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JP2786223B2 - 新規のイミド芳香族ペルオキシ酸 - Google Patents

新規のイミド芳香族ペルオキシ酸

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JP2786223B2
JP2786223B2 JP1011743A JP1174389A JP2786223B2 JP 2786223 B2 JP2786223 B2 JP 2786223B2 JP 1011743 A JP1011743 A JP 1011743A JP 1174389 A JP1174389 A JP 1174389A JP 2786223 B2 JP2786223 B2 JP 2786223B2
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novel compound
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poly
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カルロ、ベントゥレロ
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Solvay Specialty Polymers Italy SpA
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Ausimont SpA
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    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、イミド芳香族(ポリ)ペルオキシカルボン
酸と称することができるそれ自体新規の有機(ポリ)ペ
ルオキシ酸、およびその製法に関する。
詳細には、本発明は、式(I): 〔式中、Aはベンゼンまたはナフタレン環の残基(場合
によって置換)を表わし、1以上の記号Rは互いに等し
くても異なっていてもよく、水素原子または低級アルキ
ル基(場合によって置換)、COOH基またはCOOOH基を表
わし、nは1〜5の整数である〕 を有するイミド芳香族(ポリ)ペルオキシカルボン酸に
関する。
特に、Rは、直鎖または分枝C1〜C5アルキル基を表わ
し、好ましくは水素原子によって構成される。
〔発明の背景〕
前記式(I)を有するイミド芳香族ペルオキシカルボ
キシル化合物は、それ自体新規であり、且つ工業的見地
から高度に興味がある新しい種類の生成物を構成する。
それらは、事実、ペルオキシ酸の場合に既知の場合と
同様に、単量体重合開始剤としてプラスチック材料の分
野において、特にオレフィンエポキシ化およびヒドロキ
シル化用酸化剤として、そしてファインケミストリーの
分野における多くの他の酸化法における一般的用途を見
出すことができる。
すべての特定の方法においては、例えば、前記式
(I)を有するイミド芳香族(ポリ)ペルオキシカルボ
ン酸は、洗剤工業における漂白の分野において特に有効
な応用を見出す。
この後者の見地で、一般に、従来、有機ペルオキシ酸
は、とりわけ、省エネルギー上の考慮のため一層普及し
ている中−低温洗浄用組成物中で漂白剤として使用する
優秀な可能性のため工業分野で増大する興味を喚起し
た。
それゆえ、漂白活性の必要条件、特に熱安定性(これ
らの後者の必要条件はこのような化合物の工業的広汎な
応用の目的で必須)が付与された有機ペルオキシ酸化合
物を見出そうとするかなりの研究活動に関する多数の文
献が、存在する。
それゆえ、多くのモノ−またはジ−ペルオキシカルボ
キシル直鎖または環式有機ペルオキシ酸は、既知であ
り、且つとりわけ洗剤分野で使用されている。
既述のペルオキシカルボン酸は、例えば、ジペルオキ
シドデカンジオン酸、モノペルオキシフタル酸、ジペル
アゼライン酸、置換ジペルオキシグルタル酸およびアジ
ピン酸などである。
それゆえ、本発明の一目的は、それ自体新規の化合物
として、前記式(I)を有するイミド芳香族(ポリ)ペ
ルオキシカルボン酸を提供することにある。
別の目的は、前記式(I)を有する前記ペルオキシカ
ルボン酸の単純で安価な製法を提供することにある。
更に他の目的は、洗剤処方物、特に低−中温用途が運
命づけられたものの中で漂白剤としての前記式(I)を
有するイミド芳香族ペルオキシカルボン酸の用途であ
る。
〔発明の概要〕
下記の詳細な開示から当業者には一層明らかになるで
あろうこれらの目的、およびなお他の目的は,本発明に
従って、前記式(I)を有するイミド芳香族(ポリ)ペ
ルオキシカルボン酸により、そして濃H2SO4およびCH3SO
3Hから選ばれる反応媒体中またはアルカリ媒体中で操作
することによって、式(I)を有する所望のペルオキシ
カルボン酸に対応する構造を有するイミド芳香族(ポ
リ)カルボン酸およびその無水物から選ばれる基質を濃
H2O2と反応させ、次いで、ペルオキシカルボン酸(I)
を通常の既知の技術によって反応混合物から分離するこ
とを特徴とする関連の製法により達成される。
この方法で、式(I)を有するペルオキシカルボン酸
は、一般に安定な固体として得られる。
RC1〜C5アルキル基は、C1〜C5アルコキシ基、ヒドロ
キシル基、ニトロ基などで置換してもよく、残基AはCO
OH基などで置換してもよい。
特に、本発明は、式(I)を有する下記イミド芳香族
(ポリ)ペルオキシ酸に関する:フタルイミド過酢酸、
3−フタルイミド過プロピオン酸、4−フタルイミド過
酪酸、2−フタルイミドジペルグルタル酸、2−フタル
イミドジペルコハク酸、3−フタルイミド過酪酸、2−
フタルイミド過プロピオン酸、3−フタルイミドジペル
アジピン酸、ナフタルイミド過酢酸、2−フタルイミド
モノペルコハク酸、4−(4−ペルカルボキシ)−フタ
ルイミド−ペルオキシ酪酸。
前記のように、それらは、実質上常法に従って得ら
れ、既知の技術に従ってイミド芳香族(ポリ)カルボン
酸(式Iを有する所望の過酸に対応する構造を有する)
からなる基質を硫酸またはメタンスルホン酸中でH2O2
反応させた後分離などすることにより、または対応無水
物から出発して常時既知の方法に従ってアルカリ媒体中
で操作することにより得られる。
事実、出発基質の式に存在する少なくとも1個の−
(CHR)−残基がカルボキシル基を含有する時には、関
連無水物を使用することによって前記式(I)を有する
対応過酸を生成することが可能である。
この場合には、操作条件(酸またはアルカリ媒体な
ど)に応じて、ジ−またはモノ−ペルオキシ酸、即ち、
2個のペルオキシカルボキシル基または1個のペルオキ
シカルボキシル基と1個のカルボキシル基とを含有する
ペルオキシ酸が、選択的に得ることができる。
好ましい操作法に従って、出発基質として使用する酸
またはポリ酸のペルオキシカルボキシル化反応は、基質
の反応性に応じて反応温度を反応コース全体にわたって
約15〜約50℃の範囲内に維持することにより、約70〜約
90重量%の範囲内の濃度を有するH2O2を濃H2SO4中、ま
たはCH3SO3H中の基質の溶液に徐々に加えることによっ
て実施する。
100%の濃度で測定するH2SO4またはCH3SO3Hの量は、
基質1モル当たり3〜20モルであり、好ましくは基質1
モル当たり約4〜14モルである。
過酸化水素は、基質に関して過剰であり、ペルカルボ
キシル化すべきCOOH基に応じて基質1モル当たり約2〜
6モル、好ましくは基質1モル当たり約2.2〜5モルで
ある量で使用される。
反応時間は、基質の性状、操作温度、および反応の終
わりに存在する最終合計H2SO4/H2OまたはCH3SO3H/H2Oモ
ル比に依存する。前記比率は、約1〜6であり;好まし
くは各種の関係のあるパラメーターで操作することによ
って約1.6〜4である。
反応時間約30分〜2時間は、操作可能であることが示
された。
式(I)を有するイミド芳香族(ポリ)ペルオキシ酸
の分離は、通常の技術に従って実施し、例えば、硫酸ア
ンモニウム溶液での反応混合物の処理後に得られる固体
沈殿の濾過により、または溶媒での抽出などにより実施
する。
前記式(I)を有するイミド芳香族(ポリ)ペルオキ
シ酸は、結晶性固体の形態でこのようにして得られる。
出発物質として使用する基質は、それ自体既知の化合
物であり、または通常の技術に従って製造できる。式I
の前記の好ましい過酸の原料である好適な基質は、例示
の目的で下記のものが示される:フタルイミド酢酸、3
−フタルイミドプロピオン酸、4−フタルイミド酪酸、
2−フタルイミドグルタル酸および対応無水物、2−フ
タルイミドコハク酸および対応無水物、3−フタルイミ
ド酪酸、2−フタルイミドプロピオン酸、3−フタルイ
ミドアジピン酸、ナフタルイミド酢酸、4−(4−カル
ボキシ)−フタルイミド−酪酸など。
式(I)を有するペルオキシカルボン酸生成物は、通
常、室温で固体である。
本発明に係るペルオキシカルボン酸生成物は、広い温
度範囲、例えば、約20℃〜90℃にわたっての溶液中で漂
白剤として、洗剤処方物の処方物、例えば、粒状処方物
中で特に有用であることができる。
それゆえ、イミド芳香族ペルオキシ酸、本発明の要旨
は、漂白剤として直接単独で使用してもよく、例えば、
洗剤組成物とは別個に使用してもよく、または好ましく
は前記温度範囲内で操作し且つ他の成分および/または
添加剤、例えば、ビルダー、界面活性剤、石鹸、ゼオラ
イト、ヒドロトロープ剤、腐食抑制剤、酵素、光学増白
剤、安定剤、他の増白剤化合物などを含有する通常の洗
剤組成物に関連させ且つ配合してもよい。
好ましくは、操作温度は、室温から約65℃である。
組成物並びにその処方物の調製法および使用法は、記
載のものおよび/または通常のものの分野である。
本発明のイミド芳香族ペルオキシ酸は、固体および液
体洗剤組成物と併用してもよく、且つ/または他の漂白
化合物の存在下で使用してもよい。
更に、イミド芳香族ペルオキシ酸、本発明の要旨は、
既知の技術に従って減感プロセスに付してもよい。
本発明を下記例で詳述する。これらの例は、単に例示
するために与えたものであって、限定する目的のもので
はない。
例で生成された生成物は、活性酸素の含量を測定する
ことにより(ヨウ素滴定により)、且つフーリエ変換赤
外分光法(FT−IR)を使用することにより、元素分析に
より特徴づけた。
例1 メタンスルホン酸330g(3.434モル)を撹拌機、温度
計および外浴を備えたビーカーに装入した。
内温を25℃に上げ、フタルイミド酢酸55g(0.268モ
ル)を撹拌下に15分間加えた。
次いで、温度を10℃に下げ、温度を15℃未満に維持す
るように、70%のH2O244g(0.906モル)を撹拌下に徐々
に加えた。
撹拌を15℃で1.5時間続けた。終わりに、反応混合物
を撹拌下に5℃維持された20%の(NH42SO4600mlに注
いだ。
撹拌を5〜10℃の温度で15分間続けた。
固体生成物を真空下で多孔性セプタム(septum)上で
濾過した。得られた生成物を8%のNa2SO4400ml中に懸
濁し、15%のNa2CO3によってpH6で中和した。
次いで、得られた固体を再度濾過し、氷水(100ml)
で洗浄し、拭き、CaCl2乾燥剤内の多孔板上で真空(2mm
Hg)下で室温において乾燥した。
実質上純粋なフタルイミド過酢酸58gが、得られた。
収率97%。
生成物は、酢酸エチルに溶解し、石油エーテルを溶液
濁り度まで加えることによって再結晶できる。
元素分析: C10H7O5Nとして計算値:C:54.30%;H:3.19%;N:6.33
%;0(活性):7.23%。
実測値:C:54.32%;H:3.33%;N:6.57%;O(活性):7.2
%。
融点:118℃(分解)。
例2 96%のH2SO428g(0.274モル)を撹拌機、温度計およ
び外浴を備えたビーカーに装入した 内温を25℃にさせ、3−フタルイミドプロピオン酸1
1.7g(0.0534モル)を撹拌下に15分間加えた。
温度を10℃に下げ、温度を15℃未満に維持するよう
に、70%のH2O25.2g(0.107モル)を撹拌下に徐々に加
えた。
撹拌を15℃で1.5時間続けた。終わりに、反応混合物
を撹拌下に5℃に維持された20%の(NH42SO480mlに
注いだ。
撹拌を5〜10℃の温度で15分間続けた。固体生成物を
真空下で多孔性セプタム上で濾過した。
得られた生成物を8%のNa2SO450ml中に懸濁し、15%
のNa2CO3によってpH6で中和した。得られた固体を再度
濾過し、氷水20mlで洗浄し、拭き、CaCl2乾燥剤中の多
孔板上で真空(2mmHg)下で室温において乾燥した。
実施上純粋な3−フタルイミド過プロピオン酸11.3g
が、得られた。収率90%。
生成物は、例1と同様に再結晶できる。
元素分析: C11H9O5Nとして計算値:C:56.17%;H:3.85%;N:5.95
%;O(活性):6.80%。
実測値:C:56.83%;H:4.01%;N:6.10%;O(活性):6.7
9%。
融点:91℃(分解)。
例3 3−フタルイミドプロピオン酸の代わりに4−フタル
イミド酪酸(15g;0.0643モル)を使用し、96%のH2SO43
0g(0.294モル)、70%のH2O27g(0.144モル)を使用
し、反応時間を2時間に延長することによって、例2の
方法を繰り返した。
実施上純粋な4−フタルイミド過酪酸14.5gが、得ら
れた。収率90%。
生成物は、例1と同様に再結晶できる。
元素分析: C12H11O5Nとして計算値:C:57.83%;H:4.45%;N:5.62
%;O(活性):6.42%。
実測値:C:57.98%;H:4.52%;N:5.69%;O(活性):6.4
1%。
融点:103℃(分解)。
例4 フタルイミド酢酸の代わりに2−フタルイミドグルタ
ル酸(6g;0.0216モル)を使用し、メタンスルホン酸28g
(0.291モル)および85%のH2O23.5g(0.0875モル)を
使用することによって、例1の方法を繰り返した。
終わりに、温度0〜5℃に維持するように、40%の
(NH42SO415mlを0℃に冷却された反応混合物に徐々
に加えた。
得られた混合物をEt2O(6×30ml)で抽出した。
エーテル抽出物を40%の(NH42SO430mlで洗浄し、
無水Na2SO4上で乾燥し、濾過し、蒸発した。
油を得、この油のEt2O(20ml)に溶解し、混合物を完
全な凝固まで撹拌下に維持すことによって石油エーテル
(40ml)により固体状態で沈殿した。
濾過後、95%の2−フタルイミドジペルグルタル酸5.
8gが、得られた。収率82%。
生成物は、例1と同様に再結晶した。
元素分析: C13H11O8Nとして計算値:C:50.49%;H:3.58%;N:4.53
%;O(活性):10.34%。
実測値:C:49.96%;H:3.75%;N:4.70%;O(活性):10.
33%。
融点:112℃(分解)。
例5 2−フタルイミドグルタル酸の代わりに2−フタルイ
ミドコハク酸(5g;0.019モル)を使用し、メタンスルホ
ン酸20g(0.208モル)、85%のH2O23.8g(0.095モル)
を使用し、反応時間を2時間に延長することによって、
例4の方法を繰り返した。
終わりに、温度を0〜5℃に維持するように、40%の
(NH42SO480mlを0℃に冷却された反応混合物に徐々
に加えた。
撹拌を常時0〜5℃で15分間続けた。
次いで、例2の操作法に従った。
実質上純粋な2−フタルイミドジペルコハク酸4gが、
得られた。収率71%。
生成物は、例1と同様に再結晶できる。
元素分析: C12H9O8Nとして計算値:C:48.82%;H:3.07%;N:4.74
%;O(活性):10.84%。
実測値:C:48.44%;H:3.22%;N:4.88%;O(活性):10.
82%。
融点:131℃(分解)。
例6 2−フタルイミドコハク酸の代わりに無水2−フタル
イミドコハク酸(2g;0.0082モル)を使用し、メタンス
ルホン酸10g(0.104モル)および85%のH2O21.3g(0.03
25モル)を使用し、反応時間を1.5時間に短縮すること
によって、例5の方法を繰り返した。
終わりに、温度を0〜5℃に維持するように、20%の
(NH42SO460mlを0℃に冷却された反応混合物に徐々
に加えた。
得られた混合物をEtOAc/Et201:2(2×30ml)で抽出
した。有機抽出物を20%の(NH42SO420mlで洗浄し、
無水Na2SO4上で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発した。
2−フタルイミドジペルコハク酸1.8gが、得られた
(95%)。
〔実測値:0(活性):10.3%;C12H9O8Nとして計算値:O
(活性):10.84%〕 例7 17.4%のNa2CO3溶液5gの50mlのビーカーに装入した。
内温を5℃にさせ、85%のH2O20.8gおよびMgSO4・7H2O
0.04gを装入した。
温度を5℃に維持することによって、無水2−フタル
イミドコハク酸2g(0.0082モル)を連続的に迅速に装入
した。
撹拌を30分間続けることによって、内温を20℃に徐々
に上げさせた。
次いで、エチルエーテル30mlおよび20%のH2SO44.2g
を加えた。エーテル層を連続的に分離し、40%の(N
H42SO4(2×20ml)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥
し、次いで、硫酸塩の濾過後、混合物を室温で30分間撹
拌することによって、過酸を石油エーテル30mlで沈殿さ
せた。過酸を濾過し、再度真空下で室温において乾燥し
た。
2−フタルイミドモノペルコハク酸として63%の生成
物1.5gが、得られた。
〔実測値:O(活性):3.6%;C12H9NO7として計算値:O
(活性):5.73%〕 例8 85%のH2O21.5g(0.0375モル)を撹拌下に15〜20℃に
おいてメタンスルホン酸12g(0.125モル)中の4−(4
−カルボキシ)−フタルイミド酪酸2g(0.0072モル)の
懸濁液に加えた。
撹拌を15℃で2時間続けた。
次いで、反応生成物を5℃に維持された40%の(N
H42SO440mlに注ぎ、撹拌15分後、分離された固体生成
物を濾過した。次いで、これを8%Na2SO4溶液中に懸濁
し、15%のNa2CO3を加えることによってpH6で中和し
た。
得られた固体を再度濾過し、氷水(30ml)で洗浄し、
CaCl2乾燥剤中の多孔板上で乾燥した。
生成物は、室温の酢酸エチルに溶解することによって
再結晶でき、石油エーテルを加えることによって再度沈
殿できる。
このようにして実質上純粋な4−(4−ペルカルボキ
シ)−フタルイミドペルオキシ酪酸2gが、得られた。収
率90%。
元素分析: C13H11O8Nとして計算値: C:50.49%; H:3.58%; N:4.53%; O(活性):10.35%。
実測値:C:50.04%; H:3.75%; N:4.48%; O(活性):10.34%。
融点:109℃(分解)。
例9〜12(応用例) 漂白試験は、洗浄力に関して英国ロンドンのインテロ
ックス・ケミカル・リミテッド製のH48過酸製品(モノ
ペルフタル酸のMg塩)と比較して下記表Iに示す本発明
におけるようなイミド芳香族ペルオキシ酸を使用するこ
とによって漂白液中の同じ濃度の活性酸素中で実施し
た。
方法は、次の通りであった:すべての試験を60℃の恒
温で実施し、漂白液中の合計活性酸素の初濃度はすべて
の製品で等しく、200mg/に等しかった。
方法 各試験の場合に、冷却器を備えた1,000mlのフラスコ
に含まれた脱イオン水500mlを60℃の温度に加熱し、pH
値9.5に調節した(NaOH溶液の数滴で)。次いで、漂白
製品を撹拌下に加え(このような添加量を下記表Iに示
した),その直後に、セント・ギャラン(スイス)のエ
ンパ・インスティテュート製の赤ワインによって標準法
で汚され且つ「エンパ114」マークでマークされている1
0×10cmの2個の綿試験片を加えた。
その後、システムを60分間撹拌下に保ち、この時点の
終わりに、流水でリンスされた試験片を乾燥し、アイロ
ンをかけ、次いで、反射測定による白色度の測定によっ
て漂白効果の評価に付した。結果を下記の表Iに報告す
る。表中、データを前記例8と同様に漂白率として表現
する。
試験結果を下記表Iに報告する。表中、データを漂白
率として表現する。
〔式中、Aは試験時に漂白された試験片の白色度(%)
であり、Bは試験前の試験片の白色度(%)であり、C
は完全に漂白された試験片の白色度(%)である〕 白色度は、MgO=白色度100%と仮定しフィルターNo.6
(λ=464mm)を使用しMgO=白色度100%と仮定しフィ
ルターNo.61(λ=464nm)を使用することによってエル
レフォ・ゼイス(Elrepho Zeiss)反射計によって測定
した。
得られたデータは、本発明の過酸がH.48の漂白力に匹
敵できる程度の漂白力、また若干の場合にはH.48よりも
高い漂白力を有することを示す。
ここで、タイターとは、即ち活性酸素のタイターと
は、重量単位当たりの活性酸素の含有を意味するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−1473(JP,A) Journal of the Ch emical Society,Par t▲III▼,(1962),P.3821−2 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/48 C07D 209/66 CA REGISTRY

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 〔式中、Aはベンゼンまたはナフタレン環の残基または
    置換基を有するベンゼンまたはナフタレン環の残基を表
    わし、1以上の記号Rは互いに等しくても異なっていて
    もよく、水素原子、低級置換アルキル基、 COOH基またはCOOOH基を表わし、nは1〜5の整数であ
    る〕 を有することを特徴とするアミド芳香族(ポリ)ペルオ
    キシカルボン酸。
  2. 【請求項2】残基Rは互いに等しくても異なっていても
    よく、炭素数1〜5の直鎖または分枝アルキル基から構
    成され、好ましくは水素原子から構成される式(I)を
    有する、請求項1に記載のアミド芳香族(ポリ)ペルオ
    キシカルボン酸。
  3. 【請求項3】前記の1以上のRアルキル基が、互いに等
    しくても異なっていてもよいOH、NO2、低級アルコキシ
    ル基からなる種類から選ばれる少なくとも1種の置換基
    で置換されていてもよく、AはCOOH基で置換されていて
    もよい、式(I)を有する、請求項1または2に記載の
    イミド芳香族(ポリ)ペルオキシカルボン酸。
  4. 【請求項4】それ自体新規化合物としてフタルイミド過
    酢酸。
  5. 【請求項5】それ自体新規化合物として3−フタルイミ
    ド過プロピオン酸。
  6. 【請求項6】それ自体新規化合物として4−フタルイミ
    ド過酪酸。
  7. 【請求項7】それ自体新規化合物として2−フタルイミ
    ドジペルグルタル酸。
  8. 【請求項8】それ自体新規化合物として2−フタルイミ
    ドジペルコハク酸。
  9. 【請求項9】それ自体新規化合物として2−フタルイミ
    ドモノペルコハク酸。
  10. 【請求項10】それ自体新規化合物として3−フタルイ
    ミドジペルアジピン酸。
  11. 【請求項11】それ自体新規化合物としてナフタルイミ
    ド過酢酸。
  12. 【請求項12】それ自体新規化合物として4−(4−ペ
    ルカルボキシ)−フタルイミド−ペルオキシ酪酸。
  13. 【請求項13】濃H2SO4およびCH3SO3Hから選ばれる溶媒
    中またはアルカリ媒体中で操作することによって、式
    (I)を有する所望のペルオキシカルボン酸に対応する
    イミド芳香族(ポリ)カルボン酸またはその無水物から
    選ばれる基質を濃H2O2と反応させ、次いで、ペルオキシ
    カルボン酸(I)を既知の技術によって反応混合物から
    分離することを特徴とする請求項1に記載の式(I)を
    有する(ポリ)ペルオキシカルボン酸の製法。
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