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JP2795207B2 - エレクトロルミネッセンス表示器及びその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示器及びその製造方法

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JP2795207B2
JP2795207B2 JP7017073A JP1707395A JP2795207B2 JP 2795207 B2 JP2795207 B2 JP 2795207B2 JP 7017073 A JP7017073 A JP 7017073A JP 1707395 A JP1707395 A JP 1707395A JP 2795207 B2 JP2795207 B2 JP 2795207B2
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light emitting
emitting element
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electrode
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和宏 井ノ口
信衛 伊藤
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/02Details
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/10Apparatus or processes specially adapted to the manufacture of electroluminescent light sources
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/12Light sources with substantially two-dimensional radiating surfaces

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、車載用表示
器、情報機器のディスプレイ装置などに使用されるエレ
クトロルミネッセンス(Electro lumine
scence)表示器(以下、「EL表示器」という)
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EL表示器は、硫化亜鉛などの蛍
光体に電界をかけたときに発光する現象を利用したもの
で自発光型の平面ディスプレイを構成するものとして注
目されている。EL表示器の典型的なものとしては、絶
縁性基板である表示側ガラス基板上に、光学的に透明な
第1透明電極、第1絶縁層、発光層、第2絶縁層、及び
光学的に透明な第2透明電極を順次積層してなる発光素
子を形成し、且つ該ガラス基板の第2透明電極の上方に
上記発光素子を覆うようにして背面ガラス基板を配置
し、該背面ガラス基板と表示側ガラス基板との間に形成
される内部空間内をシリコーンオイルで封止した構成の
ものが知られている(USP4,213,074参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造から成るEL
表示器は、発光素子において絶縁破壊を生じることがあ
り、その破壊は微小の破壊で止まっているものもあれ
ば、微小の破壊点を発端にその破壊が伝搬して発光素子
の全体に至るものもある。このような全体に破壊が進行
した場合はEL表示器としての機能が損なわれる。
【0004】発明者らは、EL表示器における発光素子
の破壊がEL表示器製造後の基板の形状に起因すること
を新たに発見した。即ち、上記USP4,213,07
4によれば、次の点が記載されている。真空槽内にシリ
コーンオイルが貯蔵された容器を収納し、且つ該真空槽
内に上記二つのガラス基板を対向配置したEL表示器本
体を収納し、真空槽内部を減圧してEL表示器本体内の
上記内部空間を真空とする。次に、該EL表示器本体に
形成した注入口を、上記容器のシリコーンオイル内に浸
漬した状態で真空槽内を大気圧に戻す。この際の気圧差
によってシリコーンオイルをEL表示器本体の内部空間
内に注入し、続いて上記注入口を封止する。
【0005】ここで、真空槽内を減圧してEL表示器本
体の内部空間内を真空とする際、該EL表示器本体の上
記二つのガラス基板が内部空間側を外側とする凸形状、
換言すれば、二つのガラス基板が内部空間側に窪む凹形
状に変形する。このため、シリコーンオイルの注入効率
が悪化し、EL表示器本体の上記二つのガラス基板が内
部空間側を外側とする凸形状に保持されたままの状態と
なる。
【0006】このように、ガラス基板が内部空間側を外
側とする凸形状になると、該ガラス基板は元の形状に戻
ろうとし、該ガラス基板の内側では内向きの力がかか
る。そして、該ガラス基板上に発光素子が形成されてい
る場合も同様であり、該発光素子はガラス基板に比較し
て非常に肉厚が薄いため、発光素子には内向きの力、即
ち圧縮応力が加わる。この状態で、発光素子に微小な絶
縁破壊が発生すると、発光素子には圧縮応力即ち縮もう
とする力が作用しているため、その破壊ポイントつまり
ピンホールの断面形状は発光素子の膜厚方向に壺形状と
なりピンホールの開口部側(第2電極側)の径は該ピン
ホールの底部側(第1電極側)の径に比べて小さい。こ
のことは、第1透明電極と第2透明電極との間に誘電体
としての第1絶縁層、第2絶縁層が存在しない状態とな
り、該ピンホールの周辺に電流が流れ続け、破壊が進行
する。そして、この破壊が発光素子の全体に伝播し、発
光素子の機能が全うされなくなるのである。ここで、発
光素子の絶縁破壊とは、上記絶縁層、発光層の各層にお
ける絶縁破壊の総称を指す。
【0007】本発明は、発光素子の絶縁破壊を抑制しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1基板と、第1電極、第1絶縁層、発光層、第2絶縁
層、及び第2電極をこの順序に積層してなり、且つ前記
第1基板上に形成された発光素子と、前記発光素子の上
方に隙間を介して位置するとともに、前記第1基板と対
向するよう位置し、且つ前記第1基板との間に内部空間
を形成する第2基板と、前記内部空間を外部に対して封
止する封止部と、前記内部空間に充填された絶縁性流体
と、を備えたエレクトロルミネッセンス表示器におい
て、前記第1基板と前記第2基板とを、前記内部空間の
ない外側に凸となるように変形してなるという技術的手
段を採用するものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求1記載の発明
において、前記第2基板には、第1電極、第1絶縁層、
発光層、第2絶縁層、第2電極をこの順序に積層してな
る他の発光素子が形成されているという技術的手段を採
用するものである。請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の発明において、前記第1基板及び前記
第2基板の中央部の曲率半径Rが、50m≦R≦150
0mの範囲に設定されているという技術的手段を採用す
るものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記封止部は、前記第1基板の前記発光素
子の発光領域外とこの発光領域外に対向する前記第2基
板の部位との間に位置しており、前記発光素子と前記第
2基板との前記隙間には、前記封止部の高さを越えた位
置に頂部が位置するスペーサが配設されているという技
術的手段を採用するものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記封止部の高さtと、前記第1基板から
前記スペーサの前記頂部までの高さTとの比率T/t
が、1.01≦T/t≦1.3の範囲に設定されている
という技術的手段を採用するものである。請求項6記載
の発明は、請求項1乃至5記載の発明において、前記第
1基板及び第2基板が透明であるという技術的手段を採
用するものである。
【0012】請求項7記載の発明は、第1電極、第1絶
縁層、発光層、第2絶縁層、及び第2電極をこの順序に
積層してなる発光素子が形成された第1基板を準備する
こと、前記発光素子を覆うように前記第1基板に対して
対向配置されて前記第1基板との間に前記発光素子を封
止する第2基板を準備すること、前記第1基板の前記発
光素子の発光領域外とこの発光領域外に対向する前記第
2基板の部位との間に、前記第1基板と前記第2基板と
の間に形成された内部空間内に絶縁性流体を充填する注
入口を有するようにして封止部を形成し、該封止部によ
り前記内部空間を外部に対して封止すること、及び前記
第1基板及び前記第2基板の置かれる環境の気圧よりも
高い圧力によって、前記注入口から前記絶縁性流体を前
記内部空間内に注入し、これにより前記第1基板と前記
第2基板とを、前記内部空間のない外側に凸となるよう
に変形させること、の技術的手段を採用するものであ
る。
【0013】請求項8記載の発明は、第1電極、第1絶
縁層、発光層、第2絶縁層、及び第2電極をこの順序に
積層してなる発光素子が形成された第1基板を準備する
こと、前記発光素子を覆うように前記第1基板に対して
対向配置されて前記第1基板との間に前記発光素子を封
止する第2基板を準備すること、前記発光素子と前記第
2基板との間の隙間にスペーサを配置すること、前記第
1基板の前記発光素子の発光領域外とこの発光領域外に
対向する前記第2基板の部位との間に、前記第1基板と
前記第2基板との間に形成された内部空間内に絶縁性流
体を充填する注入口を有するようにして封止部を形成す
ること、前記第1基板及び前記第2基板を相対的に加圧
して前記封止部により前記内部空間を外部に対して封止
するとともに、前記スペーサの存在によって前記第1基
板と前記第2基板とを、前記内部空間のない外側に凸と
なるように変形させること、及び前記注入口から前記絶
縁性流体を前記内部空間内に注入すること、の技術的手
段を採用するものである。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記第1基板と前記第2基板とを前記封止
部により封止した後、前記両基板を真空槽内に配置する
こと、前記真空槽内を真空排気して前記両基板の間の内
部空間内を前記注入口を介して真空にすること、該真空
処理後、前記注入口を前記絶縁性流体を保持した容器に
接続すること、前記真空槽内を大気圧に戻して前記絶縁
性流体を前記内部空間内に注入すること、の技術的手段
を採用するものである。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の発明において、前記スペーサの頂部から前記第1
基板までの高さが前記封止部の高さに比べて高く設定さ
れることにより、前記第1基板及び前記第2基板を相対
的に加圧した際に前記高く設定された分、前記第1基板
と前記第2基板とが、前記内部空間のない外側に凸とな
るように変形するようにされているという技術的手段を
採用するものである。
【0016】請求項11記載の発明は、第1電極、第1
絶縁層、発光層、第2絶縁層、及び第2電極をこの順序
に積層してなる発光素子が形成された第1基板を準備す
ること、前記第1基板に対して対向配置されて前記第1
基板との間に前記発光素子を封止する第2基板を準備す
ること、前記第1基板の前記発光素子の発光領域外とこ
の発光領域外に対向する前記第2基板の部位との間に、
前記第1基板と前記第2基板との間に形成された内部空
間内に絶縁性流体を充填する注入口を有するようにして
封止部を形成し、該封止部により前記内部空間を外部に
対して封止すること、前記第1基板及び前記第2基板の
置かれる環境及び前記内部空間を負圧に設定すること、
及び前記第1基板及び前記第2基板の置かれる環境及び
前記内部空間を負圧に維持した状態で該負圧よりも高い
圧力によって、前記注入口から前記絶縁性流体を前記内
部空間内に注入し、これにより前記第1基板と前記第2
基板とを、前記内部空間のない外側に凸となるように変
形させること、の技術的手段を採用するものである。
【0017】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記絶縁性流体の注入圧力を0.75
kg/cm2 以上2kg/cm2 以下の範囲に調整する
という技術的手段を採用するものである。請求項13記
載の発明は、第1電極、第1絶縁層、発光層、第2絶縁
層、及び第2電極をこの順序に積層してなる発光素子が
形成された第1基板を準備すること、第1電極、第1絶
縁層、発光層、第2絶縁層、及び第2電極をこの順序に
積層してなる第2発光素子が形成された第2基板を準備
すること、前記第1基板又は前記第2基板の何れか一方
に前記内部空間に連通する少なくとも1つの開口を形成
すること、前記第1基板と前記第2基板とを、それらの
間に前記1発光素子及び第2発光素子が位置するように
互いに対向配置すること、前記第1基板の前記発光素子
の発光領域外とこの発光領域外に対向する前記第2基板
の部位との間に封止部を形成し、該封止部により前記内
部空間を外部に対して封止すること、及び前記開口から
絶縁性流体を前記内部空間内に注入し、これにより前記
第1基板と前記第2基板とを、前記内部空間のない外側
に凸となるように変形させること、であり、前記開口
は、前記第1発光素子又は第2発光素子を前記第1基板
又は第2発光素子に形成する前に形成されているという
技術的手段を採用するものである。
【0018】請求項14記載の発明は、請求項7乃至1
3記載の発明において、基板が透明であるという技術的
手段を採用するものである。
【0019】
【発明の作用及び効果】請求項1乃至6記載の発明によ
れば、第1基板及び第2基板を、その両者間に形成され
た内部空間のない外側に凸となるように変形させた構成
としたから、第1基板は元の状態に戻ろうとし、該第1
基板の内側では外向き、外側では内向きの力がかかる。
そして、第1基板上に発光素子が形成されている場合も
同様の力がかかり、発光素子は当然であるが第1基板に
対して非常に薄いため、該発光素子には外向き、即ち引
っ張り応力が作用することになる。この状態で発光素子
に微小な絶縁破壊が発生すると、その破壊ポイントにお
けるピンホールの断面形状は発光素子の膜厚方向に楔形
の断面形状となり、ピンホールの開口部側(第2電極
側)の径は該ピンホールの底部側(第1電極側)の径に
比べて大きい。このため、第1電極と第2電極との間に
は必ず第1、第2絶縁層が存在することになり、破壊ポ
イントに電流が流れず、絶縁破壊は微小破壊のままで止
まる。従って、発光素子の絶縁破壊の発生が防止され
る。
【0020】ここで、例えば発光素子を形成していない
基板が変形のない平面形状あるいは内部空間側に凸とな
る変形の場合には、発光素子が形成されている基板に対
して内部空間側に作用する外力が加わると該発光素子が
形成されている基板が内部空間側に凸となる変形を招来
する。これに対して、請求項1乃至6記載の発明の如
く、第1基板及び第2基板の両者を、内部空間のない外
側に凸となるように変形させた場合、内部空間の内部圧
力分布の影響を受けて発光素子形成側の基板に上記のよ
うな外力が加わってもその外力に抗することができ、該
基板が内部空間側に凸となることはない。
【0021】請求項3乃至5記載の発明によれば、第1
基板及び第2基板の上記変形を確実に達成することがで
きる。請求項7乃至14記載の発明によれば、第1基板
及び第2基板の上記変形を確実に達成できる方法であ
る。請求項8乃至10記載の発明によれば、スペーサの
存在により絶縁性流体を内部空間内に注入する以前に第
1基板及び第2基板を上記の如く変形させることができ
る。このため、内部空間内への絶縁性流体の注入工程時
に第1基板及び第2基板が内部空間側に凸に変形するこ
とを確実に回避することができる。
【0022】請求項11記載の発明によれば、第1基板
及び第2基板の置かれる環境を負圧に維持した状態で該
環境よりも高い圧力によって絶縁性流体を内部空間内へ
注入するため、第1基板及び第2基板が内部空間側に凸
に変形することがなくなる。請求項12記載の発明によ
れは、絶縁性流体の注入効率を向上させることができ
る。
【0023】請求項13記載の発明によれば、発光素子
を第1基板に形成する前に、何れかの基板に絶縁性流体
注入用の開口を形成するから、開口の形成に伴う発光素
子の歪みが防止され、この歪みによる発光素子の絶縁破
壊を回避することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 第1実施例 図1は本発明に係るEL表示器100の断面構造を示し
た模式図である。EL表示器100は、絶縁性の第1基
板である光学的に透明なガラス基板11と第2基板であ
る光学的に透明なガラス基板21とを有している。そし
て、ガラス基板11の素子形成面11a上には、第1発
光素子10が形成されている。
【0025】第1発光素子10は次のような構成を有し
ている。即ち、ガラス基板11の素子形成面11a上に
は、光学的に透明な酸化亜鉛を主体とする第1透明極
(第1電極)12が形成され、その上面には、光学的に
透明な五酸化タンタルから成る第1絶縁層13、硫化亜
鉛から成る母材に例えばマンガンの発光中心元素をドー
プしてなる発光層14、光学的に透明な五酸化タンタル
から成る第2絶縁層15、光学的に透明な酸化亜鉛から
成る第2透明電極(第2電極)16が形成されている。
発光素子10が形成されたガラス基板11に対し、該発
光素子10の上方に隙間を介してこれを覆うようにガラ
ス基板21が対向配置してある。そして、該ガラス基板
21とガラス基板11とは、樹脂接着剤により構成され
た側壁2(封止部)により接合され、封止されている。
なお、側壁2はガラス基板11の発光素子10の発光領
域外とこれに対向するガラス基板21の部位との間に位
置している。
【0026】側壁2を用いてのガラス基板11とガラス
基板21との接合、封止により、これらの間には内部空
間30が形成されている。該内部空間30内において、
ガラス基板11の発光素子10の第2絶縁層15とガラ
ス基板21の内面との間には、ミクロパール等の樹脂製
ビーズで構成された直径50μmの球形のスペーサ4が
複数個、配置されている。又、上記内部空間30には絶
縁性流体の一例の液体であるシリコーンオイル3が封入
され、内部空間30内への湿気の進入を防止するように
している。
【0027】ところで、上記スペーサ4の配置によっ
て、ガラス基板11とガラス基板21との間隔が狭まる
のを防止している。これにより、ガラス基板11とガラ
ス基板21とは、内部空間30のない外側に凸となるよ
うに変形している。なお、図1は、横方向に縮小、縦方
向に拡大した図であるので、スペーサ4の表示形状は正
確なものではないし、又ガラス基板11、21の変形形
状も正確なものではない。
【0028】次に、実施例1のEL表示器100の製造
方法を以下に述べる。 [第1工程]先ず、厚さ1.1mmのガラス基板11上
に第1透明電極12を成膜した。蒸着材料としては、酸
化亜鉛(ZnO)粉末に酸化ガリウム(Ga2 3 )粉
末を加えて混合し、ペレット状に成形したものを用い、
成膜装置としては、イオンプレーティング装置を用い
た。
【0029】具体的には、ガラス基板11を一定温度に
保持したままイオンプレーティング装置内を真空まで排
気した。その後、アルゴン(Ar)ガスを導入して一定
圧力に保ち、ビーム電力及び高周波電力を調整した。 [第2工程]次に、第1透明電極12上に五酸化タンタ
ル(Ta2 5 )から成る第1絶縁層13をスパッタに
より形成した。
【0030】具体的には、ガラス基板11を一定温度に
保持し、スパッタ装置内を一定圧力に維持し、装置内に
アルゴン(Ar)と酸素(O2 )の混合ガスを導入し、
高周波電力で堆スパッタを行った。 [第3工程]次に、第1絶縁層13上に硫化亜鉛(Zn
S)を母体材料とし、発光中心として三フッ化テルビウ
ム(TbF3 )を添加した硫化亜鉛:三フッ化テルビウ
ム混合物から成る発光層14をスパッタにより形成し
た。
【0031】具体的には、ガラス基板11を一定温度に
保持し、スパッタ装置内にアルゴン(Ar)とヘリウム
(He)の混合ガスを導入し、スパッタ装置内を一定圧
力に維持し、高周波電力でスパッタを行った。この後、
真空中において500℃,4時間の熱処理を加え、発光
層14の結晶性を向上させた。
【0032】[第4工程]その後、五酸化タンタル(T
2 5 )から成る第2絶縁層15を第1絶縁層13と
同一の方法により発光層14上に形成した。その後、酸
化亜鉛(ZnO)から成る第2透明電極16を第1透明
電極12と同一の方法で形成した。 [第5工程]ガラス基板11の発光素子10発光領域外
である周辺部に、図2に示すように、注入口40を残し
て接着剤200を塗布した。
【0033】[第6工程]次に、直径50μmの球形の
樹脂性ビーズよりなる複数個のスペーサ4を、第2絶縁
層15とガラス基板21との間に挟み込んだ状態で、ガ
ラス基板21とガラス基板11とを素子形成面11aが
内側となるように重合わせる。なお、ガラス基板21は
ガラス基板11と同一の厚さを有している。
【0034】ここで、スペーサ4は、図3に示す如く、
その頂部からガラス基板11の素子形成面11aまでの
高さが接着剤200の高さよりも寸法的に高く設定され
ている。そして、上記スペーサ4の存在によって、ガラ
ス基板21とガラス基板11とが内部空間30のない外
側に凸状に変形するように両ガラス基板21、11を治
具で加圧した状態で両基板21、11を接合した。
【0035】[第7工程]次に、上記のように構成され
たEL表示器本体と、シリコーンオイルの満たされた容
器とを、真空槽に配置した。そして、該真空槽を真空に
排気した後、EL表示器本体の注入口40を上記容器内
のシリコーンオイル内に浸し、次に真空槽内を大気に戻
した。これにより、表示器本体の内部空間30はその外
部環境に対して負圧となるため、シリコーンオイルは注
入口40を介して内部空間30に流入する。注入後、注
入口40を接着剤で封止した。このようにして内部空間
30にシリコーンオイル3の充填されたEL表示器10
0を製造した。
【0036】ところで、上述の方法でシリコーンオイル
3を内部空間30に充填するとき、内部空間30にスペ
ーサ4を挿入しない場合には、上記の如く、内部空間3
0が外部に対して負圧となる際、ガラス基板11、21
は、内部空間30側を外側とする凸形状に変形(内部空
間30側に凹形状に変形)する。又、シリコーンオイル
3は内部空間30の外側と内側の圧力差のみで注入され
ているため、シリコーンオイル3が入れば入るほど該圧
力差は小さくなり、シリコーンオイル3の注入効率は悪
化してくる。結局、ガラス基板11とガラス基板21と
が完全に元の状態に戻るまでシリコーンオイルは注入さ
れない。
【0037】これに対して、実施例1では、内部空間3
0においてガラス基板21と発光素子10との間にスペ
ーサ4を挟み込んであるため、シリコーンオイル3の注
入の際にガラス基板11,21の内部空間30側を外側
とする凸形状の変形は観察されない。このため、シリコ
ーンオイル3の注入効率の悪化を回避することができ
る。
【0038】因みに、実施例1のEL表示器100を発
光させたときの破壊状態を調査した結果、発光素子10
に破壊は観察されなかった。しかし、スペーサ4を設け
ないEL表示器では、破壊が発光素子10の全体に広が
る伝搬型の破壊が観察された。次に、ガラス基板の変形
量と発光素子の破壊との関係を定量的に求めた特性図に
ついて説明する。
【0039】図4はガラス基板の曲率半径と発光素子の
破壊点数との関係を示した特性図である。図4に示すよ
うに、ガラス基板11及び12が内部空間30側に凸状
に湾曲した場合は発光素子に多数の破壊点が存在する。
これに対して、ガラス基板11及び12が発光素子の形
成されていない外側に凸に湾曲した場合は、或る程度の
湾曲までは発光素子の破壊点はみられないが、或る程度
以上の湾曲になると発光素子の破壊点数が増加すること
が理解される。
【0040】曲率半径が50m以上では破壊点数が10
箇所以下で破壊点が少ないことがわかる。図5はガラス
基板の曲率半径と発光素子の破壊点の大きさを示したも
のである。図5に示すように、発光素子の破壊点はガラ
ス基板の曲率半径1500m以下の場合は1μm以下と
小さく、破壊点の伝播が起きにくい自己修復型の破壊で
あるが、曲率が1500mを超えると破壊点は大きくな
り伝播型の破壊を起こす。
【0041】即ち、ガラス基板の曲率半径が50m以上
1500m以下のときに破壊点は少なく、あっても自己
修復型の小さい破壊点であることが理解される。図6は
側壁2の高さを一定とし、スペーサ4の高さを変化させ
たときの発光素子の破壊点数の変化を示した特性図であ
る。この図6の特性は図4の特性図と同じ傾向を示して
いる。即ち、側壁2の高さとスペーサの高さとの比率が
1.01のときのガラス基板の曲率半径は50mであ
り、1.3のときの曲率半径は1500mである。本実
施例では、スペーサ4としての樹脂性ビーズの直径を5
0μmとし、且つ側壁の高さを40μmとしたことで、
側壁2の高さとスペーサ4の径との比率は上記範囲に入
るため、伝播型の破壊がみられなかったと考える。
【0042】実施例2 本実施例2は、ガラス基板11及びガラス基板21を、
実施例1の如きスペーサ4を用いることなく内部空間3
0側に凸状に変形させる点を特徴とするものである。即
ち、EL表示器200の構成は、スペーサ4が存在しな
いことを除いて実施例1のEL表示器100と全く同一
構成である。図7に示すように、注入口40が側壁2に
形成されている。注入口40には、内部空間30を真空
に排気することが可能な管Aとシリコーンオイル注入用
の管Bとが、バルブ73及び両者の切り替え用のバルブ
71、72を介して接続されている。管Bはシリコーン
オイルの満たされた容器80に接続されている。このE
L表示器200は真空排気が可能な真空槽81の中に入
れられており、内部空間30はバルブ73、バルブ71
及び管Aを介して、真空槽81の内部と連通している。
【0043】一方、シリコーンオイルを貯蔵した容器8
0は真空槽81の外部に置かれ、その液面には大気圧が
かかっている。バルブ71、73を開状態、バルブ72
を閉状態として、注入口40を管A側に接続する。次
に、容器81を真空に排気する。これにより、EL表示
器200の外部、即ち、真空槽81内及び内部空間30
内は管Aを介して真空に排気される。
【0044】その後、バルブ71を閉じて真空槽81及
び内部空間30を負圧に維持した状態でバルブ72を開
いて、注入口40を管B側へ接続する。これにより、容
器80の液面には内部空間30よりも高い大気圧がかか
っているので、内部空間30内の負圧と大気圧との圧力
差により、容器80に貯蔵されているシリコーンオイル
3が内部空間に注入される。注入の完了後、容器81の
内部は大気圧に戻される。
【0045】この注入工程において、ガラス基板11と
ガラス基板21との外側、つまり真空槽81内は真空で
あるため、シリコーンオイル3の注入によって内部空間
30の方が圧力が高くなるので、ガラス基板11とガラ
ス基板21とが内部空間30を外側にして凸に湾曲する
ことはない。このようにして作製したEL表示器200
は、実施例1のEL表示器100と同様、発光素子10
に破壊は観察されなかった。
【0046】なお、上記実施例2では、シリコーンオイ
ルを貯蔵した容器80は真空槽81の外部に置かれてい
るが、容器80にシリコーンオイルの注入圧力制御装置
が設けられていれば必ずしも真空槽81の外部に置かれ
る必要はなく、真空槽81の内部、外部どちらに置かれ
ていてもよい。又、上記圧力制御装置を用いた場合に
は、シリコーンオイルの注入圧力を0.75Kg/cm
2 以上2Kg/cm2 以下の範囲に設定することによ
り、内部空間30内へのシリコーンオイルの注入効率を
向上することができる。
【0047】実施例3 本実施例3は、図8のEL表示器300の製造方法に関
する。EL表示器300は、図1の第1実施例のEL表
示器100の発光素子10と同一構成(同一発光色とな
る)の第2発光素子20をガラス基板21にも形成した
ものである。即ち、第1発光素子10の第2電極16と
第2発光素子20の第2電極26とが向き合うようにガ
ラス基板11とガラス基板21とを接着剤で形成された
側壁2で接合、封止する。ここで、本実施例3では、ガ
ラス基板21には、第2発光素子20を成膜する前に、
開口である注入口210が孔明け加工されている。この
ため、図8のように組立状態で、注入口210は内部空
間30に連通している。
【0048】ここにおいて、第2発光素子20の形成さ
れていない図1に示す実施例1のEL表示器100のガ
ラス基板21には、そのガラス基板21上にシリコーン
オイル3を注入する注入口210を形成することは容易
である。しかし、図8に示すように第1発光素子10と
第2発光素子20とが、ガラス基板11とガラス基板2
1とに各々形成されている場合、発光素子10、20の
形成後にシリコーンオイル3の注入口210を開けるこ
とは、第1発光素子10、第2発光素子20を変形させ
ることになり、又、注入口210を加工する際に生ずる
切り粉が第1発光素子10、第2発光素子20に付着す
ることもあり、EL表示器の破壊の原因となる。
【0049】従って、予めシリコーンオイルの注入口2
10をガラス基板21に開け、その後に、第1電極2
2、第1絶縁層23、発光層24、第2絶縁層25、第
2電極26を形成すれば、破壊の生じることのないEL
表示器300を得ることができる。本発明は上記の実施
例に限定されるものではなく、以下のような種々の変形
が可能である。
【0050】(1)発光層を、1層、2層の他に3層以
上、例えば、RGBをそれぞれ発光する3つの発光層を
重ねたEL表示器にも本発明を適用することができる。
かかるRGB発光層により、フルカラー化が可能とな
る。 (2)実施例3の二つの発光層は互いに対向関係に配置
してあるが、同一基板の同一平面に二つの発光層を並列
的に配置してもよい。この思想は、上記(1)のRGB
発光層、或いはこれらRGBの2色の発光層についても
適用できる。
【0051】(3)実施例1乃至3では、第1基板及び
第2基板の両方にガラス基板を用いて透明とし、EL表
示器の両方向側より発光素子からの光を放出させたが、
第1基板、第2基板、電極及び絶縁層の材質を適宜変更
することにより、一方向側からの光の放出も可能であ
る。例えば、実施例1においては、ガラス基板11側を
不透明にしてもよい。
【0052】(4)実施例3において、ガラス基板21
側に形成された第2発光素子20はガラス基板11側に
形成された第1発光素子10と同じ発光色を発光するも
のであるが、該第2発光素子20の発光色を第2発光素
子10の発光色と異なるようにしても勿論よい。 (5)第2基板であるガラス基板21には、透明なガラ
ス基板を用いたが、透明なガラス基板が例えばRGB各
色のフィルター、もしくは、RGBの2色を組み合わせ
たフィルター、あるいは、RGB3色のフィルターを有
するガラス基板であってもよい。
【0053】(6)第1発光素子10の第2電極16の
上方に、例えばRGB色の各フィルタを形成してもよ
い。 (7)絶縁性流体としてシリコーンオイルを用いたが、
不活性ガスを用いてもよい。 (8)実施例2における圧力制御調整装置は実施例1、
3にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例にかかるEL表示器
の構造を示した断面図。
【図2】封止のための側壁の形成されたガラス基板の平
面図。
【図3】側壁とスペーサとの高さ関係を示す断面図。
【図4】ガラス基板の曲率半径と破壊点数との関係を示
した特性図。
【図5】ガラス基板の曲率半径と破壊点の大きさとの関
係を示した特性図。
【図6】スペーサの高さとと破壊点数、破壊点の大きさ
との関係を示した特性図。
【図7】他の実施例にかかるEL表示器の製造方法を示
した模式図。
【図8】他の実施例にかかるEL表示器の構造を示した
断面図。
【符号の説明】
100,200,300 EL表示器 2 側壁 3 シリコーンオイル 4 スペーサ 10 第1発光素子 11 ガラス基板(第1基板) 12 第1電極 13 第1絶縁層 14 発光層 15 第2絶縁層 16 第2電極 20 第2発光素子 21 ガラス基板(第2基板) 30 内部空間 40 注入口 200 接着剤 210 注入口(開口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 正 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−34892(JP,A) 特開 昭62−232893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/04

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、第1電極、第1絶縁層、発
    光層、第2絶縁層、及び第2電極をこの順序に積層して
    なり、且つ前記第1基板上に形成された発光素子と、前
    記発光素子の上方に隙間を介して位置するとともに、前
    記第1基板と対向するよう位置し、且つ前記第1基板と
    の間に内部空間を形成する第2基板と、前記内部空間を
    外部に対して封止する封止部と、前記内部空間に充填さ
    れた絶縁性流体と、を備えたエレクトロルミネッセンス
    表示器において、 前記第1基板と前記第2基板とを、前記内部空間のない
    外側に凸となるように変形してなることを特徴とするエ
    レクトロルミネッセンス表示器。
  2. 【請求項2】 前記第2基板には、第1電極、第1絶縁
    層、発光層、第2絶縁層、第2電極をこの順序に積層し
    てなる他の発光素子が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のエレクトロルミネッセンス表示器。
  3. 【請求項3】 前記第1基板及び前記第2基板の中央部
    の曲率半径Rが、50m≦R≦1500mの範囲に設定
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のエレクトロルミネッセンス表示器。
  4. 【請求項4】 前記封止部は、前記第1基板の前記発光
    素子の発光領域外とこの発光領域外に対向する前記第2
    基板の部位との間に位置しており、前記発光素子と前記
    第2基板との前記隙間には、前記封止部の高さを越えた
    位置に頂部が位置するスペーサが配設されていることを
    特徴する請求項1記載のエレクトロルミネッセンス表示
    器。
  5. 【請求項5】 前記封止部の高さtと、前記第1基板か
    ら前記スペーサの前記頂部までの高さTとの比率T/t
    が、1.01≦T/t≦1.3の範囲に設定されている
    ことを特徴とする請求項4記載のエレクトロルミネッセ
    ンス表示器。
  6. 【請求項6】 前記第1基板及び前記第2基板が透明で
    あることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一つに記
    載のエレクトロルミネッセンス表示器。
  7. 【請求項7】 第1電極、第1絶縁層、発光層、第2絶
    縁層、及び第2電極をこの順序に積層してなる発光素子
    が形成された第1基板を準備すること、 前記発光素子を覆うように前記第1基板に対して対向配
    置されて前記第1基板との間に前記発光素子を封止する
    第2基板を準備すること、 前記第1基板の前記発光素子の発光領域外とこの発光領
    域外に対向する前記第2基板の部位との間に、前記第1
    基板と前記第2基板との間に形成された内部空間内に絶
    縁性流体を充填する注入口を有するようにして封止部を
    形成し、該封止部により前記内部空間を外部に対して封
    止すること、 及び前記第1基板及び前記第2基板の置かれる環境の気
    圧よりも高い圧力によって、前記注入口から前記絶縁性
    流体を前記内部空間内に注入し、これにより前記第1基
    板と前記第2基板とを、前記内部空間のない外側に凸と
    なるように変形させること、を特徴とするエレクトロル
    ミネッセンス表示器の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1電極、第1絶縁層、発光層、第2絶
    縁層、及び第2電極をこの順序に積層してなる発光素子
    が形成された第1基板を準備すること、 前記発光素子を覆うように前記第1基板に対して対向配
    置されて前記第1基板との間に前記発光素子を封止する
    第2基板を準備すること、 前記発光素子と前記第2基板との間の隙間にスペーサを
    配置すること、 前記第1基板の前記発光素子の発光領域外とこの発光領
    域外に対向する前記第2基板の部位との間に、前記第1
    基板と前記第2基板との間に形成された内部空間内に絶
    縁性流体を充填する注入口を有するようにして封止部を
    形成すること、 前記第1基板及び前記第2基板を相対的に加圧して前記
    封止部により前記内部空間を外部に対して封止するとと
    もに、前記スペーサの存在によって前記第1基板と前記
    第2基板とを、前記内部空間のない外側に凸となるよう
    に変形させること、 及び前記注入口から前記絶縁性流体を前記内部空間内に
    注入すること、を特徴とするエレクトロルミネッセンス
    表示器の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1基板と前記第2基板とを前記封
    止部により封止した後、前記両基板を真空槽内に配置す
    ること、 前記真空槽内を真空排気して前記両基板の間の内部空間
    内を前記注入口を介して真空にすること、 該真空処理後、前記注入口を前記絶縁性流体を保持した
    容器に接続すること、 前記真空槽内を大気圧に戻して前記絶縁性流体を前記内
    部空間内に注入すること、を具備することを特徴とする
    請求項7記載のエレクトロルミネッセンス表示器の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記スペーサの頂部から前記第1基板
    までの高さが前記封止部の高さに比べて高く設定される
    ことにより、前記第1基板及び前記第2基板を相対的に
    加圧した際に前記高く設定された分、前記第1基板と前
    記第2基板とが、前記内部空間のない外側に凸となるよ
    うに変形するようにされていることを特徴とする請求項
    8又は9記載のエレクトロルミネッセンス表示器の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 第1電極、第1絶縁層、発光層、第2
    絶縁層、及び第2電極をこの順序に積層してなる発光素
    子が形成された第1基板を準備すること、 前記第1基板に対して対向配置されて前記第1基板との
    間に前記発光素子を封止する第2基板を準備すること、 前記第1基板の前記発光素子の発光領域外とこの発光領
    域外に対向する前記第2基板の部位との間に、前記第1
    基板と前記第2基板との間に形成された内部空間内に絶
    縁性流体を充填する注入口を有するようにして封止部を
    形成し、該封止部により前記内部空間を外部に対して封
    止すること、 前記第1基板及び前記第2基板の置かれる環境及び前記
    内部空間を負圧に設定すること、 及び前記第1基板及び前記第2基板の置かれる環境及び
    前記内部空間を負圧に維持した状態で該負圧よりも高い
    圧力によって、前記注入口から前記絶縁性流体を前記内
    部空間内に注入し、これにより前記第1基板と前記第2
    基板とを、前記内部空間のない外側に凸となるように変
    形させること、を特徴とするエレクトロルミネッセンス
    表示器の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記絶縁性流体の注入圧力を0.75
    kg/cm2 以上2k g/cm2 以下の範囲に調整す
    ることを特徴とする請求項11記載のエレクトロルミネ
    ッセンス表示器の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1電極、第1絶縁層、発光層、第2
    絶縁層、及び第2電極をこの順序に積層してなる第1発
    光素子が形成された第1基板を準備すること、 第1電
    極、第1絶縁層、発光層、第2絶縁層、及び第2電極を
    この順序に積層してなる第2発光素子が形成された第2
    基板を準備すること、 前記第1基板又は前記第2基板の何れか一方に前記内部
    空間に連通する少なくとも1つの開口を形成すること、 前記第1基板と前記第2基板とを、それらの間に前記1
    発光素子及び第2発光素子が位置するように互いに対向
    配置すること、 前記第1基板の前記発光素子の発光領域外とこの発光領
    域外に対向する前記第2基板の部位との間に封止部を形
    成し、該封止部により前記内部空間を外部に対して封止
    すること、 及び前記開口から絶縁性流体を前記内部空間内に注入
    し、これにより前記第1基板と前記第2基板とを、前記
    内部空間のない外側に凸となるように変形させること、
    であり、前記開口は、前記第1発光素子又は第2発光素
    子を前記第1基板又は第2発光素子に形成する前に形成
    されていることを特徴とするエレクトロルミネッセンス
    表示器の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1基板及び前記第2基板は透明
    であることを特徴とする請求項7乃至13いずれか一つ
    に記載のエレクトロルミネッセンス表示器の製造方法。
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