JP2662930B2 - 粉末状油性成分内包組成物及びこれを含有する化粧料又は外用剤 - Google Patents
粉末状油性成分内包組成物及びこれを含有する化粧料又は外用剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水分散性が良く、肌なじ
みの良い、且つ耐塩性に優れた粉末状油性成分内包組成
物及びこれを含む化粧料又は外用剤に関する。
みの良い、且つ耐塩性に優れた粉末状油性成分内包組成
物及びこれを含む化粧料又は外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品あるいは外用剤など人間の皮膚に
直接塗布するものに対し、その原材料には安全であると
同時に皮膚に対して優れた効果をもたらす性質が要求さ
れる。例えば、(1)皮膚に柔軟性、滑沢性を与える、
(2)加脂助剤として皮膚を保護する、(3)皮膜形成
によって外部からの有害物の進入を防止する、(4)皮
膚にうるおいを与えるための保湿性を有する、などの働
きを行うことがあげられる。このような機能を満たすも
のとして従来から油性成分が大きな役割をはたしてお
り、この油性成分を皮膚になじみやすく付与するために
水系のクリーム、乳液、化粧水などの剤形が一般にとら
れている。
直接塗布するものに対し、その原材料には安全であると
同時に皮膚に対して優れた効果をもたらす性質が要求さ
れる。例えば、(1)皮膚に柔軟性、滑沢性を与える、
(2)加脂助剤として皮膚を保護する、(3)皮膜形成
によって外部からの有害物の進入を防止する、(4)皮
膚にうるおいを与えるための保湿性を有する、などの働
きを行うことがあげられる。このような機能を満たすも
のとして従来から油性成分が大きな役割をはたしてお
り、この油性成分を皮膚になじみやすく付与するために
水系のクリーム、乳液、化粧水などの剤形が一般にとら
れている。
【0003】最近、美白や保湿を目的として、粉末或い
は顆粒状の組成物を、使用する直前に化粧水や乳液に分
散せしめ、皮膚に塗布するいわゆる用時混合タイプのも
のが市販されるようになった。このような剤形は、前記
のクリーム、乳液、化粧水などの剤形が取りにくい成
分、例えば水共存下において酸化しやすい物質や液剤中
で安定的に混在しにくい物質を剤形化するには有利であ
る。
は顆粒状の組成物を、使用する直前に化粧水や乳液に分
散せしめ、皮膚に塗布するいわゆる用時混合タイプのも
のが市販されるようになった。このような剤形は、前記
のクリーム、乳液、化粧水などの剤形が取りにくい成
分、例えば水共存下において酸化しやすい物質や液剤中
で安定的に混在しにくい物質を剤形化するには有利であ
る。
【0004】しかしながら、このような従来の用時混合
タイプの粉末状組成物は油性成分の含有許容量は極めて
少なく、実用の場においてかかる油性成分の効能を十分
に引き出す量を配合できない。よって、通常、このよう
な剤形中の油性成分の効能を得るにはクリーム、乳液、
化粧水を別途用意して、併用しなければならない。ま
た、このような粉末状組成物に無理に多量の油性成分を
含有させようとすると油性成分がにじんで粉末自体がべ
たつき、流動性が悪くなるばかりか、水への分散性も悪
い。ひいては、分散後の水溶液の肌に対するなじみも悪
くなり、べたつき感さえ感じるようになり、商品価値が
極めて低いものになる。
タイプの粉末状組成物は油性成分の含有許容量は極めて
少なく、実用の場においてかかる油性成分の効能を十分
に引き出す量を配合できない。よって、通常、このよう
な剤形中の油性成分の効能を得るにはクリーム、乳液、
化粧水を別途用意して、併用しなければならない。ま
た、このような粉末状組成物に無理に多量の油性成分を
含有させようとすると油性成分がにじんで粉末自体がべ
たつき、流動性が悪くなるばかりか、水への分散性も悪
い。ひいては、分散後の水溶液の肌に対するなじみも悪
くなり、べたつき感さえ感じるようになり、商品価値が
極めて低いものになる。
【0005】また、この種の粉末状組成物を化粧料に利
用する場合、一般に美白や保湿効果のある成分、例えば
アスコルビン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸塩、
ヒアルロン酸塩などの塩類と併用される場合が多い。一
般に糖類のような粉末物質に油性成分と界面活性剤を吸
収させて、粉末状の組成物をつくることは容易だが、こ
のようなものでは粉末状組成物の流動性が悪いうえに、
水溶液に分散させる際に前記塩類などが混在すると、内
包した油性成分が直ちに分離してしまうために、この種
の粉末状組成物はその適用範囲も制限されることにな
る。
用する場合、一般に美白や保湿効果のある成分、例えば
アスコルビン酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸塩、
ヒアルロン酸塩などの塩類と併用される場合が多い。一
般に糖類のような粉末物質に油性成分と界面活性剤を吸
収させて、粉末状の組成物をつくることは容易だが、こ
のようなものでは粉末状組成物の流動性が悪いうえに、
水溶液に分散させる際に前記塩類などが混在すると、内
包した油性成分が直ちに分離してしまうために、この種
の粉末状組成物はその適用範囲も制限されることにな
る。
【0006】ゼラチンやカゼインナトリウムのような蛋
白質系の高分子を用いて、粉末状の油性成分含有組成物
をつくることも公知であるが、これらの組成物の分散液
を肌に塗布すると、非常にべたつき感が残る。また、前
者は高温での保存安定性が悪く、後者は水分散時に不溶
の凝集物がみられる。さらに両者とも塩類と併用すると
油性成分が分離してしまい、商品価値は低い。なおこれ
らの蛋白質粉末状組成物では、吸湿による腐敗の問題も
ある。
白質系の高分子を用いて、粉末状の油性成分含有組成物
をつくることも公知であるが、これらの組成物の分散液
を肌に塗布すると、非常にべたつき感が残る。また、前
者は高温での保存安定性が悪く、後者は水分散時に不溶
の凝集物がみられる。さらに両者とも塩類と併用すると
油性成分が分離してしまい、商品価値は低い。なおこれ
らの蛋白質粉末状組成物では、吸湿による腐敗の問題も
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑み、油性成分の内包量が高く、粉末状態での流
動性が良く、水に容易に分散し、分散後の水溶液が皮膚
になじみ易く、べたつき感のない好感触で、且つ保存安
定性に優れた粉末状油性成分内包組成物を提供すること
を目的とする。本発明の他の目的は、かかる粉末状油性
成分内包組成物を含有してなる化粧料又は外用剤を提供
することにある。
状況に鑑み、油性成分の内包量が高く、粉末状態での流
動性が良く、水に容易に分散し、分散後の水溶液が皮膚
になじみ易く、べたつき感のない好感触で、且つ保存安
定性に優れた粉末状油性成分内包組成物を提供すること
を目的とする。本発明の他の目的は、かかる粉末状油性
成分内包組成物を含有してなる化粧料又は外用剤を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、澱粉
又はその加水分解物とアルケニルコハク酸とのエステル
化物及び油性成分を含んでなることを特徴とする粉末状
油性成分内包組成物であり、さらにこれを配合してなる
化粧料又は外用剤である。
又はその加水分解物とアルケニルコハク酸とのエステル
化物及び油性成分を含んでなることを特徴とする粉末状
油性成分内包組成物であり、さらにこれを配合してなる
化粧料又は外用剤である。
【0009】本発明で用いる澱粉又はその加水分解物と
アルケニルコハク酸とのエステル化物を調製するための
原料は特に制限されない。すなわち澱粉としてはトウモ
ロコシ、馬鈴薯、小麦、米、タピオカなどの植物起源の
澱粉類が利用でき、またその加水分解物は、前記澱粉類
を例えば酸や酵素を用いて常法により処理したものでよ
く、その加水分解率、平均分子量、組成などについては
特に限定はない。
アルケニルコハク酸とのエステル化物を調製するための
原料は特に制限されない。すなわち澱粉としてはトウモ
ロコシ、馬鈴薯、小麦、米、タピオカなどの植物起源の
澱粉類が利用でき、またその加水分解物は、前記澱粉類
を例えば酸や酵素を用いて常法により処理したものでよ
く、その加水分解率、平均分子量、組成などについては
特に限定はない。
【0010】一方、アルケニルコハク酸の例として、オ
クテニルコハク酸、デセニルコハク酸、ドデセニルコハ
ク酸、テトラデセニルコハク酸、ヘキサデセニルコハク
酸、オクタデセニルコハク酸などがある。かかるアルケ
ニルコハク酸のカルボキシル基は遊離状態にあるもの、
ハロゲン化物あるいは無水物が利用できるが、エステル
化反応を効率良く行うためにはハロゲン化物又は無水物
が好ましい。
クテニルコハク酸、デセニルコハク酸、ドデセニルコハ
ク酸、テトラデセニルコハク酸、ヘキサデセニルコハク
酸、オクタデセニルコハク酸などがある。かかるアルケ
ニルコハク酸のカルボキシル基は遊離状態にあるもの、
ハロゲン化物あるいは無水物が利用できるが、エステル
化反応を効率良く行うためにはハロゲン化物又は無水物
が好ましい。
【0011】前記した澱粉又はその加水分解物とアルケ
ニルコハク酸とのエステル化物は、例えば澱粉又はその
加水分解物とアルケニルコハク酸無水物とを混合し、酸
又はアルカリ触媒の存在下、必要に応じて不活性ガスの
雰囲気中、室温〜200℃で5〜20時間エステル化反
応せしめ、要すればさらに脱酸、脱色、脱臭等の精製処
理を施して得ることができる。かくして得られるアルケ
ニルコハク酸のエステル化物は、通常、一方のカルボン
酸基が澱粉又はその加水分解物とのエステルとなり、他
方のカルボン酸基は遊離もしくはナトリウム、カリウ
ム、アンモニア、アミン類などの塩になっていてもよい
が、本発明では遊離カルボン酸ないしはアルカリ塩を一
部含むものが好ましい。
ニルコハク酸とのエステル化物は、例えば澱粉又はその
加水分解物とアルケニルコハク酸無水物とを混合し、酸
又はアルカリ触媒の存在下、必要に応じて不活性ガスの
雰囲気中、室温〜200℃で5〜20時間エステル化反
応せしめ、要すればさらに脱酸、脱色、脱臭等の精製処
理を施して得ることができる。かくして得られるアルケ
ニルコハク酸のエステル化物は、通常、一方のカルボン
酸基が澱粉又はその加水分解物とのエステルとなり、他
方のカルボン酸基は遊離もしくはナトリウム、カリウ
ム、アンモニア、アミン類などの塩になっていてもよい
が、本発明では遊離カルボン酸ないしはアルカリ塩を一
部含むものが好ましい。
【0012】かかるエステル化物は、1種もしくは2種
以上を組み合せ、本発明の粉末状油性成分内包組成物
中、1〜80重量%、好ましくは3〜50重量%含有せ
しめることができる。1重量%未満では、同時に包含さ
せる油性成分の種類によっては粉末状組成物とならない
ことがあり、逆に80重量%を超えて含めると水に対す
る粉末状組成物の分散性が低下するので好ましくない。
以上を組み合せ、本発明の粉末状油性成分内包組成物
中、1〜80重量%、好ましくは3〜50重量%含有せ
しめることができる。1重量%未満では、同時に包含さ
せる油性成分の種類によっては粉末状組成物とならない
ことがあり、逆に80重量%を超えて含めると水に対す
る粉末状組成物の分散性が低下するので好ましくない。
【0013】次に、本発明で用いる油性成分とは、通常
の化粧品や外用剤で用いられる油性物質であれば良く、
炭化水素類、エステル類、油脂類、ワックス類、高級脂
肪酸、高級アルコール、シリコーン系物質、ステロール
類、樹脂類などがこれに含まれる。
の化粧品や外用剤で用いられる油性物質であれば良く、
炭化水素類、エステル類、油脂類、ワックス類、高級脂
肪酸、高級アルコール、シリコーン系物質、ステロール
類、樹脂類などがこれに含まれる。
【0014】これらの例としては、流動パラフィン、イ
ソパラフィン、ワセリン、スクワラン、テレビン油、ミ
リスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソパルミチ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソオクチル酸セ
チル、トリイソオクチル酸グリセリル、トリカプリル酸
グリセリル、カプリル酸及びカプリン酸の混合脂肪酸の
トリグリセリド、ジイソオクチル酸ネオペンチルグリコ
ールエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン
酸イソノニル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、
イソステアリン酸ジペンタエリスリトールエステル、メ
トキシケイヒ酸イソオクチル、ユーカリ油、大豆油、ゴ
マ油、米胚芽油、サフラワー油、パーム油、オリーブ
油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、ヒ
マシ油、月見草油、タートル油、ミンク油などがある。
ソパラフィン、ワセリン、スクワラン、テレビン油、ミ
リスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソパルミチ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソオクチル酸セ
チル、トリイソオクチル酸グリセリル、トリカプリル酸
グリセリル、カプリル酸及びカプリン酸の混合脂肪酸の
トリグリセリド、ジイソオクチル酸ネオペンチルグリコ
ールエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン
酸イソノニル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、
イソステアリン酸ジペンタエリスリトールエステル、メ
トキシケイヒ酸イソオクチル、ユーカリ油、大豆油、ゴ
マ油、米胚芽油、サフラワー油、パーム油、オリーブ
油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、ヒ
マシ油、月見草油、タートル油、ミンク油などがある。
【0015】またオレンジラフィー油、ラノリン、ステ
アリン酸、ベヘニン酸、ステアリルアルコール、セタノ
ール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、ミツロウ、カルナウバワックス、キャン
デリラワックス、米ヌカワックス、セラック、大豆硬化
油、菜種硬化油、パーム硬化油、トリステアリン酸グリ
セリル、ロジン、ビタミンA、トコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コレステロ
ール、フィトステロール、アスコルビン酸ステアレー
ト、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、動植物の精油成分などがある。
アリン酸、ベヘニン酸、ステアリルアルコール、セタノ
ール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、ミツロウ、カルナウバワックス、キャン
デリラワックス、米ヌカワックス、セラック、大豆硬化
油、菜種硬化油、パーム硬化油、トリステアリン酸グリ
セリル、ロジン、ビタミンA、トコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コレステロ
ール、フィトステロール、アスコルビン酸ステアレー
ト、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン、動植物の精油成分などがある。
【0016】なお、かかる油性成分は適宜、1種のみな
らず複数種とし、必要量を使用すればよいが、通常、本
発明の粉末状組成物中、0.1〜70重量%、好ましく
は1〜60重量%含有せしめることができる。0.1重
量%未満では油性成分の効能が十分に発揮できなくな
り、また70重量%を超えると本発明の粉末状組成物で
油性成分がにじみ出し、安定性を損なう。
らず複数種とし、必要量を使用すればよいが、通常、本
発明の粉末状組成物中、0.1〜70重量%、好ましく
は1〜60重量%含有せしめることができる。0.1重
量%未満では油性成分の効能が十分に発揮できなくな
り、また70重量%を超えると本発明の粉末状組成物で
油性成分がにじみ出し、安定性を損なう。
【0017】本発明の粉末状油性成分内包組成物は、ア
ルケニルコハク酸と澱粉又はその加水分解物とのエステ
ル化物を水に溶解ないし分散させた後、油性成分を加え
てホモミキサーやホモジナイザーなどの乳化機により水
中油滴型の乳化液を調製し、これを凍結乾燥や噴霧乾燥
などの処理を施して水分を蒸散させることにより得られ
る。このとき、本発明のエステル化物と油性成分との配
合比率(重量基準)は、概ね20/1〜1/20好まし
くは10/1〜1/10である。得られる粉末状組成物
の分散性をさらに向上させるために、乳化処理にあたり
HLBが10以下の親油性界面活性剤を配合するか、又
は/及び糖類を配合をすることが好ましい。
ルケニルコハク酸と澱粉又はその加水分解物とのエステ
ル化物を水に溶解ないし分散させた後、油性成分を加え
てホモミキサーやホモジナイザーなどの乳化機により水
中油滴型の乳化液を調製し、これを凍結乾燥や噴霧乾燥
などの処理を施して水分を蒸散させることにより得られ
る。このとき、本発明のエステル化物と油性成分との配
合比率(重量基準)は、概ね20/1〜1/20好まし
くは10/1〜1/10である。得られる粉末状組成物
の分散性をさらに向上させるために、乳化処理にあたり
HLBが10以下の親油性界面活性剤を配合するか、又
は/及び糖類を配合をすることが好ましい。
【0018】HLB10以下の親油性界面活性剤として
は、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリ
オキシエチレングリセリルオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテト
ラオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリ
ステアレート、グリセリルモノオレート、グリセリルモ
ノステアレート、ジグリセリルモノイソステアレート、
ジグリセリルジステアレート、レシチンなどがある。こ
れらは通常、単独もしくは2種以上を組み合わせて、粉
末状組成物全量に対して0.01〜15重量%、好まし
くは0.05〜10重量%使用すればよい。
は、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリ
オキシエチレングリセリルオレート、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテト
ラオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリ
ステアレート、グリセリルモノオレート、グリセリルモ
ノステアレート、ジグリセリルモノイソステアレート、
ジグリセリルジステアレート、レシチンなどがある。こ
れらは通常、単独もしくは2種以上を組み合わせて、粉
末状組成物全量に対して0.01〜15重量%、好まし
くは0.05〜10重量%使用すればよい。
【0019】また糖類の例として、グルコース、フルク
トース、マンノース、ガラクトース、キシロース、アラ
ビノース、リボースなどの単糖類、マルトース、ラクト
ース、スクロースなどの二糖類、澱粉を酸または酵素で
加水分解したデキストリン類、マンニット、ソルビッ
ト、マルビットなどの糖アルコール類などがある。これ
らの添加量は、必要に応じて可変できるが、粉末状組成
物全量に対して概ね5〜90重量%、好ましくは10〜
80重量%である。
トース、マンノース、ガラクトース、キシロース、アラ
ビノース、リボースなどの単糖類、マルトース、ラクト
ース、スクロースなどの二糖類、澱粉を酸または酵素で
加水分解したデキストリン類、マンニット、ソルビッ
ト、マルビットなどの糖アルコール類などがある。これ
らの添加量は、必要に応じて可変できるが、粉末状組成
物全量に対して概ね5〜90重量%、好ましくは10〜
80重量%である。
【0020】なお本発明の粉末状組成物に封入される油
性成分は、乳化工程での平均粒子径が小さい程長期保存
の安定性が良いので、高圧や超音波による乳化処理、界
面活性剤の併用、pHの調整などを行うとよい。長期の
保存安定性の面から、通常、乳化時の平均粒子径を10
μm以下にしておくとよい。本発明の粉末状組成物に
は、前記の各種成分のほか、従来の化粧品又は外用剤で
用いられる公知成分を配合することも可能である。
性成分は、乳化工程での平均粒子径が小さい程長期保存
の安定性が良いので、高圧や超音波による乳化処理、界
面活性剤の併用、pHの調整などを行うとよい。長期の
保存安定性の面から、通常、乳化時の平均粒子径を10
μm以下にしておくとよい。本発明の粉末状組成物に
は、前記の各種成分のほか、従来の化粧品又は外用剤で
用いられる公知成分を配合することも可能である。
【0021】かくして得られる本発明の粉末状油性成分
内包組成物は、これをクリーム、乳液、シャンプー、リ
ンス、パック剤、軟膏、パップ剤等の種々の化粧料又は
外用剤に適量を配合することができ、とりわけパウダー
スプレー、パウダリーファンデーション、浴用剤などの
粉末状物としても利用できる。
内包組成物は、これをクリーム、乳液、シャンプー、リ
ンス、パック剤、軟膏、パップ剤等の種々の化粧料又は
外用剤に適量を配合することができ、とりわけパウダー
スプレー、パウダリーファンデーション、浴用剤などの
粉末状物としても利用できる。
【0022】
【実施例】以下の実施例において使用する、澱粉又はそ
の加水分解物とアルケニルコハク酸とのエステル化物
は、アルケニルコハク酸としてオクテニルコハク酸無水
物又はドデセニルコハク酸無水物(いずれも三洋化成
(株)製)、澱粉としてコーンスターチ、又は澱粉加水
分解物としてデキストリンの各50%水溶液を原料と
し、触媒として水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウムの
60重量%水溶液を用い、50℃で窒素ガスを吹込みな
がら10時間攪拌して調製した。ここに得られるエステ
ル化物は、例えばオクテニルコハク酸デキストリンエス
テル(ナトリウム塩型)であり、さらにこれを塩酸で酸
性化処理して該エステル(遊離型)とした。
の加水分解物とアルケニルコハク酸とのエステル化物
は、アルケニルコハク酸としてオクテニルコハク酸無水
物又はドデセニルコハク酸無水物(いずれも三洋化成
(株)製)、澱粉としてコーンスターチ、又は澱粉加水
分解物としてデキストリンの各50%水溶液を原料と
し、触媒として水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウムの
60重量%水溶液を用い、50℃で窒素ガスを吹込みな
がら10時間攪拌して調製した。ここに得られるエステ
ル化物は、例えばオクテニルコハク酸デキストリンエス
テル(ナトリウム塩型)であり、さらにこれを塩酸で酸
性化処理して該エステル(遊離型)とした。
【0023】実施例1〜5及び比較例1〜5 〔粉末状油性成分内包組成物の製造〕表1に示す処方に
従って、実施例1〜5及び比較例1〜5の粉末状組成物
を次の方法で調製した。すなわち、処方物の全重量の3
倍量の水を70℃に加温して水溶性成分を溶解ないし分
散させた後、20℃まで冷却した。次に、その水溶液
に、20℃で混合した油性成分を加え、ホモミキサーを
用いて5000rpm で1時間乳化し、さらに高圧ホモジ
ナイザーを用いて300kg/m2 の圧力で乳化した。その
乳化液を凍結乾燥し、粗粉砕して粉末状油性成分内包組
成物の各試料を得た。
従って、実施例1〜5及び比較例1〜5の粉末状組成物
を次の方法で調製した。すなわち、処方物の全重量の3
倍量の水を70℃に加温して水溶性成分を溶解ないし分
散させた後、20℃まで冷却した。次に、その水溶液
に、20℃で混合した油性成分を加え、ホモミキサーを
用いて5000rpm で1時間乳化し、さらに高圧ホモジ
ナイザーを用いて300kg/m2 の圧力で乳化した。その
乳化液を凍結乾燥し、粗粉砕して粉末状油性成分内包組
成物の各試料を得た。
【0024】
【表1】
【0025】〔粉末油性成分内包組成物の評価〕実施例
1〜5及び比較例1〜5の各試料を次に示す基準で評価
した。その評価結果を表2に示す。表2から、本発明に
係わる実施例1〜5の粉末状油性成分内包組成物は、油
性成分のにじみがなく、粉末状態での流動性が良く、水
に対して速やかに分散し、その分散液の肌への感触も優
れていることを確認した。
1〜5及び比較例1〜5の各試料を次に示す基準で評価
した。その評価結果を表2に示す。表2から、本発明に
係わる実施例1〜5の粉末状油性成分内包組成物は、油
性成分のにじみがなく、粉末状態での流動性が良く、水
に対して速やかに分散し、その分散液の肌への感触も優
れていることを確認した。
【0026】(油のにじみ)・・・なし:1、ややにじ
む:2、にじむ:3 (粉末の流動性)・・・良い:1、やや悪い:2、悪
い:3 (水への分散性)・・・速やかに分散:1、分散し難
い:2、分散しない:3 (分散液の肌への感触)・・・肌になじみしっとり感が
ある:1、肌になじむがややべたつきがある:2、肌に
なじみが悪くべたべたする:3
む:2、にじむ:3 (粉末の流動性)・・・良い:1、やや悪い:2、悪
い:3 (水への分散性)・・・速やかに分散:1、分散し難
い:2、分散しない:3 (分散液の肌への感触)・・・肌になじみしっとり感が
ある:1、肌になじむがややべたつきがある:2、肌に
なじみが悪くべたべたする:3
【0027】
【表2】
【0028】〔保存安定性の評価〕実施例4及び比較例
3で得た粉末状組成物の各試料を40℃で3ヶ月保存し
た後、同様の評価を行った。その結果を表3に示す。表
3から、本発明品である実施例4の粉末状組成物の優れ
た保存安定性が明らかになった。
3で得た粉末状組成物の各試料を40℃で3ヶ月保存し
た後、同様の評価を行った。その結果を表3に示す。表
3から、本発明品である実施例4の粉末状組成物の優れ
た保存安定性が明らかになった。
【0029】
【表3】
【0030】〔耐塩性の評価〕実施例4、比較例4及び
5で得た粉末状組成物の各試料1gとアスコルビン酸ナ
トリウム1gとの混合物をそれぞれ10mlの水道水に分
散させ、その状態を観察することにより耐塩性を評価し
た。その結果を表4に示す。表4から、本発明品(実施
例4の粉末状組成物)は油性成分が分離することなく、
また凝集物も発生せず、耐塩性が良好であることが明ら
かになった。
5で得た粉末状組成物の各試料1gとアスコルビン酸ナ
トリウム1gとの混合物をそれぞれ10mlの水道水に分
散させ、その状態を観察することにより耐塩性を評価し
た。その結果を表4に示す。表4から、本発明品(実施
例4の粉末状組成物)は油性成分が分離することなく、
また凝集物も発生せず、耐塩性が良好であることが明ら
かになった。
【0031】
【表4】
【0032】次に実施例6および7において、用時混合
タイプの化粧料の例を示す。 実施例6
タイプの化粧料の例を示す。 実施例6
【0033】下記(1)〜(15)の原料成分を用い、
粉末状油性成分内包組成物を試作した。処方の全重量の
3倍量の水を60℃に加温して、(7)及び(9)〜
(11)を溶解ないし分散させ、水相とした。一方、
(1)〜(6)、(8)及び(12)〜(14)を60
℃に加温して混合し、油相とした。温度を60℃に保っ
たまま、水相を油相に加え、ホモミキサーを用いて50
00rpm で1時間乳化した。その乳化液を130℃で噴
霧乾燥し、粉末状組成物の試作品を得た。このものは、
油分のにじみ、粉末の流動性、水への分散性の点で優れ
ており、その水分散液の肌に対する感触も良好であり、
本発明の粉末状油性成分内包組成物はいわゆる用時混合
タイプの化粧料として適用できることを認めた。
粉末状油性成分内包組成物を試作した。処方の全重量の
3倍量の水を60℃に加温して、(7)及び(9)〜
(11)を溶解ないし分散させ、水相とした。一方、
(1)〜(6)、(8)及び(12)〜(14)を60
℃に加温して混合し、油相とした。温度を60℃に保っ
たまま、水相を油相に加え、ホモミキサーを用いて50
00rpm で1時間乳化した。その乳化液を130℃で噴
霧乾燥し、粉末状組成物の試作品を得た。このものは、
油分のにじみ、粉末の流動性、水への分散性の点で優れ
ており、その水分散液の肌に対する感触も良好であり、
本発明の粉末状油性成分内包組成物はいわゆる用時混合
タイプの化粧料として適用できることを認めた。
【0034】 (1)ジカプリン酸ネオペンチル グリコールエステル 25.0重量%(以下同じ) (2)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 1.0 (3)ヘキサ12−ヒドロキシステアリン酸 ジペンタエリスリトールエステル 3.0 (4)オクタン酸セチル 10.0 (5)スクアラン 10.0 (6)ステアリン酸 1.0 (7)グリセリン 3.0 (8)セタノール 5.0 (9)オクテニルコハク酸 デキストリンエステル(遊離型) 20.0 (10)クエン酸 0.3 (11)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (12)メチルパラベン 0.2 (13)プロピルパラベン 0.1 (14)トコフェロール 0.1 (15)ラクトース 21.2
【0035】実施例7 下記(1)〜(12)の原料成分を用い、顆粒状油性成
分内包組成物を試作した。処方の全重量の2倍量の水を
60℃に加温して、(4),(5),(12)を溶解な
いし分散させた後、20℃に冷却し、さらに(7),
(8),(10)を溶解させ、水相とした。一方、
(1),(2),(3),(6),(9),(11)を
80℃に加温して混合し溶解させた後、20℃に冷却
し、油相とした。温度を20℃に保ったまま、水相、油
相に加え、ホモミキサーを用いて5000rpm で1時間
乳化した。その乳化液を凍結乾燥し、得られた組成物を
粗粉砕して造粒し、顆粒状組成物の試作品を得た。この
ものは、油分のにじみ、粉末の流動性、水に対する分散
性、及び分散液の肌に対する感触が良好であり、本発明
の顆粒状油性成分内包組成物は用時混合タイプの化粧料
として好適に使用できることを認めた。
分内包組成物を試作した。処方の全重量の2倍量の水を
60℃に加温して、(4),(5),(12)を溶解な
いし分散させた後、20℃に冷却し、さらに(7),
(8),(10)を溶解させ、水相とした。一方、
(1),(2),(3),(6),(9),(11)を
80℃に加温して混合し溶解させた後、20℃に冷却
し、油相とした。温度を20℃に保ったまま、水相、油
相に加え、ホモミキサーを用いて5000rpm で1時間
乳化した。その乳化液を凍結乾燥し、得られた組成物を
粗粉砕して造粒し、顆粒状組成物の試作品を得た。この
ものは、油分のにじみ、粉末の流動性、水に対する分散
性、及び分散液の肌に対する感触が良好であり、本発明
の顆粒状油性成分内包組成物は用時混合タイプの化粧料
として好適に使用できることを認めた。
【0036】 (1)イソノナン酸イソノニル 20.0重量%(以下同じ) (2)ミリスチン酸イソパルミチル 10.0 (3)ホホバ油 3.0 (4)グリセリン 3.0 (5)オクテニルコハク酸 デキストリンエステル(Na塩基型) 15.0 (6)モノオレイン酸ソルビタン 3.0 (7)アスコルビン酸ナトリウム 5.0 (8)ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1.0 (9)アスコルビン酸ステアレート 1.0 (10)プラセンタエキス 1.0 (11)メチルパラベン 0.3 (12)デキストリン 37.7
【0037】本発明の粉末状油性成分内包組成物を化粧
料又は外用剤に配合した実施例を下記に示す。 実施例8 〔デオドラントパウダースプレー〕 アルミニウムクロロハイドレート 30.0重量%(以下同じ) 無水ケイ酸 10.0 シリコン処理タルク 10.0 酸化亜鉛 3.9 トリクロサン 0.1 ミリスチン酸イソプロピル 10.0 ジメチルポリシロキサン 16.0 粉末状組成物※ 20.0 (※内訳) オクテニルコハク酸デキストリンエステル(Na塩型) 5.0重量% ラクトース 4.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 ジメチルポリシロキサン 5.0 香料 1.0 上記原料を用い、常法によりパウダースプレーを試作し
た。本品は、粉末状組成物を配合しない場合に比べて、
サラサラした感触で、発汗が多くなるにつれて体臭のマ
スキング効果が有効に発揮された。
料又は外用剤に配合した実施例を下記に示す。 実施例8 〔デオドラントパウダースプレー〕 アルミニウムクロロハイドレート 30.0重量%(以下同じ) 無水ケイ酸 10.0 シリコン処理タルク 10.0 酸化亜鉛 3.9 トリクロサン 0.1 ミリスチン酸イソプロピル 10.0 ジメチルポリシロキサン 16.0 粉末状組成物※ 20.0 (※内訳) オクテニルコハク酸デキストリンエステル(Na塩型) 5.0重量% ラクトース 4.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 ジメチルポリシロキサン 5.0 香料 1.0 上記原料を用い、常法によりパウダースプレーを試作し
た。本品は、粉末状組成物を配合しない場合に比べて、
サラサラした感触で、発汗が多くなるにつれて体臭のマ
スキング効果が有効に発揮された。
【0038】実施例9 〔パウダリーファンデーション〕 タルク 15.3重量%(以下同じ) マイカ 25.0 カオリン 5.0 二酸化チタン 10.0 雲母チタン 3.0 ステアリン酸亜鉛 1.0 ベンガラ 1.0 黄酸化鉄 3.0 黒酸化鉄 0.1 ナイロンパウダー 5.0 スクワラン 6.0 酢酸ラノリン 1.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0 ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコールエステル 2.0 モノオレイン酸ソルビタンエステル 0.5 トコフェロール 0.1 実施例6の粉末状組成物 20.0 上記原料を用い、常法によりパウダリーファンデーショ
ンを試作した。本品は、肌に塗付したところ、パウダリ
ーファンデーションなみの持ちの良さと、クリームファ
ンデーションのしっとり感、スキンケア効果を同時に得
ることができた。
ンを試作した。本品は、肌に塗付したところ、パウダリ
ーファンデーションなみの持ちの良さと、クリームファ
ンデーションのしっとり感、スキンケア効果を同時に得
ることができた。
【0039】実施例10 〔浴用剤〕 硫酸ナトリウム 50.0重量%(以下同じ) 炭酸水素ナトリウム 29.5 香料 0.5 実施例6の粉末状組成物 20.0 上記原料を用い、常法により浴用剤を試作した。本品
は、浴湯に投入したところ、すみやかに分散し、入浴後
も肌はしっとりした感じを維持していた。
は、浴湯に投入したところ、すみやかに分散し、入浴後
も肌はしっとりした感じを維持していた。
【0040】実施例11 〔粉末状ピールオフタイプパック〕 カオリン 25.0重量%(以下同じ) タルク 20.0 アルギン酸ナトリウム 10.0 硫酸カルシウム 20.0 炭酸ナトリウム 5.0 実施例6の粉末状組成物 20.0 上記原料を用い、常法により粉末状ピールオフタイプパ
ックを試作した。本品を水とともに混練、塗付し、剥離
した。本品では、実施例6の粉末状組成物を配合しない
場合に比べて、しっとりとした感触が強かった。
ックを試作した。本品を水とともに混練、塗付し、剥離
した。本品では、実施例6の粉末状組成物を配合しない
場合に比べて、しっとりとした感触が強かった。
【0041】実施例12 〔パップ剤〕 カオリン 60.0重量%(以下同じ) ホウ酸 5.0 グリセリン 33.0 粉末状組成物※ 2.0 (※内訳) オクテニルコハク酸デキストリンエステル(遊離型) 1.0重量% デキストリン 0.6 チモール 0.1 サリチル酸メチル 0.2 ハッカ油 0.1 上記原料を用い、常法によりパップ剤を試作した。本品
は、精油成分を粉末状化せずに配合したものに比べ、精
油成分の効果の発現が強くかつ持続した。
は、精油成分を粉末状化せずに配合したものに比べ、精
油成分の効果の発現が強くかつ持続した。
【0042】
【発明の効果】本発明の粉末状油性成分内包組成物は、
従来のいわゆる用時混合タイプの粉末状組成物ではでき
なかった、油性成分の効能を得るための必要量を封入で
きる。また、その粉末特性として、粉末流動性が良く、
且つ保存安定性に優れ、水に容易に分散し、耐塩性も良
好であり、分散後の水溶液は皮膚になじみ易く、べたつ
き感のない好ましい感触を有する。該組成物は、通常の
用時混合タイプの化粧品以外にも配合することができ、
水と接触した際に溶解して、包含された油性成分が効果
を発現できるような化粧品又は外用剤に応用できる。例
えば、デオドラントパウダースプレーに配合することに
より、汗の出た際に香気成分を溶出させたり、パウダリ
ーファンデーションに配合して、クリームファンデーシ
ョンと同様の効果を持たせたり、あるいは浴用剤にスキ
ンケア効果を持たせることなどが可能となる。
従来のいわゆる用時混合タイプの粉末状組成物ではでき
なかった、油性成分の効能を得るための必要量を封入で
きる。また、その粉末特性として、粉末流動性が良く、
且つ保存安定性に優れ、水に容易に分散し、耐塩性も良
好であり、分散後の水溶液は皮膚になじみ易く、べたつ
き感のない好ましい感触を有する。該組成物は、通常の
用時混合タイプの化粧品以外にも配合することができ、
水と接触した際に溶解して、包含された油性成分が効果
を発現できるような化粧品又は外用剤に応用できる。例
えば、デオドラントパウダースプレーに配合することに
より、汗の出た際に香気成分を溶出させたり、パウダリ
ーファンデーションに配合して、クリームファンデーシ
ョンと同様の効果を持たせたり、あるいは浴用剤にスキ
ンケア効果を持たせることなどが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/14 C08B 31/04 9/19 A61K 9/14 F C08B 31/04 U
Claims (5)
- 【請求項1】 澱粉又はその加水分解物とアルケニルコ
ハク酸とのエステル化物、及び油性成分を含んでなるこ
とを特徴とする粉末状油性成分内包組成物。 - 【請求項2】 さらにHLB10以下の親油性界面活性
剤を含有せしめてなる請求項1記載の粉末状油性成分内
包組成物。 - 【請求項3】 さらに糖類を含有せしめてなる請求項1
または2記載の粉末状油性成分内包組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の粉末状
油性成分内包組成物を配合してなる化粧料又は外用剤。 - 【請求項5】 化粧料又は外用剤が粉末状である請求項
4記載の化粧料又は外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21898693A JP2662930B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 粉末状油性成分内包組成物及びこれを含有する化粧料又は外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21898693A JP2662930B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 粉末状油性成分内包組成物及びこれを含有する化粧料又は外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0753324A JPH0753324A (ja) | 1995-02-28 |
JP2662930B2 true JP2662930B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=16728483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21898693A Expired - Fee Related JP2662930B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 粉末状油性成分内包組成物及びこれを含有する化粧料又は外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662930B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9462823B2 (en) | 2006-12-11 | 2016-10-11 | Matsutani Chemical Industry Co., Ltd. | Powdered plant sterol ester-containing preparations, method for preparing the same and foods and drinks containing the same |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1371363A1 (en) * | 1997-10-31 | 2003-12-17 | National Starch and Chemical Investment Holding Corporation | Use of an enzymatically converted starch derivative as an encapsulating agent |
FR2774284B1 (fr) * | 1998-02-03 | 2001-06-29 | Oreal | Poudre cosmetique et/ou dermatologique, son procede de preparation et ses utilisations |
FR2784894B1 (fr) * | 1998-10-23 | 2002-11-29 | Oreal | Poudre cosmetique et son utilisation pour le demaquillage ou le nettoyage de la peau et des muqueuses |
JP4666955B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2011-04-06 | 東洋ビューティ株式会社 | 美白用乳化化粧料 |
BRPI0610313A2 (pt) * | 2005-05-19 | 2010-06-15 | Procter & Gamble | encapsulação de óleo |
JP2009247350A (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-29 | Sato Shokuhin Kogyo Kk | アルコール含有粉末の製造法 |
EP2486063B1 (en) * | 2009-10-07 | 2018-03-28 | Akzo Nobel Chemicals International B.V. | Superhydrophilic amphiphilic copolymers and processes for making the same |
KR20150135461A (ko) * | 2013-03-28 | 2015-12-02 | 로토 세이야쿠 가부시키가이샤 | 유화형 외용 조성물 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP21898693A patent/JP2662930B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9462823B2 (en) | 2006-12-11 | 2016-10-11 | Matsutani Chemical Industry Co., Ltd. | Powdered plant sterol ester-containing preparations, method for preparing the same and foods and drinks containing the same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0753324A (ja) | 1995-02-28 |
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