JP2606340Y2 - ヒップアップがはかれるガードル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ガ−ドルに関し、特に
有効にヒップアップがはかれるガ−ドルに関する。

【０００２】

【従来の技術】ガ−ドルやボディス−ツは、お腹を押さ
え、ヒップをもち上げて、スタイルをよくするために着
用される。

【０００３】従来からガ−ドルやボディス−ツについて
種々の考案がなされ、かつ市販されて、実際に上記した
お腹を押さえ、ヒップをもち上げる機能を発揮してい
る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のガ−ド
ルやボディス−ツでは、ヒップをもち上げているもの
の、ヒップの膨らみを殺してヒップを偏平状に押さえ込
んでおり、際立ったヒップアップ整形効果を発揮できて
いない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、ヒッ
プ被覆部にヒップを包み込むように立体的に膨らみをも
たせた伸縮布を縫着するとともに、ヒップを偏平状に押
さえこまないようにヒップ被覆部の伸縮布を前面や側部
の伸縮布よりも弾性の少し弱いものとし、着用時にウエ
スト部が身体へくいこむのを防いで、腰部の肉がはみ出
して段差が生じないようにウエスト部全周にわたって均
一間隔とした正弦波状の波形の伸縮ベルトの締付部を設
け、上記伸縮布のまわりから両腰部にわたってヒップの
下辺部をもち上げるように弾性力の強いパワ−ネット布
をほぼＵ字状に縫着しているとともに、上記ほぼＵ字状
に縫着したパワ−ネット布のヒップ被覆部の下辺部から
両側脚部にわたって同様のパワ−ネット布をヒップ被覆
部の下辺部で一部重ね合わせて縫着したことを特徴とし
たガードルを提供するにある。

【０００６】

【実施例】以下、本考案を実施例にもとづいて説明す
る。図１、図２は、本考案の一実施例のロングガ−ドル
を示すものである。ガ−ドル１は、図１のように周知の
ように所要の弾性を有する伸縮布２を縫製して形成し、
ウエスト部全周にわたって均一間隔に正弦波状の伸縮ベ
ルトの締付部を設けるとともに、前面側に菱形状等の伸
縮性のない前面布３を縫着して腹部を押さえるように
し、後面側のヒップ被覆部４に図１、図２のようにヒッ
プの左右の膨らみにそって包み込むように上記した伸縮
布２よりも少し弾性力の弱い伸縮布５を適宜に分割して
縫着して形成している。

【０００７】上記ヒップ被覆部４の伸縮布５としては所
要の弾性繊維、たとえば双方向に伸縮するトリコネット
（商品名）の２８０〜３５０デニ−ルのものとし、他の
部分の伸縮布２を４２０〜５６０デニ−ルのものとし
て、ヒップを偏平状に押さえこまずにソフトに包み込ん
でサポ−トできるようにしている。

【０００８】そしてまた、ヒップ被覆部４の裏面側に、
図１、図２のようにヒップの下辺部のまわりから両腰部
にかけて、ヒップの下辺部を吊り上げるように脚部で分
離したほぼＵ字状に所定幅のパワ−ネット布６を縫着し
ている。このパワ−ネット布６は、上記したガ−ドル１
の伸縮布２よりも一層の弾性力を有するものとしてい
る。

【０００９】また、上記ガ−ドル１の裏面には、上記の
ようにほぼＵ字状に縫着したパワ−ネット布６を縫着し
たヒップ被覆部４の下辺部から大腿部の両側脚部にわた
って、図２のように上記と同様のパワ−ネット布７を上
記パワ−ネット布６のヒップ被覆部４の下辺部で一部重
ね合わせるようにして縫着し、ヒップの下辺部から大腿
部を押さえて上記したヒップアップ整形効果を一層顕著
に表出できるようにしている。

【００１０】また、上縁部８は、図１、図２のようにウ
エスト全周にわたって均一間隔に正弦状の縁飾り９とし
ている。そして、この縁飾り９部に５〜７cm幅の伸縮ベ
ルト１０を周設し、着用時に上縁部８が腰部に食い込ん
で腰部の肉がはみ出て段差が生じないように奇麗なウエ
ストラインを形成できるようにしている。１１はまち
片、１２は脚部開口の縁飾りである。

【００１１】しかして、上記のガ−ドル１を着用する
と、ヒップ被覆部４に縫着したやや弾性力の弱い伸縮布
５でヒップを押さえ込まず、その自然の膨らみを維持し
てソフトに包み込むようにサポ−トできる。

【００１２】そして、上記した伸縮布のまわりにほぼＵ
字状に縫着したパワ−ネット布６でヒップの下辺部をも
ち上げる一方、ヒップの下辺部から両側脚部にわたって
一部重ねて縫着したパワ−ネット布７でヒップの下辺部
から大腿部の肉を押さえ込み、引っ込めるべきヒップの
下辺部を引っ込めて形のよいヒップアップ整形効果を奏
することができる。

【００１３】また、ガ−ドル１の上縁部８にウエスト部
全周にわたって均一間隔の正弦状として、広幅の伸縮ベ
ルト１０を周設しているため、ガ−ドル１の上縁の伸縮
ベルト１０の弾性力が上方にいくにしたがって漸次緩や
かになって、上縁部８が腰部の肉に食い込むことなく、
腰部の肉がはみ出たりして体裁の悪くなるのを防止で
き、奇麗なウエストラインを形成できる。そのため、従
来併用するのがよくないといわれていたウエストニッパ
−を併用することもできる。

【００１４】なお、上記した伸縮布、パワ−ネット布の
弾力性は、本考案の趣旨にもとづいて、ヒップの出るべ
きところを出し、引っ込めるべきところを引っ込めるよ
うに適宜に強弱をつけるように決定することができ、ま
た体型に対応して適度の強度とすることができるもので
ある。

【００１５】上記では、ガ−ドルについて説明したが、
ウエスト部やバスト部と一体的に形成したボディス−ツ
についても均等的に適用することができる。

【００１６】

【考案の効果】以上のように本考案にあっては、立体的
な膨らみをもたせたヒップ被覆部の伸縮布によって、ヒ
ップを偏平状に押さえ込まずにヒップの自然の膨らみに
そってソフトにサポ−トすることができる。

【００１７】そして、ウエスト部全周にわたって均一間
隔とした正弦状の波形の伸縮ベルトの締付部を設けてい
るので、着用時に上縁部が腰部に食い込んで腰部の肉が
はみ出て段差が生じないように奇麗なウエストラインを
形成することができる。

【００１８】そして、上記伸縮布のまわりから両腰部に
わたってヒップの下辺部をもち上げるように弾性力の強
いパワ−ネット布をほぼＵ字状に縫着していることによ
って、ヒップの膨らみを押さえ込むことなく、下辺部を
もち上げるようにサポ−トしてヒップアップすることが
できる。

【００１９】さらに、ほぼＵ字状に縫着したパワ−ネッ
ト布のヒップ被覆部の下辺部から両側脚部にわたって上
記と同じ弾力性のパワ−ネット布をヒップ被覆部の下辺
部で一部重ね合わせて縫着していることによって、ヒッ
プの下辺部から大腿部を側脚部へ引っ張るように押さえ
られて、出るところが出て、引っ込むところがひっこん
だヒップアップ整形効果を表出することができ、従来に
比して際立ったヒップアップ効果をあげられる。

【００２０】そして、ウエストに逢着する伸縮ベルトの
締付部を５〜７ｃｍの広幅にすることによって、着用時
に肉がはみ出て段差が生じずに、よりソフトに自然にウ
エスト部にフィットし奇麗なウエストラインを形成する
ことができる。

【００２１】そしてまた、ガードルがロングガードル
で、パワ−ネット布をヒップ被覆部の伸縮布よりも弾性
力の強いものとすることによって、出るべきところを出
し、引っ込めるべきところを引っ込め、理想的なヒップ
アップ効果をより一層顕著に発揮でき、奇麗なヒップラ
インを表出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の側面図、

【図２】同上の背部の裏面図。

【符号の説明】

１…ガ−ドル ４…ヒップ被覆部 ５
…伸縮布 ６、７…パワ−ネット布 ８…上縁部 １０
…伸縮ベルト

Claims (3)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヒップ被覆部にヒップを包み込むように
   立体的に膨らみをもたせた伸縮布を縫着するとともに、
   ヒップを偏平状に押さえこまないようにヒップ被覆部の
   伸縮布を前面や側部の伸縮布よりも弾性の少し弱いもの
   とし、 着用時にウエスト部が身体へくいこむのを防いで、腰部
   の肉がはみ出して段差が生じないようにウエスト部全周
   にわたって均一間隔とした正弦波状の波形の伸縮ベルト
   の締付部を設け、 上記伸縮布のまわりから両腰部にわたってヒップの下辺
   部をもち上げるように弾性力の強いパワ−ネット布をほ
   ぼＵ字状に縫着しているとともに、上記ほぼＵ字状に縫
   着したパワ−ネット布のヒップ被覆部の下辺部から両側
   脚部にわたって同様のパワ−ネット布をヒップ被覆部の
   下辺部で一部重ね合わせて縫着したことを特徴としたガ
   ードル。
2. 【請求項２】 ウエストに逢着する伸縮ベルトの締付部
   を５〜７ｃｍの広幅にした請求項１に記載のガ−ドル。
3. 【請求項３】 ガードルがロングガードルで、パワ−ネ
   ット布をヒップ被覆部の伸縮布よりも弾性力の強いもの
   とした請求項１または２に記載のガ−ドル。