JP2755472B2 - カメラのストラップ取り付け構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はカメラ本体を身体に一部に係止するストラッ
プの取付構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来、カメラのストラップの取付形態は、カメラ本体
の１ないし２ケ所に配置されたつり環によって係止さ
れ、人体の首ないし肩にかけカメラを保持するネックス
トラップタイプと、カメラ本体グリップ部上下に配置さ
れたつり環によって係止され、グリップとそれを掴む手
を一体に保持するグリップストラップタイプの２つのタ
イプが提供されていた。さらに本来はネックストラップ
装着を標準とするが、外付特殊グリップを本体に装着す
ることでグリップストラップタイプとなるものも存在し
ている。

［発明が解決しようとしている課題］ しかしながら上記従来例では、ネックストラップ又は
グリップストラップの専用取付であり、外付ハンドグリ
ップストラップタイプも本来ネックストラップ係止用の
ために配置されたカメラ本体グリップ側のつり環をグリ
ップストラップ装着用として共用する形態をとっている
ため、結果的にネックストラップあるいはグリップスト
ラップのいずれか二者択一の装着しか可能でないという
欠点があった。

本発明の目的は、このような従来の欠点を解決し、ネ
ックストラップとグリップストラップの両方をカメラに
同時装着できるカメラのストラップ取り付け構造を提供
することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の目的を実現するためのカメラストラップ取り
付け構造は、カメラのグリップ部に装着されるグリップ
ストラップの一端部が挿通されるつり環と、ネックスト
ラップの一端部が挿通されるつり環とを共用すべく、該
つり環の通し穴をこれらストラップが重ねて挿通可能な
開口に形成し、これらストラップのいずれか一方の先端
部を、該つり環の開口に対して、該つり環に対して挿通
帰還した他方のストラップの周囲を取り囲んで抜け止め
される形状に形成したことを特徴とする ［作 用］ 上記した構成のカメラのストラップ取り付け構造は、
１つのつり環にグリップストラップとネックストラップ
の各一端部を通して止めることができ、つり環に対して
挿通帰還した例えばネックストラップに対してグリップ
ストラップの先端部を取り囲んで抜け止めを行うので、
グリップストラップを外すのにネックストラップを外す
必要がない。

［実 施 例］ 以下本発明を第１図ないし第３図に示す実施例に基づ
き詳細に説明する。

第１図はグリップストラップ１とネックストラップ３
をカメラ本体６に装着した状態を示す図、第２図はグリ
ップストラップ１の取り付け状態を示す斜視図、第３図
はグリップストラップ１の取り付け後のネックストラッ
プ３の取り付け状態を示す斜視図である。

本実施例は、カメラ本体６の両肩部に夫々設けられた
つり環５にネックストラップ３の両端部を夫々通し、各
挿通端部を第１ストッパー金具４に重ね通して締めつけ
ている。また、パット２が挿通されたグリップストラッ
プ１は、カメラ本体６のグリップ側のつり環５と、外部
グリップ７の底部に設けられたグリップつり環８との間
に取り付けられている。

グリップストラップ１は、第２図に示すように、一端
部に例えばスナップボタンで構成される止め金1aによっ
て輪状に掛け止めされる帯部1bが設けられていて、展開
した状態がＴ字形状の抜け止め部を構成している。

本実施例は、先ずグリップストラップ１を取り付ける
ようにしており、グリップストラップ１の他端を、上記
のつり環５に挿入し、パット２を通し、さらにつり環８
を経由し第２のストッパー金具９で締めつけることによ
り、クリップストラップ１の一端側がつり環５に対し抜
け止め作用を有しているので、グリップストラップ１は
つり環５とつり環８との間に装着されることになる。

グリップストラップ１の装着が終わると、次にグリッ
プストラップ１の取り付け側におけるつり環５にネック
ストラップ３の一端部を取り付けるが、その際該つり環
５に対してグリップストラップ１の抜け止め作用を果た
している帯部1bは第２図に示す展開した状態にある。

ネックストラップ３の一端部は、つり環５にグリップ
ストラップ１の上に重ねて挿入して帰還させ、第１スト
ッパー金具４で締めつけ固定する。さらに帯部1bにより
ネックストラップ３を包み込むようにして止め金1aをロ
ックし、グリップストラップ１のつり環５に対する抜け
を完全に防止するようにしている。

以上のように構成した本実施例は、グリップストラッ
プ１とネックストラップ３とを同時にカメラに取り付け
ることができると共に、これらストラップを夫々単独で
着脱可能である。

また外部グリップ７の着脱のために、ネックストラッ
プ３を外す必要がない。

なお、上記した実施例はグリップストラップ１の一端
部に抜け止め作用を果たす帯部1bを設けるようにしてい
るが、逆にネックストラップ３に同様の帯部を設け、つ
り環５に対して挿通帰還したグリップストラップの一端
部をネックストラップ側の帯部により包み込むようにし
てもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、グリップスト
ラップとネックストラップをカメラに同時装着できる効
果があり、しかも両ストラップは各々単独で着脱可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明によるカメラのストラップ取
り付け構造の一実施例を示し、第１図はストラップをカ
メラに取り付けた状態の正面図、第２図はグリップスト
ラップの取り付けを示す斜視図、第３図はネックストラ
ップの取り付けを示す斜視図である。 １……グリップストラップ、２……パット ３……ネックストラップ ４……第１ストッパー金具、５……つり環 ６……カメラ本体、７……外部グリップ ８……外部つり環 ９……第２ストッパー金具

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラのグリップ部に装着されるグリップ
   ストラップの一端部が挿通されるつり環と、ネックスト
   ラップの一端部が挿通されるつり環とを共用すべく、該
   つり環の通し穴をこれらストラップが重ねて挿通可能な
   開口に形成し、これらストラップのいずれか一方の先端
   部を、該つり環の開口に対して、該つり環に対して挿通
   帰還した他方のストラップの周囲を取り囲んで抜け止め
   される形状に形成したことを特徴とするカメラのストラ
   ップ取り付け構造。