JP2770281B2 - データ伝送方法 - Google Patents
データ伝送方法Info
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- JP2770281B2 JP2770281B2 JP4119688A JP11968892A JP2770281B2 JP 2770281 B2 JP2770281 B2 JP 2770281B2 JP 4119688 A JP4119688 A JP 4119688A JP 11968892 A JP11968892 A JP 11968892A JP 2770281 B2 JP2770281 B2 JP 2770281B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載される複数
の電子制御装置相互間でデータの送受信を行うデータ伝
送方法に関する。
の電子制御装置相互間でデータの送受信を行うデータ伝
送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電子制御装置(以下「ECU」と
いう)を共通の信号線(以下「ネットワークバス」とい
う)で接続し、相互にデータの伝送を行う場合、図8
(a)に示すような構成のメッセージを使用することが
従来より知られている(例えば特開平2−153646
号公報)。
いう)を共通の信号線(以下「ネットワークバス」とい
う)で接続し、相互にデータの伝送を行う場合、図8
(a)に示すような構成のメッセージを使用することが
従来より知られている(例えば特開平2−153646
号公報)。
【0003】同図において、一つのメッセージは、メッ
セージの開始を示すSOM(Startof Message)フィー
ルド、メッセージの宛先を示すDESNODE(Destin
ation Node)フィールド、メッセージを受信したECU
が受信確認信号を送出するACK(Acknowledge)フィ
ールド、送信データを示すDATAフィールド、誤り検
出を行うためのFCS(Frame Check Sequence)フィー
ルド等から成る。なお、ネットワークを構成するECU
は、ノードと呼ばれる。
セージの開始を示すSOM(Startof Message)フィー
ルド、メッセージの宛先を示すDESNODE(Destin
ation Node)フィールド、メッセージを受信したECU
が受信確認信号を送出するACK(Acknowledge)フィ
ールド、送信データを示すDATAフィールド、誤り検
出を行うためのFCS(Frame Check Sequence)フィー
ルド等から成る。なお、ネットワークを構成するECU
は、ノードと呼ばれる。
【0004】DESNODEフィールドは、例えば同図
(b)に示すように16ビット構成とし、各ビットを複
数のECUのそれぞれ(ノードN1〜N16)に対応さ
せるようにしたものや物理アドレス(N1〜N16)を
ファンクションアドレスに変換し、そのファンクション
アドレスを表示するようにしたものが知られている。
(b)に示すように16ビット構成とし、各ビットを複
数のECUのそれぞれ(ノードN1〜N16)に対応さ
せるようにしたものや物理アドレス(N1〜N16)を
ファンクションアドレスに変換し、そのファンクション
アドレスを表示するようにしたものが知られている。
【0005】一方、ACKフィールドは、DESNOD
Eフィールドと同様に、同図(b)に示すような構成と
したものや、同図(c)に示すようにメッセージを受信
した各ECU(例えばノードN3,N5,N8のEC
U)が優先順位の高い順に受信確認信号を送出するよう
にしたものが知られている。後者の場合には、一のEC
Uが自己が送出したメッセージとバス上のメッセージと
が異なること(メッセージの衝突)を検出したときに
は、他のECUが送出したメッセージの方が優先順位が
高いと判定し、メッセージの送出を中止する。送出を中
止した場合には、再送出を行うので、結果として優先順
位の高い順に受信確認信号が送出されることになる。
Eフィールドと同様に、同図(b)に示すような構成と
したものや、同図(c)に示すようにメッセージを受信
した各ECU(例えばノードN3,N5,N8のEC
U)が優先順位の高い順に受信確認信号を送出するよう
にしたものが知られている。後者の場合には、一のEC
Uが自己が送出したメッセージとバス上のメッセージと
が異なること(メッセージの衝突)を検出したときに
は、他のECUが送出したメッセージの方が優先順位が
高いと判定し、メッセージの送出を中止する。送出を中
止した場合には、再送出を行うので、結果として優先順
位の高い順に受信確認信号が送出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらACKフ
ィールドを図8(b)に示すような構成とする場合に
は、メッセージが長くなり、受信確認に要する時間が長
くなるという問題がある。また、同図(c)に示すよう
な構成とする場合には、受信側ECUは受信確認信号の
送出時に常にバス上でのメッセージの衝突の有無を検出
し、衝突が発生したときには再送出する必要があるた
め、ECUの通信制御が複雑化するという問題がある。
ィールドを図8(b)に示すような構成とする場合に
は、メッセージが長くなり、受信確認に要する時間が長
くなるという問題がある。また、同図(c)に示すよう
な構成とする場合には、受信側ECUは受信確認信号の
送出時に常にバス上でのメッセージの衝突の有無を検出
し、衝突が発生したときには再送出する必要があるた
め、ECUの通信制御が複雑化するという問題がある。
【0007】特に車両用の制御システムにおいては、車
両の運転状態の検出データの伝送を行う必要があり、伝
送に要する時間は極力短くしなければならない。
両の運転状態の検出データの伝送を行う必要があり、伝
送に要する時間は極力短くしなければならない。
【0008】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、特にメッセージの受信確認に要する時間の短縮及び
通信制御装置の負担の軽減を図ることができるデータ伝
送方法を提供することを目的とする。
り、特にメッセージの受信確認に要する時間の短縮及び
通信制御装置の負担の軽減を図ることができるデータ伝
送方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、車両に搭載され、共通の信号線で接続された
複数の制御装置相互間でメッセージの送受信を行うデー
タ伝送方法において、送信側の制御装置は、伝送すべき
データから成るデータフィールドと、前記データの送信
先を規定するアドレスフィールドと、前記データの受信
確認を行うためのフィールドであって、1ビットの確認
応答ビットと、1ビットの空白ビットからなるアクノリ
ッジフィールドとを含むメッセージを送出し、受信側の
制御装置は、前記データを正常に受信したとき、前記確
認応答ビットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信
側の制御装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時
点でサンプリングすることにより、受信確認信号の有無
を確認し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送
信完了と判定するようにしたものである。
本発明は、車両に搭載され、共通の信号線で接続された
複数の制御装置相互間でメッセージの送受信を行うデー
タ伝送方法において、送信側の制御装置は、伝送すべき
データから成るデータフィールドと、前記データの送信
先を規定するアドレスフィールドと、前記データの受信
確認を行うためのフィールドであって、1ビットの確認
応答ビットと、1ビットの空白ビットからなるアクノリ
ッジフィールドとを含むメッセージを送出し、受信側の
制御装置は、前記データを正常に受信したとき、前記確
認応答ビットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信
側の制御装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時
点でサンプリングすることにより、受信確認信号の有無
を確認し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送
信完了と判定するようにしたものである。
【0010】
【0011】
【作用】送信側の制御装置は、伝送すべきデータから成
るデータフィールドと、前記データの送信先を規定する
アドレスフィールドと、前記データの受信確認を行うた
めのフィールドであって、1ビットの確認応答ビット
と、1ビットの空白ビットからなるアクノリッジフィー
ルドとを含むメッセージを送出し、受信側の制御装置
は、前記データを正常に受信したとき、前記確認応答ビ
ットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信側の制御
装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時点でサン
プリングすることにより、受信確認信号の有無を確認
し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送信完了
と判定する。
るデータフィールドと、前記データの送信先を規定する
アドレスフィールドと、前記データの受信確認を行うた
めのフィールドであって、1ビットの確認応答ビット
と、1ビットの空白ビットからなるアクノリッジフィー
ルドとを含むメッセージを送出し、受信側の制御装置
は、前記データを正常に受信したとき、前記確認応答ビ
ットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信側の制御
装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時点でサン
プリングすることにより、受信確認信号の有無を確認
し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送信完了
と判定する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0013】図1は本発明の一実施例に係る車両用制御
システムの全体構成図であり、電子制御装置(以下「E
CU」という)1〜5はネットワークバス6を介して相
互に接続されている。ENG制御ECU1は、車両の運
転者のアクセルペダル操作等に応じてエンジンの作動を
制御するECU,MISS制御ECU2は車両の運転状
態に応じて自動変速機の制御を行うECU,TCS制御
ECU3は、車両の駆動輪のスリップ状態を検出し、エ
ンジンの出力トルクの制御を行うECU,サスペンショ
ン制御ECU4は、車両の運転状態に応じてサスペンシ
ョン(アクティブ サスペンション)の制御を行うEC
U,ブレーキ制御ECU5は車輪のロック状態を検出し
てブレーキ制御を行うECUである。これらのECU1
〜5は、制御パラメータやセンサによって検出される運
転パラメータを相互にモニタする必要があるため、ネッ
トワークバス6を介して接続され、相互に必要なデータ
の送受信を行う。
システムの全体構成図であり、電子制御装置(以下「E
CU」という)1〜5はネットワークバス6を介して相
互に接続されている。ENG制御ECU1は、車両の運
転者のアクセルペダル操作等に応じてエンジンの作動を
制御するECU,MISS制御ECU2は車両の運転状
態に応じて自動変速機の制御を行うECU,TCS制御
ECU3は、車両の駆動輪のスリップ状態を検出し、エ
ンジンの出力トルクの制御を行うECU,サスペンショ
ン制御ECU4は、車両の運転状態に応じてサスペンシ
ョン(アクティブ サスペンション)の制御を行うEC
U,ブレーキ制御ECU5は車輪のロック状態を検出し
てブレーキ制御を行うECUである。これらのECU1
〜5は、制御パラメータやセンサによって検出される運
転パラメータを相互にモニタする必要があるため、ネッ
トワークバス6を介して接続され、相互に必要なデータ
の送受信を行う。
【0014】図2はENG制御ECU1の構成を示すブ
ロック図であり、中央処理装置(以下「CPU」とい
う)101は入出力インターフェイス104を介して複
数のセンサ11及び燃料噴射弁等のアクチュエータ12
に接続されている。CPU101は、バスライン107
を介してRAM(Random Access Memory)102、RO
M(Read Only Memory)103及び通信制御IC(Inte
grated Circuit)105に接続されている。通信制御I
C105はバスインターフェイス106を介してネット
ワークバス6に接続されている。
ロック図であり、中央処理装置(以下「CPU」とい
う)101は入出力インターフェイス104を介して複
数のセンサ11及び燃料噴射弁等のアクチュエータ12
に接続されている。CPU101は、バスライン107
を介してRAM(Random Access Memory)102、RO
M(Read Only Memory)103及び通信制御IC(Inte
grated Circuit)105に接続されている。通信制御I
C105はバスインターフェイス106を介してネット
ワークバス6に接続されている。
【0015】CPU101は、ROM103に格納され
たプログラムに従って、センサ11の検出値に基づいて
制御パラメータを決定し、アクチュエータ12を駆動す
る。RAM102は、演算中のデータの一時的な記憶等
に使用される。また通信制御ICは、ネットワークバス
へのメッセージの送信及びネットワークバスからのメッ
セージの受信の制御を行う。
たプログラムに従って、センサ11の検出値に基づいて
制御パラメータを決定し、アクチュエータ12を駆動す
る。RAM102は、演算中のデータの一時的な記憶等
に使用される。また通信制御ICは、ネットワークバス
へのメッセージの送信及びネットワークバスからのメッ
セージの受信の制御を行う。
【0016】図3は、バスインターフェイス106の具
体的な構成を示す図であり、通信制御ICの送信端子は
抵抗114を介してトランジスタ115のベースに接続
されている。トランジスタ115のエミッタはアースに
接続され、コレクタはネットワークバス6に接続される
とともに、抵抗116を介して電源ラインVSUP,及
び抵抗117を介してコンパレータ111の非反転入力
に接続されている。コンパレータ111の反転入力は、
抵抗113を介してアースに接続され、抵抗112を介
して電源ラインVSUPに接続されている。コンパレー
タ111の出力は通信制御IC105の受信端子に接続
される。
体的な構成を示す図であり、通信制御ICの送信端子は
抵抗114を介してトランジスタ115のベースに接続
されている。トランジスタ115のエミッタはアースに
接続され、コレクタはネットワークバス6に接続される
とともに、抵抗116を介して電源ラインVSUP,及
び抵抗117を介してコンパレータ111の非反転入力
に接続されている。コンパレータ111の反転入力は、
抵抗113を介してアースに接続され、抵抗112を介
して電源ラインVSUPに接続されている。コンパレー
タ111の出力は通信制御IC105の受信端子に接続
される。
【0017】図3の構成により、ネットワークバス6上
の信号レベルの高(ハイ)/低(ロー)に対応して、コ
ンパレータ111の出力がハイ/ローに変化し、バス6
上の信号を受信することができる。また、通信制御IC
105の送信出力のハイ/ローに対応してトランジスタ
115のコレクタがロー/ハイに変化し、ネットワーク
バス6に信号が送出される。
の信号レベルの高(ハイ)/低(ロー)に対応して、コ
ンパレータ111の出力がハイ/ローに変化し、バス6
上の信号を受信することができる。また、通信制御IC
105の送信出力のハイ/ローに対応してトランジスタ
115のコレクタがロー/ハイに変化し、ネットワーク
バス6に信号が送出される。
【0018】ECU2〜5も基本的にはECU1と同様
に構成されている。したがって、一のECUがネットワ
ークバス6にハイレベルの信号を送出しても、他のEC
Uがローレベルの信号を送出すると、バス6上の信号は
ローレベルとなるので、本実施例ではローレベルがドミ
ナント(優位)、ハイレベルがレセシブ(劣位)とな
る。
に構成されている。したがって、一のECUがネットワ
ークバス6にハイレベルの信号を送出しても、他のEC
Uがローレベルの信号を送出すると、バス6上の信号は
ローレベルとなるので、本実施例ではローレベルがドミ
ナント(優位)、ハイレベルがレセシブ(劣位)とな
る。
【0019】図4は、本実施例においてデータ伝送に使
用されるメッセージのフォーマットを示す図であり、一
のメッセージはSOMフィールド、DATA IDフィ
ールド、DESNODEフィールド(アドレスフィール
ド)、DATAフィールド(データフィールド)、FC
Sフィールド、ACKフィールド(アクノリッジフィー
ルド)及びEOMフィールドから成る。なお、以下の説
明においてECU1〜5をノード1〜5という。
用されるメッセージのフォーマットを示す図であり、一
のメッセージはSOMフィールド、DATA IDフィ
ールド、DESNODEフィールド(アドレスフィール
ド)、DATAフィールド(データフィールド)、FC
Sフィールド、ACKフィールド(アクノリッジフィー
ルド)及びEOMフィールドから成る。なお、以下の説
明においてECU1〜5をノード1〜5という。
【0020】SOMフィールドは、メッセージの開始を
示すフィールドである。DATAIDフィールドは、デ
ータの識別子のフィールドであり、全てのデータについ
て異なる識別子が設定される。この識別子によって後述
するようにメッセージの優先順位が決定される。
示すフィールドである。DATAIDフィールドは、デ
ータの識別子のフィールドであり、全てのデータについ
て異なる識別子が設定される。この識別子によって後述
するようにメッセージの優先順位が決定される。
【0021】DESNODEフィールドは、データの送
信先を示すフィールドであり、本実施例では同図(b)
に示すように16ビットのフィールドとしている。1ノ
ードに対して1ビットを割当て、送信先のノードに対応
するビットを論理「1」とする。例えば、ノード1,
3,5に対して送信する場合、DESNODEフィール
ドは 1010100000000000 となる。なお、本実施例では、ノード数は5なので11
ビット分は使用していないが、システムの拡張(ノード
の増加)を考慮し、16ノードまで対応可能としてい
る。
信先を示すフィールドであり、本実施例では同図(b)
に示すように16ビットのフィールドとしている。1ノ
ードに対して1ビットを割当て、送信先のノードに対応
するビットを論理「1」とする。例えば、ノード1,
3,5に対して送信する場合、DESNODEフィール
ドは 1010100000000000 となる。なお、本実施例では、ノード数は5なので11
ビット分は使用していないが、システムの拡張(ノード
の増加)を考慮し、16ノードまで対応可能としてい
る。
【0022】DATAフィールドは、送信すべきデータ
の長さ及びそのデータから成るフィールドである。FC
Sフィールドは、SOMフィールドからDATAフィー
ルドまでのデータ列についてCRC(Cyclic Redundancy
Check)を行った結果を示すフィールドである。次式
(1)の生成多項式G(X)を用いて算出される。
の長さ及びそのデータから成るフィールドである。FC
Sフィールドは、SOMフィールドからDATAフィー
ルドまでのデータ列についてCRC(Cyclic Redundancy
Check)を行った結果を示すフィールドである。次式
(1)の生成多項式G(X)を用いて算出される。
【0023】 G(X)=X16+X12+X5+1 …(1) ACKフィールドは、メッセージの受信確認を行うため
のフィールドであり、本実施例では送信側が2ビットの
レセシブビットを送出し、受信側が1ビットのドミナン
トビットを上書きすることにより受信確認応答を行うよ
うにしている。したがって、受信すべきノードが複数あ
る場合には、少なくとも1つのノードが受信確認応答を
行えば、送信ノードはデータ送信完了と判断しデータの
再送出は行わない。
のフィールドであり、本実施例では送信側が2ビットの
レセシブビットを送出し、受信側が1ビットのドミナン
トビットを上書きすることにより受信確認応答を行うよ
うにしている。したがって、受信すべきノードが複数あ
る場合には、少なくとも1つのノードが受信確認応答を
行えば、送信ノードはデータ送信完了と判断しデータの
再送出は行わない。
【0024】ACKフィールドをこのような構成とする
ことにより、受信確認に要する時間を短縮し、通信制御
ICの負担を軽減することができる。また、データのリ
アルタイム性を向上させるためにデータの伝送レートを
上げると(例えば、1メガビット/秒程度とすると)、
伝送遅れによる弊害を生ずるおそれがあるが、上述した
ようにACKフィールド全体として2ビット構成とし
て、受信確認信号を1ビットとすることによって、即ち
1ビットの空白ビットを設けることによってこの弊害を
防止することができる。図5及び図6を参照してこの点
を説明する。
ことにより、受信確認に要する時間を短縮し、通信制御
ICの負担を軽減することができる。また、データのリ
アルタイム性を向上させるためにデータの伝送レートを
上げると(例えば、1メガビット/秒程度とすると)、
伝送遅れによる弊害を生ずるおそれがあるが、上述した
ようにACKフィールド全体として2ビット構成とし
て、受信確認信号を1ビットとすることによって、即ち
1ビットの空白ビットを設けることによってこの弊害を
防止することができる。図5及び図6を参照してこの点
を説明する。
【0025】図5は、1ビットの空白ビットを設けてい
ない場合を示しており、データの伝送遅れTdがある
と、送信ノードがFCSフィールドの送信終了時点t1
から受信確認信号を受信する時点t2まで少なくとも時
間2Tdを要する。そのため、受信確認信号を時点ts
でサンプリングしても、その受信確認信号をチェックす
ることができない。
ない場合を示しており、データの伝送遅れTdがある
と、送信ノードがFCSフィールドの送信終了時点t1
から受信確認信号を受信する時点t2まで少なくとも時
間2Tdを要する。そのため、受信確認信号を時点ts
でサンプリングしても、その受信確認信号をチェックす
ることができない。
【0026】これに対し本実施例では、図6に示すよう
に、空白ビットを設け、時点tsa及びtsbにおいて
受信確認信号のサンプリングを行うことにより、受信確
認信号を確実にチェックすることができる。
に、空白ビットを設け、時点tsa及びtsbにおいて
受信確認信号のサンプリングを行うことにより、受信確
認信号を確実にチェックすることができる。
【0027】なお、ACKフィールドの構成は、例えば
全体として4ビットとし、受信ノードが2ビットの受信
確認信号を上書きするようにしてもよい。
全体として4ビットとし、受信ノードが2ビットの受信
確認信号を上書きするようにしてもよい。
【0028】また、上述したACKフィールドの構成で
は、受信ノードが複数ある場合に、受信ノードごとに受
信確認を行うことができないが、受信確認信号が返送さ
れれば少なくとも一のノードは確実に受信を行ってお
り、その他のノードが何らかの問題で正常受信できなか
った場合は、エラーフレームを送出することで送信ノー
ドに知らせることができる。従って、接続されていない
場合を除いてエラーの検出は可能である。
は、受信ノードが複数ある場合に、受信ノードごとに受
信確認を行うことができないが、受信確認信号が返送さ
れれば少なくとも一のノードは確実に受信を行ってお
り、その他のノードが何らかの問題で正常受信できなか
った場合は、エラーフレームを送出することで送信ノー
ドに知らせることができる。従って、接続されていない
場合を除いてエラーの検出は可能である。
【0029】EOMフィールドは、メッセージの終了を
示すフィールドである。
示すフィールドである。
【0030】次にデータの送信手順について説明する。
【0031】送信すべきデータがあるノードは、まずネ
ットワークバス6がアイドル状態(無信号状態)にある
か否かを確認し、アイドル状態にあるときにはSOMフ
ィールドから順次メッセージの送出を行う。このメッセ
ージ送出により、DATAIDフィールドにおいて、メ
ッセージの衝突が発生したときには調停が行われる。
ットワークバス6がアイドル状態(無信号状態)にある
か否かを確認し、アイドル状態にあるときにはSOMフ
ィールドから順次メッセージの送出を行う。このメッセ
ージ送出により、DATAIDフィールドにおいて、メ
ッセージの衝突が発生したときには調停が行われる。
【0032】例えば、ENG制御ECU1から吸気圧力
Pbのデータを含むメッセージが送出され、同時にMI
SS制御ECU2から車速Vのデータを含むメッセージ
が送出された場合には、図7に示すように、ENG制御
ECU1の出力がバス上の信号と一致するのでENG制
御ECU1はメッセージの送出を継続する。一方、MI
SS制御ECU2は、同図中に矢印で示すビットにおい
て、自身が送出した信号とバス上の信号とが一致しなく
なるので、この時点で調停に負けたと判定して以後の送
出を中止する。したがって、吸気圧力Pbは、車速Vよ
り優先してデータの送受信が行われることになる。
Pbのデータを含むメッセージが送出され、同時にMI
SS制御ECU2から車速Vのデータを含むメッセージ
が送出された場合には、図7に示すように、ENG制御
ECU1の出力がバス上の信号と一致するのでENG制
御ECU1はメッセージの送出を継続する。一方、MI
SS制御ECU2は、同図中に矢印で示すビットにおい
て、自身が送出した信号とバス上の信号とが一致しなく
なるので、この時点で調停に負けたと判定して以後の送
出を中止する。したがって、吸気圧力Pbは、車速Vよ
り優先してデータの送受信が行われることになる。
【0033】なお、本実施例では論理「1」をドミナン
ト、論理「0」をレセシブに対応させている。また、3
以上のメッセージが競合した場合も同様の調停が行われ
る。
ト、論理「0」をレセシブに対応させている。また、3
以上のメッセージが競合した場合も同様の調停が行われ
る。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のデータ伝送
方法では、送信側の制御装置は、伝送すべきデータから
成るデータフィールドと、前記データの送信先を規定す
るアドレスフィールドと、前記データの受信確認を行う
ためのフィールドであって、1ビットの確認応答ビット
と、1ビットの空白ビットからなるアクノリッジフィー
ルドとを含むメッセージを送出し、受信側の制御装置
は、前記データを正常に受信したとき、前記確認応答ビ
ットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信側の制御
装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時点でサン
プリングすることにより、受信確認信号の有無を確認
し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送信完了
と判定するようにしたので、送信側の制御装置から受信
側の制御装置までのデータ伝送遅延時間が無視できない
場合でも、確実に受信確認を行うことができ、しかも受
信確認に要する時間の短縮及び通信制御装置の負担の軽
減を図ることができる。
方法では、送信側の制御装置は、伝送すべきデータから
成るデータフィールドと、前記データの送信先を規定す
るアドレスフィールドと、前記データの受信確認を行う
ためのフィールドであって、1ビットの確認応答ビット
と、1ビットの空白ビットからなるアクノリッジフィー
ルドとを含むメッセージを送出し、受信側の制御装置
は、前記データを正常に受信したとき、前記確認応答ビ
ットにおいて受信確認信号を送出し、前記送信側の制御
装置は、前記確認応答ビットを2つの異なる時点でサン
プリングすることにより、受信確認信号の有無を確認
し、前記受信確認信号が有れば、前記データの送信完了
と判定するようにしたので、送信側の制御装置から受信
側の制御装置までのデータ伝送遅延時間が無視できない
場合でも、確実に受信確認を行うことができ、しかも受
信確認に要する時間の短縮及び通信制御装置の負担の軽
減を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る車両用制御システムの
全体構成図である。
全体構成図である。
【図2】図1のシステムを構成する電子制御装置の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】図2のバスインターフェイスの具体的な構成を
示す図である。
示す図である。
【図4】電子制御装置間で送受信されるメッセージの構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図5】伝送遅れが無視できない場合の受信確認を説明
するためのタイミングチャートである。
するためのタイミングチャートである。
【図6】伝送遅れが無視ではない場合の受信確認を説明
するためのタイミングチャートである。
するためのタイミングチャートである。
【図7】メッセージの衝突発生時における調停を説明す
るための図である。
るための図である。
【図8】従来技術を説明するための図である。
1 エンジン制御電子制御装置 6 ネットワークバス 101 中央処理装置(CPU) 105 通信制御IC 106 バスインターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/40
Claims (1)
- 【請求項1】 車両に搭載され、共通の信号線で接続さ
れた複数の制御装置相互間でメッセージの送受信を行う
データ伝送方法において、送信側の制御装置は、伝送す
べきデータから成るデータフィールドと、前記データの
送信先を規定するアドレスフィールドと、前記データの
受信確認を行うためのフィールドであって、1ビットの
確認応答ビットと、1ビットの空白ビットからなるアク
ノリッジフィールドとを含むメッセージを送出し、受信
側の制御装置は、前記データを正常に受信したとき、前
記確認応答ビットにおいて受信確認信号を送出し、前記
送信側の制御装置は、前記確認応答ビットを2つの異な
る時点でサンプリングすることにより、受信確認信号の
有無を確認し、前記受信確認信号が有れば、前記データ
の送信完了と判定することを特徴とするデータ伝送方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4119688A JP2770281B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | データ伝送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4119688A JP2770281B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | データ伝送方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05292102A JPH05292102A (ja) | 1993-11-05 |
JP2770281B2 true JP2770281B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=14767596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4119688A Expired - Fee Related JP2770281B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | データ伝送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2770281B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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---|---|---|---|---|
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JPS62183638A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-12 | Fujitsu Ltd | ロ−カルエリア・ネツトワ−クにおける同報通信制御方式 |
JPH01289339A (ja) * | 1988-05-17 | 1989-11-21 | Mitsubishi Electric Corp | 通信制御装置 |
-
1992
- 1992-04-13 JP JP4119688A patent/JP2770281B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05292102A (ja) | 1993-11-05 |
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