JP2760741B2 - 衝撃吸収材 - Google Patents
衝撃吸収材Info
- Publication number
- JP2760741B2 JP2760741B2 JP31096793A JP31096793A JP2760741B2 JP 2760741 B2 JP2760741 B2 JP 2760741B2 JP 31096793 A JP31096793 A JP 31096793A JP 31096793 A JP31096793 A JP 31096793A JP 2760741 B2 JP2760741 B2 JP 2760741B2
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- Japan
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- impact
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- absorbing material
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建物などの構造
物に取り付けられて、その構造物を衝撃や爆発などの衝
撃荷重から保護する衝撃吸収材に関する。
物に取り付けられて、その構造物を衝撃や爆発などの衝
撃荷重から保護する衝撃吸収材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4に示すように、建物などの
構造物(被保護物)1を落石などの衝撃や爆発などの衝
撃荷重から保護するため、その構造物1の周面に衝撃吸
収材2を取り付ける場合において、従来では、上記衝撃
吸収材2として、図5に示すように、スポンジや発泡ス
チロールなどからなる弾性材3を使用したり、図6に示
すように、表裏両板4a,4bでハニカム構造材4cを
サンドイッチ状に挟んだハニカム構造体4を使用してい
た。
構造物(被保護物)1を落石などの衝撃や爆発などの衝
撃荷重から保護するため、その構造物1の周面に衝撃吸
収材2を取り付ける場合において、従来では、上記衝撃
吸収材2として、図5に示すように、スポンジや発泡ス
チロールなどからなる弾性材3を使用したり、図6に示
すように、表裏両板4a,4bでハニカム構造材4cを
サンドイッチ状に挟んだハニカム構造体4を使用してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した弾性材3やハ
ニカム構造体4などの衝撃吸収材2では、それに加わる
衝撃荷重Pの持続時間が長く、瞬間的に衝撃がかからな
い場合には、弾性変形して、ある程度の衝撃吸収効果が
認められるが、図7に示すように、衝撃荷重Pの持続時
間が短く、瞬間的に衝撃がかかる場合には、弾性材3や
ハニカム構造体4が弾性変形する前に、衝撃荷重Pが構
造物1に直接的に作用し、その構造物1を損傷させる虞
れがあった。
ニカム構造体4などの衝撃吸収材2では、それに加わる
衝撃荷重Pの持続時間が長く、瞬間的に衝撃がかからな
い場合には、弾性変形して、ある程度の衝撃吸収効果が
認められるが、図7に示すように、衝撃荷重Pの持続時
間が短く、瞬間的に衝撃がかかる場合には、弾性材3や
ハニカム構造体4が弾性変形する前に、衝撃荷重Pが構
造物1に直接的に作用し、その構造物1を損傷させる虞
れがあった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑み、持続時間が
長い衝撃荷重は勿論のこと、持続時間の短い衝撃荷重も
確実に吸収することができる衝撃吸収材を提供すること
を目的としている。
長い衝撃荷重は勿論のこと、持続時間の短い衝撃荷重も
確実に吸収することができる衝撃吸収材を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、被保護物に取り付けられる裏板と、該裏
板に対向して所定間隔をおいて平行に配置される表板と
を有し、その表裏両板間に、裏板側から表板側に向け
て、ハニカム構造材と、中間板と、網状体と、所定の間
隔をおいて多数配列されると共に、その先端を網状体に
向けた錐状体とが順次介装され、上記表板と中間板との
間の前記各錐状体間の空隙に弾性材が充填されているこ
とを特徴としている。
め、本発明は、被保護物に取り付けられる裏板と、該裏
板に対向して所定間隔をおいて平行に配置される表板と
を有し、その表裏両板間に、裏板側から表板側に向け
て、ハニカム構造材と、中間板と、網状体と、所定の間
隔をおいて多数配列されると共に、その先端を網状体に
向けた錐状体とが順次介装され、上記表板と中間板との
間の前記各錐状体間の空隙に弾性材が充填されているこ
とを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成において、構造物に取り付けた衝撃吸
収材が衝撃を受けると、先ず表板が裏板側に押圧変形さ
れ、各錐状体の先端が網状体の網目を押し広げながら中
間板を突き破り、これによって、瞬間的にかかる衝撃エ
ネルギーを消耗させて、持続時間の短い衝撃荷重を吸収
することができる。続いて、弾性材が弾性変形すると共
に、ハニカム構造材が座屈し、更に、錐状体の先端が裏
板に当たって座屈し、これによって、持続時間の長い衝
撃荷重を吸収することができる。
収材が衝撃を受けると、先ず表板が裏板側に押圧変形さ
れ、各錐状体の先端が網状体の網目を押し広げながら中
間板を突き破り、これによって、瞬間的にかかる衝撃エ
ネルギーを消耗させて、持続時間の短い衝撃荷重を吸収
することができる。続いて、弾性材が弾性変形すると共
に、ハニカム構造材が座屈し、更に、錐状体の先端が裏
板に当たって座屈し、これによって、持続時間の長い衝
撃荷重を吸収することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例である衝撃吸収材2を構
造物(被保護物)1に取り付けた状態を示すものであっ
て(図4参照)、上記衝撃吸収材2は、図2にも示すよ
うに、構造物1に取り付けられる裏板6と、該裏板6に
対向して所定間隔をおいて平行に配置される表板7とを
有し、その表裏両板6,7間に、裏板6側から表板7側
に向けて、ハニカム構造材8と、中間板9と、網状体1
0と、所定の間隔をおいて多数配列されると共に、その
先端を網状体10に向けた錐状体11とが順次介装さ
れ、上記表板7と中間板9との間の各錐状体11間の空
隙に弾性材12が充填されている。
する。図1は本発明の一実施例である衝撃吸収材2を構
造物(被保護物)1に取り付けた状態を示すものであっ
て(図4参照)、上記衝撃吸収材2は、図2にも示すよ
うに、構造物1に取り付けられる裏板6と、該裏板6に
対向して所定間隔をおいて平行に配置される表板7とを
有し、その表裏両板6,7間に、裏板6側から表板7側
に向けて、ハニカム構造材8と、中間板9と、網状体1
0と、所定の間隔をおいて多数配列されると共に、その
先端を網状体10に向けた錐状体11とが順次介装さ
れ、上記表板7と中間板9との間の各錐状体11間の空
隙に弾性材12が充填されている。
【0008】裏板6、表板7、ハニカム構造材8及び中
間板9は、紙、合成樹脂材または薄い金属板により形成
され、裏板6とハニカム構造材8と中間板9とは一体に
接着されている。網状体10は、強度の高い繊維クロ
ス、例えばカーボン繊維、アラミド繊維または不織布な
どからなり、中間板9に接着されることにより、その中
間板9とで極めて強度の高い衝撃吸収板を形成し、その
網目は錐状体11の径よりも小さく設定されている。錐
状体11は、紙または合成樹脂材により中空状に形成さ
れると共に、その基端面が表板7に接着され、且つ、そ
の先端には、中間板9の網目を押し広げて網状体10を
確実に突き破るために、金属や硬質合成樹脂からなる円
錐形の硬質キャップ11aが取り付けられている。な
お、錐状体11としては、図示する円錐体の他、三角錐
体、四角錐体などの多角錐体であってもよい。弾性材1
2は、スポンジや発泡スチロールなどの発泡合成樹脂か
らなり、錐状体11を位置決めすると共に、表板7と中
間板9及び網状体10とを一体に連結している。
間板9は、紙、合成樹脂材または薄い金属板により形成
され、裏板6とハニカム構造材8と中間板9とは一体に
接着されている。網状体10は、強度の高い繊維クロ
ス、例えばカーボン繊維、アラミド繊維または不織布な
どからなり、中間板9に接着されることにより、その中
間板9とで極めて強度の高い衝撃吸収板を形成し、その
網目は錐状体11の径よりも小さく設定されている。錐
状体11は、紙または合成樹脂材により中空状に形成さ
れると共に、その基端面が表板7に接着され、且つ、そ
の先端には、中間板9の網目を押し広げて網状体10を
確実に突き破るために、金属や硬質合成樹脂からなる円
錐形の硬質キャップ11aが取り付けられている。な
お、錐状体11としては、図示する円錐体の他、三角錐
体、四角錐体などの多角錐体であってもよい。弾性材1
2は、スポンジや発泡スチロールなどの発泡合成樹脂か
らなり、錐状体11を位置決めすると共に、表板7と中
間板9及び網状体10とを一体に連結している。
【0009】上記構成において、図1(a)に示すよう
に、構造物1に取り付けた衝撃吸収材2が衝撃を受ける
と、同図(b)に示すように、先ず表板7が裏板6側に
押圧変形され、各錐状体11のキャップ11aが網状体
10の網目を押し広げながら中間板9を突き破り、これ
によって、瞬間的にかかる衝撃エネルギーを消耗させ
て、持続時間の短い衝撃荷重を吸収することができる
(図3の実線のイ部分)。続いて、同図(c)に示すよ
うに、弾性材12が弾性変形すると共に、ハニカム構造
材8が座屈し、更に、同図(d)に示すように、錐状体
11の先端が裏板6に当たって座屈し、これによって、
持続時間の長い衝撃荷重を吸収することができる(図3
の実線のロ部分)。なお、図3の破線は、衝撃吸収材2
を取り付けなかった場合を示している。
に、構造物1に取り付けた衝撃吸収材2が衝撃を受ける
と、同図(b)に示すように、先ず表板7が裏板6側に
押圧変形され、各錐状体11のキャップ11aが網状体
10の網目を押し広げながら中間板9を突き破り、これ
によって、瞬間的にかかる衝撃エネルギーを消耗させ
て、持続時間の短い衝撃荷重を吸収することができる
(図3の実線のイ部分)。続いて、同図(c)に示すよ
うに、弾性材12が弾性変形すると共に、ハニカム構造
材8が座屈し、更に、同図(d)に示すように、錐状体
11の先端が裏板6に当たって座屈し、これによって、
持続時間の長い衝撃荷重を吸収することができる(図3
の実線のロ部分)。なお、図3の破線は、衝撃吸収材2
を取り付けなかった場合を示している。
【0010】上記衝撃吸収材2は、軽量丈夫で弾性変形
可能であり、しかも、簡単に裁断して所望の形状にする
ことができるから、パネル、梁などの平面や曲面などに
簡単に取り付けることができる。
可能であり、しかも、簡単に裁断して所望の形状にする
ことができるから、パネル、梁などの平面や曲面などに
簡単に取り付けることができる。
【0011】上記実施例では、図4に示すように、衝撃
吸収材2を構造物1の周面に取り付けたが、これ以外
に、例えば、爆風や水中衝撃などの衝撃荷重Pが作用す
るような施設やロックシュッドに取り付けたり、落下さ
せて輸送する場合の保護材として利用することができ
る。
吸収材2を構造物1の周面に取り付けたが、これ以外
に、例えば、爆風や水中衝撃などの衝撃荷重Pが作用す
るような施設やロックシュッドに取り付けたり、落下さ
せて輸送する場合の保護材として利用することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、被保護物に取り付けた
衝撃吸収材が衝撃を受けると、先ず各錐状体の先端が網
状体の網目を押し広げて中間板を突き破ることによっ
て、持続時間の短い衝撃荷重を確実に吸収することがで
き、続いて、弾性材が弾性変形し、ハニカム構造体及び
錐状体の先端が座屈されることによって、持続時間の長
い衝撃荷重も確実に吸収することができるから、被保護
物を衝撃や爆発などの衝撃荷重から確実に保護すること
ができる。
衝撃吸収材が衝撃を受けると、先ず各錐状体の先端が網
状体の網目を押し広げて中間板を突き破ることによっ
て、持続時間の短い衝撃荷重を確実に吸収することがで
き、続いて、弾性材が弾性変形し、ハニカム構造体及び
錐状体の先端が座屈されることによって、持続時間の長
い衝撃荷重も確実に吸収することができるから、被保護
物を衝撃や爆発などの衝撃荷重から確実に保護すること
ができる。
【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施例である衝
撃吸収材を構造物に取り付けた状態で衝撃を受けた場合
の衝撃吸収作用を示す縦断面図である。
撃吸収材を構造物に取り付けた状態で衝撃を受けた場合
の衝撃吸収作用を示す縦断面図である。
【図2】同衝撃吸収材の分解斜視図である。
【図3】同衝撃吸収材による衝撃吸収作用を示すグラフ
である。
である。
【図4】同衝撃吸収材を構造物の周面に取り付けた状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】従来の衝撃吸収材の一例を示す斜視図である。
【図6】従来の衝撃吸収材の他の例を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】衝撃荷重の一例を示すグラフである。
1 構造物(被保護物) 2 衝撃吸収材 6 裏板 7 表板 8 ハニカム構造材 9 中間板 10 網状体 11 錐状体 12 弾性材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−107159(JP,A) 特開 平4−254639(JP,A) 特開 平2−254295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 9/14 F16F 7/12 F41H 5/04
Claims (1)
- 【請求項1】 被保護物に取り付けられる裏板と、該裏
板に対向して所定間隔をおいて平行に配置される表板と
を有し、その表裏両板間に、裏板側から表板側に向け
て、ハニカム構造材と、中間板と、網状体と、所定の間
隔をおいて多数配列されると共に、その先端を網状体に
向けた錐状体とが順次介装され、上記表板と中間板との
間の前記各錐状体間の空隙に弾性材が充填されているこ
とを特徴とする衝撃吸収材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31096793A JP2760741B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 衝撃吸収材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31096793A JP2760741B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 衝撃吸収材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158317A JPH07158317A (ja) | 1995-06-20 |
JP2760741B2 true JP2760741B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=18011564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31096793A Expired - Lifetime JP2760741B2 (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 衝撃吸収材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2760741B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102612434B1 (ko) * | 2022-12-12 | 2023-12-12 | 한국건설기술연구원 | 콘크리트 구조물의 충격 흡수를 위한 모듈형 댐핑장치 및 이를 이용한 시공방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5403329B2 (ja) * | 2008-07-29 | 2014-01-29 | 清水建設株式会社 | 水素関連施設 |
JP5601501B2 (ja) * | 2010-05-14 | 2014-10-08 | 清水建設株式会社 | 爆風圧低減構造体 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31096793A patent/JP2760741B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102612434B1 (ko) * | 2022-12-12 | 2023-12-12 | 한국건설기술연구원 | 콘크리트 구조물의 충격 흡수를 위한 모듈형 댐핑장치 및 이를 이용한 시공방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07158317A (ja) | 1995-06-20 |
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