JP2647617B2 - 拡張栓及びその製作法 - Google Patents
拡張栓及びその製作法Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B13/00—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
- F16B13/04—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
- F16B13/06—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve
-
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の上位概念部
に記載の形式の、コンクリート部分のドリル孔内にアン
カー止めするための金属製拡張栓及びその製作法に関す
る。
に記載の形式の、コンクリート部分のドリル孔内にアン
カー止めするための金属製拡張栓及びその製作法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような形式の拡張栓は特に硬質建材
に使用するのに適するもので、この場合コンクリート構
造部分及びこれに固定されるべき対象物から突出してい
るネジ山付きシャフト上のナットを回すことによって、
シャフトに一体成形されている拡張円錐が、ドリル孔壁
に支持されている拡張スリーブ内へ引き込まれる。これ
によって拡張スリーブは拡張されドリル孔内へクサビ状
に食い込む。ドリル孔内における拡張スリーブの支持は
該スリーブに配置されている係止エレメントにって行わ
れ、該係止エレメントはドリル孔壁に爪状に食い込む。
に使用するのに適するもので、この場合コンクリート構
造部分及びこれに固定されるべき対象物から突出してい
るネジ山付きシャフト上のナットを回すことによって、
シャフトに一体成形されている拡張円錐が、ドリル孔壁
に支持されている拡張スリーブ内へ引き込まれる。これ
によって拡張スリーブは拡張されドリル孔内へクサビ状
に食い込む。ドリル孔内における拡張スリーブの支持は
該スリーブに配置されている係止エレメントにって行わ
れ、該係止エレメントはドリル孔壁に爪状に食い込む。
【0003】拡張スリーブの拡張は通常複数の縦スリッ
トによって可能になる。縦スリットによって拡張セグメ
ントが形成され、これらは縦スリットの末端のところ
で、閉じたスリーブ壁へ続く。1個のこのような拡張栓
の保持力は拡張スリーブの壁厚に著しく左右されるが、
この場合この壁厚は、拡張スリーブを受容する、径を細
くした区分の剪断強度が過度に弱くなることを避けるた
め、あまり厚くすることはできない。壁厚が過度に僅か
で従って曲げ剛性が足りないことにより、拡張スリーブ
内への拡張円錐の引き込み距離が比較的長くなり、この
長さは特に大きくあけられたドリル孔の場合保持力の不
足のため顕著になる。同じ効果は、ドリル孔が後からの
リスの発生によって広がる場合にも生じる。また拡張セ
グメントの剛性の不足に基づいて拡張円錐後部で拡張セ
グメントが曲げ込まれることにより、保持力は著しく減
少する。従って公知の拡張栓はコンクリート中における
引張り応力の発生によってリスが発生するおそれのある
構造部分に使用するには不適である。
トによって可能になる。縦スリットによって拡張セグメ
ントが形成され、これらは縦スリットの末端のところ
で、閉じたスリーブ壁へ続く。1個のこのような拡張栓
の保持力は拡張スリーブの壁厚に著しく左右されるが、
この場合この壁厚は、拡張スリーブを受容する、径を細
くした区分の剪断強度が過度に弱くなることを避けるた
め、あまり厚くすることはできない。壁厚が過度に僅か
で従って曲げ剛性が足りないことにより、拡張スリーブ
内への拡張円錐の引き込み距離が比較的長くなり、この
長さは特に大きくあけられたドリル孔の場合保持力の不
足のため顕著になる。同じ効果は、ドリル孔が後からの
リスの発生によって広がる場合にも生じる。また拡張セ
グメントの剛性の不足に基づいて拡張円錐後部で拡張セ
グメントが曲げ込まれることにより、保持力は著しく減
少する。従って公知の拡張栓はコンクリート中における
引張り応力の発生によってリスが発生するおそれのある
構造部分に使用するには不適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、はじ
めに述べた形式の拡張栓を改良し、コンクリート部分の
引張り力を受ける区域に確実に固定することができるよ
うにすることにある。
めに述べた形式の拡張栓を改良し、コンクリート部分の
引張り力を受ける区域に確実に固定することができるよ
うにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は請求項1
記載の特徴を有する手段によって解決されている。前側
端縁から拡張スリーブの大部分に亙って延びている縦ス
リットによって拡張セグメントが形成され、該拡張セグ
メントが、シャフトに形成された拡張円錐の引き込みに
よって拡張される。拡張セグメントに配置された圧刻部
は拡張セグメントを補強し、その結果該拡張セグメント
は拡張円錐の引き込みのさいあまり容易には曲げられ
ず、従ってより強力にドリル孔壁内へ圧入される。これ
によってえられる比較的高い拡張力により必然的に比較
的高い保持力がえられる。リスの発生によってドリル孔
が広がった場合にも、拡張円錐は良好に後滑りすること
ができる。それというのは、拡張セグメントの曲げ剛性
が比較的高いことにより拡張円錐に対する面圧が減少し
ているからである。この後滑りによって拡張スリーブが
さらに拡張されドリル孔の拡張が補償される。
記載の特徴を有する手段によって解決されている。前側
端縁から拡張スリーブの大部分に亙って延びている縦ス
リットによって拡張セグメントが形成され、該拡張セグ
メントが、シャフトに形成された拡張円錐の引き込みに
よって拡張される。拡張セグメントに配置された圧刻部
は拡張セグメントを補強し、その結果該拡張セグメント
は拡張円錐の引き込みのさいあまり容易には曲げられ
ず、従ってより強力にドリル孔壁内へ圧入される。これ
によってえられる比較的高い拡張力により必然的に比較
的高い保持力がえられる。リスの発生によってドリル孔
が広がった場合にも、拡張円錐は良好に後滑りすること
ができる。それというのは、拡張セグメントの曲げ剛性
が比較的高いことにより拡張円錐に対する面圧が減少し
ているからである。この後滑りによって拡張スリーブが
さらに拡張されドリル孔の拡張が補償される。
【0006】圧刻部は同時に、拡張円錐の引き込みのた
めにドリル孔内における拡張スリーブを不動に固定する
ための係止エレメントとして役立つ。頂点が拡張セグメ
ントの前端部に向いている三角形の圧刻部により、複数
の、順次に配列された、拡張栓引き抜き方向に対して直
角方向のエッジが生じ、該エッジは拡張工程でドリル孔
壁内へ埋め込まれる。圧刻部の平らになった尖端が拡張
セグメントの前端部に向いていることにより拡張栓は問
題なく、準備されたドリル孔内に打ち込まれる。
めにドリル孔内における拡張スリーブを不動に固定する
ための係止エレメントとして役立つ。頂点が拡張セグメ
ントの前端部に向いている三角形の圧刻部により、複数
の、順次に配列された、拡張栓引き抜き方向に対して直
角方向のエッジが生じ、該エッジは拡張工程でドリル孔
壁内へ埋め込まれる。圧刻部の平らになった尖端が拡張
セグメントの前端部に向いていることにより拡張栓は問
題なく、準備されたドリル孔内に打ち込まれる。
【0007】有利な構成が従属形式の請求項に記載され
ている。ドリル孔内への拡張栓の打ち込みのための甘受
できる製作費での拡張セグメントの十分な剛性は各拡張
セグメント毎に4つの圧刻部を設けることによってえら
れる。この場合4つの圧刻部は、拡張スリーブ全長のほ
ぼ2分の1に等しい長さを全体として有し、かつ最大値
で言って、1つの拡張セグメントの幅のほぼ3分の1に
等しい幅を有している。圧刻部の高さが拡張スリーブの
壁厚のほぼ3分の1に等しくかつ各圧刻部がその尖端に
向かってフラットになっているのが有利である。
ている。ドリル孔内への拡張栓の打ち込みのための甘受
できる製作費での拡張セグメントの十分な剛性は各拡張
セグメント毎に4つの圧刻部を設けることによってえら
れる。この場合4つの圧刻部は、拡張スリーブ全長のほ
ぼ2分の1に等しい長さを全体として有し、かつ最大値
で言って、1つの拡張セグメントの幅のほぼ3分の1に
等しい幅を有している。圧刻部の高さが拡張スリーブの
壁厚のほぼ3分の1に等しくかつ各圧刻部がその尖端に
向かってフラットになっているのが有利である。
【0008】本発明のさらに別の有利な構成によれば、
拡張セグメントの縦側が複数の互いに向かい合っている
凹部を有している。これにより、凹部の範囲で拡張セグ
メントの可撓性が高められる。それというのはこれらの
凹部の箇所で拡張セグメントのシェル形状及び幅が減少
するからである。これにより圧刻部によって補強された
拡張セグメントが1つ又は2つの箇所で曲げ可能に構成
される。これにより、拡張円錐上での拡張スリーブの滑
りが容易になり、その結果拡張のさいの所要トルクが小
さくなると共に、リス発生によるドリル孔拡張のさいの
拡張セグメントの後拡張が良好に行われる。
拡張セグメントの縦側が複数の互いに向かい合っている
凹部を有している。これにより、凹部の範囲で拡張セグ
メントの可撓性が高められる。それというのはこれらの
凹部の箇所で拡張セグメントのシェル形状及び幅が減少
するからである。これにより圧刻部によって補強された
拡張セグメントが1つ又は2つの箇所で曲げ可能に構成
される。これにより、拡張円錐上での拡張スリーブの滑
りが容易になり、その結果拡張のさいの所要トルクが小
さくなると共に、リス発生によるドリル孔拡張のさいの
拡張セグメントの後拡張が良好に行われる。
【0009】拡張円錐と拡張スリーブとの間の摩擦状態
を改善するために拡張スリーブの前側内縁にテーパ部を
設けることができる。さらに同じ目的のために拡張スリ
ーブの拡張セグメントの前側角縁に丸面取り部を設ける
ことができる。
を改善するために拡張スリーブの前側内縁にテーパ部を
設けることができる。さらに同じ目的のために拡張スリ
ーブの拡張セグメントの前側角縁に丸面取り部を設ける
ことができる。
【0010】本発明のさらに別の課題は、拡張栓の機能
の改善がえられるような拡張栓又は拡張スリーブの製作
法を提供することにある。
の改善がえられるような拡張栓又は拡張スリーブの製作
法を提供することにある。
【0011】この課題は本発明によれば請求項7記載の
製作法によって解決されている。拡張スリーブの圧縮に
よって、弾性限界を高める金属組織の変化がえられる。
一方ではスリーブの比較的硬い表面によってかつ他方で
はプレス工程に基づく該表面の滑らかさによって、拡張
栓の拡張円錐上における拡張スリーブの良好な滑り性質
がえられ、この滑り性質は拡張工程においてもまた後拡
張動作においてもプラスになる。さらにまた、弾性限界
が高められることによって、拡張スリーブはより高い弾
性変形性能を有することができる。これにより、拡張栓
は、例えばリスの発生によってドリル孔が拡張した場合
に拡張しこれによって拡張スリーブ内への拡張円錐の後
滑りを生ぜしめる一種のばねエレメントとして働く。
製作法によって解決されている。拡張スリーブの圧縮に
よって、弾性限界を高める金属組織の変化がえられる。
一方ではスリーブの比較的硬い表面によってかつ他方で
はプレス工程に基づく該表面の滑らかさによって、拡張
栓の拡張円錐上における拡張スリーブの良好な滑り性質
がえられ、この滑り性質は拡張工程においてもまた後拡
張動作においてもプラスになる。さらにまた、弾性限界
が高められることによって、拡張スリーブはより高い弾
性変形性能を有することができる。これにより、拡張栓
は、例えばリスの発生によってドリル孔が拡張した場合
に拡張しこれによって拡張スリーブ内への拡張円錐の後
滑りを生ぜしめる一種のばねエレメントとして働く。
【0012】プレス工程のさらに別の利点として、打抜
かれた金属薄板が拡大され、これによりスリット幅が後
から再び幾分小さくなり拡張セグメントの作用面が拡大
される。スリットの打抜きには比較的厚く耐摩耗性のラ
ムを使用することができる。
かれた金属薄板が拡大され、これによりスリット幅が後
から再び幾分小さくなり拡張セグメントの作用面が拡大
される。スリットの打抜きには比較的厚く耐摩耗性のラ
ムを使用することができる。
【0013】拡張栓の径が小さくなっている区分上への
拡張スリーブの巻き込みを容易にするために、プレス工
程後係止エレメントの圧刻と同時に拡張スリーブをU字
状に曲げ込むのが有利である。
拡張スリーブの巻き込みを容易にするために、プレス工
程後係止エレメントの圧刻と同時に拡張スリーブをU字
状に曲げ込むのが有利である。
【0014】
【実施例】図1に示されている拡張栓はシャフト1を有
し、該シャフト1はその後端部に、対象物をネジで緊締
するためのネジ山区分2を有している。シャフト1の前
端部には段状に細くなった区分3があり、この区分3に
は前端部側に拡張円錐4が続いている。区分3の範囲に
は拡張スリーブ5がはまっており、このスリーブの拡張
範囲は、スリーブの前側端縁から延びている縦スリット
6によって形成されている。ドリル孔内に拡張スリーブ
を固定するために、該拡張スリーブ5には係止エレメン
トが配置されており、これらの係止エレメントは互いに
関連して拡張セグメント縦方向に配列されている4つの
圧刻部7によって形成されている。これらの圧刻部7
は、尖端8を拡張セグメントの前端部に向けた三角形の
形状を有している。圧刻部7はまた、ドリル孔内へ拡張
栓を入り易くするために、尖端8の方向に低く平らにな
っている。圧刻部7の高さは拡張スリーブ5の壁厚のほ
ぼ3分の1である。従って圧刻部7は逆鉤を形成し、ド
リル孔内における拡張スリーブ5の固定を可能にする。
し、該シャフト1はその後端部に、対象物をネジで緊締
するためのネジ山区分2を有している。シャフト1の前
端部には段状に細くなった区分3があり、この区分3に
は前端部側に拡張円錐4が続いている。区分3の範囲に
は拡張スリーブ5がはまっており、このスリーブの拡張
範囲は、スリーブの前側端縁から延びている縦スリット
6によって形成されている。ドリル孔内に拡張スリーブ
を固定するために、該拡張スリーブ5には係止エレメン
トが配置されており、これらの係止エレメントは互いに
関連して拡張セグメント縦方向に配列されている4つの
圧刻部7によって形成されている。これらの圧刻部7
は、尖端8を拡張セグメントの前端部に向けた三角形の
形状を有している。圧刻部7はまた、ドリル孔内へ拡張
栓を入り易くするために、尖端8の方向に低く平らにな
っている。圧刻部7の高さは拡張スリーブ5の壁厚のほ
ぼ3分の1である。従って圧刻部7は逆鉤を形成し、ド
リル孔内における拡張スリーブ5の固定を可能にする。
【0015】図2は図1のA−A線による断面図であ
る。縦スリット6,6′によって複数の拡張セグメント
9が形成され、これらの拡張セグメント9は、拡張スリ
ーブ5内に拡張円錐4が引き込まれると拡張され拡張栓
を孔内にアンカー止めする。拡張円錐4に対する摺動を
容易にするため、拡張スリーブ5はテーパ部10を備え
ている。
る。縦スリット6,6′によって複数の拡張セグメント
9が形成され、これらの拡張セグメント9は、拡張スリ
ーブ5内に拡張円錐4が引き込まれると拡張され拡張栓
を孔内にアンカー止めする。拡張円錐4に対する摺動を
容易にするため、拡張スリーブ5はテーパ部10を備え
ている。
【0016】図3はコンクリート部分12のドリル孔1
1内にアンカー止めされた拡張栓を示す。拡張栓のアン
カー止め及びこれと同時の、コンクリート部分に固定す
べき対象物13の締め込みは、拡張栓のネジ山区分2上
のナット14を回転させて締め込むことによって行われ
る。拡張栓のシャフト1の軸方向の移動によって拡張円
錐4が、係止エレメントによってドリル孔内に不動には
め込まれた拡張スリーブ5内へ引き込まれ、拡張栓はド
リル孔内にアンカー止めされる。
1内にアンカー止めされた拡張栓を示す。拡張栓のアン
カー止め及びこれと同時の、コンクリート部分に固定す
べき対象物13の締め込みは、拡張栓のネジ山区分2上
のナット14を回転させて締め込むことによって行われ
る。拡張栓のシャフト1の軸方向の移動によって拡張円
錐4が、係止エレメントによってドリル孔内に不動には
め込まれた拡張スリーブ5内へ引き込まれ、拡張栓はド
リル孔内にアンカー止めされる。
【0017】図4は、3つの拡張セグメント9を有す
る、金属薄板から打ち抜かれた拡張スリーブ5の展開図
である。各拡張セグメント9は4つの順次に配置された
圧刻部7を有し、この場合これらの圧刻部は尖端8をセ
グメント前端部に向けた三角形の形状を有している。拡
張セグメント9は縦スリット6若しくはエッジ6′によ
って形成されている。拡張セグメント9の縦側には凹部
15があり、これらはそれぞれ拡張セグメント9の幅を
小さくするため互いに向かい合っている。シャフト1の
直径を小さくされている区分3上に打抜き部品を曲げ込
むことによって本発明の拡張栓は製作されている。拡張
円錐と拡張スリーブとの間の摩擦を小さくするために拡
張セグメント9の角縁は丸面取り部16を有している。
る、金属薄板から打ち抜かれた拡張スリーブ5の展開図
である。各拡張セグメント9は4つの順次に配置された
圧刻部7を有し、この場合これらの圧刻部は尖端8をセ
グメント前端部に向けた三角形の形状を有している。拡
張セグメント9は縦スリット6若しくはエッジ6′によ
って形成されている。拡張セグメント9の縦側には凹部
15があり、これらはそれぞれ拡張セグメント9の幅を
小さくするため互いに向かい合っている。シャフト1の
直径を小さくされている区分3上に打抜き部品を曲げ込
むことによって本発明の拡張栓は製作されている。拡張
円錐と拡張スリーブとの間の摩擦を小さくするために拡
張セグメント9の角縁は丸面取り部16を有している。
【0018】図5はプレス工程後の拡張スリーブ5の打
抜き薄板を示す。破線の輪郭線17は打抜かれた輪郭を
示し、この輪郭はプレス工程により図5に示されている
外側輪郭まで僅かに拡張される。
抜き薄板を示す。破線の輪郭線17は打抜かれた輪郭を
示し、この輪郭はプレス工程により図5に示されている
外側輪郭まで僅かに拡張される。
【0019】プレス工程後に係止エレメント7が圧刻加
工され、同時に拡張スリーブ5がシャフト1の径を小さ
くされた区分3上で摺動可能であるようにU字状に曲げ
られる。続いて次の工程で拡張スリーブの縦縁が径を小
さくした区分3上に曲げ込まれる。
工され、同時に拡張スリーブ5がシャフト1の径を小さ
くされた区分3上で摺動可能であるようにU字状に曲げ
られる。続いて次の工程で拡張スリーブの縦縁が径を小
さくした区分3上に曲げ込まれる。
【0020】拡張スリーブに不銹鋼を使用した場合に
は、さらに滑り性質を改善するため、拡張スリーブにコ
ーチングを施すのが有利である。ニッケルとテフロンの
混合物を化学的に浸漬法で塗布するコーチング法が特に
有利である。
は、さらに滑り性質を改善するため、拡張スリーブにコ
ーチングを施すのが有利である。ニッケルとテフロンの
混合物を化学的に浸漬法で塗布するコーチング法が特に
有利である。
【図1】図2のB−B線により断面された拡張スリーブ
を有する本発明の拡張栓を示す図。
を有する本発明の拡張栓を示す図。
【図2】図1の拡張栓のA−A線による断面図。
【図3】コンクリート部分のドリル孔内にアンカー止め
された拡張栓を示す図。
された拡張栓を示す図。
【図4】打抜き曲げ加工部品としての拡張スリーブの展
開図。
開図。
【図5】プレス工程後の拡張スリーブの展開図。
【図6】拡張栓上に押し付けてU字状に曲げられた拡張
スリーブを示す図。
スリーブを示す図。
1 シャフト、 2 ネジ山付き区分、 3 区分、
4 拡張円錐、 5拡張スリーブ、 6 縦スリット、
7 圧刻部、 8 尖端部、 9 拡張セグメント、
10 テーパ部、 11 ドリル孔、 12 コンク
リート部分、13 対象物、 14 ナット、 17
打抜き時の輪郭
4 拡張円錐、 5拡張スリーブ、 6 縦スリット、
7 圧刻部、 8 尖端部、 9 拡張セグメント、
10 テーパ部、 11 ドリル孔、 12 コンク
リート部分、13 対象物、 14 ナット、 17
打抜き時の輪郭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラルフ ケプフ ドイツ連邦共和国 グラッテン ウーラ ントシュトラーセ 24 (72)発明者 ブルクハルト マイアー ドイツ連邦共和国 ヘレンベルク フェ ルトブリュールシュトラーセ 16 (72)発明者 エーベルハルト メーダー ドイツ連邦共和国 オイティンゲン シ ュタイクヴェーク 25 (72)発明者 ゲルハルト ポルライン ドイツ連邦共和国 ヴァルダッハタール アム ヴァルデック 5 (72)発明者 ユルゲン シュトリービッヒ ドイツ連邦共和国 ホルプ グリースヴ ェーク 7 (56)参考文献 特開 昭51−83959(JP,A) 特開 平1−135905(JP,A) 実開 昭48−90064(JP,U)
Claims (8)
- 【請求項1】 コンクリート部分のドリル孔内にアンカ
ー止めするための拡張栓であって、後端部に対象物を固
定するための手段を有しかつ前端部に横断面を小さくさ
れた区分及びこの区分に続く拡張円錐を有するシャフト
と、上記区分を取り囲む拡張スリーブとを有し、該拡張
スリーブが、拡張セグメントを形成する縦スリット及び
拡張スリーブ外周から突出する、拡張セグメントに配置
された係止エレメントを有する形式のものにおいて、係
止エレメントが複数の互いに繋がり合って拡張セグメン
ト(9)の縦方向に並んでいる圧刻部(7)であり、こ
れらの各圧刻部が、尖端(8)を拡張セグメントの前端
部に向けたそれぞれ1つの三角形の形状を有しているこ
とを特徴とする拡張栓。 - 【請求項2】 各拡張セグメント(9)毎に4つの圧刻
部(7)が配置されており、該4つの圧刻部が全体とし
て、拡張スリーブ全長のほぼ2分の1に等しい全長を有
し、かつ最大幅値で言って、1つの拡張セグメント
(9)の全幅のほぼ3分の1に等しい幅を有しているこ
とを特徴とする、請求項1記載の拡張栓。 - 【請求項3】圧刻部(7)の高さが拡張スリーブ(5)
の壁厚のほぼ3分の1に等しく、かつ各圧刻部がその尖
端(8)の方向で平らになっていることを特徴とする、
請求項1記載の拡張栓。 - 【請求項4】 拡張セグメント(9)の縦側が複数の互
いに向かい合って位置する凹部(15)を有しているこ
とを特徴とする、請求項1記載の拡張栓。 - 【請求項5】 拡張スリーブ(5)の前側の内縁がテー
パ部(10)を有していることを特徴とする、請求項1
記載の拡張栓。 - 【請求項6】 拡張セグメント(9)の前側角縁が丸面
取り部(16)を有していることを特徴とする、請求項
1記載の拡張栓。 - 【請求項7】 拡張スリーブ(5)をその展開図輪郭が
最終輪郭より僅かに小さくなるように金属薄板から打抜
き、次いで該金属薄板厚さをプレス工程で圧縮し、圧縮
後係止エレメント(7)を圧刻加工により形成すること
を特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載
の金属製拡張栓の製作法。 - 【請求項8】 係止エレメント(7)の圧刻加工と共に
拡張スリーブ(5)をU字状に曲げることを特徴とす
る、請求項7記載の金属製拡張栓の製作法。
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