JP2767381B2 - 屋根下葺材 - Google Patents
屋根下葺材Info
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- JP2767381B2 JP2767381B2 JP6849394A JP6849394A JP2767381B2 JP 2767381 B2 JP2767381 B2 JP 2767381B2 JP 6849394 A JP6849394 A JP 6849394A JP 6849394 A JP6849394 A JP 6849394A JP 2767381 B2 JP2767381 B2 JP 2767381B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根下葺材に関し、更
に詳しくは住宅等の勾配屋根において作業者が歩行する
際、滑ることを防止した屋根下葺材に関する。
に詳しくは住宅等の勾配屋根において作業者が歩行する
際、滑ることを防止した屋根下葺材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の勾配屋根の下葺材として
は、主としてその表面に全面に亘ってタルクや珪砂等を
付着させたアスファルトルーフィングが用いられてい
た。
は、主としてその表面に全面に亘ってタルクや珪砂等を
付着させたアスファルトルーフィングが用いられてい
た。
【0003】しかし、かかるタルクや珪砂等を付着させ
た前記アスファルトルーフィングは作業者が施工時にそ
の上を歩行する際には滑りやすく危険であった。この
他、合成樹脂系シート等も用いられていたが、アスファ
ルトルーフィングと同様に滑りやすいという問題があっ
た。
た前記アスファルトルーフィングは作業者が施工時にそ
の上を歩行する際には滑りやすく危険であった。この
他、合成樹脂系シート等も用いられていたが、アスファ
ルトルーフィングと同様に滑りやすいという問題があっ
た。
【0004】近年、滑り防止のために改良されたいくつ
かの屋根下葺材が提案されている。例えば、実開昭52-1
02137 号公報に、基材をゴムラテックスで被覆すると共
に、この被覆層にシリカ、アルミナ、滑石、チタン、炭
酸カルシウム等の無機質粉末、その他木粉等の固形粉末
をその一部が被覆層より露出するように埋設密着させた
ものが、また、特開平3-140552号公報に、表面にドット
加工を施した不織布にゴムアスファルトを半含浸させる
と共に、その裏面にゴムアスファルト層を配設したも
の、また、実開平4-68128 号公報に、瀝青物質とゴムと
の混合物から成る表面被覆層中に合成樹脂、ゴム等の弾
性物質に発泡剤を含む突起形成材料が含まれており、発
泡処理後、凹凸のある突起を形成させたもの、また、特
開平4-353167号公報に、紙、フィルム、不織布等の基材
の表面に発泡マイクロカプセルを含む弾性樹脂層を形成
したもの、が夫々開示されている。
かの屋根下葺材が提案されている。例えば、実開昭52-1
02137 号公報に、基材をゴムラテックスで被覆すると共
に、この被覆層にシリカ、アルミナ、滑石、チタン、炭
酸カルシウム等の無機質粉末、その他木粉等の固形粉末
をその一部が被覆層より露出するように埋設密着させた
ものが、また、特開平3-140552号公報に、表面にドット
加工を施した不織布にゴムアスファルトを半含浸させる
と共に、その裏面にゴムアスファルト層を配設したも
の、また、実開平4-68128 号公報に、瀝青物質とゴムと
の混合物から成る表面被覆層中に合成樹脂、ゴム等の弾
性物質に発泡剤を含む突起形成材料が含まれており、発
泡処理後、凹凸のある突起を形成させたもの、また、特
開平4-353167号公報に、紙、フィルム、不織布等の基材
の表面に発泡マイクロカプセルを含む弾性樹脂層を形成
したもの、が夫々開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記滑り防止を計った
屋根下葺材のうち、実開昭52-102137 号公報に開示され
た屋根下葺材は表面へ露出した固形粉末は脱落しやすい
という問題がある。また、特開平3-140552号公報に開示
された屋根下葺材は最初からドット加工を施した不織布
には均一なアスファルト層を配設することは困難である
という問題がある。また、実開平4-68128 号公報に開示
された屋根下葺材は製造上、発泡のコントロールが難し
く、均一な発泡層が得られにくいという問題がある。ま
た、特開平4-353167号公報に開示された屋根下葺材は接
着剤と併用してマイクロカプセルの層を形成させるの
で、製造が煩雑となるうえ、表面に付着せるため剥離し
やすいという問題がある。
屋根下葺材のうち、実開昭52-102137 号公報に開示され
た屋根下葺材は表面へ露出した固形粉末は脱落しやすい
という問題がある。また、特開平3-140552号公報に開示
された屋根下葺材は最初からドット加工を施した不織布
には均一なアスファルト層を配設することは困難である
という問題がある。また、実開平4-68128 号公報に開示
された屋根下葺材は製造上、発泡のコントロールが難し
く、均一な発泡層が得られにくいという問題がある。ま
た、特開平4-353167号公報に開示された屋根下葺材は接
着剤と併用してマイクロカプセルの層を形成させるの
で、製造が煩雑となるうえ、表面に付着せるため剥離し
やすいという問題がある。
【0006】従って、これら開示された屋根下葺材は前
述のように、製造上の難点のあるもの、屋根下葺材の表
面に付着させた突起状物が運搬、その他の作業中に剥離
しやすいものがある等の多くの問題点がある。
述のように、製造上の難点のあるもの、屋根下葺材の表
面に付着させた突起状物が運搬、その他の作業中に剥離
しやすいものがある等の多くの問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点を解消し、作業者が
施工時に歩行した際、滑りを防止した屋根下葺材を提供
することを目的とする。
施工時に歩行した際、滑りを防止した屋根下葺材を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の屋根下葺材は、
アスファルトシートの表面に、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂 100重量部に対し、粒径0.5 ないし2.0mm の
ゴム粉末を 1ないし 6重量部混合した混合物を、前記ア
スファルトシートの長手方向に沿って、塗布量20ないし
80g/m2 でスポット状に塗布し、多数の突起を配設し
たことを特徴とする。
アスファルトシートの表面に、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂 100重量部に対し、粒径0.5 ないし2.0mm の
ゴム粉末を 1ないし 6重量部混合した混合物を、前記ア
スファルトシートの長手方向に沿って、塗布量20ないし
80g/m2 でスポット状に塗布し、多数の突起を配設し
たことを特徴とする。
【0009】また、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂の軟化点を75ないし 105℃としてもよい。
樹脂の軟化点を75ないし 105℃としてもよい。
【0010】また、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂とゴム粉末との混合物の塗布時の粘度を3000c.p.s.
以下としてもよい。
樹脂とゴム粉末との混合物の塗布時の粘度を3000c.p.s.
以下としてもよい。
【0011】また、前記スポット状の突起はアスファル
トシートに平行の断面形状が円形状、三角形状、方形
状、長方形状のいずれかとしてもよい。
トシートに平行の断面形状が円形状、三角形状、方形
状、長方形状のいずれかとしてもよい。
【0012】本発明に用いるアスファルトシートとして
は、アスファルトを含浸させた天然繊維、無機繊維、ま
たは有機合成繊維の単独、或いはこれらの混合繊維から
成る織布、不織布または編布製の基材シートの片面或い
は両面にアスファルトまたはポリマー改質アスファルト
を塗布、被覆し、更にその表面に粘着防止を目的とし
て、タルクまたは珪砂の鉱物質粉を全面に付着したも
の、或いは鉱物質粉の代わりに天然繊維、無機繊維、ま
たは有機合成繊維の単独、或いはこれらの混合繊維から
成る織布、不織布または編布製の繊維シートを貼り合わ
せたものが挙げられる。
は、アスファルトを含浸させた天然繊維、無機繊維、ま
たは有機合成繊維の単独、或いはこれらの混合繊維から
成る織布、不織布または編布製の基材シートの片面或い
は両面にアスファルトまたはポリマー改質アスファルト
を塗布、被覆し、更にその表面に粘着防止を目的とし
て、タルクまたは珪砂の鉱物質粉を全面に付着したも
の、或いは鉱物質粉の代わりに天然繊維、無機繊維、ま
たは有機合成繊維の単独、或いはこれらの混合繊維から
成る織布、不織布または編布製の繊維シートを貼り合わ
せたものが挙げられる。
【0013】本発明に用いるエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂は、軟化点が75ないし 105℃の範囲のものであ
って、その軟化点はJIS K 2207(石油アスファルト)に
規定する軟化点試験法により測定する。このエチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂の軟化点を75ないし 105℃とし
たのは、軟化点が75℃未満の場合は、高温時、特に夏期
においてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が軟らかく
なり、長尺状の屋根下葺材をロール巻きした製品を長時
間に亘って屋根等の屋外に放置した際、互いに重ね合わ
せられた屋根下葺材の面同士が粘着したり、また、屋根
下葺材の敷設施工後、直射日光に晒された上を作業者が
歩行すると作業靴の靴底にエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂が粘着するためである。また、軟化点が 105℃を
超えた場合は、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が硬
いため、ゴム粉末との混合物をアスファルトシート上に
スポット状に塗布し、配設した多数の突起の剛性が増大
し、低温時、特に冬期においてこの剛性の増加傾向が著
しくなり、長尺状の屋根下葺材をロール巻きして製品に
する際、ロール巻きに支障をきたすからである。
合体樹脂は、軟化点が75ないし 105℃の範囲のものであ
って、その軟化点はJIS K 2207(石油アスファルト)に
規定する軟化点試験法により測定する。このエチレン−
酢酸ビニル共重合体樹脂の軟化点を75ないし 105℃とし
たのは、軟化点が75℃未満の場合は、高温時、特に夏期
においてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が軟らかく
なり、長尺状の屋根下葺材をロール巻きした製品を長時
間に亘って屋根等の屋外に放置した際、互いに重ね合わ
せられた屋根下葺材の面同士が粘着したり、また、屋根
下葺材の敷設施工後、直射日光に晒された上を作業者が
歩行すると作業靴の靴底にエチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂が粘着するためである。また、軟化点が 105℃を
超えた場合は、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が硬
いため、ゴム粉末との混合物をアスファルトシート上に
スポット状に塗布し、配設した多数の突起の剛性が増大
し、低温時、特に冬期においてこの剛性の増加傾向が著
しくなり、長尺状の屋根下葺材をロール巻きして製品に
する際、ロール巻きに支障をきたすからである。
【0014】前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂以
外に、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸エステル等の熱可塑性樹脂、スチレン・ブタジエ
ン・スチレンゴム(SBS)、スチレン・イソプレン・
スチレンゴム(SIS)等の合成ゴムがあるが、これら
はいずれも熱溶融温度が高すぎるか、或いは粘着性が大
き過ぎるか、または剛性が大きくなり過ぎて、使用に適
しない。
外に、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィ
ン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸エステル等の熱可塑性樹脂、スチレン・ブタジエ
ン・スチレンゴム(SBS)、スチレン・イソプレン・
スチレンゴム(SIS)等の合成ゴムがあるが、これら
はいずれも熱溶融温度が高すぎるか、或いは粘着性が大
き過ぎるか、または剛性が大きくなり過ぎて、使用に適
しない。
【0015】本発明に用いるゴム粉末としては、粒子が
微細であり、且つ、粒度がなるべく揃っているものであ
れば特に限定されるものではなく、天然ゴム、エチレン
・プロピレンゴム(EPT)、スチレン・ブタジエンゴ
ム(SBR)、ブチルゴム(IIR)等の合成ゴム、ま
たは、これらの再生ゴムが挙げられ、これらを単独で、
或いは2種類以上を併用してもよい。
微細であり、且つ、粒度がなるべく揃っているものであ
れば特に限定されるものではなく、天然ゴム、エチレン
・プロピレンゴム(EPT)、スチレン・ブタジエンゴ
ム(SBR)、ブチルゴム(IIR)等の合成ゴム、ま
たは、これらの再生ゴムが挙げられ、これらを単独で、
或いは2種類以上を併用してもよい。
【0016】また、ゴム粉末の粒径を0.5 ないし2.0mm
としたのは、ゴム粉末の粒径が0.5mm 未満の場合は、粒
径が小さく前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と混
合した際、該樹脂中に分散してしまい、該エチレン−酢
酸ビニル樹脂との混合物をアスファルトシート面に突起
としてスポット状に配設してもゴム粉末が突起の表面に
露出せず、滑り防止効果が得られず、また、ゴム粉末の
粒径が2.0mm を超えた場合は、粒径が大き過ぎて該エチ
レン−酢酸ビニル樹脂との混合物をアスファルトシート
面に配設する際、均一な高さの突起を形成することが出
来ず、製品化中、或いは製品の保管中にアスファルトシ
ート面に形成されている突起からゴム粉末が脱落しやす
くなるからである。
としたのは、ゴム粉末の粒径が0.5mm 未満の場合は、粒
径が小さく前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と混
合した際、該樹脂中に分散してしまい、該エチレン−酢
酸ビニル樹脂との混合物をアスファルトシート面に突起
としてスポット状に配設してもゴム粉末が突起の表面に
露出せず、滑り防止効果が得られず、また、ゴム粉末の
粒径が2.0mm を超えた場合は、粒径が大き過ぎて該エチ
レン−酢酸ビニル樹脂との混合物をアスファルトシート
面に配設する際、均一な高さの突起を形成することが出
来ず、製品化中、或いは製品の保管中にアスファルトシ
ート面に形成されている突起からゴム粉末が脱落しやす
くなるからである。
【0017】前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂に
混合するゴム粉末以外の微粉末として、木質粉、パーラ
イト、バーミキュライト等の比較的軽い鉱物質粉末があ
るが、該樹脂とこれらを混合した混合物はいずれも剛性
が高く、アスファルトシート面に多数配設したスポット
状の突起は弾力性に欠けて滑り防止効果が低く、また、
ロール巻きして製品にする際、ロール巻きに支障をきた
すので、使用に適しない。
混合するゴム粉末以外の微粉末として、木質粉、パーラ
イト、バーミキュライト等の比較的軽い鉱物質粉末があ
るが、該樹脂とこれらを混合した混合物はいずれも剛性
が高く、アスファルトシート面に多数配設したスポット
状の突起は弾力性に欠けて滑り防止効果が低く、また、
ロール巻きして製品にする際、ロール巻きに支障をきた
すので、使用に適しない。
【0018】また、ゴム粉末の前記エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂への混合量を該樹脂100重量部に対し、
1ないし 6重量部としたのは、混合量が 1重量部未満の
場合は、混合物の表面に浮き出るゴム粉末の量が少なく
なって十分な滑り止め効果が得られず、また、混合量が
6重量部を超えた場合は、該混合物のアスファルトシー
ト面への塗布作業性が低下するからである。
ル共重合体樹脂への混合量を該樹脂100重量部に対し、
1ないし 6重量部としたのは、混合量が 1重量部未満の
場合は、混合物の表面に浮き出るゴム粉末の量が少なく
なって十分な滑り止め効果が得られず、また、混合量が
6重量部を超えた場合は、該混合物のアスファルトシー
ト面への塗布作業性が低下するからである。
【0019】本発明では、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂に所定量のゴム粉末を混合し、その混合物をアス
ファルトシートの片面に塗布し、多数の突起をスポット
状に配設する際、該混合物を加熱溶融状態で塗布する
が、その際の粘度は3000c.p.s.以下とするものであっ
て、混合物の粘度はJIS K 7117(液状の樹脂の回転粘度
計による粘度試験方法)の3(1)法(単一円筒回転粘
度計を用いる方法)に規定する粘度試験法により測定す
る。そして、粘度3000c.p.s.以下で塗布する際の温度と
しては、該樹脂およびゴムが熱劣化を受けない温度とす
ることが必要であると共に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂とゴム粉末の混合物の加熱溶融状態での塗布が
容易に行われることが必要である等の理由から150 ない
し 200℃とする。
体樹脂に所定量のゴム粉末を混合し、その混合物をアス
ファルトシートの片面に塗布し、多数の突起をスポット
状に配設する際、該混合物を加熱溶融状態で塗布する
が、その際の粘度は3000c.p.s.以下とするものであっ
て、混合物の粘度はJIS K 7117(液状の樹脂の回転粘度
計による粘度試験方法)の3(1)法(単一円筒回転粘
度計を用いる方法)に規定する粘度試験法により測定す
る。そして、粘度3000c.p.s.以下で塗布する際の温度と
しては、該樹脂およびゴムが熱劣化を受けない温度とす
ることが必要であると共に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂とゴム粉末の混合物の加熱溶融状態での塗布が
容易に行われることが必要である等の理由から150 ない
し 200℃とする。
【0020】また、塗布時の好ましい粘度範囲として
は、500 ないし3000c.p.s.とする。粘度が500c.p.s. 未
満の場合は、ゴム粉末をアスファルトシート面に適確に
固着させるにはその厚さは最低0.4mm 必要であるから、
塗布した混合物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
が流動しやすくなってアスファルトシート面に所定厚さ
の突起が得られず、混合物中のゴム粉末をアスファルト
シート面に十分に固着することが出来ず、また、粘度が
3000c.p.s.を超えた場合は、該混合物の粘性が増加して
該混合物をアスファルトシート面に所定の厚さで均一な
突起を形成することが出来ないからである。
は、500 ないし3000c.p.s.とする。粘度が500c.p.s. 未
満の場合は、ゴム粉末をアスファルトシート面に適確に
固着させるにはその厚さは最低0.4mm 必要であるから、
塗布した混合物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
が流動しやすくなってアスファルトシート面に所定厚さ
の突起が得られず、混合物中のゴム粉末をアスファルト
シート面に十分に固着することが出来ず、また、粘度が
3000c.p.s.を超えた場合は、該混合物の粘性が増加して
該混合物をアスファルトシート面に所定の厚さで均一な
突起を形成することが出来ないからである。
【0021】また、本発明で、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂とゴム粉末との混合物をアスファルトシート
面の長手方向に沿ってスポット状に塗布し、多数の突起
を配設するようにしたのは、屋根下葺材を勾配屋根に施
工する際、屋根下葺材の長手方向を屋根の勾配方向に対
し直角に敷き並べるので、作業者の歩行の際の滑り防止
効果を発揮させるには突起をアスファルトシートの長手
方向に設けなければならないからであり、また、その突
起をシートの長手方向に沿ってスポット状に多数配設す
るのは、製品として保管、運搬するためにシートをロー
ル巻き状態とすることが最適であり、更にシートの剛性
が増大しないように考慮する必要性、並びに施工後の排
水性を考慮するためである。
重合体樹脂とゴム粉末との混合物をアスファルトシート
面の長手方向に沿ってスポット状に塗布し、多数の突起
を配設するようにしたのは、屋根下葺材を勾配屋根に施
工する際、屋根下葺材の長手方向を屋根の勾配方向に対
し直角に敷き並べるので、作業者の歩行の際の滑り防止
効果を発揮させるには突起をアスファルトシートの長手
方向に設けなければならないからであり、また、その突
起をシートの長手方向に沿ってスポット状に多数配設す
るのは、製品として保管、運搬するためにシートをロー
ル巻き状態とすることが最適であり、更にシートの剛性
が増大しないように考慮する必要性、並びに施工後の排
水性を考慮するためである。
【0022】そして、アスファルトシート面上へのエチ
レン−酢酸ビニル共重合体樹脂とゴム粉末との混合物の
塗布量を20ないし 80g/m2 としたのは、塗布量が 20g
/m2 未満の場合は、突起の厚さを薄くするか、或いは
隣接せる破線状、鎖線状の突起の間隔を大きくしなけれ
ばならず、その結果、滑り防止効果がなくなるからであ
り、また、塗布量が 80g/m2 を超えた場合にはシート
全体の剛性が大きくなって製品をロール巻きするのが困
難となって取扱い性が悪くなるからである。
レン−酢酸ビニル共重合体樹脂とゴム粉末との混合物の
塗布量を20ないし 80g/m2 としたのは、塗布量が 20g
/m2 未満の場合は、突起の厚さを薄くするか、或いは
隣接せる破線状、鎖線状の突起の間隔を大きくしなけれ
ばならず、その結果、滑り防止効果がなくなるからであ
り、また、塗布量が 80g/m2 を超えた場合にはシート
全体の剛性が大きくなって製品をロール巻きするのが困
難となって取扱い性が悪くなるからである。
【0023】そして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂にゴム粉末を混合した混合物を、アスファルトシート
の片面に、その長手方向に沿ってスポット状に塗布し、
多数の突起を配設するには、アスファルトシートの製造
工程で、例えばガラス繊維製の基材にアスファルトを含
浸し、アスファルトを被覆した後、その両面に、例えば
珪砂、タルク等の鉱物質粉粒を全面に亘って付着させる
か、或いは片面に鉱物質粉粒の付着の代わりに例えばポ
リエステル合成繊維シートを貼り合わせた後、その表面
に加熱溶融状態のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と
ゴム粉末の混合物を、ロールコーターで塗布する。そし
て、突起の厚さ、幅、長さおよび突起間隔は作業者が施
工時に歩行する際の滑りを防止するための理由から、突
起の厚さは0.4 ないし0.6mm 程度とし、突起の幅は 5な
いし7mm 程度とし、また、シート面上の各突起の両端間
隔は20ないし50mm程度とし、シート面上に条状に並設、
隣接せる各突起の間隔は40ないし70mm程度とする。
脂にゴム粉末を混合した混合物を、アスファルトシート
の片面に、その長手方向に沿ってスポット状に塗布し、
多数の突起を配設するには、アスファルトシートの製造
工程で、例えばガラス繊維製の基材にアスファルトを含
浸し、アスファルトを被覆した後、その両面に、例えば
珪砂、タルク等の鉱物質粉粒を全面に亘って付着させる
か、或いは片面に鉱物質粉粒の付着の代わりに例えばポ
リエステル合成繊維シートを貼り合わせた後、その表面
に加熱溶融状態のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂と
ゴム粉末の混合物を、ロールコーターで塗布する。そし
て、突起の厚さ、幅、長さおよび突起間隔は作業者が施
工時に歩行する際の滑りを防止するための理由から、突
起の厚さは0.4 ないし0.6mm 程度とし、突起の幅は 5な
いし7mm 程度とし、また、シート面上の各突起の両端間
隔は20ないし50mm程度とし、シート面上に条状に並設、
隣接せる各突起の間隔は40ないし70mm程度とする。
【0024】また、突起のアスファルトシート面に平行
の断面形状は円形状、三角形状、方形状、長方形状と
し、これを単独で、或いはこれらを2種以上併用として
もよい。
の断面形状は円形状、三角形状、方形状、長方形状と
し、これを単独で、或いはこれらを2種以上併用として
もよい。
【0025】
【作用】本発明の屋根下葺材は、混合物中に存在するゴ
ム粉末はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を介してア
スファルトシート表面に対し、強固に固着する。また、
混合物をアスファルトシートの長手方向に沿って、20な
いし 80g/m2 の割合でスポット状に塗布し、多数の突
起を配設するようにしているから、屋根下葺材は柔軟性
に優れ、製品の剛性を増大させることなく、製品を容易
にロール巻きすることが出来る。
ム粉末はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を介してア
スファルトシート表面に対し、強固に固着する。また、
混合物をアスファルトシートの長手方向に沿って、20な
いし 80g/m2 の割合でスポット状に塗布し、多数の突
起を配設するようにしているから、屋根下葺材は柔軟性
に優れ、製品の剛性を増大させることなく、製品を容易
にロール巻きすることが出来る。
【0026】また、混合物の突起はアスファルトシート
の長手方向に沿って多数のスポット状に配設されている
ので、住宅等の勾配屋根において、屋根下葺材上を作業
者が歩行した際、作業者が着用せる作業靴の靴底が該突
起に接触して靴底と突起との間に大きな摩擦抵抗を生じ
て滑りを防止する。
の長手方向に沿って多数のスポット状に配設されている
ので、住宅等の勾配屋根において、屋根下葺材上を作業
者が歩行した際、作業者が着用せる作業靴の靴底が該突
起に接触して靴底と突起との間に大きな摩擦抵抗を生じ
て滑りを防止する。
【0027】また、屋根下葺材を屋根に敷設した後、該
屋根下葺材上に敷設せる瓦等の屋根葺材の隙間から雨水
が侵入した場合、該雨水はアスファルトシート面に配設
された各突起間の凹部分を通過して、アスファルトシー
トの表面を伝わり、勾配に沿って低い方に排水される。
屋根下葺材上に敷設せる瓦等の屋根葺材の隙間から雨水
が侵入した場合、該雨水はアスファルトシート面に配設
された各突起間の凹部分を通過して、アスファルトシー
トの表面を伝わり、勾配に沿って低い方に排水される。
【0028】また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
の軟化点を75ないし 105℃とすることにより、ゴム粉末
との混合物はゴムの弾力性と相俟って柔軟性に富み、製
品の剛性の増大を防ぐので、製品のロール巻きが容易と
なり、また、ロール巻きした面同士が粘着することもな
く製品の取扱いが容易となる。
の軟化点を75ないし 105℃とすることにより、ゴム粉末
との混合物はゴムの弾力性と相俟って柔軟性に富み、製
品の剛性の増大を防ぐので、製品のロール巻きが容易と
なり、また、ロール巻きした面同士が粘着することもな
く製品の取扱いが容易となる。
【0029】また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
とゴム粉末との混合物をアスファルトシートへの塗布時
の粘度を3000c.p.s.以下とすることにより、該混合物を
容易に塗布することが出来、アスファルト面へ均一な突
起を形成することが可能となる。
とゴム粉末との混合物をアスファルトシートへの塗布時
の粘度を3000c.p.s.以下とすることにより、該混合物を
容易に塗布することが出来、アスファルト面へ均一な突
起を形成することが可能となる。
【0030】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を比較例と共に
説明する。
説明する。
【0031】実施例1 先ず、アスファルトシートとして、ポリエステル合成繊
維から成る基材にゴムとアスファルトから成る改質アス
ファルトを含浸、塗覆し、更にその表面に珪砂を全面に
付着させた図1に示す厚さ 1mm、幅1m、長さ14m のアス
ファルトシート1を用意した。
維から成る基材にゴムとアスファルトから成る改質アス
ファルトを含浸、塗覆し、更にその表面に珪砂を全面に
付着させた図1に示す厚さ 1mm、幅1m、長さ14m のアス
ファルトシート1を用意した。
【0032】また、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂2(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒ
ロダイン2303、表1にはEVA樹脂(2302)で表す) 100
重量部に対し、粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末3(平
均粒径0.7mm 、村岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、
表1にはゴム粉末(10TB)で表す) 1重量部混合して混合
物を作製した。
共重合体樹脂2(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒ
ロダイン2303、表1にはEVA樹脂(2302)で表す) 100
重量部に対し、粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末3(平
均粒径0.7mm 、村岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、
表1にはゴム粉末(10TB)で表す) 1重量部混合して混合
物を作製した。
【0033】次に、前記混合物を 180℃に加熱して溶融
状態とし、これをロールコーターを用いて前記アスファ
ルトシート1の表面に、図1および図2に示すようにシ
ートの長手方向に沿って厚さ0.4mm 、幅5.0mm 、長さ30
mmであって、シート面に平行の断面形状が長方形状とし
た鎖線突起4を、突起4同士の間隔を70mmにとり、シー
ト幅1mに対し13本となるように配設して屋根下葺材5を
作製した。尚、混合物の塗布量は 20g/m2 とした。ま
た、塗布時の粘度は1500c.p.s.であった。
状態とし、これをロールコーターを用いて前記アスファ
ルトシート1の表面に、図1および図2に示すようにシ
ートの長手方向に沿って厚さ0.4mm 、幅5.0mm 、長さ30
mmであって、シート面に平行の断面形状が長方形状とし
た鎖線突起4を、突起4同士の間隔を70mmにとり、シー
ト幅1mに対し13本となるように配設して屋根下葺材5を
作製した。尚、混合物の塗布量は 20g/m2 とした。ま
た、塗布時の粘度は1500c.p.s.であった。
【0034】作製された屋根下葺材5について下記の性
能試験を行い、その結果を表1に示す。
能試験を行い、その結果を表1に示す。
【0035】性能試験方法および評価基準 1.摩擦抵抗性 滑りにくさを表すために行った試験である。図1に示す
ように5寸勾配の屋根6傾斜面に、突起4方向が勾配方
向に対し直角方向となるように屋根下葺材5を常法によ
り貼着した。その上にJIS S 5007(くつ用ゴム底)に規
定する軟質ゴム(重さ0.1kg )を貼り付けた鋼製の錘
(重さ5kg 、幅10cm、長さ20cm、高さ3cm )を靴底面が
屋根下葺材の表面に接するように載置し、引張試験機で
錘を 500mm/分の引張速度で傾斜面上を下方より上方に
移動させ、チャートにより最大荷重と最小荷重を読取
り、平均引張荷重を測定し、その結果から摩擦係数μを
次式(1)により求めた。 摩擦係数μ=T/(W・cosα)+tanα……(1) 式中、T:平均引張荷重(kgf) 、W:錘の質量(kgf) で
ある。
ように5寸勾配の屋根6傾斜面に、突起4方向が勾配方
向に対し直角方向となるように屋根下葺材5を常法によ
り貼着した。その上にJIS S 5007(くつ用ゴム底)に規
定する軟質ゴム(重さ0.1kg )を貼り付けた鋼製の錘
(重さ5kg 、幅10cm、長さ20cm、高さ3cm )を靴底面が
屋根下葺材の表面に接するように載置し、引張試験機で
錘を 500mm/分の引張速度で傾斜面上を下方より上方に
移動させ、チャートにより最大荷重と最小荷重を読取
り、平均引張荷重を測定し、その結果から摩擦係数μを
次式(1)により求めた。 摩擦係数μ=T/(W・cosα)+tanα……(1) 式中、T:平均引張荷重(kgf) 、W:錘の質量(kgf) で
ある。
【0036】尚、錘は鋼製の5kg 、ゴム製くつ底は0.1k
g であるから両者の重量は合計5.1kg である。
g であるから両者の重量は合計5.1kg である。
【0037】また、5寸勾配であるので、α= 26.34°
となり、cosα=0.894 、tanα=0.500 となるか
ら、摩擦係数μは式(1)により摩擦係数μ=T/
(5.1×0.894)+0.500で表される。従っ
て、滑りにくさは、摩擦係数の数値の大小によって判定
するようにした。判定基準は次の通りである。 ○:滑りにくい(μ=1.0以上) △:やや滑りにくい(μ=0.8以上〜1.0未満) ×:滑りやすい(μ=0.8未満)。 また、摩擦抵抗性の測定時における気乾時とは屋根下葺
材の表面が乾燥している状態にある時であり、湿潤時と
は屋根下葺材の表面が水で全面的に濡れている状態にあ
る時である。
となり、cosα=0.894 、tanα=0.500 となるか
ら、摩擦係数μは式(1)により摩擦係数μ=T/
(5.1×0.894)+0.500で表される。従っ
て、滑りにくさは、摩擦係数の数値の大小によって判定
するようにした。判定基準は次の通りである。 ○:滑りにくい(μ=1.0以上) △:やや滑りにくい(μ=0.8以上〜1.0未満) ×:滑りやすい(μ=0.8未満)。 また、摩擦抵抗性の測定時における気乾時とは屋根下葺
材の表面が乾燥している状態にある時であり、湿潤時と
は屋根下葺材の表面が水で全面的に濡れている状態にあ
る時である。
【0038】2.低温折り曲げ性 JIS A 6013(改質アスファルトルーフィングシート)
6.7折り曲げ性能に規定する試験方法を準用し、試験
温度−0.5℃で、突起が配設されたシート表面側のみ
について試験を行った。
6.7折り曲げ性能に規定する試験方法を準用し、試験
温度−0.5℃で、突起が配設されたシート表面側のみ
について試験を行った。
【0039】判定基準は次の通りである。 ○:合格(シート面に亀裂が生じない) ×:不合格(シート面に亀裂が生じる)。
【0040】3.非粘着性 10cm×10cmの合板の上に、同じ大きさの屋根下葺材を2
枚用意し、突起が配設されたシート面を上側にして2枚
重ねて載せ、その上に 2kg(10×10×2.5cm )の鋼製の
錘を載せ、50℃に調整した空気恒温槽中に水平状態で 6
時間静置した後、該空気恒温槽より取り出し、屋根下葺
材相互間の粘着の有無を調べた。
枚用意し、突起が配設されたシート面を上側にして2枚
重ねて載せ、その上に 2kg(10×10×2.5cm )の鋼製の
錘を載せ、50℃に調整した空気恒温槽中に水平状態で 6
時間静置した後、該空気恒温槽より取り出し、屋根下葺
材相互間の粘着の有無を調べた。
【0041】判定基準は次の通りである。 ○:合格(粘着しない) ×:不合格(粘着する)。
【0042】実施例2 アスファルトシートの表面に配設する突起の混合物とし
て、軟化点75℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2050、
表1にはEVA樹脂(2050)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.71ないし2.0mm のゴム粉末(平均粒径1.0mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名0720-R、表1にはゴム粉
末(0720-R)で表す) 2重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 150℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.5mm 、幅6.0mm 、長さ50mmであって、シート面に
平行の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士
の間隔を60mmにとり、シート幅1mに対し15本となるよう
に配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺
材を作製した。
て、軟化点75℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2050、
表1にはEVA樹脂(2050)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.71ないし2.0mm のゴム粉末(平均粒径1.0mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名0720-R、表1にはゴム粉
末(0720-R)で表す) 2重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 150℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.5mm 、幅6.0mm 、長さ50mmであって、シート面に
平行の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士
の間隔を60mmにとり、シート幅1mに対し15本となるよう
に配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺
材を作製した。
【0043】尚、混合物の塗布量は 40g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は2800c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は2800c.p.s.であった。
【0044】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0045】実施例3 アスファルトシートの表面に配設する突起の混合物とし
て、軟化点 105℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2030、
表1にはEVA樹脂(2030)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅6.5mm 、長さ20mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした破線突起を、突起同士の間
隔を50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
て、軟化点 105℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2030、
表1にはEVA樹脂(2030)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅6.5mm 、長さ20mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした破線突起を、突起同士の間
隔を50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
【0046】尚、混合物の塗布量は 60g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は1400c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は1400c.p.s.であった。
【0047】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0048】実施例4 アスファルトシートの表面に配設する突起の混合物とし
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.71ないし2.0mm のゴム粉末(平均粒径1.0mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名0720-R、表1にはゴム粉
末(0720-R)で表す) 6重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.6mm 、幅7.0mm 、長さ40mmであって、シート面に
平行の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士
の間隔を40mmにとり、シート幅1mに対し23本となるよう
に配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺
材を作製した。
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.71ないし2.0mm のゴム粉末(平均粒径1.0mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名0720-R、表1にはゴム粉
末(0720-R)で表す) 6重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.6mm 、幅7.0mm 、長さ40mmであって、シート面に
平行の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士
の間隔を40mmにとり、シート幅1mに対し23本となるよう
に配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺
材を作製した。
【0049】尚、混合物の塗布量は 80g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は3000c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は3000c.p.s.であった。
【0050】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0051】比較例1 アスファルトシートの表面に配設する突起の混合物とし
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.2 ないし0.71mmのゴム粉末(平均粒径0.4mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名30TB、表1にはゴム粉末
(30TB)で表す) 0.5重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.4mm 、幅5.0mm 、長さ20mmであって、シート面に
平行の断面形状をち長方形状とした鎖線突起を、突起同
士の間隔を70mmにとり、シート幅1mに対し13本となるよ
うに配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下
葺材を作製した。
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.2 ないし0.71mmのゴム粉末(平均粒径0.4mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名30TB、表1にはゴム粉末
(30TB)で表す) 0.5重量部混合した混合物を用い、ま
た、アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の
加熱溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って
厚さ0.4mm 、幅5.0mm 、長さ20mmであって、シート面に
平行の断面形状をち長方形状とした鎖線突起を、突起同
士の間隔を70mmにとり、シート幅1mに対し13本となるよ
うに配設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下
葺材を作製した。
【0052】尚、混合物の塗布量は 18g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は1300c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は1300c.p.s.であった。
【0053】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0054】比較例2 アスファルトシートの表面に配設する突起の混合物とし
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す)7重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅7.0mm 、長さ30mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を40mmにとり、シート幅1mに対し23本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
て、軟化点87℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2303、
表1にはEVA樹脂(2303)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す)7重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅7.0mm 、長さ30mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を40mmにとり、シート幅1mに対し23本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
【0055】作製された屋根下葺材を観察したところ、
アスファルトシート表面に形成された突起は厚さ、幅、
長さはいずれも不均一であった。そして、この場合の混
合物の塗布量は 90g/m2 であり、塗布時の粘度は3300
c.p.s.であった。
アスファルトシート表面に形成された突起は厚さ、幅、
長さはいずれも不均一であった。そして、この場合の混
合物の塗布量は 90g/m2 であり、塗布時の粘度は3300
c.p.s.であった。
【0056】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0057】比較例3 アスファルトシートの表面に塗布する突起の混合物とし
て、軟化点68℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン7048、
表1にはEVA樹脂(7048)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 150℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅5.0mm 、長さ40mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を70mmにとり、シート幅1mに対し13本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
て、軟化点68℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン7048、
表1にはEVA樹脂(7048)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 150℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅5.0mm 、長さ40mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を70mmにとり、シート幅1mに対し13本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
【0058】尚、混合物の塗布量は 30g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は2800c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は2800c.p.s.であった。
【0059】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0060】比較例4 アスファルトシートの表面に塗布する突起の混合物とし
て、軟化点 110℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2115、
表1にはEVA樹脂(2115)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅6.5mm 、長さ30mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
て、軟化点 110℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名ヒロダイン2115、
表1にはEVA樹脂(2115)で表す) 100重量部に対し、
粒径0.5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村
岡ゴム工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末
(10TB)で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、
アスファルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱
溶融温度を 180℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ
0.6mm 、幅6.5mm 、長さ30mmであって、シート面に平行
の断面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間
隔を50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配
設した以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製した。
【0061】尚、混合物の塗布量は 60g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は1900c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は1900c.p.s.であった。
【0062】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0063】比較例5 アスファルトシートの表面に塗布する突起の混合物とし
て、軟化点 120℃のポリプロピレン樹脂(ヒロダイン工
業株式会社製、商品名ヒロダイン8559、表1にはポリプ
ロピレン樹脂(8559)で表す) 100重量部に対し、粒径0.
5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村岡ゴム
工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末(10TB)
で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、アスフ
ァルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱溶融温
度を 170℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ0.6mm
、幅6.5mm 、長さ50mmであって、シート面に平行の断
面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間隔を
50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配設し
た以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を作製
した。
て、軟化点 120℃のポリプロピレン樹脂(ヒロダイン工
業株式会社製、商品名ヒロダイン8559、表1にはポリプ
ロピレン樹脂(8559)で表す) 100重量部に対し、粒径0.
5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村岡ゴム
工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末(10TB)
で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、アスフ
ァルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱溶融温
度を 170℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ0.6mm
、幅6.5mm 、長さ50mmであって、シート面に平行の断
面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間隔を
50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配設し
た以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を作製
した。
【0064】尚、混合物の塗布量は 60g/m2 とした。
また、塗布時の粘度は1400c.p.s.であった。
また、塗布時の粘度は1400c.p.s.であった。
【0065】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0066】比較例6 アスファルトシートの表面に塗布する突起の混合物とし
て、軟化点80℃のスチレン・イソプレン・スチレンゴム
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名1500S 、表1には
SISゴム(1500S) で表す) 100重量部に対し、粒径0.
5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村岡ゴム
工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末(10TB)
で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、アスフ
ァルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱溶融温
度を 160℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ0.6mm
、幅6.5mm 、長さ25mmであって、シート面に平行の断
面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間隔を
50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配設し
た以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を作製
した。
て、軟化点80℃のスチレン・イソプレン・スチレンゴム
(ヒロダイン工業株式会社製、商品名1500S 、表1には
SISゴム(1500S) で表す) 100重量部に対し、粒径0.
5 ないし1.68mmのゴム粉末(平均粒径0.7mm 、村岡ゴム
工業株式会社製、商品名10TB、表1にはゴム粉末(10TB)
で表す) 4重量部混合した混合物を用い、また、アスフ
ァルトシートの表面に塗布する際の混合物の加熱溶融温
度を 160℃とし、シートの長手方向に沿って厚さ0.6mm
、幅6.5mm 、長さ25mmであって、シート面に平行の断
面形状を長方形状とした鎖線突起を、突起同士の間隔を
50mmにとり、シート幅1mに対し18本となるように配設し
た以外は前記実施例1と同様の方法で屋根下葺材を作製
した。
【0067】尚、混合物の塗布量は 60g/m2 とし、塗
布時の粘度は3000c.p.s.であった。
布時の粘度は3000c.p.s.であった。
【0068】そして、作製された屋根下葺材について前
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
記実施例1と同様の方法で摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性の性能試験を行い、その結果を表1に示
す。
【0069】
【表1】
【0070】表1から明らかなように、本発明実施例
1、2、3、4は摩擦抵抗性、低温折り曲げ性、非粘着
性のいずれも満足すべき結果が得られたのに対し、比較
例は摩擦抵抗性、低温折り曲げ性、非粘着性のいずれか
が屋根下葺材としての使用に適しないことが分かる。
1、2、3、4は摩擦抵抗性、低温折り曲げ性、非粘着
性のいずれも満足すべき結果が得られたのに対し、比較
例は摩擦抵抗性、低温折り曲げ性、非粘着性のいずれか
が屋根下葺材としての使用に適しないことが分かる。
【0071】前記各実施例では突起のシート面に平行の
断面形状を長方形状としたが、実施例1における突起
(長方形状)の断面形状を円形状、三角形状、方形状、
楕円形状に変えて実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製し、この屋根下葺材について実施例1と同様の方法
で性能試験を行ったところ、摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性はいずれも実施例1と同等の結果が得られ
た。
断面形状を長方形状としたが、実施例1における突起
(長方形状)の断面形状を円形状、三角形状、方形状、
楕円形状に変えて実施例1と同様の方法で屋根下葺材を
作製し、この屋根下葺材について実施例1と同様の方法
で性能試験を行ったところ、摩擦抵抗性、低温折り曲げ
性、非粘着性はいずれも実施例1と同等の結果が得られ
た。
【0072】
【発明の効果】このように本発明によるときは、アスフ
ァルトシートの表面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂 100重量部に対し、粒径0.5 ないし2.0mm のゴム粉
末を 1ないし 6重量部混合した混合物をアスファルトシ
ートの長手方向に沿って、塗布量20ないし 80g/m2 で
スポット状に塗布し、多数の突起を配設したので、混合
物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂はアスファル
トシート表面に良好に接着すると共に、混合物中のゴム
粉末をシートに対して強固に固着させることが出来て、
突起は弾力性に優れ、突起表層にゴム粉末が浮き出てい
てもその表面にはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の
薄い被膜が存在しているから、ゴム粉末の粒子が脱落す
ることが全くない等の効果がある。
ァルトシートの表面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂 100重量部に対し、粒径0.5 ないし2.0mm のゴム粉
末を 1ないし 6重量部混合した混合物をアスファルトシ
ートの長手方向に沿って、塗布量20ないし 80g/m2 で
スポット状に塗布し、多数の突起を配設したので、混合
物中のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂はアスファル
トシート表面に良好に接着すると共に、混合物中のゴム
粉末をシートに対して強固に固着させることが出来て、
突起は弾力性に優れ、突起表層にゴム粉末が浮き出てい
てもその表面にはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の
薄い被膜が存在しているから、ゴム粉末の粒子が脱落す
ることが全くない等の効果がある。
【0073】また、突起はアスファルトシートの長手方
向に沿ってスポット状に多数配設されているので、従来
のアスファルトシート表面に樹脂を塗布した後、固形粒
子を接着させた屋根下葺材とは異なり、住宅等の勾配屋
根において、屋根下葺材を施工時、並びに屋根下葺材の
上に瓦、鉄板等の屋根葺材の施工時に作業者が屋根下葺
材の上を歩行する際、作業者の靴底が弾力性のある突起
に接触し、突起並びに突起の表面に浮き出ているゴム粉
末に引っ掛かって摩擦抵抗が高まり滑り防止効果があ
る。
向に沿ってスポット状に多数配設されているので、従来
のアスファルトシート表面に樹脂を塗布した後、固形粒
子を接着させた屋根下葺材とは異なり、住宅等の勾配屋
根において、屋根下葺材を施工時、並びに屋根下葺材の
上に瓦、鉄板等の屋根葺材の施工時に作業者が屋根下葺
材の上を歩行する際、作業者の靴底が弾力性のある突起
に接触し、突起並びに突起の表面に浮き出ているゴム粉
末に引っ掛かって摩擦抵抗が高まり滑り防止効果があ
る。
【0074】また、屋根下葺材上に敷設せる瓦等の屋根
葺材に経時により破損が生じ、その破損部分の隙間から
雨水が侵入しても、スポット状に多数配設されている突
起に沿って何ら支障なく下方に排水することが出来る。
葺材に経時により破損が生じ、その破損部分の隙間から
雨水が侵入しても、スポット状に多数配設されている突
起に沿って何ら支障なく下方に排水することが出来る。
【0075】また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
の軟化点を75ないし 105℃とすることにより、ゴム粉末
との混合物はゴムの弾力性と相俟って柔軟性に富み、製
品の剛性の増大を防いで、製品のロール巻き、巻き戻し
が容易となって、製品の取扱い並びに施工作業性がが容
易である。
の軟化点を75ないし 105℃とすることにより、ゴム粉末
との混合物はゴムの弾力性と相俟って柔軟性に富み、製
品の剛性の増大を防いで、製品のロール巻き、巻き戻し
が容易となって、製品の取扱い並びに施工作業性がが容
易である。
【0076】また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
とゴム粉末との混合物をアスファルトシートへの塗布時
の粘度を3000c.p.s.以下とすることにより、該混合物を
容易に塗布することが出来、アスファルト面へ均一な突
起を形成することが可能である。
とゴム粉末との混合物をアスファルトシートへの塗布時
の粘度を3000c.p.s.以下とすることにより、該混合物を
容易に塗布することが出来、アスファルト面へ均一な突
起を形成することが可能である。
【図1】 本発明の屋根下葺材を屋根上への敷設状態を
示す説明図、
示す説明図、
【図2】 (A)は図1のA方向から見た正面拡大図、
(B)はその要部の拡大図。
(B)はその要部の拡大図。
1 アスファルトシート、 2 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、 3 ゴム粉末、 4 突起、 5 屋根下葺材、 6 屋根。
Claims (4)
- 【請求項1】 アスファルトシートの表面に、エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂 100重量部に対し、粒径0.5
ないし2.0mm のゴム粉末を 1ないし 6重量部混合した混
合物を、前記アスファルトシートの長手方向に沿って、
塗布量20ないし 80g/m2 でスポット状に塗布し、多数
の突起を配設したことを特徴とする屋根下葺材。 - 【請求項2】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
は軟化点が75ないし105℃であることを特徴とする請求
項第1項に記載の屋根下葺材。 - 【請求項3】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
とゴム粉末との混合物は塗布時の粘度が3000c.p.s.以下
であることを特徴とする請求項第1項または第2項に記
載の屋根下葺材。 - 【請求項4】 前記スポット状の突起はアスファルトシ
ートに平行の断面形状が円形状、三角形状、方形状、長
方形状のいずれかであることを特徴とする請求項第1項
ないし第3項のいずれか1項に記載の屋根下葺材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6849394A JP2767381B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 屋根下葺材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6849394A JP2767381B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 屋根下葺材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279327A JPH07279327A (ja) | 1995-10-27 |
JP2767381B2 true JP2767381B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13375280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6849394A Expired - Fee Related JP2767381B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 屋根下葺材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2767381B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP6849394A patent/JP2767381B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07279327A (ja) | 1995-10-27 |
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