JP2786375B2 - 発光ダイオード - Google Patents
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Description
れる発光ダイオードに関する。
ダイオード(LED)として、GaAsPまたはGaP系材
料の他に、AlGaInP系材料を用いたものが開発され
つつある。
6および図7に示すようなものがある(図6はLED表
面を示し、図7は図6におけるVII−VII線矢視断面を示
している。)。このLEDは次のようにして作製されて
いる。まず、図7に示すように、n型GaAs基板190
の表面180にn型AlGaInPクラッド層191、アン
ドープAlGaInP発光層192、p型AlGaInPクラ
ッド層193、p型GaAsコンタクト層194、表面電
極(例えば、AuZn)195を全面に積層する。次に、積
層した表面電極195と各層194,193,192,1
91を基板表面190aに至るまで選択的に除去し、所
定の部分を残してメサ(台形)部200を構成する。メサ
部200のパターン(表面電極195のパターンに略等
しい)は、図6に示すように、ワイヤボンドを行うため
のパッド部198と、このパッド部198から延びる横
方向のメサ分枝199a,199bと、この横方向のメサ
分枝199a,199bに交差する縦方向のメサ分枝20
0a,…,200hとを組み合わせたものとしている。この
後、図7に示すように、基板190の裏面に裏面電極1
96を形成する。
と、発光層192より発した光は、主に左右のメサ側面
201a,201bからチップ外へ出射する。上下方向に
向かう光は、表面電極195と基板とに吸収されてしま
うからである。このことから分かるように、チップ表面
180にメサ部200を形成している理由は、光出射面
(メサ斜面)の面積を増やすことによって光を効率良くチ
ップ外へ取り出すためである。
サ部200の構造は、図6に示したように横方向のメサ
分枝199a,199bと縦方向のメサ分枝200a,…,2
00hとを単に交差させただけであるため、各メサ分枝
の長手方向の長さが比較的長くなっている。このため各
メサ分枝200a,…,200h内で長手方向(図7では前
後方向)に発せられた光は、大部分が先端(例えば、先端
201c)まで届かず、無効発光となる。この結果、上記
従来のLEDは、外部量子効率が悪いという問題があ
る。
少させて外部量子効率を改善できる発光ダイオードを提
供することにある。
に、この発明の発光ダイオードは、半導体チップの表面
に、発光層を含む半導体層と表面電極とが順に積層さ
れ、上記発光層が発した光を上記半導体層のうち上記表
面電極で覆われていない部分からチップ外へ光を出射す
る発光ダイオードにおいて、上記表面電極は、パッド部
と、上記パッド部から線状に延びる第1次の分枝と、上
記第1次の分枝から分岐して線状に延びる第2次の分枝
と、さらに上記第2次の分枝から分岐して線状に延びる
第3次の分枝を少なくとも有し、上記半導体層は、上記
表面電極のパターンに沿って設けられ、上記チップ表面
で突起したメサ状をなしていることを特徴としている。
体チップの表面に、発光層を含む半導体層と表面電極と
が順に積層され、上記発光層が発した光を上記半導体層
のうち上記表面電極で覆われていない部分からチップ外
へ光を出射する発光ダイオードにおいて、上記表面電極
は、パッド部と、上記パッド部から線状に延びる第1次
の分枝と、上記第1次の分枝から分岐して線状に延びる
第2次の分枝と、さらに上記第2次の分枝から分岐して
線状に延びる第3次の分枝を少なくとも有し、上記半導
体層は、上記表面電極の最高次の分枝の先端毎に設けら
れ、それぞれ上記チップ表面で突起したメサ状をなして
いることを特徴としている。
と上記半導体層とは電気的に接触している一方、上記表
面電極の残りの部分と上記半導体層とは電気的に接触し
ていないのが望ましい。
出された。図9を用いて本発明の原理を説明する。
発光ダイオードを上方,側方からみたところを模式的に
示している(簡単のため、表面電極を省略している。)。
発光点Lから発せられた光のうち表面1に略垂直に入射
した光pはチップ外へ出射する(実際には、表面電極によ
って遮られる。)。しかし、斜めに入射した光qは全反射
のためチップ外へ出射せず無効となる。次に、同図(c),
(d)は、図7,8に示した従来のLEDの如く、表面にス
トライプ状のメサ分枝2を有する発光ダイオードの場合
を示している。この場合、発光点Mから発せられた光の
うち、上方へ向かう光rだけでなく側方へ向かう光s,tも
チップ外へ出射する。しかし、既に述べたように、メサ
分枝2の長手方向に向かう光u,vはチップ外へ出射せず
ロスとなる。これに対して、図5(e),(f)に示すよう
に、本発明の如く、メサ分枝320が高次に分岐してい
る場合は、メサ分枝3の長手方向の長さが比較的短くな
っている。したがって、発光点Nから発せられた光のう
ち、上方へ向かう光fと側方へ向かう光i,gだけでなく、
メサ分枝の長手方向に発せられた光hが先端3aに容易に
到達し、出射される。したがって、従来に比して無効発
光が減少して、外部量子効率が約1.5倍に改善され
る。
と上記半導体層とは電気的に接触している一方、上記表
面電極の残りの部分と上記半導体層とは電気的に接触し
ていない場合、上記半導体層のうち上記表面電極の上記
先端直下の部分が発光点となる。したがって、発光点か
ら発せられた光が光出射面(メサ斜面)に容易に到達し、
この結果、さらに外部量子効率が改善される。
だけでなく、一般のAlGaAs系、GaP系、ZnSe系
(ZnCdSe系)、ZnS系、GaN系、SiC系LEDなど
に適用される。これにより、各種LEDの特性向上が図
られる。
より詳細に説明する。
のチップ表面を示している。図1に示すように、チップ
表面30には表面電極16と発光層を含む半導体層31
とからなるメサ部100が設けられている。表面電極1
6のパターン(メサ部100のパターンと略等しい)は、
ワイヤボンドのための略矩形状のパッド部18を中央に
備えている。このパッド部18から対角方向に直線状に
第1次の分枝19a,19b,19c,19dが延びている。
第1次の分枝19a,19b,19c,19dは、互いに同一
線幅、同一長さ(図中に斜線を施した範囲)となってい
る。各第1次の分枝19a,19b,19c,19dの先端か
らそれぞれ三方向に第2次の分枝20a,20b,20cが
分岐して延びている。第1次の分枝と第2次の分枝とが
なす角度は0°または90°となっている。なお、設計
上は、各第1次の分枝19a,19b,19c,19dと重な
る図示しない第2次の分枝がある。第2次の分枝20a,
20b,20cは、互いに同一線幅、同一長さとなってお
り、第1次の分枝に対して長さがいずれも1/2となっ
ている。また、各第2次の分枝20a,20b,20cの先
端からそれぞれ三方向に直線状に第3次の分枝21a,2
1b,21cが分岐して延びている。第2次の分枝と第3
次の分枝とがなす角度は0°または90°となってい
る。また、第3次の分枝21a,21b,21cは、互いに
同一線幅、同一長さとなっており、第2次の分枝に対し
て長さがいずれも1/2となっている。なお、各第1次
の分枝19a,19b,19cの中ほどからも第3次の分枝
が分岐しているが、これは各第1次の分枝19a,19b,
19cに重なって上記図示しない第2次の分枝の先端が
あるためである。上記半導体層31は、表面電極16の
パターンに沿って設けられ、チップ表面30で突起した
メサ形状となっている。第3次の分枝21a,21b,21
cの先端には、直下の半導体層31と接触するためのコ
ンタクト部22a,22b,22cが設けられている。一
方、表面電極16のうち上記コンタクト部21a,21b,
21c以外の部分は、半導体層31と直接には接触しな
い状態となっている(後述するAl2O3絶縁層15によ
る)。
分岐においても枝別れ数が等しく、低次の分枝と高次の
分枝との関係は'X'形状の4つの先端に長さが1/2
の'X'を組み合わせた規則的で相似な自己相似形状、す
なわちフラクタル形状となっている。したがって、パタ
ーン設計を容易に行うことができる。また、高次の分枝
同士が重なることなくチップ表面30の略全域を樹枝状
に覆うことができる。
している。同図(a),(c),(e)は、チップ表面30の一部
(具体的には第2次の分枝20bの先端付近)を例示し、
同図(b),(d),(f)は、それぞれ同図(a),(c),(e)における
B−B線,D−D線,F−F線矢視断面を示している。こ
のチップは、次のようにして作製する。 まず、同図(a),(b)に示すように、n型GaAs基板10
上に、MOCVD法(有機金属化学気相成長法)により、
半導体層31としてn型AlGaInPクラッド層11、ア
ンドープAlGaInP発光層12、p型AlGaInPクラ
ッド層13、p型GaAsコンタクト層14を順に全面に
堆積し、さらにAl2O3絶縁層15を形成する。次に、
フォトリソグラフィーによって、Al2O3絶縁層15の
うち所定箇所に開口15a,15b,15cを形成する。 次に、同図(c),(d)に示すように、この上に全面に表
面電極(AuZn)16を蒸着した後、この表面電極16を
先に述べたフラクタル形状にパターン化する。ここで、
上記開口15a,15b,15cを設けた箇所がコンタクト
部22a,22b,22cとなる。また、基板10の裏面側
にも裏面電極17を全面に形成する。 次に、同図(e),(f)に示すように、フォトリソグラフ
ィを行って、表面電極16のパターンに沿って、Al2O
3絶縁層15と半導体層31とを基板表面30に至るま
でエッチングしてメサ状に加工する。エッチングは、ウ
ェットエッチングでもRIBE(反応性イオンビーム・
エッチング)でも良い。これにより、メサ部100を形
成する(作製完了)。
は、チップ表面30をメサ部100によって樹枝状に覆
い、第3次(最高次)の分枝21a,21b,21cの先端の
コンタクト部22a,22b,22cでのみ表面電極16と
半導体層31とを接触させている。したがって、第3次
の分枝21a,21b,21cの先端直下の都合を発光点と
することができ、従来に比して、発光点と光出射面(メ
サ斜面)とを実質的に近接させることができる。これに
より、無効発光を減少させることができ、外部量子効率
を改善することができる。実際に特性測定を行ったとこ
ろ、発光波長は570nm(黄緑色)で、外部量子効率は、
2.5%であった。
られるわけではなく、実質的にメサ斜面から光を出射す
るものであれば良い。例えば、図2(h)に示すように、
エッチングをp型AlGaInPクラッド層13の途中まで
とし、アンドープAlGaInP発光層12の手前で止め
ても良い。また、図示は省略しているが、エッチングを
アンドープAlGaInP発光層12の途中までとし、n型
AlGaInPクラッド層12の手前で止めても良い。こ
れに対して、エッチングをp型GaAsコンタクト層14
までで止めたものは含まれない。p型GaAsコンタクト
層14は、単に電気的特性を向上させるために設ける層
であり、その斜面から光を出射しないからである。同様
に、光に対して不透明な層もメサ部から除かれる。
グラフィのパターンを変更することにより、メサ部10
0(表面電極16および半導体層31)の先端を扇形にし
ても良い。この扇形の方が、より発光効率が高まる。
0の中央に限定されるものではなく、周辺部にあっても
よい。
は、第3次(最高次)の分枝21a,21b,21cの先端に
のみ設けるのではなく、例えば、図1に示した第2次の
分枝20a,20b,20cの中点にも設けても良い。この
場合、電流−光変換効率自体は若干低下するが、チップ
当たりのトータル発光量を増大させることができる。
ッチングによらず、いわゆるマスク蒸着(表面電極16
と同じ形状の開口部を有するメタルマスクを用いて蒸着
する)により形成しても良い。
半導体層31をメサ・エッチングする前に設けるのでは
なく、上記半導体層31をメサ・エッチングした後に設
けるようにしても良い。
されるものでなく、AlGaAs、GaAsP、GaP、Al
GaN、GaInAsPなどのIII−V族化合物半導体、Zn
CdSSe、ZnCdSeTeなどのII−VI族化合物半導体、
CuAlSSe、CuGaSSeなどのカルコパイライト系半
導体などであってもよい。
ではなく、GaP、InP、サファイアなどでも良く、発
光波長に対して不透明であっても透明であっても良い。
基板の導電型はn型でもp型でも良い。
みに分岐を有する表面電極16を設けたが、発光波長に
対し透明な基板を用いる場合は、基板裏面側の表面電極
17にも分枝を設ける。これにより、光出射効率をさら
に向上させることができる。
ロ接合に限定されるものでなく、シングルヘテロ接合、
ホモ接合であってもよい。
D法(有機金属化学気相成長法)で形成したが、MBE法
(分子線エピタキシ法)、VPE法(気相成長法)、LPE
法(液相成長法)などで形成してもよい。pn接合は、結晶
成長時に作り込むほか、結晶成長後にドーパントを拡散
して形成してもよい。
て、AuZn,InAu,Cr/Au,Mo/Au,Ti/Pt/Au,
Au,Al,In,ITO(錫添加酸化インジウム),InO2,S
nO2およびこれらの積層膜を採用することができる。一
方、裏面電極(n側電極)17の材料として、AuGe/N
i,AuSn,AuSi,Mo/Au,Au,Al,In,ITOおよび
これらの積層膜を採用することができる。
示している。同図(a)はチップ表面の全体を示し、同図
(b)はその一部(1つのメサ部付近)を例示している。ま
た、同図(c)は同図(b)におけるC−C線断面を示してい
る。
ップ表面50に表面電極47と、発光層を含む半導体層
51からなる複数のメサ部57a,57b,57c,…を備え
ている。表面電極47のパターンは、第1実施例と同様
に、ワイヤボンドのための略矩形状のパッド部52を中
央に備えている。このパッド部52から対角方向に直線
状に第1次の分枝53a,53b,53c,53dが延びてい
る。第1次の分枝53a,53b,53c,53dは、互いに
同一線幅、同一長さ(図中に斜線を施した範囲)となって
いる。各第1次の分枝53a,53b,53c,53dの先端
からそれぞれ三方向に第2次の分枝54a,54b,54c
が分岐して延びている。第1次の分枝と第2次の分枝と
がなす角度は0°または90°となっている。なお、設
計上は、各第1次の分枝53a,53b,53c,53dと重
なる図示しない第2次の分枝がある。第2次の分枝54
a,54b,54cは、互いに同一線幅、同一長さとなって
いる。また、各第2次の分枝54a,54b,54cの先端
からそれぞれ三方向に直線状に第3次の分枝55a,55
b,55cが分岐して延びている。第2次の分枝と第3次
の分枝とがなす角度は0°または90°となっている。
また、第3次の分枝55a,55b,55cは、互いに同一
線幅、同一長さとなっている。なお、各第1次の分枝5
3a,53b,53cの中ほどからも第3次の分枝が分岐し
ているが、これは各第1次の分枝53a,53b,53cに
重なって上記図示しない第2次の分枝の先端があるため
である。また、分枝の次数が高くなるにつれて、各次の
分枝の長さは次第に短くなり、各次の分枝の線幅は次第
に狭くなっている。上記半導体層51は、表面電極47
の第3次(最高次)の分枝55a,55b,55cの先端毎に
設けられ、それぞれチップ表面50で突起したメサ形状
となっている。第3次の分枝55a,55b,55cの先端
には、直下の半導体層51と接触するためのコンタクト
部56a,56b,56cが設けられている。一方、表面電
極47のうち上記コンタクト部55a,55b,55c以外
の部分は、半導体層51と直接には接触しない状態とな
っている(後述するAl2O3絶縁層46による)。
に、MBE法により、半導体層51としてn型InGaAs
バッファ層41、n型ZnSeクラッド層42、アンドー
プZn1-xCdxSe(x=0.2)歪量子井戸発光層43、p型
ZnSeクラッド層44、p型GaAsコンタクト層45を
順に全面に堆積する。 次に、フォトリソグラフィを行って、上記p型ZnSe
クラッド層44を円錐台状にエッチングして加工して、
メサ部57を形成する。 フォトレジストを除去した後、この上に、Al2O3絶
縁層46を形成する。そして、フォトリソグラフィーに
よって、Al2O3絶縁層46のうちメサ部57の上面に
相当する箇所に開口45aを形成する。 次に、この上に全面に表面電極47を蒸着した後、こ
の表面電極47を先に述べたフラクタル形状にパターン
化する。ここで、上記開口45aを設けた箇所がコンタ
クト部56となる。また、基板40の裏面側にも裏面電
極48を全面に形成する(作製完了)。
を含む半導体層51を表面電極47の第3次(最高次)の
分枝55の先端毎にメサ状に設けているので、発光層4
3が第3次の分枝55が存しない向きへ発した光だけで
なく、第3次の分枝55が存する向き(図3(b),(c)にお
いて右側)に発した光を大部分有効にチップ外へ出射す
ることができる。すなわち、発光点の周りをメサ斜面が
取り巻いているので、発光点とメサ斜面とを第1実施例
に比して実質的にさらに近接させることができる。した
がって、発光層43が発した光を環状のメサ斜面を通し
て効率良くチップ外へ出射することができ、第1実施例
のLEDに比して、さらに外部量子効率を高めることが
できる。
ではなく、ZnSeなどでも良く、発光波長に対して不透
明であっても透明であってもよい。基板の導電型はn型
でもp型でもよい。
されるものではなく、AlGaInP、AlGaAs、GaAs
P、GaP、AlGaN、GaInAsPなどのIII−V族化
合物半導体、ZnSe、ZnCdSSe、ZnCdSeTeなど
のII−VI族化合物半導体、CuAlSSe、CuGaSSeな
どのカルコパイライト系半導体であってもよい。
2)としたが、xの値は特に限定されるものではなく、例
えば、x=0のZnSeであっても良い。また、発光層はn
型ZnSe/ZnCdSe多重量子井戸構造であっても良
い。
たが、n型ZnSSeであっても良く、n型ZnS/ZnSe
歪超格子層であっても良い。
で形成したが、MOCVD法、VPE法、LPE法など
で形成してもよい。pn接合は、結晶成長時に作り込むほ
か、結晶成長後にドーパントを拡散して形成してもよ
い。
を示している。同図(a)はチップ表面の全体を示し、同
図(b)はその一部(1つのメサ部付近)を例示している。
また、同図(c)は同図(b)におけるC−C線断面を示して
いる。
ップ表面90に表面電極76と、発光層を含む半導体層
91からなる複数のメサ部86a,86b,86c,…を備え
ている。上記表面電極76は、略矩形状のパッド部81
と、第1次の分枝82a,82bと、第2次の分枝83a,
83b,83c,83d,83e,83f,83g,83hと、各第
2次の分枝83a,…,83hから分岐した第3次の分岐8
4a,84b,84c,84d,84e,84f,84g,84hを有
している。すなわち、パッド部81を通るチップ側面に
平行な直線上に第1次の分枝82a,82bを設け、この
第1次の分枝82a,82bに垂直に第2次の分枝83a,
…,83hを8本設けている。さらに各第2次の分枝83
a,…,83hに垂直に第3次の分枝84a,…,84hを8本
設けている。なお、この第3次の分枝は、パッド部81
に重なる部分では実際には形成していない。上記半導体
層91(すなわちメサ部86a,…)は、表面電極76の第
3次(最高次)の分枝86a,…の先端毎に、それぞれ円柱
状に突起した形状となっている。第3次の分枝84a,8
4b,84c,…の先端には、直下の半導体層91と接触す
るためのコンタクト部85a,85b,85c,…が設けられ
ている。
面を選択的にエッチングして、各メサ部86を形成すべ
き箇所に円柱状の突起70aを形成する。 次に、この上に、MOCVD法により、半導体層91
としてn型AlGaInPクラッド層71、アンドープAl
GaInP発光層72、p型AlGaInPクラッド層73、
p型GaAsコンタクト層74、n型GaAs電流阻止層75
を順に全面に堆積する。これにより、突起70aの箇所
に、突起したメサ部86を形成する。このとき、メサ側
面79では、他の部分(平坦部)よりも各層71,72,7
3の厚みが薄くなる。 次に、フォトリソグラフィを行って、n型GaAs電流
阻止層75を選択的にエッチングして、上記突起70a
上の部分に開口85を形成し、この開口85内にp型Ga
Asコンタクト層74を露出させる。 次に、表面電極76を全面に蒸着する。フォトリソグ
ラフィを行って、表面電極76,n型GaAs電流阻止層7
5およびp型GaAsコンタクト層74を図示のパターン
に加工する。最後に、基板70の裏面に裏面電極77を
形成する(作製完了)。
9で各層71,72,73の厚みが薄いことから、この部
分の電気抵抗が平坦部の電気抵抗よりも大きくなってい
る。この結果、発光層72のうち上記突起70a上の部
分のみが発光する。したがって、第2実施例と同様に、
発光点と光出射面(メサ側面)79との距離を実質的に近
接させることができ、発光層72aが発した光を効率良
くチップ外へ出射することができる。
形成後に半導体層91を設ける場合、第1,第2実施例
のように半導体層31,51形成後に突起(メサ部)を形
成する場合に比して、エッチング深さ、すなわちメサ部
の高さを容易に制御することができる。エッチング対象
物の組成が一種類となるからである。
MOCVD条件を最適化することによって、突起70a
の側面への堆積がほとんど生じないようにすることがで
きる。例えば、GaAs基板70の面方位を(001)、側
面の面方位を{111}とした上、基板温度や原料ガス混
合比を調節すれば良い。
光ダイオードは、半導体チップの表面に、発光層を含む
半導体層と表面電極とが順に積層され、上記発光層が発
した光を上記半導体層のうち上記表面電極で覆われてい
ない部分からチップ外へ光を出射する発光ダイオードに
おいて、上記表面電極が、パッド部と、上記パッド部か
ら線状に延びる第1次の分枝と、上記第1次の分枝から
分岐して線状に延びる第2次の分枝と、さらに上記第2
次の分枝から分岐して線状に延びる第3次の分枝を少な
くとも有し、上記半導体層が、上記表面電極のパターン
に沿って設けられ、上記チップ表面で突起したメサ状を
なしているので、発光点と光出射面とを従来に比して実
質的に近接させることができる。したがって、発光層が
発した光を効率良くチップ外へ出射することができ、外
部量子効率を高めることができる。
体チップの表面に、発光層を含む半導体層と表面電極と
が順に積層され、上記発光層が発した光を上記半導体層
のうち上記表面電極で覆われていない部分からチップ外
へ光を出射する発光ダイオードにおいて、上記表面電極
が、パッド部と、上記パッド部から線状に延びる第1次
の分枝と、上記第1次の分枝から分岐して線状に延びる
第2次の分枝と、さらに上記第2次の分枝から分岐して
線状に延びる第3次の分枝を少なくとも有し、上記半導
体層が、上記表面電極の最高次の分枝の先端毎に設けら
れ、それぞれ上記チップ表面で突起したメサ状をなして
いるので、発光点近傍を光出射面(メサ斜面)で取り囲む
ことができ、発光点と光出射面とを従来に比して実質的
に近接させることができる。したがって、発光層が発し
た光を効率良くチップ外へ出射することができ、外部量
子効率を高めることができる。
と上記半導体層とは電気的に接触している一方、上記表
面電極の残りの部分と上記半導体層とは電気的に接触し
ていない場合、上記半導体層のうち上記表面電極の上記
先端直下の部分を発光点にすることができる。したがっ
て、発光層が発した光を光出射面(メサ斜面)に容易に到
達させることができ、この結果、さらに外部量子効率を
高めることができる。
Dのチップ表面と断面を示す図である。
のチップ表面と断面を示す図である。
Dのチップ表面と断面を示す図である。
示す図である。
面を示す図である。
の分枝 20a,…,20c,54a,…,54c,83a,…,83h 第2
次の分枝 21a,…,21c,55a,…,55c,84a,…,84h 第3
次の分枝 22a,…,22c,56,56a,…,56c,85,85a,…
コンタクト部 30,50,90 チップ表面 31,51,91 半導体層 41 n型InGaAsバッファ層 42 n型ZnSeクラッド層 43 アンドープZnCdSe歪量子井戸型発光層 44 p型ZnSeクラッド層 57,57a,…,57c,86,86a,…,100 メサ部 75 n型GaAs電流阻止層
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体チップの表面に、発光層を含む半
導体層と表面電極とが順に積層され、上記発光層が発し
た光を上記半導体層のうち上記表面電極で覆われていな
い部分からチップ外へ光を出射する発光ダイオードにお
いて、 上記表面電極は、パッド部と、上記パッド部から線状に
延びる第1次の分枝と、上記第1次の分枝から分岐して
線状に延びる第2次の分枝と、さらに上記第2次の分枝
から分岐して線状に延びる第3次の分枝を少なくとも有
し、 上記半導体層は、上記表面電極のパターンに沿って設け
られ、上記チップ表面で突起したメサ状をなしているこ
とを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項2】 半導体チップの表面に、発光層を含む半
導体層と表面電極とが順に積層され、上記発光層が発し
た光を上記半導体層のうち上記表面電極で覆われていな
い部分からチップ外へ光を出射する発光ダイオードにお
いて、 上記表面電極は、パッド部と、上記パッド部から線状に
延びる第1次の分枝と、上記第1次の分枝から分岐して
線状に延びる第2次の分枝と、さらに上記第2次の分枝
から分岐して線状に延びる第3次の分枝を少なくとも有
し、 上記半導体層は、上記表面電極の最高次の分枝の先端毎
に設けられ、それぞれ上記チップ表面で突起したメサ状
をなしていることを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項3】 上記表面電極の最高次の分枝の先端と上
記半導体層とは電気的に接触している一方、上記表面電
極の残りの部分と上記半導体層とは電気的に接触してい
ないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
発光ダイオード。
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EP92310770A EP0544512B1 (en) | 1991-11-25 | 1992-11-25 | Light-emitting diode having a surface electrode of a tree-like form |
DE69232411T DE69232411T2 (de) | 1991-11-25 | 1992-11-25 | Lichtemittierende Diode mit baumartiger Oberflächenelektrode |
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Family Applications (1)
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-
1992
- 1992-06-18 JP JP15924292A patent/JP2786375B2/ja not_active Expired - Lifetime
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