場あるいは支保工などに固定することが
できる。
配筋し、第7図に示すように脚柱2のコンクリートを打
設する。
し、その後、第9図に示すように横梁3の下端と脚柱2
の天端との間に無収縮モルタルなどを充填し、橋脚1を
構築する。
梁3の間に隙間を設けたのは、硬化時のコンクリートの
収縮により、脚柱2天端と横梁3の密着製に問題が生じ
るのを防ぐためであり、この部分に後から無収縮モルタ
ルなどを充填することにより対処している。
で、脚柱主筋8をねじ節鉄筋または端部ねじ加工鉄筋
(異形棒鋼)として脚柱2の天端より突出させ、鋼製横
梁3に脚柱主筋8を挿通し、鋼製横梁3の上端面にナッ
ト13で締結して定着した例である。
示したものである。
15からなり、脚柱主筋保持部としての多数の鋼管パイプ
16をH形鋼15の上下フランジを貫通させて設けている。
パイプ16の間隔は脚柱主筋8の配筋間隔に対応し、パイ
プ16の内径は脚柱主筋8としての異形棒鋼が挿通可能な
径とし、かつパイプ16の長さは異形棒鋼の突起部のピッ
チ以上とする。パイプ16の内径は大きすぎると、位置決
めの精度が悪くなるので、最小限に抑える必要がある。
脚柱主筋8のパイプ16への挿通を容易にするためには、
第15図または第16図に示すようにパイプ16の下部に漏斗
状の脚柱主筋挿入部17を形成してもよい。
ように、脚柱主筋8が内外二重に配筋されている場合に
用いられるものであり、一重の場合はH形鋼15の代わり
に溝形鋼などを用いてもよい。第11図の例において、コ
ーナー部は直角の精度を出すため、各形パイプ、その他
を加工したコーナーピース18を用い、接合プレート、補
剛リブ等(図示せず)を介してH形鋼15と接合している
が、H形鋼15の端部を斜めに切断して突き合わせてもよ
く、種々の連結構造が考えられる。また、必ずしも第11
図に示すように枠組みする必要はなく、脚柱断面の各辺
ごと棒状の位置決め装置を用いてもよい。
ラーメン形、逆L字形などの複合橋脚の何れにも使用可
能である。
応じた位置決め装置を用いて、脚柱主筋を正確な位置に
配筋できるため、施工精度を高め、多数の脚柱主筋の突
出部を横梁に一度に通すことができ、接合部の施工を確
実に行うことができる。
横梁のフランジに設ける挿通孔も脚柱主筋の径に比べて
わずかに大きくするだけですみ、鋼製横梁のフランジの
断面欠損を最小限に止めることができる。したがって、
横梁の厚肉化を回避して鋼製横梁の製作コストの低減が
図れる。
用資材の費用が抑えられる。また、本発明の脚柱主筋の
位置決め装置では、脚柱主筋としての異形棒鋼が挿通可
能な内径を有し、異形棒鋼の突起部のピッチ以上の長さ
を有するパイプを保持部として用いているため、各脚柱
主筋の突起部の高さが互いに異なっていても脚柱主筋の
軸をパイプの中央に保持することができ、支持部材の剛
性により、多数の脚柱主筋の位置決めを正確に行うこと
ができる。
〜第9図は本発明の方法による施工手順の一例を示す正
面図、第10図は脚柱と横梁の接合部の一例を示す鉛直断
面図、第11図は本発明の位置決め装置の一実施例を示す
平面図、第12図〜第14図はそれぞれその詳細を示す部分
平面図、正面図および鉛直断面図、第15図および第16図
は脚柱主筋挿入部分の変形例を示す正面図、第17図は従
来の橋脚の一例を示す全体図、第18図〜第24図はその施
工手順の一例を示す正面図である。 1……橋脚、2……脚柱、3……横梁、4……主桁、5
……道路、6……フーチング、7……杭、8……脚柱主
筋、9……フーチング主筋、10……横梁主筋、11……脚
柱主筋支持材、12……フープ筋、13……ナット、14……
位置決め装置、15……H形鋼、16……パイプ、17……脚
柱主筋挿入部、18……コーナーピース
Claims (4)
- 【請求項1】橋脚の脚柱を鉄筋コンクリート製または鉄
骨鉄筋コンクリートとし、横梁を鋼製とし、前記脚柱の
主筋を介して該脚柱と横梁を結合する複合橋脚の施工方
法であって、 (a) 脚柱下部のフーチングの配筋を行う工程、 (b) フーチング位置より脚柱主筋を所定間隔で立上
げる工程、 (c) 前記脚柱主筋の配筋間隔に応じた脚柱主筋保持
部を有する棒状または脚柱断面に応じて枠組みした枠状
の位置決め装置により、前記脚柱主筋の上部を所定位置
に保持する工程、 (d) 前記脚柱主筋の回りにフープ筋を配筋する工
程、 (e) 前記脚柱主筋およびフープ筋の回りに型枠を組
み立てる工程、 (f) 前記型枠の中にコンクリートを打設する工程、 (g) 前記鋼製横梁を架設し、前記脚柱主筋と結合さ
せる工程、 とを有することを特徴とする複合橋脚の施工方法。 - 【請求項2】前記コンクリートの硬化後、前記位置決め
装置を撤去することを特徴とする請求項1記載の複合橋
脚の施工方法。 - 【請求項3】前記脚柱主筋の上部を前記位置決め装置で
所定位置に保持した後、 (x) 前記脚柱主筋を高さ方向に継ぎ足し、継ぎ足し
た脚柱主筋の上部を前記位置決め装置で所定位置に保持
する工程、 を1または複数回有することを特徴とする請求項1また
は2記載の複合橋脚の施工方法。 - 【請求項4】橋脚の脚柱を鉄筋コンクリート製または鉄
骨鉄筋コンクリートとし、横梁を鋼製とし、前記脚柱の
主筋を介して該脚柱と横梁を結合する複合橋脚の脚柱主
筋の位置決め装置であって、上下フランジを有する支持
部材に、該上下フランジを貫通する多数のパイプを前記
脚柱主筋の配筋間隔に対応して設け、該パイプの内径を
前記脚柱主筋としての突起部を有する異形棒鋼が挿通可
能な径とし、かつ該パイプの長さを前記異形棒鋼の突起
部のピッチ以上としたことを特徴とする脚柱主筋の位置
決め装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20599490A JP2726554B2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 複合橋脚の施工方法および位置決め装置 |
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JPH0492008A JPH0492008A (ja) | 1992-03-25 |
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---|---|---|---|---|
CN112796221A (zh) * | 2021-01-29 | 2021-05-14 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 现浇混凝土墩柱主筋精准定位安装方法及结构 |
-
1990
- 1990-08-03 JP JP20599490A patent/JP2726554B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0492008A (ja) | 1992-03-25 |
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