JP2672517B2 - 折戸用ランナー部材 - Google Patents
折戸用ランナー部材Info
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- JP2672517B2 JP2672517B2 JP62227043A JP22704387A JP2672517B2 JP 2672517 B2 JP2672517 B2 JP 2672517B2 JP 62227043 A JP62227043 A JP 62227043A JP 22704387 A JP22704387 A JP 22704387A JP 2672517 B2 JP2672517 B2 JP 2672517B2
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- folding
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- folding door
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、複数枚のドアから成る折戸をレール部材に
沿って走行させる折戸用ランナーに関するものである。 [従来の技術] この種の従来の折戸装置は、例えば二枚のドアの相近
接する内框側を夫々ヒンジ結合して折ドアを形成し、こ
の折ドアを上下のレール部材に沿って走行させ、内框側
から離間する外框側に取付されてレール部材内を走行す
るランナー部材を備えて構成されている。この場合に、
本体側に近接する外框側をピボット装置で枢支すること
が多い。 上記折戸装置においては、レール部材に平行にドアが
閉じられ、折畳み位置においては本体側にドアが寄せら
れ、内框側はレール部材とは交差して突出状態となって
おり、ランナー部材はレール部材に沿ってを直線或いは
曲線的に走行しているものである。 [発明が解決しようとする問題点] 上記折畳位置においては、少なくともドア二枚分以上
の厚みで折畳介在しているために、間口を十分に開口す
ることができないうえ、折畳みドアが邪魔となる欠点が
指摘されていた。 上記欠点を解消するためには、折畳み位置におけるレ
ール部材の直線部分から側方へ旋回可能なレール部材を
分岐接続し、斯る湾曲レール部材を通して側方は収納さ
せなければならないかった。 而して、本発明は上記欠点を解消するための折戸用ラ
ンナー部材として開発されたものであって、複雑なレー
ル部材を用いることなく、折畳位置でランナー部材を旋
回させることによって、ドアを更に外方へ旋回させて間
口を開放させることができるようにしたランナー装置の
提供を、その目的とするものである。 [発明の構成] 上記目的を達成するための本発明に係る折戸用ランナ
ー部材は、レール部材を走行してドアを折畳位置と閉止
位置とに夫々移行するとともに、ドアの折畳側から離れ
る外框側に取付される折戸用部材に関するものである。
そして、その特徴は、レール部材を走行するガイド部材
と、このガイド部材に基端が連結されて常時は重畳走行
可能であるとともにドア折畳位置から先端が水平旋回可
能に連結されて成るアーム部材と、このアーム部材の先
端に取付されてドアに固定される固定部材と上記アーム
部材と固定部材との間に備えられドア取付位置を調整す
る調整機構とから構成されることにある。 [発明の作用] 折戸用ランナー部材は、ドアの外框側に取付され、常
時はガイド部材とアーム部材とが重畳した一体状態でレ
ール部材内を走行する。 折畳位置において、ランナー部材はアーム部材を介し
て外力へ水平旋回するので、ドアも外方へ旋回すること
となる。 [発明の実施例] 図面は本発明に係る折戸用ランナー部材の一実施例を
示し、第1図は折戸装置の折畳状態を説明する概略平面
図、第2図はランナー部材を中心とする分解斜視図、第
3図は折畳手前の状態の縦断面図、第4図は第3図の状
態に相当する平面図、第5図は係合解除状態の縦断面
図、第6図は旋回状態の平面図、第7図(A)〜(C)
は旋回動作状態の説明図である。折戸装置としては、二
枚吊折り構造を例示する。 而して、図中1,2は折戸装置を構成するドア、3はド
ア1,2の相近接する内框側1a,2aを折畳自在に連結するヒ
ンジ、4はドアを走行案内するために鴨居側に取付され
るレール部材、5はドア内框側1a,2aから離間する外框
側に位置する上部に取付されるランナー部材である。 上記構成の折戸において、一方のドア1の本体枠側A
に位置する外框側1bにはピボット装置6を設けて枢支さ
せることができる。この場合には、ランナー部材5の他
方のドア2の外框側2bに設け、ドア閉止位置でランナー
部材5がレール部材3の長さ方向中間に位置し、ドア折
畳位置でランナー部材5が本体枠側Aへ接近して折ドア
1,2を片寄し、さらに外方へ旋回してレール部材4から
離間可能に構成されている。 又、上記ランナー部材5は全体としてレール長さ方向
に沿う細長形状を呈し、レール部材4を走行するガイド
部材10と、ガイド部材10に旋回可能に連結されるアーム
部材11と、アーム部材11に取付されてドア1に固定され
る固定部材12とを備えることができる。上記ガイド部材
10とアーム部材11との間には、両者を重畳保持する係合
部材13と、この係合を解除する係合解除部材14とを設け
ておくことが望ましい。又、上記アーム部材11と固定部
材12とに間には、折ドア1の上下或いは前後の取付位置
を調整する上下調整機構15と前後調整機構16とを夫々備
えても良い。 詳述すると、ランナー部材5のガイド部材10は細長基
板20の上面に複数の車輪21,22を突出させ、基板20の基
端20aに位置してアーム部材11と回動自在に連結して構
成できる。連結構造としては、図示するようにピン23の
枢軸結合にできる。基板20の基端20aにはアーム部材11
の旋回を案内するカム溝24が形成されている。カム溝24
は直線溝24aとこれから円弧状の旋回規制溝24bとから形
成でき、少なくとも旋回規制溝24bの存する基板外縁部
には補強片25を立上げしておくことが望ましい。又、上
記基板20の自由端20bには係合部材13を構成する係合受
穴26を設けておくことができる。基板20の自由端一側か
らは回り止め片27を垂設しておく。さらに、基板20の他
側長さ方向には上方へ湾曲した案内片28を形成しておく
ことができる。 次に、前記アーム部材11は、細長基板20の下部で重畳
するように略同一長さ寸法のアーム本体30から形成し、
好ましくは前記ピン23にアーム本体基端30aを水平旋回
可能に枢支し、自由端30bに固定部材12を設けておく。
アーム本体30は、中間部位より自由端側に位置して前記
係合受穴26に係合するラッチ31を進退動可に設け、以っ
て係合部材13を構成することができる。ラッチ31は常時
はばね32で付勢されて装着穴33から上部へ進退可となっ
ており、基板20の回り止め片27に向けて下り傾斜する案
内面31aが形成されている。又、回り止め片27に当接す
る側面個所にはバンパー34を突設させておく。バンパー
34としては弾性材が好ましい。尚、アーム本体30は、上
記ラッチ31等を収納するために断面コ字形の収納枠35と
その上面開口に取付する蓋板36とから矩形柱状に形成で
き、収納枠35の下面にはばね32を収納するポケット37を
取付しておくことができる。 上記ラッチ31は係合解除部材14によって係合解除され
る。係合解除部材14としては、上記ラッチ31と、このラ
ッチ31を後退させるレバー部材40とから構成される。レ
バー部材40は、アーム本体30の内部にばね41で突出方向
へ付勢状態で長さ方向に沿って収納されるとともに、ア
ーム本体基端側から先端のレバー片42が走行方向へ突出
して成る。レバー片42は上方へ略L字形状に折曲され、
前述のカム溝24に係入してガイド部材10を旋回誘導す
る。レバー片42には、必要に応じて外周部に衝撃を弾性
緩衝する衝接部43を形成しておく。又、レバー部材40の
他端には二股状の押下片44,44を設け、この押下片44の
下面テーパ面45を形成する。これに対応して、前記ラッ
チ31の両側には袖部46,46が突設され、袖部46にテーパ
受面47を形成して上記押下片44のテーパ面46と当接状態
としておく。 さらに、前記アーム自由端30bにある固定部材12を説
明する。固定部材12はドア2の外框側の上端に取付可能
な固定板50と、固定板50をヒンジ連結するヒンジ片51と
を備える。固定板50は、例えばインセット取付する場合
には堀込み取付可能なカップ部材52に形成できる。尚、
ヒンジ片51は軸穴53に軸ピン54を介して取付されてい
る。 さらに、前述の上下調整機構15と前後調整機構16と
は、固定部材12とアーム自由端30bとの間に設けられる
ことが望ましい。上下調整機構15としては、アーム片51
のほかに調整板60を設け、調整板60をアーム自由端30b
に固定ねじ61で固定し、この調整板60に上下方向への長
穴62を形成して長穴62の範囲内で上下調整を可能にでき
る。調整板60の左右にはズレ防止の保持片63,63を形成
しておく。 又、前後調整機構16としては、調整板60に或いはアー
ム自由端30bに前記ヒンジ片51を固定ねじ70で固定し、
ヒンジ片51に前後方向への長穴71を形成しておく。これ
によって、長穴71の範囲内でドア2を前後方向へ調整で
きる。 さらに又、前記レール部材4には本体Aに位置する走
行片4a,4bにストッパ部材7を固定し、ストッパ部材7
のストッパ片8を前記レバー片42に衝接可能に突出させ
ておく。 上記構成に基づく作用を説明する。 折戸装置は、ドア閉止位置においてランナー部材5が
レール部材4の中間位置にあってドア1,2が平行となっ
ている。斯る状態において、ガイド部材10とアーム部材
11との間では、係合受穴26にラッチ31が突出係合して係
合状態となっており、両部材10,11は長手方向に重畳し
た一体状態となっている。又、レバー部材40のレバー片
42は、レール部材4の下面で折畳側に向けて走行自在に
突出している。 ドア折畳に伴なって、ランナー部材5がレール部材4
を走行してストッパ部材7に接近すると同時にドア1,2
が折畳位置となる。その際、レバー部材40のレバー片42
がストッパ部材7に衝接する。即ち、レバー42の衝接部
43がストッパ片8に衝接するに伴なって、レバー片42が
ばね41に抗して押込みされるので、レバー片42は基板カ
ム溝24の直線溝24aに係入する状態となる。 右レバー片42の直線溝24aへの押込み状態において、
押下片44が前進してテーパ面45がテーパ受面47をばね32
に抗して押し下げるので、ラッチ31が係合受穴26から後
退して係合解除状態となる。 依って、ドア1,2の内框側を押して本体Aへ向けて旋
回力を付与すれば、アーム部材11はピン23を支点として
自由端20bが旋回する。旋回に伴なって、レバー片42が
直線溝24aから回動規制溝24bへと移行して旋回し、溝端
部において回動が規制されるに至る。この場合に約90度
旋回可能に構成しているので、アーム部材11はガイド部
材10に対して直交状態となる。ドア2はアーム部材11を
基準として固定部材12が位置されるために、両ドア1,2
はレール部材4から離間して略平行な状態で本体Aに沿
って収納される。勿論、間口は全開放状態となる。 ドア閉止に際しては、ドア1,2を折畳位置へ前回と逆
に旋回力を付与すれば、アーム部材11が旋回してレバー
片42が回動規制溝24bから直線溝24aへと移行し、バンパ
ー材34が回り止め片27に当接して直線状態となる。斯る
状態において、ラッチ31は係合受穴26の下位に臨んでい
るので、ドア1,2を折畳位置から閉止方向へと押すこと
によってレバー片42がストッパ片8から離間すれば、レ
バー片42がばね41によって直線溝24aから後退するの
で、押下片44が後退してラッチ31を上昇させて係合状態
となる。 上記一実施例において、ガイド部材10とアーム部材11
と固定部材12とを説明したが、あくまでも例示であっ
て、例えば車輪21,22の構造等同等な機能を果す各部材
を実施できる。 又、本体側Aの外框側にピボット装置6を設けた例を
図示説明したが、ピボット装置6に代えて別のランナー
部材5を走行させることも可能である。この場合には、
別のランナー部材5のアーム部材11を短く設定すれば、
両ドア1,2が平行な離間位置に収納可能にできる。 さらに、二枚吊折り構造を例示したが、この複数組に
も実施可能であるうえ、下部のランナー部材にも適用を
妨げない。 [発明の効果] 以上説明したように本発明に係るランナー部材は、レ
ール部材を走行するガイド部材と、このガイド部材に基
端が連結されて常時は重畳走行可能であるとともにドア
折畳位置から先端が水平旋回可能に連結されて成るアー
ム部材と、このアーム部材の先端に取付されてドアに固
定される固定部材と上記アーム部材と固定部材との間に
備えられドア取付位置を調整する調整機構とから構成す
ることによって、特別な装置を用いることなく、従来の
折畳位置からドアを略平行な収納位置へと移行して間口
を全開状態とすることができた。 又、ランナー部材が旋回可能であり、ドア取付位置の
調整が可能なために、従来の折戸構造に組込みすれば、
全開構造に変更できる利点がある。
沿って走行させる折戸用ランナーに関するものである。 [従来の技術] この種の従来の折戸装置は、例えば二枚のドアの相近
接する内框側を夫々ヒンジ結合して折ドアを形成し、こ
の折ドアを上下のレール部材に沿って走行させ、内框側
から離間する外框側に取付されてレール部材内を走行す
るランナー部材を備えて構成されている。この場合に、
本体側に近接する外框側をピボット装置で枢支すること
が多い。 上記折戸装置においては、レール部材に平行にドアが
閉じられ、折畳み位置においては本体側にドアが寄せら
れ、内框側はレール部材とは交差して突出状態となって
おり、ランナー部材はレール部材に沿ってを直線或いは
曲線的に走行しているものである。 [発明が解決しようとする問題点] 上記折畳位置においては、少なくともドア二枚分以上
の厚みで折畳介在しているために、間口を十分に開口す
ることができないうえ、折畳みドアが邪魔となる欠点が
指摘されていた。 上記欠点を解消するためには、折畳み位置におけるレ
ール部材の直線部分から側方へ旋回可能なレール部材を
分岐接続し、斯る湾曲レール部材を通して側方は収納さ
せなければならないかった。 而して、本発明は上記欠点を解消するための折戸用ラ
ンナー部材として開発されたものであって、複雑なレー
ル部材を用いることなく、折畳位置でランナー部材を旋
回させることによって、ドアを更に外方へ旋回させて間
口を開放させることができるようにしたランナー装置の
提供を、その目的とするものである。 [発明の構成] 上記目的を達成するための本発明に係る折戸用ランナ
ー部材は、レール部材を走行してドアを折畳位置と閉止
位置とに夫々移行するとともに、ドアの折畳側から離れ
る外框側に取付される折戸用部材に関するものである。
そして、その特徴は、レール部材を走行するガイド部材
と、このガイド部材に基端が連結されて常時は重畳走行
可能であるとともにドア折畳位置から先端が水平旋回可
能に連結されて成るアーム部材と、このアーム部材の先
端に取付されてドアに固定される固定部材と上記アーム
部材と固定部材との間に備えられドア取付位置を調整す
る調整機構とから構成されることにある。 [発明の作用] 折戸用ランナー部材は、ドアの外框側に取付され、常
時はガイド部材とアーム部材とが重畳した一体状態でレ
ール部材内を走行する。 折畳位置において、ランナー部材はアーム部材を介し
て外力へ水平旋回するので、ドアも外方へ旋回すること
となる。 [発明の実施例] 図面は本発明に係る折戸用ランナー部材の一実施例を
示し、第1図は折戸装置の折畳状態を説明する概略平面
図、第2図はランナー部材を中心とする分解斜視図、第
3図は折畳手前の状態の縦断面図、第4図は第3図の状
態に相当する平面図、第5図は係合解除状態の縦断面
図、第6図は旋回状態の平面図、第7図(A)〜(C)
は旋回動作状態の説明図である。折戸装置としては、二
枚吊折り構造を例示する。 而して、図中1,2は折戸装置を構成するドア、3はド
ア1,2の相近接する内框側1a,2aを折畳自在に連結するヒ
ンジ、4はドアを走行案内するために鴨居側に取付され
るレール部材、5はドア内框側1a,2aから離間する外框
側に位置する上部に取付されるランナー部材である。 上記構成の折戸において、一方のドア1の本体枠側A
に位置する外框側1bにはピボット装置6を設けて枢支さ
せることができる。この場合には、ランナー部材5の他
方のドア2の外框側2bに設け、ドア閉止位置でランナー
部材5がレール部材3の長さ方向中間に位置し、ドア折
畳位置でランナー部材5が本体枠側Aへ接近して折ドア
1,2を片寄し、さらに外方へ旋回してレール部材4から
離間可能に構成されている。 又、上記ランナー部材5は全体としてレール長さ方向
に沿う細長形状を呈し、レール部材4を走行するガイド
部材10と、ガイド部材10に旋回可能に連結されるアーム
部材11と、アーム部材11に取付されてドア1に固定され
る固定部材12とを備えることができる。上記ガイド部材
10とアーム部材11との間には、両者を重畳保持する係合
部材13と、この係合を解除する係合解除部材14とを設け
ておくことが望ましい。又、上記アーム部材11と固定部
材12とに間には、折ドア1の上下或いは前後の取付位置
を調整する上下調整機構15と前後調整機構16とを夫々備
えても良い。 詳述すると、ランナー部材5のガイド部材10は細長基
板20の上面に複数の車輪21,22を突出させ、基板20の基
端20aに位置してアーム部材11と回動自在に連結して構
成できる。連結構造としては、図示するようにピン23の
枢軸結合にできる。基板20の基端20aにはアーム部材11
の旋回を案内するカム溝24が形成されている。カム溝24
は直線溝24aとこれから円弧状の旋回規制溝24bとから形
成でき、少なくとも旋回規制溝24bの存する基板外縁部
には補強片25を立上げしておくことが望ましい。又、上
記基板20の自由端20bには係合部材13を構成する係合受
穴26を設けておくことができる。基板20の自由端一側か
らは回り止め片27を垂設しておく。さらに、基板20の他
側長さ方向には上方へ湾曲した案内片28を形成しておく
ことができる。 次に、前記アーム部材11は、細長基板20の下部で重畳
するように略同一長さ寸法のアーム本体30から形成し、
好ましくは前記ピン23にアーム本体基端30aを水平旋回
可能に枢支し、自由端30bに固定部材12を設けておく。
アーム本体30は、中間部位より自由端側に位置して前記
係合受穴26に係合するラッチ31を進退動可に設け、以っ
て係合部材13を構成することができる。ラッチ31は常時
はばね32で付勢されて装着穴33から上部へ進退可となっ
ており、基板20の回り止め片27に向けて下り傾斜する案
内面31aが形成されている。又、回り止め片27に当接す
る側面個所にはバンパー34を突設させておく。バンパー
34としては弾性材が好ましい。尚、アーム本体30は、上
記ラッチ31等を収納するために断面コ字形の収納枠35と
その上面開口に取付する蓋板36とから矩形柱状に形成で
き、収納枠35の下面にはばね32を収納するポケット37を
取付しておくことができる。 上記ラッチ31は係合解除部材14によって係合解除され
る。係合解除部材14としては、上記ラッチ31と、このラ
ッチ31を後退させるレバー部材40とから構成される。レ
バー部材40は、アーム本体30の内部にばね41で突出方向
へ付勢状態で長さ方向に沿って収納されるとともに、ア
ーム本体基端側から先端のレバー片42が走行方向へ突出
して成る。レバー片42は上方へ略L字形状に折曲され、
前述のカム溝24に係入してガイド部材10を旋回誘導す
る。レバー片42には、必要に応じて外周部に衝撃を弾性
緩衝する衝接部43を形成しておく。又、レバー部材40の
他端には二股状の押下片44,44を設け、この押下片44の
下面テーパ面45を形成する。これに対応して、前記ラッ
チ31の両側には袖部46,46が突設され、袖部46にテーパ
受面47を形成して上記押下片44のテーパ面46と当接状態
としておく。 さらに、前記アーム自由端30bにある固定部材12を説
明する。固定部材12はドア2の外框側の上端に取付可能
な固定板50と、固定板50をヒンジ連結するヒンジ片51と
を備える。固定板50は、例えばインセット取付する場合
には堀込み取付可能なカップ部材52に形成できる。尚、
ヒンジ片51は軸穴53に軸ピン54を介して取付されてい
る。 さらに、前述の上下調整機構15と前後調整機構16と
は、固定部材12とアーム自由端30bとの間に設けられる
ことが望ましい。上下調整機構15としては、アーム片51
のほかに調整板60を設け、調整板60をアーム自由端30b
に固定ねじ61で固定し、この調整板60に上下方向への長
穴62を形成して長穴62の範囲内で上下調整を可能にでき
る。調整板60の左右にはズレ防止の保持片63,63を形成
しておく。 又、前後調整機構16としては、調整板60に或いはアー
ム自由端30bに前記ヒンジ片51を固定ねじ70で固定し、
ヒンジ片51に前後方向への長穴71を形成しておく。これ
によって、長穴71の範囲内でドア2を前後方向へ調整で
きる。 さらに又、前記レール部材4には本体Aに位置する走
行片4a,4bにストッパ部材7を固定し、ストッパ部材7
のストッパ片8を前記レバー片42に衝接可能に突出させ
ておく。 上記構成に基づく作用を説明する。 折戸装置は、ドア閉止位置においてランナー部材5が
レール部材4の中間位置にあってドア1,2が平行となっ
ている。斯る状態において、ガイド部材10とアーム部材
11との間では、係合受穴26にラッチ31が突出係合して係
合状態となっており、両部材10,11は長手方向に重畳し
た一体状態となっている。又、レバー部材40のレバー片
42は、レール部材4の下面で折畳側に向けて走行自在に
突出している。 ドア折畳に伴なって、ランナー部材5がレール部材4
を走行してストッパ部材7に接近すると同時にドア1,2
が折畳位置となる。その際、レバー部材40のレバー片42
がストッパ部材7に衝接する。即ち、レバー42の衝接部
43がストッパ片8に衝接するに伴なって、レバー片42が
ばね41に抗して押込みされるので、レバー片42は基板カ
ム溝24の直線溝24aに係入する状態となる。 右レバー片42の直線溝24aへの押込み状態において、
押下片44が前進してテーパ面45がテーパ受面47をばね32
に抗して押し下げるので、ラッチ31が係合受穴26から後
退して係合解除状態となる。 依って、ドア1,2の内框側を押して本体Aへ向けて旋
回力を付与すれば、アーム部材11はピン23を支点として
自由端20bが旋回する。旋回に伴なって、レバー片42が
直線溝24aから回動規制溝24bへと移行して旋回し、溝端
部において回動が規制されるに至る。この場合に約90度
旋回可能に構成しているので、アーム部材11はガイド部
材10に対して直交状態となる。ドア2はアーム部材11を
基準として固定部材12が位置されるために、両ドア1,2
はレール部材4から離間して略平行な状態で本体Aに沿
って収納される。勿論、間口は全開放状態となる。 ドア閉止に際しては、ドア1,2を折畳位置へ前回と逆
に旋回力を付与すれば、アーム部材11が旋回してレバー
片42が回動規制溝24bから直線溝24aへと移行し、バンパ
ー材34が回り止め片27に当接して直線状態となる。斯る
状態において、ラッチ31は係合受穴26の下位に臨んでい
るので、ドア1,2を折畳位置から閉止方向へと押すこと
によってレバー片42がストッパ片8から離間すれば、レ
バー片42がばね41によって直線溝24aから後退するの
で、押下片44が後退してラッチ31を上昇させて係合状態
となる。 上記一実施例において、ガイド部材10とアーム部材11
と固定部材12とを説明したが、あくまでも例示であっ
て、例えば車輪21,22の構造等同等な機能を果す各部材
を実施できる。 又、本体側Aの外框側にピボット装置6を設けた例を
図示説明したが、ピボット装置6に代えて別のランナー
部材5を走行させることも可能である。この場合には、
別のランナー部材5のアーム部材11を短く設定すれば、
両ドア1,2が平行な離間位置に収納可能にできる。 さらに、二枚吊折り構造を例示したが、この複数組に
も実施可能であるうえ、下部のランナー部材にも適用を
妨げない。 [発明の効果] 以上説明したように本発明に係るランナー部材は、レ
ール部材を走行するガイド部材と、このガイド部材に基
端が連結されて常時は重畳走行可能であるとともにドア
折畳位置から先端が水平旋回可能に連結されて成るアー
ム部材と、このアーム部材の先端に取付されてドアに固
定される固定部材と上記アーム部材と固定部材との間に
備えられドア取付位置を調整する調整機構とから構成す
ることによって、特別な装置を用いることなく、従来の
折畳位置からドアを略平行な収納位置へと移行して間口
を全開状態とすることができた。 又、ランナー部材が旋回可能であり、ドア取付位置の
調整が可能なために、従来の折戸構造に組込みすれば、
全開構造に変更できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る折戸用ランナー部材の一実施例を示
し、第1図は折戸装置の折畳状態を説明する概略平面
図、第2図はランナー部材を中心とする分解斜視図、第
3図は折畳手前の状態の縦断面図、第4図は第3図の状
態に相当する平面図、第5図は係合解除状態の縦断面
図、第6図は旋回状態の平面図、第7図(A)〜(C)
は旋回動作状態の説明図である。 1,2……ドア、1a,2a……ドア内框側、 1b,2b……ドア外框側、3……ヒンジ、 4……レール部材、5……ランナー部材、 6……ピボット装置、7……ストッパ部材、 8……ストッパ片、10……ガイド部材、 11……アーム部材、12……固定部材、 13……係合部材、14……係合解除部材、 15……上下調整機構、16……前後調整機構、 20……基板、24……カム溝、 30……アーム本体、40……レバー部材、 42……レバー片、44……押下片、 50……固定板、52……カップ部材、 60……調整板。
し、第1図は折戸装置の折畳状態を説明する概略平面
図、第2図はランナー部材を中心とする分解斜視図、第
3図は折畳手前の状態の縦断面図、第4図は第3図の状
態に相当する平面図、第5図は係合解除状態の縦断面
図、第6図は旋回状態の平面図、第7図(A)〜(C)
は旋回動作状態の説明図である。 1,2……ドア、1a,2a……ドア内框側、 1b,2b……ドア外框側、3……ヒンジ、 4……レール部材、5……ランナー部材、 6……ピボット装置、7……ストッパ部材、 8……ストッパ片、10……ガイド部材、 11……アーム部材、12……固定部材、 13……係合部材、14……係合解除部材、 15……上下調整機構、16……前後調整機構、 20……基板、24……カム溝、 30……アーム本体、40……レバー部材、 42……レバー片、44……押下片、 50……固定板、52……カップ部材、 60……調整板。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.レール部材を走行して折ドアを折畳位置と閉止位置
とに夫々移行するとともに、折ドアの折畳側から離れる
外框側に取付される折戸用ランナー部材であって、前記
レール部材を走行するガイド部材と、このガイド部材に
常時は重畳保持されて走行可能であるとともに折ドア折
畳位置から先端が水平旋回可能に連結されているアーム
部材と、このアーム部材の先端に取付されてドアに固定
される固定部材と、この固定部材と上記アーム部材との
間に備えられドア取付位置を調整する調整機構とから構
成される折戸用ランナー部材。 2.特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、調整機
構は上下の取付位置を調整する上下調整機構であること
を特徴とする折戸用ランナー部材。 3.特許請求の範囲第1項記載のものにおいて、調整機
構は前後の取付位置を調整する上下調整機構であること
を特徴とする折戸用ランナー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62227043A JP2672517B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 折戸用ランナー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62227043A JP2672517B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 折戸用ランナー部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6471983A JPS6471983A (en) | 1989-03-16 |
JP2672517B2 true JP2672517B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=16854628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62227043A Expired - Fee Related JP2672517B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 折戸用ランナー部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672517B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1121329C (zh) | 1998-09-11 | 2003-09-17 | 本田技研工业株式会社 | 车架一体式油箱的构造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57135675U (ja) * | 1981-02-19 | 1982-08-24 |
-
1987
- 1987-09-10 JP JP62227043A patent/JP2672517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6471983A (en) | 1989-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |