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JP2669989B2 - 脱水装置 - Google Patents

脱水装置

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Publication number
JP2669989B2
JP2669989B2 JP4077253A JP7725392A JP2669989B2 JP 2669989 B2 JP2669989 B2 JP 2669989B2 JP 4077253 A JP4077253 A JP 4077253A JP 7725392 A JP7725392 A JP 7725392A JP 2669989 B2 JP2669989 B2 JP 2669989B2
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JP
Japan
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dehydration
water
time
tank
rotation
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勝司 大西
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱水時間の最適化を図
った脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術はたとえば特開昭61
−209690号公報に開示されている。この公開公報
には、洗濯工程、すすぎ工程および脱水工程を含む一連
の洗濯動作を自動で行わせることができるようにした全
自動洗濯機が開示されている。そして、この洗濯機で
は、洗濯槽に収容された洗濯物を攪拌しかつ水流を生じ
させて洗濯物の洗浄を行う洗濯工程において、洗濯物の
量が検出される。洗濯物の量の検出は、洗濯物を攪拌
し、また水流を起こさせるための回転翼を駆動するモー
タに流れる電流を検出することによって達成される。す
なわち、洗濯物の量が多いと回転翼に加わる負荷が大き
くなるので、モータに大きな負荷がかかり、モータ電流
が増加することになる。したがって、洗濯工程におい
て、モータ電流を検出すれば、洗濯物の量が検知され
る。
【0003】洗濯動作を構成する上述の各工程の継続時
間は、検出された洗濯物の量を基準として行われる。す
なわち、脱水工程の継続時間は、洗濯物の量に応じて決
定されることになる。このようにして、脱水時間の最適
化が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の先行技術では、
洗濯物の量が多いときには脱水時間が長くされ、洗濯物
の量が少ないときには脱水時間が短くされる。すなわ
ち、脱水時間は洗濯物の量のみに依存している。しか
し、洗濯物の種類によっては、量が多くても水切れが良
かったり、量が少なくても水切れが悪かったりするもの
がある。したがって、洗濯物の量のみに応じて脱水時間
を設定する上述の先行技術では、洗濯槽内に収容した洗
濯物の種類によっては、脱水時間に過不足が生じること
になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、洗濯物の量および種類に応じた適切な脱水
時間を設定することができるようにした脱水装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の脱水装置は、脱水孔が形成されている筒状
の脱水槽と、この脱水槽を回転させる回転駆動手段とを
有し、上記脱水槽を回転させることによりこの脱水槽内
の収容物に含まれている水分を上記脱水孔から排出させ
るようにした脱水装置において、上記脱水孔からの水の
流出状況を検出する検出手段と、この検出手段で検出さ
れる水の流出状況に基づいて、上記脱水槽内の収容物の
脱水状態が一定の脱水状態に達したどうかを判定する
判定手段と、上記脱水槽の回転開始から上記判定手段が
上記一定の脱水状態に達したと判定するまでの時間を計
測する計測手段と、この計測手段で計測された時間に基
づいて、上記脱水槽の回転を停止させるべき時点である
回転停止時点を決定する手段と、決定された回転停止時
点で上記回転駆動手段による脱水槽の回転を停止させる
制御手段とを含み、 上記検出手段は、上記脱水孔から流
出する水を貯留するための水受けと、この水受けに一定
量の水が貯留されたことを検知するための貯留水量セン
サと、この貯留水量センサの出力信号に基づいて、上記
水受けに上記一定量の水が貯留されるのに要する時間を
計測する手段とを含むものであり、 上記判定手段は、上
記水受けに上記一定量の水が貯留されるのに要する時間
が所定時間以上であるときに、上記一定の脱水状態に達
したと判定するものであることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、検出手段により、脱水槽
に形成された脱水孔からの水の流出状況が検出される。
この水の流出状況は、脱水槽内の収容物の脱水状態に対
応している。判定手段では、検出された水の流出状況に
基づいて、脱水槽内の収容物の脱水状態が一定の脱水状
態に達したかどうかが判断される。そして、脱水槽の回
転開始から上記一定の脱水状態に達するまでの時間が計
測手段により計測される。
【0008】したがって、この計測手段で計測された時
間は、脱水槽内の収容物の脱水が速やかに進行するの
か、緩慢に進行するのかに対応している。すなわち、こ
の計測時間は、脱水がされやすいのか、されにくいのか
に対応していると言える。そこで、本発明では、計測手
段で計測された時間に基づいて脱水槽の回転停止時点が
決定される。この回転停止時点は、上記計測手段での計
測時間から推定して、脱水が終了するものと考えられる
時点である。
【0009】このようにして、回転停止時点が決定され
ると、制御手段は当該回転停止時点を待って、回転駆動
手段を制御し、脱水槽の回転を停止させることになる。
このように、本発明では、脱水槽の収容物の量によるの
ではなく、脱水の進行状況に応じて脱水槽の回転停止時
点を決定しているから、脱水槽内の収容物の種類や量に
良好に適応して、最適な脱水時間が設定されることにな
る。脱水孔からの水の流出状況の検出は、脱水孔から流
出する水を水受けに貯留し、この水受けに一定量の水が
検知されたことを貯留水量センサによって検知するとと
もに、この貯留水量センサからの出力に基づいて、上記
一定量の水が水受けに貯留されるのに要する時間を計測
することによって達成される。脱水開始初期には、多量
の水分が脱水槽内の収容物から流出するから、水受けに
は速やかに上記一定量の水が貯留される。これに対し
て、脱水がある程度進行すると、脱水槽内の収容物から
流出する水量が減少してくるから、水受けに上記一定量
の水が貯留されるまでに、比較的長い時間を要するよう
になる。そこで、判定手段は、上記水受けに上記一定量
の水が貯留されるのに要する時間が所定時間以上である
ときに、上記一定の脱水状態に達したものと判定するこ
ととしている。
【0010】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施例の脱水
装置を適用した洗濯機の概略構成を示す簡略化した断面
図である。この洗濯機は、洗濯機本体1内に吊り棒(図
示せず)を介して弾性的に吊支され洗濯水を貯水する外
槽2と、該外槽2に回転軸3を介して回転自在に内装さ
れ洗濯物を収容する内槽4とを備えている。この内槽4
が脱水槽に対応する。
【0011】洗濯機本体1は、上面に開口を有する箱形
に形成されており、その上面後部には操作部6が設けら
れており、この操作部6には運転モード等を表示するL
ED群等(図示せず)が備えられている。外槽2の上部
には、給水ホース9が接続されている。この給水ホース
9の途中部には、外槽2内への洗濯水の水を制御する
給水電磁弁11が設けられている。外槽2の底部には、
内槽4から排出された水を貯留するための水受け17が
設けられている。この水受け17の底部には排水口17
aが形成されており、この排水口17aに排水ホース1
0が接続されている。
【0012】排水ホース10の途中部には、外槽2から
洗濯機本体1外への洗濯水の排水を制御する排水電磁弁
12が設けられている。また、水受け17の底部には、
この水受け17に一定量の水が貯留されたことを検知す
るための水検知センサ13(貯留水量センサ)が取り付
けられている。この水検知センサ13は水受け17の側
壁の相対向する位置から突出された一対の電極からな
る。この電極の位置まで水位が上昇すると、両電極間が
導通状態となり、これにより一定量の水が水受け17に
貯留されたことが検知される。
【0013】外槽2の底部一角には、エアートラップ1
6が設けられている。エアートラップ16は、操作部2
内の水位センサ14に圧力ホース15を介して接続され
ている。水位センサ14は、外槽2内の水位変化を圧力
変化として検出し、この圧力変化に応じて磁性体コイ
ル内で移動させ、結果として水位変化をコイルのインダ
クタンス変化として検出するものである。30は制御基
板であり、31は水検知センサ13と制御基板30との
間を接続するリード線である。
【0014】内槽4には、多数の微細な脱水孔32が形
成されており、内槽4の底部開口には、洗濯水および洗
濯物を攪拌する回転翼18が正逆回転自在に内装支持さ
れている。図3は内槽4および回転翼18に回転力を伝
達するための構成を拡大して示す断面図である。回転軸
3は、内槽4の底面4aに補強板20を介して固定され
ており、回転軸3には、回転翼18を支持した内軸19
が回転自在に内挿されている。そして、回転軸3は、外
槽2の底面に水シール用オイルシール21および回転軸
用軸受22を介して回転自在に貫通支持されている。オ
イルシール21および軸受22は、内部にグリースが充
填されており、外槽2の底面2aに圧入固定されてい
る。
【0015】また、外槽2の底面2aには、回転軸3お
よび内軸19を回転駆動させるための回転翼駆動手段2
3(図2参照)と、回転翼駆動手段23からの駆動力を
回転軸3に継断可能に伝達するクラッチ機構25とが設
置されている。回転翼駆動手段23は、図2に示すよう
に、駆動モータ26と、後述するベルトプーリ74と、
駆動モータ26とベルトプーリ74間に掛巻された無端
状のプーリベルト27とから構成されている。本実施例
では、駆動モータ26およびクラッチ機構25などによ
り回転駆動手段が構成されている。
【0016】クラッチ機構25は、駆動モータ26から
の駆動力を駆動軸62から減速して内軸19に伝達する
減速装置63と、減速装置63を内装して回転軸3に外
嵌固定されると共に、駆動力をスプリングクラッチ64
を介して内槽4に伝達するギアケース65とを備えてい
る。そして、ギアケース65の外周に、内槽4の回転を
停止させるブレーキ66が離接自在に配置されており、
該ギアケース65は、ブレーキ66との接触面65aが
硬化処理されたアルミニウム等から成る。
【0017】減速装置63は、駆動軸62に固定された
ピニオン67と、ピニオン67に噛合して回転する大ギ
ア68と、内軸19に外嵌固定され大ギア68を回転自
在に保持するギア保持体69と、ギア保持体69に回転
自在に保持された遊星ギア70aと、ギアケース65の
内周面に形成され遊星ギア70aと噛合するリングギア
70bとから構成されている。
【0018】ギアケース65は、回転軸3に係合された
小径部71と、減速装置63を内蔵した大径部72と有
している。大径部72は、ブレーキドラムの機能を有す
るもので、大径部72の前記ブレーキ66との接触面6
5aを時効処理(溶体化処理した後、急冷し、焼き戻し
をする)を行うことにより、耐久性に優れた摺動部を形
成している。
【0019】そして、ギアケース65の下部に、駆動軸
62が駆動軸受筒73を介して回転自在に内嵌支持さ
れ、駆動軸受筒73とベルトプーリ74との間で円柱状
の伝達体75が介装されており、伝達体75に前記駆動
軸62が一体回転可能に嵌合されている。また、伝達体
75および駆動軸受筒73に、コイル状のスプリングク
ラッチ64が外嵌され、更にその外周部に、ラチェット
ギア77が遊嵌されている。スプリングクラッチ64の
下端は、伝達体75に係合されており、スプリングクラ
ッチ64の上端は、駆動軸受筒73に固定されている。
【0020】そして、伝達体75、スプリングクラッチ
64、ラチェットギア77およびラチェットギア77に
係合離間するストッパ片(図示せず)により、ギアケー
ス65への動力伝達手段が構成されている。この動力伝
達手段は、駆動モータ26の正転によりスプリングクラ
ッチ64が伝達体75および駆動軸受筒73の外周面か
ら離間し、かつ駆動モータ26の逆転によりスプリング
クラッチ64が伝達体75および駆動軸受筒73の外周
面に圧接する。
【0021】ブレーキ66は、ブレーキバンド78とブ
レーキシュ79とから成り、ブレーキバンド78は、帯
状の板をU字形に変形させたもので、ギアケース65と
の接触面65aに、ブレーキシュ79がブレーキ動作時
に生じる摺動摩擦でも剥離しないように接着されてい
る。そして、ブレーキバンド78の一端に係合したレバ
ー(図示せず)により、ブレーキシュ79がギアケース
65に離接自在とされる。なお、図3中80は駆動軸用
軸受、81はクラッチケースである。
【0022】すなわち、駆動モータ26からプーリベル
ト27を介して駆動軸62に伝達された駆動力により
洗いおよびすすぎ時には、ベルトプーリ74の回転で駆
動軸62が回転し、ピニオン67が回転する。この際、
ラチェットギア77は、ストッパ片によって回転が止め
られており、スプリングクラッチ64は駆動モータ26
の正転時に緩むので、伝達体75の回転は駆動軸受筒7
3に伝達されない。このとき、ギアケース65は、ブレ
ーキ66が押圧されているので、回転しないようになっ
ている。
【0023】ピニオン67は、大ギア68により一段減
速し、大ギア68は、ギア保持体69を介して遊星ギア
70aを回し、遊星ギア70aは、ギアケース65内に
加工されたリングギア70bと噛み合っているため、リ
ングギア70bに噛み合いながら遊転する。遊星ギア7
0aの回転力は、ギア保持体69から内軸19に伝達さ
れ、内軸19を回転させる。したがって、内軸19の先
端の回転翼18が一定の減速比でもって回転することで
洗いおよびすすぎ作用をなす。
【0024】脱水時には、駆動モータ26を逆転し、ス
トッパ片をラチェットギア77から離間させ、ブレーキ
66のレバーを可動させることによりブレーキ66が緩
められるので、ギアケース65は自由回転可能となり、
またラチェットギア77も空転するようになる。伝達体
75および駆動軸受筒73の外周面がスプリングクラッ
チ64のスプリング自体の内径と僅かに隙間があり、逆
転することで伝達体75からの回転力がスプリングクラ
ッチ64に伝達され、スプリングクラッチ64を締まり
方向に働くよう巻くため、伝達体75は駆動軸受筒73
にスプリングによって固定される。したがって、ベルト
プーリ74、駆動軸62および駆動軸受筒73が一緒に
回転し、ギアケース65に一体化された内槽4が回転す
ることになる。
【0025】また、駆動軸受筒73と駆動軸62とが一
体回転し、ギアケース65が回転するため、減速比が大
でギア同志の噛合が大である減速装置63は、ギアケー
ス65と一体的に回転することになる。すなわち、脱水
時には、両者が一体的に高速回転して脱水作用をなす。
図4は上記の洗濯機の電気的構成を示すブロック図であ
る。洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を含む一連の
洗濯動作は、制御回路100の制御の下に実行される。
この制御回路100は、判定手段、計測手段および制御
手段などとして機能するもので、CPU101、RAM
102、ROM103、タイマー104、システムバス
105および入出力ポート106〜112を備えてい
る。
【0026】CPU101は、制御部113と演算部1
14とから構成されており、制御部113は、命令の取
り出し実行を行い、演算部114は、命令の実行段階に
おいて、制御部113からの制御信号によって入力機器
やメモリから与えられるデータに対し、二重加算、論理
演算、増減、比較等の演算処理を行う。RAM102
は、洗濯に関するデータを記憶するためのものであり、
ROM103は、洗濯機を動かすためのプログラムや、
判断のための条件設定、各種情報を処理するためのルー
ル等を読み込ませておくためのものである。
【0027】制御回路100には、水検知センサ13、
上蓋の開閉に連動する上蓋安全スイッチ5(図2では図
示が省略されている。)、操作部6(図2参照)のLE
D群を制御するためのLED点灯回路7、水位センサ1
4、各種操作キーから構成される入力キー回路200、
行程終了報知あるいは異常報知用ブザー回路201、双
方向性サイリスタ等から構成される負荷駆動回路20
2、電源回路203およびリセット回路204が接続さ
れている。
【0028】そして、入力ポート107〜109に、上
蓋安全スイッチ5、水検知センサ13、水位センサ1
4、入力キー回路200からの信号が入力されると、制
御回路100はこれらの情報を基に所定の演算を行い、
出力ポート110〜112からLED点灯回路7、ブザ
ー回路201、負荷駆動回路202等に制御信号を与え
る。負荷駆動回路202は、制御回路100からの信号
に従って、回転翼駆動モータ26の左右回転回路20
5,206、給水電磁弁駆動回路207および排水電磁
弁駆動回路208の動作を制御する。なお、制御回路1
00は、水位センサ14のインダクタンス変化により水
位を連続的且つ広範囲に検出する。
【0029】図1は、脱水工程における動作を説明する
ためのフローチャートである。脱水は、脱水槽である内
槽4を回転させ、脱水孔32から内槽4内に収容された
洗濯物に含まれている水分を流出させることによって達
成される。すすぎ工程に引き続いて脱水工程が開始され
ると、内槽4が回転駆動されるとともに、ステップS1
では、たとえばソフトウェアタイマにより実現される第
1のタイマT1がスタートされる。次いでステップS2
では排水電磁弁12が閉成される。第1のタイマT1
は、一定以上の脱水状態にまで内槽4内の洗濯物の脱水
が進むのに要する時間を測定するためのタイマである。
【0030】次にステップS3では、ソフトウェアタイ
マなどにより実現される第2のタイマT2がスタートす
る。そして、ステップS4では水受け17に予め定める
一定量の水が溜まるまで待機される。水受け17に一定
量の水が貯留されたかどうかの判断は、水検知センサ1
3の出力を参照して行われる。第2のタイマT2は、水
受け17に一定量の水が貯留されるまでの時間を計測す
るためのタイマである。すなわち、水受け17に一定量
の水が貯留された時点におけるタイマT2の計測時間
は、脱水孔32からの水の流出状況に対応することにな
る。この水の流出状況は、内槽4内の洗濯物の脱水状態
に対応している。このように、水受け17、水検知セン
サ13および制御回路100が実行するソフトウェアの
一部により、検出手段が構成されている。
【0031】水受け17に一定量の水が溜まると、ステ
ップS5において排水電磁弁12が開成され、水受け1
7内の水が排出される。ステップS6では、第2のタイ
マT2の計測時間が一定時間以上であるかどうかが判断
される。そして、この計測時間が一定時間未満である場
合には、内槽4内の洗濯物の脱水状態が一定以上の脱水
状態にまで達していないものとして、ステップS7でタ
イマT2がリセットされた後に、処理はステップS2に
戻る。
【0032】一方、ステップS6において、第2のタイ
マT2の計測時間が一定時間以上であると判断される
と、処理はステップS8に進む。このステップS8で
は、第1のタイマT1の計測時間が参照される。そし
て、このタイマT1の計測時間、すなわち一定の脱水状
態に至るまでに要した時間に基づいて、残りの脱水時間
が演算される。
【0033】ステップS9では、演算された残りの脱水
時間の経過が待機され、この残りの脱水時間が経過する
と、ステップS10で内槽4の回転を停止して、脱水工
程を終了する。以上のように本実施例の洗濯機では、水
受け17に一定量の水が貯留されるまでに要する時間を
計測することで、脱水状態が検知される。そして、一定
の脱水状態に達すると、脱水開始から当該一定の脱水状
態に達するまでの時間が参照され、この時間に基づいて
残りの脱水時間が演算される。
【0034】すなわち、本実施例では、脱水時間は、洗
濯物の量により定められるのではなく、脱水の進行状況
に基づいて定められる。このため、たとえばモータに対
する負荷が大きいにもかかわらず水切れが良かったり、
モータに対する負荷が小さいにもかからわず水切れが悪
かったりするような場合にも、最適な脱水時間を設定す
ることができる。このようにして、いずれの種類および
量の洗濯物に対しても最適な脱水時間を設定することか
できるようになる。
【0035】
【0036】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではない。たとえば、上述の実施例では、全自動洗
濯機にこの発明が適用された例について説明したが、本
発明の脱水装置はいわゆる2槽式洗濯機にも容易に適用
することができ、また脱水装置単独の構成としてもよい
ことは言うまでもない。その他、本発明の要旨を変更し
ない範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の脱水装置によれ
ば、脱水槽の収容物の量によるのではなく、脱水の進行
状況に基づいて脱水槽の回転停止時点を決定しているか
ら、脱水槽内の収容物の種類や量に良好に適応して、過
不足なく最適な脱水時間が設定される。しかも、水受け
に一定量の水が貯留されるまでの時間に基づいて一定の
脱水状態に達したかどうかを判定する構成を採用してい
るので、脱水槽の振動等の影響を受けにくく、脱水状態
に関する判定を正確に行える。これにより、脱水時間を
適切に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱水装置を適用した洗濯機
の脱水工程の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図2】洗濯機の全体の概略構成を簡略化して示す断面
図である。
【図3】回転翼および内槽を回転させるための構成を拡
大して示す断面図である。
【図4】上記洗濯機の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
3 回転軸 4 内槽(脱水槽) 12 排水電磁弁 13 水検知センサ 17 水受け 25 クラッチ機構 26 駆動モータ 100 制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水孔が形成されている筒状の脱水槽と、
    この脱水槽を回転させる回転駆動手段とを有し、上記脱
    水槽を回転させることによりこの脱水槽内の収容物に含
    まれている水分を上記脱水孔から排出させるようにした
    脱水装置において、 上記脱水孔からの水の流出状況を検出する検出手段と、 この検出手段で検出される水の流出状況に基づいて、上
    記脱水槽内の収容物の脱水状態が一定の脱水状態に達し
    どうかを判定する判定手段と、 上記脱水槽の回転開始から上記判定手段が上記一定の脱
    水状態に達したと判定するまでの時間を計測する計測手
    段と、 この計測手段で計測された時間に基づいて、上記脱水槽
    の回転を停止させるべき時点である回転停止時点を決定
    する手段と、 決定された回転停止時点で上記回転駆動手段による脱水
    槽の回転を停止させる制御手段とを含み、 上記検出手段は、上記脱水孔から流出する水を貯留する
    ための水受けと、この水受けに一定量の水が貯留された
    ことを検知するための貯留水量センサと、この貯留水量
    センサの出力信号に基づいて、上記水受けに上記一定量
    の水が貯留されるのに要する時間を計測する手段とを含
    むものであり、 上記判定手段は、上記水受けに上記一定量の水が貯留さ
    れるのに要する時間が所定時間以上であるときに、上記
    一定の脱水状態に達したと判定するものである ことを特
    徴とする脱水装置。
JP4077253A 1992-03-31 1992-03-31 脱水装置 Expired - Fee Related JP2669989B2 (ja)

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