JP2639556B2 - 立体駐車装置のキャリッジ昇降装置 - Google Patents
立体駐車装置のキャリッジ昇降装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動車収容スペースを多段に形成した収
容ラックと、この収容ラックに沿って、垂直方向に昇降
自在のキャリッジとを組み合わせて構成する立体駐車装
置のキャリッジ昇降装置に関する。
容ラックと、この収容ラックに沿って、垂直方向に昇降
自在のキャリッジとを組み合わせて構成する立体駐車装
置のキャリッジ昇降装置に関する。
従来技術 自動車収容スペースを多段に形成した収容ラックと、
自動車を積載して、この収容ラックに沿って昇降自在の
キャリッジとを組み合わせてなる立体駐車装置は、いわ
ゆるゴンドラ形式のもの以上に、狭い土地の有効利用を
図ることができるとして、広く受け入れられている。
自動車を積載して、この収容ラックに沿って昇降自在の
キャリッジとを組み合わせてなる立体駐車装置は、いわ
ゆるゴンドラ形式のもの以上に、狭い土地の有効利用を
図ることができるとして、広く受け入れられている。
かかる立体駐車装置において、キャリッジを昇降せし
める手段としては、キャリッジとキャリッジ駆動装置と
の間を、充分な強度のローラチェーンを介して連結する
のが一般的である。すなわち、収容ラックの最上部に駆
動装置を設置し、この駆動装置の駆動スプロケットと、
キャリッジに設けた従動スプロケットとの間にローラチ
ェーンを巻き掛けて、キャリッジ昇降装置を構成するも
のであって、さらに、適当なローラチェーン経路をとる
ことによって、キャリッジの重量を相殺するための重錘
を設けることも多い。
める手段としては、キャリッジとキャリッジ駆動装置と
の間を、充分な強度のローラチェーンを介して連結する
のが一般的である。すなわち、収容ラックの最上部に駆
動装置を設置し、この駆動装置の駆動スプロケットと、
キャリッジに設けた従動スプロケットとの間にローラチ
ェーンを巻き掛けて、キャリッジ昇降装置を構成するも
のであって、さらに、適当なローラチェーン経路をとる
ことによって、キャリッジの重量を相殺するための重錘
を設けることも多い。
発明が解決しようとする課題 而して、かかる従来技術によるときは、駆動装置とキ
ャリッジとの間の連結がローラチェーンによって行なわ
れるから、キャリッジの昇降に際して、ローラチェーン
とスプロケットとから、過大な騒音が発生しがちである
という問題が避けられなかった。殊に、立体駐車装置を
単独棟として設置せず、アパート等の建築物の一部に組
み込んで設置する場合には、この騒音が、居住住民の苦
情の対象となることもあった。
ャリッジとの間の連結がローラチェーンによって行なわ
れるから、キャリッジの昇降に際して、ローラチェーン
とスプロケットとから、過大な騒音が発生しがちである
という問題が避けられなかった。殊に、立体駐車装置を
単独棟として設置せず、アパート等の建築物の一部に組
み込んで設置する場合には、この騒音が、居住住民の苦
情の対象となることもあった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、ローラチェーンに代えて、索(ワイヤまたはロー
プを総称する、以下同じ)を使用することによって、キ
ャリッジの昇降時の騒音レベルを格段に低く抑えること
ができる、立体駐車装置のキャリッジ昇降装置を提供す
ることにある。
鑑み、ローラチェーンに代えて、索(ワイヤまたはロー
プを総称する、以下同じ)を使用することによって、キ
ャリッジの昇降時の騒音レベルを格段に低く抑えること
ができる、立体駐車装置のキャリッジ昇降装置を提供す
ることにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、キャ
リッジの四隅部に装着した第1の動滑車と、各第1の動
滑車の上方に設置した第1の固定滑車と、第2の動滑車
を介して重錘を吊り下げる第2の固定滑車と、両側に出
力軸を有するウォーム減速機とブレーキ付きの駆動モー
タとを組み合わせてなる駆動装置とを備え、両端を固定
した索を、第1の動滑車と、第1の固定滑車と、ウォー
ム減速機の出力軸に連結した駆動プーリと、第2の固定
滑車と、第2の動滑車とに対して、この順に巻き掛けた
ことをその要旨とする。
リッジの四隅部に装着した第1の動滑車と、各第1の動
滑車の上方に設置した第1の固定滑車と、第2の動滑車
を介して重錘を吊り下げる第2の固定滑車と、両側に出
力軸を有するウォーム減速機とブレーキ付きの駆動モー
タとを組み合わせてなる駆動装置とを備え、両端を固定
した索を、第1の動滑車と、第1の固定滑車と、ウォー
ム減速機の出力軸に連結した駆動プーリと、第2の固定
滑車と、第2の動滑車とに対して、この順に巻き掛けた
ことをその要旨とする。
なお、重錘は、ウォーム減速機の出力側に対応して、
それぞれ独立の各1個を設け、または出力軸に共通の1
個を設けることができ、さらに、索は、第1の動滑車に
対して、各2本以上を使用することができるものとす
る。
それぞれ独立の各1個を設け、または出力軸に共通の1
個を設けることができ、さらに、索は、第1の動滑車に
対して、各2本以上を使用することができるものとす
る。
作 用 而して、この構成によるときは、駆動モータの回転に
よるウォーム減速機の出力軸からの駆動力は、索を介し
て、第1の固定滑車を経て、キャリッジ上の第1の動滑
車に伝達されるから、キャリッジは、駆動モータによっ
て自在に昇降することができる。また、この索の両端は
固定され、その途中には重錘が吊り下げられているか
ら、駆動モータの駆動力は僅かで足る。
よるウォーム減速機の出力軸からの駆動力は、索を介し
て、第1の固定滑車を経て、キャリッジ上の第1の動滑
車に伝達されるから、キャリッジは、駆動モータによっ
て自在に昇降することができる。また、この索の両端は
固定され、その途中には重錘が吊り下げられているか
ら、駆動モータの駆動力は僅かで足る。
なお、重錘を、ウォーム減速機の各出力軸に対応する
独立のものとすれば、索の伸びの不均衡を容易に吸収す
ることができる他、重錘がキャリッジの一側面を通過し
て、そこを閉塞することがないので、キャリッジに対す
る自動車の積卸し方向に制限を生じるおそれをなくする
ことができる。また、重錘をウォーム減速機の各出力軸
に共通するものとすれば、キャリッジの水平バランスを
とり易く、さらに、各第1の動滑車ごとに対応する索の
数を2本以上とすれば、1本の索の破断時にも、キャリ
ッジの傾斜や落下を防止することができるから、一層安
全性を高めることが可能である。
独立のものとすれば、索の伸びの不均衡を容易に吸収す
ることができる他、重錘がキャリッジの一側面を通過し
て、そこを閉塞することがないので、キャリッジに対す
る自動車の積卸し方向に制限を生じるおそれをなくする
ことができる。また、重錘をウォーム減速機の各出力軸
に共通するものとすれば、キャリッジの水平バランスを
とり易く、さらに、各第1の動滑車ごとに対応する索の
数を2本以上とすれば、1本の索の破断時にも、キャリ
ッジの傾斜や落下を防止することができるから、一層安
全性を高めることが可能である。
以上のように作用するものである。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
立体駐車装置のキャリッジ昇降装置は、駆動装置10
と、キャリッジCRに設けた第1の動滑車21、21…と、第
1の固定滑車22、22…と、第2の固定滑車23、23と、第
2の動滑車24、24と、これらの部材間に巻き掛けた索
R、R…とを備えてなる(第1図、第2図)。
と、キャリッジCRに設けた第1の動滑車21、21…と、第
1の固定滑車22、22…と、第2の固定滑車23、23と、第
2の動滑車24、24と、これらの部材間に巻き掛けた索
R、R…とを備えてなる(第1図、第2図)。
駆動装置10は、ブレーキ11a付きの駆動モータ11と、
ウォーム減速機12とを組み合わせてなり、駆動モータ11
には、さらに、その回転数制御を行なうための速度発電
機11bが直結されている。ウォーム減速機12は、その両
側に出力軸12a、12aを有し、各出力軸12aは、カップリ
ング13aを介して、駆動プーリ13を嵌着した駆動軸13bに
連結されている。ただし、駆動軸13bは、軸受13c、13c
を介して、出力軸12aと同軸に軸支されており、駆動装
置10は、共通のベースB上に一体に組み立てられてい
る。また、駆動プーリ13には、索R、R…を巻き掛ける
ための4条のプーリ溝が形成されている。
ウォーム減速機12とを組み合わせてなり、駆動モータ11
には、さらに、その回転数制御を行なうための速度発電
機11bが直結されている。ウォーム減速機12は、その両
側に出力軸12a、12aを有し、各出力軸12aは、カップリ
ング13aを介して、駆動プーリ13を嵌着した駆動軸13bに
連結されている。ただし、駆動軸13bは、軸受13c、13c
を介して、出力軸12aと同軸に軸支されており、駆動装
置10は、共通のベースB上に一体に組み立てられてい
る。また、駆動プーリ13には、索R、R…を巻き掛ける
ための4条のプーリ溝が形成されている。
キャリッジCRは、自動車Cを積載することができる大
形の長方形の板体であって、第1の動滑車21、21…は、
キャリッジCRの長辺側の四隅部に、各1個が取り付けら
れている。キャリッジCRの上面には、積載した自動車C
を前後に移動するための適当な移動装置、たとえば、伸
縮フォーク装置Fが搭載されており、自動車Cは、伸縮
フォーク装置F上に、図示しないパレットPを介して積
載するものとする。
形の長方形の板体であって、第1の動滑車21、21…は、
キャリッジCRの長辺側の四隅部に、各1個が取り付けら
れている。キャリッジCRの上面には、積載した自動車C
を前後に移動するための適当な移動装置、たとえば、伸
縮フォーク装置Fが搭載されており、自動車Cは、伸縮
フォーク装置F上に、図示しないパレットPを介して積
載するものとする。
第1の動滑車21、21…の上方には、各第1の動滑車21
に対応し、しかも、駆動プーリ13、13に対して、それぞ
れのプーリ溝が対応するようにして、第1の固定滑車2
2、22…が配設されている。第1の固定滑車22、22…
は、そのうちの2個は、軸受22a、22a…を介してベース
B上に軸着されており、他の2個は、ベースBから分離
した独立のベースB1、B1上に軸着されている。
に対応し、しかも、駆動プーリ13、13に対して、それぞ
れのプーリ溝が対応するようにして、第1の固定滑車2
2、22…が配設されている。第1の固定滑車22、22…
は、そのうちの2個は、軸受22a、22a…を介してベース
B上に軸着されており、他の2個は、ベースBから分離
した独立のベースB1、B1上に軸着されている。
第2の固定滑車23、23は、それぞれ独立のベースB2、
B2上に軸着されており、そのプーリ溝は、第1の固定滑
車22、22…のプーリ溝と対応するように、その取付位置
を選定してあるものとする。
B2上に軸着されており、そのプーリ溝は、第1の固定滑
車22、22…のプーリ溝と対応するように、その取付位置
を選定してあるものとする。
索R、R…は、各第1の動滑車21に対して各2本ず
つ、合計8本を使用して、キャリッジCRを釣支している
(第3図)。索R、R…の一端は、ベースBまたはB1に
固定されている。
つ、合計8本を使用して、キャリッジCRを釣支している
(第3図)。索R、R…の一端は、ベースBまたはB1に
固定されている。
そこで、一端がベースBに固定されている索Rに着目
すると、このものは、まず、第1の動滑車21に巻き掛け
られた後、第1の固定滑車22と、駆動プーリ13と、第2
の固定滑車23と、第2の動滑車24とを経て、他端をベー
スB2に固定されている。ただし、第2の動滑車24には、
重錘Wが吊り下げられており、しかも、第2の動滑車24
の方向は、第2の固定滑車23に対して、外側へ90゜捩じ
った方向となっている。また、ベースB1に一端を固定さ
れている索Rは、第1の動滑車21と、第1の固定滑車2
2、22とを経て駆動プーリ13に至り、以下、同様にし
て、他端をベースB2に固定されている。すなわち、第1
の固定滑車22、22…はキャリッジCRを釣支する一方、第
2の固定滑車23、23は、それぞれ、第2の動滑車24を介
して、ウォーム減速機12の各出力軸12aに対応する各1
個の重錘Wを吊り下げるものとなっている。
すると、このものは、まず、第1の動滑車21に巻き掛け
られた後、第1の固定滑車22と、駆動プーリ13と、第2
の固定滑車23と、第2の動滑車24とを経て、他端をベー
スB2に固定されている。ただし、第2の動滑車24には、
重錘Wが吊り下げられており、しかも、第2の動滑車24
の方向は、第2の固定滑車23に対して、外側へ90゜捩じ
った方向となっている。また、ベースB1に一端を固定さ
れている索Rは、第1の動滑車21と、第1の固定滑車2
2、22とを経て駆動プーリ13に至り、以下、同様にし
て、他端をベースB2に固定されている。すなわち、第1
の固定滑車22、22…はキャリッジCRを釣支する一方、第
2の固定滑車23、23は、それぞれ、第2の動滑車24を介
して、ウォーム減速機12の各出力軸12aに対応する各1
個の重錘Wを吊り下げるものとなっている。
なお、第1の固定滑車22、22…のうち、ベースB上の
ものは、各4条のプーリ溝を有る一方(第2図)、ベー
スB1、B1上のものは、動滑車21、21…とともに、各2条
のプーリ溝を有し、また、第2の固定滑車23、23と第2
の動滑車24、24とは、それぞれ、各4条のプーリ溝を有
する。ただし、第2の固定滑車23、23は、それぞれ、第
1の固定滑車22と同形の、2条のプーリ溝を有する滑車
を2枚組み合わせて形成してある。また、駆動プーリ1
3、13のプーリ溝は、そのU字形の溝底は、さらにU字
形の小凹溝を形成した、いわゆるUアンダカット溝とな
っているが(第4図(A))、その他の滑車21、22…の
プーリ溝は、一般的なU字溝となっている(同図
(B))。
ものは、各4条のプーリ溝を有る一方(第2図)、ベー
スB1、B1上のものは、動滑車21、21…とともに、各2条
のプーリ溝を有し、また、第2の固定滑車23、23と第2
の動滑車24、24とは、それぞれ、各4条のプーリ溝を有
する。ただし、第2の固定滑車23、23は、それぞれ、第
1の固定滑車22と同形の、2条のプーリ溝を有する滑車
を2枚組み合わせて形成してある。また、駆動プーリ1
3、13のプーリ溝は、そのU字形の溝底は、さらにU字
形の小凹溝を形成した、いわゆるUアンダカット溝とな
っているが(第4図(A))、その他の滑車21、22…の
プーリ溝は、一般的なU字溝となっている(同図
(B))。
かかる構成の立体駐車装置のキャリッジ昇降装置は、
自動車Cを収容するための自動車収容スペースR1、R1…
を多段に形成した収容ラックRKに組み込んで使用する
(第5図)。すなわち、駆動装置10は、収容ラックRKの
最上部の機械室R2に設置し、キャリッジCRは、自動車C
を積載して上下方向に昇降し、任意階の自動車収容スペ
ースR1に対して、自動車Cを搬入し、また、ここに収容
されている自動車Cを搬出することができるものとす
る。
自動車Cを収容するための自動車収容スペースR1、R1…
を多段に形成した収容ラックRKに組み込んで使用する
(第5図)。すなわち、駆動装置10は、収容ラックRKの
最上部の機械室R2に設置し、キャリッジCRは、自動車C
を積載して上下方向に昇降し、任意階の自動車収容スペ
ースR1に対して、自動車Cを搬入し、また、ここに収容
されている自動車Cを搬出することができるものとす
る。
いま、ブレーキ11aを解放して、駆動モータ11を起動
し、駆動プーリ13、13を、第3図の矢印K、K方向に駆
動すれば、各索R、R…も、一斉に矢印K、K…方向に
手繰られるから、キャリッジCRは、上方に移動すること
ができる。また、駆動プーリ13、13を、矢印K、K方向
と逆の方向に駆動すれば、キャリッジCRは下方に移動
し、したがって、キャリッジCRは、上下方向に昇降する
ことができるものである。一方、重錘W、Wは、キャリ
ッジCRの昇降に伴なって、その逆方向に昇降する。しか
しながら、第2の動滑車24、24を外側に90゜捩じって配
設することによって、重錘W、Wの間隔を充分広くとる
ことができるので、キャリッジCR上の自動車Cは、重錘
W、Wの方向(第3図の矢印A方向)にも自由に積卸し
することができる。
し、駆動プーリ13、13を、第3図の矢印K、K方向に駆
動すれば、各索R、R…も、一斉に矢印K、K…方向に
手繰られるから、キャリッジCRは、上方に移動すること
ができる。また、駆動プーリ13、13を、矢印K、K方向
と逆の方向に駆動すれば、キャリッジCRは下方に移動
し、したがって、キャリッジCRは、上下方向に昇降する
ことができるものである。一方、重錘W、Wは、キャリ
ッジCRの昇降に伴なって、その逆方向に昇降する。しか
しながら、第2の動滑車24、24を外側に90゜捩じって配
設することによって、重錘W、Wの間隔を充分広くとる
ことができるので、キャリッジCR上の自動車Cは、重錘
W、Wの方向(第3図の矢印A方向)にも自由に積卸し
することができる。
駆動プーリ13、13のプーリ溝は、Uアンダカット溝で
あるから、駆動プーリ13、13と、これに巻き掛けられる
索R、R…との摩擦抵抗は、必要充分に大きくとること
ができる。一方、その他の滑車21、22…の各プーリ溝
は、単なるU字溝であるから、索Rがプーリ溝に食い込
んだりするおそれがない。
あるから、駆動プーリ13、13と、これに巻き掛けられる
索R、R…との摩擦抵抗は、必要充分に大きくとること
ができる。一方、その他の滑車21、22…の各プーリ溝
は、単なるU字溝であるから、索Rがプーリ溝に食い込
んだりするおそれがない。
ウォーム減速機12は、駆動モータ11の回転を減速して
出力軸12a、12aに伝達することができるが、この逆方向
には伝達することはできない。したがって、キャリッジ
CRは、駆動モータ11を運転しないときは、ブレーキ11a
が制動状態にあることと相俟って、その高さ位置を安定
に保つことができる。
出力軸12a、12aに伝達することができるが、この逆方向
には伝達することはできない。したがって、キャリッジ
CRは、駆動モータ11を運転しないときは、ブレーキ11a
が制動状態にあることと相俟って、その高さ位置を安定
に保つことができる。
各第1の動滑車21に対しては、2本ずつの索Rが巻き
掛けられている。したがって、万一、その1本が破断し
たときでも、残り1本によってキャリッジRを釣支する
ことができるので、キャリッジCRが不用意に傾斜した
り、落下したりするおそれがない。なお、各第1の動滑
車21に対する索Rの本数は、2以上の任意の本数を使用
することができるものとする。
掛けられている。したがって、万一、その1本が破断し
たときでも、残り1本によってキャリッジRを釣支する
ことができるので、キャリッジCRが不用意に傾斜した
り、落下したりするおそれがない。なお、各第1の動滑
車21に対する索Rの本数は、2以上の任意の本数を使用
することができるものとする。
他の実施例 重錘Wは、第2の動滑車24、24に対して、共通のもの
とすることができる(第6図)。すなわち、ウォーム減
速機12の出力軸12a、12aに共通する1個の重錘Wを使用
することによって、各出力軸12a、12aに対応する索R、
R…の張力を均等にすることができるので、キャリッジ
CRの水平バランスを一層よく保つことができる。ただ
し、このときの重錘Wは、その昇降に際して、キャリッ
ジCRの一側面を通過して、そこを閉塞するので、重錘W
に向かう方向に対するキャリッジCR上の自動車Cの積卸
しはできなくなる。
とすることができる(第6図)。すなわち、ウォーム減
速機12の出力軸12a、12aに共通する1個の重錘Wを使用
することによって、各出力軸12a、12aに対応する索R、
R…の張力を均等にすることができるので、キャリッジ
CRの水平バランスを一層よく保つことができる。ただ
し、このときの重錘Wは、その昇降に際して、キャリッ
ジCRの一側面を通過して、そこを閉塞するので、重錘W
に向かう方向に対するキャリッジCR上の自動車Cの積卸
しはできなくなる。
以上の各実施例において、キャリッジCRに対する自動
車Cの積卸し方向は、重錘W、第1の動滑車21、21…、
索R、R…等との機械的な干渉を生じない限り、任意に
選定し得る。たとえば、キャリッジCRの長辺方向に代え
て、これに直角の方向に自動車Cを積卸しするときは、
第1の動滑車21、21…は、キャリッジCRの短辺方向に配
設するとともに、収容ラックRKの自動車収容スペースR
1、R1…は、第5図に拘らず、キャリッジCRの長辺の両
側に形成することもできるものである。
車Cの積卸し方向は、重錘W、第1の動滑車21、21…、
索R、R…等との機械的な干渉を生じない限り、任意に
選定し得る。たとえば、キャリッジCRの長辺方向に代え
て、これに直角の方向に自動車Cを積卸しするときは、
第1の動滑車21、21…は、キャリッジCRの短辺方向に配
設するとともに、収容ラックRKの自動車収容スペースR
1、R1…は、第5図に拘らず、キャリッジCRの長辺の両
側に形成することもできるものである。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、キャリッジ
に装着した第1の動滑車と、各第1の動滑車の上方に設
置した第1の固定滑車と、第2の動滑車を介して重錘を
吊り下げる第2の固定滑車と、ウォーム減速機とブレー
キ付きの駆動モータとを組み合わせてなる駆動装置とを
備え、両端を固定した索を、これらの滑車と駆動プーリ
とに順に巻き掛けることによって、駆動モータを起動す
れば、キャリッジを上下方向に昇降することができ、し
かも、このとき、駆動力の伝達に索を使用するので、ロ
ーラチェーンに比して、その騒音レベルを格段に低く抑
えることができるという優れた効果がある。
に装着した第1の動滑車と、各第1の動滑車の上方に設
置した第1の固定滑車と、第2の動滑車を介して重錘を
吊り下げる第2の固定滑車と、ウォーム減速機とブレー
キ付きの駆動モータとを組み合わせてなる駆動装置とを
備え、両端を固定した索を、これらの滑車と駆動プーリ
とに順に巻き掛けることによって、駆動モータを起動す
れば、キャリッジを上下方向に昇降することができ、し
かも、このとき、駆動力の伝達に索を使用するので、ロ
ーラチェーンに比して、その騒音レベルを格段に低く抑
えることができるという優れた効果がある。
また、索は、ローラチェーンと異なり、少量の潤滑剤
によって長期の使用が可能であるから、保守管理の手数
も少なくて済むという実用的な効果もある。
によって長期の使用が可能であるから、保守管理の手数
も少なくて済むという実用的な効果もある。
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体側面
説明図、第2図は一部破断平面図、第3図は全体構成を
示す模式図、第4図(A)、(B)は、それぞれ、駆動
プーリと滑車との各プーリ溝を示す拡大断面図、第5図
は使用状態説明図である。 第6図は、他の実施例を示す要部構成図である。 C……自動車 CR……キャリッジ R……索 W……重錘 10……駆動装置 11……駆動モータ 11a……ブレーキ 12……ウォーム減速機 12a……出力軸 13……駆動プーリ 21……第1の動滑車 22……第1の固定滑車 23……第2の固定滑車 24……第2の動滑車
説明図、第2図は一部破断平面図、第3図は全体構成を
示す模式図、第4図(A)、(B)は、それぞれ、駆動
プーリと滑車との各プーリ溝を示す拡大断面図、第5図
は使用状態説明図である。 第6図は、他の実施例を示す要部構成図である。 C……自動車 CR……キャリッジ R……索 W……重錘 10……駆動装置 11……駆動モータ 11a……ブレーキ 12……ウォーム減速機 12a……出力軸 13……駆動プーリ 21……第1の動滑車 22……第1の固定滑車 23……第2の固定滑車 24……第2の動滑車
Claims (4)
- 【請求項1】自動車を積載するキャリッジの四隅部に装
着した第1の動滑車と、該第1の動滑車のそれぞれの上
方に設け、キャリッジを釣支する第1の固定滑車と、第
2の動滑車を介して重錘を吊り下げる第2の固定滑車
と、両側に出力軸を有するウォーム減速機とブレーキ付
きの駆動モータとを組み合わせてなる駆動装置とを備
え、両端を固定した索を、前記第1の動滑車と、前記第
1の固定滑車と、前記ウォーム減速機の出力軸に連結し
た駆動プーリと、前記第2の固定滑車と、前記第2の動
滑車とに対して、この順に巻き掛けてなる立体駐車装置
のキャリッジ昇降装置。 - 【請求項2】前記重錘は、前記ウォーム減速機の各出力
軸に対応して設けることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の立体駐車装置のキャリッジ昇降装置。 - 【請求項3】前記重錘は、前記ウォーム減速機の各出力
軸に共通して設けることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の立体駐車装置のキャリッジ昇降装置。 - 【請求項4】前記索は、前記第1の動滑車に対して各2
本以上を使用することを特徴とする特許請求の範囲第1
項ないし第3項のいずれか記載の立体駐車装置のキャリ
ッジ昇降装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9209988A JP2639556B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 立体駐車装置のキャリッジ昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9209988A JP2639556B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 立体駐車装置のキャリッジ昇降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01263369A JPH01263369A (ja) | 1989-10-19 |
JP2639556B2 true JP2639556B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=14045000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9209988A Expired - Fee Related JP2639556B2 (ja) | 1988-04-14 | 1988-04-14 | 立体駐車装置のキャリッジ昇降装置 |
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-
1988
- 1988-04-14 JP JP9209988A patent/JP2639556B2/ja not_active Expired - Fee Related
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